説明

シート用樹脂組成物

【課題】本発明は、シート用樹脂組成物に関する。
【解決手段】地球温暖化の主要因である二酸化炭素を効率的に活用して開発されたポリ(アルキレンカーボネート)樹脂を主材として、強度調節剤、柔軟剤、充填剤及び滑剤を含む環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物であって、既存のポリ塩化ビニル樹脂製品類の環境有害の問題を完璧に解決するとともに、これら製品類に比べ、同様の水準の機械的、熱的物性、加工性、印刷適性、エンボス及び表面処理などの後加工性及び優れた防炎性と延伸性を有することを特徴とする。また、既存のポリ塩化ビニル樹脂製品類の代替物として開発された熱可塑性プラスチック類の最大欠点である小規模の生産方式である圧出生産方式を克服し、大量生産方式であるカレンダー加工法を適用したことをもっとも大きい特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート用樹脂組成物に関し、より詳細には、地球温暖化の主要因である二酸化炭素を効率的に活用することができるポリ(アルキレンカーボネート)樹脂を主材として、強度調節剤、柔軟剤、寸法安定剤、衝撃補強剤、充填剤、隠蔽力向上剤、発泡剤、発泡セル調整剤、難燃剤、防炎剤、防曇剤及び滑剤からなる群から選択される3種以上の添加剤を含む、環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
人類の住居、事務空間で主に用いられるポリ塩化ビニル素材は、国内外における環境汚染及び人体有害性の議論により、子供向けのおもちゃや食品包装材、医療用輸液バッグなどの用途で使用されないように環境省及び当該官庁により勧告及び制限されており、海外、特にヨーロッパでは、ポリ塩化ビニル樹脂が含有された製品自体の輸出入を規制するなど、その使用を制限し続けている。その主な原因は、ポリ塩化ビニル素材の製品類はリサイクルが困難であり、廃棄物として焼却される時に人体に致命的な多量の塩化水素(HCl)などの有毒ガス類及びダイオキシンを発生させることにある。
【0003】
これは、ポリ塩化ビニル素材は根源的に単独では製品化されず、上記の問題を解決するために用いられる可塑剤、安定剤、難燃剤、顔料などの加工添加剤類が人体に非常に有毒であるため発生することである。加工添加剤の場合、ポリ塩化ビニル素材の作業性及び柔延性を与えるために用いられるフタレート系の可塑剤は環境ホルモン物質であり、人間及び自然生態系に致命的な影響を与える可能性があるため、韓国の場合、可塑剤メーカの4社が使用制限に関する協約を締結している。また、安定剤類と顔料などは、人体に有害な重金属類を含有しているため、人間及び自然生態系に非常に致命的であるという判断により、その使用が制限されている。
【0004】
このようなポリ塩化ビニル製品類の問題点を解決するために、環境に優しい汎用プラスチックを適用した代替物が開発されている。しかし、前記代替物は、冬期には延性に乏しいためクラックが発生するなどの物性の問題が生じ、また、後工程時、印刷適性、裁断性及び接着性に劣っているため、加工添加剤をさらに使用しなければならず、コスト負担となる。また、圧出工法の生産及び素材の高い価格によりコストが増加し、経済性が劣るという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためのもので、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂を主材として、人体及び自然生態系に有害でない最小限の加工添加剤を添加することにより、ポリ塩化ビニル製品類の代替物として開発された環境に優しい汎用プラスチックである変性ポリエチレン類、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、熱可塑性オレフィン系樹脂、アクリル樹脂などの製品類の印刷適性、裁断性、接着性などの後加工性及び物性が劣る問題を克服することをその目的とする。
【0006】
また、本発明によるポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物により製造された製品は、優れた防炎性及び煙濃度を持たせることで、内装材用途に適していない火事時に発生する多量の致命的な有毒ガス類が発生しないようにすることをその目的とする。
【0007】
また、本発明は、ペレット(pellet)状の高分子素材をカレンダー加工することが困難である点を克服し、圧出工法に比べ生産コストを顕著に低減することができる。さらに、ポリ塩化ビニル樹脂に比べ低い温度で加工するため、作業性が高くなり、比重を低めることができるため、加工企業の製造原価の低減を可能にすることをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、上記のような課題を解決するために、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤0.1〜100重量部、柔軟剤0.1〜50重量部、隠蔽力向上剤0.1〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、滑剤0.1〜5重量部を含むシート用樹脂組成物が提供される。
【0009】
本発明は、前記シート用樹脂組成物に、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、相容化剤0.1〜5重量部をさらに含むことができる。
【0010】
本発明は、前記シート用樹脂組成物に、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、衝撃補強剤0.1〜30重量部をさらに含むことができる。
【0011】
本発明は、前記シート用樹脂組成物に、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、発泡剤0.5〜20重量部または難燃剤0.1〜200重量部をさらに含むことができる。
【0012】
本発明によるシート用樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂とともに、上記の含量範囲を有する添加剤の組み合わせを必ず含むことにより、ポリ塩化ビニル製品類に代替可能であり、機械的物性、加工性、印刷適性、裁断性、接着性などの後加工性、または防炎性を向上させることができる。また、カレンダー加工が可能であるため、圧出工法に比べ生産コストを顕著に低減することができ、経済性に優れる。
【0013】
前記強度調節剤は、ガラス転移温度(Tg)の低いプラスチック素材の機械的物性(引張強度、引裂強度など)を向上させるために添加するガラス転移温度の高い高分子樹脂であり、機械的物性の向上の他にも、製品の耐熱性及び寸法安定性を改善する役割をし、ポリオレフィン系樹脂であるポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリ乳酸、変性ポリエステル樹脂類の生分解性樹脂を含み、線状低密度ポリエチレン、ランダムポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ乳酸、またはエチレンビニルアセテートから選択される何れか一つ以上であることを特徴とする。柔軟剤は、アクリレート系化合物またはグルタル酸化合物から選択される何れか一つ以上であることを特徴とする。
【0014】
前記強度調節剤は、ペレット状または液状であり、数平均分子量200〜500の改質されたポリエステルまたは熱可塑性コポリエステルエラストマーを使用することができる。
【0015】
前記強度調節剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜100重量部で含まれる。前記範囲を外れると、他の成分との組み合わせによる物性向上のシナジー効果が低下し、製品の耐熱性または寸法安定性の向上を期待することができず、引張強度、引裂強度などの機械的物性が低下するという問題点がある。
