説明

スイッチ状態検出装置及び処理システム

【課題】処理装置を不要にスリープ状態から復帰させることなく、処理装置による消費電力を低減することができ、スイッチ毎に処理装置への通知を行う条件を適切に設定することができる汎用性の高いスイッチ状態検出装置及び処理システムを提供する。
【解決手段】スイッチ5のオン/オフの状態をスイッチ状態検出装置1が検出し、設定されたトリガ条件を満たすスイッチ状態の変化が発生した場合に、スイッチ状態検出装置1からマイコン3へトリガ信号を出力する。トリガ信号を出力する条件をマイコン3がスイッチ5毎にスイッチ状態検出装置1に対して設定する。マイコン3はスイッチ状態検出装置1からのトリガ信号が与えられた場合にスリープ状態から通常状態へ復帰し、スイッチ状態検出装置1から各スイッチ5の状態を受信して、スイッチ状態に応じた処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスイッチの状態を検出して処理装置などの他の装置へ送信するスイッチ状態検出装置、及びこのスイッチ状態検出装置を用いた処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器にはユーザの操作を受け付けるために複数のスイッチが設けられており、電子機器に搭載されたCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の処理装置は、スイッチの状態を検出してユーザの操作に応じた処理を行っている。車輌に搭載されたECU(Electronic Control Unit)などの電子機器(以下、車載機器という)も同様であり、車輌内に設けられた複数のスイッチの状態を検出して処理を行っている。ただし、車載機器は車輌(のエンジン)が停止している状態であってもスイッチの状態を検出する必要があり、この場合にはバッテリの電力を消費するため、バッテリ上がりが生じないように消費電力を抑制することが望まれる。
【0003】
そこで、スイッチの状態検出をCPU又はMPU等の処理装置とは異なる装置(スイッチ状態検出装置)に行わせ、車輌の停止中には処理装置をスリープ状態として動作させない構成とすることが考えられる。スイッチ状態検出装置は、例えばカスタムIC(Integrated Circuit)などとして実現することができ、CPU又はMPU等の処理装置と比較して消費電力を低減し易い。このため、車輌の停止中には可能な限り処理装置をスリープ状態に維持し、スイッチ状態の検出をスイッチ状態検出装置のみで行うことで、バッテリの電力消費を低減することができる。
【0004】
特許文献1においては、サンプリング処理に伴うCPU(Central Processing Unit)の負担を軽減することができるポートサンプリング回路装置が提案されている。このポートサンプリング回路装置は、CPUによりレジスタに設定されたサンプリング周期に基づいて出力ポートの出力レベルを周期的に変化させると共に、この出力レベルの変化を起点としたタイミング信号に基づいて入力ポートに与えられるデータをラッチしてデータレジスタに格納する。これによりCPUは、サンプリングに係る処理を行う必要がなく、適当なタイミングでデータレジスタからデータの読み出しを行えばよい。
【0005】
特許文献2においては、消費電力を極力低減しつつ、マイコンの外部に設けたA/D変換器を用いてA/D変換データを入力するA/D変換データ入力システムが提案されている。このシステムでは、マイコン内に設けられたポートサンプリング回路が、CPUに代わってA/D変換器を制御する。またポートサンプリング回路は、サンプリングしてデータレジスタに格納したデータと、予め設定された期待値データとを比較し、両データが不一致となった場合にウェイクアップ信号をCPUへ出力する。これらにより、CPUはA/D変換器の制御及び入力サンプリング処理のために周期的にウェイクアップする必要がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−296292号公報
【特許文献2】特開2004−234463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、スイッチ状態検出装置がスイッチのオン/オフ状態を検出することによって、処理装置はスイッチ状態の検出を行う必要がなく、スリープ状態を維持することができる。このとき、スイッチ状態検出装置は、スイッチ状態の変化の有無を判定し、スイッチ状態が変化した場合に処理装置へ割込信号などによる通知を行う構成とすることによって、処理装置はスリープ状態から復帰し、スイッチ状態の変化に応じた処理を行うことができる。
【0008】
しかしながら、スイッチの種別又はスイッチ操作に対して行われる処理内容等は、スイッチ毎に異なる。このためスイッチによっては、スイッチ状態が変化した場合であっても処理装置が処理を行う必要がない、即ちスリープ状態から復帰する必要がないものもある。またスイッチによっては、特定の条件でのみ(例えばオフ状態からオン状態に変化した場合のみ、また例えばオン状態からオフ状態に変化した場合のみ)処理装置が処理を行い、それ以外の条件では処理を行う必要がないものもある。このため、スイッチ状態検出装置が全てのスイッチについて、スイッチ状態の変化を処理装置へ一様に通知する構成とした場合、処理装置が不要にスリープ状態から復帰するという問題があった。この問題により、CPUの消費電力低減が妨げられ、ECUなどの電子機器の消費電力を増大させる虞があった。
