説明

スプリッタモジュール及びチューナ装置

【課題】スプリッタモジュールから給電用及び利得切替え信号用の外部端子及びそのための配線を削減でき、コストダウンを図ること。
【解決手段】前段にアンテナ装置が接続され当該アンテナ装置から出力される信号が入力する入力端子2と、増幅回路11及び可変減衰器13と、第1、第2の分配器12,14と第3、第4のコネクタ部4,5とを具備したスプリッタモジュール1において、第3のコネクタ部4に接続されたチューナ装置(A)から当該第3のコネクタ部4を介して増幅回路11の電源が供給され、第4のコネクタ部5に接続されたチューナ装置(B)から当該第4のコネクタ部5を介して可変減衰器13のコントロール電圧が供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置で受信された放送信号を分配するスプリッタモジュール及びスプリッタモジュールで分配した放送信号を取り込んで選局するチューナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アンテナ装置で受信した放送信号をテレビ受像機及びレコーダ内蔵のチューナ装置へ並列に出力する放送信号受信システムでは、放送信号を分岐するためにスプリッタモジュールを備えている。例えば、2つの番組を同時に録画する場合は、1入力3出力のスプリッタモジュールが用いられる。
【0003】
図7は2つのチューナが接続された1入力3出力のスプリッタモジュールの模式図である。スプリッタモジュール100は、第1の接続端子101がアンテナ装置に接続されて放送信号が入力し、モジュール内で分岐された放送信号が第2、第3、第4の接続端子102、103、104から出力される。同図に示すように、第2の接続端子102をテレビ受像機に接続し、第3及び第4の接続端子103、104を第1のチューナA105及び第2のチューナB106に接続することで、テレビ受像機で番組を視聴しながら、2つの番組を同時に録画できる。
【0004】
図8はスプリッタモジュール100の概略的な内部回路構成図である。同図に示すように、第1の接続端子101に入力する信号が増幅回路111を介して第1の分配器112で分岐され、一方の信号が第2の接続端子102からテレビ受像機へ送出される。また、他方の信号がさらに第2の分配器113で分岐されて第3の接続端子103から第1のチューナA105へ送出され、第4の接続端子104から第2のチューナB106へ送出される。
【0005】
上記スプリッタモジュール100では、増幅回路111に対する電源供給及び動作コントロール(ゲインコントロール又は増幅動作のオン/オフ)のために給電端子107および制御端子108を設けている。従来のスプリッタモジュール100は、図示していないマザーボードの電源装置から給電ラインを介して給電端子107へ電源電圧を供給する一方、図示していない制御回路(例えばAGC回路)から専用のコントロールラインを介して制御端子108にコントロール電圧を印加するように構成されている。
【0006】
また、2系統の入力部を有したチューナモジュールに対して、単一のアンテナを有するアンテナモジュールを接続する場合に、アンテナモジュール、第1の入力部及び第2の入力部に対して、それぞれスプリッタモジュールの第1乃至第3のコネクタ部を接続する放送信号受信システムがある(例えば、特許文献1参照)。かかる放送信号受信システムでは、チューナモジュールから第1のコネクタ部に駆動電圧を印加し、第1のコネクタ部を介してスプリッタモジュールの増幅回路に供給する構成が示されている。
【特許文献1】特開2005−198075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のスプリッタモジュールは、モジュール内の増幅回路に対する電源電圧をチューナ側からコネクタ部を経由して供給する構成であるので、減衰器にコントロール電圧を印加するためにはスプリッタモジュールに外部端子及びそこまでの配線を設ける必要があり、コストアップの原因となっていた。