【0016】
また、本発明において、強度調節剤としてポリオレフィン系樹脂を使用する場合、相容化剤を使用することができる。これにより、ポリオレフィンとの溶融性を改善し、均一な組成を有する配合物が得られるとともに、目的とする物性の向上に重要な役割をすることができる。
【0017】
前記相容化剤は、ポリエチレン、無水マイレン酸を含むポリエチレン系タイプ、ポリプロピレン、無水マイレン酸を含むポリプロピレン系タイプ、エチレンビニルアセテート、ポリスチレン、無水マイレン酸を含むエチレンビニルアセテートタイプ、または線状低密度ポリエチレンと無水マイレン酸を含む線状低密度ポリエチレン系タイプを使用することができる。この際、前記線状低密度ポリエチレン系化合物は、溶融指数(190℃、ASTM D1238)が0.3〜0.9g/10分であり、密度が0.5〜2.0g/cmであることが好ましい。
【0018】
前記相容化剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部で含まれることにより、他の成分との組み合わせによって引張強度、引裂強度、伸びなどの機械的物性、加工性、寸法安定性、耐寒性を向上させることができる。
【0019】
前記充填剤は、炭酸カルシウム、タルク、白土、二酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、白色カーボン、または非晶質シリカを含む無機充填剤、若しくはメラミン樹脂または尿素樹脂を含む有機充填剤であることを特徴とする。
【0020】
前記充填剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜200重量部で含まれる。前記範囲を外れると、他の成分との組み合わせによるシナジー効果が低下し、製品の剛性が低下して、収縮、変形などが発生する可能性がある。
【0021】
前記滑剤は、加工中にプラスチックに添加され、表面に微細にコーティングされることにより、高分子加工装備の間及び高分子−高分子の間の摩擦を減らし、製品の生産性を増大させ、また、プラスチックの間の粘着を防止してシートやフィルム形状の製品を容易に使用できるようにする物質である。前記滑剤は、最終製品の耐熱性を向上し、最終製品の巻取時にシート同士が粘着する問題を解決するために、ステアリン酸またはジオクチルテレフタレートであることを特徴とする。
【0022】
前記滑剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部で含まれる。前記範囲を外れると、溶融粘度が低すぎて加工性が低下するという問題点があり、他の成分との組み合わせによる物性の向上を期待することが困難である。
【0023】
前記衝撃補強剤は、耐熱性、耐薬品性、耐候性などはよくないが、衝撃強度に優れたメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン(MBS)共重合体、衝撃強度はブタジエン形態の補強剤より低いが、耐熱性及び耐薬品性に優れたアクリル系衝撃補強剤(AIM)、または物性よりは価格的な面で有利な塩素化ポリエチレン(CPE)から選択される何れか一つ以上であるものを使用することができる。この際、不透明用衝撃補強剤は、見かけ比重が0.25g/cc以上であり、粒度は、#10メッシュを通過しない粒子が3wt%、#200メッシュを通過する粒子が35wt%であり、揮発分は1wt%以下であり、アイゾット衝撃強度(ISO180)は50kg・cm/cm以上(23℃1/4”)、10kg・cm/cm以上(−30℃1/4”)である。また、透明用衝撃補強剤は、見かけ比重が0.32g/cc以上であり、粒度は、#24メッシュを通過しない粒子が2wt%、#200メッシュを通過する粒子が20wt%であり、揮発分は1wt%以下であり、アイゾット衝撃強度(ISO180)は80kg・cm/cm以上(23℃)である。
【0024】
前記衝撃補強剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部で含まれる。前記範囲を外れると、硬質製品に割れが発生しやすいため、耐久性が低下する可能性がある。
【0025】
前記発泡剤は、高分子素材と各種副原料が添加された状態で、温度、圧力、時間などの条件を調節し、物理、化学、機械的方法を利用して高分子内にガスを注入したり、または人為的に発生させることによりセルを形成して発泡体を製造するために用いられる添加剤であり、化学発泡剤のうち重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、水素化ホウ素ナトリウム、軽金属などは熱分解時に吸熱反応を示し、分解様相が不規則的で、気体を多少遅く発生させる無機発泡剤を使用することができる。前記発泡剤の分解生成気体は殆ど二酸化炭素であり、樹脂に対する透過性が大きいため、連続気泡(Open−cell)構造の発泡体を製造するために用いられることができ、アゾジカルボンアミド(Azodicarbonamide、ADCA)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(N,N’−Dinitrosopentamethylenetetramine、DNPA)、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(4,4’−Oxybis(benzenesulfonylhydrazide)、OBSH)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(p−Toluenesulfonylhydrazide、TSH)を含む有機発泡剤と混合して使用することができ、無機発泡剤と有機発泡剤とからなる群から選択される何れか一つ以上を使用することができる。
【0026】
前記発泡剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.5〜20重量部で含まれることにより、他の成分との組み合わせによって製品の軽量化、弾力性、断熱性、防音性、吸水性を向上させることができ、外観に優れる。
【0027】
前記難燃剤は、リン系化合物、シリコン系化合物、ハロゲン系化合物、及び水和金属化合物からなる群から選択される何れか一つ以上であることを特徴とし、製品の軽量化、衝撃緩和性、クッション感、優れた触感性、コスト低減、寸法安定性、断熱、防音性、浮力、吸水性、装飾性などを与えることができる。
【0028】
前記難燃剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜200重量部で含まれることにより、難燃及び防炎性を向上させ、他の成分との組み合わせによるシナジー効果を発現することができる。
【0029】
本発明において、柔軟剤は、高分子素材を分解温度以下で加工できるようにして高分子の加工性を増加させるために使用され、高分子素材の柔延性(Flexibility)を増加させるために添加する単分子形態の液相物質と高分子形態の固相物質を含み、製品の製造時、摩擦熱の発生を最小化し、弾性、粘着性、柔延性などの物性を改善し、製品の熱安定性を向上させ、ペレット状の高分子物質を容易に溶融させることができる。
【0030】
本発明では、前記柔軟剤として、下記の構造式のDAIFATTY−101またはMTGAを使用することができ、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂に対するこれらの最適含量は、ポリ塩化ビニル樹脂に用いられる汎用フタレート系可塑剤に比べ1/6水準を適用しても、同じ水準以上の機械的物性及び硬度を示し、耐移行性(可塑剤移行)が非常に優れる。

