説明

セキュリティシステム

【課題】 遊技場において、店員等と共同して不正に入手した情報を基に、不正な利益を得ている遊技者等、所定の条件に合致する遊技者を特定することができるセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】 本実施の形態に係るセキュリティシステム1は、サーバ10と、各パチスロ機に設置された複数のカメラ20−1、20−2、20−3、20−4とを備えている。カメラ20は、LAN30を介してサーバ10に接続されており、撮影した動画像をサーバ10に送信する。サーバ10は、この撮影画像に基づいて、顔画像認証を行うことで遊技者を識別し、遊技台の番号及び撮影日時等の遊技情報を含む遊技者毎に分類された遊技者遊技情報レコードからなる遊技者遊技情報データベースを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、パチスロ機、ゲーム機等を設置した遊技場等におけるセキュリティを確保するためのセキュリティシステムに関し、特に、遊技場において不正行為を行う不正行為者を特定するためのセキュリティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店やパチスロ店に設置されたパチスロ機には、大当たりの確率を変更するための設定装置が設置されている。遊技場の管理者が、この設定装置を操作することで、例えば、設定1から6(数値が大きいほど大当たりの確率が高くなる)の任意の設定にすることが可能である。通常の店舗ではこの大当たり確率の設定は、店長やホール責任者等の一部の者のみに任されており、経営者等からパチスロ機の、各台の設定値の指示を受け、営業時間終了後等に大当たり確率の設定変更がされている。
【0003】
ところが、従来、設定変更を任された者が、一部の遊技者に対して設定情報を漏洩し、高設定に設定されている遊技台を選んで遊技させ、共同で不正な利益を得るといった行為が行われている。このような不正行為は、店舗に多大な損害を与えると共に、一般の善良な遊技者の利益を損ねることにもつながる。
【0004】
ところで、遊技場には、遊技者や店員の不正を監視及び発見するための監視カメラが、壁や天井などに取り付けられている。従来は、このような監視カメラを用いる等して、上述した不正行為を摘発するしかなかった。このような監視カメラとして、たとえば、下記特許文献1及び下記特許文献2に開示されたものが知られている。
【0005】
下記特許文献1には、数々の異なるシーンを監視するために、水平軸及び垂直軸線のより広範な位置決めを許容する、ボール形状体からなるカメラ本体を有するテレビカメラが開示されている。このテレビカメラによれば、カメラ本体の撮像部が360度回転可能であり、広範囲の監視を行うことができ、不正行為等を行っている遊技者の監視及び発見を容易にしている。
【特許文献1】特開2001−238101号公報
【0006】
また、下記特許文献2には、ひとつの保持具に複数のテレビカメラが所定の角度をもって取り付けられる構成の監視システムが開示されている。この監視システムによれば、ホールあるいは通路の交差点等の天井部に監視カメラシステムを取り付けることによって、周囲の全方向の監視を行うことが可能であり、不正行為等を行っている遊技者を監視及び発見を容易にしている。
【特許文献2】特開平06−284423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1および上記特許文献2に記載されたような監視カメラ及び監視システムは、ホールの天井等に取り付けられた複数の監視カメラから送られてくる多数の映像を、警備員等が必ず目視で監視する必要がある。すなわち、警備員等が、カメラ映像を見ながら、勘や経験によって、不正行為を行っている遊技者を発見する必要がある。よって、経験の少ない警備員等であれば不正の発見が困難であったり、ベテランの警備員であっても、集中力が途切れた時に、不正を見逃してしまったりといった問題が生じていた。また、なるべく広い範囲を撮影するべく天井や壁に取り付けた監視カメラの映像では、遊技者の顔をはっきりと認識することが困難であり、上述した不正行為を行っている遊技者を特定することは非常に困難であった。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、遊技者毎の遊技情報を収集し、遊技場において、店員等と共同して不正に入手した情報に基づいて不正な利益を得ている遊技者等、所定の条件に合致する遊技者を特定可能なセキュリティシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係るセキュリティシステムは、複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を監視するセキュリティシステムであって、各遊技台を遊技する遊技者を識別するための識別情報を取得する遊技者識別情報取得手段と、前記遊技者識別情報に、当該遊技者識別情報が取得された遊技台の番号及び取得した時刻情報を含む遊技情報を関連付け、遊技者識別情報レコードを生成する遊技者識別情報レコード生成手段と、前記遊技者識別情報レコードに対して前記遊技者識別情報に基づき遊技者の識別処理を行い、遊技者毎に分類された遊技者遊技情報レコードとして遊技者遊技情報データベースに格納する遊技者遊技情報データベース生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る監視方法は、カメラ及びコンピュータを用いて、複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