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、スプリッタモジュールから給電用及びコントロール電圧印加用の外部端子及び配線を削減でき、コストダウンを図ることのできるスプリッタモジュール及びチューナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のスプリッタモジュールは、前段にアンテナ装置が接続され当該アンテナ装置から出力される信号が入力する入力端子と、前記入力端子に接続され利得切替え可能な増幅装置と、前記増幅装置の出力信号を少なくとも2つに分配する分配器と、後段のチューナ装置にそれぞれ接続可能で前記分配器で分配された信号を出力する第1、第2の出力端子とを具備し、前記第1の出力端子に接続されたチューナ装置から当該第1の出力端子を介して前記増幅装置の電源が供給され、前記第2の出力端子に接続されたチューナ装置から当該第2の出力端子を介して前記増幅装置の利得切替え信号が供給されることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、一方のチューナ装置から第1の出力端子を介して増幅装置の電源が供給され、他方のチューナ装置から第2の出力端子を介して増幅装置の利得切替え信号が供給されるので、スプリッタモジュールに対して増幅装置に電源電圧及び利得切り替え信号を供給するための外部端子を設ける必要がなく、そのための配線を削減することもできる。
【0011】
上記スプリッタモジュールにおいて、前記アンテナ装置へ電源を供給可能に構成することができる。
【0012】
本発明のチューナ装置は、上記スプリッタモジュールが前段に接続されるチューナ装置であって、前記スプリッタモジュールの第1又は第2の出力端子に接続されるチューナ入力端子と、前記増幅装置用の電源電圧又は利得切替え信号のいずれかを選択して前記チューナ入力端子に供給可能な給電回路とを備え、前記スプリッタモジュールが前段に接続された場合は、前記給電回路から電源電圧又は利得切替え信号を、前記チューナ入力端子を経由して前記増幅装置へ供給し、前記スプリッタモジュールが前段に接続されていない場合は、前記給電回路から電源電圧及び利得切替え信号のいずれも供給しないことを特徴とする。
【0013】
この構成により、スプリッタモジュールが前段に接続された場合は、チューナ装置側から電源電圧又は利得切替え信号をチューナ入力端子経由で増幅装置へ供給するので、スプリッタモジュールの外部端子及び配線を削除することができる。
【0014】
また本発明は、上記チューナ装置において、前記アンテナ装置は、衛星放送信号を受信可能なアンテナ及びローノイズブロックコンバータを備え、前記給電回路は、前記ローノイズブロックコンバータ用の電源電圧を前記チューナ入力端子に供給可能に構成され、上記スプリッタモジュールが前段に接続された場合は、前記給電回路から電源電圧又は利得切替え信号を、前記チューナ入力端子を経由して前記増幅装置へ供給し、前記アンテナ装置が前記チューナ入力端子に直接接続された場合は、前記給電回路から前記ローノイズブロックコンバータ用の電源電圧を前記チューナ入力端子経由で前記ローノイズブロックコンバータへ供給することを特徴とする。
【0015】
この構成により、スプリッタモジュールが前段に接続された場合は、チューナ装置側から電源電圧又は利得切替え信号をチューナ入力端子経由で増幅装置へ供給し、アンテナ装置がチューナ入力端子に直接接続された場合は、給電回路からローノイズブロックコンバータ用の電源電圧をチューナ入力端子経由でローノイズブロックコンバータへ供給するので、スプリッタモジュールが前段に接続される場合と接続されない場合の双方に対応することができ、システム構成の変更にも同一構成のチューナ装置で対応することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スプリッタモジュールから給電用及び利得切替え信号用の外部端子及びそのための配線を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るスプリッタモジュール及びチューナ装置の概略図である。スプリッタモジュール1は、入力端子となる第1のコネクタ部2がアンテナ装置に接続され、第2のコネクタ部3がテレビ受像機に接続される。さらに、第1の出力端子となる第3のコネクタ部4が一方のチューナ装置6の入力端子に接続され、第2の出力端子となる第4のコネクタ部5が他方のチューナ装置7の入力端子に接続される。本実施の形態では、一方のチューナ装置(A)6から第3のコネクタ部4に電源電圧を印加してスプリッタモジュール1に給電を行い、他方のチューナ装置(B)6から第4のコネクタ部5に利得切替え信号としてのコントロール電圧を印加してスプリッタモジュール1の利得を制御するように構成されている。なお、本発明は1入力3出力のスプリッタモジュールに限定されるものでは無く、前段のアンテナ装置から受信信号が入力する1入力と、後段に接続される2つのチューナ装置A,Bへ信号を出力する2出力とがあれば適用可能である。また、スプリッタモジュール1にアンテナ給電用の給電端子1aを設けて、スプリッタモジュール1から第1のコネクタ部2を経由してアンテナ装置に給電するように構成してもよい。
【0018】
