説明

ストラップ装置

【課題】ストラップ側と対象物側とを容易に分離及び結合することが可能であるストラップ装置を提供する。
【解決手段】環状の紐をユーザの身体の一部に掛けることで、該紐を介して対象物をユーザに装着させるストラップ装置であって、前記紐に取り付けられる基部と、前記基部に対して係合する、前記対象物が取り付けられる対象物取付部と、前記基部と前記対象物取付部の係合が維持された状態で、該基部と該対象物取付部を相対的にスライドするように設けられ、且つ、該基部と該対象物取付部の一端までスライドすることによって係合が解除されるスライド部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はストラップ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザの首に環状のストラップを掛けて、名前や顔写真等を記載したネームカードや、自己認識のためのデータを格納しRFIDタグにより読取装置と無線通信を行う通信カード等の対象物を挿入したカードホルダーストラップ装置を装着させる場合がある。
【0003】
従来から、ネームカード等の対象物には個人情報が記載されているため、対象物を装着したユーザは、外出する際等には対象物を他人から見られないようにしたいという要求がある。そこで、ストラップ装置をユーザの首から外すことによって、対象物を他人から見られないようにすることが可能であるが、この作業は、腕を肩よりも上側に回すためユーザにとって負荷が大きいものである。また、この作業においてストラップが髪の毛と接触する可能性があるため、髪のセットが乱れてしまう可能性がある。そのためこの作業はそもそもユーザに嫌がられ、また、行うとしても慎重に作業せざるを得ない。女性に対しては、ストラップにファンデーションなどがつかないようにするため、よりいっそう慎重に作業を行う必要がありこの作業が煩わしいものである。そこで、ユーザはストラップを首から外さずに、対象物を胸ポケット等に収納して隠したいという要求がある。
【0004】
従来のストラップ装置には、ストラップに取り付けられたリール機構に巻き付けられ対象物とリール機構を介する紐体によって、対象物がストラップから離れる方向に自由に伸ばすことが可能であるストラップ装置が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。このストラップ装置では、例えば、対象物が自己認識のためのデータを格納しRFIDタグにより読取装置と無線通信を行うICカードである場合、該ICカードをICカードアンテナ部などに近づける際に、紐がICカードアンテナ部に届く長さでなくても、リール機構に巻き付けられ対象物の巻取りを解除してストラップから離れる方向に伸ばすことにより、ICカードアンテナ部にICカードを近づけることが可能である。他に、従来のストラップ装置には、ストラップに設けられた係止片に対象物を取り付けるストラップ装置が開発されている(例えば、特許文献2を参照)。このストラップ装置では、係止片から対象物を取り外すことによって、ストラップ側と対象物側とを分離させることが可能である。また、ストラップに取り付けられた茸状突起部を、対象物に取り付けられた丸穴に切り込みを介して取り付けるストラップ装置が開発されている(例えば、特許文献3を参照)。このストラップ装置では、切り込みを拡げることによって茸状突起部を丸穴から外すことによって、ストラップ側と対象物側とを分離させることが可能である。さらに、ストラップに設けられたクリップ機構により対象物の一部を挟みこみ、ストラップと対象物とを接続するストラップ装置が開発されている(例えば、特許文献4を参照)。このストラップ装置では、クリップ機構を開き、クリップ機構が対象物を挟み込んだ状態を開放して、ストラップ側と対象物側とを分離させることが可能である。
【特許文献1】特開2005−152511号公報
【特許文献2】特開2006−322577号
【特許文献3】公報実用新案登録第3086961号公報
【特許文献4】特許第3590326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のストラップ装置は、ストラップに取り付けられたリール機構に巻き付けられ対象物とリール機構を介する紐体によって、リール機構に巻き付けられ対象物の巻取りを解除
してストラップから離れる方向に伸ばすことにより、ICカードアンテナ部にICカードを近づけることが可能であるが、紐体が延ばしっぱなしになると、リール機構が紐体を巻き付ける力を保持する部材(例えばバネ部材)が塑性変形することにより、該巻きつける力が減少し完全に巻き取れなくなってしまうことがある。また、一般に、紐体は必要な時にだけ(入退出管理システムのアンテナ部に対象物を近づける場合など)引き延ばすことが想定されているため、ストラップに比べて細いものであることが多い。従って、紐体を延ばしっぱなしにすると、紐体の耐久性が弱いため切れてしまうことがある。これを防止するために紐体を太くすると、リール機構が大きくなってしまい、ユーザにとって使いにくいストラップ装置になってしまう。また、リール機構に巻き付けられ対象物の巻取りを解除してストラップから離れる方向に伸ばす作業は、腕力が必要であるため、腕力の弱いユーザにとっては、使用するための負荷が大きく、不向きである。
