説明

シート駆動装置

【課題】軽量化ならびにコストダウンが図られるとともに、簡素な構造で小型化も可能なシート駆動装置を提供する。
【解決手段】シート装置2の複数の可動機構(スライド機構41、リフタ機構42、リクライニング機構43)の駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431にそれぞれ連結されて該駆動軸を回転させるエアモータ50と、エアモータ50の回転方向を正逆いずれかに切り替える回転方向切替手段と、エアコンプレッサ71およびエアタンク72からなるエア供給源と、エアタンク72と各エアモータ50とを接続してエアタンク72から各エアモータ50に圧縮エアを送給する配管(給気管60、分岐給気管64)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートが備える着座位置や着座姿勢を調整するための可動機構を駆動するシート駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シートにあっては、シートクッションを前後方向にスライドさせるスライド機構、シートクッションの座面高さを上下動させるリフタ機構、シートバック(背もたれ)の傾動角度を調節するリクライニング機構等、複数箇所の可動部位を調節可能とする可動機構を有し、乗員の体形や姿勢に適合できる形式のものが多い。これら可動機構を作動させるには手動式のものがあるが、より便利なものとして、電気モータを駆動源とする電動シートが提供されている(例えば特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−038891号公報
【特許文献2】特開2006−224831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電動シートは、可動機構ごとに電気モータを配備したり、あるいは1つの電気モータの動力をクラッチによって各可動機構に分配する形式となっており、部品点数が多く、かつ、電気モータ等の個々の部品も重いものである。また、電力を電気モータに供給するハーネスや動力伝達用のトルクケーブル等の索状部品が多くなる。これらのことから、コストおよび重量が増大するとともに、構造の複雑化や大型化を招くという問題を有している。また、シートの下部はスペースが狭く、トルクケーブルの配索が困難になる場合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量化ならびにコストダウンが図られるとともに、簡素な構造で小型化も可能なシート駆動装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のシート駆動装置は、車両用シートが有する複数の可動機構を駆動するシート駆動装置であって、前記各可動機構の駆動部にそれぞれ連結され、該駆動部を回転させる圧縮エアまたはガスで作動するエアモータと、このエアモータの回転方向を正逆いずれかに切り替える回転方向切替手段と、前記各エアモータに圧縮エアまたはガスを送給する配管とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明は、エアモータによって可動機構を駆動する構成である。エアモータには電力供給用のハーネスは不要であり、索状部品である上記配管はエアチューブ等の簡素、かつ軽量のもので十分である。また、エアモータは樹脂等の軽量な材料を使用して構成することができる。したがって、軽量化ならびにコストダウンが図られるとともに、簡素な構造で実現することができ、小型化も可能である。また、配管の引き回し経路の制約が少ないため、シート駆動装置の設計自由度が向上する。
【0008】
本発明において、上記エアモータは、エアタービンと、このエアタービンの回転を上記駆動部に伝達する動力伝達機構とを備えた形態を含む。
【0009】
また、本発明では、上記回転方向切替手段が、上記エアタービンの回転方向を切り替える手段か、もしくは、上記動力伝達機構の出力軸の回転方向を切り替える手段であることを特徴としている。
【0010】
また、本発明では、圧縮エアを生成するエアコンプレッサを有し、該エアコンプレッサで生成された圧縮エアを上記エアモータの駆動源とすることを特徴としている。
【0011】
また、本発明では、上記エアモータの排気経路に、排気音を静音化するサイレンサが設けられていることを好ましい形態としている。
【0012】
また、本発明では、エアタービンの回転軸が静圧軸受で支持されていることを好ましい形態としている。
【0013】
また、本発明では、前記エアタービンの回転軸を支持する軸受が遊星歯車減速機で構成されていることを好ましい形態としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、軽量化ならびにコストダウンが図られるとともに、簡素な構造で小型化も可能なシート駆動装置を提供することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るシート駆動装置が適用された車両用シート装置の斜視図である。
【図2】同車両用シート装置のフレーム構造を示す斜視図である。
【図3】一実施形態に係るシート駆動装置のエアモータを駆動する圧縮エアの配管模式図である。
【図4】エアモータを構成するエアタービン部の一例を示す斜視図である。
【図5】エアタービンを回転駆動する圧縮エアの流路を示す図である。
【図6】エアモータを構成するエアタービン部の他の例を示す斜視図である。
