説明

スポーツ・オブジェクトのID、動き、及び場所を追跡把握するためのシステム及び方法

1つ又は複数のスポーツ・オブジェクトの場所及び飛行経路属性を追跡把握し、それらのスポーツ・オブジェクトを個人のプレーヤに関連付け、それぞれのスポーツ・オブジェクトの場所及び飛行経路を周囲のプレイフィールドに対応付け、それぞれのプレーヤが自分のスポーツ・オブジェクトの場所及び飛行経路属性にアクセスできるようにするための方法及び装置。本発明は、標準的なやり方で機能するスポーツ・オブジェクトの能力に悪影響を及ぼすことなく、GPS(Global Positioning Satellite)システムから得られた位置及び場所情報を受信及び送信する電子デバイスをスポーツ・オブジェクトに取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、動いている物体を追跡把握することに関し、具体的には、GPS(Global Positioning Satellite)受信機及び関連付けられているRF(Radio Frequency)送信機コンポーネントを埋め込まれている1つ又は複数のスポーツ・オブジェクト(sports object)に関する距離、場所、ID、及び個々の飛行経路属性を追跡把握することに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ、野球、アイスホッケー、フットボール、サッカー、やり投げ、砲丸投げなど、動いている物体又は投げ出される物体が関与する、画定されたエリア内で行われるほとんどのスポーツにおいては、ゲームで使用されている動いているスポーツ・オブジェクトの移動距離及び飛行経路属性が正確にわかると、参加者及び見る側の双方にとって、スポーツの娯楽性及び競争性を大幅に高めることができる。打ち上げた高さ、飛行時間(滞空時間)、スピード、速度、上昇など、移動スポーツ・オブジェクトの飛行経路属性を高い精度で知ることは、往々にして大きな関心事となる可能性がある。
【0003】
野球のゲームにおいては、例えば、ホームランダービーの出場者によって打たれた野球ボールの正確な移動距離を測定することは、勝者を決定する際にきわめて重要である。このような競争においては、見る側及び審判は、勝者を断定するために、出場者によって打たれたそれぞれの野球ボールが飛んだ正確な距離を知る必要がある。野球ボールのほとんどは、常に球場の中又は外の印のないエリア又は近づけないエリア内に着地するため、通常は、これらの打たれたボールに関する実際の距離の測定を確認することは不可能である。したがって、一般に認められている移動距離の測定基準は、必然的に、ホームベースなどの前もってわかっている起点から、外野のフェンスなどの最終的なボールの行き先の付近にある前もってわかっている距離マーカまでの距離を推測、見積もり、又は測定し、そこに実際の最終的なボールの到達地までの、又は実際の最終的なボールの到達地からの、推測された、見積もられた、又は測定されたさらなる距離を加えるか、又はそこから差し引くことに基づくことになる。これは、非効率的、不正確、及び時間がかかる可能性がある。
【0004】
同様に、打ちっ放し練習場又は練習施設を使用しているゴルファーにとって、どれぐらい遠くへゴルフボールが飛んだかを知ること、並びに関連付けられている飛行経路(たとえばスライス、シャンク、ドロー)を知ることは、自分自身の上達度を評価し、打ちっ放し練習場での経験から十分に利益を得るためにきわめて有用である。現在、ゴルファーによって打ちっ放しエリア又は練習エリアへと打ち込まれるそれぞれのボールに関して、その距離は、その打ち込まれたボールが、最も近い距離マーカからどれぐらい離れて静止したかを見積もることによって推測される。ゴルフの距離マーカは、一般にフィールド内に配置され、ティーから50ヤードの地点で開始し、25又は50ヤードきざみで増加し、通常は350ヤードなどの最長距離に至る。これらのマーカは、通常はグランド内の固定された棒であり、それぞれは、複数のユーザがティーアップを行うエリアから十分に見える大きさの標示を有し、この標示は、色の選択又は簡潔な2桁若しくは3桁の数字を使用することによって、ゴルファーからの距離を表示する。
【0005】
典型的な施設においては、個々のプレーヤは、飛行経路に沿ってボールを目で追い、最終的な到達地及び移動距離を見積もるが、これは、ボールの飛行経路を目で追うプレーヤの能力に左右される。この作業は、複数のプレーヤ及び付随する複数のボールが、打ちっ放し練習場において同時に使用され、結果として、複数のボールが飛行する状況が頻繁に発生する場合には、往々にして複雑になる。ボールが飛行する最初の数秒間を目で追うことができないと、又は飛行中若しくはグランド上で1つのボールを別のボールと混同すると、ボールを目で追うこと、又は移動した距離を正確に見積もることができない結果となる可能性がある。天候条件及びプレイ時間に起因して自然の明るさが変化することによって、視認性に変動が生じ、ゴルフボールの移動した距離を見積もる作業がさらに複雑になる。日中の曇り、暗い空模様、又は荒れ模様の天気の間に自然の光が不足すること、並びに夜間における人口的な照明の限界を考慮すれば、ボールがどれぐらい遠くへ打たれたかを判断することの問題点は、さらにいっそう明らかになる。
【0006】
複数のボールが既に打たれて、プレイフィールドのあちこちに散乱しており、それによって、自分のボールを追跡把握することが困難になる場合には、よくある別の難題に直面する。たとえ練習場の係員が、前に打たれたボールを再び使用するためにかき集めるカート又はその他のデバイスを使用して、ボールが着地するエリアを定期的に掃除しても、その施設が使用されている間はほとんど常に何百個、或いは何千個ものボールが、練習場のグランドのあちこちに散乱している場合が多い。このような状況によって、見る側がゴルフボールの実際に移動した距離を測定する能力が弱まる。
【0007】
上述の複雑な要素を別にしても、移動距離を正確に測定しようとするいかなる試みも、プレーヤの注意深さに、及び少数の距離マーカ又はヤーデージ・マーカ(yardage marker)の正確さに大きく依存する。典型的な打ちっ放し練習場又は練習施設においては、いくつかのヤーデージ・マーカが練習場エリア内に配置されて、ゴルファーからそのヤーデージ・マーカまでの距離を表示している。通常、ヤーデージ・マーカからティー区画までとして表示されている距離は、正確ではない。これは、距離が通常はそれぞれのティー区画からは測定されないためである。たとえ距離が1つの特定のティー区画から正確に測定されても、その距離は、それぞれの隣接するティー区画に移るにつれて、新たに距離が測定されない限り、ますます不正確になる。ティー区画のレイアウトによっては、距離の不一致が著しくなる可能性がある。
