説明

スタートポロジを有する無線ネットワーク及びその無線ネットワークを動作させる方法

【課題】スタートポロジを有する無線ネットワークの構造と動作を提供する。
【解決手段】スタートポロジを有する無線ネットワーク300は、第1の中央ノード101および第2の中央ノード301を有する。第1の中央ノード101が1番目に起動し、無線ネットワークを開始する。第2の中央ノード301が2番目に起動して、第1の中央ノード101に同期し、一方のノードがアクティブモードにあり、他方のノードがスタンバイモードにあり、リーフノード102のセットが、アクティブノードのみと通信するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信ネットワークに関し、特に、デュアル適応中央ノードを有する無線通信ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスター型ネットワークは、中央ノード(例えば、WiFiアクセスポイント、WiMAX基地局)と、この中央ノードに関連付けられた複数のリーフノード(例えば、ラップトップコンピューター)とを含む。リーフノードは、中央ノードに対して直接送受信することしかできない。同一の中央ノードに関連付けられた2つのリーフノード間の通信は、中央ノードを通さなければならない。したがって、ネットワークは、スタートポロジを有するグラフを形成する。
【0003】
スター型ネットワークには多くの利点がある。最高でも3つのノード及び2つのリンク(チャネル)が、ネットワーク内の任意の2つのノード間での通信に関わる。したがって、性能が予測可能である。
【0004】
中央ノードは、アクセス及びリソースの総合制御権を有する。中央ノードは、ネットワーク内のすべてのリーフノードの動作を調整する。したがって、中央ノードは、リーフノード間のあらゆる衝突及び競合を低減するか又はなくすことができる。
【0005】
ネットワークの容量は、中央ノードの容量を増大することによってのみ拡張することができる。集中性により、ネットワークを通じてのトラフィックを監視して、異常な挙動を突き止めることも可能である。単純なスタートポロジは、複雑なルーティングプロトコル又はメッセージパッシングプロトコルの必要性をなくす。
【0006】
しかしながら、スタートポロジの1つの欠点は、中央ノードへの依存である。中央ノードは、性能ボトルネックになり、単一故障点の原因にもなり得る。中央ノードの故障は、ネットワーク全体を動作不能にし、ひいては、ネットワーク可用性性能を大幅に低減する。さらに、ネットワークの性能及びスケーラビリティは、中央ノードの能力に依存する。
【0007】
スタートポロジの別の欠点は、各リーフノードが、中央ノードへのリンクによってのみネットワークに接続されることである。或るリーフノードと中央ノードとの間の個々のリンクの信頼性が低くなった場合、該リーフノードはネットワーク内の他のノードと適切に通信することができない。中央ノードとリーフノードとの間の個々のリンクの故障は、リーフノードの分離に繋がる。
【0008】
図1は、従来の無線スター型ネットワーク100を示す。ネットワークは、中央ノードC101及びリーフノードLn102を含み、n∈{1,2,・・・,N}であり、Nは、ネットワーク内のリーフノードの最大数である。中央ノード及び各リーフノードは無線リンク120によって直接接続される。リーフノードは互いに直接通信しない。リーフノード間の通信は、中央ノードを介する。例えば、L1−C−L5は、L1からL5に送信されるデータのためのパスである。
【0009】
スタンバイ中央ノードを従来のスター型ネットワークに追加することができる。スタンバイ中央ノードは、スター型ネットワークの信頼性及びシステム可用性を高めることができる。アクティブ中央ノードが故障した場合、スタンバイ中央ノードは、スタンバイモードからアクティブモードに切り替わり、故障したアクティブノードの動作を再開し、ほとんど又は全く中断することなくサービスを提供する。スタンバイ中央ノードは、アクティブ中央ノードとリーフノードとの間のデータ送出を支援するためにも使用可能とすることができる。
【0010】
しかしながら、スタンバイ中央ノードには欠点がある。通常動作中、スタンバイ中央ノードは、アクティブ中央ノードのすべての機能を実行するわけではない。スタンバイ中央ノードの主な役割は、アクティブ中央ノード及びリーフノードによる送信を監視することである。アクティブ中央ノードが故障した場合、スタンバイ中央ノードがネットワークを適切に動作させることができるという保証はない。例えば、スタンバイ中央ノードにはネットワークの全体像が見えない。スタンバイ中央ノードは、ネットワーク内にいくつのリーフノードがあるのか分からない。スタンバイ中央ノードがネットワーク内のすべてのリーフノードと信頼できるリンクを有しているという保証はない。
