説明

ステータス情報を通信するためのシステムおよび方法

【解決手段】
タスクに関連する情報を通信するための方法であって、無線で第1のステータス情報を受信するステップを含む。第1のステータス情報は、タスクと関連づけられた第1のステータスを特定する。本方法は、また、ユーザに第1のステータスを示すステップ、および、タスクと関連づけられた第2のステータスを示すユーザからの入力を受信するステップを有する。加えて、本方法は、ユーザからの入力の受信に応答して、無線で第2のステータス情報を遠隔装置に送信することを含む。第2のステータス情報は、第2のステータスを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にタスク(作業)の管理に関する。より詳細には、在庫システムにおいてなされるタスクに関連するステータス情報を通信するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展は、在庫処理およびその他のタイプの物流システムにおけるオートメーションの拡大を可能としてきた。オートメーション化が進展するにつれて、この種のシステムにおいて実行されるタスクに関して、人間のオペレータが責任を負う範囲が減少してきている。人間への依存の減少は、速度、処理能力、および生産性において有利となる。それでもなお、この種のシステムで、人間のオペレータとこのシステムのオートメーションの要素とのインターフェースが必要であり、人間のオペレータとこのシステムのオートメーションの要素とのインターフェースが全体のシステムのスピードおよびシステムの有用性を制限することとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、タスクの管理のための人間とオートメーション化した構成要素とのインターフェースのための効率的な手法を提供する方法およびシステムを提供することである。この目的は、独立クレームに記載の特徴によって達成することができる。更なる改良は、従属クレームにおいて特徴づけられる。本発明に従って、例えば在庫保管システムにおいて完了されるタスクに関連する不都合および課題が実質的に軽減され、あるいは解決される。特に、タスクを遂行しているユーザと、タスクが割り当てられおよび/またはモニタしている管理モジュールとの間でのステータス情報の通信を容易にするステータスインジケータが、提供される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施例によれば、タスクに関連する情報を通信する方法として、無線で第1のステータス情報を受信するステップが含まれる。第1のステータス情報は、タスクと関連する第1のステータスを特定している。また、本方法は、ユーザに第1のステータスを示し、かつタスクと関連する第2のステータスを示すユーザからの入力を受信するステップを含む。加えて、方法は、ユーザからの入力の受信に応答して、無線で第2のステータス情報を遠隔装置に送信するステップを含む。第2のステータス情報は、第2のステータスを特定する。
【0005】
本発明の他の実施例においては、タスクを遂行するシステムは、管理モジュール、および複数のステータスインジケータを含む。管理モジュールは、無線でステータス情報を送信し、かつ複数のステータスインジケータから無線でステータス情報を受信することが可能である。加えて、複数のステータスインジケータは、無線で管理モジュールから第1のステータス情報を受信することが可能である第1のステータスインジケータを含む。この第1のステータス情報は、タスクと関連する第1のステータスを示している。第1のステータスインジケータは、ユーザに第1のステータスを示すことが更に可能であり、かつユーザからのタスクと関連する第2のステータスを示す入力を受信することが可能である。さらにまた、第1のステータスインジケータは、入力の受信に応答して、管理モジュールに無線で第2のステータス情報を送信することができる。第2のステータス情報は、第2のステータスを特定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の特定の実施例の技術的な利点は、タスクの管理のために、人間とオートメーション化した構成要素とをインターフェースするための効率的な手法を含む。他の本発明の特定の実施例の技術的利点としては、タスクの管理のための柔軟でスケーラブルなシステムを含む。これは、インフラストラクチャおよび職員の変更に容易に適応できる。本発明の付加的な技術的利点は、以下の図面、詳細な説明、および請求項から直ちに当業者に明らかとなる。さらに、特定の効果が、上述のように列挙されているが、各種実施形態は、列挙された効果の全て、一部を含んでもよく、または、含まなくてもよい。
【0007】
本発明およびその効果をより完全に理解するために、例を示す目的で、以下の説明において添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】在庫取扱システムを示す図である。
【図2】在庫取扱システムの具体的実施例において利用され得るステータスインジケータを例示する図である。
【図3A】ステータスインジケータを利用した在庫取扱システムの具体的実施例のオペレーション例を示す図である。
【図3B】ステータスインジケータを利用した在庫取扱システムの具体的実施例のオペレーション例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[発明の詳細な説明]
図1は、在庫システム10によって受信され、または生成された在庫要求を満たすために、在庫アイテム40を保管または取り出す在庫システム10の具体的実施例を示す図である。図1において例示される在庫システム10の実施例は、管理モジュール12、ユーザ14、複数のステータスインジケータ16、一つ以上の移動ドライブユニット20、一つ以上の在庫ホルダ30、一つ以上の在庫ステーション50、および、一つ以上のステータスインジケータ16を含む。これらの構成要素は、在庫システム10においてさまざまなタスクを内部で遂行する。すなわち、複数の在庫システム10によって受け取られ、または保管された在庫アイテム40に関連したタスクを相互に遂行する。ステータスインジケータ16によって、これらのタスクのステータスに関して、ユーザ14と管理モジュール12とが情報を交換できる。図1は、例示のために、ステータスインジケータ16の使用によって利点が得られる特定のシステムを示すが、ステータスインジケータ16は、タスクが遂行されるいかなる適切な種類のシステムで使用されてもよい。
【0010】
管理モジュール12は、在庫システム10の適切な構成要素にタスクを割り当て、かつタスクを遂行する際の各種要素のオペレーションを調整する。これらのタスクは、在庫アイテム40の移動、および処理だけでなく、また、在庫システム10の構成要素の管理、および保守に関連してもよい。管理モジュール12は、在庫システム10の特定の構成要素をこれらのタスクを遂行するのに選んでもよい。かつ、これらのオペレーションの遂行を促進するために、および、選択された構成要素に適切なコマンドおよび/またはデータを伝達してもよい。図1には、単一の異なる構成要素が示されているが、管理モジュール12は多数の構成要素であってもよい。例えば、管理モジュール12は、移動ドライブユニット20の部分または在庫システム10の他の構成要素であってもよく、あるいはこれらを含んでもよい。その結果、管理モジュール12と、特定の移動ドライブユニット20、在庫ステーション50または他の構成要素との間の相互通信(interaction)は、ペアツーピア通信であってもよい。なお、構成要素については、以下の説明で詳述する。ペアツーピア通信は、在庫システム10の構成要素とこれに類似した構成要素との間で行われる。
【0011】
ユーザ14とは、具体的実施例において、在庫システム10の人間のオペレータ、または在庫システム10の特定要素(例えば在庫ステーション50)のオペレータを表す。ユーザ14は、在庫システム10に保存される在庫アイテム40をピックアップし、かつ在庫システム10に在庫アイテム40を補充するタスクを行う。下記の説明では、ユーザ14は人間を示すこととして在庫システム10の実施例について説明するが、ユーザ14は在庫アイテム40に関するタスクを遂行し、かつステータスインジケータ16による管理モジュール12と相互に通信することが可能なロボットまたは他のオートメーション化した構成要素であってもよい。
【0012】
在庫システム10において、ステータスインジケータ16によって、管理モジュール12、およびユーザ14が、タスクに関連する情報交換を行う。タスクの例としては、たとえば、在庫ステーション50でユーザ14によって遂行されるタスクが挙げられる。ステータスインジケータ16は、タスクのステータスに関してユーザ14からの入力を受信することが可能で、かつ管理モジュール12にこの情報を送信する。ステータスインジケータ16は、ユーザがステータスインジケータ16に情報を入力することができるようにするために、適切なボタン、キー、スイッチ、マイクロホン、タッチスクリーンおよび/または他のいかなる適切なインターフェース構成要素を含んでもよい。ステータスインジケータ16は、また、タスクのステータスに関する管理モジュール12からの情報の受信が可能で、かつユーザ14にこの情報を提供する。ステータスインジケータ16はディスプレイ(スピーカ)、ライト、スクリーンおよび/または、ステータスインジケータ16が管理モジュール12から受け取った情報をユーザ14に情報伝達することができる他の適切なインターフェース構成要素を含んでもよい。一般に、ステータスインジケータ16は、明記されている機能を提供するために、適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアのいかなる適切な組合せも含んでもよい。ステータスインジケータ16の具体的実施例の内容は、図2を参照して、後に詳細に記載する。
【実施例】
【0013】
