説明

スイッチ装置及びスイッチ装置用部品

【課題】接点部分に対する優れた防塵機能を確保できると共に、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定できるスイッチ装置及びスイッチ装置用部品の提供。
【解決手段】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態は、固定接点7,8を有するプリント基板6に、固定接点8に接離可能なドーム状可動接点3を設けたカバーシート1及びスペーサシート2から成る粘着シートを貼り付けると共に、スペーサシート2に、ドーム状可動接点3の中心部から離れる方向に延設される非粘着部2b〜2eを設け、プリント基板6の固定接点7,8が配置される面部と、粘着シートを構成するカバーシート1及びスペーサシート2の非粘着部2b〜2eとの間に、ドーム状可動接点3の周囲に形成される第1空気逃げ部9に連通する第2空気逃げ部10を形成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器に備えられ、粘着シートに、押圧操作されるドーム状可動接点等の接点板を貼り付けて成るスイッチ装置、及びこのスイッチ装置の製作に際して用いられるスイッチ装置用部品に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。図5は、この特許文献1に示される従来のドーム接点スイッチ、すなわちスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【0003】
この図5に示す従来技術は、スイッチ基板すなわち基板11上に、外側リング状固定接点12と、内側リング状固定接点13とが備えられている。これらの外側リング状固定接点12には突出部21を設けてあり、この突出部21には溝23が形成されている。固定接点12,13の上方には、接点板すなわちドーム接点14が配置され、このドーム接点14の周縁部は常時、外側リング状固定接点12に接触している。内側リング状固定接点13には、このドーム接点14の押圧操作によってドーム接点14が接触可能になっている。また、このドーム接点14は、基板11に接着される粘着シートすなわち接着剤層15を有するシート16に接着されるようになっている。このシート16には、上述した溝23に対向する位置に空気抜け用穴17が形成されている。
【0004】
この従来技術は、ドーム接点14が接着されているシート16部分を押圧すると、ドーム接点14が内側リング状固定接点13に接触する。これにより、内側リング状固定接点13と外側リング状固定接点12とが、ドーム接点14を介して導通しスイッチオンとなる。ドーム接点14に加えられていた押圧力が除去されると、ドーム接点14が内側リング状固定接点13から離れ、内側リング状固定接点13と外側リング状固定接点12間は遮断されスイッチオフとなる。
【0005】
上述の動作の間、ドーム接点14の押圧に伴うドーム接点14の下方部分の空気は、ドーム接点14と外側リング状固定接点12との間に形成される隙間から、溝23へと流れ、さらにシート16の空気抜け用穴17から外部へと逃がされる。逆に、ドーム接点14の押圧解除操作に伴って、外部の空気が、シート16の空気抜け用穴17から流入し、溝23、及びドーム接点14と外側リング状固定接点12との間に形成される隙間から、ドーム接点14の下方部分へと導かれる。このような空気の流出入によって、ドーム接点14の円滑な操作を実現できる。
【特許文献1】特開2000−149707公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来技術では、シート16に外部と内部を連通させる空気抜け用穴17を形成してあることから、ドーム接点14の押圧解除操作に伴って、外部のゴミやガス等の塵埃が接点部分に侵入し、これらの接点部分に腐蝕を生じる懸念があり、耐久性の点で問題がある。
【0007】
このような問題を解決するために、例えば図6に示すように、上述したドーム接点14等の接点板が貼り付けられる粘着シート30の裏面33において、接点板が接着される接着部31の周囲に、粘着剤が塗布されない環状の非粘着部32を形成することが考えられる。
【0008】
このように構成したものでは、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う接点板の下方部分の空気の流出入は、粘着シート30の非粘着部32とスイッチ基板の固定接点が配置される面部との間に形成される空気逃げ部を介して行なわれるので、接点板の円滑な操作を実現できる。また、粘着シート30と、この粘着シート30が貼り付けられるスイッチ基板とによって密閉構造が形成されるので、外部から塵埃が侵入する虞のない優れた防塵機能を確保できる。
【0009】
しかしながら、図6に示すように粘着シート30を構成したものでは、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う空気の流出入を許容させるために、環状の非粘着部32の径方向の幅寸法を比較的大きく設定しなければならない。したがって、非粘着部32の外径が大きくなり、スイッチ基板に接着させるための十分な接着代、すなわち粘着剤の塗布領域を確保するように粘着シート30を形成すると、この粘着シート30の形状寸法が大きくなり、結局、装置の大型化を招いてしまう。