【0006】
また、対象物を薄い透明ビニルで形成される対象物保持部に挿入し、対象物保持部の係止穴がストラップに設けられた係止片に取り付けられることによって、対象物がストラップに取り付けられる従来のストラップ装置は、前記係止穴を前記係止片から取り外すことによって、ストラップ側と対象物側とで分離及び結合することが可能であるが、この作業は、前記係止片を対象物側から取り外すといった細かい作業が必要とされ、作業性が極めて悪い。更に、ストラップ装置が引っ張られた場合、係止穴に負荷がかかるため係止穴が破れてしまう可能性がある。
【0007】
他に、ストラップに取り付けられた茸状突起部を、対象物に取り付けられた丸穴に切り込みを介して取り付ける従来のストラップ装置は、切り込みを無理に拡げることによって茸状突起部を丸穴から外し、ストラップ側と対象物側とで分離することが可能であるが、茸状突起部を丸穴から外れにくくすることによって、ストラップ側と対象物側とで分離し難くし、対象物の紛失を防ぐ構造となっている。従って、ストラップ側と対象物側とを分離する行為は、ユーザにとって困難であるだけでなく、頻繁な分離が想定されていない機構において分離及び結合を繰り返すことによって、茸状突起部と丸穴が壊れてしまう恐れがある。
【0008】
更に、対象物を薄い透明ビニルで形成される対象物保持部に挿入し、クリップ機構により対象物保持部の一部を挟みこむことによって、対象物がストラップに取り付けられる従来のストラップ装置は、対象物保持部を片手で固定し、もう一方の手でクリップ機構を開いた状態を維持しながら、対象物保護部をクリップ機構から取り外すといった煩雑な作業が必要とされ、作業性が極めて悪い。
【0009】
そこで本発明は、上記した問題に鑑み、ストラップ側と対象物側とを容易に分離及び結合することが可能であるストラップ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するために、ストラップ(以下、紐と記載する)側と対象物側との分離及び結合操作を工夫した。本発明は、ユーザが紐を首から外さずに、対象物を取り付け及び取り外しすることが可能なストラップ装置を提供することが可能である。
【0011】
詳細には、本発明は、環状の紐をユーザの身体の一部に掛けることで、該紐を介して対象物をユーザに装着させるストラップ装置であって、前記紐に取り付けられる基部と、前記基部に対して係合する、前記対象物が取り付けられる対象物取付部と、前記対象物取付部に設けられ、前記基部と該対象物取付部との係合が維持された状態で、該基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドするように形成されるスライド部と、を備え、前記基部が前記スライド部の端部までスライドすることによって係合が解除される。
【0012】
上記ストラップ装置において、基部に紐が取り付けられ、対象物取付部に対象物が取り付けられ、対象物取付部が基部に対して取り付け及び取り外し可能であるため、紐側と対象物側を分離及び結合することが可能である。具体的に説明すると、スライド部は、基部と対象物取付部との係合が維持された状態で、基部が対象物取付部に対して相対的にスライドするように設けられる。更に、基部がスライド部の端部までスライドすることによって、該基部と対象物取付部との係合が解除され、紐側と対象物側とを分離することが可能である。従って、ユーザが外出等により対象物を他人から見られないようにする際に、紐側をユーザの首から外さずに、対象物側のみを鞄やズボンのポケットなどに収納することが可能となる。また、自己認識のためのデータを格納しRFIDタグにより読取装置と無線通信を行うICカードにおいて、ICカードアンテナ部などにICカードを近づける際に、紐がICカードアンテナ部に届く長さでなくても、対象物側と紐側とを分離することによって、簡単にICカードアンテナ部にICカードを近づけることが可能である。
【0013】
ここで本発明のストラップ装置において、前記基部は、突起状の突起部とフック状の引掛部とを有し、前記対象物取付部は、溝状の溝部と、前記引掛部に引っ掛けることによって前記基部に対して係合するレール状のレール部とを有し、前記スライド部は、前記溝部と前記レール部とにより構成され、前記溝部と前記突起部とが係合することと、前記引掛部と前記レール部とが係合することとのいずれか又は両方によって、前記基部と前記対象物取付部との係合が維持された状態になり、前記引掛部は、前記レール部に係合した状態で該レール部に対して相対的にスライドし、該引掛部が該レール部の端部までスライドすることによって、前記溝部と前記突起部との係合と、前記引掛部と前記レール部との係合とが解除され、前記基部と前記対象物取付部との係合が解除された状態になってもよい。
【0014】
本発明のストラップ装置は、引掛部にレール部を引っ掛けることによって、対象物取付部が基部に対して係合する。そして、互いに係合した対象物取付部と基部を、引掛部がレール部の端部までスライドすることによって係合が解除され、紐側と対象物側を分離することが可能である。従って、本発明のストラップ装置は、ユーザが外出等により対象物を他人に見えないようにする際に、紐側をユーザの首から外さずに、対象物側のみを鞄やズボンのポケットなどに収納することが可能となる。
【0015】
