説明

セキュリティ・アイデンティフィケーションのための微視的なタグ付けシステム

物理構造、元素分析、機能分析及びポリマー組成分析から成る群より選択される少なくとも2段階の識別が付与される材料を含んでなる微視的なタグ付け用材料を提供する。当該タグ付け用材料はポリマー材料であってもよく、押出しポリマー又はポリマー組成物の切断面を含んでいてもよい。当該タグ付け用材料は、食品又は薬剤製品等の種々の組成物、コーティング及び/又は製品のための認証手段として使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【本発明の背景】
【0001】
本発明は、セキュリティ・アイデンティフィケーション(security identification)のための微視的なタグ付けシステムに関する。
【0002】
本発明では、マイクロメートルサイズのタグを使用して、形状識別法及び/又は他の関連する識別法によって製品若しくは組成物の所有者又は供給元を確認する。このような所有者又は供給元については、フィルム、コーティング若しくは組成物、又は所有者又は製品の任意の他の特徴(例えば、環境への暴露、使用期限等)を確認することが重要な場合がある他の物質(例えば、食品又は医薬品)におけるタグ識別によって確定することができる。
【0003】
微視的なタグ付け用材料は、米国特許出願公開第2003/0236219号、同第2004/0034214号、及び同第2005/0129454号に開示されているように既知である。これらの文献は、タグ付け方法を記載しており、ここで、タグ付けは例えばタグ付け用材料の形状又は他の物理的特徴によって確定される。
【0004】
しかしながら、タグ付け用材料に関するセキュリティレベルを上げて、材料の誤用又は偽造を防止することが望ましい。
【本発明の詳細な説明】
【0005】
このため、化学組成(例えば、タグ付け用材料を形成するのに使用されるポリマー材料の組成)、このようなポリマー材料の元素ドーピング、機能特性、物理構造、及びそれらの組み合わせを用いて、セキュリティ識別のさらなるレベルを組み込むことができるタグ付け用材料が提供される。
【0006】
したがって、少なくとも2つのレベルのセキュリティを使用する場合、形態(モルホロジー)をセキュリティの第1レベルとしてもよく、「ポリマーフィンガープリント法」をタグ付け用材料のセキュリティの第2レベルとしてもよい。任意選択的なセキュリティの第3レベルをポリマー材料の「エレメンタル(元素)フィンガープリント法(elemental fingerprinting)」としてもよい。別法として、「エレメンタルフィンガープリント法」をセキュリティの第2レベルとしてもよく、ポリマー組成を任意選択的なセキュリティの第3レベルとしてもよい。タグ付け用材料は、例えば、タグ付けされる物質の期待される物理的特徴を損なうことのないコーティング又は接着組成物の製造において、流動学的性質を有する任意の材料と混合され得る。機能分析等のセキュリティのさらなるレベルも、下記のように提供され得る。
【0007】
上記のように、炭化水素流体、食材、医薬組成物、印刷用インク、接着組成物等の組成物の供給元及び/又はアイデンティティ(識別情報)を確定可能であることが、たびたび望まれる。このような状況の下で、このような材料が識別のためにタグ付けされる手段が裸眼では分からないことが、さらに望まれる。上記の特許文献で述べられているように、タグ付け用材料の形状分析と合わせて低倍率での確認は、このようなタグ付けが行われ得る一つの方法である。しかしながら、微視的形状サイズのタグ付け粒子は、裸眼では見ることができないにもかかわらず、形状分析は絶対に確実というわけではない。起こり得る偽造物は、このようなタグ付け用材料の形状を容易に模倣し、且つ同一又は実質的に同一のタグ付け用材料を偽造組成物中に組み込んでいるおそれがある。
【0008】
したがって、セキュリティのさらなる「レベル」が、タグ付けされた物質のアイデンティティ及び/又は供給元の確定に関して偽造防止保護における所望の信頼度を保持するために望まれるか、又は必要とされる。
【0009】
また、特徴において機能性であるタグ付け手段を提供することも望まれ得る。すなわち、タグ付け手段には、もしあれば、酸素等の有害物質に曝された度合いを示すこと、又はタグ付け用材料の「保存期間(shelf-life)」を定めることも望まれ、これは、薬剤又は医薬組成物の使用に対して重要な場合がある。
【0010】
上述のように、タグ付け用材料に関するセキュリティの非形状依存レベルは、タグ付け用材料の組成分析に基づき提供され得る。このような組成分析は、例えば、タグ付け用材料を形成するポリマー材料の基本組成、並びに、行われるポリマー材料の任意のエレメンタル(元素)ドーピングの両方を用いて行うことができる。
【0011】
