説明

センサ操作のいらないシングルセンサメータシステム及びそれを用いた方法

流体中の分析対象物濃度を検査するためのセンサを分配するシングルセンサメータシステムは、容器アセンブリ及びシングルセンサメータを含んでいる。容器アセンブリは、内部カートリッジ及び外部カートリッジを含んでいる。内部カートリッジは複数のセンサ及び機械的機構を含んでいる。容器アセンブリは同時に一つのテストセンサを分配する厳密に一つの開口部を形成する。開口部はエンドキャップによって覆われて容器アセンブリ内部に湿気が入り込むのを防止又は抑制することを補助する。機械的機構は複数のセンサを進めるように構成されている。シングルセンサメータは、容器アセンブリに位置が調整され動作的に接続されるように構成されている。シングルセンサメータは、開口部を通じてテストセンサを分配位置まで引くように構成されたテストセンサ取り出し機構を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には、シングルセンサメータシステム及びそれを用いた方法に関する。特に、本発明は、ユーザのテストセンサ操作を伴わないシングルセンサメータシステム及びその方法に向けられている。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析対象物の定量的測定は、特定の生理学的異常の診断及び管理では非常に重要なものである。例えば、乳酸、コレステロール及びビリルビンは、ある人々では監視すべきである。加えて、体液中のグルコースを測定することは、食品中のグルコース摂取量を規制するために体液中のグルコースレベルを頻繁に調べなければならない糖尿病の人にとっては、非常に重要である。そのような検査の結果は、もしあるならば、インシュリン又は別の薬剤が、どれだけ投与されることが必要なのかを決定することに用いることができる。あるタイプの血液グルコース検査システムでは、血液の試料を検査するのに、テストセンサが用いられる。
【0003】
既存の検査は、テストセンサ(テストストリップ)及びメータ又は器具を組み合わせて実施される。テストセンサの操作は、メータ又は器具の多くのユーザに対して挑戦であり得る。テストセンサの操作の減少又は解消の一つの方法は、カートリッジを含むマルチセンサメータであるメータを持つことである。カートリッジ付きのメータは、しかしながら、大きく、重く、より機械的に複雑化され、そしてシングルセンサメータより幾らか持ち運び難い傾向がある。既存のシングルセンサメータは、しかしながら、例えば、ボトル中のテストセンサ又はシングルホイルテストセンサの代替品を容器に収容することを必要としている。ボトルは、かさばること、及びユーザにとって一つのテストセンサの取り除きが現行の課題であることの両方の可能性がある。シングルホイルテストセンサは、特に持ち運びが容易でありながらも、手の器用さに欠けたユーザにとっては、切り開くべき重要な挑戦であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、これらの問題を検討しているシングルセンサメータシステムの出現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある実施形態に従うと、流体中の分析対象物濃度のテストのためのセンサを分配するシングルセンサメータシステムは、容器アセンブリとシングルセンサメータを含んでいる。容器アセンブリは、内部カートリッジ及び外部カートリッジを含んでいる。内部カートリッジは複数のテストセンサ及び機械的機構を含んでいる。容器アセンブリは、テストセンサを同時に正確に一つ分配するための開口部を形成する。開口部は、エンドキャップによって覆われ、湿気が容器アセンブリの内部に入ってくるのを防止又は抑制するのを補助する。機械的機構は、複数のテストセンサを前進させるように構成されている。シングルセンサメータは、容器アセンブリに位置が調整され、動作的に接続するように構成されている。シングルセンサメータは、テストセンサを掴み、開口部を介して分配位置までテストセンサを引くように構成されたテストセンサ取り外し機構を含んでいる。
【0006】
ある方法に従うと、シングルセンサメータシステムは流体の濃度を測定又は分析するように動作する。方法は、内部カートリッジ及び外部カートリッジを含む容器アセンブリを提供することを含んでいる。内部カートリッジは、複数のテストセンサ及び機械的機構を含んでいる。容器アセンブリは、テストセンサを同時に正確に一つを分配するための開口部を形成する。開口部は、エンドキャップによって覆われ、湿気が容器アセンブリの内部に入ってくるのを防止又は抑制するのを補助する。機械的機構は、複数のテストセンサを前進させるように構成されている。テストセンサ取り外し機構を含むシングルセンサメータが提供される。エンドキャップは閉位置から開位置に変位される。容器アセンブリ及びシングルセンサメータの位置は調整されている。複数のテストセンサの一つは、容器アセンブリから回収され、テストセンサの一つは、少なくとも部分的にシングルセンサメータ内部に配置される。分析物濃度が測定される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1a】本発明の一つの実施形態に従う容器アセンブリの前面図である。
【図1b】エンドキャップがなく、側面壁がない、図1aの容器アセンブリの側面斜視図である。
【図1c】エンドキャップを含む図1aの容器アセンブリの側面図である
【図1d】閉位置にあるエンドキャップを含む別の実施形態に従う容器アセンブリの側面図である。
【図1e】開位置にあるエンドキャップを含む図1dの容器アセンブリの側面図である。
【図1f】閉位置にあるスライド可能なエンドキャップを含むさらに別の実施形態に従う容器アセンブリの側面図である。
