説明

ジオキサン含有水の処理方法及び装置

【課題】ジオキサン含有水を低コストで処理することができ、しかも高純度な処理水水質を得ることが可能な処理方法及び装置を提供する。
【解決手段】ジオキサン含有水にアルカリを添加してアルカリ性とするアルカリ添加工程と、該アルカリ添加工程の後、逆浸透膜分離装置2に通水する逆浸透膜分離工程とを有することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。逆浸透膜分離装置2の透過水を中和処理してもよい。逆浸透膜分離装置2の透過水を酸化処理してもよい。逆浸透膜分離装置2の濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジオキサン含有水の処理方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ジオキサンは動物に対する急性毒性が認められており、人に対しても刺激性や脳・腎臓・肝臓へ障害が起きる可能性があると考えられているため近年水質環境基準監視項目として指針値が定めらようとしている物質である。
【0003】
ジオキサンは、生物難分解性物質であると共に活性炭においても吸着性が低いため、その処理方法としては促進酸化法(AOP、Advanced Oxidation Process)を中心とする物理化学処理方法が主として用いられていた。例えば、ジオキサンを促進酸化法、フェントン酸化法等で処理する方法が、特開2005−058854、特開2005−074409、特開2005−103401、特開2008−221151、特許4553326号に記載されている。
【0004】
しかしながら、AOP処理には、処理水量に比例して添加する酸化剤(O等)量が増加する、ジオキサンに対する反応選択性がなく共存有機物すべてと反応するため酸化剤を大過剰に添加しなければならない、残留酸化剤除去のためにAOPプロセス後に還元処理を行わなければならない等の理由により、イニシャルコスト及びランニングコストが著しく高くなるといった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−058854
【特許文献2】特開2005−074409
【特許文献3】特開2005−103401
【特許文献4】特開2008−221151
【特許文献5】特許4553326号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点を解決し、ジオキサン含有水を低コストで処理することができ、しかも高純度な処理水水質を得ることが可能な処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明(請求項1)のジオキサン含有水の処理方法は、ジオキサン含有水にアルカリを添加してアルカリ性とするアルカリ添加工程と、該アルカリ添加工程の後、逆浸透膜分離装置に通水する逆浸透膜分離工程とを有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2のジオキサン含有水の処理方法は、請求項1において、該アルカリ添加工程において、pHが、9.5以上となるようにアルカリを添加することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3のジオキサン含有水の処理方法は、請求項1または2において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を中和処理する工程を有することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4のジオキサン含有水の処理方法は、請求項1又は2において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を酸化処理する工程を有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項5のジオキサン含有水の処理方法は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記逆浸透膜分離装置の濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離する工程を有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項6のジオキサン含有水の処理方法は、請求項5において、蒸留分離処理工程で発生した蒸留分離塔底水を中和処理する工程を有することを特徴とするものである。
【0013】
本発明(請求項7)のジオキサン含有水の処理装置は、ジオキサン含有水にアルカリを添加してアルカリ性とするアルカリ添加手段と、該アルカリ添加手段からの水を逆浸透膜分離処理する逆浸透膜分離装置とを有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項8のジオキサン含有水の処理装置は、請求項1において、該アルカリ添加手段は、pHが、9.5以上となるようにアルカリを添加することを特徴とするものである。
【0015】
請求項9のジオキサン含有水の処理装置は、請求項7又は8において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を中和処理する中和処理手段を有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項10のジオキサン含有水の処理装置は、請求項7又は8において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を酸化処理する酸化処理手段を有することを特徴とするものである。
【0017】
