説明

セメント塗料

本発明は水性塗料およびその配合方法を提供する。本発明の塗料は、その構成成分として、セメント粒子および水を含む。セメント粒子は非硬化のセメント粒子であり、本発明の塗料はまた、構成成分として、水中で安定なコロイドを形成することができるポリマー物質のコロイドサイズの粒子を含む。本発明の塗料はその構成成分の均一な混合物の形態である。セメント粒子は塗料の5〜40質量%を形成し、かつ、コロイドサイズ粒子は塗料の0.25〜10質量%を形成する。本発明の方法は、コロイドサイズのポリマー粒子を水に懸濁させて、コロイド状懸濁物を形成するステップ、および、セメント粒子をコロイド状懸濁物と混合して、水と、セメントと、コロイドサイズのポリマー粒子との混合物を形成するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、広義にはセメント塗料に関連する。より具体的には、本発明は水性セメント塗料に関連する。また、本発明は、水性セメント塗料を配合するための方法に関連する。
【0002】
本発明によれば、セメント粒子および水をその構成成分として含む水性セメント塗料が提供され、この場合、セメント粒子は非硬化のセメント粒子であり、塗料はまた、構成成分として、水中で安定なコロイドを形成することができるポリマー物質のコロイドサイズ粒子を含み、塗料は上記構成成分の均一な混合物の形態であり、セメント粒子が塗料の5〜40質量%を形成し、かつ、コロイドサイズ粒子が塗料の0.25〜10質量%を形成する。
【0003】
本発明の塗料の特徴は、その構成成分の混合物が空気の非存在下で長期にわたる貯蔵寿命を有するために、塗料が安定な混合物として配合され得るということである。安定であることにより、混合物が空気の非存在下で前記の長期にわたる貯蔵寿命を有するだけでなく、混合物が塗料缶に密封されたとき、混合物が、その構成成分部分に急速に分離する傾向をほとんど有しないか、または、全く有さず、さらに、使用前に塗料缶において撹拌することによって混合した後では、少なくとも60分間はさらなる混合を必要としない。長期にわたる貯蔵寿命によって、空気の非存在下では(例えば、密閉された塗料缶に入っているときには)、塗料が数カ月以上にわたって使用可能であり、これにより、使用前に許容される均質性を塗料に与えるためのさらなる攪拌を必要としない。
【0004】
非硬化のセメント粒子は、水との接触によって硬化させることができ(すなわち、これに関連して、大量に固化および硬化させ、塊とすることができ)、好都合には、普通のポルトランドセメント粒子であり、これは、塗料の意図された色や、塗料で使用される何らかの顔料に依存して、白色または灰色のポルトランドセメントであり得る。非硬化のポルトランドセメントの通常の粒子サイズは本発明のために好適であり、セメント粒子は塗料の10〜30質量%を形成することができ、好ましくは、塗料の12〜18質量%を形成することができる。
【0005】
コロイドサイズのポリマー粒子は、上記で示されたように、1〜100nmの範囲の粒子サイズを有し、水中で安定なコロイド状懸濁物を形成することができる。好適なコロイドサイズ粒子は形状において繊維状であり得る。この場合、そのような粒子は細長く、典型的には、その横方向で最大の幅の少なくとも数倍の長さを有する。このようなコロイドサイズ粒子は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびそれらの混合物からなるポリマー物質群から選択される物質であり得る。好ましくは、コロイドサイズのポリマー粒子はナトリウムカルボキシメチルセルロースである。ポリマー粒子は塗料の1〜6質量%を形成することができ、好ましくは、塗料の1.5〜3質量%を形成することができる。
【0006】
本発明の具体的な実施形態において、セメント粒子は普通のポルトランドセメント粒子であり、セメント粒子は塗料の10〜30質量%を形成し、コロイドサイズ粒子は塗料の1〜6質量%を形成する。さらに好ましい実施形態において、それらはそれぞれ、12〜18質量%および1.5〜3質量%を形成する。上記で示されたように、セメント粒子は灰色のポルトランドセメント粒子、または、代わりに、セメント粒子は白色のポルトランドセメント粒子であり得る。
【0007】