具体的実施例において、ステータスインジケータ16は、管理モジュール12と無線通信が可能な携帯機器である。その結果、ステータスインジケータ16は、対象の上または対象の近く、または特定のタスクに関係する場所に配置されてもよい。例えば、具体的な実施例で、そのステータスインジケータ16は、在庫アイテム40のパレットに配置されてもよい。その在庫アイテム40は、ステータスインジケータ16に関連するタスクの一部として処理される。具体的実施例で、ステータスインジケータ16は、クリップで留められるか、磁気的に接続されるか、あるいは関連タスクに関係する対象に添付されてもよい。
【0014】
加えて、具体的実施例で、ステータスインジケータ16は、特定のタスク、システム構成要素、他の対象、場所および/またはユーザ14に動的に関連づけされてもよい。例えば、新たな構成要素が追加されるかまたは在庫システム10から取り除かれる場合、ステータスインジケータ16はこれらの新規な構成要素に関連するタスクに割り当てられてもよい。このような実施例では、在庫システム10は、関連付けし、この関連を維持するためのいかなる技術を利用してもよい。これに関しては、詳細に後述する。その結果、在庫システム10は、現在いかなる対象および/またはタスクとも関連づけられていないステータスインジケータ16を含んでもよい。図1において関連づけされていないステータスインジケータ60が示されている。さらに、ステータスインジケータ16は、適切な時間に対象および/またはタスクに関連づけられ、一つ以上の関連したタスクが遂行されたあと、対象および/またはタスクから関連づけが取り除かれてもよい。このように、具体的実施例で、在庫システム10はステータスインジケータ16を再利用してもよい。これによって、在庫システム10のオペレーションの間、必要とされる数のステータスインジケータ16を制限することができる。
【0015】
管理モジュール12、ユーザ14、および、ステータスインジケータ16に加えて、在庫システム10は、また、多くの構成要素を含んでもよい。ユーザ16がタスクを遂行するのを援助するために、これらの構成要素は、管理モジュール12によって直接または間接的に制御されるかまたは管理される。その結果として、注文42を遂行するのに必要とされる一部の仕事が、自動化される。この種の構成要素の実施例として、図1において例示される在庫システム10の実施例では、移動ドライブユニット20、在庫ホルダ30、および、在庫ステーション50が含まれる。より詳細には、移動ドライブユニット20は、ワークスペース70の中においてある場所から異なる場所に、在庫ホルダ30を移動させる。移動ドライブユニット20は、在庫ホルダ30および/または在庫システム10の他の構成要素の構成および特徴に基づき、在庫システム10における使用のために、適切ないかなるデバイスまたは構成要素であってもよい。在庫システム10の具体的実施例において、移動ドライブユニット20は、自由にワークスペース70を移動できるように構成された、独立で、セルフパワーの装置である。代わりの実施例では、移動ドライブユニット20は、トラック、レール、ケーブル、クレーン・システムまたは他の誘導装置または支持要素に沿って在庫ホルダ30をワークスペース70内で動くように構成された、軌道のある(tracked)在庫システム10の要素であってもよい。
【0016】
加えて、移動ドライブユニット20は、選択された在庫ホルダ30を特定する情報を受信するために、管理モジュール12と通信し、移動ドライブユニット20の位置を送信し、作業の間、管理モジュール12または移動ドライブユニット20によって使われる他の適切ないかなる情報をも交換することが可能であってもよい。移動ドライブユニット20は、無線で管理モジュール12と通信してもよい。また、移動ドライブユニット20と、管理モジュール12との間の有線接続を用いて、通信してもよく、および/または、その他、他の適切ないかなる方式を使用してもよい。一般に、移動ドライブユニット20は、電力を供給されてもよく、推進装置で駆動(propelled)されてもよく、かつ在庫システム10の構成、および特徴に基づいて適切ないかなる方式によって制御されてもよい。
【0017】
在庫ホルダ30は、在庫アイテム40を保管または、在庫アイテム40を保存する容器を保持する。在庫ホルダ30が移動ドライブユニット20に結合または連結する適切な構成要素は、在庫ホルダ30に含まれてもよく、持ち運ばれ、転がされ、および/または移動ドライブユニット20によって移動されるようになっていてもよい。図示の実施例では、在庫ホルダ30は、保管パレット32、および、在庫アイテム40が保管される発送パレット34を保持するかまたは支持する。代わりの実施例では、在庫ホルダ30は、在庫アイテム40を保存することが各々可能な一つ以上の箱を含むモジュラ保持具であってもよい。なお、さらに一般的にいえば、在庫ホルダ30は、在庫アイテム40を適切な方式で保存することが可能で適切ないかなる構成要素であってもよい。
【0018】
保管パレット32、および、発送パレット34は、在庫アイテム40を保存し、保持し、および/または、支持する。
【0019】
上述の如く、保管パレット32、および、発送パレット34は、在庫システム10に保存されるとき、在庫ホルダ30に乗るか支えられてもよい。この種の在庫ホルダ30は、可動性のドライブユニット20に結合され、かつ搬送されるように構成されてもよい。具体的実施例において、保管パレット32、および、発送パレット34は、在庫アイテム40が乗る従来の木のパレットであってもよい。代わりの実施例では、保管パレット32、および、発送パレット34は、在庫システム10のための専用設計の貯蔵容器であってもよい。
【0020】
在庫アイテム40は、オートメーション化された在庫システム10の保管、取り出しおよび/または処理に適しているいかなる対象であってもよい。一つの例として、在庫システム10は通信販売の倉庫設備であってもよい。そして、在庫アイテム40は倉庫設備において保存される商品であってもよい。異なる例として、在庫システム10は返品設備であってもよい。そして、在庫アイテム40は顧客によって戻される商品であってもよい。さらに異なる例として、在庫システム10は製造設備であってもよい。そして、在庫アイテム40は、最終製品に組み立てられる製造キットの個々の構成要素(例えばカスタマイズされたコンピュータシステムのための電子構成要素)であってもよい。
【0021】
在庫ステーション50は、在庫アイテム40が関与する特定のタスクの遂行のために指定される場所である。この種のタスクは、パレット32からの在庫アイテム40を取り出すこと、パレット32または34上の在庫アイテム40のカウント、在庫アイテム40を(例えばパレットまたはケースのサイズのグループから個々の在庫アイテム40に)分解すること、パレット32上の在庫アイテム40を保管すること、および/または在庫アイテム40の他の適切ないかなる方式により処理することまたは取扱うことを含んでもよい。具体的実施例において、在庫ステーション50は、在庫アイテム40を含んでいる特定のタスクがワークスペース70の中で遂行される物理的位置を単に表すに過ぎない。代わりの実施例では、在庫ステーション50は、物理的位置であるとともに、更に在庫アイテムを処理または扱うための適切ないかなる器材であってもよい(例えば在庫システム10に出入りする在庫アイテムのフローをモニタするためのスキャナ、管理モジュール12と通信するための通信インターフェースおよび/または他のいかなる適切な構成要素であってもよい)。
【0022】
オペレーションにおいて、在庫システム10は在庫アイテム40を保存し、かつ、在庫システム10の各種要素は在庫アイテム40に関連するタスクを遂行する。このオペレーションの一部において、管理モジュール12は、特定のタスクを遂行するために、適切な構成要素を選択し、関連するタスクの遂行を開始するために、タスク割り当て44を、選択された構成要素に転送する。各々のタスク割り当て44は、特定の構成要素によって遂行される一つ以上のタスクを定め、記述し、および/または、特定するものである。これらのタスクは、取り出し、保管、補充、および在庫アイテムのカウント、および/または在庫システム10の構成要素のマネージメントに関連するものであってもよい。タスク割り当て44は、適切ないかなる方式で、関連した構成要素に通信される適切ないかなる情報をも表す。なお、具体的実施例において、各々のタスク割り当て44は、適切な無線通信標準に従って関連した構成要素に伝達される一つ以上のパケットを表す。
【0023】
タスク割り当て44に関連づけられたタスクは、在庫ステーション50でユーザ14によって遂行されるタスクを含んでもよい。例えば、ユーザ14および/または在庫ステーション50に割り当てられたタスクを完了するために、ユーザ14は在庫ステーション50を操作し在庫アイテム40を処理してもよい。これらのタスクを遂行すると共に、ユーザ14はステータスインジケータ16を介して、管理モジュール12からユーザ14に割り当てられた一つ以上のタスクのステータスに関する情報を受信する。例えば、管理モジュール12は、そのユーザ14が、ステータスインジケータ16に関連づけられた特定のタスクを開始しなければならないことを示す情報を送信してもよい。
【0024】
これらのタスクを遂行すると共に、ユーザ14はまた、ステータスインジケータ16への入力を提供する。この入力に基づいて、ステータスインジケータ16は管理モジュールへ関連したタスクのステータスに関する12の情報を返送する。例えば、ユーザ14は対応するタスクが完了されたことを示す入力を特定のステータスインジケータ16に提供してもよい。そして、ステータスインジケータ16は、この情報を管理モジュール12に転送してもよい。
【0025】