を監視する遊技者監視方法であって、各遊技台で遊技する遊技者を前記カメラにより撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップによる撮影画像に、当該撮影画像が撮影された遊技台の番号及び撮影した時刻情報を含む遊技情報を関連付けて、遊技者識別情報レコードとして格納するステップと、前記遊技者識別情報レコードに対して、前記撮影画像に基づいて顔画像認証により遊技者の識別処理を行う認証ステップと、前記遊技者識別情報レコードを前記認証ステップの結果に基づいて遊技者毎に分類し、遊技者遊技情報レコードとして格納するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る遊技者監視プログラムは、コンピュータに、複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を、カメラを用いて監視させる遊技者監視プログラムであって、各遊技台で遊技する遊技者を前記カメラにより撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップによる撮影画像に、当該撮影画像が撮影された遊技台の番号及び撮影した時刻情報を含む遊技情報を関連付けて、遊技者識別情報レコードとして格納するステップと、前記遊技者識別情報レコードに対して、前記撮影画像に基づいて顔画像認証により遊技者の識別処理を行う認証ステップと、前記遊技者識別情報レコードを前記認証ステップの結果に基づいて遊技者毎に分類し、遊技者遊技情報レコードとして格納するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
また、本発明に係るセキュリティシステムによれば、遊技者毎に分類された遊技者遊技情報レコードからなる遊技者遊技情報データベースを備えており、遊技場内の遊技者の詳細な遊技情報を瞬時に調べることが可能である。例えば、ある遊技者の来場記録、遊戯した遊技台の設定値の履歴等を簡単に調べることができる。また、大当たり確率の設定値を変更可能な遊技台を遊技する遊技者から、高設定の遊技台を高頻度で遊技していることを条件として、遊技者の抽出を行うことが可能となる。また、不正に入手した設定値情報に基づいて不正な利益を得ている遊技者等、所定の条件に合致する遊技者を容易に特定することもできる。
【0013】
また、遊技台を遊技する遊技者を撮影するための撮影手段にて撮影された撮影画像に基づき、顔画像認証により遊技者の識別処理を行うセキュリティシステムによれば、高精度に遊技者を識別することが可能となる。
【0014】
また、各遊技台に1台ずつ撮像手段が設置されているセキュリティシステムによれば、確実に各遊技台の遊技者を撮影することが可能となる。また、遊技台2台につき1台ずつ撮影手段が設置されているセキュリティシステムによれば、撮像手段の設置台数を少なくして、コストを削減することができる。また、撮像手段を巡回させて複数の遊技者を撮影するセキュリティシステムによれば、さらに撮像手段の台数を少なくして、コストを削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態では、パチスロ店におけるパチスロ機のセキュリティ管理に採用されたセキュリティシステムについて説明する。
【0016】
本実施の形態に係るセキュリティシステムは、撮影手段としてのカメラにて撮影した映像から遊技者の顔画像を抽出し、抽出した顔画像情報に、遊技台の番号、その設定値及び来店回数等の遊技状況に関する情報を関連付けて記憶することができる。本システムによれば、パチスロ店の管理者は、設置されているパチスロ機を遊技する遊技者を特定できると共に、各遊技者の来店時の遊技状況も把握することができる。
【0017】
まず、第1の実施の形態に係るセキュリティシステム1の構成について説明する。図1は、セキュリティシステム1の概略構成を示す図である。同図に示すように、セキュリティシステム1は、サーバ10と、複数のカメラ20−1、20−2、20−3、20−4とを備えている。
【0018】
このカメラ20としては、LAN(ローカルエリアネットワーク)上に設置して使用することができるネットワークカメラが使用される。また、カメラ20は、LAN30を介してサーバ10に接続されており、それぞれの通信インターフェースを介して、動画像及び静止画像の映像の送信が可能である。なお、本実施の形態において、カメラ20が撮影する映像は、動画像を例に説明する。
【0019】
サーバ10は、カメラ20から送信されてくる映像を記憶・処理する機能を有している。図2は、サーバ10の概略構成を示す図である。図1及び図2に示すように、サーバ10は、各種演算処理を行うCPU等の演算装置11と、ワークエリア等として使用されるメモリ12と、各種DB(データベース)が格納された記憶装置13と、キーボードやマウス等の入力装置14と、CRTなどの表示装置15とを含んでいる。記憶装置13としては、HDD(ハードディスクドライブ)やDVD−RAM等、磁気記憶媒体、光記憶媒体、光磁気記憶媒体等を用いる記憶装置から所定の記憶装置が選択される。記憶装置13内のDBとしては、同図に示すように、カメラ20にて撮影された映像を記憶・処理する際に実行される各種プログラムを格納したプログラムDB131と、カメラ20にて撮影された映像を記憶する撮影画像DB132と、撮影画像DB132に記憶された映像からサンプリングした静止画を記憶する静止画像DB133と、パチスロ機の設定値を記憶する設定値情報DB134と、遊技者の遊技状況に関するデータと顔画像データを記憶する遊技者遊技情報DB135と、不審者の情報を記憶する不審人物DB136とが含まれる。