ここで本発明において、前記突起部は、フック状の引掛部の底部に近接する底部側面が高く、該底部側面と対向し、前記対象物取付部が前記突起部に係合するための開口部に近接する開口部側面が低くなる傾斜部を有してもよい。
【0016】
前記突起部の前記開口部側面が低くなることによって、前記対象物取付部が前記基部に係合する際に突起部が溝部に係合し易くなる。その結果、紐側と対象物側とを容易に結合することが可能である。一方、前記底部側面が高くなることによって、溝部と突起部との係合が外れにくくなる。その結果、前記基部と前記対象物取付部との係合が維持され易くなる。
【0017】
ここで本発明において、前記基部が前記スライド部の端部までスライドし、該基部と前記対象物取付部との係合が解除される前に、該スライドを規制し、更に、ユーザから所定の力が付与されることによって該規制を解除することが可能なスライド規制部を更に備えてもよい。
【0018】
スライド規制部は、基部と対象物取付部の係合が解除される前に前記基部が前記対象物取付部に対して相対的にスライドすることを規制する。その結果、ユーザの意図しない基部と対象物取付部の相対的なスライドを防止し、不意に紐側と対象物側とが分離することを防止することが可能である。従って、本発明のストラップ装置は、対象物の紛失を防ぐ
ことが可能なストラップ装置を提供することが可能である。更に、スライド規制部は、ユーザから所定の力が付与されることによって、スライドの規制を解除することが可能である。その結果、本発明のストラップ装置は、スライド規制部を備えても、前記基部を前記対象物取付部に対して相対的にスライドさせることが可能であり、紐側と対象物側とを分離することが可能である。
【0019】
ここで本発明において、前記対象物取付部は、穴状の穴部を更に有し、前記スライド規制部は、前記突起部が前記穴部に嵌合することによって、前記基部が前記対象物取付部に対して相対的にスライドすることを規制してもよい。
【0020】
対象物取付部に設けられた穴部が基部に設けられた突起部に嵌合することにより、スライド規制部は、前記基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドすることを規制する。従って、本発明のストラップ装置は、基部と対象物との相対位置関係をユーザが意図する状態に維持することが可能である。
【0021】
また、前記穴部は、少なくとも前記対象物取付部の長手方向の両端部に有してもよい。基部に設けられた突起部が、対象物取付部の長手方向の両端部に有する穴部と嵌合することにより、スライド部が基部と対象物取付部の一端までスライドする際に、基部と対象物取付部の係合が解除される直前でスライドを規制することが可能である。従って、本発明のストラップ装置は、ユーザの意図しないスライド部による基部と対象物取付部の相対的なスライドを防止し、不意に紐側と対象物側とが分離することを防止することが可能である。
【0022】
ここで本発明において、前記対象物取付部は、前記基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドする方向と直交する方向から、前記基部に対して係合してもよい。基部と対象物取付部の係合が解除され、紐側と対象物側を分離したストラップ装置において、基部が取り付けられた紐をユーザが首に装着し、基部が対象物取付部に対して相対的にスライドする方向を、重力方向と直交する方向に設定した状態で、対象物が取り付けられた対象物取付部を基部に取り付ける場合、対象物取付部が重力方向から基部に対して係合する。言い換えると、ユーザが対象物取付部を持った手を基部の上方から重力方向に下げることによって、基部と対象物取付部を係合することが可能である。従って、本発明のストラップ装置は、対象物取付部が基部に簡単に係合するため、紐側と対象物側とを容易に結合することが可能であるストラップ装置を提供することが可能である。
【0023】
ここで本発明において、前記基部は、前記対象物取付部に対して相対的にスライドする方向に準じて前記引掛部を回転させる回転部を有してもよい。基部と対象物取付部との係合が維持された状態で、基部と対象物取付部を相対的にスライドする際に、回転部は、該スライドのために対象物取付部にかかる外力により、前記基部が前記対象物取付部に対して相対的にスライドする方向に準じて引掛部を回転する。その結果、該対象物取付部が前記基部に対して相対的にスライドする力をスライドする方向のみに向けることが可能である。従って、本発明のストラップ装置は、ユーザが該対象物取付部に対しスライドさせるために多大な力を付与しなくても、紐側と対象物側を容易に分離することが可能である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、紐側と対象物側を容易に分離及び結合することが可能であるストラップ装置を提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
ここで、本発明の実施例に係るストラップ装置を有するネームホルダーの実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施例に係るストラップ装置は、ユーザの