【0008】
さらに、プレーヤがゴルフ練習場の経験からさらに多くの利益を得るためには、それぞれのゴルフスイングを観察して、さまざまなスイングを比較できることが非常に重要である。現在では、コーチ又はプロの指導者が、動いているプレーヤを観察又はビデオ録画し、そのプレーヤのスイング力学などのさまざまな要素に関するフィードバックを提供することによって、この役割を提供している。多くのゴルファーが、このようなレッスン指導から上達しているが、このようなアプローチは主観的であり、繰り返される練習ストロークのさまざまな飛行属性を正確に知ることというさらなる要素によって、大幅に強化することができる。したがって、プロセスを改善することによって自分のゴルフスイングの力学を理解できるようにしたいというニーズが存在する。これは、ユーザが、正確にはじき出された距離及びゴルフボールの飛行属性を保存して、さまざまなストロークのプラス面やマイナス面などを比較する目的でレッスン指導中に又は後で見ることができるようにすることによって、達成することができる。
【0009】
さらに別の例においては、ゴルフコース上でゴルフのラウンド・プレイしているゴルファーにとって、ゲーム中に行われるそれぞれのストロークごとの実際の移動距離を知ること、及び自分の上達度を測定及び評価するために、それぞれのボールがどのようにして打たれたかを正確に知ることができることは、有用なこと、ためになること、おもしろいことなどである可能性がある。特許文献1は、ゴルフカートと、フェアウェイ、バンカー、ウォーターハザード、グリーンなどのゴルフコース上のその他の目印との間の距離を測定するためにゴルフカート上に配置されるGPS受信機を開示している。このようなアプローチは、コース上のさまざまな目的ポイントまでの距離を測定する上では有用だが、このGPS受信機はゴルフカートに関連付けられており、ゴルフボールに関連付けられているのではないという事実によって、その有効範囲は限られる。そのようなものとして、これは、ボールそのものからコース上の次の目標又はその他の目的ポイントまでの実際の距離に関する正確な情報を提供しない。これはまた、ゴルフボールそのもののボール飛行属性に関するいかなる情報も提供しない。
【0010】
動いているスポーツ・オブジェクトの移動した距離及び飛行属性を測定する方法は、不正確であり、効率が悪く、当て推量を前提としている。我々は、既存の方法の限界に対処する方法を見いだした。この方法によって、さまざまなスポーツ施設におけるユーザ及びプレーヤ、並びに見る側、スコア記録係、観客、スポーツキャスタ、指導者などは、ボール又はその他の動いているスポーツ・オブジェクトがどれぐらい遠くへ及びどれぐらい正確に移動したかを知ることができるようになるであろう。
【特許文献1】公開を経た米国特許第6,524,199号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
動いているスポーツ・オブジェクトの位置及び飛行経路の情報を正確に提供したいというニーズが存在する。起点及び最終的な到達地における、並びにいくつかの中間ポイントにおける動いているスポーツ・オブジェクトの正確な位置情報を測定したいというニーズが存在する。見積もりや推測などを改善するやり方で、この位置情報を入手、表示、保存、及びその他の形で利用可能にしたいというニーズも存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、1つ又は複数のスポーツ・オブジェクトの距離、場所、及び飛行経路属性を追跡把握するための新規な方法及び装置を提供し、それらのスポーツ・オブジェクトを個人の(又は団体の)プレーヤに関連付け、それぞれのスポーツ・オブジェクトの場所及び飛行経路をプレイフィールド又はアリーナに対応付け、それぞれのプレーヤ又は認定されたユーザが自分のスポーツ・オブジェクトの場所及び飛行経路属性にアクセスできるようにする。
【0013】
本発明によるスポーツ・オブジェクトは、その中核内にGPS受信機、マイクロプロセッサ、及びRF(radio frequency)送信機を装備しており、それによってこのスポーツ・オブジェクトは、当てられ、打たれ、投げられ、蹴られ、又はその他の形で動かされると、地球の周りの軌道上にあるGPS衛星、及び/又は練習場、コース、若しくはプレイフィールドの周りに配置されている地上のシュードライトによって送信される位置データ(本明細書では、一次データ又はトラッキングデータと呼ばれる)を受信して保存することができる。このスポーツ・オブジェクトは、静止した後で、練習場、コース、又はプレイフィールドの周りに配置されている1つ又は複数のRF受信機へ自身の収集した位置データを送信することもでき、このような受信機は、コンピュータ制御のデータネットワークと関連付けられているか、又は統合されており、そしてそのデータネットワークは、このような収集されたデータをさらなる処理及び使用のために保存することができる。
【0014】
スポーツ・オブジェクト内のGPS受信機は、そのスポーツ・オブジェクトに固有のID(identification)を与えるように設計されており、このIDによって、そのスポーツ・オブジェクトは、同時に認められているセッション中の使用に際して、その他のスポーツ・オブジェクトから区別される。RF送信機は、その固有のIDをネットワークサーバへ送信し、次いでそのスポーツ・オブジェクトが打たれた、又は動かされた特定の起点における特定の認定されたユーザにそのIDを関連付ける。
【0015】
スポーツ・オブジェクトの活性化及びパワーアップは、打つ前に物体に電磁場又はその他の活性化フィールドを通過させること、物体の動きによって開始される活性化、又は衝撃によって開始される活性化など、さまざまな能動的又は受動的な方法を介して行うことができる。
【0016】
したがって本発明の一態様では、標準的なやり方で機能するスポーツ・オブジェクトの能力に悪影響を及ぼすことなく、GPS衛星又は地上のシュードライトから得られた場所情報を受信し、保存し、操作し、送信するために、電子デバイスをスポーツ・オブジェクト内に埋め込む。
