説明

セルラ通信システムにおけるブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を送信する方法および装置

【課題】セルラ通信システムにおいて、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスをサポートするための技術を提供する。
【解決手段】ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信する。スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される時間ユニットを伝える。別の設計では、ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックへ変換する。スケジューリング情報は、(i)ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される時間周波数ブロックを伝えるか、または、(ii)おのおののサービスのために使用される時間周波数ブロックを伝える制御情報を示す。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本願は、「A SCHEDULING SCHEME FOR E-MBMS」と題され2007年5月30日に出願された米国特許仮出願60/940,873号の優先権を主張する。この出願は、本願の譲受人に譲渡されており、本明細書において参照によって組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般に通信に関し、さらに詳しくは、セルラ通信システムにおいて、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスをサポートするための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
セルラ通信システムは、利用可能なシステム・リソースを共有することによって、複数のユーザのための双方向通信をサポートする。セルラ・システムは、ブロードキャスト局からユーザへの単一方向送信を主に、あるいはそれのみをサポートするブロードキャスト・システムとは異なる。セルラ・システムは、さまざまな通信サービスを提供するために広く開発され、例えば、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)システム等のような多元接続システムでありうる。
【0004】
セルラ・システムはブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービス、およびユニキャスト・サービスをサポートすることができる。ブロードキャスト・サービスは、例えばニュース・ブロードキャストのように、全てのユーザによって受信されうるサービスである。マルチキャスト・サービスは、例えば、予約ビデオ・サービスのように、ユーザのグループによって受信されうる。ユニキャスト・サービスは、例えば音声呼出のように、特定のユーザに向けられたサービスである。セルラ・システムにおいて、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービス、およびユニキャスト・サービスを効率的にサポートすることが望まれる。
【発明の概要】
【0005】
セルラ・システムにおいて、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービス、およびユニキャスト・サービスをサポートするための技術が、本明細書において記載される。態様では、ノードBが、送信のために利用可能なラジオ・リソースで、ユニキャスト・サービスのためのデータと、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータとを多重化しうる。ラジオ・リソースは、時間、周波数、電力、符号、および/または、エアを介した送信のために利用可能なその他のリソースを備えうる。ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを搬送するラジオ・リソースを決定するためにユーザによって使用されるスケジューリング情報を定期的に送信する。このスケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスがどこへどのように送られるかを伝える。
【0006】
1つの設計では、ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを時分割多重化(TDM)しうる。ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットで送られ、スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される時間ユニットを伝えることができる。別の設計では、ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックへ変換することができる。スケジューリング情報は、(i)ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される時間周波数ブロックを伝えるか、または、(ii)おのおののサービスのために使用される時間周波数ブロックを伝える制御情報を示す。
【0007】
スケジューリング情報は、おのおののスケジューリング期間において送信されうる。そして、現在または次のスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝えることができる。またノードBは、次のスケジューリング期間においてスケジューリング情報が変わるか否かを示す変更フラグを定期的に送る。
【0008】
本開示のさまざまな態様および特徴が、以下により詳細に記述される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、セルラ通信システムを示す。
【図2】図2は、送信構造の例を示す。
【図3】図3は、マルチ・セル・モードにおける異なるサービスの送信例を示す。
【図4】図4は、単一セル・モードにおける異なるサービスの送信例を示す。
【図5】図5は、マルチ・セル・モードにおいてスケジューリング情報を送信する設計を示す。
【図6】図6は、単一セル・モードにおいてスケジューリング情報を送信する設計を示す。
【図7】図7は、単一セル・モードにおいてスケジューリング情報を送信する設計を示す。
【図8】図8は、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよびユニキャスト・サービスを送信する処理を示す。
【図9】図9は、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよびユニキャスト・サービスを送信する装置を示す。
【図10】図10は、サービスを受信する処理を示す。
【図11】図11は、サービスを受信する装置を示す。
【図12】図12は、スケジューリング情報のための変更フラグを送信する設計を示す。
【図13】図13は、スケジューリング情報を送信する処理を示す。
【図14】図14は、スケジューリング情報を送信する装置を示す。
【図15】図15は、スケジューリング情報を受信する処理を示す。
【図16】図16は、スケジューリング情報を受信する装置を示す。
【図17】図17は、ノードBおよびUEのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAシステムのようなさまざまなセルラ通信システムのために使用されうる。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のような無線技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、超モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSの最新リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)からの文書に記載されている。明瞭さのために、本技術のある態様は、下記にLTEについて記述され、以下の説明の多くでは、LTE用語が使用される。
【0011】
図1は、LTEシステムでありうるセルラ通信システム100を示す。システム100は、多くのノードBおよびその他のネットワーク・エンティティを含みうる。簡略化のために、3つのノードB110a、110b、110cのみが図1中で示される。ノードBは、ユーザ機器(UE)と通信するために使用される固定局であり、発展型ノードB(eNB)、基地局、アクセス・ポイント等とも称されうる。ノードB110はおのおの、特定の地理的領域102に通信有効範囲を提供する。システム容量の向上を図るために、ノードBの有効範囲領域の全体が、例えば3つの小さな領域104a、104b、104cのような、より小さな複数の領域に分割されうる。より小さな領域のおのおのは、ノードBサブシステムによってそれぞれサービス提供されうる。3GPPでは、用語「セル」は、この有効範囲領域にサービス提供するノードBサブシステムおよび/またはノードBの最も小さな有効範囲領域を称する。他のシステムでは、この有効範囲領域にサービス提供するノードBサブシステムおよび/またはノードBの最も小さな有効範囲領域を、「セクタ」という用語で称することができる。明瞭さのために、以下の記述では、セルの3GPP概念が使用される。
【0012】
図1に示す例において、ノードB110はおのおのの、異なる地理的領域をカバーする3個のセルを持っている。簡略化のために、図1は、互いにオーバラップしないセルを示す。現実的な構成では、隣接セルは一般に端部において他のセルとオーバラップする。これによって、UEは、システム内を移動しても、1または複数のセルから有効範囲を受け取ることが可能となる。
【0013】