【0009】
特許文献1に記載のポートサンプリング回路は、サンプリングされたデータをCPUが自ら適当なタイミングで読み出す構成であり、データの変化をポートサンプリング回路がCPUへ通知する機能を有しておらず、サンプリングされたデータの変化の有無はCPUが判定する必要があるため、CPUはスリープ状態へ移行することはできない。よって、特許文献1のポートサンプリング回路は、処理装置が不要にスリープ状態から復帰する上記の問題を解決し得るものではない。
【0010】
特許文献2に記載のA/D変換データ入力システムは、サンプリングしたデータと期待値データとが不一致の場合にポートサンプリング回路がCPUへウェイクアップ信号を出力する構成であり、入力ポート毎に期待値データを設定することができる。しかし、ポートサンプリング回路は両データが不一致の場合にのみウェイクアップ信号を出力する構成であるため、例えばサンプリングデータが期待値データと不一致の状態から一致する状態へ変化した場合などにはウェイクアップ信号を出力することはできない。よって、特許文献2のA/D変換データ入力システムは、ウェイクアップ信号の出力を両データの不一致が発生したときにしか行うことができず、汎用性が低いという問題がある。
【0011】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、処理装置を不要にスリープ状態から復帰させることなく、処理装置による消費電力を低減することができ、スイッチ毎に処理装置への通知を行う条件を適切に設定することができる汎用性の高いスイッチ状態検出装置及び処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るスイッチ状態検出装置は、複数のスイッチの状態をそれぞれ検出する検出手段と、該検出手段が検出した各スイッチの状態を他の装置へ送信する送信手段と、各スイッチの状態の変化の有無を判定する判定手段と、スイッチの状態が変化した場合に、前記他の装置へ通知する通知手段と、該通知手段が通知を行うスイッチ状態の変化の条件を、スイッチ毎に記憶する条件記憶手段と、前記条件を前記他の装置から受信する受信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るスイッチ状態検出装置は、前記条件は、対象のスイッチがオン状態からオフ状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件、又は、対象のスイッチがオフ状態からオン状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るスイッチ状態検出装置は、前記条件が、対象のスイッチがオン状態からオフ状態へ変化した場合若しくはオフ状態からオン状態へ変化した場合の両場合に通知を行う条件、又は、対象のスイッチが変化した場合であっても通知を行わない条件であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るスイッチ状態検出装置は、前記送信手段及び前記受信手段が、シリアル通信により前記他の装置との間で情報の送受信を行うようにしてあることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るスイッチ状態検出装置は、前記検出手段が検出した各スイッチの状態を記憶するスイッチ状態記憶手段を備え、前記送信手段は、前記スイッチ状態記憶手段に記憶された状態を読み出して、前記他の装置へ送信するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るスイッチ状態検出装置は、前記条件記憶手段及び前記スイッチ状態記憶手段が、共通の記憶素子にて構成してあることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る処理システムは、複数のスイッチの状態に応じて処理を行う処理装置と、前記スイッチの状態を検出して前記処理装置へ送信するスイッチ状態検出装置とを備える処理システムであって、前記スイッチ状態検出装置は、各スイッチの状態をそれぞれ検出する検出手段と、該検出手段が検出した各スイッチの状態を前記処理装置へ送信する送信手段と、各スイッチの状態の変化の有無を判定する判定手段と、スイッチの状態が変化した場合に、前記処理装置へ通知する通知手段と、該通知手段が通知を行うスイッチ状態の変化の条件を、スイッチ毎に記憶する条件記憶手段と、前記条件を前記処理装置から受信する受信手段とを有し、前記処理装置は、前記スイッチの状態に応じた処理を行う処理動作状態、又は、該処理を行わず、前記処理動作状態より電力消費量が少ない低消費電力状態にて動作し、前記条件を前記スイッチ状態検出装置へ送信する送信手段と、前記スイッチ状態検出装置からの通知に応じて、前記処理動作状態から前記低消費電力状態へ状態を切り替える切替手段と、前記処理動作状態にて、前記スイッチ状態検出装置が送信する各スイッチの状態を受信する受信手段と、該受信手段が受信した各スイッチの状態に応じて処理を行う処理手段とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明においては、複数のスイッチのオン/オフの状態をスイッチ状態検出装置が検出し、各スイッチの状態を処理装置へ送信する構成とすると共に、スイッチの状態が変化した場合には処理装置への通知を行う。