【0010】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、接点部分に対する優れた防塵機能を確保できると共に、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定できるスイッチ装置及びスイッチ装置用部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のスイッチ装置は、固定接点を有するスイッチ基板に、上記固定接点に接離可能な接点板を設けた粘着シートを貼り付けて成るスイッチ装置であって、上記粘着シートに、上記接点板の中心部から離れる方向に延設され、粘着剤が塗布されない非粘着部を設け、上記スイッチ基板の上記固定接点が配置される面部と、上記粘着シートの上記非粘着部との間に、上記接点板に連通する空気逃げ部を形成したことを特徴としている。
【0012】
このように構成した本発明は、接点板が貼り付けられている粘着シートの部分を押圧すると、接点板がスイッチ基板の固定接点に接触してスイッチオンとなる。また、接点板に加えられていた押圧力を除去すると、接点板が固定接点から離れてスイッチオフとなる。
【0013】
このような接点板の押圧操作、及び押圧解除操作の間、接点板の下方部分の空気は、粘着シートの非粘着部と、スイッチ基板の固定接点が配置される面部とによって形成され、接点板に連通する空気逃げ部に流出入する。これにより、接点板の円滑な操作を実現できる。また、接点部分は密閉構造となるので、この接点部分に対する優れた防塵機能を確保できる。
【0014】
そして特に、粘着シートに、接点板の中心部から離れる方向に延設される非粘着部を設けたことから、粘着シートの形状に伴って形成されるデッドスペースを、非粘着部を形成する領域として活用できる。したがって、非粘着部と接点板とを連通させるために接点板の周囲に形成される非粘着部の形状寸法を小さくすることができる。これにより、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定することができる。
【0015】
また、本発明のスイッチ装置は、上記スイッチ装置において、上記粘着シートを、少なくとも1組の互いに交差する方向に延びるニ辺を有する形状に形成すると共に、上記二辺で挟まれた隅部に上記非粘着部を設けたことを特徴としている。
【0016】
このように構成した本発明は、デッドスペースを形成する二辺で挟まれた隅部を、非粘着部の形成領域として活用でき、粘着シートの形状寸法を小さくすることに貢献する。
【0017】
また、本発明のスイッチ装置は、上記スイッチ装置において、上記粘着シートを略矩形形状に形成し、上記非粘着部を複数の隅部のそれぞれに設けたことを特徴としている。
【0018】
このように構成した本発明は、粘着シートの4つの隅部のうちの複数の隅部を、非粘着部の形成領域として活用できる。また、空気逃げ部が、複数の非粘着部の部分に分散されるので、粘着シートの形状寸法をより小さくすることができる。
【0019】
また、本発明のスイッチ装置は、上記スイッチ装置において、上記非粘着部を、上記接点板を挟んで対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けたことを特徴としている。
【0020】
このように構成した本発明は、対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けられる非粘着部の部分に、空気逃げ部が形成されるので、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う空気逃げ部に対する空気の流出入量を、接点板を挟む両方向のそれぞれに対して均等にすることができ、より円滑な接点板の操作を実現できる。
【0021】
また、本発明のスイッチ装置は、上記スイッチ装置において、上記粘着シートが、上記スイッチ基板に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートと、このカバーシートに接着されるスペーサシートとから成り、上記スペーサシートが、上記接点板が収容される収容部と、この収容部に連通して形成される上記非粘着部とを備えたことを特徴としている。
【0022】
このように構成した本発明は、接点板がスペーサシートの収容部に収容されるので、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に際してカバーシートによって接点板の周縁が拘束されることがなく、良好な操作フィーリングが得られる。
【0023】
また、本発明のスイッチ装置は、上記スイッチ装置において、上記粘着シートが、上記スイッチ基板に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートから成り、このカバーシートに上記非粘着部を設けたことを特徴としている。
