説明

スクリュー脱水機

【課題】 含水率の高い被脱水物を脱水スクリューコンベアで搬送する過程で切断し、効率良く脱水し、減量化し得るスクリュー脱水機を提供すること。
【解決手段】 ケーシング7に被脱水物の投入口8と、脱水物の排出口9と、多数の脱水スリット10とを設け、スリーブ7の内部にスクリュー回転軸11を挿通し、このスクリュー回転軸11に、被脱水物の搬送方向にピッチを漸減させてスクリュー羽根12を設け、前記スクリュー回転軸11を回転駆動装置13に連結した脱水スクリューコンベア6を設置し、この脱水スクリューコンベア6と平行にカッタ回転軸18を支持し、このカッタ回転軸18に、当該脱水スリット10を通って隣接するスクリュー羽根12,12間に進入可能に多数のカッタ19を設け、前記カッタ回転軸18をスクリュー回転軸11と同速度で回転させるカッタ装置17を設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機汚泥,生ごみ等の高い含水率の被脱水物を連続的に脱水し、減量するために好適なスクリュー脱水機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種、スクリュー脱水機の従来技術としては、例えば特開平9−24491号公報に記載の技術がある。
【0003】
この特開平9−24491号公報に記載の技術では、ケーシングにおける濾過面に、輪切り状に横切る複数個の無端透隙を形成し、送りらせん(スクリュー羽根)に、前記無端透隙に係合する掻き取りチップを設けている。
【0004】
しかして、前掲従来技術では掻き取りチップにより、ケーシングにおける濾過面に形成された無端透隙に詰まった固形物を掻き取り、清掃することによって、無端透隙の目詰まりを防止するようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前掲従来技術では含水率の高い被脱水物を脱水スクリューコンベアで搬送する過程で切断し、効率良く脱水し、減量化することについて配慮されていない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、含水率の高い被脱水物を脱水スクリューコンベアで搬送する過程で切断し、効率良く脱水して減量化し得るスクリュー脱水機を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的はスクリューコンベアにおける被脱水物の搬送方向の後側で、被脱水物の水分を積極的に絞り出し、被脱水物をより一層強力に脱水し、大幅に減量化を図り得るスクリュー脱水機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明では、ケーシング7に被脱水物の投入口8と、脱水物の排出口9とを設け、ケーシング7における前記投入口8と排出口9間に、多数の脱水スリット10を配列し、ケーシング7の内部にスクリュー回転軸11を挿通し、このスクリュー回転軸11に、被脱水物の搬送方向にピッチを漸次小さくさせてスクリュー羽根12を設け、前記スクリュー回転軸11を回転駆動装置13に連結してなる脱水スクリューコンベア6を設置し、前記脱水スリット10の列に対応する位置に、脱水スクリューコンベア6と平行にカッタ回転軸18を支持し、このカッタ回転軸18に、これの軸方向には前記脱水スリット10の配列間隔と同じ間隔をおき,軸周りには所要の間隔をおき,かつ当該脱水スリット10を通って隣接するスクリュー羽根12,12間に進入可能に多数のカッタ19を設け、前記カッタ回転軸18をスクリュー回転軸11と同速度で回転させるカッタ装置17を設置している。
【0009】
また、前記目的を達成するため、本発明の請求項2記載の発明では、前記カッタ回転軸18を、スクリュー回転軸11の反対方向に回転させる回転駆動手段20に連結してなるカッタ装置17を設置している。
【0010】
また、前記目的を達成するため、本発明の請求項3記載の発明では、スクリュー回転軸11’の直径を、被脱水物の搬送方向に漸次太くしている。