これにより処理装置は、スイッチ状態の検出を行う必要がなく、スイッチ状態が変化した場合にはスイッチ状態検出装置からの通知に応じて低消費電力状態(スリープ状態)からスイッチ操作に対する処理を行う処理動作状態(通常状態)へ移行し、スイッチ状態検出装置からスイッチの状態を受信して処理を行うことができる。
またスイッチ状態検出装置は、スイッチ状態の変化の通知を行う条件をスイッチ毎に記憶しておく。スイッチ状態が変化した場合であっても、記憶した条件に該当しなければ、スイッチ状態検出装置は処理装置への通知を行わず、条件に該当した場合にのみ通知を行う。スイッチ毎の条件は、処理装置からスイッチ状態検出装置へ送信することにより設定可能である。
これにより、各スイッチの種別又は処理内容等に応じて、スイッチ状態検出装置から処理装置へのスイッチ状態の変化に係る通知を異なる条件で行うことができる。よって、処理システムの汎用性が向上すると共に、処理装置への不要な通知が発生せず、処理装置がスリープ状態を維持して消費電力を低減することができる。
【0020】
また、本発明においては、スイッチがオン状態からオフ状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件、又は、スイッチがオフ状態からオン状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件を、スイッチ状態検出装置に対して設定することができる。これにより、オフ状態からオン状態へ、又は、オン状態からオフ状態への一方向の状態変化に対してのみスイッチ状態検出装置から処理装置への通知が行われ、処理装置への不要な通知が発生することを防止できる。
【0021】
また、本発明においては、スイッチがオン状態又はオフ状態のいずれの状態変化した場合でもう通知を行う条件、又は、スイッチ状態の変化に対して全く通知を行わない条件を、スイッチ状態検出装置に対して設定することができる。これにより、スイッチ状態の変化に対して常に処理装置が処理を行うことができ、また、不要なスイッチの状態の変化に対して全く処理装置が処理を行わない構成とすることができるため、処理システムの汎用性を向上することができる。
【0022】
また、本発明においては、スイッチ状態検出装置から処理装置へのスイッチ状態の送信と、処理装置からスイッチ状態検出装置への通知条件の送信とを、シリアル通信により行う。なお、スイッチ状態検出装置が処理装置へスイッチ状態の変化を通知する場合には、これらとは別の通信方法により通知を行えばよい。これによりスイッチ状態検出装置及び処理装置の間のデータ送受信を効率よく行うことができ、配線数を低減することができる。
【0023】
また、本発明においては、検出した各スイッチの状態をスイッチ状態検出装置がメモリなどに記憶し、処理装置との通信を行う際にメモリから各スイッチの状態を読み出して送信する。これにより、処理装置がスリープ状態などの場合に検出したスイッチ状態を記憶しておき、処理装置がスリープ状態から通常状態へ復帰した後にスイッチ状態の送信を行うことができる。
【0024】
また、本発明においては、処理装置から受信したスイッチ状態の変化を通知する条件と、検出した各スイッチの状態とを、共通の記憶素子に記憶する。これによりスイッチ状態検出装置及び処理装置の間で送受信するデータを共通の記憶素子に記憶できるため、スイッチ状態検出装置内の通信回路がデータの読み書きを行いやすく、また、記憶素子を有効活用することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による場合は、スイッチ状態検出装置が、スイッチ状態の変化を処理装置へ通知する条件をスイッチ毎に記憶し、スイッチ状態が変化し、且つ、この変化が通知の条件に該当する場合にのみ通知を行う構成とすることにより、各スイッチの種別又は処理内容等に応じて、各スイッチの状態の変化に係る通知をそれぞれ異なる条件で行うことができるため、処理システムの汎用性が向上すると共に、処理装置への不要な通知が発生しない。よって、処理装置を不要にスリープ状態から復帰させることないため、処理装置がスリープ状態を維持して消費電力を低減することができる。また、スイッチ毎に処理装置への通知を行う条件を適切に設定することができるため、処理システムの汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る処理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】トリガ条件設定を説明するための模式図である。