【0011】
スタンバイ中央ノードの別の欠点は、帯域幅の非効率性である。ネットワークが通常動作している間、スタンバイ中央ノードに割り振られている帯域幅は無駄になる。
【0012】
別の欠点は、ネットワークが通常モードで動作している間、アクティブ中央ノードとスタンバイ中央ノードとの間の作業負荷が釣り合わないことである。
【0013】
図2は、アクティブ中央ノードAC101、スタンバイ中央ノードSC201及びリーフノードLn102を有する従来の無線スター型ネットワーク200を示す。アクティブ中央ノードAC及び各リーフノードは無線リンク120によって直接接続される。スタンバイ中央ノードSC及び各リーフノードは無線リンク220によって直接接続される。2つの中央ノード101、201は別のリンク204によって互いに接続される。
【発明の概要】
【0014】
本発明の実施の形態は、スタートポロジを有する無線ネットワークの構造及び動作を提供する。該ネットワークは、リーフノードに加えて、等価に機能する2つ(又はそれ以上)の中央ノードを含む。該ネットワークは、非常に高い信頼性、システム可用性及び帯域幅効率を提供する。本発明はまた、媒体アクセス制御(MAC)フレーム構造を提供する。本発明はまた、2つの中央ノードが交互に動作モードを切り替えるためのプロトコルを提供する。2つの等価に機能する中央ノードを用いる送信電力制御メカニズムが提供される。2つの等価に機能する中央ノードを用いるネットワーク管理方式も提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】単一の中央ノード及び複数のリーフノードを有する従来技術のスター型ネットワークの概略図である。
【図2】アクティブ中央ノード、スタンバイ中央ノード及び複数のリーフノードを有する従来技術のスター型ネットワークの概略図である。
【図3】本発明の実施の形態による、2つの等価に機能する中央ノード及び複数のリーフノードを有するスター型ネットワークの概略図である。
【図4】本発明の実施の形態によるスター型ネットワークのMACスーパーフレーム構造のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態による、2つの中央ノードによって交代で操作される2つのスーパーフレームのブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態による、2つの等価に機能する中央ノードを用いるリーフノード送信電力制御のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態による、2つの等価に機能する中央ノードを用いるリーフノード受信機利得制御のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図3は、本発明の実施の形態によるスター型ネットワーク300を示す。該ネットワークは、2つの中央ノードC1 101、C2 301及びリーフノードLn102を含む。中央ノードC1及びC2は、機能的に等価であり、有線又は無線リンク304を介して互いに通信する。各リーフノード102は、2つの無線リンク120及び320によってネットワーク302に接続する。各リンクは、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)を含む。
【0017】
中央ノードの動作モード
各スーパーフレームに関して、1つの中央ノードのみがDL1において送信を行っており、アクティブモードで動作中であると定義される。そのスーパーフレームにおいて、他の中央ノードはスタンバイモードにあると定義される。
【0018】
図4はスーパーフレーム400を示す。1つのスーパーフレームは、複数の必須スロット410と、複数の適応スロット420及び430とを含む。スーパーフレームの長さ(持続時間)は、適応スロット数に応じて可変である。アクティブ中央ノードがスーパーフレームを必須スロット410の最後で終了した場合、適応スロット420及び430はなくなる。アクティブ中央ノードがスーパーフレームを適応スロット420の最後で終了した場合、適応スロット430はなくなる。
【0019】
ダウンリンクスロットDL1 401において、アクティブ中央ノードはダウンリンクデータを送信する。すべてのリーフノード及びスタンバイモードにある中央ノードがデータを受信する。ダウンリンクデータは、ネットワークへの参加に成功したリーフノードへのアップリンクチャネルの割り当て及び新しいリーフノードがネットワークに参加するために必要なネットワーク制御情報等のメッセージを含む。
【0020】
