説明

スライド操作装置

【課題】ミキサのフェーダ装置などのスライド操作装置において、操作ノブへの強い力による異常なカウントを防止する。
【解決手段】移動ブロック5を、互いに平行な移動ガイド体3と副移動ガイド体4で摺動自在に保持する。移動ガイド体3を非磁性ステンレスの軸部31と永久磁石材をスケール磁化して磁極(マーキング)を形成したスケール部32とで構成する。移動ブロック5に磁気式センサ7をスケール部32に対して対向配置する。磁気式センサ7でスケール部32の磁極を感知する。操作ノブ6のレバー6aに対して止め金具11A,11Bをストッパ部とする。スケール部32において、ストッパ部間の磁気式センサ7の移動範囲の外側の部分は磁極を形成しない不感帯3A,3Bとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアスケールに沿って動くセンサ部により該リニアスケールの例えば磁極等のマーキングを検知することで、操作ノブの位置を検出するインクリメントエンコード式としたスライド操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のスライド操作装置は例えばミキシングコンソールにおいて、パラメータの設定等を行うフェーダ装置として用いられており、例えば、特開2006−49302号公報(特許文献1)、特開2003−21541公報(特許文献2)等に開示されたものがある。
【0003】
特許文献1には、MR素子からなる磁気式センサを移動ブロックに取り付け、この移動ブロックを保持する平行な一対のうち、一方のガイド体にN極とS極を交互に着磁した磁気パターンをマーキングとして形成し、磁気式のリニアスケールを構成したものが開示されている。そして、この技術は、スライド操作子による手動操作やモータによる駆動により移動ブロックが移動するとき、磁気式センサがリニアスケールの極性に応じてパルス信号を出力し、このパルス信号の数により、移動ブロックの移動量(長さ)を検出するようにしている。
【0004】
特許文献2には非接触デジタルフェーダが開示されており、このフェーダ装置は、ノブの手動操作やモータの駆動により移動部材が移動するとき、リニアスケールに記録した濃淡のパターンを光学式センサで読み取り、リニアスケール上の相対位置をカウントして光学式センサの位置を演算するものである。また、この従来の技術では基準位置を検出するためのセンサを備えている。
【特許文献1】特開2006−49302号公報
【特許文献2】特開2003−21541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなリニアスケールのフェーダ装置の入力における制御においては、機器の電源を入れたときやそのフェーダ装置に新たな機能を割り当てたときに、モータの駆動により、フェーダ装置の操作ノブの初期位置およびフェーダ装置のスケール上の対応値が決定されるものである。また、ユーザがなるべく繊細に設定できるように操作ノブが動く範囲内(両端のストッパ間)を使い切るようにして、分解能を高めて制御されるようになっている。また、操作ノブの位置を初期設定するときの自己判断機能においては、操作ノブをモータ制御で動かし、スケールをカウントする制御を行うものもあった。
【0006】
しかしこのような構造のフェーダ装置において、操作ノブがストッパを瞬間的にでも押し出してしまうくらいの不用意に力がかかってしまった場合には、ストッパが撓んだり、また撓まなくてもセンサ部(質量がある)自体が勢いで想定外の位置まで動いてしまい、余分なカウントを行ってしまうことがあり、制御上、予定外のことが起きてしまうことがあった。
【0007】
なお、前記特許文献2のもののように基準位置を検出するセンサを用いるものや、Z相と称するカウントゼロ点を検出するセンサを用いるものもあるが、このような構成では、コストが高くなるという問題がある。
【0008】