DAIFATTY−101


MTGA(Bis(2−(2−(2−methoxyethoxy)ethoxy)ethyl glutarate)
【0031】
また、前記柔軟剤は、アクリル酸またはアクリレート類を重合反応またはエステル化反応により得られた固相のポリアクリル酸またはポリアクリレート類も含む。この際、柔軟剤は、機械的物性と耐熱性を極大化するために、ポリメチルメタクリレート60〜85%、ポリエチルアクリレート15〜5%、及びポリブチルアクリレート25〜5%を極性溶剤で処理して得たアクリル樹脂を使用することが好ましく、PA828(LG化学製)が一例として挙げられる。
【0032】
前記柔軟剤は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、0.1〜50重量部で含まれることにより、他の成分との組み合わせによって溶融性、加工性を非常に向上させるだけでなく、弾性、粘着性、柔延性を増加させ、製品の熱安定性を向上させることができる。
【0033】
本発明において、隠蔽力向上剤は、最終製品の白色度、着色力、美的効果及び隠蔽力を改善するためのものであり、壁紙用または装飾用シートに適用可能である。前記隠蔽力向上剤は、二酸化チタンを使用することができ、これに限定されない。
【0034】
本発明において、弾性付与剤は、耐久性を向上させることができ、特に、人造皮革類の発泡製品に適用されて弾性の改善効果を極大化し、寸法安定性を高めることができる。前記弾性付与剤としては、NBRまたは変性ポリウレタンを使用することができる。
【0035】
本発明において、防曇剤は、主に包装用ラップに用いられる物質である。包装された内容物(主に野菜、果物、食べ物)の呼吸や包装の内面と外面との温度差などにより水分が凝縮すると、これにより消費者が製品を購買する時に内容物がよく見えない欠点が発生し、内容物の新鮮度を確認することが困難であるため購買度が低下するという問題点が発生する。また、包装された内容物に凝縮された水滴が接する場合、内容物が変質されやすいという問題を防止することができる。本発明における防曇剤として、界面活性剤を使用することが好ましい。
【0036】
本発明の他の一様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤0.1〜100重量部、柔軟剤0.1〜50重量部、相容化剤0.1〜5重量部、隠蔽力向上剤0.1〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含むシート用樹脂組成物が提供されることができる。
【0037】
本発明のさらに他の一様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤0.1〜30重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、または滑剤0.1〜5重量部からなる郡から選択される何れか一つ以上を含む環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0038】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、引張強度と引裂強度に優れており、特に、伸び(延伸性)と印刷適性は、汎用プラスチック素材より遥かに優れるということを特徴とする。これは、加飾シート用でも高価のメンブレン用(成形用)において求められる重要な物性である。特に、煙濃度などの防炎性は汎用プラスチック素材の1/600水準で非常に優れる。
【0039】
この際、環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記添加される強度調節剤、寸法安定剤、柔軟剤、衝撃補強剤、隠蔽力向上剤、または滑剤の組み合わせにより、透明/不透明軟質用及び透明/不透明硬質用で用いられることができる。
【0040】
前記透明軟質用の環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤0.1〜30重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0041】
前記不透明軟質用の環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤0.1〜30重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0042】
前記透明硬質用の環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0043】
前記不透明硬質用の環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0044】
前記ポリアルキレンカーボネート樹脂は、構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、引張強度と引裂強度に優れており、特に、伸び(延伸性)と印刷適性は、汎用プラスチック素材より遥かに優れるということを特徴とする。これは、加飾シート用でも高価のメンブレン用(成形用)において求められる重量な物性である。また、防炎性(特に煙濃度)は、汎用プラスチック素材より1/600水準で非常に優れる。
【0045】
前記ポリアルキレンカーボネートは、二酸化炭素と、ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキル(aralkyl)オキシ置換または非置換の(C2−C20)アルキレンオキシド;ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシ置換または非置換の(C4−C20)シクロアルキレンオキシド;及びハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシ、(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシまたは(C1−C20)アルキル置換または非置換の(C8−C20)スチレンオキシドからなる群から選択される1種以上のエポキシド化合物との共重合により製造される。
【0046】
この際、前記エポキシド化合物は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテンオキシド、ペンテンオキシド、ヘキセンオキシド、オクテンオキシド、デセンオキシド、ドデセンオキシド、テトラデセンオキシド、ヘキサデセンオキシド、オクタデセンオキシド、ブタジエンモノオキシド、1,2−エポキシド−7−オクテン、エピフルオロヒドリン、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、グリシジルメチルエーテル、グリシジルエチルエーテル、グリシジルノルマルプロピルエーテル、グリシジルsec−ブチルエーテル、グリシジルノルマルまたはイソペンチルエーテル、グリシジルノルマルヘキシルエーテル、グリシジルノルマルヘプチルエーテル、グリシジルノルマルオクチルまたは2−エチル−ヘキシルエーテル、グリシジルノルマルまたはイソノニルエーテル、グリシジルノルマルデシルエーテル、グリシジルノルマルドデシルエーテル、グリシジルノルマルテトラデシルエーテル、グリシジルノルマルヘキサデシルエーテル、グリシジルノルマルオクタデシルエーテル、グリシジルノルマルイコシルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、シクロオクテンオキシド、シクロドデセンオキシド、α−ピネンオキシド、2,3−エポキシドノルボルネン、リモネンオキシド、ディルドリン、2,3−エポキシドプロピルベンゼン、スチレンオキシド、フェニルプロピレンオキシド、スチルベンオキシド、クロロスチルベンオキシド、ジクロロスチルベンオキシド、1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン、ベンジルオキシメチルオキシラン、グリシジル−メチルフェニルエーテル、クロロフェニル−2,3−エポキシドプロピルエーテル、エポキシプロピルメトキシフェニルエーテル、ビフェニルグリシジルエーテル、グリシジルナフチルエーテル、グリシジル酢酸エステル、グリシジルプロピオネート、グリシジルブタノエート、グリシジルノルマルペンタノエート、グリシジルノルマルヘキサノエート、グリシジルヘプタノエート、グリシジルノルマルオクタノエート、グリシジル2−エチルヘキサノエート、グリシジルノルマルノナノエート、グリシジルノルマルデカノエート、グリシジルノルマルドデカノエート、グリシジルノルマルテトラデカノエート、グリシジルノルマルヘキサデカノエート、グリシジルノルマルオクタデカノエート、グリシジルイコサノエートからなる群から選択される少なくとも1種以上であることができる。
【0047】
また、前記ポリアルキレンカーボネートは、下記化学式1で表されることができる。
【0048】
[化学式1]


