説明

スタック型燃料電池

【課題】軽量で薄くコンパクトなスタック型燃料電池の提供。
【解決手段】2枚の平板構造を呈する片面陰極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陰極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陽極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈するバイポーラ燃料電池プレートを含み、2枚の片面陰極プレートはスタック型燃料電池の両サイドに設置され、両面陰極プレート、両面陽極プレート、及びバイポーラ燃料電池プレートはスタック型燃料電池内に隔離され挟み込まれて設置され、スタック型燃料電池のバイポーラ燃料電池プレートの陰極側表面が2枚の片面陰極プレートに接合され、スタック型燃料電池内に挟み込まれて設置された他のバイポーラ燃料電池プレートの陰極側表面が各両面陰極プレートに接合され、挟み込まれて設置されたバイポーラ燃料電池プレートの陽極側表面が各両面陽極プレートに接合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は燃料電池に関し、特に、スタック型燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の燃料電池はそのものの構造に制限され、例えば従来の直接メタノール型燃料電池においてその電力出力を増加したい場合は、その内部構造を変えなければならず、直接メタノール型燃料電池の膜電極接合体の数量を増やすだけでなく、例えば流路などその他の関連構成も合わせて変える必要があるため、このような一部を変えるために全部に手を加えなければならないという点がこの方法の主な欠点となっている。
【0003】
また、別の方法としては、各単独の従来の燃料電池の正極と負極を直並列接続させるものがあるが、このような方法は全体の電力出力を大きくすることはできるものの、各独立した従来の燃料電池がそれぞれ燃料貯蔵槽などその元々の構成を具備しているため、共同で直並列接続した燃料電池の全体の体積が明らかに大きすぎてしまい、このような方法の主な欠点となっている。
【0004】
上述の従来の方法における欠点を克服するため、すでに周知であるスタック型燃料電池が設計されるようになった。この類の設計の典型としては、アメリカ特許USP5200278、USP5252410、USP5360679及びUSP6030718等の先行案において掲示されている。この従来の技術により製造された燃料電池を採用すると比較的高い発電効率が得られるが、その構成が複雑であり、製造が容易ではなく、コストが高いことに加え、周辺の合わせて用いるシステムに対する要求も高い。
【0005】
また、別にすでに周知である平面展開型燃料電池も設計されており、この類の設計の典型としては、アメリカ特許USP 5631099、USP5759712、USP6127058、USP6387559、USP6497975、及びUSP6465119等の先行案において掲示されている。この類の設計を採用した燃料電池は薄く小さな空間に適用することができ、携帯電話、PDA、ノートブックコンピュータなどの小型電気製品に便利に使用でき、且つ、周辺システムに対する対応要求も比較的低く、製造が容易である利点はスタック型の設計より大幅に向上されているが、この類の設計の燃料電池の発電効率は比較的低い。
【0006】
アメリカ特許USP5631099「表面レプリカ燃料電池(Surface Replica Fuel Cell)」ではすでにスタック型及び平面型の設計方式を含むことができる燃料電池が掲示されており、つまり、USP5631099はスタック型と平面型設計の利点を組み合わせ、燃料電池の発電効率を向上し、かつ重量が軽く、使用に便利で、空間が制限されない等の利点も備えている。しかしながら、USP5631099にはまだ構造が複雑で製造が難しく、反応生成物(例:水分)の排除が困難であり、空気や酸素の供給が難しい等の欠点が存在する。
【0007】
本発明の発明者は上述の従来技術の欠点に鑑みて、スタック型燃料電池の改良の発明に至ったものであり、本発明によれば供給電力の設計パラメータに基づき、前記パラメータに合致するスタック型燃料電池を製造することができ、同時に本発明のスタック型燃料電池システムは製造が容易でコストが低く、重量が軽く、使用に便利で空間が制限されない等の利点も備えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の第一の目的は、軽量で薄くコンパクトな燃料電池を容易に得ることができる、スタック型燃料電池を提供することにある。