氏名等を記したネームカードを収納したカードホルダー等を保持するネームホルダーに適用されるものであるが、これは本発明を当該実施例に限定する意図ではなく、本発明と技術的思想が同一の範囲にある限りは、ユーザが対象物を携帯するとき等に利便性を向上するために使用することが可能である。
【0026】
図1から図4には、ネームホルダー1の全体構造を示す。図1は、ユーザがネームホルダー1を使用する際の正面図を示す。図2は、紐2が取り付けられたネームホルダー1の正面側の斜視図であり、図3はその背面側の斜視図である。図4は紐2が取り付けられていないネームホルダー1の断面図である。
【0027】
このネームホルダー1は、ユーザが自己の名前や所属部署を記したカードホルダー3(対象物)を携帯するために、首にかけた紐2を介して当該カードホルダー3がユーザの胸の前等に保持されるようにするためのものである。尚、このカードホルダー3はRFIDタグによる無線機能を有してもよい。このネームホルダー1は、ユーザの必要に応じて、紐2側とカードホルダー3側(対象物側)とに容易に分離及び結合することが可能である。従って、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、紐2を首にかけた状態で紐2側とカードホルダー3側を分離し、当該カードホルダー3を所定のリーダ機能を有する読み取り機器にかざすことで、ユーザは首を読み取り機器まで近づける必要が無く、入退室等の所定のセキュリティ操作を容易に行うことが可能である。以下、本発明の実施例に係るネームホルダー1の詳細な説明を行う。
【0028】
本発明の実施例に係るネームホルダー1において、対象物取付部4にカードホルダー3が取り付けられ、基部5に紐2が取り付けられ、対象物取付部4が基部5に対して取り付け及び取り外し可能であるため、紐2側とカードホルダー3側を分離及び結合することが可能である。このネームホルダー1は、ユーザの身体の一部に掛ける環状の紐2と、紐2に取り付けられる基部5と、基部5に対して取り付け及び取り外し可能でありカードホルダー3が取り付けられる対象物取付部4を主な構成要素としている。
【0029】
<基部の構成>
まず、基部5の構成について説明する。基部5は、紐2を取り付ける第一基部51及び第二基部52と、引掛部54を回転させる回転部53と、対象物取付部4と係合する引掛部54と、対象物取付部4との係合が維持された状態になる突起部55を主な構成とする。図5は基部5の側面図であり、図6はその断面図である。図7は、紐2が取り付けられた基部5の正面図である。図8は、回転部53を取り付ける取付穴513を設けた第一基部51の正面図である。図9は、引掛部54と突起部55とを有する回転部53の側面図である。図10は、回転部53が回転する様子を表した基部5の正面図である。
【0030】
基部5は、ユーザの身体の一部に掛ける環状の紐2に取り付けられる。具体的に説明すると、図6に示すように、環状の紐2の一部を、略同径である円盤状の、第一基部51と第二基部52によって挟み、第一基部51と第二基部52とを超音波溶着などで接続することによって基部5が紐2に取り付けられる。尚、第一基部51はユーザがネームホルダー1を装着した際に他人から見える側に設けられ、第二基部52は他人から見えない側であって、ユーザの正面と対向する側に設けられる。また、基部5は、接続された第一基部51と第二基部52の上方の二箇所に紐2が突き出される紐突出部56を有する(図5及び図7参照)。更に、第二基部52は、第一基部51と対向する面の、上方の紐突出部56付近と下方の両方に、円錐状の紐固定部57が複数設けられる(図5及び図6参照)。この紐固定部57は、第一基部51と第二基部52が接続された際に、三角錐状の頂点が紐2に食い込むことによって紐2の横滑りを防止するため、紐2を基部5に固定することが可能である。
【0031】
また、基部5は、引掛部54を回転させる回転部53を有する。回転部53は、第一基部51の円盤と略同径の円盤部531を有する(図6及び図9参照)。円盤部531は、第一基部51が第二基部52と対向する面と反対の面に接して設けられる。また、回転部53は、第一基部51と接する面の中心部に円柱状の回転軸部532と、回転軸部532の先端に回転軸部よりも若干径の大きい円盤状の先端部533を更に有する(図9参照)。ここで、第一基部51は円盤部531と接する面の中心に、回転部53が有する先端部533と略同径の円状の穴である第一取付穴511と、該第一取付穴511よりも若干小さい穴であって、回転部53が有する回転軸部532と略同径の円状の穴である第二取付穴512とが繋がったダルマ型の取付穴513が設けられる(図8参照)。回転部53が有する先端部533を第一取付穴511に挿入し、第二取付穴512にスライドすることで、回転部53を第一基部51に容易に取り付けることが可能である(図6参照)。また、回転部53は、回転軸部532を軸として基部5に対して360°回転自在である。
【0032】
更に、基部5は対象物取付部4に係合する引掛部54を有する。引掛部54は、回転部53が回転軸部532を有する面とは反対の面の円の端部から垂直方向に延在する第一引掛部541と、回転部53の面に対して平行であって、円の中心方向に延在する第二引掛部542の端部が接続された、回転部53に設けられるフック状の引掛部54である(図5から図7及び図9参照)。従って、引掛部54が回転部53に設けられていることから、回転部53が回転すると引掛部54も一緒に回転する(図10参照)。回転部53は360°回転自在であるため、引掛部54は基部5に対してどの角度にも回転することが可能である。尚、ユーザがネームホルダー1を首に掛けた際に、通常、引掛部54の自重によって回転部53が回転し、引掛部54が重力方向に位置するため、第二引掛部542が重力方向と反対の方向に延在する(図5及び図7参照)。
