説明

スクリーンワイパ装置、及び、スクリーンワイパ装置を動作させるための方法

本発明は、ウィンドウスクリーン(20)と、前記ウィンドウスクリーン(20)をクリーニングするためのスクリーンワイパ(50)とを備えたスクリーンワイパ装置に関し、前記ウィンドウスクリーン(20)がキャビン(12)の開口部(14)に配置され且つウィンドウフレーム(16)に嵌め込まれており、前記ウィンドウスクリーン(20)が、開放位置と閉鎖位置との間を移動されることができる少なくとも1つのスクリーン部(22、24)を含む。前記ウィンドウスクリーン(20)は、電気回路(80)に接続可能な導電性要素(70,70U,70L)を含み、前記電気回路(80)が、少なくとも、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の第1の位置に応答した第1の状態と、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の第2の位置に応答した第2の状態とを有する。1以上の接触点(60,62,64,62U,64U,62L,64L)は、前記電気回路(80)が前記第1の状態であるか又は前記第2の状態であるかを検知するために利用可能であり、前記スクリーンワイパシステムの作動を制御するワイパ制御要素(90)が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウィンドウスクリーンと、ウィンドウスクリーンをクリーニングするためのスクリーンワイパとを備えたスクリーンワイパー装置、及び、このスクリーンワイパ装置を動作させるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
当分野において、例えば、移動式又は固定式の建設機器及び作業機械のキャビンが、固定スクリーン部に対して移動されることができるスクリーン部を有するウィンドウスクリーンを有することが公知である。移動可能なスクリーン部がその開放位置にあるときに、スクリーンワイパが始動又は動作された場合、スクリーンワイパは損傷されるであろう。
【0003】
特許文献1は、掘削機(エクスカベータ)のフロントウィンドウが閉鎖されているか又は開放されているかを検知する装置を開示している。移動可能な装置内に配置された、ウィンドウスクリーンを開閉するために設けられたアクチュエータ装置にセンサが配置されている。ウィンドウスクリーンが開放されているとき、ワイパを始動させることは不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6156069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、スクリーンワイパの動作を、移動可能なウィンドウスクリーンを移動させるためのアクチュエータ装置とは独立に防止するスクリーンワイパ装置を提供することである。
【0006】
別の目的は、このようなスクリーンワイパ装置を動作させるための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は、独立請求項に記載されている特徴により達成される。その他の請求項、詳細な説明、及び図面が、本発明の有利な実施形態を開示する。
【0008】
ウィンドウスクリーンと、前記ウィンドウスクリーンをクリーニングするためのスクリーンワイパシステムとを備えたスクリーンワイパ装置であって、前記ウィンドウスクリーンがキャビンの開口部に配置され且つウィンドウフレームに嵌め込まれており、且つ、前記ウィンドウスクリーンが、開放位置と閉鎖位置との間を移動されることができる少なくとも1つのスクリーン部を含むスクリーンワイパ装置を提供する。前記ウィンドウスクリーンは、電気回路に接続可能な導電性要素を含み、前記電気回路は、少なくとも、前記少なくとも1つのスクリーン部の第1の位置に応答した第1の状態と、前記少なくとも1つのスクリーン部の第2の位置に応答した第2の状態とを有する。1以上の接触点が、前記電気回路が前記第1の状態であるか又は前記第2の状態であるかを検知するために利用可能であり、また、前記スクリーンワイパシステムの作動を前記電気回路の実際の状態に応じて制御するワイパ制御要素が設けられている。
【0009】
本発明の主要な成果は、前記少なくとも1つのスクリーン部の実際の位置が確実に検知可能であること、及び、前記スクリーンワイパが動作されたならば前記スクリーンワイパが損傷される可能性がある位置に前記少なくとも1つのスクリーン部があることが検知された場合に前記スクリーンワイパシステムの作動が自動的に防止されることである。
【0010】
前記スクリーンワイパシステムは、通常、スクリーンワイパと、組み込まれたウォッシャとを含む。前記少なくとも1つのスクリーン部が(部分的に又は完全に)開放されているときに前記スクリーンワイパ及び前記ウォッシャを動作させないようにする場合、本発明によれば、スクリーンワイパの運動、及び/又は、前記スクリーンワイパシステムに組み込まれた前記ウォッシャからの水の放出は、前記少なくとも1つのスクリーン部が開放位置にあるときには水が全く放出されず、且つ前記スクリーンワイパが移動しないように、然るべくトリガーがかけられる。
【0011】
有利には、前記少なくとも1つのスクリーン部は、手動で、又はアクチュエータを用いて移動されることができる。前記少なくとも1つのスクリーン部が閉鎖位置にあるかどうかを検知するために別々の多数の部品を用いることを回避することができる。本発明により用いられる1以上の接触点は、小さく保たれることができ、且つ、目立たない位置に(例えば、ウィンドウフレーム又は前記少なくとも1つのスクリーン部のためのガイドに一体化されて)配置されることができる。