UE120は、システム全体にわたって分散し、おのおののUEは、固定式あるいは移動式でありうる。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、ステーションとも称されうる。UEは、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、コードレス電話等でありうる。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクにおける送信によってノードBと通信することができる。ダウンリンク(すなわち順方向リンク)は、ノードBからUEへの通信リンクを称し、アップリンク(すなわち逆方向リンク)は、UEからノードBへの通信リンクを称する。図1では、2つの矢印を備えた実線が、ノードBとUEとの双方向通信を示す。1つの矢印を備えた破線は、例えば、ブロードキャスト・サービスおよび/またはマルチキャスト・サービスのため、ノードBからダウンリンク信号を受信しているUEを示す。「UE」、「ユーザ」という用語は、本明細書において置換可能に使用される。
【0014】
図2は、システム100におけるダウンリンクのために使用されうる送信構造200の一例を示す。送信タイム・ラインは、ラジオ・フレームのユニットへ分割されうる。ラジオ・フレームはおのおの、(例えば、10ミリ秒(ms)のような)予め定めた持続時間をもち、10個のサブフレームへ分割されうる。サブフレームはおのおの、2つのスロットを含みうる。そして、スロットはおのおの、固定数のシンボル期間を含むか、あるいは、6または7のシンボル期間のように、設定可能な数のシンボル期間を含みうる。
【0015】
システム帯域幅は、直交周波数分割多重化(OFDM)を用いて、複数(K個)のサブキャリアへ分割されうる。利用可能な時間周波数リソースは、リソース・ブロックに分割されうる。リソース・ブロックはおのおの、1つのスロット内にQ個のサブキャリアを含みうる。ここで、Qは、12あるいはその他のある値と等しくなりうる。利用可能なリソース・ブロックは、データ、オーバヘッド情報、パイロット等を送信するために使用されうる。
【0016】
このシステムは、個々のUEのためのユニキャスト・サービスのみならず、複数のUEのための発展型マルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(E−MBMS)をもサポートすることができる。E−MBMSのためのサービスは、E−MBMSサービスと称することができ、ブロードキャスト・サービスあるいはマルチキャスト・サービスでありうる。
【0017】
LTEでは、データおよびオーバヘッド情報が、ラジオ・リンク制御(RLC)レイヤにおいて、論理チャネルとして処理される。論理チャネルは、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいてチャネルを輸送するために変換される。輸送チャネルは、物理レイヤ(PHY)において物理チャネルへ変換される。表1は、LTEで使用されているいくつかの論理チャネル(「L」と示す)、輸送チャネル(「T」と示す)、および物理チャネル(「P」と示す)をリストしており、おのおののチャネルのための簡単な説明をしている。
【表1】

【0018】
表1に示すように、異なるタイプのオーバヘッド情報が、異なるチャネルで送信されうる。表2は、いくつかのタイプのオーバヘッド情報をリストしており、おのおののタイプに簡単な説明をしている。表2はまた、1つの設計にしたがって、おのおののタイプのオーバヘッド情報が送信されるチャネルも与えている。
【表2】

【0019】
異なるタイプのオーバヘッド情報はまた、その他の名前でも称されうる。スケジューリング情報および制御情報は動的である一方、システムおよびコンフィギュレーション情報は、準固定的でありうる。
【0020】
このシステムは、マルチ・セル・モードおよび単一セル・モードを含む、E−MBMSのための複数の動作モードをサポートしうる。マルチ・セル・モードは、以下の特性を有することができる。
・ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのためのコンテンツが、複数のセルをまたいで同期して送信される。
・ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのラジオ・リソースが、ノードBの上に論理的に位置するMBMS調整(coordinating)エンティティ(MCE)によって割り当てられる。
・ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのコンテンツが、ノードBにおけるMCH上にマップされる。
・ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよびユニキャスト・サービス用のデータの(例えば、サブフレーム・レベルでの)時分割多重化。
【0021】
単一セル・モードは次の特性を有しうる。
・おのおののセルは、他のセルとの同期無しで、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのコンテンツを送信する。
・ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービス用のラジオ・リソースが、ノードBによって割り当てられる。
・ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのコンテンツが、DL−SCH上にマップされる。
・ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよびユニキャスト・サービス用のデータが、DL−SCH構造によって許容された任意の方法で多重化されうる。
【0022】
一般に、E−MBMSサービスは、マルチ・セル・モード、単一セル・モード、および/またはその他のモードを用いてサポートされうる。マルチ・セル・モードは、E−MBMSマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)送信のために使用されうる。これによって、UEは、受信性能を向上するために、複数のセルから受信した信号を合成することができる。
【0023】
図3は、マルチ・セル・モードにおいて、セル1乃至MからなるM個のセルによるE−MBMSサービスおよびユニキャスト・サービスの送信例を示す。ここで、Mは、任意の整数である。おのおののセルについて、横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示す。以下の説明の多くで仮定されているE−MBMSの1つの設計では、おのおののセルの送信タイム・ラインが、サブフレームからなる時間ユニットへ分割されうる。E−MBMSの他の設計では、おのおののセルの送信タイム・ラインが、別の持続時間を持つ時間ユニットへ分割されうる。一般に、時間ユニットは、サブフレーム、スロット、シンボル期間、複数のシンボル期間、複数のスロット、複数のサブフレーム等に相当しうる。
【0024】
図3に示す例では、M個のセルが、3つのE−MBMSサービス1、2、3を送信する。M個のセルは全て、サブフレーム1、3においてE−MBMSサービス1を送信し、サブフレーム4においてE−MBMSサービス2を送信し、サブフレーム7、8においてE−MBMSサービス3を送信する。M個のセルは、3つのE−MBMSサービスのおのおのについて同じコンテンツを送信する。おのおののセルは、サブフレーム2、5、6において、自身のユニキャスト・サービスを送信しうる。これらM個のセルは、自身のユニキャスト・サービスのために異なるコンテンツを送信しうる。
【0025】
図4は、単一セル・モードにおいて、M個のセルによるE−MBMSサービスおよびユニキャスト・サービスの送信例を示す。おのおののセルについて、横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示す。図4に示す例において、M個のセルは、3つのE−MBMSサービス1、2、3を送信する。セル1は、2つの時間周波数ブロック410、412においてE−MBMSサービス1を送信し、時間周波数ブロック414においてE−MBMSサービス2(「S2」と示される)を送信し、2つの時間周波数ブロック416、418においてE−MBMSサービス3を送信する。残りのセルはおのおのの、2つの時間周波数ブロックにおいてE−MBMSサービス1を送信し、1つの時間周波数ブロックにおいてE−MBMSサービス2を送信し、2つの時間周波数ブロックにおいてE−MBMSサービス3を送信する。
【0026】
一般に、E−MBMSサービスは、任意の数の時間周波数ブロックで送信されうる。おのおのの時間周波数ブロックは、任意のディメンションを持ち、任意の数のサブキャリアと、任意の数のシンボル期間とをカバーしうる。おのおのの時間周波数ブロックのサイズは、送信されるデータ量と、その他の要因とに依存しうる。これらM個のセルは、時間周波数ブロックにおいて3つのE−MBMSサービス1、2、3を送信する。これらは、図4に示すように、時間および周波数で整えられる。さらに、これらM個のセルは、3つのE−MBMSサービスのための同じコンテンツか、または、異なるコンテンツを送信することができる。おのおののセルは、3つのE−MBMSサービスのために使用されていない残りの時間周波数リソースで、自身のユニキャスト・サービスを送信することができる。これらM個のセルは、自身のユニキャスト・サービスのために、異なるコンテンツを送信することもできる。
【0027】
図3および図4は、マルチ・セル・モードおよび単一セル・モードにおいてE−MBMSサービスを送信する設計の一例を示す。E−MBMSサービスはまた、例えば、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、その他いくつかの多重化スキーム、あるいは、これらの任意の組み合わせを用いることによって、マルチ・セル・モードおよび単一セル・モードにおいて、別の手法でも送信されうる。
【0028】
態様では、E−MBMSサービスのためのスケジューリング情報が、例えばMSCHのようなスケジューリング・チャネルで定期的に送信されうる。1つの設計では、MSCHが、マルチ・セル・モードでMCHへ、あるいは、単一セル・モードでDL−SCHへ変換されうる。MSCHは、他の輸送チャネルへも変換されうる。
【0029】