例えば、特定のポリマーブレンド、及び/又はホモポリマー、コポリマー若しくはターポリマーの組成物を使用する場合、当該ブレンド、又はホモポリマー、コポリマー若しくはターポリマーの識別は、赤外標識を用いるFTIR赤外分析又は他の従来のポリマー分析技法を用いて確認することができる。本発明の元素ドーピングの観点から、識別のこのさらなるレベルは、例えば電子分散分析又は元素イオンの存在を確定する他の好適な分析技法を用いることによって行い得る。
【0012】
タグ付け用材料を形成するポリマー組成物をドープするのに使用され得る例示的な元素金属としては、鉄、スズ、鉛、白金、金等の元素、並びにそれらの酸化物が挙げられるが、これらに限定されない。有益には、このような金属は全て押出し又は引き抜き加工することができ、また、タグ付け用材料として使用されるワイヤ形状に形成することもできる。当然、引き抜き加工されたワイヤは寸法が小さくなり、タグ付け用材料の大きさに適合する大きさに切断される。この元素材料を、タグ付け用材料内に埋め込まれる微粒子形態で使用することもできる。
【0013】
タグ付け用材料として使用し得るポリマー材料のアイデンティティは、本発明では重要ではない。しかしながら、材料の物理特性が、タグ付けされる物質と適合可能であることは重要である。例えば、タグ付け用材料をタグ付けの目的で組成物(例えば、ポリマー組成物)に添加しようとする場合、タグ付け用材料は、この組成物中で不活性でなければならない。これは、薬剤及び医薬品である最終用途にとって特に重要である。
【0014】
任意の予想される処理前に、タグ付け用材料を組成物に添加する場合、タグ付け用材料は、処理条件下で物理的及び寸法安定性を維持することが可能でなければならない。すなわち、使用し得る任意の予想される処理温度よりも高い融点を有するタグ付け用材料を使用することが必要とされる可能性がある。
【0015】
当然、金属タグ付け用材料は、複数レベルのセキュリティを必要としない場合には、このような高温環境において単独でも(対応するポリマー材料中に埋め込まれることなく)使用されるであろう。このような例において、例えばポリマー組成物は、ポリマー材料の意図される物理特性に影響を及ぼさない量で金属又は合金の粒子を組込むことによってタグ付けされるであろう。このような金属材料は、粒子形態で使用されるか、又は代替的に検出目的で特定の形状に形成されるであろう。
【0016】
高温で物理安定性を有するタグ付け用材料を形成するのに使用され得るポリマー材料としては、フルオロポリマー類、ポリアミド類、液晶ポリマー類、ポリアミドイミド類、ポリベンズイミダゾール類、ポリイミド類、ポリケトン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類、ポリシクロヘキサンジメチルテレフタレート類、及びポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート類が挙げられるが、これらに限定されない。上記のポリマーの融解特性が変化するため、使用すべきポリマーの選択は、タグ付けされる物質の任意の処理中に受ける予想される温度、並びに該物質の意図される最終用途に応じて決定される。このような決定は十分に当業者の能力のうちである。
【0017】
高温特性が要求されなければ、種々のさらなるポリマーを使用してもよい。このようなポリマーとしては、ポリエステル類、ポリエーテル類、ポリオレフィン類、熱可塑性ポリイミド類、ポリカーボネート類、ポリアクリル樹脂、ゴム類、ポリスチレン類、ポリ酢酸ビニル類、ポリビニルアルコール類、ポリ塩化ビニル類等が挙げられるが、これらに限定されない。また、上記の列挙は単なる例示に過ぎず、本来、包括的であると意図されるものではない。
【0018】
食材又は医薬組成物で使用される場合、タグ付け用材料は、無毒性であり、且つヒトによる摂取に好適でなければならない。このため、任意の一般的な食品又は医薬品用のポリマー材料が使用されうる。食品又は医薬品用のポリマーは当業者にとって既知である。
【0019】
米国特許第4,640,035号は、合成繊維又は天然繊維等の細長い要素の構築物(assembly)の横断面を含む粒状コード材料を開示している。このような技術は、「海島型」技術と呼ばれることもある。この構築物は、例えば、既存のフィラメントを組み合わせることによって(例えば、撚り合わせることによって、又はダイ若しくは紡糸口金を通して同時押出しして、その後、引き抜き工程により所望の大きさのフィラメントを提供し、その後、横断切断(transverse sectioning)若しくは切断することによって)製造され得る。この特許は、このような粒状コード材料が、薬剤又は医薬品中に組み込まれて、過剰摂取の緊急処置時に迅速な識別を可能にすることができることを教示している。
【0020】