【0012】
本発明により用いられる導電性要素は、前記少なくとも1つのスクリーン部の実際の位置に応答する対応物により、容易に検知されることができる。前記導電性要素は、導線、薄膜層、電気部品、特にはインダクタなどであり得る。前記対応物は、前記少なくとも1つのスクリーン部が適切な位置にあるときに前記導電性要素と係合する接触パッドであり得る。前記対応物は、適切な位置で前記少なくとも1つのスクリーン部の存在及び/又は不在を検知する検知器であり得る。
【0013】
本発明による好ましい実施形態において、前記少なくとも1つのスクリーン部が前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する間に通過する、前記第1の位置と前記第2の位置との間の、前記少なくとも1つのスクリーン部の任意の一時的な中間位置、及び/又は、前記第1位置と前記第2位置との間の任意の永久的な中間位置が、前記電気回路の前記2つの状態の一方に割り当てられることができる。前記少なくとも1つのスクリーン部の中間位置を識別することにより、前記少なくとも1つのスクリーン部が開放され始めた場合にそれが容易に検知されることができ、こうして、前記スクリーンワイパシステムの動作の確実な禁止、又は、前記スクリーンワイパシステムの進行中の動作の中断も可能にする。これは、前記少なくとも1つのスクリーン部の開閉が、手動ではなく電動により(意図せずに)行われる場合に特に有用である。
【0014】
本発明による好ましい実施形態において、前記少なくとも1つのスクリーン部は導電性要素を含むことができる。前記少なくとも1つのスクリーン部が移動されるとき、前記導電性要素が前記少なくとも1つのスクリーン部と共に移動されるにつれて、前記対応物の位置に従って、前記電気回路はその電気的状態を変える。例えば、前記電気回路は、前記少なくとも1つのスクリーン部が(部分的に又は完全に)開放されるときに開かれることができ、前記少なくとも1つのスクリーン部が閉鎖されるときに閉じられることができる。詳細には、前記少なくとも1つのスクリーン部が開放され又は開放され始めるとすぐに、又はその限りにおいて、それぞれのスクリーンワイパシステム(任意の組み込まれたウォッシャサブシステムを含む)は動作停止される。
【0015】
本発明による好ましい実施形態において、前記1以上の接触点は、第1のフレーム部に、前記少なくとも1つのスクリーン部の閉鎖状態に対応して配置されることができる。この場合、前記接触点は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるときに、前記少なくとも1つのスクリーン部と相互作用する。
【0016】
さらに、又は、或いは、前記1以上の接触点は、第2の予め決められた位置に、例えば、フレーム部、又は前記少なくとも1つのスクリーン部の別の収容位置に、前記少なくとも1つのスクリーン部の開放状態に対応して配置されることができる。前記収容位置は、シャーシ(車体)、例えばドアなどの予め決められた位置であり得る。この場合、前記接触点は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその開放位置にあるときに、前記少なくとも1つのスクリーン部と相互作用する。
【0017】
通常、前記第1のフレーム部における接触点と第2の位置との組合せが存在し得る。電気回路はその状態を3つの全ての場合に変化させることができる(例えば、開いている、閉じている、又は、回路の電気抵抗を変化させている)。また、前記電気回路を前記キャビンにおけるその他の目的のために用いることができ、前記1以上の接触点の位置を電気回路の要求条件に適合させることができる。
【0018】
本発明による好ましい実施形態において、前記導電性要素は導電性ワイヤであり得る。電気導線が、前記少なくとも1つのスクリーン部に容易に取り付けられることができる。
【0019】
本発明による好ましい実施形態において、前記導電性要素は、前記少なくとも1つのスクリーン部と動作接続するように配置された第1の接触点及び第2の接触点に電気接続可能であり得る。前記導電性要素は、前記少なくとも1つのスクリーン部に取り付けられる簡単な導線、又は、前記少なくとも1つのスクリーン部上に堆積された導電性薄膜として具体化されることができる。前記2つの接触点は、前記導電性要素を含む前記スクリーン部が適切な位置に配置されたときに前記導電性要素により互いに電気接続されることができる。
【0020】
本発明による好ましい実施形態において、前記導電性要素は、前記ウィンドウスクリーンに配置された電気ウィンドウヒータに組み込まれることができる。詳細には、前記導電性要素は、前記少なくとも1つのスクリーン部に配置された電気ウィンドウヒータに組み込まれた導電路であり得る。前記ウィンドウスクリーンの閉鎖又は開放の検知は、前記ウィンドウスクリーンに既に組み込まれている電気部品に快適に組み込まれることができる。
【0021】