理論によって拘束されないが、本出願人は、コロイドサイズ粒子が、セメント粒子の表面に塗料混合物内で付着して、十分に連続した被覆をその表面に形成して、セメント粒子を混合物内において水から保護し、かつ、混合物におけるセメントの早期硬化、または、いわゆる缶内硬化を阻止または防止することによって作用すると考えている。ポリマー粒子の割合が低すぎる場合には、セメントの早期硬化または缶内硬化が生じることが予想され、一方、割合が大きすぎる場合は、塗装層を下地に提供するために塗料が塗布されているときには塗料の初期の耐水性に悪影響を及ぼし得るし、また、下地上の塗装層におけるセメントの硬化にも悪影響を及ぼし得る。したがって、日常的な実験により、セメントの割合と同様に、塗料におけるポリマー粒子の許容される割合または最適な割合を決定することが要求される。
【0008】
上記で示されたように、粒子は形状において繊維状であり得る。すなわち、粒子は実際には繊維の形状であるように、粒子は、繊維の形状に類似する形状を有し得る。特に好ましい実施形態において、ポリマー物質はナトリウムカルボキシメチルセルロースである。
【0009】
本発明の塗料は粒子状エラストマーを含むことができる。具体的には、エラストマーは、下地に塗られた塗料層の一部を形成しているときには、大気に触れたとき、硬化して、塗料層に、初期または短期間の薄膜強度、望ましい柔軟性および光沢、耐久性および塗布の容易さを提供し得る場合がある。エラストマーはまた、望ましくは、硬化したとき、層を通過する下地内への水の浸透に対する抵抗性を提供することができ、この場合、この抵抗性は、少なくとも、塗料内のセメントの硬化が、塗料層にこれらの性質を長期間にわたって提供することにおいてエラストマーから引き継ぐために十分な段階に達するまで持続する。好適なエラストマーは、ラテックス、合成ゴム、スチレン、ブタジエン、およびそれらの混合物からなるエラストマー物質群から選択することができ、ラテックスであることが好ましい。エラストマーがラテックスであるとき、ラテックスは塗料の5〜60質量%(好ましくは、20〜50%)を形成することができる。ラテックスの平均粒子サイズは0.08〜1μmの範囲(好ましくは、0.1〜0.7μmの範囲)であり得る。この場合、全ての粒子が、好都合には、これらのサイズ範囲に含まれる。セメント粒子およびコロイドサイズのポリマー粒子の場合と同様に、日常的な実験がまた、塗料混合物におけるエラストマー粒子について、許容される割合または最適な割合、および粒子サイズを確立するために使用され得る。出願人は、純粋なアクリル系ラテックスおよびスチレン−アクリル系ラテックスの両方を問題なく使用している。
【0010】
したがって、塗料は、その構成成分として、大気にさらされたときに硬化することができる非硬化の粒子状エラストマーを含むことができる。エラストマーは、特に、塗料の5〜60質量%を形成し、かつ、0.08〜1μmの範囲の平均粒子サイズを有するラテックスであり得る。塗料の好ましい形態において、ラテックスは塗料の20〜50質量%を形成することができ、塗料は0.1〜0.7μmの範囲の粒子サイズを有する。
【0011】
場合により、塗料は増粘剤を含む。増粘剤は任意の好適な市販の増粘剤が可能であり、これは、塗料混合物の所望される程度の増粘を得るために、適切な割合または製造者に推奨された割合で使用される。出願人は、一般にはヒドロキシアルキルセルロースがこの目的のために好適であることを見出しており、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースまたはメチルヒドロキシプロピルセルロースなどがある。増粘剤は、塗料の塗布特性に望ましい影響を与えることができ、また、混合物の構成成分が缶内で互いに分離すること、および、固形物の缶内での沈降を妨げることができ、また、一般には、良好な安定性および長期にわたる貯蔵寿命をもたらすことができる。塗料の好ましい形態では、0.1〜0.6質量%のヒドロキシアルキルセルロース増粘剤を含む。
【0012】
さらに、塗料は、所望する色および/または不透明度を塗料に与えるために、好適な顔料を場合により含む。使用される顔料の割合は広範囲で変化させることができるが、1〜15質量%の割合が好適であることが見出されている。無機顔料、例えば、酸化物(具体的には、金属酸化物)などが、塗料におけるセメントとの適合性を有することから好ましく、顔料は、典型的には、塗料の2〜10質量%(好ましくは、3〜5%)を形成する割合で存在し、かつ、0.05〜100μm(好ましくは、1〜20μm)の平均粒子サイズを有し、この場合、顔料粒子のすべてが好都合にはこれらのサイズ範囲に含まれる。本発明によれば、塗料は1〜15質量%の顔料を含むことができ、また、具体的には、顔料は、塗料の2〜10質量%を形成し、かつ、0.05〜100μmの範囲の平均粒子サイズを有する粒子状の無機顔料であり得る。
【0013】
