スラッジの分離装置
【課題】 本発明は、スラッジ、固形屑等の異物が混入している汚水、廃油等の液体からスラッジ、固形物を分離する装置を提供する。
【解決手段】 溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【解決手段】 溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スラッジ、固形屑等の異物が混入している汚水、廃油等の液体からスラッジ、固形物を分離する装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、濾過器とサイクロンとを組み合わせて処理流体中の異物を、先ずサイクロンで取り除き、そのうち、残余の異物を後続の濾過器で濾過する浄化装置が知られている。しかしながら、能力向上を図るために、サイクロンの直径を大きくしようとすると、サイクロン内の処理流体の渦流流速が低下して遠心力が落ち、その結果、一次処理としての分離性能が格段に悪くなる。一方、濾過器部分は、低下した一次処理の分離性能の影響をまともに受け、早期に目詰まりを起こして分離性能が悪くなる。その結果、濾過器を頻繁に交換もしくは再生しなければならない。
【０００３】
この問題を解消するために、例えば特開２００４−１３６２６３号公報（特許文献１）に開示されているように、サイクロン本体の中心部に整流体を配設し、この整流体外周とサイクロン本体内周との間隔が狭小となるように制限した通過流域を設け、サイクロン本体に導入した処理流体がこの通過流域を通過する過程において該処理流体に高い流速を付与して強力な遠心力のもとに異物を一次分離させるとともに、一次分離後の処理流体を後続する濾過器に導いて残余の異物を連続的に二次分離する流体の浄化方法が提案されている。これによって、サイクロン部分の一次処理としての分離性能の低下、および濾過器部分の早期目詰まりによる分離性能の劣化を解消し、高率良く、低コストで連続的に異物を除去し、処理流体の清浄化、再利用を図るというものである。
【０００４】
また、特開２００２−６６３８６号公報（特許文献２）に開示されているように、液体サイクロンの下部排出管と分離物貯留槽と分離物排出手段が気密に連結された固形物分離装置において、液体サイクロンの下部排出管内を往復動させて下部排出管内に付着する固形物を剥離させるための進入体を有する下部排出管閉塞防止装置が設けられている固形物分離装置が開示されている。
【特許文献１】特開２００４−１３６２６３号公報
【特許文献２】特開２００２−６６３８６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したような、特許文献１に開示されている内容によれば、サイクロン本体を主体とする一段目濾過処理帯と濾過器本体を主体とする二段目濾過処理帯とから構成され、処理流体を通過流域を通過する過程において処理流体の渦流速度を増速させて高い遠心力で処理流体中の異物を一次分離するとともに、残部の異物を含む処理流体を濾過処理帯における濾過器に圧入して濾過による二次分離を行うものであり、確かに、サイクロン部分の一次処理としての分離性能の低下、および濾過器部分の早期目詰まりによる分離性能の劣化を解消するものであるが、しかしながら、その後の濾過された処理物の液体とスラッジとの最終分離において、スラッジの簡易な処理対策が不十分である。
【０００６】
また、特許文献２に開示されている内容によれば、液体サイクロンの下部排出管が閉塞しないように構成された固形物分離装置であるが、しかしながら、液体サイクロンの下部排出管内を往復動させて下部排出管内に付着する固形物を剥離させるための進入体を有する下部排出管閉塞防止装置を設けるために、大がかりな操作を必要とすると言う問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述したような問題を解消するために鋭意開発を進めた結果、従来の液体サイクロンにおいては、分離されたスラッジ処理に難点があり、このクーラント液中のスラッジ濃度の増加の発生を解消し、分離されたスラッジをサイクロン下のスラッジタンクに沈降させ、スラッジ排出自動弁により間欠的にスラッジをスラッジ処理ユニットのバックフィルターで受けるように構成した。こうしてサイクロンで分離されたスラッジは、サイクロンドレン処理バックフィルターにより完全に液と分離され、このバックフィルターには重い状態でスラッジが堆積する。このサイクロンドレン処理バックフィルターに堆積したスラッジを間欠的にかつ容易に引出し交換可能としたスラッジの分離装置にある。
【０００８】
その発明の要旨とするところは、
（１）溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。（２）前記（１）に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが収納容器内に配設し、該収納容器の下部から処理液を排出可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。（３）前記（１）または（２）に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターが入口枠から成り、該入口枠を介して収納容器内を移動可能にしたことを特徴とするスラッジの分離装置。