請求項11のジオキサン含有水の処理装置は、請求項7ないし10のいずれか1項において、前記逆浸透膜分離装置の濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離する蒸留塔を有することを特徴とするものである。
【0018】
請求項12のジオキサン含有水の処理装置は、請求項11において、蒸留塔で発生した蒸留分離塔底水を中和処理する中和処理手段を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明のジオキサン含有水の処理方法及び装置では、ジオキサン含有水にアルカリを添加してpHをアルカリ性、好ましくは9.5以上に調整した後、逆浸透膜分離装置(以下ROということがある。)に通水する。
【0020】
ジオキサン含有水(RO給水)のpHをアルカリ性に調整する理由は以下の通りである。
【0021】
ジオキサンは、ROによる除去特性が高い。膜面が新品状態である場合には、RO給水のpHによらずジオキサンのRO膜面除去率は96%程度である。しかし、RO膜が変化(劣化、汚染)した場合、RO給水が中性以下の場合、ジオキサン除去率は著しく低下する。これに対し、RO給水をアルカリ性とすると、劣化RO膜又は汚染RO膜の場合でも、ジオキサンとRO膜との間の電気的反発力によりジオキサン除去率は高いものとなる。即ち、ジオキサン(1,4−ジオキサン)は、下記式の通り舟型構造を有しており、その構造からマイナスチャージを帯びている。
【0022】
【化1】

【0023】
また、RO膜の膜面もマイナスチャージを帯びており、その極性はpH値の上昇に伴い大きくなる(マイナス側に移行する)。従って、ROに供給されるジオキサン含有水のpHをアルカリ性、好ましくは9.5以上とすることにより、ジオキサンとRO膜との間の反発力により、RO膜の状態が変化(劣化、汚染)した場合においても、ジオキサン除去率を高く保つことが可能となる。
【0024】
また、RO給水のpHをアルカリ性、好ましくは9.5以上に調整することにより、膜面における微生物の増殖が抑制され、RO膜面におけるスライムトラブルを防止することができると共に、RO透過水量を低下させる恐れのある非イオン性界面活性剤のRO膜面への付着をも抑制することが可能となる。
【0025】
本発明では、RO給水中のジオキサン濃度が高い場合、RO透過水側にジオキサンがリークするため、透過水中のジオキサンを処理することが好ましい。このRO透過水中のジオキサンを処理する方法としては、酸化処理が好適であり、この酸化処理としては促進酸化処理が好適である。
【0026】
この促進酸化処理法では、O又はH等の酸化剤を被処理水に添加する。この酸化剤は、一般に、水中の有機物すべてと反応するため、有機物濃度が高い排水を処理する場合は酸化剤(O、H)を大量に注入しなければならない。しかしながらROにおいてはジオキサンのみならず共存有機物も除去され、透過水中の有機物濃度は低くなっているため、RO透過水に促進酸化法を適用する場合は、RO処理を行わない促進酸化法単独処理時に比べ1/20〜1/50程度にまで酸化剤量を低減することが可能となる。
【0027】
また、O又はHを添加した場合、有機物分解反応に寄与するOHラジカルのラジカル開始反応はアルカリ域にて進行する。RO給水のpHが高いと、RO透過水のpHも高くなり、この高pHのRO透過水にO又はHを添加することによりジオキサン分解効率が高くなる。
【0028】
本発明では、逆浸透膜濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離してもよい。
【0029】
一般に、ジオキサンは共沸蒸留により凝縮側に濃縮する。蒸留法におけるイニシャルコストの大半は蒸留塔の大きさ(塔径、高さ)に依存し、ランニングコストの大半は吹き込み蒸気量に依存する。これらは給水水量に対しほぼ比例するため、蒸留塔給水量が少量である程イニシャルコスト、ランニングコストは低減する。従って、ROにてジオキサンを分離濃縮し、蒸留塔給水量を例えば1/4(RO75%回収)〜1/20(RO95%回収)とした後、蒸留分離することによりジオキサン処理装置の大幅なコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係るジオキサン含有水の処理方法及び装置のフロー図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るジオキサン含有水の処理方法及び装置のフロー図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るジオキサン含有水の処理方法及び装置のフロー図である。
【図4】実験結果を示すグラフである。
【図5】実験結果を示すグラフである。
【図6】実験結果を示すグラフである。
【図7】実験結果を示すグラフである。
【図8】実験結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に図面を参照して本発明の処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
第1図は本発明の処理方法及び装置の実施の形態を示す系統図である。
【0033】
第1図ではジオキサン含有排水にアルカリ添加手段としての薬注装置1によりアルカリ水溶液を添加し、好ましくはpHを9.5以上、例えば9.5〜11、特に好ましくは10.5〜11とし、RO装置2に供給し、RO処理を行う。
【0034】
このジオキサン含有水としては、化学工業、繊維工業等の各種工場排水、廃棄物埋立処分場からの浸出水、家庭排水などが例示される。
【0035】
使用するアルカリ剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが好適であるが、これに限定されない。
【0036】
また、使用するRO膜としてはポリエーテルアミド複合膜、ポリビニルアルコール複合膜、芳香族ポリアミド膜などの耐アルカリ性膜が好適である。RO膜は、新品であってもよく、ある程度使用した中古膜であってもよい。