しかしながら、識別目的で薬剤又は医薬組成物に粒状材料を添加する代わりに、薬剤又は医薬品が自己認証するように薬剤又は医薬品を粒状コード材料自体に組み込むことが、有益であると分かった。例えば、薬剤又は医薬品は、食用となる又は生体適合性のポリマー中に配合されてもよく、これは、その後1つ又は複数のさらなるポリマーと共に同時押出しされ、米国特許第4,640,035号の教示と一致する細長いフィラメントの構築物を形成する。この特許は、海島型技術の使用を対象としており、参照により本明細書中に援用される。その後、構築物は、任意の所望の賦形剤、充填剤等と共に医薬組成物に使用されるように、所望の大きさに割断(section)又は切断され得る。割断片又は切断片は、固形錠剤中に配合されてもよく、カプセル剤中に組み込まれてもよく、又は液体形態(シロップ剤、懸濁液、分散液等)で投与されてもよい。実際に、それぞれのフィラメントを、様々な断面形状の孔を有するダイ若しくは紡糸口金を通して押出してもよい。仮に薬剤又は医薬品がポリマー中に配合されなくても、本発明と一致するさらなる認証手段を提供する他の成分は、押出し繊維の押出し及び切断前にポリマーに添加されてもよい。
【0021】
米国特許第6,551,353号は、押出しによる、医薬用途のための合成繊維の製造を教示しており、この繊維は、繊維から形成される織物等を用いて投与すべき医薬品を含有し得る長軸方向の溝を含有する。
【0022】
したがって、(1)外観検査(認証面が、割断されたか又は切断されたいずれかの構築物の断面形状、構築物の薬剤含有部分の断面形状、又は染料又は着色料を包含させたことによる構築物の一部の色である場合)によって、又は物理的検査(構築物を形成するのに使用されるポリマーの任意の物理的特徴が認証可能であるか等によって決まる)によって、このような割断片又は切断片を含有する薬剤又は医薬組成物の認証を確認することが可能である。このような認証は、薬剤又は医薬組成物の一部をサンプリングし、且つこの試料を必要な分析工程にかけることによって行われ得る。
【0023】
本発明のタグ付け用材料は、供給元および/又はアイデンティティの確認のための低価格で単純な有効手段を提供する。望ましくは、必要なポリマー分析及び元素分析は、従来の実験室装置で達成することができる。
【0024】
本発明のタグ付け用材料は多くの方法で使用され得る。例えば、タグ付け原料である望ましい組成物(例えば、特定のホモポリマー、コポリマー又はターポリマー)は特定の元素材料でドープされ得る。このようなドーピングは一般的に、ドーピング材料と溶融形態のポリマー材料との混合によって行われるであろう。次に、タグは、上記のようなドープしたポリマーから形成される繊維の押出し又は溶融紡糸等の好適な手段によって、ドープされた組成物から所望の形状に作製することができる。押出しダイ又は紡糸口金の形状及び寸法は、最終的なタグ付け用材料の物理形状及び寸法を決定する。その後、それぞれのタグを押出し材料又は紡糸材料から所望の寸法又は厚みに切断する。
【0025】
このようなタグの大きさは、最終使用によって変えることができる。重要というわけではないが、このような大きさを有するタグ付け用材料では、その存在がタグ付けされる物質において容易に見つからないことが望ましい。このため、タグ付け用材料の大きさは望ましくは、その最大寸法で0.1〜1.0mmの範囲内である(例えば、細長い粒子又は円板形状の粒子の長さ)。このような粒子は通常、0.005〜0.5mmの範囲内の小さい寸法又は厚みを有する。タグ付け用材料の形状がセキュリティの第1レベルとなる限り、このような寸法を有する材料にとって、特定の形状が事実上確定され得ることが望ましい。
【0026】
例えば、円板形状型のタグ付け用材料を有益には、円形、長方形、正方形の形状等の任意の所望の構造を有する円板に使用してもよい。セキュリティの判別を助けるため、円板は、検査の際にも判別され得る孔パターン及び溝等の任意の数のさらなるセキュリティ特徴を組み込んでいてもよい。したがって、例えばタグ付け用材料は、正方形構造と、その上の溝パターンとの特定の組み合わせによって「コードされ」得る。特にポリマー組成及び元素分析等のセキュリティのさらなるレベルを使用する場合には、無数の「コード」の組み合わせをタグ付け用材料に付与することができる。例えば、タグ付け用材料は、数値若しくは文字、又は区別可能なカラーパターン等の識別子の働きをする事前に選択される様々な押出し記号を含んでいてもよい。
【0027】
このように作製されたタグ付け用材料は、「タグ」に対する感圧粘着剤系等の組成物中に配合することができ、この系は供給元及び/又はアイデンティティに関連する。別法として、タグ付け用材料は、エーロゾル、コーティング及び噴霧による塗布等によって、タグ付けすべき物質(例えば、食材、医薬品、液体組成物等)に添加されうる。このような例において、タグ付け用材料は、水等の不活性液と共に分散剤の形態で搬送されるであろう。さらなる例としては、偽造品の製造を低減させる試みとして、タグ付け用材料をインクジェットプリンターの印刷用インク中に組み込むことも望まれ得る。この製品は、製品の認証を保証するために錠剤用のコーティングに、又は医薬品の梱包に使用することもできる。
【0028】
化学的または機能的に「活性な」タグ付け用材料(すなわち、タグ付け用材料が所定の条件に曝されると物理的又は化学的に変化する)を提供することは本発明の範囲内である。
【0029】