【0017】
本発明の別の態様は、スポーツ・オブジェクト又はスポーツボールの中核内に埋め込まれている電子コンポーネントのための衝撃吸収性を含む。
【0018】
本発明の目的は、同時に使用されている多くのスポーツ・オブジェクト又はスポーツボールに関する一次情報(たとえばID、及び所与の時点における位置情報)を取り込むことである。本発明のもとでは、複数の一次情報を使用して、たとえば移動した距離、スピード、方向、打ち上げた高さ、及び軌道などの飛行経路属性を得ることができる。一実施形態においては、集約された飛行経路属性を使用して、スポーツ・オブジェクトが当初の位置から最終的な到達地まで辿った経路を地図上に位置付ける。
【0019】
本発明のさらなる目的は、屋内又は屋外のフィールド若しくはアリーナにおける複数のスポーツ・オブジェクトの動きを追跡把握することである。スポーツ・オブジェクト内に埋め込まれている電子機器が、所与の時点におけるスポーツ・オブジェクトの一次情報を検知し、埋め込まれている送信アンテナを使用して、プレイングフィールド内に配置されている1つ又は複数の受信機へそのスポーツ・オブジェクトからの一次情報を送信する。この一次情報は、(たとえばハードドライブ上に)保存するためにコンピュータ制御のネットワークサーバへダウンロードされ、さらなる操作及び処理のためにアーカイブに保管される。サーバプロセッサは、スポーツ・オブジェクトのIDに基づいてデータを分類し、指定された物体までのボールの飛行時間の全体にわたって、1つ又は複数の指定されたスポーツ・オブジェクトに関する一次情報を、施設の1人又は複数の指定されたユーザにさらに関連付け、得られた情報を施設の指定されたユーザに表示する。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、それぞれの打たれたスポーツ・オブジェクトに関して保存されているデータを、そのスポーツ・オブジェクトを打ったプレーヤに関連付け、施設のいたるところに配置されているディスプレイ端末を介してそのデータをほぼリアルタイムに見ることができるようにする。別の実施形態においては、はじめに適用可能な得られたデータをコンピュータのハードドライブ上に保存し、次いでたとえばCD(compact disk)やDVD(digital video disk)などの個人的に見ることができるストレージメディアへそのデータを転送することによって、保存されているデータの指定された部分をスポーツ施設又はその他の場所において後で見ることができるようにする。
【0021】
本発明のさらなる目的は、システム管理者を介してシステムデータへのアクセスをコントロールできるようにすることであり、システム管理者は、システムそのものを使用すること、並びに生成されたデータを見ることや入手することに対するアクセスのレベルを設定することができる。
【0022】
添付の図面に示されているように、本発明の例示的な実施形態に関する以下の詳細な説明に照らせば、上述の目的が達成され、本発明のその他の特徴及び利点がさらに明らかになるであろう。
【0023】
図面においては、同様の参照文字は、いくつかの図を通じて同様の要素を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明について、添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明を使用して、ほとんどいかなるスポーツにおいても複数のスポーツ・オブジェクトを同時に追跡把握することができるが、このセクションでは、ゴルフというスポーツにおける可能な一実施形態に関して本発明を説明する。一般に、この実施形態は、通常の使用過程において打たれた又はプレイされたゴルフボールの距離、場所、及び飛行経路属性を追跡把握するシステム及び方法に関する。具体的には、この実施形態は、ゴルフ練習場、打ちっ放し練習場、ゴルフコース、又は屋内環境に設置できるトラッキングシステムによって追跡把握することができる電子的に装備されたゴルフボールに関する。
【0025】
図1は、新規なゴルフボールの一実施形態を示している。典型的なゴルフボールとしての機能に加えて、本発明のゴルフボール100は、その場所及び飛行経路属性を追跡把握することができる。ゴルフボール100は、電子コンポーネントを装備しており、それらの電子コンポーネントによって、ゴルフボール100は、このタイプの情報を受信し、保存し、操作し、送信することができる。これらの電子コンポーネントは、図1において識別され、ゴルフボール100上又はゴルフボール100内に格納されている。ゴルフボール100は、マイクロプロセッサ104を含み、このマイクロプロセッサ104は、タスクの処理を実行し、ゴルフボール100の電子コンポーネントをコントロールする。ゴルフボール100の電子コンポーネントは、バッテリー、電池、スーパーキャパシタ、インダクションエレメントなどの充電式電源112とコミュニケーションを取り合い、そうした充電式電源112によって電力を供給されることが好ましい。
【0026】
例示的な一実施形態においては、トラッキングデータは、ゴルフボール100によってGPSアンテナ114を通じて受信され、このGPSアンテナ114は、GPS衛星のL1搬送波の送信、及び/又は局所的なシュードライト信号(図示せず)を受け取る。GLONASSシステムを含むその他のGPS衛星システムを利用することもできるという点に留意されたい。
【0027】
軌道内のGPS衛星はすべて、L1及びL2と呼ばれるUHF帯域内の2つの搬送波周波数上で低出力の無線信号を継続的かつ同時に送信している。L1搬送波は、1575.42MHzで送信を行い、ゴルフボール100内のGPSアンテナ114によって受信される一次データを含む。
【0028】