塗料は、場合により使用される構成成分として、1つまたは複数の好適な缶内殺生物剤、1つまたは複数の乾燥薄膜性の殺カビ剤および/または殺藻剤、1つまたは複数の消泡剤、ならびに、1つまたは複数の分散剤を含むことができる。市販の製造物を、製造者により規定される通常的な割合でこれらの目的のために使用することができる。出願人は、ホルムアルデヒドを放出する殺生物性薬剤として、メチルイソチアザロン、クロロメチルイソチアザロン、ベンジルイソチアザロンおよびそれらの好適な混合物から選択される缶内殺生物剤を問題なく使用している。本発明による塗料において、出願人は、0.05〜1質量%(好ましくは、0.5〜1質量%)の乾燥薄膜性の殺カビ剤および/または殺藻剤、ならびに、0.05〜0.5質量%(好ましくは、0.1〜0.4質量%)の消泡剤および0.05〜0.5%の分散剤と一緒に、缶内におけるコロイドサイズのポリマー粒子に対する微生物学的攻撃を阻止するために、0.1〜0.3質量%の前記ホルアルデヒド放出薬剤を使用している。
【0014】
セメント、ポリマー物質およびエラストマーの場合と同様に、日常的な実験が、最適な結果または少なくとも許容される結果のために、技術的考慮および経済的考慮の両方に留意して、場合により使用される様々な前記構成成分の選択および塗料におけるそれらの割合の選択の両方のために用いられ得る。典型的には、これらすべての構成成分の割合が確立されると、水が残りの部分を構成する。
【0015】
塗料混合物を配合するために、コロイドサイズのポリマー粒子を水に分散させて、水中でポリマー粒子のコロイド状懸濁物を形成することができ、次いで、セメントがコロイド状懸濁物に混合され、その後、場合により、粒子状エラストマーが混合される。好都合には、使用される任意の缶内殺生物剤、殺カビ剤/殺藻剤および/または消泡剤が、セメントより前に、水またはコロイド状懸濁物と混合され、そして、使用される任意の顔料、増粘剤および/または分散剤が、エラストマーをコロイド状懸濁物に加えた後で他の構成成分と混合される。具体的には、顔料、増粘剤および/または分散剤を、他の構成成分の混合物に添加する前に水に分散(溶解および/または懸濁)することができる。
【0016】
したがって、本発明は、コロイドサイズのポリマー粒子を水に懸濁させて、コロイド状懸濁物を形成するステップ、および、セメント粒子をコロイド状懸濁物と混合して、水と、セメントと、コロイドサイズのポリマー粒子との混合物を形成するステップを含む、上記で定義されるような水性セメント塗料を配合するための方法に及ぶ。
【0017】
この方法は、セメント粒子を懸濁物と混合する前に、エラストマー粒子を水と混合して、コロイド状懸濁物を形成するステップを含むことができる。
【0018】
場合により使用される様々な他の前記構成成分を、任意の所望される順序または好都合な順序で、水、ポリマー粒子、セメント粒子およびエラストマー粒子と混合することができる。
【0019】
本発明は、次に、下記の実施例を参照して、限定でない例示的な例として記載される。
【0020】
(実施例1)
最初の試行では、182kg(178L)のコロイド状懸濁物を含むバッチ(batch)を、160Lの水に、12kgのコロイドサイズのセルロース繊維、5kgの缶内殺生物剤、5kgの消泡剤および10lのアクリル系ラテックス(これは「REV6115」の商標でRevertex Chemicals(Proprietary)Limited(200 Lansdowne Road、Jacobs、Durban、南アフリカ共和国)から入手可能である)を混合することによって調製した。セルロース繊維は、「NORILOSE6064」の商標でProtea Chemicals Limited(1 Berrange Road、Wadeville、Gauteng、南アフリカ共和国)から入手可能であるセルロース繊維であった。殺生物剤は、「ROCIMA 623N」の商標で(ACIMA)Servochem(Proprietary)Limited(8 Struwig Street、Jet Park、南アフリカ共和国)から入手可能である殺生物剤であった。消泡剤は、「DEFOAMER−AF306」の商標でServochemから入手可能である消泡剤であった。
【0021】
178lのコロイド状懸濁物に100kgの通常の白色ポルトランドセメント(これはLafarge South Africa(Proprietary)Limited(Century Club Estates、21 Woodlands Drive、Woodmead、Gauteng、南アフリカ共和国)から入手可能である)を加えて、セメントとコロイド状懸濁物との約270kgの混合物を得た。