本発明による好ましい実施形態において、第1の接触点と第2の接触点との間にて測定される電圧降下は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるときに、より低い値を有することができ、前記少なくとも1つのスクリーン部がその開放位置にあるか又は開放され始めたときに、より高い値を有することができる。詳細には、前記電気回路は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるときに、前記少なくとも1つのスクリーン部の前記導電性要素により閉じられることができ、前記少なくとも1つのスクリーン部がその開放位置にあるか又は開放され始めたときに開かれることができる。前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるとき、前記導電性要素は前記2つの接触点間の電気接続を形成することができる。前記少なくとも1つのスクリーン部の位置は、前記電気回路の電気的特性(例えば、電気抵抗又は別の状態)を明確に変化させ、これは容易にモニタリングされることができる。
【0022】
或いは、本発明による好ましい実施形態において、第1の接触点と第2の接触点との間にて測定される電圧降下は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるときに、より高い値を有することができ、前記少なくとも1つのスクリーン部がその開放位置にあるか又は開放され始めたときに、より低い値を有することができる。詳細には、前記電気回路は、前記少なくとも1つのスクリーン部がその閉鎖位置にあるときに開かれることができ、前記少なくとも1つのスクリーン部がその開放位置にあるときに閉じられることができる。先に既に述べたように、前記少なくとも1つのスクリーン部の実際の位置に応じた前記電気回路の電気的特性の変化は容易に検知されることができる。
【0023】
本発明による好ましい実施形態において、前記導電性要素はインダクタであり得る。前記少なくとも1つのスクリーン部の位置が、前記1以上の接触点と前記導電性要素との物理的接触なしに検出されることができる。
【0024】
本発明による好ましい実施形態において、前記電気回路は、前記インダクタに応答する無線周波数受信機を含むことができる。好ましくは、前記導電性要素は、RFIDタグ(無線自動識別タグ)として具体化されることができる。先行技術から公知であるように、RFIDタグは、対応する高周波送信機、受信機、又はトランシーバシステムにワイヤレスに動作接触されることができ、これらのシステムは、使用されるRFIDタグに適合されるか又は適合可能である(又はその逆に、使用されるシステムに適合されるか又は適合可能なRFIDタグが用いられる)。前記電気回路は、前記インダクタ又はRFIDタグの存在又は不在を容易に検知することができる。
【0025】
本発明の別の態様によれば、上記の特徴のいずれかに従う、ウィンドウスクリーンのためのスクリーンワイパ装置を動作させるための方法が提供される。この方法において、スクリーンワイパの作動が、前記ウィンドウスクリーンに配置された導電性要素に接続された電気回路の実際の状態に応じて阻止又は許容される。好ましくは、前記スクリーンワイパシステムは、前記移動可能なスクリーン部が開放されているか又は開放され始めたときに損傷に対して確実且つ快適に保護されることができる。
【0026】
本発明は、特に、キャビンを有する可動式又は固定式の作業機械又は建設機器、例えば、ホイールローダ、カーキャリア、エクスカベータ、ダンパ、パイプレイヤなどに有用である。
【0027】
本発明は、上記の目的及びその他の目的並びに利点と共に、以下に記載する本発明の実施形態の詳細な説明、及び、これらの実施形態に関連する図面から最良に理解されよう。しかし、本発明は、これらの実施形態、及び、概略的に示される図面に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1a】本発明による、ウィンドウスクリーンを有するキャビン上のスクリーンワイパ装置の例示的な実施形態である。
【図1b】本発明による、ワイヤにより構成された導電性要素の第1の例示的な実施形態を有するウィンドウスクリーンの詳細を示す。
【図2】ワイヤによりウィンドウ部を接続可能な、本発明による第1の電気回路である。
【図3】インダクタによりウィンドウ部を接続可能な、本発明による第2の電気回路である。
【図4】本発明によるウィンドウスクリーンの、ウィンドウヒータを含む第2の例示的な実施形態である。
【図5】本発明によるウィンドウスクリーンの、移動可能な2つのウィンドウ部を含む例示的な実施形態である。
【図6】本発明によるスクリーンワイパ装置を備えた建設機械の例示的な実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図において、同等の要素又は類似の要素は同等の参照番号により示される。図面は、単なる概略図に過ぎず、本発明の特定のパラメータを示すためのものではない。また、これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、従って、本発明の範囲を限定するものと見なされてはならない。
【0030】
本発明の第1の実施形態において、図1a及び図1bは、作業機械10(図6)のキャビン12を概略的に示す。スクリーンワイパ装置が、例として、上側スクリーン部22及び下側スクリーン部24から構成されたウィンドウスクリーン20と、上側スクリーン部22をクリーニングするための第1の上側スクリーンワイパシステム50Uと、ウィンドウスクリーン20の下側スクリーン部24をクリーニングするための第2の下側スクリーンワイパシステム50Lとを含む。ウィンドウスクリーン20は、キャビン12の開口部14を覆い、且つ、ウィンドウフレーム16に、上側フレーム部16U及び下側フレーム部16Lにより嵌め込まれている。
【0031】