別の例示的な実施形態においては、GPS L1信号は、3つの異なるタイプの情報、すなわち疑似ランダムコード、軌道データ、及び暦データを含む。L1疑似ランダムコードは、C/A(Coarse Acquisition)コードと呼ばれており、現時点での民間によるGPSの使用のための基準である。これは、1023ビットごとに繰り返し、L1搬送波を1MHzの速度で変調する。疑似ランダムコードは、GPSの基礎をなす部分であり、どの衛星が情報を送信しているかを識別する複雑なデジタルコードから構成されている。さらに、軌道データとして知られている低周波数信号ナビゲーションステータスメッセージが、それぞれの衛星によって絶え間なく送信されており、このメッセージは、衛星の「健全性」ステータスに関する重要な情報、並びに現在の日時を含む。信号のこの部分は、位置を正しく測定するために必要不可欠である。最後に、それぞれの衛星は、暦データを送信しており、この暦データは、その衛星に関する、及びGPSシステム内のその他のすべての衛星に関する軌道の情報を確認する。暦データは、1日の中の任意の時点において地球上の任意の地点から、それぞれの衛星がどこにいるはずであるかをGPS受信機102に知らせる。
【0029】
オペレーショナルモードでは、ゴルフボール100内のGPS受信機102は、見えるすべてのGPS衛星から送信されている一次GPS L1データがGPSアンテナ114によってリアルタイムで受信される際に、そのようなデータを記録する。通常、GPS受信機102は、2Dの(2-dimensional)位置(緯度及び経度)を計算して動きを追跡把握するためには、少なくとも3つの衛星の信号上にロックされなければならない。3Dの(three-dimensional)位置(緯度、経度、及び高度)は、視野内の4つ以上の衛星を用いて得ることができる。基本的にGPS受信機102は、GPS信号が衛星によって送信された時間と、そのGPS信号が受信された時間とを比較する。その時間の差によって、GPS受信機102は、その衛星がどれぐらい遠くにあるかがわかる。いくつかの衛星からのさらなるデータを用いて、GPS受信機102は、ゴルフボール100の3Dの位置を定期的に測定することができる。
【0030】
マイクロプロセッサ104内のソースコードは、ゴルフボール100のコンポーネントのオペレーションをコントロールする。GPS受信機102は、プログラムされた時間が経過すると、継続的に、又はその他のプログラム可能なイベントパラメータが終了すると、一次トラッキングデータのデジタルキャッシュをマイクロプロセッサ104へ出力する。次いで一次データは、図2に示されているように、RF送信機110及びRFアンテナ116を介してRF受信機アレイ160へ送信される。
【0031】
ゴルフボール100は、上述のように、継続的に、間隔を置いて、又は1つ若しくは複数の条件が発生した際に、データを受信及び送信することができる。たとえば、ゴルフボール100のユーザは、衝撃の瞬間からボールが静止するまでのトラッキング情報が欲しいだけかもしれない。その場合には、動き又は衝撃をモーションセンサ108が感知した時点から、ゴルフボール100が静止したとモーションセンサ108が判断するまで、データを継続的に送信することを開始するようにマイクロプロセッサ104をプログラムすることができる。モーションセンサ108は、加速度計、線速度センサ、赤外線センサ、圧縮センサ、振動センサなど、動きを感知することができる任意のタイプのセンサとすることができる。或いは、データを受信及び送信するための特定の時間間隔を規定するようにマイクロプロセッサ104をプログラムすることもできる。たとえば、衝撃の時点で開始して10秒間が経過した直後に終了する形でデータを受信及び送信するようにマイクロプロセッサ104をプログラムすることができる。
【0032】
ゴルフボール100は、使用のために選択された時点を検知できることが好ましい。図1に示されているように、ゴルフボール100は、そのゴルフボール100が使用のために選択された時点を検知するための検知器106を含む。検知器106は、ボール100がティー又はマット134上に置かれた時点を検知することができる任意のタイプのセンサ又はデバイスとすることができ、対応するボール検知器をティー又はマット134の中又は周りに配置することを必要とすることもでき、又は必要としないこともできる。
【0033】
それぞれのゴルフボール100は、固有のIDを有し、この固有のIDは、GPS受信機102内に保存され、パワーアップ時にマイクロプロセッサ104のメモリ内へロードされる。固有のIDは、1つのゴルフボール100を別のゴルフボール100から区別する役割を果たす任意の識別データとすることができる。この固有のIDによって、トラッキングシステム50は、複数のゴルフボール100を同時に追跡把握することができる。
【0034】
ゴルフボール100内におけるGPS受信機102の初期設定及び「初回調整」は、充電式電源112がゴルフボール100の完全な充電を最初に完了した時点で、初めて行うことができる。最初の充電は、図4に示されているように、充電システム232において行うことが好ましいが、ティーボックス130内の充電システム132において行うこともできる。ゴルフボール100は、充電システムのいずれかに配置されたときは常に、「パワーアップ」され、GPS信号にさらされる。充電されてパワーアップされている間、ゴルフボール100は、GPS衛星から位置、暦、軌道、及び時間のデータ(一次データ)を得る。RF送信機110はオフにされているが、最後に得られた一次データは、ゴルフボール100内に保存されている。GPS受信機102の次の初期設定及び「初回調整」は、ゴルフボール100の充電式電源112が完全に放電された場合、又はゴルフボール100が施設から取り除かれた場合にのみ必要となる。
【0035】
ユーザは、使用される前に充電システム132内に配置されている完全に充電されたゴルフボール100を提供された状態でティーボックス130に立つことが好ましい。充電システム132内にある間、ゴルフボール100は、パワーアップされ、直近の位置、暦、時間、及び軌道から構成されている保存されているデータによって、GPS受信機102は、「ホットスタート」を実行することができる。「ホットスタート」においては、正確な現在のGPS位置データ及び「準備完了モード」が、迅速に達成される。
【0036】
ゴルフボール100がティーボックス130内のティー134上に配置されたときには、GPS受信機102は、既にパワーアップされて調整を完了していることが好ましい。ゴルフボール100を選択してティー又はマット134上に配置すると、マイクロプロセッサ104は、RF送信機アンテナ116に結合されているRF送信機110を介してRF受信機アレイ160へデータを出力する。このようなデータは、固有のボールID及び最後に記録された一次データを含むことができる。固有のボールIDを、最後に記録された一次データ(すなわち、最後に記録されたGPSから得られたボールの位置)と共に出力すると、ゴルフボール100がティーボックス130に相関付けられ、システムパフォーマンスの妥当性が確認される。