【0024】
このように構成した本発明は、カバーシートと、スイッチ基板とによって、接点板の円滑な操作を実現させる密閉構造を形成できるので、装置の薄型化を実現できる。
【0025】
また、上記目的を達成するために、本発明のスイッチ装置用部品は、固定接点を有するスイッチ装置のスイッチ基板に接触可能な接点板を有し、上記スイッチ基板に貼り付けられる粘着シートを備え、この粘着シートに、上記接点板に連通すると共に、上記接点板の中心部から離れる方向に延設され、粘着剤が塗布されない非粘着部を設けたことを特徴としている。
【0026】
このように構成した本発明は、粘着シートを、固定接点を有するスイッチ基板に貼り付けることにより、スイッチ基板の固定接点が配置される面部と粘着シートの非粘着部との間に、接点板に連通する空気逃げ部を形成することができる。このように、本発明をスイッチ基板に貼り付けた際には、接点板の押圧操作及び押圧解除操作に伴って、接点板の下方の空気を上述の空気逃げ部に流出入させることができる。すなわち、スイッチ基板に備えられる固定接点を含む接点部分は密閉状態となるので、この接点部分に対する優れた防塵機能の確保に貢献する。
【0027】
そして特に、粘着シートに、接点板の中心部から離れる方向に延設される非粘着部を設けたことから、粘着シートの形状に伴って形成されるデッドスペースを、非粘着部を形成する領域として活用できる。したがって、非粘着部と接点板とを連通させるために接点板の周囲に形成される非粘着部の形状寸法を小さくすることができる。これにより、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定することができる。
【0028】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記粘着シートに接着されるハクリシートを備えたことを特徴としている。
【0029】
このように構成した本発明は、粘着シートをスイッチ基板に貼り付ける際にハクリシートが剥がされる。したがって、粘着シートをスイッチ基板に貼り付けるまでの間は、ハクリシートが粘着シートに対する保護部材として機能する。また、取扱いの利便性を確保できる。
【0030】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記粘着シートを、少なくとも1組の互いに交差する方向に延びる二辺を有する形状に形成すると共に、上記二辺で挟まれた隅部に上記非粘着部を設けたことを特徴としている。
【0031】
このように構成した本発明は、デッドスペースを形成する二辺で挟まれた隅部を、非粘着部の形成領域として活用でき、粘着シートの形状寸法を小さくすることに貢献する。
【0032】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記粘着シートを略矩形形状に形成し、上記非粘着部を複数の隅部のそれぞれに設けたことを特徴としている。
【0033】
このように構成した本発明は、粘着シートの4つの隅部のうちの複数の隅部を、非粘着部の形成領域として活用できる。また、粘着シートをスイッチ基板に貼り付けた際に形成される空気逃げ部が、複数の非粘着部の部分に分散配置されるので、粘着シートの形状寸法をより小さくすることができる。
【0034】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記非粘着部を、上記接点板を挟んで対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けたことを特徴としている。
【0035】
このように構成した本発明は、粘着シートをスイッチ基板に貼りつけた際に、対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けられる非粘着部の部分に、空気逃げ部が形成されるので、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う空気逃げ部に対する空気の流出入量を、接点板を挟む両方向のそれぞれに対して均等にすることができ、より円滑な接点板の操作を実現できる。
【0036】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記粘着シートが、上記スイッチ装置に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートと、このカバーシートに接着されるスペーサシートとから成り、上記スペーサシートが、上記接点板が収容される収容部と、この収容部に連通して形成される上記非粘着部とを備えたことを特徴としている。
【0037】
このように構成した本発明は、接点板がスペーサシートの収容部に収容されるので、このスペーサシートとカバーシートとから成る粘着シートをスイッチ基板に貼り付けた際に、接点板の押圧操作、及び押圧解除操作に際してカバーシートによって接点板の周縁が拘束されることがなく、良好な操作フィーリングが得られる。