【0009】
本発明の第二の目的は、供給電力の設計パラメータに基づき、前記パラメータに合わせて製造できる、スタック型燃料電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上述の目的を達成するため、本発明のスタック型燃料電池は、2枚の平板構造を呈する片面陰極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陰極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陽極プレート、少なくとも1枚以上の平板構造を呈するバイポーラ燃料電池プレートを含む。2枚の片面陰極プレートはスタック型燃料電池の最も外側の両サイドにそれぞれ設置される。前記両面陰極プレートは前記スタック型燃料電池内に隔離され挟み込まれて設置される。前記両面陽極プレートは前記スタック型燃料電池内に隔離され挟み込まれて設置される。前記バイポーラ燃料電池プレートは前記スタック型燃料電池内に隔離され挟み込まれて設置される。スタック型燃料電池の最も外側に設置された2枚のバイポーラ燃料電池プレートの陰極側の表面が2枚の片面陰極プレートにそれぞれ密接に接合され、かつ、スタック型燃料電池に隔離され挟み込まれて設置されたその他の前記バイポーラ燃料電池プレートの陰極側の表面は、各両面陰極プレートにそれぞれ密接に接合されると共に、前記挟んで設置されたバイポーラ燃料電池プレートの陽極側の表面が各両面陽極プレートにそれぞれ密接に接合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
前記関連技術を知る人に本発明の目的、特徴及び効果をより理解してもらうため、以下で具体的な実施例に基づき図面を組み合わせて本発明について詳細に説明する。
【0012】
図1に本発明のスタック型燃料電池の構造図、図2に本発明のスタック型燃料電池の実施例の分解図をそれぞれ示す。本発明のスタック型燃料電池10は、2枚の平板構造を呈する片面陰極プレート101、102、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陽極プレート104、少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陰極プレート105、及び少なくとも1枚以上の平板構造を呈するバイポーラ燃料電池プレート103を含み、且つ、図1に示すように、上述の各部材をスタックし、密接に接合して一枚の単板式の構造にする。以下で図1の各部材について説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の定義する燃料電池アッセンブリユニット20は順に一枚目のバイポーラ燃料電池プレート103、一枚の両面陽極プレート104、二枚目のバイポーラ燃料電池プレート103、一枚の両面陰極プレート105、三枚目のバイポーラ燃料電池プレート103から構成される。本発明のスタック型燃料電池の組立て方法は、供給電力の要求条件に基づくことができ、前記条件を満たすことのできる複数の燃料電池アッセンブリユニット20をスタックし、且つ、最も外側に位置する両側にそれぞれ片面陰極プレート101、102をスタックし、プレスでスタックした各部材を密接に接合させる。
【0014】
図3に本発明のバイポーラ燃料電池プレートの分解図を示す。複数枚のバイポーラ燃料電池プレート103はスタック型燃料電池10内に隔離され挟み込まれて設置される。バイポーラ燃料電池プレート103は、一枚の陰極挟み込みプレート1033、少なくとも1つ以上の膜電極接合体1031、一枚の陽極挟みプレート1035を含み、且つ、前記膜電極接合体1031は前記陰極挟み込みプレート1033と陽極挟み込みプレート1035の間に挟んで固定される。前記陰極挟み込みプレート1033には少なくとも1つ以上の開口部1033aが設けられ、前記開口部1033aの設置数は前記膜電極接合体1031の数量によって決定され、且つ、前記開口部1033aの面積は前記膜電極接合体1031の面積よりやや小さいものとする。同様に、前記陽極挟み込みプレート1035には少なくとも1つ以上の開口部1035aが設けられ、前記開口部1035aの設置数は前記膜電極接合体1031の数量によって決定され、且つ、前記開口部1035aの面積は前記膜電極接合体1031の面積よりやや小さいものとする。
【0015】