【0037】
ゴルフボール100が選択され、パワーアップ及びGPSの調整が完了すると、ゴルフボール100内における下記及びその他の起動時の事象が開始される。たとえばティー又はマット134は、既知の又は所定の場所を有することができ、したがって、ゴルフボール100を追跡把握する際の起点としての役割を果たす。さらに、ゴルフボール100がティーボックス130内のティー又はマット134上に配置されると、フィールド検知器106は、GPSアンテナ114及び/又はRF送信機アンテナ116を介してデータを受信及び/又は送信することを開始するようマイクロプロセッサ104に信号で伝えることができる。
【0038】
上述のように、トラッキングデータがゴルフボール100によって受信され、またゴルフボール100から送信されると、トラッキングシステム50は、トラッキングデータをゴルフボール100から受信し、そのデータを使用可能な形式に変換する。図2は、本発明を具体化するトラッキングシステムを示している。本発明のトラッキングシステム50は、上述のように小型の電子機器を埋め込まれているゴルフボール100の場所及び飛行経路属性を追跡把握するために使用される。
【0039】
トラッキングシステム50は、ゴルフボール100によって送信されるデータを受信するためのRF受信機又はRF受信機アレイ160を含む。RF受信機アレイ160は、たとえば800MHzや2.4GHzなど、配置されている環境内で認められているさまざまなRF周波数範囲のいずれも利用することができる。本発明の一実施形態によれば、RF受信機アレイ160は、受信アンテナ、デジタルシグナルプロセッサ、フィルタ、及びRFケーブルを含む。
【0040】
ゴルフボール100から送信されたデータは、RF受信機アレイ160によって受信され、このRF受信機アレイ160は、そのデータを直接システムサーバ140へ送信する。このプロセスは、ほぼリアルタイムに行うことができる。システムサーバ140は、ストレージメディアとオペレーティングシステムとを有するPCサーバ、又はその任意の同等物とすることができる。オペレーティングシステムは、システムソフトウェアを実行するためのフレームワークを提供することを担当することができる。ストレージメディアは、ハードドライブ、ディスク、或いはテープなど、データを保存するために一般に使用される任意のメディアとすることができる。一実施形態においては、たとえばRF受信機アレイ160を介してゴルフボール100から受信される一次データ又は処理済みデータを保存するために、ハードドライブを使用することができる。
【0041】
考えられる1つのRF受信機アレイ160の構成は、任意の特定の時点において複数のゴルフボール100によって送信されるトラッキングデータを確実に首尾よく受信するために、打ちっ放し練習場、ゴルフコース、又はヒッティングエリアの周りに戦略的に配置されている複数のRF受信機を含むことができる。考えられる別の構成は、単一のRF受信機を含むことができ、ゴルフボール100内のRF送信機の信号強度、及びその受信機の感度は、その打ちっ放し練習場で可能な最長のドライバーショットに対応することができる。いずれの構成においても、RF受信機アレイ160は、トラッキングデータを処理するためにシステムサーバ140と通信する。
【0042】
システムサーバ140は、単一の又は複数のティーボックス又は区画に結合することができる。それぞれのティーボックス130は、1つ又は複数のタイプのユーザ認証データ、たとえばキーパッドの入力を介して挿入される個人識別番号又はコード、IDカード内に保存されているデータ、バイオメトリック認証などを収集して処理するためのデバイスに接続されている。キーパッド/カードID 120によって、トラッキングシステム50のユーザは、正当なIDを得ることができ、そのIDを特定のプレイセッション又は登録されたユーザに関連付ける。本発明のもとでは、それぞれのティーボックス130は、単一のキーパッド/カードID 120に結合することができる。或いは、1つ又は複数のティーボックス130が、同一のキーパッド/カードID 120を共有することもできる。本発明によれば、キーパッド/カードID 120において収集されたユーザ認証データの処理は、システムサーバ140において、キーパッド/カードID 120において、又はトラッキングシステム50のその他の管理エリアにおいて実行することができる。
【0043】
システムサーバ140は、単一の又は複数のディスプレイ端末150にさらに結合されている。一実施形態では、ディスプレイ端末150は、それぞれのティーボックス130の表示エリア内に配置され、プレイ中のゴルフボール100に関するさまざまな音声情報及び/又は視覚情報をそれぞれのユーザに提供する。別の実施形態においては、ディスプレイ端末150は、ユーザがデータを後で見るために、クラブハウス、プロショップ、バー、又はレストラン内に配置することができる。或いは、CDやDVDなどのさまざまな携帯可能なメディアへデータをダウンロードすることもできる。
【0044】
GPS基準受信機(GPS reference receiver)170は、GPS信号を劣化させて精度に影響を及ぼす可能性のある共通モードのエラーを補正するために図2のシステムサーバ140に接続することができる。可能性のあるいくつかのエラーとしては、電離圏及び対流圏の遅延(衛星信号が、大気を通過する際に減速すること)、受信機クロックのエラー(受信機の内蔵クロックが、GPS衛星に搭載されている原子クロックほど正確ではない可能性があること)、軌道すなわち衛星軌道のエラー(衛星の報告した場所における不正確さ)が含まれる。
【0045】
作動中のGPS受信機102からのGPS L1信号データ(すなわち一次位置データ)をシステムサーバ140内のDGPS(Differential GPS)基準データと組み合わせることは、これらのエラーを少なくする上で、又はなくす上で役に立つことができる。ディファレンシャルGPS基準受信機170は、施設の地面上における正確な既知の場所に配置される。基準受信機170は、自身の正確な場所を知っているため、受信した信号を使用することによってそれぞれの衛星までの距離を測定して、これらの測定した距離と、自分の既知の位置から計算した実際の距離とを比較することによって、衛星信号内のエラーを割り出すことができる。視界内のそれぞれの衛星に関する測定した距離と、計算した距離との差が、「微分補正」となる。