本発明は、センサ部によりリニアスケールのマーキングを検知することで、操作ノブの位置を検出するインクリメントエンコード式としたスライド操作装置(例えばフェーダ装置)において、操作ノブの移動によりストッパーが押し出されたり、勢いでセンサ部が想定外の位置まで動いてしまっても 制御上の誤作動を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1のスライド操作装置は、リニアスケールのストッパ部で操作ノブが停止する位置の外側の部分に、センサ部に対する不感帯を設けるようにした。これにより、ストッパ部によって操作ノブが停止する位置よりも外側にセンサ部が動いても、このセンサ部で不用意な信号を得ることがない。
【0010】
操作ノブ(及びセンサ部)を止めるストッパ部は、操作ノブの一部に当接するように設けられたものでもよい。
【0011】
また、当該スライド操作装置は、操作ノブ及びセンサ部の移動方向すなわちリニアスケールの長手方向が、操作者に対して手前から奥の方向(または奥から手前の方向)となるように配置されるものでもよい。この場合には、操作ノブに対する力が加わり易いので、効果的である。
【0012】
また、当該1つのスライド操作装置に対して、複数の機能が選択的にアサインされるものであってもよい。この場、アサインされる機能に応じて操作ノブの位置を設定する機会が多くなるが、どの機能に対しても適正な位置に設定できる。
【0013】
また、センサ部及びリニアスケールは、磁気式であってもよいし、光学式でもよい。
【発明の効果】
【0014】
請求項1のスライド操作装置によれば、操作ノブの移動によりストッパ部が押し出されたり、勢いでセンサ部が想定外の位置まで動いてしまっても、センサ部から不用意な信号を得ることがないので、制御上の誤作動を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は実施形態のスライド操作装置としてのフェーダ装置10の要部斜視図、図2は同フェーダ装置10を用いたデジタルミキサのパネル面100の要部正面図、図3は同デジタルミキサの要部ブロック図である。なお、図2のパネル面100の説明ではパネル面100を正面から見た状態での上下左右で方向を示す。図2、マイク入力やライン入力等の入力チャンネルに対応する部分を図示したものであり、操作子は1チャンネル分を縦にして左右方向に複数チャンネル分併設されている。各チャンネルは、パン調整操作子81、セレクタ操作子82、表示画面83、有効無効設定操作子84、操作ノブ6、試聴スイッチ85を備えている。また、表示画面83の表示を切り替える表示切替スイッチ86を備えている。
【0016】
操作ノブ6はパネル面100の裏面に配設されたフェーダ装置10の操作子であり、この操作ノブ6を上下方向に操作することにより、当該チャンネルに設定された機能に対応するパラメータ値を調整するものである。また、フェーダ装置10はモータドライブフェーダであり、後述のモータ2の駆動により操作ノブ6が上下に移動する。なお、操作ノブ6の移動方向は、便宜上下方向を「A方向」、上方向を「B方向」とする。例えば、このデジタルミキサは図示しないコンピュータ等に接続することができ、これらの外部機器からのシーケンスデータを受信して入力信号のオートミックスが可能である。このような場合に、シーケンスの各シーンに対応するパラメータ値となるように各チャンネルの操作ノブ6がリアルタイムに移動する。また、電源投入時や、チャンネルにアサインされる機能の設定切換等により初期設定を行うときも操作ノブ6が移動する。なお、図示しないステレオマスター用のフェーダ装置も同様である。
【0017】
図3に示すように、実施形態のデジタルミキサは、CPU20、フラッシュメモリ30、RAM40、操作部50、信号処理部60、表示器70、PC入出力回路(I/O)80及び前記フェーダ装置10,10,…からなるフェーダ群10Aを備えている。信号処理部60はDSPで構成されており、この信号処理部60には、入力コネクタを介してアナログ/ディジタル変換ボックスまたはディジタルインターフェースボックス(AD/DIO)の何れかを複数接続可能となっている。各アナログ/ディジタル変換ボックスには、A/D変換ボードを8枚まで増設可能で、各アナログ/ディジタル変換入力毎に、ゲインと極性の設定が可能である。また、各ディジタルインターフェースボックスには、I/Oボードを8枚まで増設可能である。また、信号処理部60には出力コネクタを介してディジタル/アナログ変換ボックス/ディジタルインターフェースボックス(DA/DIO)の何れかを複数接続可能となっている。各ディジタル/アナログ変換ボックスには、D/A変換ボードを8枚まで増設可能で、各ディジタル/アナログ変換出力毎にゲインと極性の設定が可能である。そして、信号処理部60はCPU20から設定される各種機能に応じてミキサ処理を行う。