(前記化学式1中、mは2〜10の整数であり、nは1〜3であり、Rは水素、(C1−C4)アルキルまたは−CH−O−R'(R'は(C1−C8)アルキル)であり、xは5〜100の整数であり、yは0〜100の整数である。)
【0049】
本発明のポリアルキレンカーボネートにおけるアルキレンは、エチレンオキシド、プロピレン、1−ブチレン、シクロヘキセンオキシド、アルキルグリシジルエーテル、n−ブチル、n−オクチルなどを含み、これに限定されない。
【0050】
前記ポリアルキレンカーボネートは、下記化学式2の錯化合物を触媒として利用し、ヒドロキシルまたはカルボン酸基を末端基または側鎖に含む高分子化合物の存在下で、ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシ置換または非置換の(C2−C20)アルキレンオキシド;ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシ置換または非置換の(C4−C20)シクロアルキレンオキシド;及びハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシ、(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシまたは(C1−C20)アルキル置換または非置換の(C8−C20)スチレンオキシドからなる群から選択される一つ以上のエポキシド化合物及び二酸化炭素を交互に共重合することにより製造される。
【0051】
[化学式2]


(前記化学式2中、
Mは、コバルト3価またはクロム3価であり、
Aは、酸素または硫黄原子であり、
Qは、二つの窒素原子を連結するジラジカルであり、
乃至R10は、互いに独立して、水素;ハロゲン;(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル;(C2−C20)アルケニル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C2−C20)アルケニル;(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;(C1−C20)アルコキシ;(C6−C30)アリールオキシ;ホルミル;(C1−C20)アルキルカルボニル;(C6−C20)アリールカルボニル;またはヒドロカルビルで置換された14族金属のメタロイドラジカルであり、
前記R乃至R10のうち2個が互いに連結されて環を形成することができ、
前記R乃至R10及びQが含む水素のうち少なくとも1個以上は、下記化学式a、化学式b及び化学式cからなる群から選択されるプロトングループであり、
【化1】