（４）前記（３）に記載の円筒状布フィルターの入口枠に引出し用把手を設けたことを特徴とするスラッジの分離装置にある。
【発明の効果】
【０００９】
以上述べたように、本発明による、スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離するとともに、該サイクロンドレン処理バックフィルターに堆積したスラッジを間欠的にかつ容易に引出し交換可能としたスラッジの分離装置を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図１は、本発明に係るスラッジの分離装置の概略図である。この図１に示すように、サイクロン本体１には、上部に処理流体の出口管２が設けられている。また、処理流体、例えばクーラント液をサイクロン４内に導入する供給口３から供給され、サイクロン４内で供給された汚泥中のスラッジが遠心状態となり、その作用によりスラッジが外側へ、その他液が中心方向から下方向に流れ、分離されたスラッジは沈降作用により下方向へ沈降する。このように、遠心分離により高精度に分離され、その後高沈降作用によりスラッジは最後に沈降させる。
【００１１】
分離されたスラッジはサイクロン４の下部に設けた下部排出管５を介してスラッジタンク６に沈降させ、スラッジ排出自動弁７により間欠的にスラッジをスラッジユニットのサイクロンドレン処理バックフィルター８で受ける。こうしてサイクロン４で分離されたスラッジは完全に液と分離される。また、スラッジ排出自動弁７は、例えばアクチュエータ付きボールバルブを用いて遠心分離されて一時スラッジタンク６に貯留されたスラッジは間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルター８に排出されるように構成する。また、このサイクロンドレン処理バックフィルター８は収納容器１０内に配設し、この収納容器１０の下部からサイクロンドレン処理バックフィルターで分離された処理液は下部排出口９より排出可能とした。
【００１２】
図２は、本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの全体概略図である。図２（ａ）は視斜図であり、図２（ｂ）は上面図である。この図２に示すように、サイクロンドレン処理バックフィルター８が円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターは入口枠１１から成り、この入口枠１１は、円形枠で構成され、この円筒枠は特に限定されないが、例えば金属製、プラスチック製から成り、また、この円筒状布フィルターの入口枠１１に引出し用把手１２を設けることにより、この引出し用把手１２によりサイクロンドレン処理バックフィルター８を手動で収納容器１０内を移動可能にした。図２（ｂ）は収納容器１０内を横方向に引出し用把手１２によりサイクロンドレン処理バックフィルター８を手動で移動させた状態を示す。これによりスラッジがサイクロンドレン処理バックフィルター８内に充満したときは、手動で収納容器１０の上部を横に移動させ、容易に引出し交換可能とする。
【００１３】
図３は、本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの正面断面図である。この図３に示すように、サイクロンドレン処理バックフィルター８は収納容器１０内に設けられる。また、収納容器１０内に収められたサイクロンドレン処理バックフィルター８は、収納容器１０の上部に設けられた凸部１３とサイクロンドレン処理バックフィルター８である円筒状布フィルターの入口枠１１からなる円形枠とが掛かり、これによりサイクロンドレン処理バックフィルター８の本体である円筒状布フィルターが支えられて、スラッジは円筒状布フィルター内に収められるように構成する。
【実施例】
【００１４】
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
クーラント液を１時間当り１００Ｌをサイクロン内に供給し、このサイクロン内での汚泥中のスラッジが遠心分離され、その後分離されたスラッジは沈降作用により下方向へ沈降する。沈降したスラッジはサイクロンの下部に設けたスラッジタンクに一時溜められ、スラッジタンクからスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給する。このサイクロンドレン処理バックフィルターでは、スラッジ排出自動弁により１時間当り３〜５Ｌを間欠的に受けたスラッジを処理液と完全に分離される。分離された処理液は下部排出口より排出する。処理液と分離されたスラッジがサイクロンドレン処理バックフィルター内に充満したときは、手動で収納容器の上部を横に移動させ、容易に引出して新しいバックフィルターと交換し、再度スラッジタンクからバックフィルターに供給し、処理液と分離を繰り返し作業を行う。