ステータスインジケータ16が在庫システム10の具体的実施例において使われ得る1つの実施例を例示すると、図1には、在庫ホルダ30a−hを含む在庫システム10の実施例が示されている。在庫ホルダの各々は、複数の在庫アイテム40を保持する保管パレット32を含むかまたは支持している。図1に保持具30zが示されており、これは、発送パレット34を含むかまたは支持している。この例では、人は、特定の目的地に発送される複数の在庫アイテム40を特定する注文42を受信している。ユーザ14は、保管パレット32から発送パレット34上のより小さいグループ34に在庫アイテム40を移動させる役割を果たす。このように、この例示の実施例では、在庫システム10は、在庫アイテム40によって分類される在庫アイテム40のパレットを受け取ってもよい。そして、ユーザ14は、在庫アイテム40がアイテムタイプに従って分類されている保管パレット32から在庫アイテム40を発送目的地に従って分類されるパレット34に移す役割を担う。目的地は、在庫アイテム40に付されている。
【0026】
この方法を容易にするために、在庫システム10は、上述のようにステータスインジケータ16を個々の在庫アイテム40または在庫アイテム40の群と関連づけてもよい。ユーザ14は、ステータスインジケータ16と在庫アイテム40とを、ステータスインジケータ16、および在庫システム10の構成、および、能力に基づいて、適切ないかなる方式によって関連づけてもよい。具体的実施例において、管理モジュール12または在庫システム10の他の構成要素は、これらの関連をメモリに保持してもよい。そして、この関連を使用して、適切なステータスインジケータ16と通信してもよい。一つの例としての具体的実施例で、在庫アイテム40、保管パレット32、および、ステータスインジケータ16の全ては、ユニークにそれらを特定する識別子を有してもよい。これらの識別子は英数字ラベル、カラータグ、バーコード、電波による個体識別(RFID)タグ、または適切なその他のあらゆる形式の識別子であってもよい。在庫アイテム40が在庫システムに追加されるときに(例えば、在庫アイテム40の配達が到着したときに)、ユーザ14は新規な在庫アイテム40、新規な在庫アイテム40が保存される保管パレット32、および選択されたステータスインジケータ16、を特定する情報を、管理モジュール12に送信してもよい。使用する識別子のタイプ、および、在庫システム10の構成に従って、ユーザ14は、情報を手動で入力するか、識別子リーダ18を使用して入力し、関連情報を送信するか、または、管理モジュール12に情報を提供してもよい。この際に、適切ないかなる方式を用いてもよい。管理モジュール12は、それから、新規な在庫アイテム40、それらが保存される保管パレット32、および、選択されたステータスインジケータ16を関連づけ、メモリのデータ構造に格納する。その結果、管理モジュール12は、在庫システム10の全ての保管パレット32をその保管パレット32に保存される在庫アイテム40と関連づけるデータベースまたは他のデータ構造を維持してもよい。適切な識別子を読み込んだ後に、ユーザ14はまた、図1に示すように、関連づけられた保管パレット32の上に選択されたステータスインジケータ16を配置してもよい。その結果、選択されたステータスインジケータ16は関連する保管パレット32と共に移動する。
【0027】
異なる例として、ユーザ14は、管理モジュール12がこれらの関連を生成するのを助けるために、ステータスインジケータ16自身によって送信される情報を使用してもよい。具体的実施例において、管理モジュール12は、ユーザ14に対して、特定のステータスインジケータを、関連した在庫アイテム40と関連づけるために選ばせてもよい。ユーザ14は、選択されたステータスインジケータ16に対して、管理モジュール12にそれ自体を特定(identify)するよう命じてもよい。例えば、管理モジュール12は、在庫システム10でオペレーション可能でありかつ割り当てられていないステータスインジケータ60の全てまたはそのサブセットの各ステータスインジケータ16に対して、命令をブロードキャストして、それが利用可能かどうかをユーザ14に表示するよう命じてもよい。たとえば、これはステータスインジケータ16のライトを明るくすることによって表示してもよい。ユーザ14は、利用できるステータスインジケータ16のうちの1つを選択し、選択されたステータスインジケータ16に対して、選択されたステータスインジケータ16を特定する情報を管理モジュール12に送信するように(例えば、選択されたステータスインジケータ16のボタンを押すことによって)命じてもよい。選択されたステータスインジケータ16は、それから、管理モジュール12に選択されたステータスインジケータ16を特定する情報(例えば英数字の値)を送信してもよい。管理モジュール12は、それから、その特定する情報を、関連する在庫アイテム40と関連づけてもよい。そして、作業は上述の通りに進行してもよい。
【0028】
加えて、管理モジュール12は、ステータスインジケータ16を特定のタスクまたは対象と関連づける前に、ステータスインジケータ16のさまざまな特徴を評価してもよい。このステータスは、ステータスインジケータ16のパワーレベル、ステータスインジケータ16によって現在経験されている信号品質、現在ステータスインジケータ16がタスクまたは対象のいずれに関連づけられているか、ステータスインジケータ16が現在割り当てられているタスクのステータス、および/またはステータスインジケータ16またはその作業のその他のいかなる適切な特徴にも関連する。ステータスインジケータ16の状態および/または能力が、タスクまたは対象を割り当てるのに適切でないと管理モジュール12が判断する場合、または、特定のタスクに割り当てることまたは、ユーザ14がステータスインジケータ16を割り当てることを試みている対象に割り当てることに適切でないと管理モジュール12が判断する場合、管理モジュール12は選択されたステータスインジケータ16を拒絶してもよい。管理モジュール12は、ユーザ14に対し関連したタスクまたは対象のための異なるステータスインジケータを選ばせてもよい。例えば、管理モジュール12は、識別子リーダ18のライトを作動させ、スキャンされたインジケータの識別子は、拒絶されたことを表示し、ユーザ14が他のステータスインジケータ16を調べなければならないことを表示する。その結果、管理モジュール12は、ステータスインジケータ16の状態に関して、情報を維持してもよい。あるいは、関連した状態を判断するために、適切な時にステータスインジケータ16自身からこの種の情報を要求してもよい。
【0029】
ユーザ14がタスクまたは対象に特定のステータスインジケータ16を関連づけることを試みるときに、例えば、管理モジュール12は、関連づけられたタスクを遂行するのに電力レベルが十分かどうかを判断するために、選択されたステータスインジケータ16にクエリを発する。選択されたステータスインジケータ16は、その後、管理モジュール12にその電力レベルを通信してもよい。電力レベルがあまりにも低いために、選択されたステータスインジケータ16にタスクを関連づけることができないと管理モジュール12が判断した場合、管理モジュール12はユーザ14に異なるステータスインジケータ16を選ばせてもよい。
【0030】
図の例では、いったん在庫システム10に保存されている在庫アイテム40および/または保管パレット32がステータスインジケータ16と関連づけされると、管理モジュール12は、ユーザ14および在庫システム10の各種要素にタスクを割り当ててもよい。これによって、受信しまたは在庫システム10によって生成された注文42の遂行を促進する。例えば、管理モジュール12は、様々なタイプの在庫アイテム40の一まとまりを特定の目的地(例えば在庫アイテム40を販売する小売店)に配達する注文42を受信してもよい。管理モジュール12は、それから、データ構造に保存されている関連に基づいて、要請された在庫アイテム40が保管されている一つ以上の保管パレット32を特定してもよい。この情報に基づいて、管理モジュール12は、要請された在庫アイテム40のコレクションを含む発送パレット34を作る際に在庫システム10の作業を管理する。作られた発送パレット34は、それから、注文42を行った小売店に配達されてもよい。
【0031】
発送パレット34の作成を管理する一環として、管理モジュール12は、一つ以上のタスク割り当て44を生成してもよい。各々のタスク割り当て44は、要請された発送パレット34の作成に関係するタスクを特定し、記述しおよび/または、開始する。管理モジュール12は、その後、在庫システム10の範囲内でタスク割り当て44を適切な構成要素または関係者に伝達してもよい。例えば、具体的実施例で、管理モジュール12は、在庫ステーション50へ移動する在庫アイテム40を保持する保管パレット32(図示の例の保管パレット32a−c)を特定する一つ以上のタスク割り当て44を生成してもよい。管理モジュール12は、生成されたタスク割り当て44を在庫システム10の適切な構成要素(例えば選択された移動ドライブユニット20)に伝達する。そして、適切な保管パレット32を在庫ステーション50に移動させるよう要求する。その結果、移動ドライブユニット20の選択されたセットは、特定された保管パレット32を保持している在庫ホルダ30に移動し、これらの在庫ホルダ30と結合する。移動ドライブユニット20の選択されたセットは、図1に示すように、関連した在庫ホルダ30を在庫ステーション50へ移動させてもよい。移動ドライブユニット20が、在庫ステーション50に、適切な保管パレット32を移動させた後、ユーザ14は発送パレット34の作成に関連した多くのタスクを開始してもよい。ステータスインジケータ16によって、ユーザ14と管理モジュール12とが、これらのタスクのステータスに関するステータス情報を交換できる。より詳細には、各々のステータスインジケータ16は、予め定められたタスクおよび/または予め定められたタスクに関係する構成要素に関連づけされ、そのタスクに関連したステータス情報の交換を容易にしてもよい。
【0032】