【0020】
プログラムDB131には、後述する処理を実行するための、撮影プログラム、静止画像生成プログラム、遊技者遊技情報DB生成プログラム、特定人物抽出プログラム及び不審人物抽出プログラム等、演算装置11によって処理される複数のプログラムが格納されている。
【0021】
また、撮影画像DB132には、カメラ20にて撮影された映像が、それぞれの通信インターフェースを介して送信され、順次記憶される。なお、記憶された映像は、後述する静止画像生成プログラムによる処理実行後、管理者により定期的に削除される。
【0022】
また、静止画像DB133には、撮影画像DB132に記憶された映像から、後述する静止画像生成処理によって生成される遊技者識別情報レコードとしての静止画像レコードが記憶される。図3は、静止画像DB133内に収容される静止画像レコードを示す図である。同図に示すように、各静止画像レコードには、「レコード番号」、「撮影日」、「撮影時刻」、「台番号」、「設定値」、「静止画像」等の情報が収容される。
【0023】
また、設定値情報DB134には、各パチスロ機に設定されている大当たり確率の設定値が記憶される。図4は、管理者が、入力装置14を操作して、各パチスロ機の大当たり確率の設定値を入力する際に、表示装置15の画面上に表示される入力シート400を示す図である。同図に示すように、入力シート400には、遊技場内に配置されている各パチスロ機の大当たり確率の設定値を、プルダウンメニューにて選択できるように構成されている。管理者は、撮影プログラムを実行する際に、入力シート400を用いて、撮影日当日の各パチスロ機の設定値を、入力シート400に設けられたプルダウンメニューから選択入力する。管理者によって「登録」ボタン401が押されると、各パチスロ機の台番号に対応する大当たり確率の設定値が、設定値情報DB134に記憶される。なお、パチスロ機の設定値変更作業は、通常、管理者等の指示により営業時間終了後に、各パチスロ機に内蔵された設定値変更装置を操作することにより行われる。
【0024】
また、遊技者遊技情報DB135には、静止画像DB133に記憶された画像に基づいて、後述する遊技者遊技情報DB生成処理によって生成されるパチスロ機遊技者の遊技者遊技情報レコードが記憶される。図5は、遊技者遊技情報DB135内に収容される遊技者遊技情報レコードを示す図である。同図に示すように、各遊技者遊技情報レコードには、「遊技者名」、「撮影日」、「撮影時刻」、「台番号」、「設定値」、「顔画像」等の情報が収容される。
【0025】
また、不審人物DB136には、不審人物等の顔画像が記憶される。この顔画像には、「指名手配犯」、「事件の容疑者」、「行方不明者」等の顔画像が記憶される。なお、この不審人物等の顔画像情報は、警察等の協力により入手することができる。
【0026】
次に、セキュリティシステム1において使用されるカメラ20の設置形態について説明する。
【0027】
図6は、カメラ20の設置状態を示す平面図、図7は、カメラ20の設置状態を示す正面図である。図6及び図7に示すように、ホール40には、複数の島42−1、42−2、42−3(以下、「島42」と称する)が設けられている。島とは、通路で分断された複数のパチスロ機の一群を総称するものである。同図に示すように、それぞれの島42には、横方向に並んだ6台のパチスロ機44の列が、背中合わせで二列含まれており、一つの島42に12台のパチスロ機が配置される。
【0028】
また、島42の上側部分には、上面板46が設けられ、その平面部にカメラ20が設置される。本実施の形態において、カメラ20は、パチスロ機1台に対し、1台のカメラ20が設置される。これにより、パチスロ機44を遊技する遊技者を確実に撮影することが可能となる。
【0029】
島42の上面板46の周縁部には、遊技者からカメラ20を隠すための目隠し板48が設置される。本実施の形態において、目隠し板48は、カメラ20側からは遊技者を撮影することができ、且つ遊技者側からは、カメラ20を見ることができない材質の物が使用される。例えば、マジックミラー等が使用される。これにより、遊技者は、カメラ20により監視及び撮影されていることに気がつかずに通常の遊技をすることができる。また、遊技場の管理者は、不正行為等を常に監視することができると共に、遊技者を撮影することができる。
【0030】
以上、本実施の形態に係るセキュリティシステム1の構成について説明した。続いて、このような構成を有するセキュリティシステム1の機能について説明する。セキュリティシステム1の機能は、演算装置11が、撮影プログラム、静止画像生成プログラム、遊技者遊技情報DB生成プログラム、特定人物抽出プログラム及び不審人物抽出プログラムを実行することで実現される。
【0031】
図8は、カメラ20によって撮影し、この撮影された映像を撮影画像DB132に格納する、撮影プログラムによる処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
まず、ステップ10(以下、「ステップ」を「S」と称する)において、遊技場の管理者が、入力装置14を操作して、撮影プログラムを実行させると、設定画面が表示される。図9は、撮影プログラムを実行した際に、表示装置15に表示される設定画面900を示す図である。この設定画面900には、「管理者名」及び「パスワード」等の入力欄が設けられている。入力欄には、管理者が、入力装置14を操作して、必要事項を入力する(S11)。上記入力欄には、キーボードにより直接文字を入力するほか、プルダウンメニューにより、所定の入力項目等を選択入力できるようになっている。「パスワード」による認証を行うことで、正当な権限を持つ者だけに、本処理を実行させるようにしている。