【００１５】
上記のように、スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジと液とに完全に分離するとともに、該サイクロンドレン処理バックフィルター内に堆積したスラッジを間欠的、かつ容易に引出し交換可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係るスラッジの分離装置の概略図である。
【図２】本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの全体概略図である。
【図３】本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの正面断面図である。
【符号の説明】
【００１７】
１ サイクロン本体
２ 出口管
３ 供給口
４ サイクロン
５ 下部排出管
６ スラッジタンク
７ スラッジ排出自動弁
８ サイクロンドレン処理バックフィルター
９ 下部排出口
１０ 収納容器
１１ 入口枠
１２ 引出し用把手
１３ 凸部
特許出願人 株式会社エフ・シスト
代理人 弁理士 椎 名 彊
【技術分野】
【０００１】
本発明は、スラッジ、固形屑等の異物が混入している汚水、廃油等の液体からスラッジ、固形物を分離する装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、濾過器とサイクロンとを組み合わせて処理流体中の異物を、先ずサイクロンで取り除き、そのうち、残余の異物を後続の濾過器で濾過する浄化装置が知られている。しかしながら、能力向上を図るために、サイクロンの直径を大きくしようとすると、サイクロン内の処理流体の渦流流速が低下して遠心力が落ち、その結果、一次処理としての分離性能が格段に悪くなる。一方、濾過器部分は、低下した一次処理の分離性能の影響をまともに受け、早期に目詰まりを起こして分離性能が悪くなる。その結果、濾過器を頻繁に交換もしくは再生しなければならない。
【０００３】
この問題を解消するために、例えば特開２００４−１３６２６３号公報（特許文献１）に開示されているように、サイクロン本体の中心部に整流体を配設し、この整流体外周とサイクロン本体内周との間隔が狭小となるように制限した通過流域を設け、サイクロン本体に導入した処理流体がこの通過流域を通過する過程において該処理流体に高い流速を付与して強力な遠心力のもとに異物を一次分離させるとともに、一次分離後の処理流体を後続する濾過器に導いて残余の異物を連続的に二次分離する流体の浄化方法が提案されている。これによって、サイクロン部分の一次処理としての分離性能の低下、および濾過器部分の早期目詰まりによる分離性能の劣化を解消し、高率良く、低コストで連続的に異物を除去し、処理流体の清浄化、再利用を図るというものである。
【０００４】
また、特開２００２−６６３８６号公報（特許文献２）に開示されているように、液体サイクロンの下部排出管と分離物貯留槽と分離物排出手段が気密に連結された固形物分離装置において、液体サイクロンの下部排出管内を往復動させて下部排出管内に付着する固形物を剥離させるための進入体を有する下部排出管閉塞防止装置が設けられている固形物分離装置が開示されている。
【特許文献１】特開２００４−１３６２６３号公報
【特許文献２】特開２００２−６６３８６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述したような、特許文献１に開示されている内容によれば、サイクロン本体を主体とする一段目濾過処理帯と濾過器本体を主体とする二段目濾過処理帯とから構成され、処理流体を通過流域を通過する過程において処理流体の渦流速度を増速させて高い遠心力で処理流体中の異物を一次分離するとともに、残部の異物を含む処理流体を濾過処理帯における濾過器に圧入して濾過による二次分離を行うものであり、確かに、サイクロン部分の一次処理としての分離性能の低下、および濾過器部分の早期目詰まりによる分離性能の劣化を解消するものであるが、しかしながら、その後の濾過された処理物の液体とスラッジとの最終分離において、スラッジの簡易な処理対策が不十分である。
【０００６】
また、特許文献２に開示されている内容によれば、液体サイクロンの下部排出管が閉塞しないように構成された固形物分離装置であるが、しかしながら、液体サイクロンの下部排出管内を往復動させて下部排出管内に付着する固形物を剥離させるための進入体を有する下部排出管閉塞防止装置を設けるために、大がかりな操作を必要とすると言う問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述したような問題を解消するために鋭意開発を進めた結果、従来の液体サイクロンにおいては、分離されたスラッジ処理に難点があり、このクーラント液中のスラッジ濃度の増加の発生を解消し、分離されたスラッジをサイクロン下のスラッジタンクに沈降させ、スラッジ排出自動弁により間欠的にスラッジをスラッジ処理ユニットのバックフィルターで受けるように構成した。こうしてサイクロンで分離されたスラッジは、サイクロンドレン処理バックフィルターにより完全に液と分離され、このバックフィルターには重い状態でスラッジが堆積する。このサイクロンドレン処理バックフィルターに堆積したスラッジを間欠的にかつ容易に引出し交換可能としたスラッジの分離装置にある。