【0011】
さらに、前記目的を達成するため、本発明の請求項4記載の発明では、前記脱水スクリューコンベア6における脱水物の排出口9の近傍に、被脱水物の絞り装置28を設置している。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1記載の発明によれば、
(一) カッタ装置17のカッタ19により、当該脱水スリット10に詰まった固形分を切除し、脱水スリット10の目詰まりを防止し、脱水スリット10からの水捌けを良くしていること、
(二) 脱水スクリューコンベア6による被脱水物の搬送過程で前記カッタ19を、脱水スリット10を通じて、隣接するスクリュー羽根12,12間に進入させ、カッタ19をスクリュー羽根12と同速度で回転させ、搬送中の被脱水物を横断し、その切断面から被脱水物の内部の水分を抽出するようにしていること、
(三) 被脱水物の内部の水分を抽出しやすくしたうえで、脱水スクリューコンベア6のケーシング7の内壁と,スクリュー回転軸11の外周と,隣接するスクリュー羽根12,12とに囲まれて形成された圧縮室で被脱水物を加圧し、被脱水物の内部の水分を絞り出すようにしていること、
の三つの機能が相俟ち、含水率の高い被脱水物をも、効率良く脱水し、減量化し得る効果がある。
【0013】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、脱水スクリューコンベア6による被脱水物の搬送過程でカッタ19を、脱水スリット10を通じて、隣接するスクリュー羽根12,12間に進入させ、カッタ19をスクリュー羽根12の反対方向に回転させ、搬送中の被脱水物を瞬時に横断し、その切断面から被脱水物の内部の水分を抽出するようにしているので、この発明においても、高い被脱水物を効率良く脱水し得る効果がある。
【0014】
また、本発明の請求項3記載の発明によれば、スクリュー回転軸11’の直径を、被脱水物の搬送方向に漸次太く形成したことにより、ケーシング7の内壁と,スクリュー回転軸11’の外周と,隣接するスクリュー羽根12,12とにより囲まれて形成される被脱水物用の圧縮室の容積を、簡単な手段で被脱水物の搬送方向に急激に狭く形成し得る効果があり、前記被脱水物の搬送方向に急激に容積が狭くなる圧縮室により、被脱水物を強力に加圧し、被脱水物に含有する水分を絞り出し、より一層効率良く脱水して圧密化し、減量し得る効果がある。
【0015】
さらに、本発明の請求項4記載の発明によれば、
(一) カッタ装置17のカッタ19により、当該脱水スリット10に詰まった固形分を切除し、脱水スリット10の目詰まりを防止し、脱水スリット10からの水捌けを良くしていること、
(二) 脱水スクリューコンベア6による被脱水物の搬送過程で前記カッタ19を、脱水スリット10を通じて、隣接するスクリュー羽根12,12間に進入させ、カッタ19をスクリュー羽根12と同速度で回転させ、搬送中の被脱水物を横断し、その切断面から被脱水物の内部の水分を抽出するようにしていること、
(三) 被脱水物の内部の水分を抽出しやすくしたうえで、脱水スクリューコンベア6のケーシング7の内壁と,スクリュー回転軸11の外周と,隣接するスクリュー羽根12,12とに囲まれて形成された圧縮室で被脱水物を加圧し、被脱水物の内部の水分を絞り出すようにしていること、
(四) 被脱水物の搬送過程の最終段階で、最後部のスクリュー羽根12と絞り装置28間で被脱水物を積極的に加圧し、被脱水物の残留水分を絞り取るようにしていること、
の四つの機能が相俟って、被脱水物の含有水分をより一層強力に取り出し、被脱水物を大幅に減量化し得る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0017】
図1〜図3は本発明の実施例1を示すもので、図1は一部を横断した平面図、図2および図3はそれぞれ図1のA−A線およびB−B線断面図である。また、図4はこの実施例1における一部分の配置位置を変えた実施例を示す断面図である。