【図4】本発明に係る処理システムのスイッチ状態検出装置が行うスイッチ状態検出処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る処理システムのマイコンが行うトリガ条件設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る処理システムのスイッチ状態検出装置が行うトリガ条件受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る処理システムのマイコンが行うスイッチ状態に応じた制御処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1及び図2は、本発明に係る処理システムの構成を示すブロック図であり、図1にスイッチ状態検出装置1の詳細を示し、図2にマイコン(処理装置)3の詳細を示してある。図示の処理システムは、複数(図1においては3つ)のスイッチ5に対する操作をスイッチ状態検出装置1が検出し、この検出結果に応じてマイコン3が被制御機器9の制御処理を行うものである。例えば被制御機器9がオーディオ装置の場合、スイッチ5は音量設定又は選曲等の操作を受け付けるスイッチである。
【0028】
本実施の形態においてスイッチ5は、例えばプッシュスイッチなどの一接点のスイッチであり、オン状態又はオフ状態のいずれかのスイッチ状態となる。各スイッチ5は、自らのスイッチ状態を示す信号をスイッチ状態検出装置へ与える。
【0029】
スイッチ状態検出装置1は、複数の検出部11及び判定部12と、トリガ信号発生部13と、記憶部14と、シリアル通信部15とを備えて構成されている。各スイッチ5のスイッチ状態を示す信号は、スイッチ状態検出装置1の複数の検出部11へそれぞれ入力されている。検出部11は、スイッチ状態検出装置1内にスイッチ5と同数又はそれ以上の数だけ設けられており、1つの検出部11へ1つのスイッチ5からの信号が入力される。各検出部11は、各スイッチ5からの入力信号を常時又は周期的に監視しており、入力信号の信号レベルに応じて各スイッチ5のスイッチ状態を検出する。例えば検出部11は、入力信号がハイレベル(閾値以上の信号レベル)であればスイッチ5がオフ状態であると判断し、入力信号がローレベル(閾値以下の信号レベル)であればスイッチ5がオン状態であると判断することができる。各検出部11は、検出した各スイッチ5のスイッチ状態を判定部12へ出力すると共に、デジタルデータとして記憶部14に記憶する。
【0030】
判定部12は、スイッチ状態検出装置1内に検出部11と同数設けられており、1つの検出部11と1つの判定部12とが対応付けられている。判定部12は、検出部11から与えられたスイッチ5のスイッチ状態に基づいて、このスイッチ5のスイッチ状態に変化が生じたか否かを判定する。例えば判定部12は、検出部11から入力されたスイッチ状態と、以前(直前)に入力されたスイッチ状態を比較することによって、スイッチ状態の変化の有無を判定する構成とすることができる。また例えば判定部12は、検出部11から入力される入力信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出することによって、スイッチ状態の変化の有無を判定する構成とすることができる。
【0031】
また判定部12は、記憶部14に記憶されたトリガ条件設定が与えられており、スイッチ状態の変化が設定されたトリガ条件に該当する場合には、トリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与える。図3は、トリガ条件設定を説明するための模式図である。トリガ条件は、スイッチ5の状態が変化した場合にスイッチ状態検出装置1がトリガ信号を出力してマイコン3への通知を行うか否かを判定するための条件である。本実施の形態に係る処理システムでは、トリガ条件として図示の4つの条件をマイコン3がスイッチ状態検出装置1に対して設定することができる。各トリガ条件は、2ビットのデジタルデータとして、各スイッチ5に対応付けて個別に設定される。
【0032】
トリガ条件”00”は、スイッチ5がオン状態からオフ状態へ変化した場合、又は、オフ状態からオン状態へ変化した場合の両方について、トリガ信号を出力する設定である。判定部12は、トリガ条件”00”が与えられた場合、スイッチ状態が変化したと判定したときには、常にトリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与える。
【0033】
トリガ条件”01”は、スイッチ5がオフ状態からオン状態へ変化した場合にのみ、トリガ信号を出力する設定である。判定部12は、トリガ条件”01”が与えられた場合に、スイッチ状態が変化したと判定したときには、更にスイッチ状態の変化がオフ状態からオン状態への変化であるか否かを判定することで、スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たすか否かを判定する。スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たす場合、判定部12は、トリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与える。