【0022】
このセメント含有混合物に、さらに230lの「REV6115」アクリル系ラテックスを加えて、本発明による水性セメント塗料を形成した。
【0023】
最後に、場合により使用されるさらなる構成成分を塗料に加えた:すなわち、顔料懸濁物を形成するために、1〜20μmの範囲の粒子サイズを有する30kgの二酸化チタン顔料が混合された100Lの水、ならびに、1.6kgのヒドロキシエチルセルロース(これはDow/Servochemから「CELLOSIZE QP52000」の商標で入手可能である)および0.2kgの分散剤(これはRohm and Haas/Servochemから「OROTAN N4000」の商標で入手可能である)を加えた。これにより、617kg〜631kgの質量および570L〜580Lの体積を有する塗料のバッチを得た。
【0024】
コロイド状懸濁物を形成するために、殺生物剤、消泡剤およびセルロース繊維を中速度の撹拌とともに水にゆっくり加え、撹拌を、添加終了後、10分間続けた。懸濁物を、撹拌することなく、1時間、温浸する(digest)ために放置し、その後、アクリル系ラテックスを中速度の撹拌とともに5分かけて加えた。
【0025】
セメント含有混合物を得るために、セメントを、中速度の撹拌による混合とともに、コロイド状懸濁物にゆっくり加え、その後、混合をさらに10分間続けて、ペーストを得た。次いで、このペーストを、一晩温浸するために放置した。
【0026】
残るアクリル系ラテックスを、一晩の温浸の後、中速度の撹拌による混合とともにペーストにゆっくり加え、撹拌を、添加完了後、15分間続けて、塗料を得た。
【0027】
顔料懸濁物を、増粘剤を中速度の撹拌とともに水にゆっくり加え、その後、撹拌を10分間続けることによって作製した。その後、顔料を、増粘剤を中速度の撹拌とともに、増粘剤を含有する水に15分〜25分かけて混合した。
【0028】
最後に、顔料懸濁物を、中速度の撹拌による5分間にわたる混合とともに、塗料に加えて、塗料を着色した。
【0029】
(実施例2)
続く試行では、「REV6115」ラテックスを、同じ量のラテックス(Servochemから「PRIMAL SF−016」の商標で入手可能)によって置き換え、かつ、白色ポルトランドセメントを、同じ量の通常の灰色ポルトランドセメント(これもまたLafarge South Africa(Proprietary)Limited)から得られた)によって置き換えたことを除いて、実施例1を繰り返した。二酸化チタン顔料を省き、これにより、バッチサイズおよび体積が587kg〜601kgおよび500L〜510Lにそれぞれ減少した。
【0030】
(実施例3)
もう1つの続く試行では、白色ポルトランドセメントを、同じ量の同じ供給者から得られた通常の灰色ポルトランドセメントによって置き換え、かつ、二酸化チタン顔料を、同じ量の同じ粒子サイズの赤色酸化鉄(酸化第一鉄)顔料によって置き換えたことを除いて、実施例1を繰り返した。
【0031】
(実施例4)
さらなる続く試行では、160Lの水に混合した「NORILOSE6064」セルロース繊維を12kgから18kgに増やし、かつ、「REV6115」ラテックスを同じ量の「PRIMAL SF−016」ラテックスによって置き換えたことを除いて、実施例1を繰り返した。
【0032】
実施例1によって例示されるような本発明の最初の試行は、コロイドサイズのセルロース繊維が省かれたことを除いて同じ組成を有する対照物と比較したとき、缶内貯蔵寿命の実質的な増大を示し、また、単一包装形態にあり、かつ、塗料ブリキ缶または塗料缶において数ヶ月以上の実質的な貯蔵寿命にわたって貯蔵することができる水性セメント塗料の提供を実現可能にすることが期待された。そのような塗料は、耐水性および着色の両方の目的のために様々な下地(特に、セメント質の下地)を被覆するために有用であると考えられる。
【0033】
実施例2〜実施例4において詳述される続く試行は、実施例1によって期待される利点を具体化したという点で実施例1の有望さを実現する塗料を提供し、かつ、前記の長い貯蔵寿命を示した(実施例2および実施例3)か、または、前記の長い貯蔵寿命を示す見込みがある(実施例4)。本発明の塗料は、缶が開封された後で頻繁に撹拌することなく使用することができ、また、そのアクリル系ラテックス含有物のおかげで迅速に硬化し、しかし、それにもかかわらず、そのセメント含有物のおかげで長期間にわたる有用性のために硬化し続ける。セメント含有物はまた、多くの場合に塗料が塗布されることが予想されるセメント含有下地においてセメントと結合し、セメントが、下地へのその塗布後に硬化し、かつ結合する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セメント粒子および水をその構成成分として含む水性セメント塗料であって、