図3に示すように、前記陰極挟み込みプレート1033の表面には、選択的に上表面または下表面、或いは上下両表面に電子配線1033bを設置することができ、そのうち、前記電子配線1033bの一端がそれぞれ対応する前記膜電極接合体1031の陰極と電気的に接続され、且つ、別の一端がそれぞれ陰極パッド1033cに接続され、前記陰極パッド1033cは前記陰極挟み込みプレート1033の辺縁に設置される。同様に、前記陽極挟み込みプレート1035の表面には、選択的に上表面または下表面、或いは上下両表面に電子配線1035bを設置することができ、そのうち、前記電子配線1035bの一端がそれぞれ対応する前記膜電極接合体1031の陽極と電気的に接続され、且つ、別の一端がそれぞれ陽極パッド1035cと接続され、前記陽極パッド1035cは前記陽極挟み込みプレート1035の辺縁に設置される。
【0016】
陰極挟み込みプレート1033と陽極挟み込みプレート1035の基材は、耐薬品性非導体エンジニアリングプラスチック基板、プラスチックカーボン基板、FR4基板、FR5基板、エポキシ樹脂基板、ガラスファイバ基板、セラミック基板、高分子塑化基板、コンポジット材料基板、プリント配線基材、プリプレグ樹脂片等のいずれか一つを選択することができる。
【0017】
本発明の膜電極接合体1031の具体的な実施例は、関連の従来技術を採用することができ、例えば直接プロトン交換膜から成る直接メタノール型膜電極接合体を採用することができる。
【0018】
図4に本発明の陽極燃料出入口を備えた片面陰極プレートの立体図、及び図5に本発明の片面陰極プレートの立体図をそれぞれ示す。2枚の片面陰極プレート101、102はスタック型燃料電池の最も外側の両サイドに設置され、且つ、片面陰極プレート101、102の流路構造を備えた面の表面が前記バイポーラ燃料電池プレート103の陰極面の表面と密接に接合される。片面陰極プレート101、102は平板構造とすることができ、且つ、板体の上表面に複数本の平行な溝を設け、陰極燃料(例:空気)の通路とすることができる。外部の空気は矢印A(図4、図5の矢印Aを参照)から進入し、片面陰極プレート101、102の入口区域に小面積の陥没区域を設け、空気を円滑に流入させることができる。空気は前記溝を流れ、且つバイポーラ燃料電池プレート103の前記陰極に進入し、最後に残りの空気と陰極生成物が矢印B(図4、図5の矢印Bを参照)から流出する。
【0019】
図4に示すように、片面陰極プレート101の下表面に陽極燃料流入口1011と陽極燃料流出口1013を設け、外部陽極燃料(例:メタノール水溶液)は陽極燃料流入口1011からスタック型燃料電池10の内部に流入し、さらに陽極燃料は各両面陽極プレート104に流入し、最後に残りの陽極燃料と陽極生成物がすべて陽極燃料流出口1013から流出するようにする。
【0020】
図6に本発明の両面陰極プレートの立体図を示す。複数枚の両面陰極プレート105はスタック型燃料電池10内に隔離され挟み込まれて設置される。両面陰極プレート105の上表面はバイポーラ燃料電池プレート103の陰極面の表面と密接に接合され、且つ、同じ一枚の両面陰極プレート105の下表面は別の一枚のバイポーラ燃料電池プレート103の陰極面の表面と密接に接合される。両面陰極プレート105は平板構造とすることができ、且つ、板体の上表面、下表面にそれぞれ複数本の平行な溝を設け、陰極燃料(例:空気)の通路を形成する。外部の空気は矢印A(図6の矢印Aを参照)から進入し、両面陰極プレート105の上下表面の各入口区域に陥没区域、貫通区域、陥没区域を相隣させて設け、空気を円滑に流入させる。空気は前記溝を通過し、且つバイポーラ燃料電池プレート103の前記陰極に進入し、最後に残りの空気と陰極生成物が矢印B(図6の矢印Bを参照)から流出する。
【0021】
両面陰極プレート105の第一貫通孔1051と第二貫通孔1053はそれぞれ片面陰極プレート101の陽極燃料流入口1011と陽極燃料流出口1013に対応し、同時に、両面陽極プレート104の分流部1041と流出孔1043にそれぞれ対応する。このため、本発明の複数枚の平板状の板体を積層したスタック型燃料電池10の構造においてみると、単一の陽極燃料流入口1011、複数の第一貫通孔1051、及び複数の分流部1041が連続して相通されて小さな空間を形成し、且つ、単一の陽極燃料流出口1013、複数の第二貫通孔1053、複数の流出孔1043が連続して相通されて別の小さな空間を形成する。
【0022】
図7に本発明の両面陽極プレートの立体図を示す。複数枚の両面陽極プレート104はスタック型燃料電池10内に隔離され挟み込まれて設置される。両面陽極プレート104の上表面はバイポーラ燃料電池プレート103の陽極面の表面と密接に接合され、且つ、同じ一枚の両面陽極プレート104の下表面は別の一枚のバイポーラ燃料電池プレート103の陽極面の表面と密接に接合される。両面陽極プレート104は平板構造に設けることができ、且つ、板体の上表面、下表面にそれぞれ複数本の溝と複数の孔を設け、陽極燃料(例:メタノール水溶液)の通路を形成する。