アップリンクスロットUL1において、ネットワークへの参加に成功したすべてのリーフノードが、割り当てられたアップリンクチャネル上でアップリンクデータを送信する。新しいリーフノードは、どのリーフノードにも割り当てられていない選択されたアップリンクチャネル上で参加要求を送信する。中央ノードは、スロットUL1においてアップリンクデータを受信する。中央−中央リンクスロットPL1において、スタンバイ中央ノードは、メッセージを送信する。アクティブ中央ノード及びリーフノードは、スタンバイ中央ノードが送信したものを受信できるか、又は受信できない。
【0021】
PL1において送信されるメッセージは、現在の状態のリポートを含み得る。新しい中央ノードが起動し既存の中央ノードに同期すると、この新しい中央ノードは、既存の中央ノードに、アクティブ中央ノードの役割を担うための要求を送信する。この要求は、その中央ノードがアクティブモードに切り替わるべきスーパーフレームを厳密に指定する。アクティブ中央ノードは、グループ肯定応答スロットGA1において応答を送信する。新しい中央ノードは、肯定応答を受信するまではアクティブにならない。
【0022】
スロットPL1は、スタンバイ中央ノードがアクティブ中央ノードとリーフノードとの間でデータを中継するためにも用いられることができる。例えば、或るリーフノードがアクティブ中央ノードとの間に有するアップリンクの信頼性が低い場合、スタンバイ中央ノードがスロットPL1において、そのリーフノードのアップリンクデータを中継することができる。スタンバイ中央ノードは、アクティブ中央ノードとのダウンリンク接続の信頼性が低いリーフノードへのダウンリンクデータを中継することもできる。この場合、対応するリーフノードも受信する。
【0023】
スロットGA1において、アクティブ中央ノードは、すべてのリーフノード及びスタンバイ中央ノードにグループ肯定応答(GA)を送信する。したがって、すべてのリーフノード及びスタンバイ中央ノードがスロットGA1において受信する。最も重要なこととして、GA1は、スーパーフレーム終了の指標となり得る。
【0024】
スロットDL1、UL1及びPL1における通信がすべて成功した場合、アクティブ中央ノードは、スーパーフレーム終了信号をグループ肯定応答に含め、スタンバイモードに切り替わる。すると、スーパーフレームは終了する。GA1がスタンバイ中央ノードによって正確に受信されなかった場合、中央ノードは単に次にフレームの開始まで待って、スロットDL1において送信する。
【0025】
必須期間410の最後に、再送信が必要である場合、適応期間420が開始される。
【0026】
スロットUL1において、いずれかのリーフノードが、スロットDL1において送信されたダウンリンクデータの受信に成功しなかったことを示す場合、アクティブ中央ノードは、そのリーフノードへのダウンリンクデータの再送信をスロットGA1に含める。
【0027】
アクティブ中央ノードがスロットUL1において送信されたいずれかのリーフノードからのアップリンクデータを正確に受信しなかったことをグループ肯定応答が示す場合、これらのリーフノードは、アップリンクデータをスロットUL2において再送信し、両中央ノードC1及びC2が受信する。
【0028】
スロットPL2は、スタンバイ中央ノードがアクティブ中央ノードとリーフノードとの間でデータを中継するため、又はスタンバイ中央ノード自身がアクティブ中央ノードへの送信を行うために使用することができる。スロットPL2においてアクティブ中央ノードが受信すると共に、リーフノードが受信することができる。
【0029】
スロットGA2は、アクティブ中央ノードが、スロットUL2及びPL2で行われた送信に対するグループ肯定応答を送信するために使用することができ、スタンバイ中央ノード及びいくつかのリーフノードが受信する。スロットUL2及びPL2において送信が成功した場合、アクティブ中央ノードは、GA2においてスーパーフレームの終了を示す。適応スロット430は必要ない。
【0030】
図5は、2つの中央ノードC1及びC2の、釣り合いの取れたスーパーフレーム送信構造を示す。このような本発明の実施の形態による送信方式において、中央ノードC1及びC2は、交代でアクティブノードとして働く。スーパーフレーム4001中は、C1がアクティブであり、C2がスタンバイモードにある。スーパーフレーム4002中は、C2がアクティブであり、C1がスタンバイモードにある。したがって、2つの連続するスーパーフレームにおいて、DL1、DL2、PL1、PL2、GA1、GA2の送信元ノードは異なる。2つの連続するスーパーフレームをスーパーフレームA及びスーパーフレームBとして区別する。
【0031】
デュアル中央ノードを用いる送信電力及び受信機利得制御
図6は、リーフノードの電力制御有限状態機械600を示す。1つのリーフノードが2つの独立した電力利得値601及び602を保持する。各値は、2種類のスーパーフレームのうちの1つの間にTX電力を制御するために用いられる。すなわち、スーパーフレームAの間、このリーフノードは電力レベルPWR_A601で送信し、スーパーフレームBの間、このリーフノードは電力レベルPWR_B602で送信する。