【0033】
次に、管理者によって「撮影開始」ボタン901が選択されると、カメラ20が撮影を開始し、表示装置15に遊技者の映像が表示される(S12)。本実施の形態において、管理者は、調整ボタン902を利用して、表示装置15に表示される映像を確認しながら、撮影映像の調整をすることができる。例えば、管理者は、画面中央付近に遊技者が写るように、調整ボタン902を用いてカメラ20の撮像部をパンスキャン及びチルトスキャンすることで撮影方向を調整することができる。
【0034】
次に、管理者によって「録画開始」ボタン903を選択されると、カメラ20にて撮影された遊技者の映像が撮影画像DB132に記憶される(S13)。このとき、各撮影画像には、撮影した日時に関する情報としての撮影日及び撮影時刻と、撮影された台番号が、それぞれ遊技情報として関連付けられて格納される。また、カメラ20が複数台存在するため、カメラ20毎に撮影画像が格納される。
【0035】
そして、撮影を終了させる場合には、管理者が「終了」ボタンを押すことで、処理が終了される。なお、撮影の開始・終了が自動で行われるように構成しても良い。例えば、遊技場の営業開始と共に撮影を開始し、営業時間の終了と共に撮影を終了するように設定すれば良い。
【0036】
次に、静止画像生成プログラム及び遊技者遊技情報DB生成プログラムを実行した際の処理について詳細に説明する。図10は静止画像生成・遊技者遊技情報DB生成処理の流れを示すフローチャートである。なお、静止画像生成・遊技者遊技情報DB生成処理は、プログラムDB131内に格納されている静止画像生成プログラム及び遊技者遊技情報DB生成プログラムを演算装置11が実行することで実現される。
【0037】
まず、S20において、撮影画像DB132から、カメラ20により撮影された遊技者の映像が読み出される。続いて、読み出された映像は、静止画像生成処理プログラムの画像処理によって、所定の時間周期でサンプリングされ、静止画像が生成される(S21)。本実施の形態では、10分間隔でサンプリングを行っている。
【0038】
続いて、図3に示したように静止画像毎にレコード番号(1、2、…、1001、1002、…)が付与され、遊技者識別情報レコードとしての静止画像レコードが生成される。(S22)。このとき、各静止画像レコード内の静止画像には、レコード番号に対応する静止画像番号(G1、G2、…、G1001、G1002、…)が付与される。さらに、各静止画像レコードには、「撮影日」、「撮影時刻」、「台番号」、「設定値」の情報が関連付けられて格納される。
【0039】
「撮影日」及び「撮影時刻」の情報については、上記撮影画像に関連付けられている撮影日及び撮影時刻が、各静止画像のサンプリングのタイミングに合わせて関連付けされる。「台番号」についても、各静止画像のサンプリングの元となった撮影画像に関連付けられている台番号が関連付けされる。また、「設定値」については、設定値情報DB134を参照することで、各静止画像レコードの「台番号」に該当するパチスロ機44の大当たり確率の設定値が抽出され、関連付けられる。
【0040】
このようにして生成された静止画像レコードは、静止画像DB133内に収容される(S23)。以上説明した静止画像生成プログラムの処理(S20〜S23)により、図3に示した静止画像レコードが生成される。
【0041】
次に、遊技者遊技情報DB生成プログラムの顔画像認証処理によって、静止画像DB133内の静止画像レコードから、図5に示した遊技者遊技情報レコードが生成される(S24)。本ステップにおいては、静止画像レコード内の静止画像に対して顔画像認証を行うことで、静止画像レコードが遊技者毎に分類され、遊技者遊技情報レコードが生成される。もちろん、遊技者が存在しないパチスロ機の静止画像を用いて顔画像認証を行うことはできないため、このような静止画像レコードからは遊技者情報レコードは生成されない。
【0042】
本実施の形態において、顔画像認証とは、生体情報である顔を用いて本人を照合するものである。例えば、静止画像中の顔部分から特徴点である、眉、目、鼻、口、頬等の位置などをとらえて解析し、あらかじめ登録されている顔画像認証結果と比較対照することで、遊技者を認証することができる。
【0043】
図5に示したように、この遊技者遊技情報レコードには、「遊技者名」、「撮影日」、「撮影時刻」、「台番号」、「設定値」、「顔画像」の情報が関連付けられて遊技者遊技情報DBに格納される。「遊技者名」は、顔画像認証により同一の遊技者とみなされた遊技者遊技情報レコードに共通して付される名前であり、同図に示すように、「A」、「B」、「C」等の識別子が用いられる。「顔画像」は、静止画像レコードの静止画像のデータのうち、顔画像認証の際に用いられる遊技者の顔の部分に相当するデータである。すなわち、静止画像から顔の部分以外の背景画像等を除いた部分に相当するデータである。この「顔画像」の情報に基づいて、上述した顔画像認証が行われ、同じ遊技者の遊技者遊技情報レコードには、「Ga」、「Gb」、「Gc」等の同じ識別子が用いられる。また、遊技者遊技情報レコードの「撮影日」、「撮影時刻」、「台番号」、「設定値」の情報は、対応する静止画像レコードの情報が、そのまま関連付けされて記憶される。
【0044】