図2はスプリッタモジュール1の回路構成図である。アンテナ装置から入力される信号を増幅する増幅回路11、増幅回路11の出力信号を分岐する第1の分配器12、第1の分配器12で分岐された一方の信号の利得を制御する可変減衰器13、可変減衰器13で利得制御した信号を分岐する第2の分配器14を備えている。本実施の形態では増幅回路11と可変減衰器13とで増幅装置を構成しているが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、利得可変増幅器、減衰動作をON/OFF可能な減衰器を用いることもできる。これに対応して利得切替え信号も、AGC回路から出力されるゲインコントロール信号の他に減衰器の減衰動作をON/OFFさせる制御信号であっても良い。第3のコネクタ部4には、一方のチューナ装置(A)6から増幅回路11の電源電圧が印加される。第3のコネクタ部4はコイル15を介して増幅回路11の電源端子に接続されている。また、第4のコネクタ部5には、他方のチューナ装置(B)7から可変減衰器13の減衰率を制御するためのコントロール電圧が印加される。第4のコネクタ部5はコイル16を介して可変減衰器13の制御端子に接続されている。
【0019】
図3はチューナ装置(A)6及びチューナ装置(B)7における電源電圧又はコントロール電圧の供給部分の概略的な回路構成図である。チューナ装置(A)6及びチューナ装置(B)7は同一の図面を用いて説明する。一方のチューナ装置(A)6では、チューナ本体20がコンデンサ21を介して第3のコネクタ部4に接続されている。第3のコネクタ部4と接続されるチューナ装置(A)6の入力端子6aには、電源電圧が印加される端子INPUTがコイル22を介して接続されている。また、他方のチューナ装置(B)7では、チューナ本体20がコンデンサ21を介して第4のコネクタ部5に接続され、第4のコネクタ部5と接続されるチューナ装置(B)7の入力端子7aには、可変減衰器13に対するコントロール電圧が印加される端子INPUTがコイル22を介して接続されている。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態によれば、一方のチューナ装置(A)6において端子INPUTに印加された電源電圧がチューナ装置(A)6の入力端子とスプリッタモジュール1の第3のコネクタ部4との接続部を経由してスプリッタモジュール1に取り込まれ、図2に示すようにコイル15を介して増幅回路11へ供給される。
【0021】
一方、他方のチューナ装置(B)7において端子INPUTに印加されたコントロール電圧がチューナ装置(B)7の入力端子7aとスプリッタモジュール1の第4のコネクタ部5との接続部を経由してスプリッタモジュール1に取り込まれ、図2に示すようにコイル16を介して可変減衰器13へ印加される。
【0022】
このように、一方のチューナ装置(A)6から第3のコネクタ部4を経由して電源電圧がスプリッタモジュール1の増幅回路11に供給され、かつ他方のチューナ装置(B)7から第4のコネクタ部5を経由してコントロール電圧がスプリッタモジュール1の可変減衰器13に供給される。一方、アンテナ装置から導入されたRF信号は、チューナ側から給電されている増幅回路11で増幅された後、第1の分配器12で分岐される。その分岐された一方の信号が第3のコネクタ部4経由でチューナ側から供給されるコントロール電圧で制御された可変減衰器13で減衰量を制御され、第2の分配器14で分岐されて、2つのチューナ装置(A)(B)6,7へそれぞれ送出される。
【0023】
以上のように本実施の形態によれば、スプリッタモジュール1の2つのコネクタ部4,5に接続されるチューナ装置(A)(B)6,7から当該コネクタ部4,5を経由して電源電圧及びコントロール電圧をスプリッタモジュール1へ供給するように構成したので、スプリッタモジュール1から電源電圧及びコントロール電圧を供給するための外部端子を削減することができ、そのための配線を削減でき、コストダウンを図ることができる。
【0024】
なお、上記実施の形態では、チューナ装置(A)の端子INPUTには電源電圧を供給し、チューナ装置(B)の端子INPUTにはコントロール電圧を印加するように構成していたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
【0025】
例えば、図4に示すように、チューナ装置(A)(B)6,7において電源電圧を印加可能な端子INPUTを設けると共に、チューナ入力端子6a,7aにスイッチ23を介してコントロール電圧を選択的に印加可能に構成する。チューナ装置の集積回路24においてスプリッタモジュール1の可変減衰器13に対するコントロール電圧を生成する場合、この集積回路24のコントロール電圧出力端子がスイッチ23を介してチューナ入力端子6a,7aに接続される。
【0026】