【0037】
本発明においては、ROにおける膜面スケール生成を抑制するためにスケール分散剤をRO給水に対し、RO給水中の金属濃度の5倍量(重量倍)以上、例えば5〜50倍量添加するのが好ましい。
【0038】
使用するスケール分散剤としては、エチレンジアミン四酢酸など、アルカリ領域で解離して金属イオンと錯形成しやすいキレート剤であるならば何でも良く特に限定するものではない。
【0039】
金属濃度が高い場合は、スケール分散剤添加処理の前処理として、ジオキサン含有水をカチオン交換塔でカチオン交換処理してもよい。カチオン交換塔としては特に限定はなくH型、Na型等いずれのカチオン交換樹脂あるいはキレート樹脂の使用も可能であり、通水方法も固定床、流動床等のいずれでもよい。
【0040】
被処理水が懸濁物質を含有する場合は、ジオキサン含有水を凝集濾過あるいは凝集浮上濾過、凝集沈殿濾過、UF、MF膜前処理等の前処理設備で処理し、懸濁物質の分離除去を行ってもよい。
【0041】
被処理水がBOD成分を含有する場合は、RO透過水中の有機物濃度を低減する目的から、前処理として生物処理を設置してもよい。生物処理法としては好気法、嫌気法のいずれも適用可能である。また、活性汚泥法、担体法等処理方式等の各種処理方式を採用することができる。
【0042】
生物処理後に菌体分離を行う場合、菌体分離手段としては、上記の前処理設備のほか、MBR(浸漬膜)等の利用が可能である。
【0043】
第2図は本発明の別の実施の形態を示す系統図である。この実施の形態では、第1図のフローにおいて、RO装置2の透過水にO、H等の酸化剤を酸化剤添加手段4より添加し、透過水中に微量混入するジオキサンを反応塔3等の反応装置で酸化分解処理する。Oの添加量はRO透過水中のTOC濃度の5重量倍以上、例えば5〜20重量倍特に6〜12重量倍程度が好適である。
【0044】
この酸化剤として、OとHとの双方を添加してもよい。この場合の好ましいO添加量は上記と同様である。Hの添加量は、O/H(重量比)が2〜10となる程度が好適である。反応塔3の反応方式は気泡塔、エゼクター法等のいずれでもよい。
【0045】
/Hにより促進酸化処理された処理水は還元処理を施した後、中和処理を行い放流あるいは設備用水として回収することが可能である。還元処理としては活性炭方式、NaHSO等の還元剤添加方式等残留酸化剤を除去できるものであれば良く特に限定するものではない。第2図では、還元反応槽5に還元剤を添加手段6にて添加して還元処理を行い、この還元処理水を中和槽7に導入し、酸を添加手段8で添加して中和しているが、処理方式はこれに限定されない。
【0046】
第3図は本発明の処理方法のさらに別の実施の形態を示す系統図である。この実施の形態では、第1図のフローにおいて、ROにて濃縮分離された濃縮水を蒸留塔10に導入し、ジオキサンを更に分離濃縮する。蒸留塔には蒸気(スチーム)を吹き込む。スチーム量としては蒸留塔通水量の15%以上、例えば15〜30%程度が好適であるが、これに限定されない。また、塔内充填材も規則充填物、不規則充填物あるいはこれら組み合わせ等特に限定するものではない。
【0047】
凝縮器11から得られる蒸留塔凝縮水中に濃縮されたジオキサンは、産業廃棄物として処理してもよく、再利用工程に供給してもよい。一方、塔底水はRO透過水と混合させた後、中和槽12で酸添加手段13によって酸を添加して中和処理を行う。中和処理水は、放流あるいは設備用水として回収することが可能である。
【0048】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の態様とされてもよい。例えば、第2図においてRO濃縮水を蒸留分離してもよい。塔底水をその他の水(RO透過水、酸化処理水など)と混合して中和処理してもよい。また、第3図では塔底水をRO透過水と混合しているが、混合せずに塔底水のみを中和処理してもよい。第3図において、RO透過水を酸化処理及び還元処理してもよい。
【実施例】
【0049】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0050】
[実施例1,2]
ジオキサンを超純水にジオキサン濃度50mg/Lとなるように溶解させた後、NaOHを用いてpH9.5(実施例1)又は10.5(実施例2)とし、NaCl除去率98%の中古RO膜(日東電工製RO膜ES−20、3年間使用した膜)が充填されたRO膜装置に回収率25%の条件で通水し、RO処理を行った。
【0051】
[比較例1,2]
RO給水のpHを7(比較例1)又は4(比較例2)としたこと以外は実施例1と同条件にてRO処理試験を実施した。なお、比較例2では硫酸を添加してpHを4とした。比較例1では酸、アルカリのいずれも添加しなかった。
【0052】
[実施例3,4、比較例3,4]
NaCl除去率99.5%の新品RO膜(日東電工製RO膜 ES−20)を用いたこと以外は実施例1,2、比較例1,2と同条件にてRO処理試験を実施した。
【0053】
これらの試験結果を第4図に示す。
【0054】
<考察>
第4図の通り、新品RO膜を使用した場合はRO給水のpH値によらずジオキサン除去率は96%程度である。一方、NaCl除去率98%の中古RO膜を使用した場合、RO給水のpH値の低下に伴いジオキサン除去率が極端に低下する。給水pH値が9.5以上の条件下においてはジオキサン除去率はほぼ一定であり、新品RO膜と同程度のジオキサン除去率を維持可能であることが確認された。
【0055】
[実施例5]
ジオキサン100mg/L、TOC30mg/Lを含んだ排水を実施例1と同一のRO装置を使用して、給水pH10、回収率75%の条件にてRO処理した。このRO透過水(ジオキサン濃度7mg/L、TOC5mg/L、pH10.5)にO及びHをO/TOC=5、O/H=5(いずれも重量比)の条件にて添加し、促進酸化処理を実施した。
【0056】
[実施例6,7]