例えば、具体的実施例において、システム10によって生成された注文42は、複数の異なる在庫アイテム40を要求してもよい。そして、ユーザ14は、注文42を満たす適切な発送パレット34の作成に関する複数のタスクを割り当てられる。これらのタスクの各々は、在庫アイテム40を保存している保管パレット32から、注文42によって要請された特定の在庫アイテム40を、注文42に関連づけられた発送パレット34に転送することを含む。このような実施例では、各々の保管パレット32に関連づけられたステータスインジケータ16は、保管パレット32から発送パレット34に移動させる在庫アイテム40に関する情報を、ユーザ14と管理モジュール12との間で交換することを容易にする。管理モジュール12はステータス情報46aをこれらのステータスインジケータ16の各々に送信してもよい。ステータス情報46aは、ステータスインジケータ16に関連づけられた在庫アイテム40、パレット32または34に係る遂行すべきタスクがユーザに与えられていることを示す。
【0033】
関連したステータスインジケータ16は、ユーザ14に受信されたステータス情報46aを送信してもよい。ステータスインジケータ16によって提供されるステータス情報46aは、全てまたは一部の関連づけられたタスクが遂行されたことをユーザ14に示し、タスクを開始するかまたは完了するかをユーザ14に命じ、遂行されるタスクのパラメータを特定し、および/または、関連するタスクのステータスに関する情報の適切な形式を提供する。さらに、ステータスインジケータ16は、管理モジュール12から直接にステータス情報46aを受信し、ユーザ14に(例えば、管理モジュール12から受信されたタスク割り当て44の一部として)転送し、または、管理モジュール12から受信された他の情報から、それ自体がステータス情報46aを生成する。
【0034】
例えば、移動ドライブユニット20が保管パレット32a−cを在庫ステーション50へ移動したあと、適切な位置で、保管パレット32a−c(すなわちステータスインジケータ16a−c)に関連づけられた各々のステータスインジケータ16は、保管パレット32に係るタスクが完了する準備ができていること、および/または、タスクに関する付加的なステータス情報をユーザ14に示す。具体的実施例において、これは、ライトまたはサウンドジェネレータを作動させるか、またはその他の知覚できるフィードバック構成要素を用いて、在庫にアイテム40を、関連づけられた保管パレット32から発送パレット34に移動させるようユーザ14に命じる。代わりの実施例では、ステータスインジケータ16は、在庫アイテム40の量を含む付加的なステータス情報46aを、関連づけられた保管パレット32から発送パレット34に移動させるために提供してもよい。あるいは、保管パレット32a−cに関連づけられた各々のタスクの優先レベルを提供してもよい。
【0035】
管理モジュール12からステータスインジケータ16a−cを介して、ステータス情報46を受信することに加えて、ユーザ14は、ステータスインジケータ16a−cに入力を提供してもよい。そして、この入力に基づいて、ステータスインジケータ16a−cは、ステータス情報46を管理モジュールに返してもよい。ステータスインジケータ16a−cによって管理モジュール12に送信されるステータス情報46は、全てまたは一部の関連づけられたタスクが完了したことを示してもよい。加えて、そのユーザ14がタスクを開始したこと、ユーザ14がタスクを遂行している方式を特定し、および/または、対応するタスクのステータスに関する情報のその他のいかなる適切な形式を提供してもよい。
【0036】
例えば、図示の例において、注文42に基づいてユーザ14が保管パレット32aから発送パレット34に要請された在庫アイテム40を移動させた場合、ユーザ14はそのユーザ14が保管パレット32aから発送パレット34に在庫アイテム40を移動させたことを示す入力を、発送パレット34と関連づけられたステータスインジケータ16(すなわちステータスインジケータ16a)に提供してもよい。具体的実施例において、ユーザ14は、在庫アイテム40が関連づけられた保管パレット32から移動させたことを示すために、関連したステータスインジケータ16のボタンを押すか、ステータスインジケータ16のスイッチを操作するか、または、ステータスインジケータ16のマイクロホンに話すことによって、この情報を入力してもよい。このように、ユーザ14が保管パレット32aから発送パレット34に在庫アイテム40を移動した場合、ユーザ14はそのユーザ14が在庫アイテム40の一つを移動させたことをステータスインジケータ16aに知らせるためにステータスインジケータ16aのボタンを押してもよい。ステータスインジケータ16は、それから、そのユーザ14が保管パレット32aから発送パレット34に在庫アイテム40を移動させたことを示すステータス情報46bを管理モジュール12に送信してもよい。
【0037】
このようにして、ステータスインジケータ16は、効果的なインターフェースを提供する。このインターフェースにより、管理モジュール12はユーザ14にタスクを遂行することを命じることができ、ユーザ14は管理モジュール12に遂行するタスクのユーザの進捗を知らせることができる。さらに、ユーザの進捗に基づいて、管理モジュール12は、現在ユーザ14に割り当てられているタスクの完了に依存するタスクの付加的なタスク割り当て44を生成してもよい。例えば、具体的実施例では、限定された数の保管パレット32だけが、特定の時間にユーザ14の手の届く範囲に配置されてもよい。ユーザ14が特定の保管パレット32に関連づけられたタスクを完了したことを、ユーザ14が、管理モジュール12に対し、(ステータスインジケータ16を介して)知らせた場合、管理モジュール12は、移動ドライブユニット20にそれらの保管パレット32を倉庫に戻し、他の保管パレット32をユーザ14の近くに移動するように適切なタスク割り当て44を生成してもよい。
【0038】
加えて、そのユーザ14が現在の注文に関連づけられた最後のタスクを完了したことをユーザ14が伝えてきた場合、管理モジュール12は注文42を完了するのに必要な他のタスクを開始させてもよい。例えば、管理モジュール12は、タスク割り当て44を、生成し、発送パレット34を保持している移動ドライブユニット20に送ってもよい。タスク割り当て44は、移動ドライブユニット20に、発送パレット34を、保管場所、発送パレット34の発送の準備ができる他の場所(例えば他の在庫ステーション50)、または注文42によって定められた発送先への輸送のためのトラックまたは他の形式の発送手段に発送パレット34を積載することができる発送ドックに移動させることを命じてもよい。
【0039】
さらにまた、ステータスインジケータ16は、具体的実施例において、特定の在庫アイテム40、発送パレット34または他の構成要素に対して、その在庫アイテム40または構成要素が関与する複数の異なるタスクの遂行の全体にわたって関連づけされてもよい。さらに、これらのタスクは、ワークスペース70の中でさまざまな異なる場所での遂行を目的としてもよい。その結果、特定のステータスインジケータ16は特定の在庫アイテム40または他の対象に割り当てられてもよく、かつ、対象がワークスペース70内を移動するにつれて、その対象に追従してもよい。割り当てられたステータスインジケータ16は、さまざまな異なる場所で実行される関連した構成要素に係るいくつかのタスクのためのステータス情報の交換を容易にする。
【0040】
例えば、一まとまりの在庫アイテム40は、ステータスインジケータ16に関連づけられた後に、第1のステーションへ搬送されてもよい。第1のステーションで、関連づけられたステータスインジケータ16は、第1のタスクが在庫アイテム40に関して遂行されなければならないことを第1のステーションのオペレータに知らせてもよい。この第1のタスクは、予め定められてもよい。あるいはステータスインジケータ16および/または在庫システム10の他の構成要素によって、オペレータに示されてもよい。関連づけられたステータスインジケータ16を用いて、オペレータは、管理モジュール12に第1のタスクの完了を示してもよい。それから、在庫アイテム40は、第2のステーションへ搬送されてもよい。第2のステーションで、関連づけられたステータスインジケータ16は、第2のタスクが在庫アイテム40に関して遂行されなければならないことを他のオペレータに知らせてもよい。関連づけられたステータスインジケータ16を用いて、第2のオペレータは、それから管理モジュール12に第2のタスクの完了を示してもよい。具体的実施例において、関連づけられた在庫アイテム40に係る一連のタスクが在庫システム10のさまざまな場所で遂行されるように、この処理が繰り返されてもよい。
【0041】
その結果、ステータスインジケータ16を介してユーザ14と管理モジュール12との間で通信されるステータス情報46は、在庫システム10のマニュアルの部分、および、オートメーション化した部分の間での情報の交換を合理化する。このようにして、在庫システム10によって提供される効率、および処理能力が向上する。特に、ステータスインジケータ16によって、管理モジュール12がタスクの順番のシーケンスを開始することを可能とし、かつ、オートメーション化した作業、および人間の努力に依存するタスクの遂行を管理することができる。加えて、ステータスインジケータ16が、具体的実施例において、特定の保管パレット32および/またはタスクに動的に関連するため、ステータスインジケータ16によって提供されるインタフェースシステムは柔軟で、かつ、容易に、新規な保管パレット32および/またはタスクを扱うのに適している。さらに、ステータスインジケータ16の具体的実施例は、管理モジュール12との間で無線通信により構成されるので、この種のステータスインジケータ16は、容易に移動でき、または異なる場所に移されてもよく、ユーザ14によって容易にアクセスでき、および/または、ステータスインジケータ16と、在庫システム10の関連づけられた構成要素(例えば保管パレット32)とを並置することができる。
【0042】