1つの設計では、MSCHは、おのおののスケジューリング期間において、定期的に送信されうる。また、このスケジューリング期間において、E−MBMSサービスを受信するために使用されるスケジューリング情報を伝送することができる。一般に、スケジューリング期間は、例えば、チャネル切替速度、バッテリ節電等のようなさまざまな要因に基づいて選択されうる任意の持続時間をカバーすることができる。UEは、スケジューリング期間中に、チャネルを変更することができる。そして、新たなチャネルのためのスケジューリング情報を受信し、このチャネルからのデータの受信を開始するために、次のスケジューリング期間まで待たねばならない。より短いスケジューリング期間によって、チャネル切替速度を向上することができる。反対に、より長いスケジューリング期間によって、UEがMSCHの受信または確認のために必要な時間を短縮することができる。これは、UEのバッテリ電力消費量を低減する。1つの設計では、スケジューリング期間は、500ミリ秒、1秒、あるいはその他の適切な持続時間でありうるスーパフレームである。マルチ・セル・モード用のスケジューリング期間は、単一セル・モード用のスケジューリング期間と等しいことも、等しくないこともありえる。
【0030】
1つの設計では、MSCHが、おのおののスケジューリング期間のうちの最初のN個のサブフレームで送られる。Nは(例えば、規格によって指定された)固定値であることができ、全てのUEによって演繹的に知られる。あるいは、Nは、設定可能な値であり、D−BCHまたはその他のあるチャネルで送られるシステム情報で伝送される。MSCHのための変調および符号化は、(例えば、規格によって指定されるように)固定されているか、(例えば、D−BCHで伝送されるように)設定可能でありうる。
【0031】
1つの設計では、MSCHは、スケジューリング期間のうちの最初のN個のサブフレームにおいて利用可能な全てのラジオ・リソースで送られうる。スケジューリング期間における残りのサブフレームは、データ、および/または、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよび/またはユニキャスト・サービスのためのその他の情報を伝送しうる。別の設計では、MSCHは、最初のN個のサブフレームにおけるラジオ・リソースのサブセットで送信されうる。MSCHのために使用されるラジオ・リソースは、システム情報または制御情報で伝送されるか、あるいは、その他の方法で、UEに知られる。スケジューリング期間における残りのラジオ・リソースは、データ、および/または、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービスおよび/またはユニキャスト・サービスのためのその他の情報を送信するために使用されうる。
【0032】
図5は、マルチ・セル・モードにおいてMSCHを送信する設計を示す。この設計では、MSCHは、スケジューリング期間のうちの最初のサブフレームで送られ、このスケジューリング期間において、全てのE−MBMSサービスのためのスケジューリング情報を伝送する。MSCHはまた、MCCHのためのスケジューリング情報を伝送することができる。これは、スケジューリング情報に関するE−MBMSサービスであると考えられる。MCCHは、E−MBMSサービスのためのコンフィギュレーション情報を伝送することができる。コンフィギュレーション情報は、準固定的であり、ベアラ・コンフィギュレーション、サービス識別子(ID)の論理チャネルIDへの変換、および/または、(例えば、変調および符合化のような)E−MBMSサービスのためのその他のパラメータを伝送することができる。
【0033】
スケジューリング情報は、さまざまなフォーマットで提供されうる。図5に示す1つの設計では、スケジューリング情報は、サブフレーム中心であり、(もしもMBMSサービスがあれば)スケジューリング期間のおのおののサブフレームにおいてどのMBMSサービスが送られるのかを伝える。図5で示される例において、スケジューリング情報は、サブフレーム5、6がMCCHを伝送し、サブフレーム7、9がE−MBMSサービス1を伝送し、サブフレーム8がユニキャスト・サービスを伝送し、サブフレーム10がE−MBMSサービス2を伝送し、サブフレーム11、12がユニキャスト・サービスを伝送し、サブフレーム13、14がE−MBMSサービス3を伝送し、サブフレーム15、16がユニキャスト・サービスを伝送する等を示す。スケジューリング情報は(図5に示すように)、E−MBMSサービスとユニキャスト・サービスとの両方のためのサブフレームと、E−MBMSサービスのみのためのサブフレームとを伝送する。
【0034】
別の設計では、スケジューリング情報は、サービス中心であり、おのおののE−MBMSサービスのためにどのサブフレームが使用されるのかを伝える。図5に示す例において、スケジューリング情報は、MCCHがサブフレーム5、6で送信され、E−MBMSサービス1がサブフレーム7、9で送信され、E−MBMSサービス2がサブフレーム10で送信され、E−MBMSサービス3がサブフレーム13、14で送信され、ユニキャスト・サービスがサブフレーム8、11、12、15、16で送信されることを示す。スケジューリング情報はまた、E−MBMSサービスのために使用されるサブフレームを別の方法でも伝えることができる。
【0035】
MSCHは、上述したように、E−MBMSサービスの位置(またはサブフレーム)を伝えることができる。1つの設計では、MSCHはまた、E−MBMSサービスを受信するために使用される制御情報を伝送することができる。この設計では、制御情報は、E−MBMSサービスのために使用されるサブフレームでは送信されない。別の設計では、E−MBMSサービスを受信するために使用される制御情報が、これらサービスが送信されるサブフレームで送信されうる。
【0036】
おのおののE−MBMSサービスは、サービスIDに関連付けられ、論理チャネルで送信されうる。E−MBMSサービスIDの論理チャネルIDへの変換は、より高次のレイヤによって行われ、例えば、サービス・ガイドまたはその他いくつかの上部レイヤ・シグナリングで提供されうる。サービスからチャネルへの変換は、ブロードキャスト方式またはユニキャスト方式でUEへ送信されうる。1つの設計では、スケジューリング情報は、異なる論理チャネルIDのために使用されるサブフレームを伝えることができる。UEは、サービスからチャネルへの変換を取得し、興味のあるE−MBMSサービスのための論理チャネルIDを決定し、これら論理チャネルIDのために使用されるサブフレームを、スケジューリング情報から決定する。別の設計では、スケジューリング情報は、明示的にシグナルされるべき中間的な変換を必要とすることなく、別のサービスIDのために使用されるサブフレームを伝えることができる。
【0037】
1つの設計では、サブフレームの数(N個)、変調および符合化スキーム、および、MSCHのためのその他のパラメータが、(例えば、規格で指定されるように)UEによって演繹的に知られうる。この設計では、UEは、MSCHのための既知の情報に基づいて、おのおののスケジューリング期間においてMSCHを受信することができる。別の設計では、サブフレームの数、変調および符合化スキーム、および/または、MSCHのためのその他のパラメータが、D−BCHで送信されるシステム情報で伝送されうる。この設計では、UEはまず、D−BCHからシステム情報を受信し、MSCHのための関連情報を決定し、この関連情報に基づいて、MSCHを受信することができる。
【0038】
図6は、単一セル・モードにおいてMSCHを送信する設計を示す。MSCHは、DL−SCHに変換されうる。また、DL−SCHは、PDSCHへと変換されうる。MSCHは、おのおののスケジューリング期間のうちの最初のN個のサブフレームで送信され、(図6に示すように)これらN個のサブフレームのうちのいくつかのリソース・ブロックのみしか占有しないか、あるいは、これらN個のサブフレームのうちの利用可能な全てのリソース・ブロックを占有する。Nは、固定値でありうるか、あるいは、システム情報で伝送されうる。1つの設計では、MSCHのために使用されるリソース・ブロックは、図6に示すように、PDSCHに関連付けられたPDCCHで送信される制御情報によって伝送されうる。
【0039】
一般に、E−MBMSサービスのためのデータを搬送するために、任意の数のMTCHが使用され、E−MBMSサービスのためのコンフィギュレーション情報を搬送するために、任意の数のMCCHが使用される。おのおののE−MBMSサービスのためのデータが、1つのMTCHで送信され、おのおののE−MBMSサービスのためのコンフィギュレーション情報が、1つのMCCHで送信されうる。1つの設計では、図6に示すように、MSCHが送信された後、スケジューリング期間のサブフレームから、E−MBMSサービスのためのMTCHおよびMCCHが送信されうる。MTCHおよびMCCHがDL−SCHへ変換され、スケジューリング期間にわたって分散しているリソース・ブロックを取り合わせて送信されうる。MTCHおよびMCCHのために使用されるリソース・ブロックは、いくつかの方法で伝送されうる。図6で示される設計では、MTCHおよびMCCHのためのリソース・ブロックが、MSCHで送信されるスケジューリング情報によって伝送される。この設計では、スケジューリング情報は制御情報を備え、MSCHは、スケジューリング期間内にMBMSサービスを伝送する全てのリソース・ブロックのために収集されたPDCCHとして効果的に機能する。E−MBMSサービスのためのリソース・ブロックは、非PDSSH送信を利用する。このことは、これらリソース・ブロックのために、PDCCHで制御情報が送信されないことを意味する。
【0040】
図6で示される一例において、PDCCH送信610は、MSCH送信612のための(例えば、リソース・ブロック割当および/またはその他のパラメータのような)制御情報を提供する。MSCH送信612は、E−MBMSサービス1のためのMTCH送信616、618およびMCCH送信614のための(例えば、リソース・ブロック割当および/またはその他のパラメータのような)スケジューリング情報を提供する。PDCCH送信620は、MSCH送信622のための制御情報を提供することができる。MSCH送信622は、E−MBMSサービス2のためのMTCH送信624、および、E−MBMSサービス3のためのMTCH送信626、628のためのスケジューリング情報を提供する。MSCH送信は、単一のMSCHまたは別のMSCH向けでありうる。同様に、PDCCH送信は、単一のPDCCHまたは別のPDCCH向けでありうる。