RO透過水のpHをHSOを用いてpH7(実施例6)又は4(実施例7)としたこと以外は実施例5と同一条件にて促進酸化処理を行った。
【0057】
[実施例8,9,10]
/TOC比を1(実施例8)、3(実施例9)又は10(実施例10)としたこと以外は実施例5と同一条件にて促進酸化処理を行った。
【0058】
[実施例11,12,13,14]
/Hを1(実施例11)、2(実施例12)、10(実施例13)又は15(実施例14)としたこと以外は実施例5と同一条件にて促進酸化処理を行った。
【0059】
これらの試験結果を第5図〜第7図に示す。
【0060】
<考察>
第5図より、O/H法におけるジオキサン除去率はアルカリ域にて向上することが認められた。
【0061】
第6図より、RO透過水に対するO吹き込み量とTOCとの比O/TOCが高くなるほど、ジオキサン除去率が上昇するが、5以上では横ばいとなることが認められた。
【0062】
第7図より、O吹き込み量に対するH添加量はO/H=2〜10で極大となることが認められた。この理由は次のように考えられる。即ち、H添加量がO/Hが10以上である場合、H濃度が低いためOHラジカルの生成効率が低くなる。O/Hが2未満である場合は未反応H濃度が高くHがOHラジカルのラジカルスカベンジャーとして寄与するため反応効率が低下するものと推定される。
【0063】
[実施例15]
実施例1と同様にしてジオキサン含有水(ジオキサン濃度20mg/L)をRO処理し、ジオキサン100mg/Lを含んだRO濃縮水をスチーム量原水比15%の条件にて蒸留塔に通水し塔底水中のジオキサン濃度の測定を行った。
【0064】
[実施例16,17,18]
蒸留塔吹き込みスチーム量を原水比10%(実施例16)、20%(実施例17)、30%(実施例18)としたこと以外は実施例13と同条件にて試験を実施した。
【0065】
塔底水中のジオキサン濃度を第8図に示す。
【0066】
第8図の通り、吹き込みスチーム量を多くすると、塔底水中のジオキサン濃度は低下するが、15%以上では横ばい(1mg/L以下)となることが認められた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジオキサン含有水にアルカリを添加してアルカリ性とするアルカリ添加工程と、
該アルカリ添加工程の後、逆浸透膜分離装置に通水する逆浸透膜分離工程と
を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項2】
請求項1において、該アルカリ添加工程において、pHが、9.5以上となるようにアルカリを添加することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項3】
請求項1または2において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を中和処理する工程を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項4】
請求項1又は2において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を酸化処理する工程を有する
ことを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記逆浸透膜分離装置の濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離する工程を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項6】
請求項5において、蒸留分離処理工程で発生した蒸留分離塔底水を中和処理する工程を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理方法。
【請求項7】
ジオキサン含有水にアルカリを添加してアルカリ性とするアルカリ添加手段と、
該アルカリ添加手段からの水を逆浸透膜分離処理する逆浸透膜分離装置と
を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。
【請求項8】
請求項1において、該アルカリ添加手段は、pHが、9.5以上となるようにアルカリを添加することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。
【請求項9】
請求項7又は8において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を中和処理する中和処理手段を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。
【請求項10】
請求項7又は8において、前記逆浸透膜分離装置の透過水を酸化処理する酸化処理手段を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。
【請求項11】
請求項7ないし10のいずれか1項において、前記逆浸透膜分離装置の濃縮水を蒸留処理してジオキサンを分離する蒸留塔を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。
【請求項12】
請求項11において、蒸留塔で発生した蒸留分離塔底水を中和処理する中和処理手段を有することを特徴とするジオキサン含有水の処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−143672(P2012−143672A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2074(P2011−2074)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(000001063)栗田工業株式会社 (1,536)
【Fターム(参考)】