例えば、写真複写機によって提供され得るように、露光されると視覚効果を提供する光反応性の化学物質を含むタグ付け用材料を提供することが望ましい。これにより、このような写真複写機によって作製される複写物は、解像度の破壊を受ける可能性がある。このことは、オリジナルとは異なる写真複製物として識別される写真複製を可能にする。
【0030】
タグ付け用材料は、所定期間が経過すると、タグ付けされた物質中でもはや検出することができないか又は検出された特徴が時間の経過により変化するように、決まった耐用年数を有することがさらに望ましい。このような実施態様は、例えば食品又は医薬品の保存期間を確認するのに有用である。
【0031】
タグ付けされる物質が、分離しておくように意図される任意の一部の環境と接触しているかどうかを確認することも重要である。タグ付けされた製品を空気中の酸素から分離したい場合には、酸素と反応性の成分を含むタグ付け用材料を使用することができ、これにより、酸素との接触をタグ付け用材料の化学変化により確認することができる(色の変化、酸化等の化学変化等)。タグ付け用材料はまた、水分と反応性の成分を含むことができ、それにより、タグ付けされた材料の水分との接触(このような結果が望ましくないと考えられる場合)を確認することができるであろう。このような例において、本発明のセキュリティの観点では、タグ付けされた物質の供給元又は出所というよりは、(特に食材及び薬剤又は医薬組成物に関する)物質の安全性を対象としている。このような種類の反応性材料のアイデンティティは、当業者にとって既知であろう。
【0032】
また、タグ付け用材料は、放射能、ルミネッセンス、電気インピーダンス、蛍光等の従来の分析によって判別され得るという特性も示しうる。当然、このような特性を、固有の特性でなければ、好適な成分を組み込むことによってタグ付け用材料に付与することができる。例えば、放射性材料(金属又はその他)をポリマータグ付け用材料と混合して、多層レベルのセキュリティを提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理構造、エレメンタルフィンガープリント法、機能分析及びポリマーフィンガープリント法から成る群より選択される少なくとも2段階の識別を付与する材料を含む、微視的なタグ付け用材料。
【請求項2】
前記物理構造による識別手段が前記タグ付け用材料の平面構造に基づく、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項3】
前記平面構造の内部又は周縁に形成される孔又は溝を含む、請求項2に記載のタグ付け用材料。
【請求項4】
前記エレメンタルフィンガープリント法が前記タグ付け用材料中の元素材料の存在に基づく、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項5】
前記元素材料が1つ又は複数の金属を含む、請求項4に記載のタグ付け用材料。
【請求項6】
前記ポリマーフィンガープリント法が前記タグ付け用材料中に存在し得るポリマー材料の組成に基づく、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項7】
前記の識別のレベルの1つは、FTIR赤外分析が可能である、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項8】
前記の識別のレベルの1つは、電子分散分析が可能である、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項9】
前記の識別のレベルの1つが蛍光によるものである、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項10】
前記の識別のレベルの1つが電気インピーダンスによるものである、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項11】
前記の識別のレベルの1つがルミネッセンスによるものである、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項12】
前記の識別のレベルの1つが前記材料の放射性レベルに基づくものである、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項13】
少なくとも1種類のポリマー材料を含む、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項14】
多数の金属粒子が組み込まれるポリマー材料を含む、請求項13に記載のタグ付け用材料。
【請求項15】
前記金属粒子が特定の所定形状から成る、請求項14に記載のタグ付け用材料。
【請求項16】
前記タグ付け用材料が海島型技術によって形成される、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項17】
同時押出し又は押出しの際に撚り合わされる少なくとも2つの異なる種類のポリマー材料を含む、請求項16に記載のタグ付け用材料。