は、互いに独立して、ハロゲン化物イオン;HCO;BF;ClO;NO;PF;(C6−C20)アリールオキシアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C6−C20)アリールオキシアニオン;(C1−C20)アルキルカルボキシアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキルカルボキシアニオン;(C6−C20)アリールカルボキシアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C6−C20)アリールカルボキシアニオン;(C1−C20)アルコキシアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルコキシアニオン;(C1−C20)アルキルカーボネートアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキルカーボネートアニオン;(C6−C20)アリールカーボネートアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C6−C20)アリ―ルカーボネートアニオン;(C1−C20)アルキルスルホネート(alkylsulfonate)アニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキルスルホネート(alkylsulfonate)アニオン;(C1−C20)アルキルアミド(amido)アニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキルアミド(amido)アニオン;(C6−C20)アリールアミド(amido)アニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C6−C20)アリールアミド(amido)アニオン;(C1−C20)アルキルカルバメートアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキルカルバメートアニオン;(C6−C20)アリールカルバメートアニオン;ハロゲン原子、窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子及びリン原子のうち一つ以上を含む(C6−C20)アリールカルバメートアニオンであり、
Zは、窒素またはリン原子であり、
21、R22、R23、R31、R32、R33、R34及びR35は、互いに独立して、(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル;(C2−C20)アルケニル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C2−C20)アルケニル;(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;またはヒドロカルビルで置換された14族金属のメタロイドラジカルであり、R21、R22及びR23のうち2個またはR31、R32、R33、R34及びR35のうち2個が互いに連結されて環を形成することができ、
41、R42及びR43は、互いに独立して、水素;(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル;(C2−C20)アルケニル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C2−C20)アルケニル;(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C1−C20)アルキル(C6−C20)アリール;(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;ハロゲン、窒素、酸素、ケイ素、硫黄及びリンのうち一つ以上を含む(C6−C20)アリール(C1−C20)アルキル;またはヒドロカルビルで置換された14族金属のメタロイドラジカルであり、R41、R42及びR43のうち2個は互いに連結されて環を形成することができ、
X'は、酸素原子、硫黄原子またはN−R(ここでRは(C1−C20)アルキル)であり、
nは、R乃至R10及びQが含むプロトングループの総数に1を加えた整数であり、
は、Mに配位することができ、
イミンの窒素原子は、Mに脱配位することができる。)
【0052】
本発明の他の様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤2〜70重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、発泡剤0.5〜20重量部、難燃剤または防炎剤0.1〜200重量部、または滑剤0.1〜5重量部からなる郡から選択される何れか一つ以上を含む環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0053】
この際、環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記添加される強度調節剤、寸法安定剤、柔軟剤、衝撃補強剤、隠蔽力向上剤、充填剤、発泡剤、難燃剤または防炎剤、または滑剤の組み合わせにより、透明/不透明軟質用、透明/不透明硬質用、防炎性の付与用及び発泡用で用いられることができる。
【0054】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、引張強度と引裂強度に優れており、特に、透明度と防炎性(特に、煙濃度)は競争製品より遥かに優れる。また、他の汎用プラスチックに比べ、エスケーエネルギーが自体開発した柔軟剤(軟化剤)の少量使用でも硬度の調節が容易であるという長所を有し、超軟質から超硬質の製品具現が可能である。
【0055】
前記透明軟質用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤2〜70重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0056】
前記不透明軟質用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤2〜70重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0057】
前記透明硬質用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0058】
防炎性付与用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記言及された透明/不透明軟質用、透明/不透明硬質用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物に、難燃剤または防炎剤0.1〜200重量部をさらに含む。
【0059】
前記発泡用の環境に優しいインテリアシート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、寸法安定剤2〜50重量部、柔軟剤2〜70重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、充填剤0〜200重量部、発泡剤0.5〜20重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む。
【0060】
本発明のさらに他の様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、柔軟剤2〜100重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、滑剤0.1〜5重量部、または顔料0.1〜20重量部からなる郡から選択される環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0061】
この際、環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記添加される強度調節剤2〜50重量部、柔軟剤2〜100重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、滑剤0.1〜5重量部、または顔料の組み合わせにより、透明/不透明軟質用及び透明/不透明硬質用で用いられることができる。
【0062】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、引裂強度と摩耗強度に優れており、特に、エスケーエネルギーが開発して特許出願予定である柔軟剤の少量使用で硬度の調節が容易であり、織物との接着強度及び印刷適性に非常に優れるという長所がある。
【0063】
前記透明軟質用の環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、柔軟剤2〜100重量部、滑剤0.1〜5重量部、及び顔料0.1〜20重量部を含む。
【0064】
前記不透明軟質用の環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、柔軟剤2〜100重量部、充填剤0.1〜200重量部、滑剤0.1〜5重量部、及び顔料0.1〜20重量部を含む。
【0065】
前記透明硬質用の環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、滑剤0.1〜5重量部、及び顔料0.1〜20重量部を含む。
【0066】
前記不透明硬質用の環境に優しいターポリン用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤2〜50重量部、衝撃補強剤0.1〜30重量部、充填剤0.1〜200重量部、滑剤0.1〜5重量部、及び顔料0.1〜20重量部を含む。
【0067】
本発明のさらに他の様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤0.1〜30重量部、柔軟剤2〜80重量部、防曇剤0.1〜5重量部、滑剤0.1〜30重量部からなる郡から選択される環境に優しい包装ラップ用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0068】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性により、接着性、伸び(延伸性)、透明度、酸素及び水分遮断性が汎用プラスチック素材より遥かに優れる。
【0069】
本発のさらに他の様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、充填剤30〜300重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30、発泡剤0.5〜10重量部、滑剤0.1〜10重量部からなる郡から選択される環境に優しい壁紙用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0070】
この際、環境に優しい壁紙用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記添加される柔軟剤、充填剤、難燃剤または防炎剤、隠蔽力向上剤、発泡剤または滑剤の組み合わせにより、発泡用または防炎(難燃)用で用いられることができる。
【0071】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、印刷適性、引張強度と伸び(延伸性)物性に優れており、特に、充填剤(炭酸カルシウム)との優れた相溶性により、発泡性、原価低減、エンボス性、防炎性に優れ、優れた煙濃度により環境ラベル認証の獲得が可能である。
【0072】
前記発泡用の環境に優しい壁紙用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、充填剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30、発泡剤0.5〜10重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0073】
前記防炎(難燃)用の環境に優しい壁紙用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、充填剤30〜300重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30、発泡剤0.5〜10重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0074】
本発明のさらに他の様態によると、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、弾性付与剤0.5〜50重量部、充填剤30〜300重量部、発泡剤0.5〜30重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、顔料0.1〜20重量部、または滑剤0.1〜10重量部からなる郡から選択される環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が提供される。
【0075】
この際、環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、前記添加される柔軟剤、弾性付与剤、充填剤、発泡剤、難燃剤または防炎剤、隠蔽力向上剤または顔料または滑剤の組み合わせにより、発泡/非発泡用または防炎発泡/非発泡用で用いられることができる。
【0076】
前記環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物のうちポリ(アルキレンカーボネート)樹脂(Green Pol)は、その自体の構造的特殊性及び加工添加剤との優れた相溶性により、印刷適性、引張強度と伸び(延伸性)物性に優れており、特に、エスケーエネルギーで開発して特許出願予定である柔軟剤の少量使用でも硬度調節が容易であるという特徴があり、優れた防炎性(特に煙濃度)により環境ラベル認証の獲得が可能であるという特徴がある。
【0077】
前記発泡用環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、弾性付与剤0.5〜50重量部、充填剤30〜300重量部、発泡剤0.5〜30重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、顔料0.1〜20重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0078】
前記非発泡用の環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、弾性付与剤0.5〜50重量部、充填剤30〜300重量部、発泡剤0.5〜30重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、顔料0.1〜20重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0079】
前記防炎発泡用の環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、弾性付与剤0.5〜50重量部、充填剤30〜300重量部、発泡剤0.5〜30重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、顔料0.1〜20重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0080】
前記防炎非発泡用の環境に優しい人造皮革用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、柔軟剤2〜100重量部、弾性付与剤0.5〜50重量部、充填剤30〜300重量部、発泡剤0.5〜30重量部、難燃剤または防炎剤30〜300重量部、隠蔽力向上剤5〜30重量部、顔料0.1〜20重量部、及び滑剤0.1〜10重量部を含む。
【0081】
上述の環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、圧出工法だけでなく、カレンダー工法により製造することができる長所がある。これにより、従来の圧出工法より生産性が4〜5倍優れるようになり、より低い温度で工程を遂行することができるという長所がある。また、ポリ塩化ビニル樹脂系素材に比べ比重が低いため、製造コストの低減することができる。
【0082】
また、ポリ塩化ビニル樹脂の代替物であるポリプロピレン(PP)とポリエチレンテレフタレートグリコール(PET−G)に比べ、伸び性が非常に優れる。前記伸び性は、ポリ塩化ビニル樹脂素材より3〜4倍程度向上されるため、本発明による環境に優しい加飾シート用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物は、木材や鉄板などに伸びて接着させる工程で非常に有利な物性を示すものであり、常温〜50℃の低い温度で工程を遂行することができるという長所がある。これは、環境に優しい包装ラップ用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物が有している適した伸び(延伸性)を有するようにすることができる。
【0083】
また、環境に優しい包装ラップ用または壁紙用ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物において、発泡のために適用される場合、非常に優れた引張強度及び伸びを示し、耐久性の向上し、後加工が容易になる。
【発明の効果】
【0084】
上述したように、本発明による環境に優しいポリ(アルキレンカーボネート)樹脂組成物の製品類は、ポリ塩化ビニル素材の最大欠点である燃焼時に発生する有毒ガス類及びダイオキシンが全くない。特に、煙濃度がポリ塩化ビニル樹脂の約1/600水準であるため、加工中や製品使用過程で如何なる有害ガス類も発生することなく、防炎性に非常に優れる。また、地球温暖化の主要因である二酸化炭素を活用しており、人体に有害な加工添加剤であるフタレート系可塑剤と安定剤類を使用しなくても、延性、強度及び延伸性などが既存のポリ塩化ビニル樹脂の水準以上の物性を具現することができる程度に格段に向上させることができる。
【0085】
また、既存のポリ塩化ビニルの代替物の最大欠点である圧出加工方式を克服し、大量生産が可能なカレンダー加工方式を適用することにより、冬期時にもクラックが発生せず、印刷、表面処理などの後加工処理が不要であるため非常に経済性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0086】
以下、本発明を実施例を参照して詳細に説明する。
【0087】
但し、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例によって限定されるものではない。
【0088】
(物性評価)
1.引張強度/伸び:ASTM D638に基づいて測定した。
2.引裂強度:ASTM D1004に基づいて測定した。
3.煙濃度:ASTM E662に基づいて測定した。
4.寸法安定性:シート試片(200×20mm)を乾燥機(Dry Oven)内で80℃/1週間維持した後、長さ変化率が±4%以内であるかを測定した。
5.耐寒性:シート試片(150×20mm)5個を−30℃のチャンバ内で4時間維持した後、折曲テスト(Folding Test)(取り具に設けられた試片を折り曲げた後伸ばし、割れやクラックが発生する程度を確認)で評価した。
(評価:2個以上割れが発生すると失敗)
6.白色度:比色計(Color Meter)を利用して測定した。
7.カレンダー加工性及び作業性:配合/混練の容易性、加工温度、ロール(Roll)作業の容易性及び溶融物がロールに付けて出る程度を測定した。
(評価:1.非常に劣る、2.劣る、3.良好、4.優れる、5.非常に優れる)
8.後加工作業性:印刷、エンボス、ラミネートまたは表面処理の作業の容易性を測定した。
(評価:1.非常に劣る、2.劣る、3.良好、4.優れる、5.非常に優れる)
9.透明度:ヘーズメーター(Haze Meter)を利用して測定した。
【0089】
[実施例1]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(Green Pol、エスケーエナジー製)100重量部に、強度調節剤兼寸法安定剤(PA828、LG化学製)5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)15重量部、滑剤(ステアリン酸と米国イーストマン社のジオクチルテレフタレート)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、140℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理の工程を経て、加飾シートの最終製品を製造する。
【0090】
製造された不透明軟質用の環境に優しいポリ(プロピレンカーボネート)の加飾シート製品に対する物性の測定結果を表1に示した。
【0091】
[実施例2]
柔軟剤を使用していないことを除き、実施例1と同様に製造し、その結果を表1に示した。
【0092】
【表1】