【0041】
図7は、単一セル・モードにおいてMSCHを送信する別の設計を示す。この設計では、MSCHは、おのおののスケジューリング期間のうちの最初のN個のサブフレームで送信され、MSCHのために使用されるリソース・ブロックは、PDCCHによって伝送されうる。MSCHで送信されるスケジューリング情報は、MCCHサービスおよびE−MBMSサービスが送信されるサブフレームを示しうる。PDCCHは、MSCHによって示されるサブフレームのおのおので送信され、このサブフレームで送られるMCCH送信および/またはMTCH送信のための(例えば、リソース・ブロック割当および/またはその他のパラメータのような)制御情報を伝送することができる。この設計では、MSCHは、PDCCH送信に対するポインタとして効果的に機能する。一方、PDCCH送信は、スケジューリング期間においてE−MBMSサービスのために使用されるリソース・ブロックを示す。
【0042】
図7で示される一例において、PDCCH送信710は、MSCH送信712のための(例えば、リソース・ブロック割当および/またはその他のパラメータのような)制御情報を提供することができる。MSCH送信712は、MCCHおよびE−MBMSサービス1のためのPDCCH送信のためのスケジューリング情報を提供することができる。これらPDCCH送信は、E−MBMSサービス1のためのMTCH送信716、718およびMCCH送信714のための(例えば、リソース・ブロック割当および/またはその他のパラメータのような)制御情報を提供する。PDCCH送信720は、MSCH送信722のための制御情報を提供する。MSCH送信722は、E−MBMSサービス2、3のためのPDCCH送信のためのスケジューリング情報を提供する。これらPDCCH送信は、E−MBMSサービス2のためのMTCH送信724と、E−MBMSサービス3のためのMTCH送信726、728とのための制御情報を提供する。
【0043】
図6および図7は、MSCH、MCCH、およびMTCHの送信の例を示す。一般に、おのおののスケジューリング期間において、任意の数のMSCH送信が送られる。おのおののスケジューリング期間においては、任意の数のMTCH送信およびMCCH送信も送られ、おのおののE−MBMSサービスのためにも、任意の数のMTCH送信が送られる。おのおのの送信は、任意のディメンションの時間周波数ブロックを占有しうる。
【0044】
UEは、サブフレームの数(N個)、変調および符号化スキーム、および、MSCHのためのその他のパラメータを認識しているか、あるいは、このような情報をD−BCHから取得する。その後、UEは、N個のサブフレームでPDCCHを受信し、MSCHのための制御情報を取得し、この制御情報に基づいてMSCHを受信する。図6で示される設計の場合、UEは、MSCHからスケジューリング情報を取得し、このスケジューリング情報に基づいて、興味のあるMCCH送信および/またはMTCH送信を受信することができる。スケジューリング情報は、通常はMCCH送信および/またはMTCH送信のPDCCHで送信される(例えば、リソース・ブック割当および/またはその他のパラメータのような)制御情報を含みうる。MCCHは、E−MBMSサービスを受信するために用いられる(サービス毎ベースで提供される)コンフィギュレーション情報を伝送することができる。コンフィギュレーション情報は、希にしか変わらず、MTCH送信毎に再読取する必要はない。
【0045】
図7に示す設計の場合、UEは、MSCHからスケジューリング情報を取得し、このスケジューリング情報に基づいてPDCCHを受信することができる。この設計では、スケジューリング情報は、リソース・ブロック・ポインタ、サブフレーム・インデクス、あるいは、PDCCHを見つけるためのその他いくつかの情報を含みうる。その後、UEは、PDCCHを処理して制御情報を取得し、制御情報に基づいてMCCH送信および/またはMTCH送信を受信することができる。
【0046】
図6および図7両方の設計において、MCCH送信およびMTCH送信を受信するための情報は、MCCHおよびMTCHの送信を抑制することによって低減されうる。例えば、MCCH送信およびMTCH送信は、(例えば図4に示すような)完全なサブフレームで送信され、その後、MSCHは、MCCH送信およびMTCH送信のためのサブフレーム・インデクスを伝送することができる。
【0047】
上述しかつ図5乃至図7に示したように、MSCHは、おのおののスケジューリング期間の開始時点において送信される。MSCHはまた、例えば前のスケジューリング期間の後半のN個のサブフレームのように、おのおののスケジューリング期間前にも送信されうる。一般に、MTCHは、おのおののスケジューリング期間において定期的に送信され、そのスケジューリング期間および/または次のスケジューリング期間のためのスケジューリング情報を伝送することができる。
【0048】
図8は、セルラ通信システムにおいてブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービス、およびユニキャスト・サービスを送信するための処理800の設計を示す。処理800は、(以下に示すように)ノードBによって実行されるか、あるいはその他いくつかのエンティティによって実行されうる。ノードBは、送信のために利用可能なラジオ・リソースにおいて、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを多重化する(ブロック812)。ノードBはさらに、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを受信するために使用されるコンフィギュレーション情報を、例えば1または複数のMCCHで送信することができる。コンフィギュレーション情報は、別のブロードキャスト・サービスと見なすことができる。ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信する(ブロック814)。スケジューリング情報は、例えば、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用される時間ユニットまたは時間周波数ブロックのように、これらサービスがどこに送信されるのかを伝える。スケジューリング情報はまた、例えばブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用される変調および符合化のような制御情報のように、ブロードキャスト・サービスとマルチキャスト・サービスとがどのようにして送信されるのかをも伝えることができる。
【0049】
ブロック812の1つの設計では、ノードBは、例えば図5に示すように、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを時分割多重化する。ブロードキャスト・サービスあるいはマルチキャスト・サービスはおのおの、少なくとも1つの時間ユニットで送信されうる。ユニキャスト・サービスは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されない時間ユニットで送信されうる。この設計では、スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスあるいはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される時間ユニットを伝えることができる。
【0050】
ブロック812の他の設計では、ノードBは、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックへ変換する。ノードBは、ユニキャスト・サービスのためのデータを、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されない残りのラジオ・リソースへ変換する。1つの設計では、スケジューリング情報は、例えば図6に示すように、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝えることができる。別の設計では、スケジューリング情報が、制御情報の位置を伝え、制御情報は、例えば図7に示すように、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える。例えば、スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスが送信される時間ユニットを伝え、おのおのの時間ユニットにおける制御情報が、その時間ユニットで送信されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用される時間周波数ブロックを伝えることができる。
【0051】
1つの設計では、ノードBは、例えば図5に示すように、スケジューリング期間のおのおのにおける最初のN個の時間ユニットにおいて利用可能な全てのラジオ・リソースで、スケジューリング情報を送信することができる。別の設計では、ノードBは、例えば図6および図7に示すように、スケジューリング期間のおのおのにおける最初のN個の時間ユニットのうちの少なくとも1つの時間周波数ブロックで、スケジューリング情報を送信することができる。一般に、ノードBは、現在のスケジューリング期間および/または次のスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝送するために、おのおののスケジューリング期間において、スケジューリング情報を送信する。ノードBはまた、次のスケジューリング期間においてスケジューリング情報が変わるか否かを示すフラグを定期的に送信することができる。
【0052】
1つの設計では、図3に示すように、おのおののブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスが、複数のセルによって、少なくとも1つの時間ユニットで送信される。そして、これらのセルは、同期化されうる。別の設計では、例えば図4に示すように、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスが、セルによって送信され、近隣セルによって送信されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスとは同期化されない。