【0033】
また、基部5は突起部55を有する。突起部55は、回転部53が回転軸部532を有する面とは反対の面に、引掛部54の第二引掛部542と対向する位置に設けられる(図5、図6及び図9参照)。尚、突起部55は、重力方向に対して低くなり、重力方向と反対の方向に対して高くなる傾斜部551を有する。
【0034】
<対象物取付部の構成>
次に、上述した基部5に対して係合し、且つ、カードホルダー3が取り付けられる対象物取付部4について説明する。対象物取付部4は、上述した引掛部54に引っ掛けられ基部5と係合するレール部41と、上述した突起部55との係合が維持された状態になる溝部42と、上述した突起部55に嵌合する穴部43を主な構成とする。図11は、対象物取付部4の背面側の斜視図である。図12は、図11に示す対象物取付部4のA−A'断
面図である。尚、図12に示す点線は、図11に示す対象物取付部4の長手方向中間部のB−B'断面図である。
【0035】
対象物取付部4は、レール部41を有する。レール部41は、断面コの字状の形状(図12を参照)をした、カードホルダー3の長さと略同じ長さの構造である(図2及び図3参照)。具体的に説明すると、レール部41は、互いに対向する第一レール部411及び第二レール部412と、該第一レール部411と該第二レール部412の片端側と接続し、且つ、引掛部54を受け止める引掛部受止部413を有する(図4及び図12参照)。第一レール部411はカードホルダー3が取り付けられ、第二レール部412は第二引掛部542と円盤部531との間に引っ掛けられる。その結果、第一レール部411と第二レール部412が第二引掛部542を挟む構造となる。また、第二レール部412は、引掛部受止部413と接続してない側の片端側が、第一引掛部541と当接する。尚、引掛部受止部413が第二引掛部542の延在する端部を受け止め当接してもよい。
【0036】
また、対象物取付部4は、溝部42を有する。溝部42は、第二レール部412が円盤
部531と接する面に設けられ(図4、図11及び図12参照)、第二レール部412の長手方向に沿って形成される。また溝部42は、基部5に設けられる突起部55を係合することが可能な大きさの溝である。突起部55が溝部42に係合することによって、基部5と対象物取付部4の係合が維持された状態になる。
【0037】
更に、対象物取付部4は、穴状の穴部43を有する(図11及び図12参照)。穴部43は、図12の点線に示すように、溝部42よりも深い溝を有する穴である。また、穴部43は、上述した溝部42上のレール部41の長手方向の両端部と、レール部41の長手方向の中間部に設けられ、基部5が有する突起部55と略同形の穴である(図11参照)。従って、穴部43が基部5に設けられた突起部55と嵌合することが可能である。尚、対象物取付部4の長手方向の中間部は、図12の点線に示すように、引掛部受止部413が溝状の溝部414と、突起状の突起部415を有する。突起部415は、引掛部受止部413の長手方向の外側中間部に半円柱状に設けられる(図11参照)。
【0038】
<紐側とカードホルダー側の結合方法>
ここで、紐2側とカードホルダー3側の結合方法について説明する。図13は、対象物取付部4が基部5に対して係合する様子を表した正面側から見た図である。図14は、対象物取付部4が基部5に対して係合する様子を表した側面側から見た図である。
【0039】
基部5は紐2に取り付けられており、対象物取付部4はカードホルダー3を取り付ける。従って、紐2側とカードホルダー3側が分離された状態において、対象物取付部4が基部5に対して係合することによって、紐2側とカードホルダー3側を結合することが可能である。ユーザの首に環状の紐2を掛けると、紐2に取り付けられた基部5は自重により重力方向に位置する。更に、基部5に設けられる回転部53が回転することにより、引掛部54が自重によって重力方向に位置し、第二引掛部542が重力方向と反対の方向に延在する(図1、図13及び図14参照)。その結果、ユーザが対象物取付部4を持った手を引掛部54の上方から重力方向に下げ、レール部41を引掛部54に引っ掛けることによって、基部5と対象物取付部4を係合することが可能である。従って、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、対象物取付部4を基部5に簡単に係合することが可能であるため、紐2側とカードホルダー3側を容易に結合することができる。
【0040】
また、レール部41を引掛部54に引っ掛ける際に、基部5が有する突起部55に対象物取付部4が有する溝部42が係合する。その結果、基部5と対象物取付部4の係合が維持された状態になる(図4参照)。尚、突起部55は、レール部41を引掛部54に引っ掛ける方向において始点側、すなわち引掛部の開口部側対して低くなり、該引っ掛ける方向において終点側、すなわち引掛部の底部側に対して高くなる傾斜部551を有するため、溝部42が突起部55に対して係合し易く、且つ、係合が外れにくくなる。その結果、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、対象物取付部4が基部5に対して係合し易いため、紐2側とカードホルダー3側とを容易に結合することが可能であり、且つ、対象物取付部4が基部5に対して係合する係合方向と、該係合方向と反対の方向に対して、基部5と対象物取付部4の係合が維持され易い。