そして、生成された遊技者遊技情報レコードが、遊技者遊技情報DB135内に記憶される(S25)。遊技者遊技情報DB135に格納する際には、図5に示すように同一の遊技者の遊技者遊技情報レコードが撮影順に時系列に並ぶように記憶される。したがって、S24において生成された遊技者遊技情報レコードの「顔画像」と、同一の「顔画像」を有する遊技者遊技情報レコードが、既に遊技者遊技情報DB135内に存在する場合には、その遊技者のレコード群の最後に、新たに生成された遊技者遊技情報レコードが追加で格納されることになる。また、同一の顔画像を有するレコードが存在しない新規の遊技者の場合は、新たに「遊技者名」が付与され、遊技者遊技情報DB135内に記憶される。
【0045】
次に、遊技者遊技情報レコードを用いて、所望の検索条件に合致した特定人物を抽出する、特定人物抽出処理について詳細に説明する。特定人物抽出処理によれば、例えば、遊技場において、店員等と共同して不正に入手した設定値情報を基に、高設定に設定される遊技台を高頻度で遊技することにより、不正な利益を得ている遊技者を特定・抽出することができる。具体的には、大当たり確率の設定値が「6」または「5,6」等、高設定に設定されているパチスロ機ばかりを狙って遊技する遊技者を抽出することにより、不正な利益を得ている遊技者の特定を行うことが可能となる。また、本実施の形態において、高設定の台を高頻度で遊技するとは、大当たり確率の設定値が「6」または「5,6」等、高設定に設定されている遊技台を、総遊技回数中、80%以上の確率で遊技する場合を想定している。もちろん、高設定及び高頻度に該当する検索条件は、適宜変更することが可能である。
【0046】
図11は、特定人物抽出処理の流れを示すフローチャートである。なお、特定人物抽出処理は、プログラムDB131内に格納されている特定人物抽出プログラムを演算装置11が実行することで実現される。
【0047】
まず、S30において、管理者が、入力装置14を操作することで、特定人物抽出プログラムが実行され、設定画面が表示される。図12は、特定人物抽出プログラムを実行した際に、表示装置15に表示される設定画面1200を示す図である。この設定画面1200には、「管理者名」、「パスワード」、「対象期間」、「検索項目」及び「設定値」等の入力欄が設けられている。設定画面1200の入力欄には、キーボードにより直接文字を入力するほか、プルダウンメニューにより、所定の入力項目等を選択入力できるようになっている。「パスワード」による認証を行うことで、正当な権限を持つ者だけに、本処理を実行させるようにしている。
【0048】
次に、管理者が入力装置14を操作することで、設定画面1200の入力欄に必要事項が入力される(S31)。設定画面1200に表示される入力欄の「対象期間」には、「1日」、「10日」、「30日」等が設定される。例えば、営業日当日を指定する場合は、「1日」を選択入力する。また、営業日当日から10日前の営業日までを指定する場合は、「10日」を選択入力する。また、営業日当日から30日前の営業日までを指定する場合は、「30日」を選択入力する。
【0049】
続いて、設定画面1200に表示される入力欄の「検索項目」には、「遊技者名」、「総来店日数」、「総遊技時間」、「高設定台遊技率」等の所望の項目が設定される。また、設定画面1200に表示される入力欄の「設定値」には、「6」、「5と6」及び「4と5と6」等が設定される。この「設定値」により、「高設定遊技台率」の検索において、高設定とみなされる設定値を設定することができる。また、「高設定遊技台率」とは、各遊技者の遊技者レコードのうち、高設定値のレコードの割合を示す指標であり、高設定値の遊技台での遊技頻度を示している。
【0050】
次に、管理者が、「実行」ボタン1201を押すことにより、遊技者DB135内の遊技者遊技情報レコードが検索され、管理者に指定された「検索項目」の条件に合致する遊技者が抽出される(S32)。例えば、S31において、「対象期間」に「1日」、「検索項目」に「遊技時間」、「設定値」に「6」を、プルダウンメニューから選択入力し、「実行」ボタン1201が押されると、特定人物が抽出され、表示装置15に表示される。このとき、各遊技者の「総来店日数」、「総遊技時間」、「高設定台遊技率」の値は、遊技者毎に遊技者遊技情報レコードを集計することで算出される。なお、所定の周期で、予めこれらの値を遊技者毎に集計するように構成しても良い。
【0051】
次に、その処理結果が、表示装置15に表示され(S33)、処理が終了する。図13は、特定人物抽出処理の結果を示す図である。同図は、高設定台遊技率が、50%以上の遊技者を抽出したものである。同図に示すように、特定人物抽出処理結果は、設定条件である「高設定台遊技率」と共に、「遊技者名」、「総来店日数」、「総遊技時間」、「顔画像」等の他の項目が表示装置15に表示される。
【0052】
表示画面15に表示された処理結果は、「保存」ボタン1202を押すことにより、遊技者DB135内に収容できると共に、外部記憶媒体に記憶することもできる。また、「印刷」ボタン1203を押すことにより、プリンタ等の出力装置により処理結果を印刷することができる。また、図13に示す各遊技者のレコード部分を、マウス等でクリックすることにより、その遊技者の顔画像を表示できるように構成されている。
【0053】
管理者は、この抽出処理結果を参照することで、上述した不正行為を行っている遊技者を特定することができる。例えば、設定値「6」の遊技台を80%以上の確率で遊戯している遊技客は、不正に設定値情報を取得した遊技者であると推定することができる。そして、特定した不正な遊技者の顔画像を確認し、監視カメラ等で追跡すれば、不正行為の現場を押さえたり、不正行為に協力している店員等を特定したりすることも可能である。
【0054】
次に、不審者を抽出する不審者抽出処理について詳細に説明する。図14は、管理者による不審人物抽出処理の流れを示すフローチャートである。なお、不審人物抽出処理は、プログラムDB131内に格納されている不審人物抽出プログラムを演算装置11が実行することで実現される。