【0034】
トリガ条件”10”は、スイッチ5がオン状態からオフ状態へ変化した場合にのみ、トリガ信号を出力する設定である。判定部12は、トリガ条件”10”が与えられた場合に、スイッチ状態が変化したと判定したときには、更にスイッチ状態の変化がオン状態からオフ状態への変化であるか否かを判定することで、スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たすか否かを判定する。スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たす場合、判定部12は、トリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与える。
【0035】
トリガ条件”11”は、スイッチ5の状態が変化した場合であっても、トリガ信号を出力しない設定である。判定部12は、トリガ条件”11”が与えられた場合には、スイッチ状態の変化を判定せず、トリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与えることはない。このトリガ条件”11”は、例えばスイッチ状態検出装置1が状態検出することができるスイッチ数に対して、スイッチ状態検出装置1に接続されたスイッチ数が少ない場合、即ちスイッチ状態検出装置1の入力ポートに空きが存在する場合などに、この入力ポートからの入力を無効化するなどの目的で用いることができる。また例えば、スイッチ5が接続されている場合であっても、被制御機器9の動作状態などに応じて操作を受け付ける必要がないスイッチ5に対して、トリガ条件”11”を設定することができる。
【0036】
このように、各判定部12は、スイッチ5の状態の変化を判定すると共に、スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たすか否かを更に判定し、トリガ条件を満たす場合にトリガ信号発生部13へトリガ信号の出力命令を与える。トリガ信号発生部13は、複数の判定部12からそれぞれトリガ信号の出力命令が与えられる。トリガ信号発生部13は、いずれかの判定部12からトリガ信号の出力命令が与えられた場合、例えば所定のパルス幅のパルス信号をトリガ信号として生成し、マイコン3に対して出力する。
【0037】
記憶部14は、例えばレジスタ、SRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等のデータ書き換え可能なメモリ素子により構成されている。記憶部14は、複数の検出部11からそれぞれ与えられるスイッチ5の状態を記憶する。記憶部14は、シリアル通信部15からの要求に応じて、記憶したスイッチ状態をシリアル通信部15へ与える。
【0038】
また記憶部14は、マイコン3からシリアル通信部15を介して与えられた上述のトリガ条件設定を記憶する。マイコン4から与えられるトリガ条件はスイッチ5毎に設定されており、記憶部14は、スイッチ5毎に予め定められた記憶領域に対応するトリガ条件を記憶する。記憶部14は、各スイッチ5の状態変化を判定する判定部12へ、対応するトリガ条件を与える。このように記憶部14は、検出部11から与えられたスイッチ状態と、シリアル通信部15から与えられたトリガ条件設定とを記憶することができる。これらの種類の異なるデータを記憶するために、記憶部14はアドレス範囲などで適宜にデータ毎の記憶領域が定められている。
【0039】
シリアル通信部15は、マイコン3との間でシリアルのデータ送受信を行うものである。スイッチ状態検出装置1とマイコン3との間のシリアル通信は、共通の通信線を用いてデータの送受信を行う構成であってもよく、スイッチ状態検出装置1からマイコン3へのデータ送信と、マイコン3からスイッチ状態検出装置1へのデータ送信とを異なる通信線で行う構成であってもよい。シリアル通信部15は、マイコン3からトリガ条件設定を受信した場合、記憶部14の所定の記憶領域に受信したトリガ条件設定を記憶する。またシリアル通信部15は、マイコン3からの要求に応じて、記憶部14からスイッチ状態を読み出し、読み出したスイッチ状態をマイコン3へ送信する。
【0040】
また、マイコン3は、制御部31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、シリアル通信部34及びI/F(インタフェース)部35等を備えて構成されている。制御部31は、具体的にはCPU又はMPU等の処理装置で構成されており、各種の演算処理及び各部の制御処理等を行う。ROM32は、マスクROM又はEEPROM等で構成されるものであり、制御部31の動作に必要な各種のプログラム及びデータ等が予め記憶されている。またROM32には、スイッチ状態検出装置1へ送信するためのトリガ条件設定の初期値が記憶されている。RAM33は、SRAM又はDRAM等のデータ書き換え可能なメモリ素子により構成されている。例えば、制御部31はROM32に記憶されたプログラムを実行して処理を行い、この処理の演算過程などで発生したデータをRAM33に記憶する。
【0041】