【図7】図6のエアタービン部の(a)一側面図、(b)正面図、(c)他側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
(1)シートの構造
図1は一実施形態のシート駆動装置1が適用された車両用シート装置2を示しており、図2はシート装置2のフレーム構造を示している。これら図で矢印Fは、シート装置2が車両に設置された状態での車両の前方を指している。以下の説明で、前後方向および左右方向といった方向は、車両の前後方向に基づく方向と定義する。
【0017】
一実施形態のシート装置2は、図1に示すように、図示せぬ車体フロアに設置される前後方向に延びる左右一対のシートレール3と、これらシートレール3上に支持されたシート4とを備えている。シートレール3は、車体フロアにブラケット11を介して固定されるロアレール12と、このロアレール12に沿って前後方向に移動自在に組み込まれるアッパレール13とを備えている。シート4は、シートクッション20と、シートクッション20の後端部にヒンジ結合されて前後方向に傾動するシートバック30とから構成されている。
【0018】
図1および図2に示すように、シートクッション20は、左右一対のサイドフレーム21と、これらサイドフレーム21を連結する左右方向に延びる複数の連結メンバ22と、表皮材がカバーされたクッション23とを有している。各シートレール3のアッパレール13上にはブロック24がそれぞれ固定されており、このブロック24上に、サイドフレーム21がそれぞれ固定されている。
【0019】
また、シートバック30は、左右のサイドフレーム21の後端部にリクライニング駆動軸(駆動部)431を介して取り付けられた左右方向に延びるシートバックブラケット31と、このシートバックブラケット31の両端部に固定されて上方に延びる図示せぬシートバックフレームと、表皮材がカバーされたクッション32とを有している。
【0020】
シートのシートバック30は、リクライニング駆動軸431を介してシートクッション20に傾動可能に取り付けられている。そして、このようにシートバック30が傾動するシートは、シートクッション20が上記ブロック24を介してシートレール3のアッパレール13と一体的に固定されていることにより、全体がアッパレール13とともに前後方向にスライド可能となっている。
【0021】
図2に示すように、シート4は、シートクッション20を前後方向にスライドさせるスライド機構41と、シートクッション20の座面高さを上下動させるリフタ機構42と、シートバック30の傾動角度を調節するリクライニング機構43とを備えている。スライド機構41は、スライド駆動軸(駆動部)411が正逆方向に回転することにより作動してシートクッション20が前後方向にスライドするようになされている。また、リフタ機構42は、リフタ駆動アーム(駆動部)421が正逆方向に回転することにより作動してシートクッション20が上下動するようになされている。また、リクライニング機構43は、リクライニング駆動軸431が正逆方向に回転することにより作動してシートバック30が前後方向に傾動するようになされている。上記駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431は、一実施形態に係るシート駆動装置1によって正逆方向に回転駆動させられる。以下、そのシート駆動装置1を説明する。
【0022】
(2)シート駆動装置
(2−1)シート駆動装置の構成
シート駆動装置1は、上記各機構41〜43の駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431に連結されてこれら駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431を回転駆動するエアモータ50(第1エアモータ50A,第2エアモータ50B,第3エアモータ50C)と、エア供給源であるエアコンプレッサ71およびエアタンク72を備えている。
【0023】
図3の符号60は、エアコンプレッサ71から給気側切替弁61に至る給気管である。この給気管60には、エアコンプレッサ71とともにエア供給源を構成するエアタンク72が配設されている。エアコンプレッサ71ではエアが圧縮され、エアコンプレッサ71で圧縮されたエアはエアタンク72に送られ、このエアタンク72内に貯留される。給気管60の、エアコンプレッサ71とエアタンク72との間には、エアタンク72からエアコンプレッサ71への圧縮エアの逆流を規制する逆止弁(一方向弁)62が設けられている。また、給気管60の、エアタンク72と給気側切替弁61との間には、開閉弁63が設けられている。
【0024】
給気側切替弁61からは、各エアモータ50に向けて分岐給気管64(第1分岐給気管64A,第2分岐給気管64B,第3分岐給気管64C)が分岐して延びている。エアモータ50は、図4に示すように、ハウジング511内にエアタービン512が組み込まれてなるエアタービン部51と、エアタービン部51のハウジング511に固定され、エアタービン512の回転を上記各機構41〜43の駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431に伝達する各ギアボックス521,522,523(図2参照)とから構成されるものである。給気側切替弁61から延びる各分岐給気管64は、各エアタービン部51のハウジング511に接続されており、分岐給気管64からハウジング511内に圧縮エアが供給されるようになっている。
【0025】