【0038】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、上記スイッチ装置用部品において、上記粘着シートが、上記スイッチ装置に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートから成り、このカバーシートに上記非粘着部を設けたことを特徴としている。
【0039】
このように構成した本発明は、カバーシートをスイッチ基板に貼り付ける際に、カバーシートと、スイッチ基板とによって、接点板の円滑な操作を実現させる密閉構造を形成できるので、粘着シートが貼り付けられるスイッチ装置の薄型化を実現できる。
【発明の効果】
【0040】
本発明のスイツチ装置は、粘着シートに、接点板の中心部から離れる方向に延設される非粘着部を設け、この非粘着部とスイッチ基板の固定接点が配置される面部との間に、接点板に連通する空気逃げ部を形成したことから、スイツチ基板の固定接点が含まれる接点部分に対する優れた防塵機能を確保できる。また特に、粘着シートのデッドスペースを空気逃げ部を作るための非粘着部の形成領域として活用できることから、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定できる。これにより、装置の小型化を実現させることができる。
【0041】
また、本発明のスイッチ装置用部品は、粘着シートに、接点板に連通し、接点板の中心部から離れる方向に延設される非粘着部を設けたことから、この粘着シートを、固定接点を備えたスイッチ基板に貼り付けた際に、非粘着部とスイッチ基板の固定接点が配置される面部との間に、接点板が連通する空気逃げ部を形成させることができ、スイッチ基板の固定接点が含まれる接点部分に対する優れた防塵機能の確保に貢献する。また特に、粘着シートのデッドスペースを空気逃げ部を作るための非粘着部の形成領域として活用できることから、粘着シートを比較的小さな形状寸法に設定できる。これにより、粘着シートを貼り付けて製作されるスイッチ装置の小型化の実現に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下,本発明に係るスイッチ装置及びスイッチ装置用部品を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0043】
図1は本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態を示す分解斜視図、図2は本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態から、ハクリシート及び保護シートを除去した状態を示す裏面図、図3は本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態を示す縦断面図、図4は本発明に係るスイッチ装置の一実施形態を示す縦断面図である。
【0044】
[本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の基本構成]
はじめに、図4に基づいて本発明のスイッチ装置の一実施形態の基本構成について説明する。この図4に示すように、本実施形態は、スイッチ基板例えばプリント基板6上に、中央固定接点7と、この中央固定接点7を囲むように配置される周辺固定接点8とを備えている。
【0045】
プリント基板6の上には、スペーサシート2が接着されており、このスペーサシート2の上にはカバーシート1が接着されている。カバーシート1の裏面1aには、接点板、例えばドーム状可動接点3が貼り付けられている。ドーム状可動接点3の周縁部は常時、プリント基板6の周辺固定接点8に接触させてある。ドーム状可動接点3に対する押圧操作によって、このドーム状可動接点3が反転して中央固定接点7に接触し、ドーム状可動接点3に対する押圧解除操作によって、このドーム状可動接点3が中央固定接点7から離れるようになっている。
【0046】
[本発明のスイッチ装置の一実施形態に備えられるスイッチ装置用部品の一実施形態の構成]
図1及び図3は、プリント基板6に接着される以前の本発明に係るスイッチ装置用部品の一実施形態を示しており、このスイッチ装置用部品の一実施形態には、上述したカバーシート1と、スペーサシート2と、ドーム状可動接点3の他に、ハクリシート4と、保護シート5とが含まれている。また、図2は、上述したスイッチ装置用部品の一実施形態において、ハリクシート4と保護シート5とが剥がされた状態が示されている。
【0047】
図1,3に示すように、このスイッチ装置用部品の一実施形態は、最上部にドーム状可動接点3、中央固定接点7、及び周辺固定接点8を含む接点部分を覆うカバーシート1を配置してあり、このカバーシート1の裏面1aの全面に粘着剤が塗布されている。このカバーシート1の裏面1aにドーム状可動接点3が接着される。カバーシート1は、例えば略矩形形状に形成してある。
【0048】