ウィンドウスクリーン20は、電気回路80に接続されることができる導電性要素70を含む。導電性要素70は、オーム抵抗器、例えば導電ワイヤ、インダクタ、又はRFIDタグであり得る。
【0032】
電気回路80の2つの実施形態が図2及び図3に示されており、これらの回路に導電性要素70が、2つの接触点62,64により接触している。図1a,図1bに示されている本発明の実施形態において、導電性要素70及び2つの接触点62,64は、上側スクリーン部22に関連する場合は文字Uにより示され、下側スクリーン部24に関連する場合は文字Lにより示されている。また、図1a,図1bに示されている本発明の実施形態において、対応する導電性要素70;70U又70Lが、対応する2つの接触点62,64;62U,64U又は62L,64Lと電気接触していない場合、対応する移動可能なスクリーン部22又は24は閉鎖位置にはなく、従って、対応するワイパブレード54;54U又は54Lの作動は防止されなければならない(本発明により、以下にさらに説明するように防止される)。導電性要素70は下側スクリーン部24のみに配置されることができ(図示せず)、若しくは、上側スクリーン部22のみに配置されることができ(図示せず)、又は、スクリーン部22及びスクリーン部24の両方に配置されることができる(下側スクリーン部24にて要素70Lとして示され、上側スクリーン部22にて要素70Uとして示される)。
【0033】
図1に示されている例示的な実施形態において、上側スクリーン部22及び下側スクリーン部24の両方に導電性要素70が設けられており、要素70は、それぞれのスクリーン部22,24が閉鎖位置にあるときに接触点60U,60Lと接触する。詳細には、導電性要素70Uは上側スクリーン部22に割り当てられ、導電性要素70Lは下側スクリーン部24に割り当てられている。導電性要素70U,70Lは、それぞれ、接触点60U,62U,64U、及び、60L,62L,64Lと接触している。
【0034】
下側スクリーン部24は開放されることができ(詳細には、下側フレーム部16Lから完全に離れるように)、適切な位置(好ましくは、キャビン12の内側)に保持される。
【0035】
上側スクリーン部22を上側フレーム部16Uにて開放するために、上側スクリーン部22が、フレーム16の上側水平部分に平行な水平方向軸を中心として傾けられ又は枢動され、そして、キャビン12の上部の下の、上側フレーム部16U内のスライドガイド(図示せず)にて移動されることができる。上側スクリーン部22が傾けられ又は枢動されるとき、接触点62U,64Uは、もはや、導電性要素70,70U(例えば、接続ワイヤ)と電気接触しておらず、或いは、インダクタの形態の導電性要素の場合、接触点にて測定された電界強度は、スクリーン部22が開放される(すなわち、外側に傾けられる)と即座に低減するであろう。
【0036】
キャビン12の上部に、上側スクリーンワイパシステム50Uのホルダ56Uが設けられており、ホルダ56Uは、ワイパブレード54Uを、ホルダ56Uに接続されているワイパモータ52Uの動作により上側スクリーン部22上で移動させることができる。ワイパモータ52Uはキャビンの上部に取り付けられている。スクリーンワイパシステム50Uは、水スプレー弁(図示せず)も含み得る。
【0037】
下側スクリーンワイパシステム50Lは、上側スクリーンワイパシステム50Uに関して先に記載した構成と同様に構成されるが、ワイパモータ52Lは、下側フレーム部16Lより下に取り付けられ得る。
【0038】
下側スクリーン部24に関して図1bに詳細に示されている本発明の実施形態において、導電性要素70Lは、例として、下側スクリーン部24が閉鎖されている場合に2つの接触点62L,64Lと接触する、下側スクリーン部24を横切る導線である。導電性要素70Lは、オーム抵抗器、例えば金属導線であり得る。2つの接触点62L,64L間の導線70Lにわたって測定される電圧降下は、下側スクリーン部24が閉鎖位置にあり且つスクリーンワイパ50Lが動作されることができるか、或いは、下側スクリーン部24が閉鎖位置になく、スクリーンワイパ50Lの作動が防止されなければならない(以下にさらに説明するように本発明により防止される)かを示す。下側スクリーン部24が閉鎖位置にない場合、2つの接触点62L,64L間のオーム抵抗は無限であり、スクリーン部24が閉鎖位置にあるときは有限である。
【0039】
これと同様のことが、上側スクリーン部22に関しても、上側スクリーン部22の導電性要素70U(例えば導線の形態)が上側接触点62U,64Uと接触している場合、又は、上側接触点62U,64Uとの接続が断たれている場合に当てはまる。
【0040】
導電性要素70が接続されることができる電気回路80の2つの実施形態が図2及び図3に示されている。電気回路80は、少なくとも、それぞれのスクリーン部22,24の第1の位置に対応する第1の状態、及び、それぞれのスクリーン部22,24の第2の位置に対応する第2の状態を有する。これに応じて、それぞれのスクリーンワイパシステム50L,50Uの作動が防止され、又は許可される。
【0041】