【0053】
図9は、セルラ通信システムにおいてデータを送信する装置900の設計を示す。装置900は、送信のために利用可能なラジオ・リソースにおいて、ユニキャスト・サービスのためのデータと、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータとを多重化するモジュール912と、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信するモジュール914とを含む。
【0054】
図10は、セルラ通信システムにおいて、サービスを受信する処理1000の設計を示す。処理1000は、(後述する)UEまたはその他いくつかのエンティティによって実行されうる。UEは、ユニキャスト・サービスを用いて多重化されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信する(ブロック1012)。UEは、スケジューリング情報に基づいて、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのうちの少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することができる(ブロック1014)。UEは、その後、少なくとも1つのサービスのためのデータを復元するために、ラジオ・リソースで受信した送信を処理する(ブロック1016)。
【0055】
UEは、スケジューリング期間においてスケジューリング情報を受信し、このスケジューリング情報に基づいて、スケジューリング期間において、少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することができる。1つの設計では、例えば図5に示すように、おのおののサービスは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて、利用可能な全てのラジオ・リソースで送信され、UEは、おのおののサービスが送信される時間ユニットを、スケジューリング情報に基づいて決定することができる。別の設計では、例えば図6に示すように、おのおののサービスが、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信され、UEは、おのおののサービスのために使用される時間周波数ブロックを、スケジューリング情報に基づいて決定する。また別の設計では、おのおののサービスは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信されうる。UEは、例えば図7に示すように、(i)おのおののサービスが送信される時間ユニットを、スケジューリング情報に基づいて決定し、(ii)この時間ユニットで送信された制御情報に基づいて、おのおののサービスのために使用される時間周波数ブロックを決定することができる。
【0056】
図11は、セルラ通信システムにおいてデータを受信する装置1100の設計を示す。装置1100は、ユニキャスト・サービスとともに多重化されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信するモジュール1112と、スケジューリング情報に基づいて、ブロードキャスト・サービスとマルチキャスト・サービスのうちの少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定するモジュール1114と、少なくとも1つのサービスのためのデータを復元するために、ラジオ・リソースで受信された送信を処理するモジュール1116とを含む。
【0057】
図9および図11におけるモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェア・デバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ等、あるいはこれらの任意の組み合わせを備えうる。
【0058】
UEは、おのおののスケジューリング期間においてMSCHを受信する。そして、MBMSサービスを受信するために使用されるスケジューリング情報を取得する。E−MBMSサービスのコンフィギュレーションは、稀にしか変わらない。E−MBMSサービスのおのおのは、固定ビット・レートで送信され、スケジューリング期間からスケジューリング期間まで、同じラジオ・リソースが割り当てられる。このように、MSCHの内容は、希にしか変わらない。この場合、必要な場合にのみMSCHを受信し、かつ、おのおののスケジューリング期間において、興味のあるE−MBMSサービスを、同じリソースから受信することによって、UEがアクティビティを低減することが望ましい。
【0059】
別の態様では、MSCHにおけるスケジューリング情報がいつ変わるのかをUEに通知するためのメカニズムが使用される。1つの設計では、システム情報は、MSCH変更インジケータ・フラグを含みうる。これは、単に変更フラグと称されうる。この変更フラグは、(i)MSCHが次のスケジューリング期間において変わらないことを示す第1の値(例えば0)に、あるいは(ii)MSCHが次のスケジューリング期間において変わることを示す第2の値(例えば1)に設定される。変更フラグは、スケジューリング期間毎に少なくとも1度送信されうる。UEは、変更フラグを読み取り、変更フラグの値に基づいて、MSCHを受信するか否かを決定する。
【0060】
図12は、MSCH変更インジケータ・フラグを送信する設計を示す。この設計では、スケジュール期間おのおのの開始時にMSCHが送信される。また、おのおののスケジューリング期間においては、D−BCHも送信される。D−BCHは、変更フラグを、システム情報の一部として伝送する。図12で示される一例では、MSCHの内容は、スケジューリング期間1、2、3において変わらず、これらスケジューリング期間のおのおのの変更フラグは、0に設定される。MSCHの内容は、スケジューリング期間4において変わり、(前のスケジューリング期間3で送信される)スケジューリング期間4の変更フラグが、1に設定される。
【0061】
UEは、スケジューリング期間1でMSCHを受信し、MSCHからスケジューリング情報を取得する。変更フラグは0に設定されているので、UEは、スケジューリング期間2、3のみならず、スケジュール期間1においても、E−MBMSサービスを受信するためにスケジューリング情報を使用することができる。UEは、スケジュール期間4のために1に設定された変更フラグを検出し、その後、このスケジューリング期間において、MSCHを受信することができる。UEは、変更フラグが0に設定されている後のスケジューリング期間のおのおのについて、スケジューリング期間4においてMSCHから取得したスケジューリング情報を用いることができる。
【0062】
また別の態様では、MSCH変更インジケータ・フラグを伝えるシステム情報の一部における変更を検出するために、値タグが使用されうる。システム情報は、L個の部分に分割され、おのおのの部分は、それぞれメッセージで送信される。一般に、Lは、1またはそれより大きい。おのおのの部分は、その部分で送信される情報のバージョンを示す値タグに関連付けられる。おのおのの部分の値タグは、部分が変更される毎にインクリメントされ、その部分を読み取る必要があるか否かを判定するためにUEによって使用されうる。例えば、UEが特定のメッセージのバージョン3を最後に読み取り、システムが現在バージョン4を送信していることが分かった場合、UEは、このメッセージを読み取り、このメッセージで送信された最新の情報を取得することができる。
【0063】
UEは、現在の情報を得るために、システム情報を定期的に読み取る。MSCH変更インジケータ・フラグは、システム情報のうちの一部分で送信されうる。この部分は、フラグ伝送部分と称される。UEがフラグ伝送部分を受信する場合は常に、UEは、この部分の値タグを格納することができる。UEは、フラグ伝送部分の値タグを定期的に受信することができる。受信した値タグが、格納された値タグに一致する場合、UEは、UEがフラグ伝送部分を最後に読み取ってから、フラグ伝送部分、すなわち変更フラグが変更されていないことを確認することができる。この場合、UEは、フラグ伝送部分を読み取る必要はなく、変更フラグを読み取る必要はない。例えば、スケジューリング期間3の間に値タグが変更された場合、UEは、フラグ伝送部分を読み取り、変更フラグを取得する。そして、変更フラグが1に設定されている場合、UEはMSCHを読み取り、変更フラグが0に設定されている場合、MSCHを読み取ることをスキップする。
【0064】
図13は、セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を送信する処理1300の設計を示す。処理1300は、(後述する)ノードBまたはその他いくつかのエンティティによって実行されうる。ノードBは、おのおののスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を定期的に送信する(ブロック1312)。ノードBは、スケジューリング情報が次のスケジューリング期間において変わるか否かを示すフラグを定期的に送信する(ブロック1314)。ノードBは、値タグに関連付けられたシステム情報の一部でフラグを定期的に送信し、システム情報の一部が変わった場合にはいつでも値タグを更新することができる。
【0065】
図14は、セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を送信する装置1400の設計を示す。装置1400は、おのおののスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を定期的に送信するモジュール1412と、スケジューリング情報が次のスケジューリング期間において変わるか否かを示すフラグを定期的に送信するモジュール1414とを含む。
【0066】