【0018】
また、CPU20が実行する動作プログラムはフラッシュメモリ30に記憶されている。また、CPU20は、フェーダ群10Aの各フェーダ装置10,10,…の操作、操作部50の操作を検出して、信号処理部60のミキサ処理の制御、表示器70の表示の制御を行う。また、CPU20はフェーダ装置10の後述のモータ2の駆動制御を行い、前述のようなフェーダ装置10における操作ノブ6の位置の制御を行う。
【0019】
図5はCPU20が実行するフェーダ初期化処理のフローチャート、図6はCPU20が実行するフェーダ操作設定処理のフローチャートである。図5の「フェーダ初期化処理」を実行するタイミングは、ミキサー装置の電源が入れられたときや、個々のフェーダ装置10の機能設定に変化があったときである。まず、ステップS1で対応するフェーダ装置10のモータ2をA方向に駆動させ、ステップS2でモータ2の回転の停止が検出されるまで、操作ノブ6を初期位置まで移動させる。そして、モータ2に異常な負荷がかかっていることが感知できたら操作ノブ6が後述のストッパ部に当接してモータ2が止まっている状態となる。モータ2が止まると、ステップS3に進み、そのフェーダ装置10におけるカウント値を“0”にリセットする。
【0020】
次に、ステップS4でモータ2を逆転させてB方向に駆動させ、ステップS5で、リセットしたカウント値を別途検出したパルスにしたがってインクリメントしながら、ステップS6でモータ2が停止するのを監視する。そして、モータ2が止まると、ステップS7でスケール状況を算出する。すなわち、ステップS3〜S6でスケール全体のカウント値が取得できたことになるので、このフェーダ装置10にアサインされている機能のパラメータが例えば64段階のものであれば、全カウント値を“64”で割ることにより、パラメータの1段階当たりのカウント値を求める。
【0021】
次に、ステップS8で、フェーダ装置10に現在アサインされている機能の初期値に対応した位置(パルス数)を算出し、ステップS9でモータ2をA方向に駆動させる。ステップS10で別途検出したパルスにしたがってカウント値をデクリメントしながら、ステップS11でカウント値が算出したパルスの位置になるのを監視する。そして、パルスの位置になると、ステップS12でモータ2の駆動を停止して元のルーチンに復帰する。これにより、このフェーダ装置10にアサインされた機能において初期設定することができる。
【0022】
図6の「フェーダ操作設定処理」はフェーダ装置10(磁気式センサ7)から出力されるパルスを監視し、ステップS21でパルスがあればステップS22に進む。ステップS22では、パルスの位相に応じて現在のカウント値を増減させ、ステップS23で、このフェーダ装置10にアサインされている機能に応じてカウント値をパラメータに変換する。そして、ステップS24でパラメータ値が以前と違う領域になったか、すなわち新たなパラメータ値へ移行する値となったかを判定し、新たに移行する値であればステップS25で機器の設定を変更し、そうでなければそのまま元のルーチンに復帰する。
【0023】
次に、図1に基づいてフェーダ装置10の詳細について説明する。この実施形態のフェーダ装置10は、パネル面100に対してその裏側で直角面を成す側板1a、手前側に該側板1aと対になった側板(図示せず)と、断面コ字状の上フレーム1bとによりフレームを構成している。上フレーム1bの一端にはモータ2が取り付けられるともに、この上フレーム1bの両側の止め金具11A,11Bによりフレーム全体が前面パネル100の裏面に取り付けられる。また、側板1aの両端には爪12a,12a、12b,12bが曲げ加工により起立されており、この爪12a,12a間に「リニアスケール」を構成する移動ガイド体3が、爪12b,12b間には副移動ガイド体4が取り付けられている。移動ガイド体3と副移動ガイド体4には、移動ブロック5が移動ガイド体3と副移動ガイド体4の長手方向に摺動自在に取り付けられている。また、移動ブロック5には操作ノブ6の一部を構成するレバー6aが取り付けられている。