図2の電気回路80は、2つの接触点62,64、適切な位置に配置されたときに導電する(すなわち、2つの接触点62,64に電気接続される)導電性要素70(例えば、オーム抵抗の形態、例えば導線又は導電層など)、電源82、電気回路80の要素を接続している導線接続部84、及び、制御装置90を含む。制御装置90は、2つの接触点62と64との間のオーム抵抗を、これらの接触点間の電圧降下を測定することにより検知する。導電性要素70が適切な位置に配置されたとき(すなわち、2つの接触点62及び64に接続されたとき)、電圧降下は、2つの接触点62、64及び導電性要素70を含む、制御装置90の2つの接続点間の電気路の抵抗に対応する。導電性要素70が2つの接触点62及び64から電気的に切断されている場合、電気回路80が開いていることが電圧降下により示される。制御装置90は、スクリーンワイパシステム50(図1a,図1b)の動作を制御する別の制御装置(図示せず)に接続されており、この制御装置は、それぞれのスクリーン部22及び/又はスクリーン部24が開いているか又は開かれ始めていることが検知された場合にスクリーンワイパ54の作動を防止する。或いは、スクリーンワイパシステム50が既に動作中である場合には、スクリーンワイパ54を、スクリーンワイパ54の中立位置(関連するスクリーン部22又は24の開放がスクリーンワイパシステム50を損傷させることがない位置)に強制的に戻す。
【0042】
図3は、それぞれのスクリーン部22,24に1つの接触点60のみが設けられた電気回路の実施形態を示す。この実施形態において、導電性要素70は、接触点60にて検出される交流電界(例えば無線周波数電界など)を変えるインダクタであり得る。電気回路80の誘導性は、導電性要素70が接触点60の近くにあるかどうかにより異なる。上記の電気回路と同様に、接触点60は、下側のフレーム部16Lに配置されることができ、若しくは上側のフレーム部16Uに配置されることができ、又は、それぞれのスクリーン部22,24の導電性要素70と相互作用するために、16U,16Lの両方に配置されることができる。
【0043】
接触点60が下側フレーム部16Lに配置される場合、インダクタンス(すなわち導電性要素70)は、下側スクリーン部24が閉鎖されているときに接触点60を介して電気回路80に接続され、下側スクリーン部24が開放されるときに電気回路80との接続を断たれる。一方、接触点60が上側フレーム部16Lに配置される場合、インダクタンス(すなわち導電性要素70)は、上側スクリーン部22が閉鎖されているときに接触点60を介して電気回路80に接続され、上側スクリーン部22が開放されるときに電気回路80との接続を断たれる。接触点60が両方のフレーム部16L,16Uに配置される場合、どちらの接触点60が実際にどちらのインダクタ(すなわち導電性要素70)に関連しているか、及び、接触点60の各々に関して、それぞれのインダクタ70に接続されているか又は接続を断たれているかが、例えば、制御装置制御装置90により識別されなければならない。
【0044】
インダクタが導電性要素70として用いられる本発明のこの実施形態において、それぞれのスクリーン部22又は24が開放されるとき、検出される電界は、インダクタ70(導電性要素70)が対応する接触点60から徐々に遠ざけられるときに徐々に変化する。これは、電気回路80、及び、電気回路80とスクリーンワイパ制御システム50との通信を構築するときに電界強度の所定の閾値レベルが予め画定されなければならないことを意味する。それぞれのスクリーン部22又は24を開放する場合、それぞれのスクリーン部22又は24(従って、それぞれのインダクタ70L又は70Uも)がそれぞれのスクリーン部22又は24の開放中に接触点60から所定の距離を移動されるときに、接触点60にて測定される実際の電界強度の値は、この閾値レベルを通過して、より低い電界強度値になるであろう。接触点60にて測定される実際の電界強度の値が閾値レベルを通過したならば、それぞれのスクリーン部22又は24の状態は、閉鎖されていないと見なされ、制御装置90は、対応する制御信号を、スクリーンワイパシステム50の動作を制御する他方の制御装置(図示せず)に送信し、この制御装置は、スクリーンワイパシステム50が始動されることを防止する。スクリーンワイパシステム50がすでに動作中の場合、制御装置はワイパ54をその中立位置(関連するスクリーン部22又は24の開放がスクリーンワイパシステム50を損傷させることがない位置)に強制的に戻す。さらに、ウォッシャ(すなわち水噴射)の動作(該当する場合)も阻止されることができ、或いは、既に動作している場合には、中断されることができる。これらは全て、電界強度の値が予め決められた閾値レベルを通過したことが検知された直後、或いは、通常の方法で、関連するワイパ54の現在進行中の運動サイクルを終了させることにより開始されることができる。しかし、水噴射は、ワイパ54も直ちに停止されるかどうか、又は、水噴射の現在進行中の運動サイクルを終了させることが許可されるかどうかに関係なく、直ちに停止されなければならない。
【0045】
上側スクリーン部22及び/又は下側スクリーン部24に接続される導電性要素70の別の実施形態が図4に示されている。導電性要素70は、ウィンドウスクリーン20に(詳細には、上側スクリーン部22及び下側スクリーン部24に)配置されるウィンドウヒータ98の電気接続部の一部を構成している。
【0046】
下側スクリーン部24に関して、接触点62L,64Lが下側フレーム位置16Lの上部に配置されている場合(図1a,図1bを参照)、下側スクリーン部24の閉鎖位置に対応して、ウィンドウヒータ98のヒータ導線(要素70L)(図4に示されているような形状で配置されている)が、接触点62L,64Lに、下側スクリーン部24が閉鎖されているときにのみ接触する。
【0047】