図15は、セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を受信する処理1500の設計を示す。処理1500は、(後述する)UEまたはその他いくつかのエンティティによって実行されうる。UEは、第1のスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信する(ブロック1512)。UEは、スケジューリング情報が、第2のスケジューリング期間において変わるか否かを示すフラグを受信する(ブロック1514)。スケジューリング情報が変わるとフラグが示す場合、UEは、第2のスケジューリング期間においてスケジューリング情報を受信する(ブロック1516)。スケジューリング情報が変わらないとフラグが示す場合、UEは、第2のスケジューリング期間において、スケジューリング情報を受信することをスキップする(ブロック1518)。
【0067】
UEは、値タグおよびフラグを備えるシステム情報の一部を受信する。システム情報の一部が変更されたと値タグが示す場合にのみ、UEは、フラグを受信する。フラグが受信され、スケジューリング情報が変わらないことが示された場合にのみ、UEは、第2のスケジューリング期間において、スケジューリング情報を受信することができる。
【0068】
図16は、セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を受信する装置1600の設計を示す。装置1600は、第1のスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信するモジュール1612と、第2のスケジューリング期間において、スケジューリング情報が変わるか否かを示すフラグを受信するモジュール1614と、スケジューリング情報が変わるとフラグが示す場合、第2のスケジューリング期間において、スケジューリング情報を受信するモジュール1616と、スケジューリング情報が変わらないとフラグが示す場合、第2のスケジューリング期間において、スケジューリング情報を受信することをスキップするモジュール1618とを含む。
【0069】
図14および図16におけるモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェア・デバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ等、または、これらの組み合わせを備える。
【0070】
図17は、図1におけるノードBのうちの1つ、およびUEのうちの1つでありうるノードB110とUE120の設計のブロック図を示す。この設計では、ノードB110には、T個のアンテナ1734a乃至1734tが備えられ、UE120には、R個のアンテナ1752a乃至1752rが備えられている。一般に、T≧1およびR≧1である。
【0071】
ノードB110では、送信プロセッサ1720が、ユニキャスト・サービスのためのデータと、ブロードキャスト・サービスおよび/またはマルチキャスト・サービスのためのデータとを、データ・ソース1712から受信する。送信プロセッサ1720は、おのおののサービスのためのデータを処理して、データ・シンボルを取得する。送信プロセッサ1720はまた、コントローラ/プロセッサ1740および/またはスケジューラ1744から、スケジューリング情報、コンフィギュレーション情報、制御情報、システム情報、および/または、その他のオーバヘッド情報を受信する。送信プロセッサ1720は、受信したオーバヘッド情報を処理し、オーバヘッド・シンボルを提供する。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)プロセッサ1730は、パイロット・シンボルを用いてデータおよびオーバヘッド・シンボルを多重化し、多重化されたシンボルを処理(例えば、プレコード)し、T個の出力シンボル・ストリームを、T個の変調器(MOD)1732a乃至1732tへ提供する。おのおのの変調器1732は出力されたそれぞれのシンボル・ストリームを、(例えば、OFDM用に)処理して、出力サンプル・ストリームを得る。おのおのの変調器1732はさらに、出力サンプル・ストリームを処理(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタ、および、アップコンバート)して、ダウンリンク信号を得る。変調器1732a乃至1732tからのT個のダウンリンク信号は、T個のアンテナ1734a乃至1734tを介してそれぞれ送信されうる。
【0072】
UE120では、アンテナ1752a乃至1752rが、ノードB110からダウンリンク信号を受信し、受信した信号をそれぞれ復調器(DEMOD)1754a乃至1754rへ提供する。おのおのの復調器1754は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、受信サンプルを得る。さらに、(例えばOFDM用の)受信サンプルを処理して、受信シンボルを得る。MIMO検出器1760は、R個全ての復調器1754a乃至1754rからシンボルを受信し、受信したシンボルを処理し、検出済シンボルを与える。受信プロセッサ1770は、検出済みシンボルを処理し、所望のサービスおよび/またはUE120のための復号済みデータをデータ・シンク1772に提供し、復号済みオーバヘッド情報を、コントローラ/プロセッサ1790へ提供する。一般に、MIMO検出器1760および受信プロセッサ1770による処理は、ノードB110におけるTX MIMOプロセッサ1730および送信プロセッサ1720による処理と相補的である。
【0073】
アップリンクでは、UE120において、データ・ソース1778からのデータと、コントローラ・プロセッサ1790からのオーバヘッド情報とが、送信プロセッサ1780によって処理され、さらに、(適用可能であれば)TX MIMOプロセッサ1782によって処理され、変調器1754a乃至1754rによって調整され、アンテナ1752a乃至1752rを介して送信される。ノードB110では、UE120からのアップリンク信号が、アンテナ1734によって受信され、復調器1732によって調整され、MIMO検出器1736によって検出され、受信プロセッサ1738によって処理されることによって、UE120によって送信されたデータおよびオーバヘッド情報が得られる。
【0074】
コントローラ/プロセッサ1740、1790は、ノードB110およびUE120それぞれにおける動作を指示する。コントローラ/プロセッサ1740は、図8における処理800、図13における処理1300、および/または、本明細書に記載された技術のためのその他の処理を実施または指示する。コントローラ/プロセッサ1790は、図10における処理1000、図15における処理1500、および/または、本明細書に記載された技術のためのその他の処理を実施または指示する。メモリ1742、1792は、ノードB110およびUE120のためのデータおよびプログラム・コードをそれぞれ格納することができる。スケジューラ1744は、ダウンリンク送信および/またはアップリンク送信のためUEをスケジュールし、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスの送信をスケジュールし、スケジュールされたUEおよびサービスのためのラジオ・リソースの割当を与える。コントローラ/プロセッサ1740および/またはスケジューラ1744は、スケジューリング情報、および/または、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのその他のオーバヘッド情報を生成する。
【0075】
当業者であれば、これら情報および信号が、種々異なった技術や技法を用いて表されることを理解するであろう。例えば、上述した記載の全体で引用されているデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学微粒子、あるいはこれら何れかの組み合わせによって表現されうる。
【0076】
当業者であれば、さらに、本明細書での開示に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記述された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変化する方法で上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0077】
本明細書での開示に関連して記述された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1または複数のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0078】
本明細書での開示に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、またそこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。または、記憶媒体はプロセッサに統合されることができる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在することができる。ASICは、ユーザ端末内に存在することもできる。あるいはこのプロセッサと記憶媒体とは、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在することができる。
【0079】