【請求項18】
前記タグ付け用材料の周縁内の孔又は間隙から成る所定の構造と合わせて所定の周縁構造を有する、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項19】
種々のポリマー材料を含む前記タグ付け用材料内に、所定の組成と合わせて所定の周縁構造を有する、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項20】
異なる色のポリマー材料を含む前記タグ付け用材料内に、所定の組成と合わせて所定の周縁構造を有する、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項21】
識別可能な非ポリマー材料でドープされるポリマー材料を含む前記タグ付け用材料内に、所定の組成と合わせて所定の周縁構造を有する、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項22】
前記タグ付け用材料が、機能的に活性な成分を含み、且つ所定の条件又は一連の条件に曝されると物理的又は化学的に変化する、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項23】
前記の機能的に活性な成分が、光反応性であり、且つ好適な光源に曝されると視覚効果を提供する、請求項22に記載のタグ付け用材料。
【請求項24】
前記の機能的に活性な成分が決まった耐用年数を有する、請求項22に記載のタグ付け用材料。
【請求項25】
前記の機能的に活性な成分が酸素反応性である、請求項22に記載のタグ付け用材料。
【請求項26】
前記の機能的に活性な成分が感湿性である、請求項22に記載のタグ付け用材料。
【請求項27】
前記の機能的に活性な成分が適切な放射線又は光に曝されるとルミネッセンス又は蛍光を示す、請求項22に記載のタグ付け用材料。
【請求項28】
活性剤を内部に埋め込んだ押出しポリマー繊維の横切断面を含む活性剤を投与するのに好適である、請求項1に記載のタグ付け用材料。
【請求項29】
前記活性剤が医療薬剤を含む、請求項28に記載のタグ付け用材料。
【請求項30】
前記押出しポリマー繊維が海島型押出しによって形成される複合繊維を含む、請求項28に記載のタグ付け用材料。
【請求項31】
前記ポリマーが食用となる又は生体適合性ポリマーである、請求項28に記載のタグ付け用材料。
【請求項32】
前記活性剤を含む少なくとも1つの島部を取り囲む海部を含む、請求項30に記載のタグ付け用材料。
【請求項33】
前記島部を有する前記ポリマーが食用となる又は生体適合性ポリマーである、請求項32に記載のタグ付け用材料。
【請求項34】
前記活性剤が医薬活性剤である、請求項33に記載のタグ付け用材料。
【請求項35】
前記押出しポリマーが医薬品用賦形剤を含む、請求項28に記載のタグ付け用材料。
【請求項36】
前記賦形剤がポリ乳酸及びセルロースポリマー類から成る群より選択される、請求項35に記載のタグ付け用材料。
【請求項37】
請求項28に記載のタグ付け用材料を含む、ドラッグデリバリーシステム。
【請求項38】
錠剤、カプセル剤、シロップ剤、懸濁液、軟膏又は分散液から成る群より選択される、請求項37に記載のドラッグデリバリーシステム。
【請求項39】
前記タグ付け用材料が、識別目的で供給元の識別子として機能する断面構造を有する、請求項37に記載のドラッグデリバリーシステム。
【請求項40】
前記断面構造が、前記識別子の働きをする事前に選択される押出し記号を含む、請求項39に記載のドラッグデリバリーシステム。
【請求項41】
前記事前に選択される押出し記号が、少なくとも1つの押出される文字又は数値を含む、請求項40に記載のドラッグデリバリーシステム。
【請求項42】
前記事前に選択される押出し記号が、区別可能な色部分を有する少なくとも1つの部分を含む、請求項40に記載のドラッグデリバリーシステム。
【請求項43】
製品又は組成物をタグ付けし、識別し且つ/又は認証する方法であって、該製品又は該組成物中に請求項1〜36に記載のタグ付け用材料を組み込むことを含む、製品又は組成物をタグ付けし、識別し且つ/又は認証する方法。

【公表番号】特表2008−528443(P2008−528443A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539291(P2007−539291)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/039435
【国際公開番号】WO2006/050345
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(596037426)アドヒーシブズ・リサーチ・インコーポレイテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】Adhesives Research, Inc.
【Fターム(参考)】