【0046】
それぞれの追跡把握されている衛星に関する微分補正は、補正メッセージへとフォーマット設定され、システムサーバ140へ送信される。これらの微分補正は、GPS受信機102の計算に適用され、共通のエラーの多くを取り除き、正確さを改善する。基準受信機170は、エラーの構成要素を割り出し、リアルタイムにシステムサーバ140へ補正を提供する。補正データは、DGPS補正信号の形式でDGPS基準受信機170から送信される。
【0047】
図2を参照すると、トラッキングシステム50は、システムインターフェース180を含み、このシステムインターフェース180は、システムサーバ140に結合されている。システムインターフェース180によって、トラッキングシステム50の管理者は、システムをコントロールすることができる。システムインターフェース180は、システムサーバ140から切り離された論理ブロックとして示されているが、本発明は、双方の構成要素を単一の物理的な構成要素として結合することを除外するものではない。
【0048】
図2に示されているトラッキングシステム50の例示的な一実施形態においては、ユーザは、料金の精算、データの分析、データの保存などのために、必要に応じてキーパッド/カードID 120を介してID及びその他の情報を入力する。トラッキングシステム50にアクセスするための許可が与えられた場合には、ユーザには、指定されたティーボックス130を使用するための許可が与えられる。次いでユーザは、ゴルフボール100を保持トレイ内に置くことへ進み、ゴルフボール100をティー又はマット134上に置くことへ進む前に調整を受けることができる。或いはユーザは、ゴルフボール100がフィーダ(図示せず)から自動的に供給されるのを待つこともできる。ゴルフボール100は、ティー又はマット134上に置かれると、自身の固有のIDと、GPSから得られた位置及び時間とをシステムサーバ140へ送信し、その一方でティーボックス130は、ボール100の位置をシステムサーバ140へ同時に送信する。システムサーバ140は、送信されたトラッキングデータの妥当性を確認し、ディスプレイ端末150又はその他のオーディオ−ビデオメディアを介して、システムの準備が整っている旨の表示をユーザへ送信する。何らかのシステムコンポーネントの機能不良(不良品のボールや、充電されていないボールなど)によってシステムの準備が整っていない場合には、表示シンボルやライトなどによって、そのような状況が存在していることをユーザに知らせる。そうでない場合には、ゴルフボール100は、自身のGPS調整をティーボックス130から送信すると、プレイする準備が整う。
【0049】
ゴルフボール100が打たれると、モーションセンサ108は、加速を感知し、たとえば10秒間や、ゴルフボール100が静止するまでなど、モーションセンサ108による決定に従って、普通に打たれたゴルフボールの最大範囲の飛行時間に関連付けられている時間間隔にわたって、トラッキングデータ(位置データ、時間、ID)を記録及び保存する。トラッキングデータは、ゴルフボール100によって飛行時間中にいくつかの間隔を置いて取り込まれ、ゴルフボール100内に配置されたマイクロプロセッサ104内に保存される。データの取り込みが完了すると、次いでトラッキングデータは、ゴルフボール100内に埋め込まれているRF送信機110を介してRF受信機アレイ160へ送信される。
【0050】
本発明の一実施形態においては、位置データは、動き始めると毎秒1回の割合でゴルフボール100によって取り込むことができる。別の実施形態においては、データは、たとえば毎秒複数の間隔でなど、その他の割合で取り込むことができる。
【0051】
本発明の一実施形態においては、ゴルフボール100は、取り込まれたトラッキングデータを保存することなく、ボールの飛行中はこのデータを継続的に送信する。或いは、さらに別の実施形態においては、いくつかのデータは、ゴルフボール100内に埋め込まれたマイクロプロセッサ104内に保存され、その一方でその他のデータは、ボールの飛行経路中に送信される。
【0052】
システムインターフェース180によってコントロールされるシステムサーバ140は、ゴルフボール100から得られたトラッキングデータを処理し、ユーザが見るためにそのデータを適切なディスプレイ端末150へ回送する。一実施形態においては、ユーザには、DVDなどの取り外し可能なメディアへデータを保存すなわちダウンロードするオプションが与えられる。
【0053】
別の実施形態においては、ゴルフボール100が動かされて、GPSアンテナ114及びGPS受信機102が一次データを受信した場合は常に、RF送信機110及びRF送信機アンテナ116は、ある時間間隔にわたって、すなわち動きが止まるまで、そのような一次データをRF受信機アレイ160へ継続的に送信する。その後、ゴルフボール100は回収され、次に使用される前に再び充電される。
【0054】
本発明によれば、ゴルフボール100内の検知器106は、そのゴルフボール100がティーボックス130内のティー又はマット134上に置かれたことを感知し、最初のデータの送信を開始するようマイクロプロセッサ104に信号で伝える。最初のデータの送信は、システムサーバ140への固有のボールIDの出力と、一次データの出力とから構成される。このような一次データの出力は、RF送信機110及びRF送信機アンテナ116を介して、システムサーバ140と通信状態にあるRF受信機アレイ160へ行うことができる。この一連の起動時の事象は、システムサーバ140によって処理され、ユーザがプレイフィールド内へ打ち込む前にそれぞれのゴルフボール100を識別し、そのゴルフボール100が適切に充電されていることを確認し、そのゴルフボール100がデータを受信及び送信する準備が整っていることを確かめ、そのゴルフボール100の位置と、使用中のティーボックス130とを相関付ける役割を果たす。
【0055】