【0018】
これら図1〜図4に示す実施例1のスクリュー脱水機1は、フレーム2に互いに平行に支持された脱水スクリューコンベア6と、カッタ装置17とを備えて構成されている。
【0019】
前記フレーム2は、底板フレーム3と、この底板フレーム3上において、互いに所要の間隔をおいて固定された軸受フレーム4,5を有している。
【0020】
前記脱水スクリューコンベア6は、ケーシング7と、スクリュー回転軸11と、スクリュー羽根12と、スクリュー回転軸用の回転駆動装置13とを備えている。
【0021】
前記ケーシング7には、脱水スクリューコンベア6における被脱水物の搬送方向cの前側に被脱水物の投入口8が形成され、同搬送方向cの後側には脱水物の排出口9が形成されている。また、ケーシング7における前記投入口8と排出口9間には、互いに所要の間隔をおいて多数の脱水スリット10が形成されている。この脱水スリット10は、図1〜図3に示す実施例では脱水スクリューコンベア6の軸方向と直交するほぼ水平方向の両側に2列形成され、図4に示す実施例では前記水平方向の下方に2列、ほぼハ字形に配列されている。そして、前記ケーシング7は前記軸受フレーム4,5間に固定されている。
【0022】
前記スクリュー回転軸11は、前記ケーシング7に挿通され、かつ軸受(図示省略)を介して軸受フレーム4,5に支持されている。
【0023】
前記スクリュー羽根12は、スクリュー回転軸11の外周に設けられている。また、スクリュー羽根12のピッチpは脱水スクリューコンベア6における被脱水物の搬送方向cの前側から後側に向かって漸次小さく形成されている。
【0024】
脱水スクリューコンベア6の内部には、前記ケーシング7の内壁と、スクリュー回転軸11の外周と、隣接するスクリュー羽根12,12とに囲まれた被脱水物用の圧縮室が形成されている。そして、この圧縮室は前述のごとく、スクリュー羽根12のピッチpを被脱水物の搬送方向cに漸次小さく配列したことによって、同被脱水物の搬送方向cに漸次小容積に形成されている。
【0025】
前記スクリュー回転軸用の回転駆動装置13は、フレーム2に固定された取り付け台14と、これに取り付けられた回転駆動源15とを有している。この回転駆動源15は、減速機構(図示省略)を内蔵している。そして、この回転駆動源15の出力軸に、軸継手16を介してスクリュー回転軸11が連結されている。
【0026】
前記カッタ装置17は、この実施例では脱水スクリューコンベア6のケーシング7に形成された2列の脱水スリット10に対応する位置に、脱水スクリューコンベア6と平行に設置されている。
【0027】
各カッタ装置17は、カッタ回転軸18と、カッタ19と、カッタ回転軸用の回転駆動手段20とを備えている。
【0028】
前記カッタ回転軸18は、脱水スリット10の列に対応させて、図1〜図3に示す実施例ではスクリュー回転軸11と直交するほぼ水平面内に配置され、図4に示す実施例では下向きに傾斜させた位置に配置されている。そして、各カッタ回転軸18は軸受(図示省略)を介して前記軸受フレーム4,5に支持されている。
【0029】
前記カッタ19は、カッタ回転軸18の外周面に、カッタ回転軸18の軸方向には脱水スリット10と同じ間隔をおき、またカッタ回転軸18の軸周りには所要の間隔をおいて多数設けられている。また、カッタ19はカッタ回転軸18が回転駆動されるに伴い、当該脱水スリット10を通って、隣接するスクリュー羽根12,12間に進入し得るように設けられている。
【0030】
前記カッタ回転軸用の回転駆動手段20は、前記スクリュー回転軸11の前側端部に取り付けられた主動歯車21と、カッタ回転軸18の前側端部に取り付けられかつ前記主動歯車21に噛み合わされた従動歯車22とを有して構成されている。また、前記主動歯車21と従動歯車22とは同じ歯数に形成されている。その結果、スクリュー回転軸用の回転駆動装置13によりスクリュー回転軸11が図1および図2に矢印aで示す方向に回転駆動されるに伴い、カッタ回転軸18は同図1および図2に矢印bで示すように、スクリュー回転軸11とは反対方向に、同じ回転数で回転するようになっている。