1または複数の典型的な設計では、記述された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能媒体の1または複数の命令またはコードによって送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータ・プログラムの転送を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく一例として、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置あるいはその他の磁気記憶装置、あるいは命令群またはデータ構造の形態で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、または汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセス可能なその他任意の媒体を備えうる。また、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体として適切に称される。例えば、ソフトウェアが、例えば赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術や、デジタル加入者ライン(DSL)や、ツィスト・ペアや、光ファイバ・ケーブルや、同軸ケーブルを用いたウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信された場合、例えば赤外線、無線、およびマイクロ波のような無線技術や、DSLや、ツィスト・ペアや、光ファイバ・ケーブルや、同軸ケーブルが、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、DVD、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルー・レイ・ディスクを含む。なお、通常、diskはデータを磁気的に再生し、discはデータをレーザを用いて光学的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0080】
本開示の上記記載は、当業者をして、本開示の製造または利用を可能とするように提供される。これらの開示への様々な変形例もまた、当業者には明らかであって、本明細書で定義された一般的な原理は、本発明の主旨または範囲から逸脱することなく他のバリエーションにも適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された例や設計に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラ通信システムにおいてデータを送信する方法であって、
送信のために利用可能なラジオ・リソースで、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを多重化することと、
前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信することと
を備える方法。
【請求項2】
前記多重化することは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、前記ユニキャスト・サービスのためのデータとを時分割多重化することを備え、
ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットで送信され、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間ユニットを伝える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多重化することは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックに変換することを備え、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記多重化することは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックに変換することを備え、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える制御情報の位置を伝える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スケジューリング情報は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスが送られる時間ユニットを伝え、
前記制御情報は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスが送信される時間ユニットでおのおの送信され、
前記時間ユニットで送信されるブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用される時間周波数ブロックを伝える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを受信するために使用されるコンフィギュレーション情報を送信することをさらに備え、
前記スケジューリング情報は、前記コンフィギュレーションを伝送するラジオ・リソースを伝える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスはおのおの、前記少なくとも1つの時間ユニットにおいて、複数のセルによって送信され、前記複数のセルは同期化される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスは、セルによって送信され、近隣セルによって送信されるブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスと同期化されない請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記スケジューリング情報を定期的に送信することは、現在または次のスケジューリング期間において、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝えるために、スケジューリング期間のおのおのにおいて、前記スケジューリング情報を送信することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記スケジューリング情報が次のスケジューリング期間において変わるか否かを示すフラグを定期的に送信することをさらに備える請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スケジューリング情報を定期的に送信することは、前記スケジューリング期間において、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝えるために、おのおののスケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットにおいて前記スケジューリング情報を送信することをさらに備え、
前記Nは1またはそれよりも大きい請求項1に記載の方法。
【請求項12】
おのおののスケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットにおいて前記スケジューリング情報を送信することは、おのおののスケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットにおいて、利用可能な全てのラジオ・リソースでスケジューリング情報を送信することを備える請求項11に記載の方法。
【請求項13】
おのおののスケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットにおいて前記スケジューリング情報を送信することは、
おのおののスケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットにおける少なくとも1つの時間周波数ブロックにおいて前記スケジューリング情報を送信することと、
前記スケジューリング情報のために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える制御情報を送信することと
を備える請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記スケジューリング情報は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースか、または、前記ラジオ・リソースで送信される送信を処理するために使用されるパラメータか、あるいはそれら両方を伝える請求項1に記載の方法。
【請求項15】
セルラ通信システムにおける装置であって、
送信のために利用可能なラジオ・リソースで、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを多重化し、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、前記ユニキャスト・サービスのためのデータとを時分割多重化するように構成され、
ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットで送信され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間ユニットを伝えるために前記スケジューリング情報を送信するように構成された請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックに変換し、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝えるために前記スケジューリング情報を送信するように構成された請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックへ変換し、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える制御情報を送信し、前記制御情報の位置を伝えるために前記スケジューリング情報を送信するように構成された請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、現在または次のスケジューリング期間において、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝えるために、スケジューリング期間のおのおのにおいて、前記スケジューリング情報を送信するように構成された請求項15に記載の装置。
【請求項20】
セルラ通信システムにおける装置であって、
送信のために利用可能なラジオ・リソースで、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを多重化する手段と、
前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信する手段と
を備える装置。
【請求項21】