【0041】
他に、本発明の実施例に係るネームホルダー1をユーザが装着した際、回転部53は回転軸部532を軸として基部5に対して360°回転自在であるため、カードホルダー3が風から受けた力を紐2に伝えなくすることが可能である。また、回転部53が基部5に対して回転するため、基部5が回転部53の回転支持面となり、回転部53がより回転し易くなる。更に、カードホルダー3はレール状のレール部41に取り付けられるため、カードホルダー3が風から受けた力を回転部53に伝えやすい。従って、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、風等によりカードホルダー3が引っ繰り返りにくいという効果を有する。
【0042】
<紐側とカードホルダー側の分離方法>
次に、紐2側とカードホルダー3側の分離方法について説明する。紐2側とカードホルダー3側が結合された状態において、対象物取付部4と基部5の係合を解除することによって、紐2側とカードホルダー3側を分離することが可能である。図15は、基部5と対象物取付部4を相対的にスライドし、基部5と対象物取付部4の係合が解除される様子を表す図である。以下、図4及び図15を基に説明をする。
【0043】
本発明の実施例に係るネームホルダー1は、基部5と対象物取付部4の係合が維持された状態で、引掛部54がレール部41に対して相対的にスライドするように設けられている。従って、ユーザは、引掛部54に引っ掛けたレール部41を手で持ち、引掛部54に沿ってスライドことにより、引掛部54とレール部41との相対位置を変えることが可能である。また、回転部53は、基部5と対象物取付部4との係合が維持された状態から、片手によるわずかな力を受けて基部5と対象物取付部4を相対的にスライドする際に、該スライドのために対象物取付部4にかかる外力により、前記基部5が前記対象物取付部4に対して相対的にスライドする方向に準じて引掛部54を回転させるため、スライド部が基部5と対象物取付部4を相対的にスライドする力をスライドする方向のみに向けることが可能である。従って、ユーザは、レール部41をスライドさせるために多大な力を付与しなくても、引掛部54とレール部41の相対位置を容易に変えることが可能である。更に、対象物取付部4が基部5に対して係合する際に、突起部55が溝部42に係合する。従って、ユーザーは、基部5と対象物取付部4との係合が維持された状態で、基部5と対象物取付部4を相対的にスライドさせることが可能である。
【0044】
また、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、引掛部54がレール部41の端部までスライドすることによって、基部5と対象物取付部4の係合が解除されるように設けられている。従って、ユーザは、レール部41を引掛部54の一端までスライドさせることにより、レール部41を引掛部54から外すし、基部5と対象物取付部4の係合を解除し、紐2側とカードホルダー3側とを分離することが可能である。その結果、ユーザが外出等によりカードホルダー3を他人に見られないようにする際に、紐2側をユーザの首から外さずに、カードホルダー3側のみを鞄やズボンのポケットなどに収納することが可能となる。また、自己認識のためのデータを格納しRFIDタグにより読取装置と無線通信を行うICカードにおいて、ICカードアンテナ部などにICカードを近づける際に、紐2がICカードアンテナ部に届く長さでなくても、ICカード側と紐2側を分離することによって、簡単にICカードアンテナ部にICカードを近づけることが可能である。
【0045】
更に、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、基部5と対象物取付部4の係合が解除される前に基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドすることを規制するスライド規制部を有する。具体的に説明すると、スライド規制部は、対象物取付部4の長手方向の両端部に有する穴部43と、基部5が有する突起部55が嵌合することによって、スライドを規制する。その結果、ユーザの意図しないスライド部による基部5と対象物取付部4と間の相対的なスライドを防止し、不意に紐2側とカードホルダー3側とが分離することを防止することが可能である。従って、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、カードホルダー3の紛失を防ぐことが可能である。尚、対象物取付部4は、穴部43を、レール部41の長手方向の両端部以外に、レール部41の長手方向の中間点に設け、レール部41の中間点で基部5と係合することにより、ネームホルダー1が左右対称となり、ユーザがネームホルダー1を装着した際に外観が向上する。また、穴部43をレール部41のユーザの任意の箇所に設けることにより、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、基部5と対象物取付部4のユーザの意図する相対位置を維持することが可能である。