シリアル通信部34は、スイッチ状態検出装置1との間でシリアルのデータ送受信を行うものである。シリアル通信部34は、制御部31から与えられたトリガ条件設定をスイッチ状態検出装置1へ送信する。またシリアル通信部34は、制御部31の制御により、スイッチ状態検出装置1へスイッチ状態の送信要求を送信し、この送信要求に対する応答としてスイッチ状態検出装置1が送信したスイッチ状態を受信し、受信したスイッチ状態を制御部31へ与える。
【0042】
I/F部35は、被制御機器9との間で信号入出力又はデータ送受信を行うためのものであり、通信線などを介して被制御機器9に接続される。I/F部35は、制御部31から与えられた制御命令を被制御機器9に適した信号又はデータに変換して出力すると共に、被制御機器9から入力される信号又はデータを制御部31へ与える。これによりマイコン3は、被制御機器9の動作を制御することができ、動作に伴うフィードバックの情報を取得することができる。
【0043】
また、マイコン3は、スイッチ5の操作に対する被制御機器9の制御処理を行う通常状態(処理動作状態)と、被制御機器9の制御処理を行わずに消費電力を低減するスリープ状態(低消費電力状態)とを切り替えることができる。マイコン3の制御部31は、通常状態において、スイッチ状態検出装置1とのシリアル通信を行ってスイッチ状態を受信し、受信したスイッチ状態に応じて被制御機器9の制御処理を行う。この制御処理が完了した後、制御部31は、マイコン3を通常状態からスリープ状態へ切り替える。
【0044】
スリープ状態においては、マイコン3のクロックの停止などにより各部の動作が停止し、制御部31がスイッチ状態検出装置1からのトリガ信号のみを受け付ける状態となる。予め設定されたトリガ条件を満たすスイッチ状態の変化が発生したとスイッチ状態検出装置1が判定した場合、スイッチ状態検出装置1からマイコン3の制御部31へトリガ信号が出力される。制御部31は、スイッチ状態検出装置1からのトリガ信号によりマイコン3をスリープ状態から通常状態へ切り替えて処理を開始し、スイッチ状態検出装置1とのシリアル通信を行ってスイッチ状態を取得し、スイッチ状態に応じた被制御機器9の制御処理を行う。
【0045】
このように、マイコン3はスイッチ状態検出装置1からトリガ信号が与えられた場合にスリープ状態から通常状態へ復帰して処理を行い、処理の完了後には通常状態からスリープ状態へ移行して消費電力を低減する。マイコン3がスリープ状態であってもスイッチ状態検出装置1はスイッチ5の状態検出処理を行っているため、ユーザによるスイッチ5への操作を確実に検出してマイコン3へのトリガ信号を出力し、マイコン3をスリープ状態から通常状態へ復帰させてスイッチ操作に応じた処理を行わせることができる。
【0046】
図4は、本発明に係る処理システムのスイッチ状態検出装置1が行うスイッチ状態検出処理の手順を示すフローチャートである。スイッチ状態検出装置1は、各検出部11にて、対応するスイッチ5からの入力信号が閾値を超えるか否かに応じて、各スイッチ5がオン状態であるか又はオフ状態であるかの検出、即ちスイッチ状態の検出を行う(ステップS1)。各検出部11にてスイッチ状態を検出した後、スイッチ状態検出装置1は、検出したスイッチ状態を記憶部14に記憶する(ステップS2)。スイッチ状態検出装置1は、各判定部12にて、各検出部11が検出したスイッチ状態が以前の状態と比較して変化したか否かを判定し(ステップS3)、スイッチ状態が変化していない場合には(S3:NO)、ステップS1へ処理を戻し、上述のステップS1〜S3の処理を繰り返し行う。
【0047】
スイッチ状態が変化した場合(S3:YES)、スイッチ状態検出装置1は、該当の判定部12にて、スイッチ状態の変化と、記憶部14から与えられたトリガ条件との比較を行って(ステップS4)、スイッチ状態の変化が設定されたトリガ条件を満たすか否かを判定する(ステップS5)。スイッチ状態の変化がトリガ条件を満たす場合(S5:YES)、スイッチ状態検出装置1は、トリガ信号発生部13にて、マイコン3へのトリガ信号を出力し(ステップS6)、処理を終了する。またスイッチ状態の変化がトリガ条件を満たさない場合(S5:NO)、スイッチ状態検出装置1は、トリガ信号を出力することなく、処理を終了する。なお、スイッチ状態検出装置1は、図示のフローチャートの処理を周期的に繰り返し行っている。
【0048】
図5は、本発明に係る処理システムのマイコン3が行うトリガ条件設定処理の手順を示すフローチャートであり、マイコン3の制御部31が行う処理である。なお、図5においては、マイコン3の電源投入後の起動時にトリガ条件の設定を行う例を示してあるが、トリガ条件の設定を行うタイミングはこれに限るものではない。
【0049】
マイコン3の制御部31は、電源投入後に、内部のレジスタなどの値を初期化するパワーオンリセット処理を行い(ステップS21)、この処理の終了後にROM12に記憶されたトリガ条件の読み出しを行う(ステップS22)。次いで、制御部31は、読み出したトリガ条件をシリアル通信部34へ与え、スイッチ状態検出装置1へトリガ条件を送信する(ステップS23)。必要な処理を全て終了した後、制御部31は、マイコン3をスリープ状態へ移行させて(ステップS24)、処理を終了する。
【0050】