図1に示すように、カバーシート1の裏面1aに接着されるスペーサシート2の外形は、カバーシート1と同じ形状寸法に設定してある。このスペーサシート2には、中央部にドーム状可動接点3が収容される円形の収容部2aを形成してある。また、互いに交差する方向に延びるそれぞれの二辺間に形成される複数の隅部、例えば4つの隅部2B,2C,2D,2Eのそれぞれ該当する隅部に、収容部2aに連通し、粘着剤が塗布されない非粘着部2b,2c,2d,2eをそれぞれ形成してある。
【0049】
非粘着部2bと非粘着部2dとは、カバーシート1に接着されたドーム状可動接点3を挟んで対向する一対の隅部2b,2dのそれぞれに設けてあり、非粘着部2cと非粘着部2eとは、カバーシート1に接着されたドーム状可動接点3を挟んで対向する別の一対の隅部2C,2Eのそれぞれに設けてある。
【0050】
4つの非粘着部2b,2c,2d,2eのそれぞれは、ドーム状可動接点3に連通させてある。すなわち、これらの非粘着部2b〜2eは、収容部2aに収容されたドーム状可動接点3の中心部から離れる方向に放射状に延設され、例えば矩形形状に形成してある。
【0051】
スペーサシート2の収容部2a及び非粘着部2b〜2eは、例えば打ち抜き加工によって形成してある。また、これらの収容部2a及び非粘着部2b〜2eを除くスペーサシート2の裏面2fの残りの面には、粘着剤が塗布されている。
【0052】
この本発明に係るスイッチ装置用部品の一実施形態では、上述したカバーシート1、及びスペーサシート2によって、プリント基板6に貼り付けられる粘着シートが構成されている。
【0053】
上述したスペーサシート2の裏面2fに接着され、カバーシート1及びスペーサシート2から成る粘着シートを、プリント基板6に接着する際に剥がされるハクリシート4は、例えばスペーサシート2と同じ形状寸法に形成してある。すなわち、このハクリシート4は、中央部分にドーム状可動接点3が収容される円形穴部4aを有し、この円形穴部4aはスペーサシート2の収容部2aと同じ形状寸法に形成してある。また、ハクリシート4の4つの隅部4B〜4Eのそれぞれに、円形穴部4aに連通し、この円形穴部4aの中心から離れる方向に放射状に延設される空隙部4b〜4eを有している。これらの空隙部4b〜4eも、スペーサシート2の非粘着部2b〜2eのそれぞれ対応するものと、同じ形状寸法に形成してある。
【0054】
ハクリシート4の円形穴部4a及び空隙部4b〜4eを除く裏面4fの残りの面には粘着剤が塗布されている。また、このハクリシート4の円形穴部4aと空隙部4b〜4eのそれぞれも、例えば打ち抜き加工によって形成されている。
【0055】
図1,3に示すスイツチ装置用部品の一実施形態において、最下部に配置される保護シート5は、ハクリシート4の裏面4fに接着される。この保護シート5は、例えばカバーシート1と同じ形状寸法に形成してある。これらの保護シート5とハクリシート4とによって、ドーム状可動接点3が貼り付けられたカバーシート1及びスペーサシート2から成る粘着シートの保護が図られている。また、保護シート5及びハクリシート4を設けたことにより、取扱いの利便性を確保できる。
【0056】
ドーム状可動接点3が貼り付けられたカバーシート1とスペーサシート2を図4に示すプリント基板6に接着するに際しては、図2に示すように保護シート5及びハクリシート4が剥がされ、カバーシート1に接着された状態にあるスペーサシート2の裏面2fが、プリント基板6の中央固定接点7及び周辺固定接点8が配置される面部に接着される。
【0057】
このように、ドーム状可動接点3が貼り付けられたカバーシート1とスペーサシート2がプリント基板6に接着された状態では、図4に示すように、ドーム状可動接点3の全周縁付近に、カバーシート1と、プリント基板6の面部とによって形成される第1の空気逃げ部9が形成されている。また、この第1空気逃げ部9の外側に、この第1空気逃げ部9と連通し、カバーシート1と、スペーサシート2の非粘着部2b〜2eと、プリント基板6とによって形成される第2空気逃げ部10が形成されている。
【0058】
[本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の動作]
図4に示すように構成した本発明に係るスイッチ装置の一実施形態は、ドーム状可動接点3が貼り付けられるカバーシート1の部分が押圧されると、ドーム状可動接点3がプリント基板6の中央固定接点7に接触する。これにより、中央固定接点7と周辺固定接点8とが、ドーム状可動接点3を介して導通しスイッチオンとなる。ドーム状可動接点3に加えられていた押圧力が除去されると、ドーム状可動接点3が中央固定接点7から離れ、中央固定接点7と周辺固定接点8間は遮断されスイッチオフとなる。
【0059】
上述の動作の間、ドーム状可動接点3の押圧に伴うドーム状可動接点3の下方部分の空気は、ドーム状可動接点3の周縁部と周辺固定接点8との間に形成される隙間から、第1空気逃げ部9に逃がされ、さらに第2空気逃げ部10へと逃がされる。逆に、ドーム状可動接点3の押圧解除操作に伴って、第2空気逃げ部10の空気が、第1空気逃げ部9を介してドーム状可動接点3の周縁部と周辺固定接点8との間に形成される隙間から、ドーム状可動接点3の下方部分へと導かれる。
【0060】