【0093】
[実施例3]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(Green Pol、エスケーエナジー製)100重量部に、衝撃補強剤(IM809、LG化学製)5重量部、滑剤(ジオクチルテレフタレート、米国イーストマン社製)1重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、140℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品をガラス繊維で接着した後、印刷、粘着及び表面処理の工程を経て、インテリアシートの最終製品を製造する。
【0094】
製造された透明硬質用の環境に優しいポリ(プロピレンカーボネート)のインテリアシート製品に対する物性の測定結果を表2に示した。
【0095】
[実施例4]
衝撃補強剤を使用せず、柔軟剤含量を20重量部使用したことを除き、実施例3と同様に製造し、その結果を表2に示した。
【0096】
【表2】

【0097】
[実施例5]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(Green Pol、エスケーエナジー製)100重量部に、充填剤(Omya−10、オミヤコリア製)150重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)15重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学社製)20重量部、発泡剤(AC1000、Kumyang company製)3重量部、滑剤(ステアリン酸とジオクチルテレフタレート)2重量部をヘンシェルミキサに投入して30〜40分間乾式混合した混合物を、110℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、シート化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用して発泡半製品シートを原紙に接着した後、発泡、印刷、エンボス工程を経て、最終製品を製造する。
【0098】
製造された環境に優しいポリ(プロピレンカーボネート)の壁紙用製品に対する物性の測定結果を表3に示した。
【0099】
[実施例6]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(Green Pol、エスケーエナジー製)100重量部に、充填剤(Omya−5T、オミヤコリア製)120重量部、弾性付与剤(Sorblenシリーズ、Uni Trading Corporation製)5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学社製)20重量部、発泡剤(AC3000、Kumyang company製)3重量部、滑剤(ステアリン酸とジオクチルテレフタレート)2重量部をヘンシェルミキサに投入して30〜40分間乾式混合した混合物を、110℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、シート化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用して発泡半製品シートを織物生地に接着した後、発泡、印刷、エンボス及び表面処理の工程を経て、最終製品を製造する。
【0100】
製造された環境に優しいポリ(プロピレンカーボネート)の人造皮革用製品に対する物性の測定結果を表3に示した。
【0101】
【表3】

【0102】
[実施例7]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に対して、強度調節剤(LLDPE、SK製)5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、相容化剤(EM200、湖南石油化学製)0.1重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)1重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、150℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、ミキシングロ−ル及びウォーミングロ−ルの混練工程及びカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0103】
[実施例8〜18及び比較例1及び2]
実施例8〜12は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例1と同様の方法で実施した。また、実施例13〜18は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例7と同様の方法で実施した。比較例1及び2は、夫々強度調節剤及び柔軟剤を使用していないことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。
【0104】
【表4】

【0105】
[実施例19〜30]
実施例19〜24は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、実施例25〜30は柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用することを除き、実施例13〜18と同様の方法で実施した。
【0106】
【表5】

【0107】
[実施例31〜46]
実施例31〜34は相容化剤として湖南石油化学のTU100Dを夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例35〜38は相容化剤として湖南石油化学のBP402を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例39〜42は相容化剤として湖南石油化学のEV600を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例43〜46は相容化剤として湖南石油化学のEM200を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節したことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。比較例3は、前記相容化剤を使用していないことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。
【0108】
【表6】