図示の例では、ステータスインジケータ16は、特定のタイプのタスクに使用されるが、ステータスインジケータ16は、在庫システム10で遂行され得る適切ないかなる種類のタスクにおいて、ステータス情報46を通信するために用いてもよい。加えて、図1、および上述の説明が在庫システムで使われるステータスインジケータ16の具体的実施例に焦点を当てているが、ステータスインジケータ16は他のタイプのシステムにも利用できる。他のタイプのシステムとしては、タスクが遂行され、それらのタスクに関連するステータス情報46がシステムの各種要素で共有されるシステムである。
【0043】
一つの例として、荷物の特定の部分が選択され、例えば、特定のタイプの処理(例えばX線検査または人間による検査)がなされるような空港荷物設備において、ステータスインジケータ16の具体的実施例が利用されてもよい。ステータスインジケータ16は、ユーザ14、および、管理モジュール12との間で、この種の処理およびその進捗のパラメータに関連するステータス情報を通信してもよい。管理モジュール12は、特定の出発フライトに係る全ての荷物の処理を調整し、より効果のあるセキュリティー対策、および、荷物紛失の可能性を減らすことができる。
【0044】
図2は、ステータスインジケータ16の具体的実施例の機能的なコンテンツを示すブロック図である。図2に示すように、ステータスインジケータ16の具体的実施例は、通信インターフェース102、プロセッサ104、ステータス表示装置106、および、ユーザインタフェース108を有する。図2は、ステータスインジケータ16の全体の機能のさまざまな態様を提供する特定の構成要素を含むが、異なる実施例では、図1に記載されている機能を提供するために、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの適切ないかなる組合せを含んでもよい。
【0045】
通信インターフェース102は、在庫システム10の構成要素例えば管理モジュール12または在庫ステーション50の間で、情報を送信し情報を受信する。具体的実施例において、通信インターフェース102は、ワイヤレス受信機およびワイヤレス送信機および/またはワイヤレストランシーバを含み、無線で適切な構成要素と通信することが可能である。その結果、ステータスインジケータ16は、無線通信をサポートしてもよい。さらに、具体的実施例において、ステータスインジケータ16は、802.11、802.15.4、ZigBee、ブルートゥースおよび/または他の適切な無線通信プロトコルを使用した無線通信をサポートしてもよい。さらに一般的にいえば、通信インターフェース102は、ステータスインジケータ16が在庫システム10の適切な構成要素と通信することを可能とするために、適切ないかなるハードウェアおよび/または適切ないかなるソフトウェアを含んでもよい。
【0046】
プロセッサ104は、管理モジュール12、在庫ステーション50、在庫システム10、またはその他の構成要素によって送信される情報を、通信インターフェース102を介して受信し、かつユーザインタフェース108によりユーザ14から提供される情報入力を受信する。ユーザ14によって提供される入力に基づいて、プロセッサ104は、通信インターフェース102を介して在庫システム10の適切な構成要素にステータス情報46を送信する。同様に、管理モジュール12、在庫ステーション50または在庫システム10の他の構成要素から、通信インターフェース102を介して受け取られる情報に基づいて、プロセッサ104は、ステータス情報46をユーザ14に表示するよう、ステータス表示装置106に命じる。プロセッサ104は、いかなる形式の処理構成要素をも含む。すなわち、専用マイクロプロセッサ、汎用コンピュータ、または電子的情報を処理可能な他の処理デバイスを含んでもよい。プロセッサ104の具体例は、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA(field programmable gate array)、その他の適切ないかなる特定または汎用プロセッサをも含む。
【0047】
ステータス表示装置106は、ステータスインジケータ16が関連づけられたタスクに関するステータス情報46をユーザ14に表示する。ステータス表示装置106は、ステータスインジケータ16に関連づけられたタスクのステータスをユーザ14に映像および/またはオーディオで提示するための適切なライト、ディスプレイ、スクリーン、スピーカおよび/または他のいかなる表示構成要素であってもよい。加えて、具体的実施例で、ステータス表示装置106は、ユーザインタフェース108の構成要素であってもよい。例えば、具体的実施例において、ステータスインジケータ16は、ステータス表示装置106、および、ユーザインタフェース108を兼ね備えたライト付きボタンである。このような実施例では、ステータスインジケータ16は、ライト付きボタンによりステータス情報をユーザ14に表示してもよい。このボタンは、例えば、ステータスインジケータ16に関連づけられた在庫アイテム40が、ユーザ14の作成している発送パレット34へ搬送されなければならないことを示す。加えて、具体的実施例で、ステータスインジケータ16は、複数の繰返しタスクに関連づけされてもよい。そして、ステータス表示装置106は、完了すべき残りの複数の繰返しを反映してもよい。例えば、ステータスインジケータ16は、保管パレット32から発送パレット34に特定の量の特定の在庫アイテム40を移動するタスクに関連づけされてもよい。このような実施例では、ステータス表示装置106は、搬送されていないままの在庫アイテム40のユニットの数を示してもよい。
【0048】
ユーザインタフェース108によって、ユーザ14はステータスインジケータ16にステータス情報46を入力することができる。ユーザインタフェース108は、ユーザがステータスインジケータ16にステータス情報46を入力することを可能とする適切ないかなるボタン、キー、スイッチ、マイクロホンおよび/または他の適切な構成要素であってもよい。加えて、上述の如く、ユーザインタフェース108は、ステータス表示装置106の構成要素であってもよく、またはこれを含んでもよい。例えば、具体的実施例で、ステータスインジケータ16は、ステータス表示装置106、および、ユーザインタフェース108を表すライト付きボタンを含む。このような実施例では、ユーザ14は、例えば、ユーザ14が適切なタイプの在庫アイテム40を、ユーザ14が作成している発送パレット34へ適切に移動させたことを示すために、ライト付きボタンを押すことによって、ステータスインジケータ16にステータス情報46を提供してもよい。
【0049】
パワーモジュール110は、ステータスインジケータ16の各種要素に電源を提供し、および/または電源供給源にステータスインジケータ16を接続する。ステータスインジケータ16の構成に従い、パワーモジュール110は、電池、太陽電池、エネルギー蓄積キャパシタ、無線電源レシーバおよび/またはその他のステータスインジケータ16に電源を提供し、および/または適切な電源供給源にステータスインジケータ16を接続するための適切ないかなる構成要素を表してもよく、または含んでもよい。具体的実施例で、パワーモジュール110は充電用プラグを有する充電式電池を含む。このような実施例では、ステータスインジケータ16は、使用しないときに充電クレードルに保持されてもよい。
【0050】
インジケータ識別子112は、ステータスインジケータ16と他のステータスインジケータを区別するために、ユニークにステータスインジケータ16を特定する。具体的実施例において、インジケータ識別子112は、ステータスインジケータ16にユニークに関連する、テキスト(例えば英数字の値)が表示されたラベル、またはグラフィックであってもよい。代わりの実施例では、インジケータ識別子112は、ユニークにステータスインジケータ16に割り当てられた色でステータスインジケータ16の一部が色付けされたものであってもよい。さらに、具体的実施例で、インジケータ識別子112は、識別子リーダ18によって読み込まれるRFIDまたはバーコードであってもよい。なお、一般に、インジケータ識別子112は、ステータスインジケータ16を特定するための適切ないかなる構成要素または構成要素を含んでもよく、かつ、人間によって読めるものでも、機械で読み取ることができるものでも、および/または適切な方式のステータスインジケータ16を特定するいかなるものでもよい。加えて、具体的実施例で、ステータスインジケータ16は、固定されたインジケータ識別子112を含まなくてもよい。この場合、ユーザ14はステータスインジケータ16および/または管理モジュール12に類似した情報を提供してもよい。(例えば、ステータスインジケータ16に値を入力し、かつ、管理モジュール12に値を通信する)
デバイスモニタ114は、ステータスインジケータ16の状態をユーザ14に伝える。この状態は、ステータスインジケータ16の有効性、現在の割り当て、電力レベル、修理状態および/または他のいかなるオペレーションの態様に関するものであってもよい。デバイスモニタ114は、この機能を提供するために、電球、発光ダイオード(LED)、液晶ディスプレイ(LCD)、7−セグメントデジタルディスプレイ、スピーカおよび/または適切な構成要素のいかなる組合せを含んでもよい。具体的実施例において、デバイスモニタ114は、ステータス表示装置106またはユーザインタフェース108の構成要素を含んでもよく、または表してもよい。例えば、具体的実施例で、デバイスモニタ114は、ライト付きボタンを含んでもよい。このボタンは、ユーザ15がステータスインジケータ16を特定のタスクに割り当てることを試みるときに、ステータスインジケータ16の利用可能状態(availability status)を示すために作動する。一旦ステータスインジケータ16が特定のタスクまたは対象に割り当てられると、この同じライト付きボタンは、ステータス表示装置106またはユーザインタフェース108の動作の一部として、ユーザ14と、管理モジュール12との間の情報交換に使われる。
【0051】