[本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の効果]
上述のように、本発明のスイッチ装置の一実施形態によれば、ドーム状可動接点3の押圧操作、及び押圧解除操作の間、ドーム状可動接点3の下方部分の空気は、第1空気逃げ部9及び第2空気逃げ部10に流出入する。これにより、ドーム状可動接点3と、中央固定接点7及び周辺固定接点8とを含む接点部分は、カバーシート1に覆われた密閉構造となるので、この接点部分に対する優れた防塵機能を確保できる。
【0061】
そして特に本発明のスイッチ装置の一実施形態は、粘着シートを構成するスペーサシート2に、可動接点3の中心部から離れる方向に延設される非粘着部2b〜2eを設けたことから、このスペーサシート2のデッドスペースとなる4つの隅部2B〜2Eを、第2空気逃げ部10を形成するための非粘着部2b〜2eを設ける領域として活用できる。したがって、非粘着部2b〜2eとドーム状可動接点3とを連通させるためにドーム状可動接点3の周縁部付近に形成される非粘着部、すなわち図4に示す第1空気逃げ部9の形状寸法を小さくすることができる。これにより、スペーサシート2及びカバーシート1から成る粘着シートを比較的小さな形状に設定できる。これに伴って装置の小型化を実現させることができる。
【0062】
また、スペーサシート2に形成する非粘着部として、ドーム状可動接点3の周囲に4つの非粘着部2b〜2eを形成したことから、第1空気逃げ部9を介して流出入する空気が、4つの第2空気逃げ部10に分散されるので、これによってもスペーサシート2及びカバーシート1から成る粘着シートの形状寸法を小さくすることができる。
【0063】
また、上述のようにスペーサシート2には、ドーム状可動接点2を挟むように一対の非
粘着部2b,2dと、別の一対の非粘着部2c,2eとを形成してあり、これらの一対の非粘着部2b,2d、あるいは別の一対の非粘着部2c,2eのそれぞれの部分に第2空気逃げ部10が形成されている。したがって、ドーム状可動接点3の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う空気の流出入量を、ドーム状可動接点3を挟む一対の非粘着部2b,2d部分に形成される第2空気逃げ部10間における両方向に対して、あるいは、ドーム状可動接点3を挟む一対の非粘着部2c,2e部分に形成される第2空気逃げ部10間における両方向に対して、それぞれ均等にすることができる。これによっても、円滑なドーム状可動節点3の操作を実現できる。
【0064】
また、ドーム状可動接点3がスペーサシート2の収容部2aに収容されるので、ドーム状可動接点3の押圧操作、及び押圧解除操作に際して、カバーシート1によってドーム状可動接点3の周縁が拘束されることがなく、良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0065】
[本発明に係るスイッチ装置用部品の一実施形態の効果]
上述のように本発明のスイッチ装置用部品の一実施形態によれば、カバーシート1及びスペーサシート2ら成る粘着シートを、中央固定接点7及び周辺固定接点8を有するプリント基板に貼り付けることにより、プリント基板6の固定接点7,8が配置される面部と、スペーサシート2の非粘着部2b〜2eとの間に、ドーム状可動接点3に連通する第2空気逃げ部10を形成することができる。このように、粘着シートをプリント基板6に貼り付けた際には、ドーム状可動接点3の押圧操作、及び押圧解除操作に伴って、ドーム状可動接点3の下方の空気を上述の第2空気逃げ部10に流出入させることができる。すなわち、ドーム状可動節点3の円滑な操作の実現に貢献する。また、プリント基板6に備えられる固定接点7,8を含む接点部分は密閉構造となるので、この接点部分に対する優れた防塵機能の確保に貢献する。
【0066】
そして特に、本発明のスイッチ装置用部品の一実施形態は、上述したように、粘着シートを構成するスペーサシート2に、可動接点3の中心部から離れる方向に延設される非粘着部2b〜2eを設けたことから、このスペーサシート2のデッドスペースとなる4つの隅部2B〜2Eを、第2空気逃げ部10を形成するための非粘着部2b〜2eを設ける領域として活用できる。したがって、非粘着部2b〜2eとドーム状可動接点3とを連通させるためにドーム状可動接点3の周縁部付近に形成される非粘着部、すなわち図4に示す第1空気逃げ部9の形状寸法を小さくすることができる。これにより、スペーサシート2及びカバーシート1から成る粘着シートを比較的小さな形状に設定できる。これに伴って本発明のスイッチ装置用部品が備えられるスイッチ装置の小型化の実現に貢献する。
【0067】
また、本発明のスイッチ装置用部品の一実施形態は、カバーシート1とスペーサシート2とから成る粘着シートをプリント基板6に貼り付ける際に、保護シート5及びハクリシート4が剥がされるようになっている。したがって、粘着シートをプリント基板6に貼り付けるまでの間、保護シート5及びハクリシート4が粘着シートの保護部材として機能する。また、これらの保護シート5及びハクリシート4によって取扱いの利便性を確保することができる。