【0046】
また、スライド規制部は、ユーザから所定の力が付与されることによって、基部5と対
象物取付部4との間の相対的なスライドに対する規制を解除することが可能である。つまり、互いに嵌合した穴部43と突起部55は、ユーザが所定の力でレール部41を引掛部54に沿ってスライドすることにより嵌合が解除され、スライド規制部による規制を解除することが可能である。その結果、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、スライド規制部を備えても、基部5を対象物取付部4の端部までスライドすることが可能であり、紐2側とカードホルダー3側とを分離することが可能である。
【0047】
<縦型カードホルダー>
また、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、縦書きのカードホルダー3にも対応することが可能である。図16は、カードホルダー3をユーザの胸ポケット6に収納した様子を表す図である。基部5に設けられた突起部55が、対象物取付部4の長手方向の両端部に有する穴部43に嵌合することによって、対象物取付部4に取り付けられたカードホルダー3が90°回転した位置に維持することが可能となる。その結果、縦書きのカードホルダー3やIDカードにも対応することが可能な、使い勝手の良いネームホルダー1を提供することが可能である。
【0048】
また、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、回転部53を有することにより、カードホルダー3の姿勢に対する紐2の取り付けられる向きを回転調節することが可能である。カードホルダー3をユーザの胸ポケット6に収納する際に、レール部41が引掛部54の端部までスライドし、回転部53が紐2の取り付けられる向きを回転調節することにより、胸ポケット6の開口部61付近に基部5を位置させ、対象物取付部4や基部5に負荷がかけずに、開口部61から紐2を出すことが可能である(図16参照)。その結果、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、基部5や基部5を取り付ける紐2を胸ポケット6内からではなく開口部61側から出すことができ、カードホルダー3や対象物取付部4と一緒に胸ポケット6内に収納する必要が無い。従って、本発明の実施例に係るネームホルダー1は、胸ポケット6等の収納部の幅が狭い場合等に、基部5や基部5を取り付ける紐2をカードホルダー3側に折り畳む必要が無く、該基部5や該紐2を折り畳むことによる基部5と対象物取付部4の係合が弱くなることを防止し、負荷をかけずに収納部にカードホルダー3を収納することが可能である。また、基部5と対象物取付部4をカードホルダー3側に折り畳むことにより収納部が厚くならないため、ユーザにとって使い易いネームホルダー1を提供することが可能である。
【0049】
<変形例>
以上、本発明に係るネームホルダー1の実施例について説明したが、本発明に係るネームホルダー1はこれらに限定されるものではない。図17は、基部5にカードホルダー3を取り付け、対象物取付部4のレール部41の端部に紐2を取り付け、対象物取付部4に対して基部5が係合する様子を表す図である。基部5に設けられる引掛部54が重力方向と反対方向に位置し、第二引掛部542が重力方向に延在するように設けられることにより、上述した本発明の実施例に係るネームホルダー1と同様の効果を有することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施例に係るネームホルダーをユーザが使用する際の正面図である。
【図2】本発明の実施例に係るネームホルダーを正面側から見たときの斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係るネームホルダーを背面側から見たときの斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るネームホルダーの断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部を側面から見たときの側面図である。
【図6】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部の断面図である。
【図7】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部の正面から見た正面図である。
【図8】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部の第一基部を正面から見た正面図である。
【図9】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部を側面から見た側面図である。
【図10】本発明の実施例に係るネームホルダーにおいて、基部に設けられる回転部が回転する様子を表す図である。
【図11】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する対象物取付部を背面側から見たときの斜視図である。