【0024】
以上の構成により、操作ノブ6を手動で往復操作すると、移動ブロック5が移動ガイド体3と副移動ガイド体4に沿って移動する。そして、移動ブロック5がモータ2側(A方向)に移動して操作ノブ6のレバー6aが止め金具11Aに当接すると、これ以上の移動ができなくなる。また、移動ブロック5がモータ2と反対側(B方向)に移動して操作ノブ6のレバー6aが止め金具11Bに当接すると、これ以上の移動ができなくなる。すなわち、止め金具11A,11Bは、手動で操作可能な操作ノブ6の移動範囲を制限する「ストッパ部」となっている。
【0025】
また、図示は省略するが、モータ2の駆動軸と上フレーム1bの他端には、それぞれタイミングベルトが巻回されつプーリが取り付けられるとともに、このタイミングベルトに対して移動ブロック5の上部が取り付けられている。これにより、モータ2の正逆回転により移動ブロック5は移動ガイド体3と副移動ガイド体4に沿って往復移動する。これにより、前述のようにCPU20により操作ノブ6の位置が制御される。このモータ2の駆動により操作ノブ6が移動するときも、前記フローチャートで説明したようにレバー6aが止め金具11Aあるいは止め金具11Bに当接した位置で、モータ2の回転が止まっている状態(負荷が検出された状態)となる。
【0026】
移動ブロック5は樹脂成形されたものであり、ロ字状の枠体の上側に移動ガイド体3が嵌挿されるガイド孔5a,5aと、下側に副移動ガイド体4が嵌挿される副ガイド孔5b,5bがそれぞれ形成されている。また、枠体の内側に基板5cが取り付けられ、この基板5cには「センサ部」としての磁気式センサ7が取り付けられている。なお、基板5cには磁気式センサ7の信号を出力するフラットケーブル7aが接続されている。
【0027】
移動ガイド体3は、非磁性ステンレス(18Cr−8Niオーステナイト系)の軸部31と、永久磁石材(Fe-Cr-Co系)をスケール磁化して形成されたスケール部32とで構成されている。そして、このスケール部32には、「マーキング」としてスケール部32の長手方向にN極とS極とを交互に例えば330μm周期(ピッチ)で分極して磁極が形成されており、このスケール部32に対して磁気式センサ7が対向配置されている。磁気式センサ7は2つの磁気抵抗素子(MR素子)を備えており、移動ブロック5がリニアスケールである移動ガイド体3と副移動ガイド体4に沿って移動するとき磁気式センサ7がスケール部32の磁極(マーキング)を感知して信号を出力する。この磁気式センサ7の検出信号はフラットケーブル7aを介してCPU20等に送られる。
【0028】
ここで、スケール部32における磁極は、操作ノブ6のレバー6aが止め金具11A(ストッパ部)に当接する位置にあるとき、磁気式センサ7がこのスケール部32に対向するA位置まで着磁され、このA位置から外側には着磁されていない。また、操作ノブ6のレバー6aが止め金具11B(ストッパ部)に当接する位置にあるとき、磁気式センサ7がこのスケール部32に対向するB位置まで着磁され、このB位置から外側には着磁されていない。すなわち、A位置から外側の部分とB位置から外側の部分、すなわち止め金具11A,11B(ストッパ部)で操作ノブ6が停止する位置の外側の部分は、磁気式センサ7(センサ部)に対する不感帯3A,3Bとなっている。
【0029】
なお、移動ブロック5の移動に伴って、磁気式センサ7はスケール部32のN極とS極の極性の反転に対応するパルス信号を出力する。そして、このパルス信号の数により、移動ブロック5(操作ノブ6)の移動量(長さ)を検出することができる。また、スケール部32の磁極は例えば2列からなり、この磁極のパターンはスケール部32の長手方向にその位相が1/2π相当ずれており、磁気式センサ7は位相のずれたパルス信号を出力するので、この位相のずれの正逆の方向により、移動ブロック5の移動方向が判明する。スケール部32の磁極パターンは位相ずれのないNSNS…のパターンからなるもので、センサの検出極部を1/2π相当ずらして配置するようにしてもよい。
【0030】