図3は、ステータスインジケータ16が在庫システム10の具体的実施例においてどのように利用されるかを一つ例示するフローチャートである。より詳細には、図3は、ユーザ14がタスクのシーケンスの流れを遂行する場合に、ステータスインジケータ16の収集によって、ユーザ14と管理モジュール12との間のステータス情報の通信が容易になることを詳細に示す。一般に、図3において例示されるステップは必要に応じて、結合され、修正され、または、削除されてもよい。また、追加ステップが実施例オペレーションに加えられてもよい。さらにまた、記載されているステップは、本発明の範囲内において、適切ないかなる順番で実行されてもよい。
【0052】
この例では、在庫システム10は、在庫システム10に保存される特定の保管パレット32を在庫システム10が関連づける複数のステータスインジケータ16を含むと仮定する。その結果、管理モジュール12は、適切な時刻に、関連づけられたステータスインジケータ16に適切なステータス情報46を提供することによって、特定の保管パレット32または特定の保管パレット32によって保存される在庫アイテム40と関連づけられた予め定められたタスクを遂行することを、ユーザ14に命じることができる。同様に、ユーザ14は、関連した保管パレット32に関連づけられたステータスインジケータ16に適切な入力を提供することによって、管理モジュール12へ予め定められたタスクに関連づけられたステータス情報46を送信してもよい。
【0053】
オペレーションは、ステータスインジケータ16を特定の保管パレット32と関連している在庫システム10から開始される。図の例では、各々のステータスインジケータ16は、ユニークにそのステータスインジケータ16を特定するインジケータ識別子を含む。同様に、保管パレット32は、ユニークにその保管パレット32を特定するパレット識別子を含む。その結果、識別子リーダ18は、ステップ300で特定のステータスインジケータ16のインジケータ識別子を読み込む。識別子リーダ18は、また、ステップ302で、特定の保管パレット32を特定のステータスインジケータに関連づけるために、その保管パレット32のパレット識別子を読み込む。識別子リーダ18は、在庫システム10で利用される適切な識別子のタイプの識別子をいかなる方式で読み込んでもよい。一つの例として具体的実施例で、識別子はバーコードである。そして、識別子リーダ18はバーコードをスキャンすることによって識別子を読み込んでもよい。異なる具体的実施例では、識別子はRFIDタグであり、かつ、識別子リーダ18は、RFIDによって送信される無線周波数情報を検出することによって識別子を読み込み、対応するステータスインジケータ16または保管パレット32を特定する。
【0054】
在庫システム10で互いに関連づけられたステータスインジケータ16および保管パレット32のため、インジケータ識別子およびパレット識別子を読み込んだ後に、ステップ304で識別子リーダ18は、インジケータ識別子、および、パレット識別子を管理モジュール12に送信する。管理モジュール12は、メモリ内で、新規な保管パレット32、および、選択されたステータスインジケータ16を関連づける。例えば、管理モジュール12は、在庫システム10に保存される保管パレット32、これらの保管パレットが保存する在庫アイテム40、および、これらの保管パレット32に割り当てられるステータスインジケータ16の全ての間の関連を記憶しているデータベースを維持してもよい。在庫システム10に組み込まれる保管パレット32が残っている場合、図3のステップ306に示すように、ステップ300−304が繰り返されてもよい。
【0055】
図3では、図示の例の中で特定の時点でステップ300−306が実行されることを例示しているが、在庫システム10は、具体的実施例において、保管パレット32、および、ステータスインジケータ16の間の新しい関連を確立してゆく、またオペレーションの間、適切ないかなる時点でも保管パレット32、および、ステータスインジケータ16の間の既存の関連を修正してもよい。例えば、オペレーションの間のいかなる時点でも、在庫システム10は在庫システム10に加えるための新規な保管パレット32を受け入れてもよい。そして、在庫システム10に新規な保管パレット32を受け入れることの一環として、ユーザ14はステータスインジケータ16を新規な保管パレット32に関連づけるために選定してもよい。ユーザ14は、それから選択されたステータスインジケータ16のインジケータ識別子および新規な保管パレット32のパレット識別子を読み、そして、新規な保管パレット32、および選択されたステータスインジケータ16を特定する情報を管理モジュール12に送信する。在庫システム10が追加的な新規な保管パレット32を受信する場合には、在庫システム10のオペレーションにおいて、このプロセスは、さまざまな時点で繰り返されてもよい。
【0056】
図の例では、オペレーションは、特定の目的地に出荷される特定の在庫アイテム40を特定している注文42を受信する管理モジュール12のステップ308へと続く。受信された注文42に応答して、管理モジュール12は、ステップ310で、受信された注文42を処理するために構成要素を選択する。図示の例において、選択される構成要素としては、受信された注文42により要求された在庫アイテム40を保存している一つ以上の保管パレット32、要請された在庫アイテム40の全てが発送のための発送パレット34に搬送できる在庫ステーション50、および、選択された保管パレット32を選択された在庫ステーション50へ移動することが可能な移動ドライブユニット20が挙げられる。管理モジュール12は、それから、選択された保管パレット32を支持する在庫ホルダ30を特定するタスク割り当て44を生成する。管理モジュール12は、また、ステップ314で空の発送パレット34を支持する在庫ホルダ30を特定するタスク割り当て44を生成してもよい。さらに、管理モジュール12は、ステップ316で、選択された在庫ステーション50でユーザ14をガイドする追加情報を提供するために、受信された注文42を実行するべく発送パレット32を作成するユーザ14のための一つ以上のタスク割り当て44を生成してもよい。ユーザ14は、受信された注文42を満たすのに必要なタスクを遂行するときに、ステータスインジケータ16によって提供されるステータス情報46を補充するために、このタスク割り当て44における情報を利用してもよい。管理モジュール12は、それからステップ318で生成されたタスク割り当て44を適切な構成要素に送信する。ステップ320で、選択された移動ドライブユニット20は、選択された在庫ステーション50に選択された保管パレット32および発送パレット34を支持している在庫ホルダ30を移動させる。ステップ322で、管理モジュール12は、管理モジュール12のメモリに保存された関連に基づいて、選択された発送パレット34に転送される第1の在庫アイテム40を保存している保管パレット32に関連づけられた第1のステータスインジケータ16を特定する。管理モジュール12は、それからステップ324で、ステータス情報46を第1のステータスインジケータ16に無線により送信する。このステータス情報は、保管パレット32に係る予め定められたタスクに関連する。例えばこの場合、第1の保管パレット32から発送パレット34に在庫アイテム40を搬送することを示す。さらに、ステータス情報46は、予め定められたタスクの特定の第1のステータスを示す。この場合、ステータス情報46は、在庫システム10がユーザ14に対して予め定められたタスクを遂行するための準備ができていることを示す。この第1のステータスインジケータ16は、ステップ326でユーザ14にこの第1のステータスを示す。
【0057】
ユーザ14は、第1のステータスの重要性、および、予め定められたタスクの性質に従って、適切ないかなる形式で第1のステータスに応答してもよい。この場合、ステップ328で、ユーザ14は、関連づけられた保管パレット32から受信された注文42のために選択された発送パレット34に1つの在庫アイテム40を移動させることによって、関連づけられた保管パレット32に関連する予め定められたタスクを遂行する。ステップ330で、ユーザ14は、予め定められたタスクの第2のステータスを示す入力を、第1のステータスインジケータ16へ提供する。この場合、入力は、そのユーザ14が予め定められたタスクを完了したことを示す。
【0058】
ステップ332で、第1のステータスインジケータ16は、管理モジュール12に第2のステータスを示す情報を無線によって送信する。管理モジュール12は、在庫システム10の構成および完了した特定の注文42に従い、さまざまな方法で第1のステータスインジケータによって送信される情報に応答してもよい。例えば、具体的実施例において、管理モジュール12によって関連するステータスインジケータ16に提供されるステータス情報46は、関連づけられた保管パレット32から発送パレット34に搬送する在庫アイテム40の数を特定しないことがある。管理モジュール12は、在庫アイテム40をその都度1つずつ搬送するようにユーザ14に命じてもよい。その結果、図3に示すように、具体的実施例で、管理モジュール12は、追加の在庫アイテム40がステップ334で第1の保管パレット32から発送パレット34に搬送されなければならないかどうか決定してもよい。その場合は、オペレーションは、ステップ324に戻ってもよい。管理モジュール12は付加的なステータス情報を第1のステータスインジケータ16に送信し、かつユーザ14は、転送したタスクの付加的な繰返しを遂行する。
【0059】
第1の保管パレット32からの他の在庫アイテム40を発送パレット34に追加する必要がない場合、管理モジュール12は、具体的実施例において、注文42を完了するために、まだステップ336で他の在庫アイテム40が発送パレット34に追加されることを必要とするかどうか判断してもよい。その場合は、オペレーションはステップ322に戻ってもよい。そして、管理モジュール12がメモリに保存した関連に基づいて、管理モジュール12は、追加の在庫アイテム40を保存している保管パレット32に関連するステータスインジケータ16を特定してもよい。