【図12】図11に示すレール部のA−A'断面図及びB−B'断面図である。
【図13】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する対象物取付部が基部に対して係合する様子を表した背面側から見た図である。
【図14】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する対象物取付部が基部に対して係合する様子を表した側面側から見た図である。
【図15】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成する基部と対象物取付部を相対的にスライドし、基部と対象物取付部の係合が解除される様子を表す図である。
【図16】本発明の実施例に係るネームホルダーを構成するカードホルダーをユーザの胸ポケットに収納した様子を表す図である。
【図17】本発明の実施例に係るネームホルダーの変形例を表す図である。
【符号の説明】
【0051】
1・・・ネームホルダー
2・・・紐
3・・・カードホルダー
4・・・対象物取付部
41・・・レール部
411・・・第一レール部
412・・・第二レール部
413・・・引掛部受止部
42・・・溝部
43・・・穴部
5・・・基部
51・・・第一基部
511・・・第一取付穴
512・・・第二取付穴
513・・・取付穴
52・・・第二基部
53・・・回転部
531・・・円盤部
532・・・回転軸部
533・・・先端部
54・・・引掛部
541・・・第一引掛部
542・・・第二引掛部
55・・・突起部
551・・・傾斜部
56・・・紐突出部
57・・・紐固定部
6・・・胸ポケット
61・・・開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状の紐をユーザの身体の一部に掛けることで、該紐を介して対象物をユーザに装着させるストラップ装置であって、
前記紐に取り付けられる基部と、
前記基部に対して係合する、前記対象物が取り付けられる対象物取付部と、
前記対象物取付部に設けられ、前記基部と該対象物取付部との係合が維持された状態で、該基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドするように形成されるスライド部と、
を備え、
前記基部が前記スライド部の端部までスライドすることによって該基部と前記対象物取付部との係合が解除されることを特徴とする、
ストラップ装置。
【請求項2】
前記基部は、突起状の突起部とフック状の引掛部とを有し、
前記対象物取付部は、溝状の溝部と、前記引掛部に引っ掛けることによって前記基部に対して係合するレール状のレール部とを有し、
前記スライド部は、前記溝部と前記レール部とにより構成され、前記溝部と前記突起部とが係合することと、前記引掛部と前記レール部とが係合することとのいずれか又は両方によって、前記基部と前記対象物取付部との係合が維持された状態になり、
前記引掛部は、前記レール部に係合した状態で、該レール部に対して相対的にスライドし、該引掛部が該レール部の端部までスライドすることによって、前記溝部と前記突起部との係合と、前記引掛部と前記レール部との係合とが解除され、前記基部と前記対象物取付部との係合が解除された状態になる、
請求項1に記載のストラップ装置。
【請求項3】
前記突起部は、前記引掛部の底部に近接する底部側面が高く、該底部側面と対向し、前記対象物取付部を前記基部に係合するための開口部に近接する開口部側面が低くなる傾斜部を有する、
請求項2に記載のストラップ装置。
【請求項4】
前記基部が前記スライド部の端部までスライドし、該基部と前記対象物取付部との係合が解除される前に、該スライドを規制し、更に、ユーザから所定の力が付与されることによって該規制を解除することが可能なスライド規制部を更に備える、
請求項1から3の何れか一項に記載のストラップ装置。
【請求項5】
前記対象物取付部は、穴状の穴部を更に有し、
前記スライド規制部は、前記突起部が前記穴部に嵌合することによって、前記基部が前記対象物取付部に対して相対的にスライドすることを規制する、
請求項4に記載のストラップ装置。
【請求項6】
前記穴部は、少なくとも前記対象物取付部の長手方向の両端部に有する、
請求項5に記載のストラップ装置。
【請求項7】
前記対象物取付部は、前記基部が該対象物取付部に対して相対的にスライドする方向と直交する方向から、前記基部に対して係合する、
請求項1から6の何れか一項に記載のストラップ装置。
【請求項8】
前記基部は、前記対象物取付部に対して相対的にスライドする方向に準じて前記引掛部を回転させる回転部を更に有する、
請求項1から7の何れか一項に記載のストラップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−11881(P2010−11881A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171778(P2008−171778)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(000129437)株式会社キングジム (241)
【Fターム(参考)】