【０００８】
その発明の要旨とするところは、
（１）溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。（２）前記（１）に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが収納容器内に配設し、該収納容器の下部から処理液を排出可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。（３）前記（１）または（２）に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターが入口枠から成り、該入口枠を介して収納容器内を移動可能にしたことを特徴とするスラッジの分離装置。
（４）前記（３）に記載の円筒状布フィルターの入口枠に引出し用把手を設けたことを特徴とするスラッジの分離装置にある。
【発明の効果】
【０００９】
以上述べたように、本発明による、スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離するとともに、該サイクロンドレン処理バックフィルターに堆積したスラッジを間欠的にかつ容易に引出し交換可能としたスラッジの分離装置を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。
図１は、本発明に係るスラッジの分離装置の概略図である。この図１に示すように、サイクロン本体１には、上部に処理流体の出口管２が設けられている。また、処理流体、例えばクーラント液をサイクロン４内に導入する供給口３から供給され、サイクロン４内で供給された汚泥中のスラッジが遠心状態となり、その作用によりスラッジが外側へ、その他液が中心方向から下方向に流れ、分離されたスラッジは沈降作用により下方向へ沈降する。このように、遠心分離により高精度に分離され、その後高沈降作用によりスラッジは最後に沈降させる。
【００１１】
分離されたスラッジはサイクロン４の下部に設けた下部排出管５を介してスラッジタンク６に沈降させ、スラッジ排出自動弁７により間欠的にスラッジをスラッジユニットのサイクロンドレン処理バックフィルター８で受ける。こうしてサイクロン４で分離されたスラッジは完全に液と分離される。また、スラッジ排出自動弁７は、例えばアクチュエータ付きボールバルブを用いて遠心分離されて一時スラッジタンク６に貯留されたスラッジは間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルター８に排出されるように構成する。また、このサイクロンドレン処理バックフィルター８は収納容器１０内に配設し、この収納容器１０の下部からサイクロンドレン処理バックフィルターで分離された処理液は下部排出口９より排出可能とした。
【００１２】
図２は、本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの全体概略図である。図２（ａ）は視斜図であり、図２（ｂ）は上面図である。この図２に示すように、サイクロンドレン処理バックフィルター８が円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターは入口枠１１から成り、この入口枠１１は、円形枠で構成され、この円筒枠は特に限定されないが、例えば金属製、プラスチック製から成り、また、この円筒状布フィルターの入口枠１１に引出し用把手１２を設けることにより、この引出し用把手１２によりサイクロンドレン処理バックフィルター８を手動で収納容器１０内を移動可能にした。図２（ｂ）は収納容器１０内を横方向に引出し用把手１２によりサイクロンドレン処理バックフィルター８を手動で移動させた状態を示す。これによりスラッジがサイクロンドレン処理バックフィルター８内に充満したときは、手動で収納容器１０の上部を横に移動させ、容易に引出し交換可能とする。
【００１３】
図３は、本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの正面断面図である。この図３に示すように、サイクロンドレン処理バックフィルター８は収納容器１０内に設けられる。また、収納容器１０内に収められたサイクロンドレン処理バックフィルター８は、収納容器１０の上部に設けられた凸部１３とサイクロンドレン処理バックフィルター８である円筒状布フィルターの入口枠１１からなる円形枠とが掛かり、これによりサイクロンドレン処理バックフィルター８の本体である円筒状布フィルターが支えられて、スラッジは円筒状布フィルター内に収められるように構成する。
【実施例】
【００１４】
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