【0068】
また、粘着シートを構成するスペーサシート2の4つの隅部2B〜2Eを、非粘着部2b〜2eの形成領域として活用できる。また、粘着シートをプリント基板6に貼り付けた際に形成される第2空気逃げ部10が、4つの部分に分散されるので、粘着シートの形状寸法をより小さくすることができる。
【0069】
また、カバーシート1とスペーサシート2とから成る粘着シートをプリント基板6に貼り付けた際に、ドーム状可動接点2を挟むように一対の非粘着部2b,2dと、別の一対の非粘着部2c,2eとが形成され、これらの一対の非粘着部2b,2d、あるいは別の一対の非粘着部2c,2eのそれぞれの部分に第2空気逃げ部10が形成される。したがって、上述したように、ドーム状可動接点3の押圧操作、及び押圧解除操作に伴う空気の流出入量を、ドーム状可動接点3を挟む一対の非粘着部2b,2d部分に形成される第2空気逃げ部10間における両方向に対して、あるいは、ドーム状可動接点3を挟む一対の非粘着部2c,2e部分に形成される第2空気逃げ部10間における両方向に対して、それぞれ均等にすることができる。これによっても、円滑なドーム状可動節点3の操作を実現できる。
【0070】
また、カバーシート1とスペーサシート2から成る粘着シートをプリント基板6に貼り付けた際に、ドーム状可動節点3の押圧操作、及び押圧解除操作に際して、カバーシート1によってドーム状可動接点3の周縁が拘束されることがなく、良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0071】
[その他の実施形態]
上記した本発明のスイッチ装置の一実施形態、及びスイッチ装置用部品の一実施形態では、カバーシート1とプリント基板6との間にスペーサシート2を設けた構成にしてあるが、スペーサシート2を省略して、カバーシート1に非粘着部を設けた構成にしてもよい。この構成にあっては、カバーシート1の非粘着部とプリント基板6とによって形成される空間部がドーム状可動接点3の操作に伴う空気逃げ部となる。このように構成したものでは、特に、スイッチ装置用部品の粘着シートが貼り付けられるスイッチ装置の薄型化を実現できる。
【0072】
また、上記した本発明のスイッチ装置の一実施形態、及びスイッチ装置用部品の一実施形態では、カバーシート1とスペーサ2とによって構成される粘着シートの形状を矩形形状に設定してあるが、本発明は、このように矩形形状に設定することには限られない。略矩形形状になるように設定してもよい。また例えば、互いに交差する方向に延びる二辺を1組だけ、あるいは3組以上備えた形状であってもよく、そのような場合でも、二辺間に形成される隅部である粘着シートの部分に非粘着部を設け、これによって空気逃げ部を形成する構成とすればよい。
【0073】
また、上記した本発明のスイッチ装置の一実施形態、及びスイッチ装置用部品の一実施形態では、矩形形状のスペーサシート2の4つの隅部2B〜2Eの全てに非粘着部2b〜2eを設け、これにより4つの第2空気逃げ部10を形成してあるが、本発明は、このように構成することには限られない。すなわち、2つまたは3つの隅部だけに、あるいは単に1つの隅部だけに第2空気逃げ部10を形成するための非粘着部を設ける構成にしてもよい。
【0074】
また、上記した本発明のスイッチ装置の一実施形態、及びスイッチ装置用部品の一実施形態では、スペーサシート2に、ドーム状可動接点3を挟むように配置される一対の非粘着部2b,2d、別の一対の非粘着部2c,2eを設けた構成にしてあるが、本発明は、このように二対の非粘着部を設ける構成には限られない。すなわち、三対以上の非粘着部を設けてもよく、また、単に一対のみの非粘着部を設ける構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態から、ハクリシート及び保護シートを除去した状態を示す裏面図である。
【図3】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態の要部を構成するスイッチ装置用部品の一実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態を示す縦断面図である。
【図5】従来のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図6】従来技術の実状から考えられる粘着シートの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 カバーシート(粘着シート)
1a 裏面
2 スペーサシート(粘着シート)
2a 収容部
2B 隅部
2b 非粘着部
2C 隅部
2c 非粘着部
2D 隅部
2d 非粘着部
2E 隅部
2e 非粘着部
2f 裏面
3 ドーム状可動接点(接点板)
4 ハクリシート
4a 円形穴部
4B 隅部
4b 空隙部
4C 隅部
4c 空隙部
4D 隅部
4d 空隙部
4E 隅部
4e 空隙部
4f 裏面
5 保護シート
6 プリント基板(スイッチ基板)
7 中央固定接点
8 周辺固定接点
9 第1空気逃げ部