【0023】
両面陽極プレート104の分流部1041と流出孔1043は貫通構造とする。陽極燃料流入口1011からの外部陽極燃料が各層の両面陰極プレート105の第一貫通孔1051及び各層の両面陽極プレート104の分流部1041を通過し、そして各層の両面陽極プレート104の分流部1041に流入した陽極燃料が、さらに各層の両面陽極プレート104の内部流路に流入し、バイポーラ燃料電池プレート103の前記陽極に進入する。最後に、各層の両面陽極プレート104の残りの陽極燃料と陽極生成物が、それぞれ各層の流出孔1043へと流れ、さらに各層の両面陰極プレート105の第二貫通孔1053を通過し、最後に陽極燃料流出口1013から外部へと流出する。
【0024】
上述の片面陰極プレート101、102、両面陰極プレート105、両面陽極プレート104にはそれぞれ複数の集電体30が設置される。前記集電体30は対応するバイポーラ燃料電池プレート103の陰極または陽極と接触させるために用いられ、且つ、前記集電体30は片面陰極プレート101、102、両面陰極プレート105、両面陽極プレート104にそれぞれ密接に固定される。前記集電体30は少なくとも1つ以上の突出部301を設けることができ、前記突出部301は上述の対応する電子配線1033b、1035bと電気的に接続される。集電体30の材料は導電材料とし、且つ、同時に耐腐蝕性及び/または耐酸化性の耐薬品性材料とし、例えば、ステンレス(SUS316)片、金箔、チタン金属、グラファイト材料、カーボン金属化合物材料、金属合金片及び低抵抗の高分子導電片等のうちのいずれかを選択することができる。
【0025】
上述の片面陰極プレート101、102、両面陰極プレート105、両面陽極プレート104の基材は耐薬品性非導体エンジニアリングプラスチック基板、グラファイト基板、金属基板、プラスチックカーボン基板、FR4基板、FR5基板、エポキシ樹脂基板、ガラスファイバ基板、セラミック基板、高分子塑化基板及びコンポジット材料基板等のうちのいずれかを選択することができる。
【0026】
本発明のスタック型燃料電池10は供給電力の大小に基づき弾性的に燃料電池アッセンブリユニット20の設置数量を調整でき、これが本発明の利点の1つである。同時に、本発明のスタック型燃料電池10の陽極燃料出入口は単一の入口と単一の出口の設計を採用することができ、大幅に陽極燃料供給構造を簡略化できる点も本発明の利点の1つである。また、本発明はスタック型の構造を採用しているため、本発明は軽量で薄くコンパクトな燃料電池を容易に実現することができ、これも本発明の利点の1つである。
【0027】
本発明について上述のように具体的な実施例を示したが、ここで開示した具体的な実施例は本発明を制限するものではなく、関連技術を熟知した者によれば、本発明の要旨の範囲内を逸脱せずに各種変更や修飾が可能であり、そのような変更や修飾はすべて本発明の範疇に含まれるものとみなし、本発明の保護範囲は特許請求の範囲において定められるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明のスタック型燃料電池の構造を示す立体図である。
【図2】本発明のスタック型燃料電池の実施例の分解図である。
【図3】本発明のバイポーラ燃料電池プレートの分解図である。
【図4】本発明の陽極燃料出入口を備えた片面陰極プレートの立体図である。
【図5】本発明の片面陰極プレートの立体図である。
【図6】本発明の両面陰極プレートの立体図である。
【図7】本発明の両面陽極プレートの立体図である。
【符号の説明】
【0029】
10 スタック型燃料電池
20 燃料電池アッセンブリユニット
30 集電体
101、102 片面陰極プレート
103 バイポーラ燃料電池プレート
104 両面陽極プレート
105 両面陰極プレート
301 突出部
1011 陽極燃料流入口
1013 陽極燃料流出口
1031 膜電極接合体
1033 陰極挟み込みプレート
1033a 開口部
1033b 電子配線
1033c 陰極パッド
1035 陽極挟み込みプレート
1035a 開口部
1035b 電子配線
1035c 陽極パッド
1041 分流部
1043 流出孔
1051 第一通孔
1053 第二通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタック型燃料電池であって、
前記スタック型燃料電池10の最も外側の両サイドにそれぞれ設置される2枚の平板構造を呈する片面陰極プレート101、102と;