前記多重化する手段は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、前記ユニキャスト・サービスのためのデータとを時分割多重化する手段を備え、
ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットで送信され、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスのおのおののために使用される少なくとも1つの時間ユニットを伝える請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記多重化する手段は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックに変換する手段を備え、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記多重化する手段は、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータを、時間周波数ブロックに変換する手段を備え、
前記スケジューリング情報は、ブロードキャスト・サービスまたはマルチキャスト・サービスおのおののために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを伝える制御情報の位置を伝える請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記スケジューリング情報を定期的に送信する手段は、現在または次のスケジューリング期間において、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのために使用されるラジオ・リソースを伝えるために、スケジューリング期間のおのおのにおいて、前記スケジューリング情報を送信する手段を備える請求項20に記載の装置。
【請求項25】
コンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、セルラ通信システムにおいて、送信のために利用可能なラジオ・リソースで、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのデータと、ユニキャスト・サービスのためのデータとを多重化させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスを伝送するラジオ・リソースを決定するために使用されるスケジューリング情報を定期的に送信させるためのコードと
を備えるコンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項26】
セルラ通信システムにおいてデータを受信する方法であって、
ユニキャスト・サービスとともに多重化されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信することと、
前記スケジューリング情報に基づいて、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのうちの少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することと、
前記少なくとも1つのサービスのためのデータを復元するために、前記ラジオ・リソースで受信された送信を処理することと
を備える方法。
【請求項27】
前記スケジューリング情報を受信することは、スケジューリング期間の最初のN個の時間ユニットで前記スケジューリング情報を受信することを備え、
前記Nは1またはそれよりも大きく、
前記少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することは、前記スケジューリング情報に基づいて、前記スケジューリング期間において少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することを備える請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて利用可能な全てのラジオ・リソースで送信され、
前記少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することは、前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットを決定することを備える請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信され、
前記少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することは、前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスのために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを決定することを備える請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信され、
前記少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定することは、
前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットを決定することと、
おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットで送信される制御情報に基づいて、前記サービスのために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを決定することと
を備える請求項26に記載の方法。
【請求項31】
無線通信のための装置であって、
ユニキャスト・サービスとともに多重化されたブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信し、前記スケジューリング情報に基づいて、前記ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのうちの少なくとも1つのサービスのために使用されるラジオ・リソースを決定し、前記少なくとも1つのサービスのためのデータを復元するために、前記ラジオ・リソースで受信された送信を処理するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて利用可能な全てのラジオ・リソースで送信され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットを決定するように構成された請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスのために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを決定するように構成された請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つのサービスのおのおのは、少なくとも1つの時間ユニットにおいて、少なくとも1つの時間周波数ブロックで送信され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記スケジューリング情報に基づいて、おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットを決定し、おのおののサービスが送信される少なくとも1つの時間ユニットで送信される制御情報に基づいて、前記サービスのために使用される少なくとも1つの時間周波数ブロックを決定するように構成された請求項31に記載の装置。
【請求項35】
セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を送信する方法であって、
おのおののスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を定期的に送信することと、
前記スケジューリング情報が次のスケジューリング期間において変わるか否かを示すフラグを定期的に送信することと
を備える方法。
【請求項36】
値タグに関連付けられたシステム情報の一部分で前記フラグを定期的に送信することと、
前記システム情報の一部分が変わる場合には常に前記値タグを更新することと
をさらに備える請求項35に記載の方法。
【請求項37】
セルラ通信システムにおいてスケジューリング情報を受信する方法であって、
第1のスケジューリング期間において、ブロードキャスト・サービスおよびマルチキャスト・サービスのためのスケジューリング情報を受信することと、
第2のスケジューリング期間において、前記スケジューリング情報が変わるか否かを示すフラグを受信することと、
前記スケジューリング情報が変わると前記フラグが示すのであれば、前記第2のスケジューリング期間において前記スケジューリング情報を受信することと、
前記スケジューリング情報が変わらないと前記フラグが示すのであれば、前記第2のスケジューリング期間において前記スケジューリング情報を受信することをスキップすることと
を備える方法。
【請求項38】
値タグおよび前記フラグを備えるシステム情報の部分を受信することをさらに備え、
前記フラグを備えるシステム情報の部分が変わったと前記値タグが示す場合にのみ、前記フラグが受信され、前記フラグが受信され、前記スケジューリング情報が変わると前記フラグが示す場合にのみ、前記スケジューリング情報が前記第2のスケジューリング期間で受信される請求項37に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−199957(P2012−199957A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−111742(P2012−111742)
【出願日】平成24年5月15日(2012.5.15)
【分割の表示】特願2010−510530(P2010−510530)の分割
【原出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】