図6は、本発明に係る処理システムのスイッチ状態検出装置1が行うトリガ条件受信処理の手順を示すフローチャートである。スイッチ状態検出装置1は、シリアル通信部15にて、マイコン3から送信されるトリガ条件を受信したか否かを判定し(ステップS31)、トリガ条件を受信していない場合には(S31:NO)、トリガ条件を受信するまで待機する。
【0051】
マイコン3からのトリガ条件を受信した場合(S31:YES)、スイッチ状態検出装置1は、受信したトリガ条件を記憶部14に記憶する(ステップS32)。このときスイッチ状態検出装置1は、各スイッチ5に対するトリガ条件を、各スイッチ5に対してそれぞれ定められた記憶部14の記憶領域に記憶する。次いでスイッチ状態検出装置1は、記憶部14に記憶したトリガ条件を、対応する判定部12へ与えることにより、マイコン3から受信したトリガ条件を反映させて(ステップS33)、処理を終了する。
【0052】
図7は、本発明に係る処理システムのマイコン3が行うスイッチ状態に応じた制御処理の手順を示すフローチャートであり、マイコン3がスリープ状態の際にスイッチ5に対する操作がなされた場合の処理を示してある。マイコン3の制御部31は、スイッチ状態検出装置1からトリガ信号が与えられたか否かを判定し(ステップS41)、トリガ信号が与えられていない場合には(S41:NO)、トリガ信号が与えられるまでスリープ状態を維持して待機する。
【0053】
スイッチ状態検出装置1からのトリガ信号が与えられた場合(S41:YES)、制御部31は、マイコン3をスリープ状態から通常状態へ切り替えて(ステップS42)、シリアル通信部34にてスイッチ状態検出装置1へスイッチ状態の送信要求を送信する(ステップS43)。
【0054】
その後、制御部31は、スイッチ状態の送信要求に対して送信されるスイッチ状態検出装置1からのスイッチ状態をシリアル通信部34にて受信したか否かを判定し(ステップS44)、スイッチ状態を受信していない場合には(S44:NO)、スイッチ状態を受信するまで待機する。スイッチ状態検出装置1からのスイッチ状態を受信した場合(S44:YES)、制御部31は、受信したスイッチ状態に応じて、各スイッチ5に対してなされたスイッチ操作の内容を判定し(ステップS45)、スイッチ操作に応じた処理(被制御機器9に対する制御処理など)を行う(ステップS46)。この処理が終了した後、制御部31は、マイコン3を通常状態からスリープ状態へ切り替えて(ステップS47)、処理を終了する。
【0055】
以上の構成の処理システムにおいては、複数のスイッチ5のオン/オフの状態をスイッチ状態検出装置1が検出し、設定されたトリガ条件を満たすスイッチ状態の変化が発生した場合に、スイッチ状態検出装置1からマイコン3へトリガ信号を出力して通知を行う構成とすることにより、マイコン3はスイッチ状態の検出に係る処理を行うためにスリープ状態から通常状態へ切り替えを行う必要がなく、スリープ状態を維持して消費電力を低減することができる。またスイッチ5毎にトリガ信号を出力する条件(トリガ条件)をマイコン3がスイッチ状態検出装置1に対して設定することができる構成とすることにより、処理システムの汎用性が向上すると共に、マイコン3に対する不要な通知の発生を防止することができるため、マイコン3がより確実にスリープ状態を維持して消費電力を低減することができる。
【0056】
また、スイッチ5がオン状態からオフ状態へ変化した場合、又は、オフ状態からオン状態へ変化した場合にトリガ信号を出力するトリガ条件を設定可能とすることにより、スイッチ5の一方向の状態変化に対してのみスイッチ状態検出装置1からマイコン3へトリガ信号の出力を行わせることができ、マイコン3への不要な通知が発生することを防止できる。また、スイッチ5がオフ状態からオン状態へ変化した場合、及び、オン状態からオフ状態へ変化した場合の両場合についてトリガ信号を出力するトリガ条件を設定可能とすることにより、スイッチ状態検出装置1はスイッチ5の状態変化に対して常にトリガ信号をマイコン3へ出力することができ、スイッチ状態5の状態変化に対してマイコン3に常に処理を行わせることができる。また、スイッチ5が状態変化した場合であってもトリガ信号を出力しないトリガ条件を設定可能とすることにより、不要なスイッチ5の状態変化などに対しては、マイコン3がスリープ状態から復帰せず、被制御機器9に対する処理を行わない構成とすることができる。これらのように、複数のトリガ設定をマイコン3がスイッチ状態検出装置1に対して行うことができる構成とすることにより、処理システムの汎用性を向上することができる。
【0057】
スイッチ状態検出装置1は、検出部11にて検出した各スイッチ5の状態を記憶部14に記憶すると共に、マイコン3から受信したトリガ設定を記憶部14に記憶する。これにより、シリアル通信部15がマイコン3との間で送受信するデータを記憶部14に記憶することができるため、シリアル通信部15がデータの読み書きを行いやすく、また、メモリ素子などを有効活用して記憶部14を構成することができる。
【0058】