図4は実施形態の作用を説明する概念図であり、図4(A) のように操作ノブ6を操作するとレバー6aが止め金具11A(ストッパ部)に当接したり、レバー6aが止め金具11B(ストッパ部)に当接し、操作ノブ6の通常動く範囲が決まっている。これは、適度な力で手動操作した場合やモータ2で駆動した場合である。しかし、手動操作時に速く操作したり強く操作した場合など、操作ノブ6に過度な力が加わると、図4(B) のように止め金具11A(11B)が変形したり、変形しなくても移動ブロック5や磁気式センサ7の慣性力により、磁気式センサ7が通常動く範囲から外側にXだけ移動することがある。あるいは、図4(C) のように樹脂製の操作ノブ6′がボス61′を介してレバー6a′に取り付けられ、ボス61′が止め金具11A(11B)に当接するような構成の場合、止め金具11A(11B)がボス61′にめり込んだりすることもあり、同様にセンサが通常動く範囲から外側にXだけ移動することがある。
【0031】
このような状況に対して、図4(A) に示した従来のように、通常動く範囲から外側まで磁極のマーキングが形成されていると、磁気式センサがその外側の部分で余分なカウントを行ってしまうことになる。これに対して実施形態におけるスケール部32は、通常の操作により止め金具11A,11B(ストッパ部)で操作ノブ6が停止する位置の外側の部分は、着磁されていない磁気式センサ7に対する不感帯3A,3Bとなっているので、このような問題が生じない。
【0032】
以上の実施形態は操作ノブ6側の移動ガイド体3にスケール部32を形成した例であるが、スケール部は副移動ガイド体4側に形成してもよい。
【0033】
また、実施形態では磁気式の例について説明したが、光学式であってもよい。この場合、例えば図1の例では移動ガイド体3の下面に、マーキングとして例えば白黒のバーコード状の一定周期のパターンを2列形成し、磁気式センサ7の変わりに発光ダイオードとフォトダイオード等で構成したフォトセンサを設け、上記白黒パターンによる2列に対応する前記位相差をもったパルス信号を検出信号として得るようにする。この光学式の場合も、マーキング(白黒のパターン)は、通常動く範囲の外側には形成しないで光学式のセンサ部に対する不感帯を設ける。
【0034】
また、実施形態ではスライド操作装置としてデジタルミキサのフェーダ装置を例に説明したが、本発明は他の電子機器に用いるスライド操作装置に適用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態のスライド操作装置としてのフェーダ装置の要部斜視図である。
【図2】同フェーダ装置を用いたデジタルミキサのパネル面の要部正面図である。
【図3】同デジタルミキサの要部ブロック図である。
【図4】実施形態の作用を説明する概念図である。
【図5】実施形態におけるフェーダ初期化処理のフローチャートである。
【図6】実施形態におけるフェーダ操作設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
2…モータ、3…移動ガイド体(リニアスケール)、3A,3B…不感帯、5…移動ブロック、6…操作ノブ、6a…レバー、7…磁気式センサ(センサ部)、11A,11B…止め金具(ストッパ部)、10…フェーダ装置(スライド操作装置)、10A…フェーダ群、20…CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リニアスケールのマーキングを検知することで操作ノブの位置を検出するインクリメントエンコード式としたスライド操作装置において、
手動で操作可能な前記操作ノブの移動範囲を制限するストッパ部と、
前記操作ノブの動きと同期して前記リニアスケールに沿って動き前記マーキングを検知するセンサ部と、
前記リニアスケールの前記ストッパ部で前記操作ノブが停止する位置の外側の部分に前記センサ部に対する不感帯を設けたことを特徴とするスライド操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−76214(P2008−76214A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−255480(P2006−255480)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】