下側スクリーン部24に配置されたウィンドウヒータ98を加熱するために、ウィンドウヒータ98が電源(図示せず)に接触しなければならない。接触点62L,64Lは、ヒータ導線を電源に接触させることができ、且つ、ウィンドウヒータ98をその電源に電気接続させることができる。接触点62L,64Lは、ウィンドウスクリーン20の固定部分に組み込まれることができる。接触点62L、64Lは、ウィンドウスクリーン20の電流回路と、キャビン12から供給されるウィンドウヒータ98のための主電源とを接続する。また、下側スクリーン部24が開放されていて、下側スクリーンワイパシステム50Lが電気回路80の電気的特性の変化の結果として作動されていない場合、同時に、上側スクリーン部22のスクリーンワイパシステム50Uの作動を停止させることが可能である。これは、例えば、スクリーンワイパシステム50Uからの水がキャビン12内に、開放されている下側スクリーン部24を通って入ることを回避するためである。開放されているスクリーン部が上下逆の場合も同様である。
【0048】
ウィンドウスクリーン20の下側スクリーン部24を閉鎖するために、操作者は、下側スクリーン部24を、フレーム16における固定位置に押し込まなければならない。スクリーン部24が閉鎖されるとき、同時に電気回路80が導電性要素70L(ウィンドウヒータ98により構成されている)により閉じられ、そのとき、接触点62L,64Lが、下側スクリーン部24のウィンドウヒータ98と電気接触する。電気回路80(図2)の抵抗の変化(例えば開回路から閉回路まで)が、下側スクリーン部24の開閉状態に対応して容易に決定されることができる。この測定の結果を用いて、下側スクリーン部24がその閉鎖位置に固定されていない場合にワイパ機能をスイッチオフし、下側スクリーン部24が適切な閉鎖位置にある場合にはワイパ機能をスイッチオンすることが可能である。
【0049】
同様に、接触点62U,64Uが、上側スクリーン部22に対応する上側の第2のフレーム位置16U(図1a,1b)に配置されている場合、ウィンドウヒータ98のヒータ導線は、接触点62U,64Uに、上側スクリーン部22が閉鎖されているときにのみ接触する。従って、これに応じて、上側スクリーン部22が開いているか又は閉じているかどうかがモニタリングされることができる。
【0050】
図5は、一方のスクリーン部22又は24(例として、上側スクリーン部22を示す)に配置された電気ウィンドウヒータ98の導線により電気回路80が永久的に閉じられている別の実施形態を示す。接触点62Uと64Uとの間でヒータ導線の抵抗が測定されることができる。
【0051】
この実施形態において、下側スクリーン部24は、下側スクリーン部24の開放位置として、上側スクリーン部22の上に移動されることができる。下側スクリーン部24がその開放位置にある(すなわち、部分的に上側スクリーン部22に重なっている)とき、下側スクリーン部24がその開放開位置へと運ばれるときに、導電性要素70L(下側スクリーン部24に配置され、且つ導電路として形成されている)が接触点62U,64Uに接続される。この開放位置において、この電気接続62U,70L,64Uが、接触点62U,64U間の抵抗を、容易に検知されることができるヒータ導線(要素70U)に対して並列の電気接続を形成することにより変える。詳細には、電気ウィンドウヒータ98の導線が導電性要素70Lに対して並列に接続されたときに2つ接触点62U,64Uの間で測定される電気抵抗は、電気ウィンドウヒータ98の導線のみの電気抵抗よりも低くなり得る。この場合、下側スクリーン部24のワイパシステム50をスイッチオフ又はスイッチオンするために、ヒータ電源の過電流保護を用いることも可能である。
【0052】
少なくとも、キャビン12における操作者がスクリーンワイパシステム50のスイッチを入れるとすぐに、制御装置90が電気回路80の適切な状態を示しているかどうかが検査される。電気回路80の状態が、上側のスクリーン部及び/又は下側スクリーン部22が開放されていることを示す場合、ワイパブレード54U及び/又は54L(図1a)は、例えば電流がワイパモータ52U,52Lに流れることを防止することにより、ワイパモータ52U,52Lにより動かされない。電気回路80の状態が、例えば下側スクリーン部24が閉鎖されていることを示す場合、電流がワイパモータ52Lに供給され、ワイパブレード54L(図1a)が機能し始める。
【0053】
少なくとも1つのスクリーン部22,24の開閉が手動ではなく電動で行われる場合においても、本発明は、スクリーン部22,24が開放されているか又は開放され始めた状態でワイパシステム50が動作していないことの高い確実性をもたらす。この場合、導電性要素70は抵抗器又は誘導装置であり得る。これが生じ得る典型的な状況は、ワイパシステム50が動作しており、且つ、操作者が(恐らく意図的でなく)一方又は両方のスクリーン部22,24を開放するための電気動作を開始させる場合である。
【0054】
一実施形態(図示せず)において、導電性要素70は電気回路の一部であり得る。この電気回路は、例えば、スクリーン部22,24を移動させる(すなわち開放する)ために決められた状態になければならない。この決められた状態とは、例えば、スクリーン部22,24を移動させる(すなわち開放する)ことが可能であるように電気回路が閉じるか又は開いていることであり得る。この決められた状態は、導電性要素70により影響を受ける、電気回路の決められた抵抗性及び/又は決められた誘導性などであり得る。要求される決められた状態が達成されない場合、電気始動部(activator)は、この状態に関連して、対応するスクリーン部22又は24を移動させることができない。或いは、又は、さらに、スクリーン部22,24を移動させるための電気アクチュエータに接続された論理が、実際の状態(すなわち、それぞれのスクリーン部22,24が開放されているか又は閉鎖されているか)を、導電性要素70の実際の存在又は不在に従って点検することができる。スクリーン部22,24を移動させるための電気アクチュエータが作動されると、前記論理が、前記点検の結果に従って、スクリーン部22,24の移動を禁止又は許可する。