なお、本実施の形態においては、スイッチ5を一接点のプッシュスイッチとしたが、これに限るものではなく、スイッチ状態検出装置1がその他の種々のスイッチのスイッチ状態を検出する構成としてもよい。また、トリガ条件は図3に示した4つの条件に限るものではなく、スイッチ状態検出装置1に接続されるスイッチの種別に応じて種々の条件を設定することができる。また、図1においてはスイッチ状態検出装置1が3つのスイッチ5のスイッチ状態を検出する構成を図示してあるが、これに限るものではなく、スイッチ状態検出装置1が2つ以下又は4つ以上のスイッチ5のスイッチ状態を検出する構成としてもよい。また、スイッチ状態検出装置1が備える検出部11及び判定部12の数は、スイッチ5の数と同じでなくてもよく、スイッチ5の数より多ければよい。また、マイコン3が電源投入時にスイッチ状態検出装置1にトリガ条件の設定を行う構成としたが、これに限るものではなく、その他のタイミングにてトリガ条件の設定を行う構成であってもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 スイッチ状態検出装置
3 マイコン(処理装置)
5 スイッチ
9 被制御機器
11 検出部(検出手段)
12 判定部(判定手段)
13 トリガ信号発生部(通知手段)
14 記憶部(条件記憶手段、スイッチ状態記憶手段)
15 シリアル通信部(送信手段、受信手段)
31 制御部(切替手段、処理手段)
34 シリアル通信部(送信手段、受信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスイッチの状態をそれぞれ検出する検出手段と、
該検出手段が検出した各スイッチの状態を他の装置へ送信する送信手段と、
各スイッチの状態の変化の有無を判定する判定手段と、
スイッチの状態が変化した場合に、前記他の装置へ通知する通知手段と、
該通知手段が通知を行うスイッチ状態の変化の条件を、スイッチ毎に記憶する条件記憶手段と、
前記条件を前記他の装置から受信する受信手段と
を備えること
を特徴とするスイッチ状態検出装置。
【請求項2】
前記条件は、
対象のスイッチがオン状態からオフ状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件、
又は、
対象のスイッチがオフ状態からオン状態へ変化した場合にのみ通知を行う条件
であること
を特徴とする請求項1に記載のスイッチ状態検出装置。
【請求項3】
前記条件は、
対象のスイッチがオン状態からオフ状態へ変化した場合若しくはオフ状態からオン状態へ変化した場合の両場合に通知を行う条件、
又は、
対象のスイッチが変化した場合であっても通知を行わない条件
であること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ状態検出装置。
【請求項4】
前記送信手段及び前記受信手段は、シリアル通信により前記他の装置との間で情報の送受信を行うようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のスイッチ状態検出装置。
【請求項5】
前記検出手段が検出した各スイッチの状態を記憶するスイッチ状態記憶手段を備え、
前記送信手段は、前記スイッチ状態記憶手段に記憶された状態を読み出して、前記他の装置へ送信するようにしてあること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のスイッチ状態検出装置。
【請求項6】
前記条件記憶手段及び前記スイッチ状態記憶手段は、共通の記憶素子にて構成してあること
を特徴とする請求項5に記載のスイッチ状態検出装置。
【請求項7】
複数のスイッチの状態に応じて処理を行う処理装置と、前記スイッチの状態を検出して前記処理装置へ送信するスイッチ状態検出装置とを備える処理システムであって、
前記スイッチ状態検出装置は、
各スイッチの状態をそれぞれ検出する検出手段と、
該検出手段が検出した各スイッチの状態を前記処理装置へ送信する送信手段と、
各スイッチの状態の変化の有無を判定する判定手段と、
スイッチの状態が変化した場合に、前記処理装置へ通知する通知手段と、
該通知手段が通知を行うスイッチ状態の変化の条件を、スイッチ毎に記憶する条件記憶手段と、
前記条件を前記処理装置から受信する受信手段と
を有し、
前記処理装置は、
前記スイッチの状態に応じた処理を行う処理動作状態、又は、該処理を行わず、前記処理動作状態より電力消費量が少ない低消費電力状態にて動作し、
前記条件を前記スイッチ状態検出装置へ送信する送信手段と、
前記スイッチ状態検出装置からの通知に応じて、前記処理動作状態から前記低消費電力状態へ状態を切り替える切替手段と、
前記処理動作状態にて、前記スイッチ状態検出装置が送信する各スイッチの状態を受信する受信手段と、
該受信手段が受信した各スイッチの状態に応じて処理を行う処理手段と
を有すること
を特徴とする処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−70309(P2011−70309A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219417(P2009−219417)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】