10 第2空気逃げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接点を有するスイッチ基板に、上記固定接点に接離可能な接点板を設けた粘着シートを貼り付けて成るスイッチ装置であって、
上記粘着シートに、上記接点板の中心部から離れる方向に延設され、粘着剤が塗布されない非粘着部を設け、
上記スイッチ基板の上記固定接点が配置される面部と、上記粘着シートの上記非粘着部との間に、上記接点板に連通する空気逃げ部を形成したことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項2】
上記請求項1記載のスイッチ装置において、
上記粘着シートを、少なくとも1組の互いに交差する方向に延びるニ辺を有する形状に形成すると共に、上記二辺で挟まれた隅部に上記非粘着部を設けたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項3】
上記請求項2記載のスイッチ装置において、
上記粘着シートを略矩形形状に形成し、上記非粘着部を複数の隅部のそれぞれに設けたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項4】
上記請求項3記載のスイッチ装置において、
上記非粘着部を、上記接点板を挟んで対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項5】
上記請求項1〜4のいずれか1項記載のスイッチ装置において、
上記粘着シートが、上記スイッチ基板に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートと、このカバーシートに接着されるスペーサシートとから成り、
上記スペーサシートが、上記接点板が収容される収容部と、この収容部に連通して形成される上記非粘着部とを備えたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項6】
上記請求項1〜4のいずれか1項記載のスイッチ装置において、
上記粘着シートが、上記スイッチ基板に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートから成り、このカバーシートに上記非粘着部を設けたことを特徴とするスイッチ装置。
【請求項7】
固定接点を有するスイッチ装置のスイッチ基板に接触可能な接点板を有し、上記スイッチ基板に貼り付けられる粘着シートを備え、
この粘着シートに、上記接点板に連通すると共に、上記接点板の中心部から離れる方向に延設され、粘着剤が塗布されない非粘着部を設けたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項8】
上記請求項7記載のスイッチ装置用部品において、
上記粘着シートに接着されるハクリシートを備えたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項9】
上記請求項7記載のスイッチ装置用部品において、
上記粘着シートを、少なくとも1組の互いに交差する方向に延びる二辺を有する形状に形成すると共に、上記二辺で挟まれた隅部に上記非粘着部を設けたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項10】
上記請求9記載のスイツチ装置用部品において、
上記粘着シートを略矩形形状に形成し、上記非粘着部を複数の隅部のそれぞれに設けたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項11】
上記請求項10記載のスイッチ装置用部品において、
上記非粘着部を、上記接点板を挟んで対向する少なくとも一対の隅部のそれぞれに設けたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項12】
上記請求項7〜11のいずれか1項記載のスイッチ装置用部品において、
上記粘着シートが、上記スイッチ装置に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートと、このカバーシートに接着されるスペーサシートとから成り、
上記スペーサシートが、上記接点板が収容される収容部と、この収容部に連通して形成される上記非粘着部とを備えたことを特徴とするスイッチ装置用部品。
【請求項13】
上記請求項7〜11のいずれか1項記載のスイッチ装置用部品において、
上記粘着シートが、上記スイッチ装置に備えられる固定接点を含む接点部分を覆うカバーシートから成り、このカバーシートに上記非粘着部を設けたことを特徴とするスイッチ装置用部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−139952(P2006−139952A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−326691(P2004−326691)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】