【0055】
まず、S40において、管理者が入力装置14を操作することで、不審人物抽出プログラムが実行され、設定画面が表示される。図15は、不審人物抽出プログラムが実行される際に、表示装置15に表示される設定画面1500を示す図である。この設定画面1500には、「管理者名」及び「パスワード」等の入力欄が設けられている。設定画面1500の入力欄には、キーボードにより直接文字を入力するほか、プルダウンメニューにより、所定の入力項目等を選択入力できるようになっている。「パスワード」による認証を行うことで、正当な権限を持つ者だけに、本処理を実行させるようにしている。
【0056】
次に、管理者が入力装置14を操作することで、設定画面1500の入力欄に必要事項が入力される(S41)。設定画面1500に表示される入力欄の「対象期間」には、「1日」、「10日」、「30日」等が設定される。
【0057】
次に、管理者が、「実行」ボタン1501を押すことにより、不審人物抽出処理が実行される。(S42)。不審人物抽出処理は、遊技者遊技情報DB135に記憶されている遊技者遊技情報レコードの顔画像と、不審人物DB136に記憶されている不審人物の顔画像とを照合することにより行われる。
【0058】
次に、その処理結果が、表示装置15に表示され(S43)、処理が終了する。不審人物の顔画像と一致する顔画像を有する遊技者遊技情報レコードが存在した場合には、その遊技者遊技情報レコードが表示される。また、このような遊技者遊技情報レコードが存在しない場合には、「該当データ無し」と表示される。
【0059】
表示画面15に表示された処理結果は、「保存」ボタン1502を押すことにより、不審人物DB136に収容できるとともに、外部記憶媒体に記憶することもできる。また、「印刷」ボタン1503を押すことにより、プリンタ等の出力装置により処理結果を印刷することができる。
【0060】
以上、詳細に説明したが、本実施の形態に係るセキュリティシステムによれば、各遊技台に設置されたカメラからの映像を、顔画像認識処理を用いて解析することで、遊技者毎の詳細な遊技情報である遊技者遊技情報レコードを得ることができる。さらに、この遊技者遊技情報レコードを用いて、種々の検索条件で特定の遊技者を抽出することで、有用な遊技者遊技情報を得ることもできる。例えば、常に高設定台ばかり遊技する遊技者を特定することができる。また、遊技者遊技情報レコードと不審者の顔画像を照合することで、不審人物が遊技者に含まれていた場合に容易に特定することができる。
【0061】
なお、本発明は、本実施の形態に係る構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、本実施の形態においては、サーバ10と複数のカメラ20は、有線LANにて接続されているが、これに限定されるものではなく、無線LANを介して接続されても良い。
【0062】
また、本実施の形態においては、カメラ20が撮影する動画像を撮影画像DB132に記憶し、記憶された映像を10分間隔でサンプリングして静止画像を生成するように構成したがこれに限定されるものではない。例えば、カメラ20にて、10分間隔で静止画像を撮影し、撮影した静止画像と設定情報等を関連付けて直接静止画像DB133に記憶するように構成しても良い。また、カメラ20にて撮影された動画像に直接設定情報等を関連付けて、動画像として記憶するように構成しても良い。そして、動画像で顔認識を行うように構成すれば、データ容量は大きくなるが、より高精度に顔認識を行うことが可能になる。
【0063】
また、本実施の形態においては、カメラ20を、島42の上側部分の上面板46上に設置したが、これに限定されるものではなく、遊技者の顔画像を撮影できる場所であれば、適宜別の場所に設置されても良い。例えば、各パチスロ機44の上部に設けられている台ランプの内部に、それぞれ設置されても良い。
【0064】
また、本実施の形態においては、パチンコ機及びパチスロ機を遊技する遊技者の顔画像を抽出しているが、これに限定されるものではなく、当りの確率の設定変更が可能である遊技機であれば、例えば、ポーカ、麻雀及び雀球等のゲーム機に適用しても良い。また、本実施の形態においては、顔画像認証により遊技者の特定を行っているが、これに限定されるものではなく、会員カード、アイリス、指紋認証等により人物の特定を行っても良い。
【0065】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図16は、カメラの設置状態を示す正面図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
【0066】
第1の実施の形態では、カメラ20は、パチスロ機1台に対し、1台のカメラ20が設置されたのに対して、本変形例では、2台のパチスロ機の間にカメラ20を設置し、カメラ20の撮像部をパンスキャンさせることにより2人の遊技者を撮影できるように構成したことを特徴としている。
【0067】
図16に示すように、カメラ20は、第1の実施の形態と同様に、島42の上側部分の上面板46にカメラ20が設置される。カメラ20は、2台のパチスロ機の中間部に設置される。遊技者を撮影する際には、カメラ20の撮像部をパンスキャンさせて撮影方向を左右に切り替えることにより、それぞれのパチスロ機で遊技する遊技者を撮影することができる。
【0068】
本変形例によれば、1台のカメラ20で、パチスロ機を遊戯する2人の遊技者を撮影するので、設置するカメラの台数を半分にすることができ、設備投資を低く抑えることできる。