【0032】
DL1において受信したダウンリンク制御シグナリング情報に基づいて、各リーフノードは、アクティブ中央ノードが現フレームにおいてC1であるかC2であるかを判定し、それに従って対応する電力パラメータ設定をアップリンク送信のために選択することができる。PWR_A及びPWR_Bはそれぞれ独立して調整される(610及び611)。PWR_Aは、スーパーフレームA621中に受信する電力制御コマンドに基づいて調整され、PWR_Bは、スーパーフレームB622中に受信する電力制御コマンドに基づいて調整される。
【0033】
2つの独立した電力制御ループの利点は、リーフノードと2つの異なる中央ノードとの間の無線リンクの異なる特性を探究することである。PWR_A及びPWR_Bはそれぞれ、中央ノードC1及びC2において受信が最適になるように調整される。
【0034】
同様に図7の有限状態機械700に示すように、各リーフノードは、2つの独立した受信機利得制御ループ701及び702を保持する。この利得制御プロセスは、スーパーフレームの開始と同期されている。スーパーフレームAの開始(721)時には、第1の自動利得制御(AGC)ループ710がアクティブであり、受信機利得は、AGCループ710により生成された値によって制御される。この期間中、第2のAGCループは非アクティブであり、その利得値が維持される。スーパーフレームBの開始(722)時には、第2のAGCループがアクティブになり、利得値を調整する。この期間中、第1のAGCループは非アクティブであり、値が維持される。
【0035】
2つの中央ノードを用いるネットワーク管理
ネットワーク内の中央ノードは、ネットワーク識別子(ID)等の共通ネットワークパラメータのセット及び該ネットワークに許容されるリーフノードの数を有して構成される。各中央ノードはノードIDを有して構成される。ネットワークIDはネットワークを一意に識別し、ノードIDはネットワーク内のノードを一意に識別する。
【0036】
起動された最初の中央ノードは、ネットワークパラメータをブロードキャストすると共にネットワークにリーフノードを受け入れることによってネットワークを形成する。この中央ノードは、次の中央ノードがネットワークに参加するまでアクティブモードにある。ネットワークが形成された後に起動された中央ノードは、動作を行う前に最初の中央ノードに同期する。
【0037】
競合を防止するために、中央ノードは起動されると、まずすべてのチャネルを監視する。送信活動がない場合、該ノードはネットワークを形成する。ネットワークが開始されている場合、該中央ノードはネットワークに同期する。次に、該ノードは、PL1においてリンク304を用いて他の中央ノードと通信し、それらのノードがいつアクティブモード又はスタンバイモードになるかをネゴシエーションする。
【0038】
ネゴシエーションが完了すると、図5に示すように、2つの中央ノードがアクティブな役割を交代で担う。該2つの中央ノードは、アクティブモード及びスタンバイモードを交代で切り替える。追加の中央ノードがある場合、これらのノードを順繰りに切り替えることができる。
【0039】
1つの中央ノードから故障が検出された場合、他の中央ノードがアクティブモードに切り替わることができる。
【0040】
ネットワークへの参加時に、リーフノードは、まずチャネルを監視し、ネットワーク構成パラメータを取得する。ネットワーク参加プロセスを開始する前に、リーフノードは、該ネットワーク内の中央ノードの数を特定する。これは、中央ノードによってアップリンクチャネルの割り当てが異なるからである。リーフノードはまた、該リーフノードがアップリンクデータを送信する間、どの中央ノードがアクティブであるかを特定する必要がある。
【0041】
ネットワークへ参加するために、リーフノードは、中央ノード(複数可)に同期し、他のどのリーフノードにも割り当てられていないアップリンクチャネルを選択する。
【0042】
次に、リーフノードは、選択したアップリンクチャネル上で、ネットワークへ参加するための要求を送信する。該要求は、すべての中央ノードによって受信される。リーフノードからの要求の受信に応答して、アクティブ中央ノードは、要求元のリーフノードにダウンリンクデータを送信する。要求は、許可されるか、又は拒否され得る。許可された場合、要求元のリーフノードは、通常動作を行い始める。スタンバイ中央ノードは、ダウンリンクデータを監視し、それに従って自身のリーフノード情報を更新することにより、すべての中央ノードが同一のネットワーク情報を有するようにする。
【0043】