【0031】
前記カッタ装置17のカッタ列の外側には、カバー23が装着されている。また、カッタ回転軸用の回転駆動手段20を構成している歯車列の外側には、他のカバー24が装着されている。
【0032】
前記脱水物の排出口9の下方には、図3に示すように、脱水物搬出用のベルトコンベア25が設置されている。
【0033】
また、脱水スクリューコンベア6の下方には、脱水の溜め枡26が設置されている。この溜め枡26には、排水管27が取り付けられている。
【0034】
前述のごとく構成したスクリュー脱水機1により、有機汚泥や生ごみ等の高い含水率を有する被脱水物を脱水するには、スクリュー回転軸用の回転駆動装置13の回転駆動源15を駆動させ、脱水スクリューコンベア6のスクリュー回転軸11を矢印a方向に回転させるとともに、カッタ回転軸用の回転駆動手段20を通じてカッタ回転軸18を前記矢印aとは反対の矢印b方向に、同じ回転数で回転させる。
【0035】
そして、脱水スクリューコンベア6のケーシング7に設けられた投入口8に被脱水物を投入すると、被脱水物はスクリュー羽根12により図1に矢印cで示す方向に搬送され、ケーシング7の内壁と、スクリュー回転軸11の外周と、隣接するスクリュー羽根12,12に囲まれた圧縮室に次々に送り込まれ、各圧縮室で加圧され、被脱水物に含有する水分が絞り出され、被脱水物は固形分と水分とに分離される。
【0036】
前述のごとく、被脱水物が脱水スクリューコンベア6内を搬送される過程で、カッタ装置17のカッタ19が当該脱水スリット10を通り、脱水スリット10に詰まっている固形分を切除し、脱水スリット10の目詰まりを防止し、水捌けを良くする。
【0037】
さらに、前記カッタ19は当該脱水スリット10を通って、隣接するスクリュー羽根12,12間に進入し、スクリュー羽根12の反対方向に回転し、脱水スクリューコンベア6で搬送中の被脱水物を瞬時に横断し、その切断面を通じて被脱水物の内部の水分を抽出しやすくする。
【0038】
前述のごとく、搬送中の被脱水物を隣接するスクリュー羽根12,12間で横断した後、そのスクリュー羽根12,12を含む圧縮室で被脱水物を直ちに加圧するようにしているので、含水率の高い被脱水物をも、連続的に効率良く脱水することができる。
【0039】
なお、図4に示す実施例では脱水スリット10の列を脱水スクリューコンベア6の軸方向と直交する水平面よりも下側に傾斜させて設けているので、図1〜図3に示す実施例に比較して被脱水物から分離した水分を流出しやすくすることができる。
【0040】
前記被脱水物から分離され,脱水スリット10を通じて流出した水分は、脱水の溜め枡26に集められ、排水管27を経て浄水設備に送られ、浄化処理等に付される。
【0041】
一方、脱水処理された固形分は、脱水物の排出口9を通じて、脱水物用のベルトコンベア25上に取り出され、処理置き場等に送付される。
【0042】
ところで、前記実施例1においてカッタ回転軸18とスクリュー回転軸11とは、カッタ19とスクリュー羽根12とが接触しない配置を確保することで、互いに同速度で回転させるようにすれば、同方向回転でも良く、逆方向回転でも良い。カッタ回転軸18とスクリュー回転軸11とを同方向,同回転速度にするには、図1において主動歯車,従動歯車21,22;21,22間に、それぞれ同径のアイドルギアを1つずつ介在させるだけで、容易に実現できる。
【0043】
また、カッタ回転軸18,18に、スクリュー回転軸用の回転駆動装置13とは独立した回転駆動手段を設けても良い。この場合、カッタ回転軸18,18とスクリュー回転軸11との回転同期制御は、ベクトルインバータ制御を利用すれば良い。
【0044】
図示の実施例1のごとく、カッタ19とスクリュー羽根12が逆方向回転の場合、被脱水物の移動方向とカッタ19の切削回転方向は同方向となる。これに対して、カッタ19とスクリュー羽根12を同方向回転にした場合、被脱水物の移動方向とカッタ19の切削回転方向が相対的に逆方向となり、カッタ19によって、より効果的な切削が行える。