【0060】
このように、管理モジュール12は、ユーザ14にタスクの順番のシーケンスを案内するために、ステータスインジケータ16を利用してもよい。例えば、管理モジュール12は、ユーザ14が在庫アイテム40を発送パレット34に配置する注文42を制御するために、ステータスインジケータ16を使用してもよい。これによって、管理モジュール12は(例えば、壊れやすい在庫アイテム40を保護するために)ユーザ14が作成した発送パレット34の重みの分散をコントロールし、または発送パレット34における在庫アイテム40の積み重ね方法をコントロールすることができる。
【0061】
他の在庫アイテム40のいかなるものも発送パレット34に追加する必要がない場合、管理モジュール12は、受信された注文42を完了するために遂行されなければならない他のタスクを始めてもよい。例えば、最後の在庫アイテム40が、発送パレット34に搬送されたことを示すステータス情報46を、適切なステータスインジケータ16から受信した場合、ステップ338で、管理モジュール12は、発送パレット32を現在搬送している移動ドライブユニット20に対して、発送パレット34を発送ステーションへ移動させるよう命じるタスク割り当て44を生成する。ステップ340で、管理モジュール15は、生成されたタスク割り当て44を選択された移動ドライブユニット20に送信する。選択された移動ドライブユニット20は、ステップ342で搭載した発送パレット34を発送ステーションへ移動させる。
【0062】
発送ステーションで、発送パレット34は包装、シール、郵送料、出荷ラベルが添付されてもよい。および/または、発送パレット34は他の適切な方式で発送の準備ができていてもよい。ステップ344で、発送パレット34は、受信された注文42に記載された、または関連づけられた送付先に発送される。そして、図3に示すように、注文40を遂行することに関する在庫システム10のオペレーションが終了してもよい。
【0063】
本発明をいくつかの実施例によって記載したが、多数の変化、バリエーション、変更、変換、および、変形が当業者に提案されてもよい。そして、本発明は、この種の変化、バリエーション、変更、変換、および変形を含むことを意図し、これらは添付の請求項の範囲内のものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タスクに関連する情報を通信する方法であって:
タスクと関連づけられた第1のステータスを特定する第1のステータス情報を無線で受信するステップ;
ユーザに前記第1のステータスを示すステップ;
前記タスクと関連づけられた第2のステータスを示す入力を前記ユーザから受信するステップ;および
前記ユーザからの前記入力の受信に応答して、遠隔装置に前記第2のステータスを特定する第2のステータス情報を無線で送信するステップ、
を有する方法。
【請求項2】
前記遠隔装置から第1のステータス情報を受信するステップは、前記ユーザに前記タスクを開始するように命じる情報を受信するステップ、を有する請求項1記載の方法。
【請求項3】
入力を前記ユーザから受信するステップは、前記ユーザが前記タスクを完了したことを示す入力を前記ユーザから受信するステップを有する、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
第1のステータス情報を無線で受信するステップは、ブルートゥース、802.11、802.15.4、およびZigBee無線通信標準のうち少なくとも1つに従って第1のステータス情報を無線で受信するステップ;および
第2のステータス情報を無線で送信するステップは、ブルートゥース、802.11、802.15.4、およびZigBee無線通信標準のうち少なくとも1つに従って第2のステータス情報を無線で送信するステップ
を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第1のステータス情報を受信する前に、前記遠隔装置にステータスインジケータを特定する情報を無線で送信するステップ、を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記タスクは第1のタスクを含み、かつ、前記遠隔装置は完了されるタスクを記述するタスク割り当てを生成するよう作動する管理モジュールを含む方法であって、
前記管理モジュールで第2のステータス情報を受信するステップ、および
第2のステータス情報の受信に応答して、前記ユーザが前記第1のタスクを完了したあとに開始するべき第2のタスクを特定するタスク割り当てを生成するステップ、を更に有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のタスクは、第1のユーザによって完了されるべき第1のタスクを含み、かつ前記第2のタスクは、第2のユーザによって完了されるべき第2のタスクを含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記第1のタスクは、第1の場所で完了されるべき第1のタスクを含み、かつ前記第2のタスクは、第2の場所で完了されるべき第2のタスクを含む、請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記第1のステータス情報を受信するステップは、
複数のステータスインジケータの各々を、メモリにおいて、複数の構成要素のうちの1つと関連づけるステップ;
前記メモリに保存された情報に基づいて、前記タスクに関係する構成要素に関連づけられたステータスインジケータを特定するステップ;
前記第1のステータス情報を前記特定されたステータスインジケータに送信するステップ;および
前記第1のステータス情報を前記特定されたステータスインジケータにおいて無線で受信するステップ;
を有する、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ステータスインジケータは、インジケータ識別子を含み、かつ、
前記ステータスインジケータを、前記メモリにおいて、第1のタスクと関連づけるステップは、
前記インジケータ識別子を読み込むステップ;
前記インジケータ識別子を管理モジュールに送信するステップ;および
前記インジケータ識別子を前記管理モジュールに保存するステップ;
を有する請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記インジケータ識別子は、バーコードを有し、かつ、前記インジケータ識別子を読み込むステップは、前記バーコードをスキャンするステップを含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記インジケータ識別子は、電波による個体識別(RFID)タグを含み、かつ、前記インジケータ識別子を読み込むステップは、前記ステータスインジケータを特定する無線周波数情報を前記RFIDタグから受信するステップを含む、請求項10記載の方法。
【請求項13】
第1のステータス情報を受信するステップは、
複数のステータスインジケータから第1のステータスインジケータを特定する情報を受信するステップ;
前記第1のステータスインジケータの状態を特定する情報を受信するステップ;
前記第1のステータスインジケータの前記状態に基づいて前記ステータスインジケータを拒絶するステップ;
前記ステータスインジケータを拒絶することに応答して、前記複数のステータスインジケータから第2のステータスインジケータを特定することをユーザに促すステップ;
を有する、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のステータスインジケータの状態を特定する情報を受信するステップは、前記第1のステータスインジケータのエネルギーレベルを示す情報を受信するステップを含む、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第1のステータスインジケータの状態を特定する情報を受信するステップは、前記第1のステータスインジケータが現在タスクを割り当てられているかどうかを示す情報を受信するステップを含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記第1のステータスインジケータの状態を特定する情報を受信するステップは、前記第1のステータスインジケータに現在割り当てられているタスクのステータスを示す情報を受信するステップを含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザに前記第1のステータスを示すステップは、ライトを作動させるステップを含む、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
入力を前記ユーザから受信するステップは、前記ユーザがボタンを押したことを検出するステップを含む、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
入力を前記ユーザから受信するステップは、ライト付きボタンを作動させるステップを含み、かつ、入力を前記ユーザから受信するステップは、前記ユーザが前記ライト付きボタンを押したことを検出するステップを含む、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
タスクに関連する情報を通信する装置であって:
無線で情報を受信しかつ送信するための無線インターフェース;
ユーザからタスクに関する入力を受信するためのユーザインタフェース;
表示装置;および
プロセッサであって、前記プロセッサは:
前記無線インターフェースによって、前記タスクと関連する第1のステータスを特定する第1のステータス情報を受信し;
前記表示装置を使用して、前記ユーザに前記第1のステータスを示し;
前記タスクに関連する第2のステータスを示す前記ユーザからの入力を受信し;かつ