ネットワークが全容量で動作していない場合、中央ノードは、ネットワークへの参加だけのためのアップリンクチャネルをいくつか選択することができる。ネットワークへの参加の衝突を避けるために、ランダム・バックオフ・メカニズムを適用することができる。要求の送信後、応答が受信されない場合、リーフノードは、次の参加要求を送信する前に、ランダムバックオフを行うことができる。
【0044】
リーフノードが複数のネットワークを検出した場合、参加するネットワークを1つ選択することができる。
【0045】
発明を好ましい実施の形態の例として説明してきたが、発明の精神及び範囲内で様々な他の適応及び変更を行ってもよいことが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、発明の真の精神及び範囲に入る変形及び変更をすべて網羅することである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタートポロジを有する無線ネットワークであって、
前記無線ネットワークを開始するように構成される第1の中央ノードと、
前記第1の中央ノード及び前記無線ネットワークに同期するように構成される第2の中央ノードであって、常に前記第1又は第2の中央ノードの一方のみがアクティブ中央ノードとして動作する、第2の中央ノードと、
前記アクティブ中央ノードと通信するように構成されるリーフノードのセットと
を備えるスタートポロジを有する無線ネットワーク。
【請求項2】
前記第1及び第2の中央ノードは基地局であり、前記リーフノードは移動局である
請求項1記載のネットワーク。
【請求項3】
前記第1の中央ノード及び前記第2の中央ノードの間で前記アクティブ中央ノードを交代で切り替える手段と、
リンクを介して前記第1の中央ノード及び前記第2の中央ノードを同期する手段であって、前記無線ネットワークを動作させるために必要なすべての情報を複製すると共に、一方の中央ノードから他方の中央ノードへ即座に動作を切り替える、同期する手段とをさらに備える
請求項1記載のネットワーク。
【請求項4】
前記切り替えは、1つのスーパーフレームの持続時間中に起こる
請求項3記載のネットワーク。
【請求項5】
前記第1の中央ノード及び前記第2の中央ノードは、リーフノード送信電力を独立して制御し、前記リーフノードのセットは、2つの独立した送信電力利得値を保持し、各送信電力利得値は、スーパーフレームにおける前記アクティブ中央ノードに応じて送信電力を制御するために用いられる
請求項1記載のネットワーク。
【請求項6】
各リーフノードは、2つの独立した受信機利得制御ループを保持し、
スーパーフレームAの開始時に、第1の自動利得制御ループがアクティブであり、受信機利得がリーフノードによって生成された値によって制御され、第2の自動利得制御ループは非アクティブであり、受信機利得値は、1つの期間中維持され、
スーパーフレームBの開始時に、前記第2の自動利得制御ループがアクティブになって前記受信機利得値を調整し、前記第1の自動利得制御ループが非アクティブであり、前記期間中、前記受信機利得値が維持される
請求項1記載のネットワーク。
【請求項7】
2つの中央ノードが共通のネットワークを管理し、前記第1の中央ノードがネットワーク形成を開始し、前記第2の中央ノードが前記第1の中央ノードに同期してから、前記第1の中央ノードと共にネットワーク管理を行い、前記2つの中央ノードは同一のリーフノード情報を有し、前記リーフノードはネットワーク参加要求をいずれかの中央ノードに送信し、いずれかの中央ノードが要求元のリーフノードに参加応答を送信する
請求項1記載のネットワーク。
【請求項8】
スタートポロジを有する無線ネットワークを動作させる方法であって、
第1の中央ノードが前記無線ネットワークを開始するステップと、
第2の中央ノードを前記第1の中央ノード及び前記無線ネットワークと同期させるステップであって、常に中央ノードのいずれか一方のみがアクティブ中央ノードとして動作する、同期させるステップと、
リーフノードのセットが前記アクティブ中央ノードのみと通信するステップと
を含むスタートポロジを有する無線ネットワークを動作させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−147124(P2011−147124A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−285954(P2010−285954)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(597067574)ミツビシ・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド (484)
【住所又は居所原語表記】201 BROADWAY, CAMBRIDGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A.
【Fターム(参考)】