【0055】
図6は、掘削機10として具体化された移動可能な建設機械の例を示す。掘削機10は、上側スクリーン部22と、上側スクリーンとは別個の下側スクリーン部24とから成るウィンドウスクリーン20を有するキャビンを備えている。ウィンドウスクリーン20はキャビン12のフレーム16に嵌め込まれている。このような掘削機10は、本発明によるスクリーンワイパ装置を用いるのに適しており、また、そのように適合されることができる。このように用いるための詳細は、以上の説明を参照されたい。
【0056】
好都合なことに、この建設機械の動作快適性が増大し、スクリーンワイパシステム50は、開いた窓によるダメージから保護される。
【符号の説明】
【0057】
10 作業機械
12 キャビン
14 開口部
16 ウィンドウフレーム
16U 上側フレーム部
16L 下側フレーム部
20 ウィンドウスクリーン
22 上側スクリーン部
24 下側スクリーン部
50U 上側のスクリーンワイパシステム
50L 下側のスクリーンワイパシステム
52U 上側のワイパモータ
52L 下側のワイパモータ
54U 上側のワイパブレード
54L 下側のワイパブレード
56U 上側のワイパホルダ
56L 下側のワイパホルダ
60 接触点
60U 上側の接触点
60L 下側の接触点
62U 上側の接触点
62L 下側の接触点
64U 上側の接触点
64L 下側の接触点
70 導電性要素
70U 上側の導電性要素
70L 下側の導電性要素
80 電気回路
82 電源
90 制御要素
98 ウィンドウヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィンドウスクリーン(20)と、前記ウィンドウスクリーン(20)をクリーニングするためのスクリーンワイパ(50)とを備えたスクリーンワイパ装置であって、前記ウィンドウスクリーン(20)がキャビン(12)の開口部(14)に配置され且つウィンドウフレーム(16)に嵌め込まれており、前記ウィンドウスクリーン(20)が、開放位置と閉鎖位置との間を移動されることができる少なくとも1つのスクリーン部(22、24)を含むスクリーンワイパ装置において、
(i)前記ウィンドウスクリーン(20)が、電気回路(80)に接続可能な導電性要素(70,70U,70L)を含み、前記電気回路(80)が、少なくとも、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の第1の位置に応答した第1の状態と、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の第2の位置に応答した第2の状態とを有し、
(ii)1以上の接触点(60,62,64,62U,64U,62L,64L)が、前記電気回路(80)が前記第1の状態であるか又は前記第2の状態であるかを検知するために利用可能であり、
(iii)前記スクリーンワイパシステム(50U,50L)の作動を前記電気回路(80)の実際の状態に依存して制御するワイパ制御要素(90)が設けられることを特徴とするスクリーンワイパ装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)がその前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する間に通過する、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の前記第1の位置と前記第2の位置との間の任意の一時的な中間位置、及び/又は、前記第1位置と前記第2位置との間の任意の永久的な中間位置が、前記電気回路(80)の前記2つの状態の一方に割り当てられていることを特徴とする請求項1に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)が前記導電性要素(70,70L,70U)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項4】
前記1以上の接触点(60,62,64,62U,64U,62L,64L)が、第1のフレーム部(16U,16L)に、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の閉鎖状態に対応して配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項5】
前記導電性要素(70,70U,70L)が導電性ワイヤであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項6】
前記導電性要素(70,70L,70U)が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)と動作接続するように配置された第1の接触点(62,62U,62L)と第2の接触点(64,64U,64L)とを接続することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項7】
前記導電性要素(70,70L,70U)が、前記ウィンドウスクリーン(20)に配置された電気ウィンドウヒータ(98)に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項8】