前記入力の受信に応答して、前記第2のステータスを特定する第2のステータス情報を前記無線インターフェースにより遠隔装置に送信するためのプロセッサ;
を有する装置。
【請求項21】
前記第1のステータス情報は、前記ユーザに前記タスクを開始するように命じる情報を含む、請求項20記載の装置。
【請求項22】
前記プロセッサは、前記ユーザが前記タスクを完了したことを示す前記ユーザからの入力を受信することによって前記第2のステータスを示す前記ユーザからの入力を受信するよう作動する、請求項20または21記載の装置。
【請求項23】
前記無線インターフェースは、ブルートゥース、802.11、802.15.4、およびZigBee無線通信標準のうち少なくとも1つに従って、情報を受信しかつ送信するよう作動する、請求項20ないし22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記第1のステータス情報を受信する前に、前記無線インターフェースによって当該装置を特定する情報を送信するよう更に作動する、請求項20ないし23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
当該装置を特定するインジケータ識別子を含む、請求項20ないし24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
前記インジケータ識別子は、バーコードを含む、請求項25記載の装置。
【請求項27】
前記インジケータ識別子は、電波による個体識別(RFID)タグを含む、請求項25記載の装置。
【請求項28】
前記インジケータ識別子は、ユニークに当該装置を特定する英数字の値を示す、請求項25記載の装置。
【請求項29】
前記インジケータ識別子は、ユニークに当該装置に関連づけられた色によって塗られた色のついた部分を含む、請求項25記載の装置。
【請求項30】
前記表示装置は、ライトを含み、かつ、前記プロセッサは、ライトを点灯させることによって、前記ユーザに前記第1のステータスを示すよう作動する、請求項20ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記ユーザインタフェースは、ボタンを含み、かつ、前記プロセッサは、前記ユーザが前記ボタンを押したことを検出することによって、前記ユーザから入力を受信するよう作動する、請求項20ないし30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記ユーザからの入力を受信することは、ライト付きボタンを作動させることを含み、かつ、前記ユーザからの入力を受信することは、前記ユーザが前記ライト付きボタンを押したことを検出することを含む、請求項20ないし31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
タスクを完了するシステムであって、
複数のステータスインジケータに無線でステータス情報を送信し、かつ複数のステータスインジケータから無線でステータス情報を受信するための管理モジュール;および
第1のステータスインジケータを含む複数のステータスインジケータであって、前記第1のステータスインジケータは:
前記管理モジュールから、前記タスクと関連づけられた第1のステータスを特定する第1のステータス情報を無線で受信し、
ユーザに前記第1のステータスを示し;
前記タスクに関連する第2のステータスを示す前記ユーザからの入力を受信し;かつ
前記入力の受信に応答して、前記第2のステータスを特定する第2のステータス情報を前記管理モジュールに無線で送信するためのステータスインジケータ;
を有するシステム。
【請求項34】
前記第1のステータスインジケータは、前記ユーザに前記タスクを開始するよう命ずる情報を受信することによって、前記遠隔装置から第1のステータス情報を受信するよう作動する、請求項33記載のシステム。
【請求項35】
前記第1のステータスインジケータは、前記ユーザが前記タスクを完了したことを示す前記ユーザからの入力を受信することによって、前記ユーザからの入力を受信するよう作動する、請求項33または34記載のシステム。
【請求項36】
前記第1のステータスインジケータは、ブルートゥース、802.11、802.15.4、およびZigBee無線通信標準のうち少なくとも1つに従って、第1のステータス情報を受信することによって、無線で、第1のステータス情報を受信し、かつ
ブルートゥース、802.11、802.15.4、およびZigBee無線通信標準のうち少なくとも1つに従って、第2のステータス情報を送信することによって、無線で、第2のステータス情報を送信するよう作動する、請求項33ないし35のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項37】
前記タスクは、第1のタスクを含み、かつ管理モジュールは更に;
前記ステータスインジケータから第2のステータス情報を受け取り;かつ
前記第2のステータス情報の受信に応答して、前記ユーザが前記第1のタスクを完了したあとに開始するべき第2のタスクを特定するタスク割り当てを生成するよう作動する、請求項33ないし36のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項38】
前記管理モジュールは、メモリを含み、かつ前記管理モジュールは、
前記ステータスインジケータの各々を、前記メモリにおいて、複数の構成要素のうちの1つと関連づけ;
前記メモリに保存された情報に基づいて、前記タスクに関係する構成要素に関連づけられたステータスインジケータを特定し;かつ
前記第1のステータス情報を前記特定されたステータスインジケータに送信するよう作動する、請求項33ないし37のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項39】
前記複数のステータスインジケータの各々は、インジケータ識別子を含み、かつ前記管理モジュールは、前記インジケータ識別子からの情報を受信し、かつ前記受信された情報を、前記メモリにおいて、前記ステータスインジケータと関連づけることによって、前記ステータスインジケータの各々と複数の構成要素のうちの1つとを関連づけるよう作動する、請求項38記載のシステム。
【請求項40】
前記インジケータ識別子の各々は、バーコードを含むシステムであって、
バーコードをスキャンし;かつ
前記バーコードを前記管理モジュールに送信するためのバーコードリーダを更に有する請求項39記載のシステム。
【請求項41】
前記インジケータ識別子の各々は、電波による個体識別(RFID)タグを含むシステムであって、
前記RFIDタグから前記ステータスインジケータを特定する無線周波数情報を受信し、かつ
前記管理モジュールに前記ステータスインジケータを特定する情報を送信するための無線周波数(RF)スキャナを更に有する、請求項39記載のシステム。
【請求項42】
前記インジケータ識別子の各々は、ユニークにそのステータスインジケータを特定する英数字の値を表示する、請求項33ないし41のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項43】
前記インジケータ識別子の各々は、色付きの部分を含み、かつ各々の前記色付きの部分は異なる色に塗られている、請求項33ないし42のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項44】
ステータスインジケータの各々は、ライトを含み、かつステータスインジケータの各々は、ライトを作動させることによって、前記ユーザに前記第1のステータスを示すように作動する、請求項33ないし43のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項45】
ステータスインジケータの各々は、ボタンを含み、ステータスインジケータの各々は、前記ユーザが前記ボタンを押したことを検出することによって、前記ユーザからの入力を受信するよう作動する、請求項33ないし44のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項46】
ステータスインジケータの各々は、ライト付きボタンを含み、かつステータスインジケータの各々は、ライト付きボタンを作動させる前記ユーザの入力を受信するよう作動し、かつ前記ユーザからの入力を受信することは、前記ユーザが前記ライト付きボタンを押したことを検出することを含む、請求項33ないし45のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項47】
タスクに関連する情報を通信するシステムであって:
タスクに関連づけられた第1のステータスを特定する第1のステータス情報を無線で受信するための手段、
ユーザに前記第1のステータスを示すための手段;
前記タスクと関連づけられた第2のステータスを示す入力を前記ユーザから受信するための手段;および
前記ユーザからの前記入力の受信に応答して、前記第2のステータスを特定する第2のステータス情報を無線で遠隔装置に送信するための手段、
を有するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【公表番号】特表2010−515967(P2010−515967A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−544865(P2009−544865)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/086579
【国際公開番号】WO2008/085628
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(508019805)キヴァ システムズ,インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】