前記スタック型燃料電池10内に隔離され挟み込まれて設置される少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陰極プレート105と;
前記スタック型燃料電池10内に隔離され挟み込まれて設置される少なくとも1枚以上の平板構造を呈する両面陽極プレート104と;
少なくとも1枚以上の平板構造を呈するバイポーラ燃料電池プレート103と、
を含み、そのうち、前記スタック型燃料電池10の外側に最も近い位置に配置される2枚のバイポーラ燃料電池プレート103の陰極側表面が、前記2枚の片面陰極プレート101、102にそれぞれ密接に接合され、前記スタック型燃料電池10に挟み込まれて設置されたその他の前記バイポーラ燃料電池プレート103の陰極側表面が前記各両面陰極プレート105にそれぞれ密接に接合され、さらに前記挟み込まれたバイポーラ燃料電池プレート103の陽極側表面が、前記各両面陽極プレート104にそれぞれ密接に接合されることを特徴とするスタック型燃料電池。
【請求項2】
前記バイポーラ燃料電池プレート103が、一枚の陰極挟み込みプレート1033、少なくとも1つ以上の膜電極接合体1031、一枚の陽極挟み込みプレート1035を含み、そのうち、前記膜電極接合体1031が前記陰極挟み込みプレート1033と前記陽極挟み込みプレート1035の間に挟み込まれて固定されることを特徴とする請求項1に記載のスタック型燃料電池。
【請求項3】
前記陰極挟み込みプレート1033が少なくとも1つ以上の開口部1033aを含み、且つ、前記開口部1033aが前記膜電極接合体1031にそれぞれ対応することを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。
【請求項4】
前記陽極挟み込みプレート1035が少なくとも1つ以上の開口部1035aを含み、且つ、前記開口部1035aが前記膜電極接合体1031にそれぞれ対応することを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。
【請求項5】
前記陰極挟み込みプレート1033が、前記陰極挟み込みプレート1033の表面に設置された少なくとも1つ以上の電子配線1033bを含み、そのうち、前記電子配線1033bが対応する前記膜電極接合体1031の陰極とそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。
【請求項6】
前記陽極挟み込みプレート1035が、前記陽極挟み込みプレート1035の表面に設置された少なくとも1つ以上の電子配線1035bを含み、そのうち、前記電子配線1035bが対応する前記膜電極接合体1031の陽極とそれぞれ電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。
【請求項7】
前記片面陰極プレート101にさらに1つの陽極燃料注入口1011と、1つの陽極燃料流出口1013を設置し、そのうち、前記陽極燃料注入口1011と陽極燃料流出口1013が前記スタック型燃料電池10に使用する陽極燃料の単一の出入口として用いられることを特徴とする請求項1に記載のスタック型燃料電池。
【請求項8】
前記陰極挟み込みプレート1033の基材が、耐薬品性非導体エンジニアリングプラスチック基板、プラスチックカーボン基板、FR4基板、FR5基板、エポキシ樹脂基板、ガラスファイバ基板、セラミック基板、高分子塑化基板、コンポジット材料基板、プリント配線基材、プリプレグ樹脂片等のうちからいずれかを選択することを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。
【請求項9】
前記陽極挟み込みプレート1035の基材が、耐薬品性非導体エンジニアリングプラスチック基板、プラスチックカーボン基板、FR4基板、FR5基板、エポキシ樹脂基板、ガラスファイバ基板、セラミック基板、高分子塑化基板、コンポジット材料基板、プリント配線基材、プリプレグ樹脂片等のうちからいずれかを選択することを特徴とする請求項2に記載のスタック型燃料電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−311344(P2007−311344A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−127947(P2007−127947)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【出願人】(504363555)勝光科技股▲ふん▼有限公司 (27)
【Fターム(参考)】