【実施例2】
【0045】
図5は本発明の実施例2を示すもので、一部を横断した平面図である。
【0046】
この図5に示す実施例2のスクリュー脱水機1は、脱水スクリューコンベア6のケーシング7に設けられた脱水物の排出口9の近傍に、被脱水物の絞り装置28が設置されている。
【0047】
前記絞り装置28は、絞り板29と、絞りジャッキ30とを備えて構成されている。
【0048】
前記絞り板29は、脱水スクリューコンベア6の最後部のスクリュー羽根12に対向させて配置されている。
【0049】
前記絞りジャッキ30は、後部の軸受フレーム5に、図示実施例では複数本取り付けられ、絞り板29を脱水スクリューコンベア6の軸方向に進退操作するようになっている。
【0050】
そして、この実施例の絞り装置28では、被脱水物の脱水処理時に、絞りジャッキ30により絞り板29を脱水スクリューコンベア6の最後部のスクリュー羽根12の方向に突き出してセットする。
【0051】
これにより、被脱水物の搬送過程の最終段階で、最後部のスクリュー羽根12と絞り板29間で、被脱水物を積極的に加圧し、被脱水物の残留水分を絞り取ることができる。その結果、被脱水物の含有水分をより一層強力に取り出し、被脱水物を大幅に減量化することができる。
【0052】
この実施例2の他の構成,作用については、前記実施例1と同様である。
【実施例3】
【0053】
ついで、図6は本発明の実施例3を示すもので、一部を横断した平面図である。
【0054】
この図6に示す実施例3のスクリュー脱水機1は、脱水スクリューコンベア6のケーシング7の内部に、被脱水物の搬送方向cに直径を漸次太く形成したスクリュー回転軸11’が挿設されている。
【0055】
これにより、脱水スクリューコンベア6のケーシング7の内壁と、スクリュー回転軸11’の外周と、隣接するスクリュー羽根12,12とにより囲まれて形成される被脱水物用の圧縮室の容積を、簡単な手段で被搬送物の搬送方向cに急激に狭くすることができる。その結果、被脱水物をその搬送方向cに送り込むに従い、順次強力に加圧し、被脱水物に含有する水分をより一層効率良く絞り出し、脱水し,圧密化して減量させることができる。
【0056】
この実施例3の他の構成,作用については、前記実施例1,2と同様である。
【0057】
[その他の実施例]
本発明では、カッタ装置17を脱水スクリューコンベア6の両側にそれぞれ1基ずつ、合計2基設置した図示実施例に限らず、脱水スクリューコンベア6のケーシング7の下部側に、脱水スリット10を1列のみ設けた場合には、これに対応させてカッタ装置17を1基設置しても良く、脱水スリット10の配列数に合わせて3基以上設置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施例1を示すもので、一部を横断した平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明の実施例1において、カッタ装置の配置位置を変えた実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例2を示すもので、一部を横断した平面図である。
【図6】本発明の実施例3を示すもので、一部を横断した平面図である。
【符号の説明】
【0059】
1 スクリュー脱水機
2 フレーム
6 脱水スクリューコンベア
7 ケーシング
8 被脱水物の投入口
9 脱水物の排出口
10 脱水スリット
11 スクリュー回転軸
12 スクリュー羽根
13 スクリュー回転軸用の回転駆動装置
17 カッタ装置
18 カッタ回転軸
19 カッタ
20 カッタ回転軸用の回転駆動手段
28 被脱水物用の絞り装置
29 絞り板
30 絞りジャッキ