前記セメント粒子が非硬化のセメント粒子であり、前記塗料はまた、構成成分として、水中で安定なコロイドを形成することができるポリマー物質のコロイドサイズ粒子を含み、前記塗料は前記構成成分の均一な混合物の形態であり、前記セメント粒子が塗料の5〜40質量%を形成し、かつ、前記コロイドサイズ粒子が塗料の0.25〜10質量%を形成することを特徴とする、水性セメント塗料。
【請求項2】
前記セメント粒子が普通のポルトランドセメント粒子であり、前記セメント粒子は塗料の10〜30質量%を形成し、かつ、前記コロイドサイズ粒子が塗料の1〜6質量%を形成することを特徴とする、請求項1に記載の塗料。
【請求項3】
前記セメント粒子が塗料の12〜18質量%を形成し、かつ、前記コロイドサイズ粒子が塗料の1.5〜3質量%を形成することを特徴とする、請求項2に記載の塗料。
【請求項4】
前記セメント粒子が灰色のポルトランドセメント粒子であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項5】
前記セメント粒子が白色のポルトランドセメント粒子であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項6】
前記コロイドサイズ粒子が形状において繊維状であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項7】
前記ポリマー物質がナトリウムカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項8】
構成成分として、大気にさらされたときに硬化することができる、非硬化の粒子状エラストマーを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項9】
前記エラストマーがラテックスであり、前記ラテックスが塗料の5〜60質量%を形成し、かつ、0.08〜1μmの範囲の平均粒子サイズを有することを特徴とする、請求項8に記載の塗料。
【請求項10】
前記ラテックスが塗料の20〜50質量%を形成し、かつ、0.1〜0.7μmの範囲の粒子サイズを有することを特徴とする、請求項9に記載の塗料。
【請求項11】
0.1〜0.6質量%のヒドロキシアルキルセルロース系増粘剤を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項12】
1〜15質量%の顔料を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の塗料。
【請求項13】
前記顔料が粒子状の無機顔料であり、前記顔料が塗料の2〜10質量%を形成し、かつ、0.05〜100μmの範囲の平均粒子サイズを有することを特徴とする、請求項12に記載の塗料。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の水性セメント塗料を配合するための方法であって、
コロイドサイズのポリマー粒子を水に懸濁させて、コロイド状懸濁物を形成するステップ、および
セメント粒子をコロイド状懸濁物と混合して、水と、セメントと、コロイドサイズのポリマー粒子との混合物を形成するステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
セメント粒子を懸濁物と混合する前に、エラストマー粒子を水と混合して、コロイド状懸濁物を形成するステップを含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。

【公表番号】特表2007−534584(P2007−534584A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550335(P2006−550335)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000125
【国際公開番号】WO2005/082805
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(506259357)ウィートフィールズ インヴェストメンツ ナンバー191 (プロプライエタリー) リミテッド (1)
【Fターム(参考)】