【0109】
[実施例47〜58]
実施例47〜50は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例51〜54はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例55〜58はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。比較例4は、前記充填剤を使用していないことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。
【0110】
【表7】

【0111】
[実施例59〜70]
実施例59〜62は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例63〜66は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例67〜70は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例47〜50と同様の方法で実施した。
【0112】
【表8】

【0113】
[実施例71〜80及び比較例5〜6]
実施例71〜75は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例76〜80は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。比較例5及び6は、実施例7と同様であるが、夫々隠蔽力向上剤及び滑剤を使用しなかった。
【0114】
【表9】

【0115】
【表10】

【0116】
[実施例81]
強度調節剤としてエスケーイノベーションのランダムポリプロピレンを使用したことを除き、実施例7と同様の方法で実施した。
【0117】
[実施例82〜92]
実施例82〜86は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例1と同様の方法で実施した。また、実施例87〜92は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用して、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例81と同様の方法で実施した。
【0118】
【表11】

【0119】
[実施例93〜104]
実施例93〜98は柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、実施例99〜104は柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用したことを除き、実施例87〜92と同様の方法で実施した。
【0120】
【表12】

【0121】
[実施例105〜120]
実施例105〜108は相容化剤として湖南石油化学のTU100Dを夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例109〜112は相容化剤として湖南石油化学のBP402を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例113〜116は相容化剤として湖南石油化学のEV600を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節し、実施例117〜120は相容化剤として湖南石油化学のEM200を夫々0.1、0.5、1、5重量部に調節したことを除き、実施例81と同様の方法で実施した。
【0122】
【表13】

【0123】
[実施例121〜132]
実施例121〜124は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例125〜128はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例129〜132はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例81と同様の方法で実施した。
【0124】
【表14】

【0125】
[実施例133〜144]
実施例133〜136は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例137〜140は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例141〜144は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例47〜50と同様の方法で実施した。
【0126】
【表15】

【0127】
[実施例145〜154]
実施例145〜149は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例150〜154は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例81と同様の方法で実施した。
【0128】
【表16】

【0129】
【表17】

【0130】
[実施例155]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤としてエスケーイノベーションのポリ乳酸5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、160℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0131】
[実施例156〜166]
実施例156〜160は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例1と同様の方法で実施した。また、実施例161〜166は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例155と同様の方法で実施した。
【0132】
【表18】

【0133】
[実施例167〜178]
実施例167〜172は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例155と同様の方法で実施した。また、実施例173〜178は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例155と同様の方法で実施した。
【0134】
【表19】

【0135】
[実施例179〜190]
実施例179〜182は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例183〜186はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例187〜190はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例81と同様の方法で実施した。
【0136】
【表20】

【0137】
[実施例191〜202]
実施例191〜194は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例195〜198は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例199〜202は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例179〜182と同様の方法で実施した。
【0138】
【表21】

【0139】
[実施例203〜212]
実施例203〜207は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例208〜212は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例155と同様の方法で実施した。
【0140】
【表22】

【0141】
【表23】

【0142】
[実施例213]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤としてBASF社のペレット状に改質されたポリエステル5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、120℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0143】
[実施例214〜224]
実施例214〜218は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例1と同様の方法で実施した。また、実施例219〜224は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例213と同様の方法で実施した。
【0144】
【表24】

【0145】
[実施例225〜236]
実施例225〜230は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例213と同様の方法で実施した。また、実施例231〜236は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例213と同様の方法で実施した。
【0146】
【表25】

【0147】
[実施例237〜248]
実施例237〜240は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例241〜244はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例245〜248はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例213と同様の方法で実施した。
【0148】
【表26】

【0149】
[実施例249〜260]
実施例249〜252は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例253〜256は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例257〜260は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例237〜240と同様の方法で実施した。
【0150】
【表27】

【0151】
[実施例261〜270]
実施例261〜265は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例266〜270は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例213と同様の方法で実施した。
【0152】
【表28】

【0153】
【表29】

【0154】
[実施例271]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤として愛敬化学株式会社の液状プレポリマタイプの改質されたポリエステル5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、130℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0155】
[実施例272〜282]
実施例272〜276は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例273と同様の方法で実施した。また、実施例277〜282は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例273と同様の方法で実施した。
【0156】
【表30】

【0157】
[実施例283〜294]
実施例283〜288は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例273と同様の方法で実施した。また、実施例289〜294は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例260と同様の方法で実施した。
【0158】
【表31】

【0159】
[実施例295〜306]
実施例295〜298は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例299〜302はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例303〜306はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例273と同様の方法で実施した。
【0160】
【表32】

【0161】
[実施例307〜318]
実施例307〜310は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例311〜314は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例315〜318は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例295〜298と同様の方法で実施した。
【0162】
【表33】

【0163】
[実施例319〜328]
実施例319〜323は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例324〜328は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例273と同様の方法で実施した。
【0164】
【表34】

【0165】
【表35】

【0166】
[実施例329]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤としてLG化学のポリメタルメタクリレート5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)1重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、160℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0167】
[実施例330〜340]
実施例330〜334は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例329と同様の方法で実施した。また、実施例335〜340は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例329と同様の方法で実施した。
【0168】
【表36】

【0169】
[実施例341〜352]
実施例341〜346は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例329と同様の方法で実施した。また、実施例347〜352は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例329と同様の方法で実施した。
【0170】
【表37】

【0171】
[実施例353〜364]
実施例353〜356は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例357〜360はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例361〜364はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例329と同様の方法で実施した。
【0172】
【表38】

【0173】
[実施例365〜376]
実施例365〜368は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例369〜372は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例373〜376は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例353〜356と同様の方法で実施した。
【0174】
【表39】

【0175】
[実施例377〜386]
実施例377〜381は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例382〜386は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例329と同様の方法で実施した。
【0176】
【表40】

【0177】
【表41】

【0178】
[実施例387]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤としてサムスントタル(株)のエチレンビニルアセテート5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、120℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造した。
【0179】
[実施例388〜399]
実施例388〜393は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例387と同様の方法で実施した。また、実施例394〜399は、柔軟剤としてエスケーイノベーションのSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例387と同様の方法で実施した。
【0180】
【表42】

【0181】
[実施例400〜411]
実施例400〜405は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例387と同様の方法で実施した。また、実施例406〜411は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例387と同様の方法で実施した。
【0182】
【表43】