クーラント液を１時間当り１００Ｌをサイクロン内に供給し、このサイクロン内での汚泥中のスラッジが遠心分離され、その後分離されたスラッジは沈降作用により下方向へ沈降する。沈降したスラッジはサイクロンの下部に設けたスラッジタンクに一時溜められ、スラッジタンクからスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給する。このサイクロンドレン処理バックフィルターでは、スラッジ排出自動弁により１時間当り３〜５Ｌを間欠的に受けたスラッジを処理液と完全に分離される。分離された処理液は下部排出口より排出する。処理液と分離されたスラッジがサイクロンドレン処理バックフィルター内に充満したときは、手動で収納容器の上部を横に移動させ、容易に引出して新しいバックフィルターと交換し、再度スラッジタンクからバックフィルターに供給し、処理液と分離を繰り返し作業を行う。
【００１５】
上記のように、スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジと液とに完全に分離するとともに、該サイクロンドレン処理バックフィルター内に堆積したスラッジを間欠的、かつ容易に引出し交換可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明に係るスラッジの分離装置の概略図である。
【図２】本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの全体概略図である。
【図３】本発明に係るサイクロンドレン処理バックフィルターの正面断面図である。
【符号の説明】
【００１７】
１ サイクロン本体
２ 出口管
３ 供給口
４ サイクロン
５ 下部排出管
６ スラッジタンク
７ スラッジ排出自動弁
８ サイクロンドレン処理バックフィルター
９ 下部排出口
１０ 収納容器
１１ 入口枠
１２ 引出し用把手
１３ 凸部
特許出願人 株式会社エフ・シスト
代理人 弁理士 椎 名 彊
【特許請求の範囲】
【請求項１】
溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項２】
請求項１に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが収納容器内に配設し、該収納容器の下部から処理液を排出可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターが入口枠から成り、該入口枠を介して収納容器内を移動可能にしたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項４】
請求項３に記載の円筒状布フィルターの入口枠に引出し用把手を設けたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項１】
溶液中に含有するスラッジを分離するに当り、サイクロンとバックフィルターとが分離物排出手段により気密に連結されたスラッジの分離装置において、サイクロンの下部排出管にスラッジタンクを設け、該スラッジタンクの下部に設けたスラッジ排出自動弁により間欠的にサイクロンドレン処理バックフィルターに供給し、該サイクロンドレン処理バックフィルターにてスラッジを液と分離した後、該サイクロンドレン処理バックフィルターを間欠的、かつ容易に引出し変換可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項２】
請求項１に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが収納容器内に配設し、該収納容器の下部から処理液を排出可能としたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のサイクロンドレン処理バックフィルターが円筒状布フィルターより構成され、該円筒状布フィルターが入口枠から成り、該入口枠を介して収納容器内を移動可能にしたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【請求項４】
請求項３に記載の円筒状布フィルターの入口枠に引出し用把手を設けたことを特徴とするスラッジの分離装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００８−１１４１３２（Ｐ２００８−１１４１３２Ａ）
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２９８４２４（Ｐ２００６−２９８４２４）
【出願日】平成１８年１１月２日（２００６．１１．２）
【出願人】（５０４２７６５２１）株式会社 エフ・シスト (9)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１１月２日（２００６．１１．２）
【出願人】（５０４２７６５２１）株式会社 エフ・シスト (9)
【Ｆターム（参考）】
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