前記導電性要素(70,70L,70U)が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)に配置された電気ウィンドウヒータ(98)内に組み込まれた導電路であることを特徴とする請求項7に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項9】
第1の接触点と第2の接触点(60,62,64,62U,64U,62L,64L)にわたる電圧降下が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)が閉鎖位置にあるときにより低い値を有し、且つ、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)が開放位置にあるか若しくは前記開放位置に移動されるとき、又は、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の前記閉鎖位置と開放位置との間の任意の中間位置に移動され且つ当該中間位置に保持されているときにより高い値を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項10】
前記電気回路(80)が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)がその閉鎖位置にあるときに閉じられ、且つ、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)がその開放位置にあるか若しくは前記開放位置に移動されたとき、又は前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の前記閉鎖位置と開放位置との間の任意の中間位置に移動され且つ当該中間位置に保持されているときに開いていることを特徴とする請求項9に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項11】
第1の接触点と第2の接触点(60,62,64,62U,64U,62L,64L)にわたる電圧降下が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)が閉鎖位置にあるときにより高い値を有し、且つ、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)が開放位置にあるか若しくは前記開放位置に移動されるとき、又は、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の前記閉鎖位置と開放位置との間の任意の中間位置に移動され且つ前記中間位置に保持されているときにより低い値を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項12】
前記電気回路(80)が、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)がその閉鎖位置にあるときに開かれ、前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)がその開放位置にあるか若しくは前記開放位置に移動されたとき、又は前記少なくとも1つのスクリーン部(22,24)の前記閉鎖位置と開放位置との間の任意の中間位置に移動され且つ前記中間位置に保持されているときに閉じられることを特徴とする請求項11に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項13】
前記導電性要素(70,70L,70U)がインダクタであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項14】
前記電気回路(80)が、前記インダクタに応答する無線周波数レシーバ又はトランシーバを含むことを特徴とする請求項13に記載のスクリーンワイパ装置。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載のウィンドウスクリーン(20)のためのスクリーンワイパ装置を動作させるための方法において、スクリーンワイパ(50,50U,50L)の作動が、前記ウィンドウスクリーン(20)に配置された導電性要素(70,70U,70L)に接続された電気回路(80)の実際の状態に依存して阻止又は許容されることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載のウィンドウスクリーン(20)のためのスクリーンワイパ装置を備えた建設機械(10)。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−501680(P2013−501680A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524674(P2012−524674)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際出願番号】PCT/SE2009/000377
【国際公開番号】WO2011/019305
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(502032378)ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー (156)
【Fターム(参考)】