ティーボックス130内の充電システム132は、ユーザがティーボックス130に立つと、ゴルフボール100を保持し、誘導的に充電する。充電システム132は、エネルギー感知ループ若しくはアンテナ又は類似のデバイスと、ゴルフボール100内の充電式電源を適切に供給するために必要な電子回路とから構成され、そのような充電式電源112は、電池、バッテリー、又はスーパーキャパシタから構成される。或いはゴルフボール100は、完全に充電された状態で自動的に充電システム132に到着することもできる。充電システム132内にある間、ゴルフボール100内のGPS受信機102及びマイクロプロセッサ104は、パワーアップされ、調整を完了し(すなわち、現在のGPS位置データを取得し)、ゴルフボール100がティー又はマット134上に置かれたことを検知器106が感知するまでスタンバイモードに入っており、その感知した時点で最初のデータ送信が行われる。
【0056】
本発明のさまざまな教示によるその他の代替実施形態又は実装形態は、当業者によって理解され、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実現される。したがって本発明は、本明細書に記載の開示された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に従って定義されるものであることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を具体化する電子的に装備されたゴルフボールを示すブロック図である。
【図2】本発明を具体化するゴルフボール・トラッキングシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明を具体化するティーボックス装置を横から見た図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラッキングデータを受信し、保存し、送信することができるスポーツ・オブジェクトであって、
トラッキングデータを受信するための受信機と、
前記トラッキングデータを送信するための送信機と、
前記受信機及び前記送信機をコントロールするためのプログラム可能なマイクロプロセッサであって、前記トラッキングデータが前記送信機によって前記スポーツ・オブジェクトから送信される前に前記マイクロプロセッサを通過するように、前記スポーツ・オブジェクトがトラッキングデータを前記受信機を通じて受信する、前記受信機及び前記送信機をコントロールするためのプログラム可能なマイクロプロセッサと、
前記受信機、送信機、及びマイクロプロセッサに電力を供給するための充電式電源、
とを含むスポーツ・オブジェクト。
【請求項2】
スポーツ・オブジェクトを識別するための手段をさらに含み、ID(identity)をマイクロプロセッサ内に保存して、送信機によって前記スポーツ・オブジェクトから遠くの受信機へ送信することができる請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項3】
スポーツ・オブジェクトが衝撃を受けた時点、又は動き始めた時点を感知するためのモーションセンサをさらに含む請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項4】
モーションセンサが加速度計を含む請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項5】
モーションセンサが線速度センサを含む請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項6】
モーションセンサが赤外線センサを含む請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項7】
モーションセンサが振動センサを含む請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項8】
スポーツ・オブジェクトが動いていることをモーションセンサが感知すると、前記スポーツ・オブジェクトが静止するまでトラッキングデータを受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項9】
スポーツ・オブジェクトが動いていることをモーションセンサが感知すると、前記スポーツ・オブジェクトが静止するまでトラッキングデータを所定の方式で受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項10】
スポーツ・オブジェクトが動いていることをモーションセンサが感知すると、前記スポーツ・オブジェクトが静止するまでトラッキングデータを継続的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項11】
スポーツ・オブジェクトが動いていることをモーションセンサが感知すると、前記スポーツ・オブジェクトが静止するまでトラッキングデータを定期的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項12】
スポーツ・オブジェクトが動き始めたことをモーションセンサが感知すると、トラッキングデータを受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項13】
スポーツ・オブジェクトが動き始めたことをモーションセンサが感知すると、トラッキングデータを所定の方法で受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項14】
スポーツ・オブジェクトが動き始めたことをモーションセンサが感知すると、トラッキングデータを継続的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項15】
スポーツ・オブジェクトが動き始めたことをモーションセンサが感知すると、トラッキングデータを定期的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項3に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項16】
スポーツ・オブジェクトを使用するために選択した時点を検知するための検知器をさらに含む請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項17】
モーションセンサをさらに含む請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項18】
モーションセンサを有するゴルフボールである請求項16に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項19】