【0069】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。第2の実施の形態に係るセキュリティシステムの構成は、基本的に、図1に示す、第1の実施の形態に係るシステムと同様であるので、同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ詳細に説明する。第1の実施の形態では、1台のパチスロ機に1台のカメラを設置したのに対し、第2の実施の形態では、各島に周回移動可能なカメラを1台ずつ設置していることを特徴としている。各島のカメラは、島の上面板部に設置されたレール上を移動可能に構成されている。そして、遊技者を撮影する際には、このレール上を周回しながら、所定のタイミングで遊技者の静止画像を撮影する。ここでは、各遊技台の中心を通過する際に、すなわち、各遊技台で遊戯している遊技者の正面を通過する際に、静止画像を撮影するように構成されている。
【0070】
まず、第2の実施の形態に係る、セキュリティシステム1において使用されるカメラ120の設置形態について説明する。
【0071】
図17は、カメラ120の設置状態を示す平面図である。図17に示すように、ホール100には、複数の島42−1、42−2、42−3が設けられている。
【0072】
島42の上側部分には、上面板46が設けられ、その上面板46の周縁部には、遊技者からカメラ120を隠すための目隠し板48が設置される。また、上面板46の上面部には、レール110が略長方形状に設けられ、その軌道上を、1台のカメラ120が移動可能(図中の一点鎖線参照)に設置される。
【0073】
次に、カメラ120の動作について詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、撮影プログラム、静止画像生成プログラム、遊技者遊技情報DB生成プログラム、特定人物抽出プログラム及び不審人物抽出プログラムが、演算装置11によって実行されることにより特定人物を撮影し、顔画像を抽出する処理が行われるので、詳細な説明は省略し、カメラ120を制御する撮影プログラムのみ説明する。
【0074】
カメラ120は、管理者が、入力装置14を操作することにより、撮影プログラムが実行され、撮影が開始される。また、カメラ120は、あらかじめ設定された移動方式により、レール110の軌道上を周回移動(図中の矢印方向)する。そして、各遊技台44の中心、すなわち遊技者の正面を通過する瞬間に遊技者の静止画像を撮影するように構成されている。
【0075】
以上、第2の実施の形態についても詳細に説明したが、本実施の形態によれば、第1の実施の形態による効果に加えて、1台のカメラで、複数の遊技者を一度に撮影できるので、複数のカメラを設置することがなく、設備投資を低く抑えることできる。また、1台のカメラで撮影するので、映像DBへ記憶される映像量も少なくなるので、記憶装置として使用される記憶媒体も少なくて済み、且つ演算装置での処理時間を短縮することができるので、サーバの負担を軽減することができる。
【0076】
なお、第2の実施の形態においても、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、種々の変更が可能である。例えば、本実施の形態においては、レール110上にカメラ120を1台移動可能に設置したが、これに限定されるものではなく、複数台設置して撮影を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るセキュリティシステムの概略構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバの概略構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る静止画像データベース内に収容される静止画像レコードを示す図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施の形態に係るパチスロ機の設定値を入力する入力シートを示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係る遊技者遊技情報データベース内に収容される遊技者情報レコードを示す図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの設置状態を示す平面図である。
【図7】図7は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの設置状態を示す正面図である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施の形態に係る撮影プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置に表示される設定画面を示す図である。
【図10】図10は、本発明の第1の実施の形態に係る静止画像生成・遊技者データベース生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の第1の実施の形態に係る特定人物抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置に表示される設定画面を示す図である。
【図13】図13は、本発明の第1の実施の形態に係る特定人物抽出処理の結果を示す図である。
【図14】図14は、本発明の第1の実施の形態に係る不審人物抽出処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置に表示される設定画面を示す図である。