給気側切替弁61は、エアタンク72から送られる圧縮エアを3つの分岐給気管64のうちのいずれか1つに流す流路切替弁であり、この給気側切替弁61を切り替えることによって上記各機構41〜43のうちの作動させるべき1つの機構が選択される。第1分岐給気管64Aは第1エアモータ50Aの、第2分岐給気管64Bは第2エアモータ50Bの、第3分岐給気管64Cは第3エアモータ50Cの各ハウジング511に、それぞれ接続されている。
【0026】
各エアモータ50においては、分岐給気管64からハウジング511内に圧縮エアが供給されるとエアタービン512が回転し、その回転が各ギアボックス521〜523内に組み込まれたギア列によって減速されてから各機構41〜43の駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431に伝達されるようになっている。そして駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431が回転すると、各機構41〜43が作動する。
【0027】
図3に示すように、各エアモータ50のエアタービン部51に供給されてエアタービン512を回転させた圧縮エアは、各ハウジング511に接続された分岐排気管65(第1分岐排気管65A,第2分岐排気管65B,第3分岐排気管65C)にそれぞれ排出される。各分岐排気管65は排気側切替弁66を経て排気管67に集合し、圧縮エアは、この排気管67に設けられたサイレンサ68を通過して大気に放出される。
【0028】
排気側切替弁66は、作動しているエアモータ50に通じていて圧縮エアが排出されている1つの分岐排気管65のみを排気管67に開き、作動していないエアモータ50に通じていて圧縮エアが排出されていない他の2つの分岐排気管65は閉じるように作動する。これにより、排出される圧縮エアが、作動していないエアタービン部51に逆流することが規制されるようになっている。なお、このような機能は、各分岐排気管65の末端に設けられて排気管67のみに圧縮エアを流す逆止弁でも達成可能である。
【0029】
上記各機構41〜43においては、それぞれの駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431の回転方向が切り替わることにより作動方向が切り替わる。すなわち、スライド機構41においてはシートクッション20が前後いずれかの方向にスライドし、リフタ機構42においてはシートクッション20が上下いずれかの方向に動き、リクライニング機構43においてはシートバック30が前後いずれかの方向に傾動する。そのため、各エアモータ50には、エアタービン512の回転方向を正逆いずれかに切り替える回転方向切替手段が設けられる。
【0030】
回転方向切替手段としては、図5に示すように、圧縮エアの流路におけるエアタービン512の上流側と下流側にそれぞれ設けられる給気側および排気側の流路切替弁75,76で構成することができる。この場合、エアタービン512に送り込む圧縮エアの切り替えによって機能が逆転する。
【0031】
また、図6および図7は別形態の回転方向切替手段を示している。この場合は、1つのタービン軸に正転用と逆転用の2つのエアタービン512を同軸上に配設しており、エアタービン512に送り込む圧縮エアの切り替えによって機能を逆転させることができる。
【0032】
上記シート駆動装置1には、給気側切替弁61および排気側切替弁66を各機構41〜43のうちの1つに対応させ各機構41〜43から1つを選択して作動させるため機構選択スイッチと、エアタービン512の回転方向を切り替えて各機構の動作方向を選択する動作方向選択スイッチと、開閉弁63を開閉して圧縮エアの供給/遮断を行うための作動スイッチとが、付随して設けられる(いずれも図示略)。なお、これらスイッチは、それぞれが単独で設けられてもよいが、操作者が片手で、かつ一連の操作で行うことができるような構成のものが好ましい。
【0033】
(2−2)シート駆動装置の動作および作用効果
以上の構成からなる一実施形態のシート駆動装置1によれば、通常は上記作動スイッチがOFFで開閉弁63は閉となっている。そして、エアコンプレッサ71が稼働することにより圧縮エアがエアタンク72内に貯留される。
【0034】
シート4のスライド機構41、リフタ機構42、リクライニング機構43を作動させる場合、まず、作動させる機構を上記機構選択スイッチで選択し、次いで、上記動作方向選択スイッチにより選択した機構の動作方向を選択するともに、作動スイッチをONにして開閉弁63を開ける。これにより、エアタンク72内の圧縮エアが、選択された機構のエアモータ50に供給され、エアタービン512が回転して駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431が回転駆動され、機構がその回転方向に応じた方向に作動する。機構は作動スイッチをONにしている間続けて作動し、作動スイッチをOFFにすると開閉弁63が閉じて作動は停止する。
【0035】
例えば、スライド機構41が作動する際には、圧縮エアは給気管60から給気側切替弁61によって第1分岐給気管64に導入され、第1エアモータ50Aのエアタービン部51のハウジング511内に供給される。これによりエアタービン512は正転し、スライド機構41が作動してシートクッション20が例えば前方にスライドする。
【0036】
このように作動する場合にシートクッション20を後方にスライドさせるには、動作方向選択スイッチを逆方向に動かす。するとエアタービン512は逆転し、スライド機構41が逆方向に作動してシートクッション20が後方にスライドする。リフタ機構42およびリクライニング機構43にあっても、同様の操作で目的の方向に作動させることができる。