【0183】
[実施例412〜423]
実施例412〜415は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例416〜419はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例420〜423はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例387と同様の方法で実施した。
【0184】
【表44】

【0185】
[実施例424〜435]
実施例424〜427は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例428〜431は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例432〜435は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例412〜415と同様の方法で実施した。
【0186】
【表45】

【0187】
[実施例436〜445]
実施例436〜440は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例441〜445は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例388と同様の方法で実施した。
【0188】
【表46】

【0189】
【表47】

【0190】
[実施例446]
ポリ(プロピレンカーボネート)樹脂(エスケーイノベーション製)100重量部に、強度調節剤としてLG化学の熱可塑性コポリエステルエラストマー5重量部、柔軟剤(DAIFATTY−101、大八化学工業社製)5重量部、隠蔽力向上剤(KA100、コスモ化学製)7.5重量部、充填剤(Omya−2T、オミヤコリア製)20重量部、滑剤(ステアリン酸、OCI製)2重量部をヘンシェルミキサに投入して20分間乾式混合した混合物を、150℃のコンパウンディング用圧出機に投入し、ペレット化する。これを、混練工程(ミキシングロ−ルとウォーミングロ−ル)とカレンダー工程を利用してシートの半製品に製造した後、印刷、プライマー及び表面処理とラミネート工程を経て、装飾用シートの最終製品を製造する。
【0191】
[実施例447〜457]
実施例447〜451は、前記強度調節剤を夫々10、20、50、75、100重量部に調節し、実施例446と同様の方法で実施した。また、実施例452〜457は、柔軟剤としてエスケーイノベーション製のSKflexを使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例446と同様の方法で実施した。
【0192】
【表48】

【0193】
[実施例458〜469]
実施例458〜463は、柔軟剤として大八化学工業社のDAIFATTY−101を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例446と同様の方法で実施した。また、実施例464〜469は、柔軟剤としてアクリレート(PA828、LG化学製)を使用し、夫々1、2.5、5、10、20、50重量部に調節し、実施例446と同様の方法で実施した。
【0194】
【表49】

【0195】
[実施例470〜481]
実施例470〜473は充填剤としてオミヤコリアのOmya−2を夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例474〜477はオミヤコリアのOmya−2Tを夫々20、50、100、200重量部に調節し、実施例478〜481はオミヤコリアのOmya−5を夫々20、50、100、200重量部に調節したことを除き、実施例446と同様の方法で実施した。
【0196】
【表50】

【0197】
[実施例482〜493]
実施例482〜485は充填剤としてオミヤコリアのOmya−5Tを、実施例486〜489は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10を、実施例490〜493は充填剤としてオミヤコリアのOmya−10Tを使用したことを除き、実施例470〜473と同様の方法で実施した。
【0198】
【表51】

【0199】
[実施例494〜503]
実施例494〜498は隠蔽力向上剤の含量を夫々5、7.5、10、20、30重量部に、実施例499〜503は滑剤の含量を夫々0.1、0.5、1、2、5重量部に調節したことを除き、実施例446と同様の方法で実施した。
【0200】
【表52】

【0201】
【表53】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素と、ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシ置換または非置換の(C2−C20)アルキレンオキシド;ハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシまたは(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシ置換または非置換の(C4−C20)シクロアルキレンオキシド;及びハロゲン、(C1−C20)アルキルオキシ、(C6−C20)アリールオキシ、(C6−C20)アル(C1−C20)アルキルオキシまたは(C1−C20)アルキル置換または非置換の(C8−C20)スチレンオキシドからなる群から選択される1種以上のエポキシド化合物との共重合によるポリ(アルキレンカーボネート)樹脂を含むシート用樹脂組成物。
【請求項2】
ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂は、ポリプロピレンオキシドと二酸化炭素との共重合によるポリ(プロピレンカーボネート)であることを特徴とする請求項1に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項3】
ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、強度調節剤0.1〜100重量部、柔軟剤0.1〜50重量部、充填剤0.1〜200重量部、及び滑剤0.1〜5重量部を含む請求項1に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項4】
ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、相容化剤0.1〜5重量部をさらに含む請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項5】
ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、衝撃補強剤0.1〜30重量部をさらに含む請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項6】
ポリ(アルキレンカーボネート)樹脂100重量部に対して、発泡剤0.5〜20重量部または難燃剤0.1〜200重量部をさらに含む請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項7】
前記強度調節剤は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアセテート、ポリメチルメタクリレート、ポリ乳酸、ポリエステルまたは熱可塑性コポリエステルエラストマーから選択される何れか一つ以上である請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項8】
前記柔軟剤は、アクリレート系化合物またはグルタル酸化合物から選択される何れか一つ以上である請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項9】
前記充填剤は、炭酸カルシウム、タルク、白土、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、白色カーボン、非晶質シリカ、メラミン樹脂または尿素樹脂から選択される何れか一つ以上である請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項10】
前記滑剤は、ステアリン酸またはジオクチルテレフタレートから選択される何れか一つ以上である請求項3に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項11】
前記衝撃補強剤は、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリル系化合物または塩素化ポリエチレン化合物から選択される何れか一つ以上である請求項5に記載のシート用樹脂組成物。
【請求項12】
前記発泡剤は、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、水素化ホウ素ナトリウムまたは軽金属を含む無機タイプ発泡剤とアゾジカルボンアミド(Azodicarbonamide、ADCA)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(N,N’−Dinitrosopentamethylenetetramine、DNPA)、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(4,4’−Oxybis(benzenesulfonylhydrazide、OBSH)またはp−トルエンスルホニルヒドラジド(p−Toluenesulfonylhydrazide、TSH)を含む有機タイプ発泡剤からなる群から選択される何れか一つ以上であり、難燃剤は、リン系化合物、シリコン系化合物、ハロゲン系化合物及び水和金属化合物からなる群から選択される何れか一つ以上である請求項6に記載のシート用樹脂組成物。

【公開番号】特開2012−57158(P2012−57158A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193345(P2011−193345)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(511055337)エスケー イノベーション シーオー.,エルティーディー. (4)
【氏名又は名称原語表記】SK INNOVATION CO., LTD.
【Fターム(参考)】