一方のチューナ装置(A)6では、スイッチ23を開放すると共にチューナ入力端子6aに電源電圧を印加するように設定し、他方のチューナ装置(B)7では、端子INPUTをオープン状態にすると共にスイッチ23を閉じてチューナ入力端子7aにコントロール電圧を印加するように設定する。
【0027】
以上のようにチューナ装置を構成することにより、一方のチューナ装置(A)6と他方のチューナ装置(B)7とを同一構成にすることができ、チューナ装置の共通化を図ることができる。
【0028】
次に、アンテナ装置又はスプリッタモジュールで給電可能な衛星放送受信用チューナ装置の実施の形態について説明する。
【0029】
図5は本実施の形態に係る衛星放送受信用チューナ装置の概略的な回路構成図である。衛星放送受信用チューナ装置30は、アンテナ装置の出力端となるコネクタ部又はスプリッタモジュールのコネクタ部が接続されるチューナ入力端子31を有する。アンテナ装置は、衛星放送受信用アンテナ及びローノイズブロックコンバータ(LNB)を備えて構成され、LNBに対して給電される。衛星放送受信用チューナ装置30のチューナ入力端子31にはコンデンサ32、増幅回路33を介して図示していないチューナ本体が接続される。
【0030】
また、衛星放送受信用チューナ装置30には、LNBに給電するための電源電圧が印加される給電端子34が設けられている。この給電端子34はコイル35を介してチューナ入力端子31に接続されている。さらに、スプリッタモジュール給電用の電源電圧又は利得調整用のコントロール電圧の一方がスイッチ36を介して入力端子31に与えられる。スイッチ36の一方の端子36aには、スプリッタモジュール給電用の電源電圧と可変減衰器の利得又はON/OFF制御用のコントロール電圧とが、図示していないスイッチで切替えられて選択的に供給可能に構成されている。すなわち、本実施の形態では衛星放送受信用チューナ装置30からアンテナ装置へ給電可能であると共にスプリッタモジュールへも電源電圧及びコントロール電圧を供給可能に構成されている。アンテナ装置と衛星放送受信用チューナ装置30との間にスプリッタモジュールが介在するか否かに応じてチューナ装置側の設定を切替える。
【0031】
図6(a)は衛星放送受信用チューナ装置30にアンテナ装置を直接接続する場合の給電ルートを示し、図6(b)はスプリッタモジュール40を間に介してアンテナ装置に接続する場合の給電ルートを示している。
【0032】
衛星放送受信用チューナ装置30にアンテナ装置を直接接続する場合(図6(a))、衛星放送受信用チューナ装置30のスイッチ36を開放すると共に給電端子34に電源電圧を印加するように設定する。これにより、衛星放送受信用チューナ装置30の入力端子31を介してLNBに電源供給される。
【0033】
スプリッタモジュール40を間に介してアンテナ装置に接続する場合(図6(b))、スプリッタモジュール40の給電端子41に電源電圧を印加してスプリッタモジュール40の入力端子42からLNBに電源供給される。また、スプリッタモジュール40に対するコントロール電圧は、上記実施の形態と同様にして衛星放送受信用チューナ装置30から入力端子31を経由して供給される。このとき、スイッチ36はON状態に設定され、スイッチ36の端子36aには、スプリッタモジュールの可変減衰器の利得又はON/OFF制御用のコントロール電圧が印加されている。また、スプリッタモジュール40の増幅回路に対して電源電圧を印加する場合は、スイッチ36はON状態に設定され、スイッチ36の端子36aにはコントロール電圧に代えて電源電圧が供給されるように不図示のスイッチを切替える。
【0034】
なお、1つのアンテナ装置に対して2つの衛星放送受信用チューナ装置30を接続する場合は、1入力2出力のスプリッタモジュールを用いることができる。スプリッタモジュールの2つの出力端子(コネクタ部)に対して並列に2つの衛星放送受信用チューナ装置が接続されるので、図1に示す実施の形態と同様に、スプリッタモジュールに対する電源電圧は一方のチューナ装置から入力端子31経由で供給し、コントロール電圧は他方のチューナ装置から入力端子31経由で供給する。
【0035】
このように本実施の形態によれば、アンテナ装置が直接接続される場合には給電端子34から入力端子31経由で給電することができ、スプリッタモジュール40を介してアンテナ装置が接続される場合にはスプリッタモジュール40の増幅回路に電源電圧又はコントロール電圧を供給でき、スプリッタモジュール40に外部端子を設けて外部から供給する場合に比べて端子数を削減できると共に配線を低減することができる。
【0036】