【0037】
上記一実施形態のシート駆動装置1によれば、エアモータ50によって各機構41〜43を駆動するものである。エアモータ50には電力供給用のハーネスは不要であり、駆動用の圧縮エアを供給する索状部品である給気管60、各分岐給気管64、各分岐排気管65、排気管67は、可撓性を有するエアチューブ等の簡素、かつ軽量のものを適用することができる。また、エアモータ50の構成部品(ハウジング511やエアタービン512)は樹脂等の軽量な材料で構成することができる。したがって、軽量化ならびにコストダウンが図られるとともに、簡素な構造で実現することができ、小型化も可能である。
【0038】
また、給気管60、各分岐給気管64、各分岐排気管65、排気管67にあっては引き回し経路の制約が少ないため、シート駆動装置の設計自由度が向上するという利点も備えている。また、エアタービン512を回転させた圧縮エアは、最終的には排気管67を通って大気に放出されるが、排気管67に設けられたサイレンサ68によって排気音は抑えられ、静音化される。
【0039】
(3)他の好ましい形態について
(3−1)回転方向切替手段
上記一実施形態では、図5に示したようにエアタービン512の回転方向を変えることにより各機構41〜43の動作方向を変えている。各機構41〜43の動作方向を変える手段としてはこの他に、各ギアボックス521〜523内のギア列の噛み合うギアの数を可変として、各ギアボックス521〜523における駆動軸411,リフタ駆動アーム421,駆動軸431に連結される出力軸の回転が正逆いずれかに変化するような手段が挙げられる。
【0040】
(3−2)エアタービンの軸受
エアタービン512の回転軸を支持する軸受として、エアベアリングに代表される静圧軸受を採用することにより、高回転のエアタービン512を好適に支持することができる。エアベアリング用の圧縮エアをエアタンク72から供給するようにすれば、部品の増加を抑えられて効率的である。また、エアタービン512の軸受としては、遊星歯車減速機で構成してもよい。遊星歯車減速機を用いる場合、その固定される軸を切り替えることにより逆回転を得る方法を用いる。この場合にはギア比が変更するが、ギア比の変更を有効に活用することができる。
【0041】
(3−3)エアタンクの省略
上記実施形態ではエアコンプレッサ71をシート駆動装置1の構成要素としているが、エアタンク72に外部から圧縮エアを供給するようにしてエアコンプレッサ71を省略させることができる。
【符号の説明】
【0042】
1…シート駆動装置
4…シート
41…スライド機構(可動機構)
411…スライド駆動軸(駆動部)
42…リフタ機構(可動機構)
421…リフタ駆動アーム(駆動部)
43…リクライニング機構(可動機構)
431…リクライニング駆動軸(駆動部)
50(50A,50B,50C)…エアモータ
512…エアタービン
521、522,523…ギアボックス(動力伝達機構、回転方向切替手段)
60…給気管(配管)
64(64A,64B,64C)…分岐給気管(配管)
67…排気管(排気経路)
68…サイレンサ
71…エアコンプレッサ(供給源)
72…エアタンク(供給源)
75,76…流路切替弁(回転方向切替手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用シートが有する複数の可動機構を駆動するシート駆動装置であって、
前記各可動機構の駆動部にそれぞれ連結され、該駆動部を回転させる圧縮エアまたはガスで作動するエアモータと、
このエアモータの回転方向を正逆いずれかに切り替える回転方向切替手段と、
前記各エアモータに圧縮エアまたはガスを送給する配管と、
を備えることを特徴とするシート駆動装置。
【請求項2】
前記エアモータは、エアタービンと、このエアタービンの回転を前記駆動部に伝達する動力伝達機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート駆動装置。
【請求項3】
前記回転方向切替手段は、前記エアタービンの回転方向を切り替える手段であることを特徴とする請求項2に記載のシート駆動装置。
【請求項4】
前記回転方向切替手段は、該動力伝達機構の出力軸の回転方向を切り替える手段であることを特徴とする請求項2に記載のシート駆動装置。
【請求項5】
圧縮エアを生成するエアコンプレッサを有し、該エアコンプレッサで生成された圧縮エアを前記エアモータの駆動源とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシート駆動装置。
【請求項6】
前記エアモータの排気経路に、排気音を静音化するサイレンサが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシート駆動装置。
【請求項7】
前記エアタービンの回転軸が静圧軸受で支持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシート駆動装置。
【請求項8】
前記エアタービンの回転軸を支持する軸受が遊星歯車減速機で構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシート駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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