11’ スクリュー回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(7)に被脱水物の投入口(8)と、脱水物の排出口(9)とを設け、ケーシング(7)における前記投入口(8)と排出口(9)間に、多数の脱水スリット(10)を配列し、ケーシング(7)の内部にスクリュー回転軸(11)を挿通し、このスクリュー回転軸(11)に、被脱水物の搬送方向にピッチを漸次小さくさせてスクリュー羽根(12)を設け、前記スクリュー回転軸(11)を回転駆動装置(13)に連結してなる脱水スクリューコンベア(6)を設置し、
前記脱水スリット(10)の列に対応する位置に、脱水スクリューコンベア(6)と平行にカッタ回転軸(18)を支持し、このカッタ回転軸(18)に、これの軸方向には前記脱水スリット(10)の配列間隔と同じ間隔をおき,軸周りには所要の間隔をおき,かつ当該脱水スリット(10)を通って隣接するスクリュー羽根(12),(12)間に進入可能に多数のカッタ(19)を設け、前記カッタ回転軸(18)をスクリュー回転軸(11)と同速度で回転させるカッタ装置(17)を設置した、
ことを特徴とするスクリュー脱水機。
【請求項2】
ケーシング(7)に被脱水物の投入口(8)と、脱水物の排出口(9)とを設け、ケーシング(7)における前記投入口(8)と排出口(9)間に、多数の脱水スリット(10)を配列し、ケーシング(7)の内部にスクリュー回転軸(11)を挿通し、このスクリュー回転軸(11)に、被脱水物の搬送方向にピッチを漸次小さくさせてスクリュー羽根(12)を設け、前記スクリュー回転軸(11)を回転駆動装置(13)に連結してなる脱水スクリューコンベア(6)を設置し、
前記脱水スリット(10)の列に対応する位置に、脱水スクリューコンベア(6)と平行にカッタ回転軸(18)を支持し、このカッタ回転軸(18)に、これの軸方向には前記脱水スリット(10)の配列間隔と同じ間隔をおき,軸周りには所要の間隔をおき,かつ当該脱水スリット(10)を通って隣接するスクリュー羽根(12),(12)間に進入可能に多数のカッタ(19)を設け、前記カッタ回転軸(18)を、スクリュー回転軸(11)の反対方向に回転させる回転駆動手段(20)に連結してなるカッタ装置(17)を設置した、
ことを特徴とするスクリュー脱水機。
【請求項3】
ケーシング(7)に被脱水物の投入口(8)と、脱水物の排出口(9)とを設け、ケーシング(7)における前記投入口(8)と排出口(9)間に、多数の脱水スリット(10)を配列し、ケーシング(7)の内部に、被脱水物の搬送方向に直径を漸次太くしたスクリュー回転軸(11’)を挿通し、このスクリュー回転軸(11’)に、被脱水物の搬送方向にピッチを漸次小さくさせてスクリュー羽根(12)を設け、前記スクリュー回転軸(11)を回転駆動装置(13)に連結してなる脱水スクリューコンベア(6)を設置し、
前記脱水スリット(10)の列に対応する位置に、脱水スクリューコンベア(6)と平行にカッタ回転軸(18)を支持し、このカッタ回転軸(18)に、これの軸方向には前記脱水スリット(10)の配列間隔と同じ間隔をおき,軸周りには所要の間隔をおき,かつ当該脱水スリット(10)を通って隣接するスクリュー羽根(12),(12)間に進入可能に多数のカッタ(19)を設け、前記カッタ回転軸(18)を同速度で回転させるカッタ装置(17)を設置した、
ことを特徴とするスクリュー脱水機。
【請求項4】
前記脱水スクリューコンベア(6)における脱水物の排出口(9)の近傍に、被脱水物の絞り装置(28)を設置したことを特徴とする請求項1,2または3記載のスクリュー脱水機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−7240(P2006−7240A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184553(P2004−184553)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000207780)大豊建設株式会社 (77)
【Fターム(参考)】