ゴルフボールを使用するために選択したことを検知器が検知すると、トラッキングデータを受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項18に記載のゴルフボール。
【請求項20】
ゴルフボールを使用するために選択したことを検知器が検知すると、トラッキングデータを所定の方式で受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項18に記載のゴルフボール。
【請求項21】
ゴルフボールを使用するために選択したことを検知器が検知すると、トラッキングデータを継続的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項18に記載のゴルフボール。
【請求項22】
ゴルフボールを使用するために選択したことを検知器が検知すると、トラッキングデータを定期的に受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項18に記載のゴルフボール。
【請求項23】
ゴルフボールを使用するために選択したことを検知器が検知すると、トラッキングデータを所定の時間にわたって受信及び送信するようにマイクロプロセッサがプログラムされている請求項18に記載のゴルフボール。
【請求項24】
受信機がアンテナを含む請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項25】
送信機がアンテナを含む請求項1に記載のスポーツ・オブジェクト。
【請求項26】
送信機から送信されるトラッキングデータを受信するための無線周波受信機と、
前記トラッキングデータを前記無線周波受信機から受信するためのシステムサーバと、
プロセッサと通信するディスプレイデバイスであって、前記トラッキングデータが表示されるディスプレイデバイスと、スポーツ・オブジェクト・トラッキングシステムのユーザが情報を入力するデータ入力デバイスとを含むスポーツ・オブジェクトトラッキングシステム。
【請求項27】
システムサーバにアクセスしてコントロールするためのシステムインターフェースをさらに含む請求項26に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項28】
トラッキングデータが実質的にリアルタイムで表示される請求項26に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項29】
後で見るためにトラッキングデータが保存される請求項26に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項30】
GPS基準受信機をさらに含む請求項26に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項31】
スポーツ・オブジェクトがゴルフボールである請求項26に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項32】
ティーボックスをさらに含む請求項31に記載のゴルフボール・トラッキングシステム。
【請求項33】
トラッキングデータを受信するための受信機を有するスポーツ・オブジェクトを含むスポーツ・オブジェクト及びトラッキングシステムであって、前記スポーツ・オブジェクトが、
前記トラッキングデータを送信するための送信機と、
前記受信機及び前記送信機をコントロールするためのプログラム可能なマイクロプロセッサであって、前記トラッキングデータが前記送信機によって前記スポーツ・オブジェクトから送信される前に前記マイクロプロセッサを通過するように、前記スポーツ・オブジェクトがトラッキングデータを前記受信機を通じて受信する、前記受信機及び前記送信機をコントロールするためのプログラム可能なマイクロプロセッサとを有し、
前記スポーツ・オブジェクトが、
充電式電源であって、
前記送信機から送信されるトラッキングデータを受信するための無線周波受信機を有するトラッキングシステムと、
前記トラッキングデータを前記無線周波受信機から受信するためのシステムサーバと、
前記システムサーバと通信するディスプレイデバイスであって、前記トラッキングデータが表示されるディスプレイデバイスと、
によって追跡把握することができるように、前記受信機、送信機、及びマイクロプロセッサに電力を供給するための充電式電源をさらに有する、
スポーツ・オブジェクト及びトラッキングシステム。
【請求項34】
データ入力システムをさらに含む請求項33に記載のスポーツ・オブジェクト・トラッキングシステム。
【請求項35】
スポーツ・オブジェクトを追跡把握する方法であって、
スポーツ・オブジェクト内のトラッキングデータを受信するステップと、
マイクロプロセッサを通じて前記トラッキングデータを送信機へ転送するステップと、
前記スポーツ・オブジェクトから、トラッキングシステム内に含まれている受信機へ前記トラッキングデータを送信するステップと、
システムサーバを通じて前記トラッキングデータを処理するステップと、
前記トラッキングデータを表示するステップとを含む方法。
【請求項36】
データをデータ入力システムへ入力するステップをさらに含む請求項35に記載のスポーツ・オブジェクトを追跡把握する方法。
【請求項37】
充電システムを管理するためのシステムサーバと、
使用時に追跡把握される前に、スポーツ・オブジェクトをセットして充電することができるプラットフォームと、
を含む、スポーツ・オブジェクト充電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−538255(P2007−538255A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527284(P2007−527284)
【出願日】平成17年5月5日(2005.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2005/015950
【国際公開番号】WO2005/116944
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506387085)アキュレイト テクノロジーズ インク. (1)
【Fターム(参考)】