また、以上の説明では、スプリッタモジュール40に外部から供給される電源電圧を入力端子42経由でアンテナ装置に供給しているが、衛星放送受信用チューナ装置30の給電端子34に供給される電源電圧を、スプリッタモジュール40経由で供給するように構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、1つのアンテナ装置から出力される信号を分配するスプリッタモジュール及びスプリッタモジュールで分配した放送信号を取り込むチューナ装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】一実施の形態に係るスプリッタモジュール及びチューナ装置の概略図
【図2】図1のスプリッタモジュールの概略的な回路構成図
【図3】図1のチューナ装置における電源供給回路部分の構成図
【図4】図1のチューナ装置における電源供給回路部分の変形例の構成図
【図5】他の実施の形態に係るチューナ装置の概略的な構成図
【図6】(a)他の実施の形態においてアンテナ装置にチューナ装置を直接接続した模式図、(b)他の実施の形態においてスプリッタモジュールを介してチューナ装置を接続した模式図
【図7】従来の1入力3出力のスプリッタモジュールに2つのチューナ装置を接続した状態を示す図
【図8】図7のスプリッタモジュールの概略的な回路構成図
【符号の説明】
【0039】
1…スプリッタモジュール(1入力3出力)
2…第1のコネクタ部(入力端子)
3…第2のコネクタ部
4…第3のコネクタ部(第1の出力端子)
5…第4のコネクタ部(第2の出力端子)
6…チューナ装置A
7…チューナ装置B
11…増幅回路
12…第1の分配器
13…可変減衰器
14…第2の分配器
15,16…コイル
20…チューナ本体
21…コンデンサ
22…コイル
23…スイッチ
24…集積回路
30…チューナ装置
31…チューナ入力端子
34…給電端子
36…スイッチ
40…スプリッタモジュール(1入力1出力)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
前段にアンテナ装置が接続され当該アンテナ装置から出力される信号が入力する入力端子と、前記入力端子に接続され利得切替え可能な増幅装置と、前記増幅装置の出力信号を少なくとも2つに分配する分配器と、後段のチューナ装置にそれぞれ接続可能で前記分配器で分配された信号を出力する第1、第2の出力端子とを具備し、
前記第1の出力端子に接続されたチューナ装置から当該第1の出力端子を介して前記増幅装置の電源が供給され、前記第2の出力端子に接続されたチューナ装置から当該第2の出力端子を介して前記増幅装置の利得切替え信号が供給されることを特徴とするスプリッタモジュール。
【請求項2】
前記アンテナ装置へ電源を供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載のスプリッタモジュール。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のスプリッタモジュールが前段に接続されるチューナ装置であって、前記スプリッタモジュールの第1又は第2の出力端子に接続されるチューナ入力端子と、前記増幅装置用の電源電圧又は利得切替え信号のいずれかを選択して前記チューナ入力端子に供給可能な給電回路とを備え、
前記スプリッタモジュールが前段に接続された場合は、前記給電回路から電源電圧又は利得切替え信号を、前記チューナ入力端子を経由して前記増幅装置へ供給し、
前記スプリッタモジュールが前段に接続されていない場合は、前記給電回路から電源電圧及び利得切替え信号のいずれも供給しないことを特徴とするチューナ装置。
【請求項4】
前記アンテナ装置は、衛星放送信号を受信可能なアンテナ及びローノイズブロックコンバータを備え、
前記給電回路は、前記ローノイズブロックコンバータ用の電源電圧を前記チューナ入力端子に供給可能に構成され、
請求項2記載のスプリッタモジュールが前段に接続された場合は、前記給電回路から電源電圧又は利得切替え信号を、前記チューナ入力端子を経由して前記増幅装置へ供給し、
前記アンテナ装置が前記チューナ入力端子に直接接続された場合は、前記給電回路から前記ローノイズブロックコンバータ用の電源電圧を、前記チューナ入力端子を経由して前記ローノイズブロックコンバータへ供給することを特徴とする請求項3記載のチューナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−219768(P2008−219768A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57373(P2007−57373)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】