【図16】図16は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るカメラの設置状態を示す正面図である。
【図17】図17は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの設置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0078】
1 セキュリティシステム
10 サーバ
11 演算装置
12 メモリ
13 記憶装置
14 入力装置
15 表示装置
20 カメラ
30 LAN
40 ホール
42 島
44 パチスロ機
46 上面板
48 目隠し板
100 ホール
110 レール
120 カメラ
131 プログラムDB
132 撮影映像DB
133 静止画像DB
134 設定値情報DB
135 遊技者遊技情報DB
136 不審人物DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を監視するセキュリティシステムであって、
各遊技台を遊技する遊技者を識別するための識別情報を取得する遊技者識別情報取得手段と、
前記遊技者識別情報に、当該遊技者識別情報が取得された遊技台の番号及び取得した日時に関する情報を含む遊技情報を関連付け、遊技者識別情報レコードを生成する遊技者識別情報レコード生成手段と、
前記遊技者識別情報レコードに対して前記遊技者識別情報に基づき遊技者の識別処理を行い、遊技者毎に分類された遊技者遊技情報レコードとして遊技者遊技情報データベースに格納する遊技者遊技情報データベース生成手段と、
を備えたことを特徴とするセキュリティシステム。
【請求項2】
前記遊技者識別情報取得手段は、前記遊技台で遊技する遊技者を撮影するための撮影手段であり、前記遊技者遊技情報データベース生成手段は、前記撮影手段が撮影した撮影画像に基づき、顔画像認証により遊技者の識別を行うことを特徴とする請求項1記載のセキュリティシステム。
【請求項3】
前記撮影手段は、各遊技台に1台ずつ設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のセキュリティシステム。
【請求項4】
前記撮影手段は、遊技台2台につき1台ずつ設置されており、その撮像部の撮影方向を切り換えることで、対応する2台の遊技台で遊技する各遊技者を撮影可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のセキュリティシステム。
【請求項5】
前記撮影手段は、複数の遊技台で遊技する複数の遊技者を撮影すべく、複数の遊技台の間を周回可能に設置され、各遊技台を通過する所定のタイミングで撮影を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のセキュリティシステム。
【請求項6】
前記遊技者遊技情報データベースから、前記遊技情報に関する所定の条件に合致する遊技者を抽出するための抽出手段、をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項に記載のセキュリティシステム。
【請求項7】
前記遊技台は、大当たり確率の設定値を変更可能な遊技台であって、
前記遊技情報は、各遊技台の設定値を含み、
前記抽出手段は、高設定の遊技台を高頻度で遊技していることを条件として、遊技者の抽出を行うことを特徴とする請求項6記載のセキュリティシステム。
【請求項8】
カメラ及びコンピュータを用いて、複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を監視する遊技者監視方法であって、
各遊技台で遊技する遊技者を前記カメラにより撮影する撮影ステップと、
前記撮影ステップによる撮影画像に、当該撮影画像が撮影された遊技台の番号及び撮影した日時に関する情報を含む遊技情報を関連付けて、遊技者識別情報レコードとして格納するステップと、
前記遊技者識別情報レコードに対して、前記撮影画像に基づいて顔画像認証により遊技者の識別処理を行う認証ステップと、
前記遊技者識別情報レコードを前記認証ステップの結果に基づいて遊技者毎に分類し、遊技者遊技情報レコードとして格納するステップと、
を備えたことを特徴とする監視方法。
【請求項9】
コンピュータに、複数の遊技台が設置されている遊技場内の遊技者を、カメラを用いて監視させる遊技者監視プログラムであって、
各遊技台で遊技する遊技者を前記カメラにより撮影する撮影ステップと、
前記撮影ステップによる撮影画像に、当該撮影画像が撮影された遊技台の番号及び撮影した日時に関する情報を含む遊技情報を関連付けて、遊技者識別情報レコードとして格納するステップと、
前記遊技者識別情報レコードに対して、前記撮影画像に基づいて顔画像認証により遊技者の識別処理を行う認証ステップと、
前記遊技者識別情報レコードを前記認証ステップの結果に基づいて遊技者毎に分類し、遊技者遊技情報レコードとして格納するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする遊技者監視プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−6590(P2006−6590A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187411(P2004−187411)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(399006788)セデック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】