【図1g】開位置にあるスライド可能なエンドキャップを含む図1fの容器アセンブリの側面図である。
【図2a】第一の位置にあるスライダを含む本発明の一つの実施形態に従うシングルセンサメータの前面斜視図である。
【図2b】第一の位置から動いたスライダを含む図2aのシングルセンサメータの前面図である。
【図2c】第二の位置にあるスライダを含む図2aのシングルセンサメータの前面図である。
【図2d】図2bのシングルセンサメータの上面図である。
【図3a】図1a−1cの容器アセンブリ及び図2a−2dのシングルセンサメータを用いるシングルセンサメータシステムの上面部分斜視図である。
【図3b】図3aのシングルセンサメータシステムの側面部分斜視図である。
【図4】第一の位置にあるテストセンサを含み、検査の準備ができた図2aのシングルセンサメータの前面斜視図である。
【図5】本発明の別の実施形態に従うシングルセンサメータの前面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、容器アセンブリとシングルセンサメータを含む流体中の分析対象物濃度のテストのためにセンサを分配するシングルセンサメータシステムに向けられている。容器アセンブリ及びシングルセンサメータ又は器具は、互いに位置が調整され、動作的に接続され、シングルセンサメータシステムを形成するように構成されている。容器アセンブリは、複数のテストセンサを含んでいる。本発明は、ユーザは容器アセンブリからシングルセンサメータにテストセンサを取り扱わねばならないことなく、テストセンサを移動することができる点で有利である。
【0009】
複数のセンサは、分析対象物の濃度を測定するために用いられる。本発明を用いて測定され得る分析対象物には、グルコース、脂質プロファイル(コレステロール、トリグルセライド、LDL及びHDL)、ミクロアルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、ラクテート、又はビリルビンを含んでいる。本発明は、しかしながら、これら特定の分析対象物には限定されず、他の分析対象物濃度を測定し得ることも意図されている。分析対象物は、例えば、全血試料、血液血清試料、血液プラズマ試料又はISF(細胞間液体)及び尿のような他の体液中に存在し得る。
【0010】
図1a−cを参照すると、シングルセンサメータ又は器具200(図2a−2d)と共に用いられるように構成された容器アセンブリ100が示されている。容器アセンブリ100は、図3a、3bに示されているように、シングルセンサメータ200(図2a−2d)に位置が調整され、それに動作的に接続されるように構成されている。
【0011】
容器アセンブリ100は、好適には、実質的に防湿で気密なデバイスである。図1a−cの容器アセンブリ100は、外部カートリッジ102、内部カートリッジ104及びエンドキャップ106を含んでいる。内部カートリッジ104は、複数のテストセンサ114及び機械的機構116を含んでいる(図1a)。容器アセンブリ100は、複数のテストセンサ114の各々がある実施形態で用いられた後に、使い捨てられるよう構成されている。しかしながら、他の実施形態では、未使用のテストセンサを含む内部カートリッジ104が、テストセンサを含まない内部カートリッジに入れ替わり得ることが意図されている。この実施形態では、外部カートリッジは再利用されるように構成される一方で、内部カートリッジは使い捨てられる。
【0012】
図1bを参照すると、外部カートリッジ102は、それを通じてテストセンサ114は容器アセンブリ100を出す開口部120を形成する。開口部120を良く見えるようにするため、図1bは、図1aのエンドキャップ106を含まない容器アセンブリ100を示している。閉位置(例えば、図1a、1cを参照のこと)では、開口部120は覆われており、好適には、エンドキャップ106で密閉されている。エンドキャップ106は、空気及び湿気が複数のテストセンサ114を含む内部カートリッジ104の内部に入り込むのを防止又は抑制するのを補助する。開口部120は、外部カートリッジ102から内部カートリッジ104に向かって延びている。開口部120は、複数のテストセンサ104が、それを介して一時に一つ変位し、ついには内部カートリッジ104及び外部カートリッジ102を出て行くことが可能になるような大きさに作られている。
【0013】
図1aに示されているように、外部カートリッジ102の内部表面は、少なくとも一つの停止部材122を含んでいる。少なくとも一つの停止部材122は、すくなくとも一つの停止部材122が内部カートリッジ104の外部表面に接触するときに、内部カートリッジ104の変位を防止する。これはさらに、開口部120の方向(図1aの矢印Aの方向)への内部カートリッジ104の変位を防止する。加えて、少なくとも一つの停止部材122は内部カートリッジ104に接触するとき、内部カートリッジ104及び外部カートリッジ102の間に形成される空間は、乾燥性物質124を含み得る。別の実施形態では、内部カートリッジのさらなる変位が、外部カートリッジ102の内部表面102aによって防止される。よって、この実施形態では、少なくとも一つの停止部材は存在しない。
【0014】
外部カートリッジ102は、内部カートリッジ104の変位中に、(図1aに見られるように)複数のセンサ114の上側ほとんどを変位しないようにする保持プレート126を含んでいる。さらに以下で議論するように、シングルセンサメータの動作中に、内部カートリッジ104は、開口部120の方向から外れて変位する。この変位の間、保持プレート126は上側ほとんどのテストセンサに接触し、テストセンサをそのままの場所に留める一方で、センサ114の積み重ねの残りを内部カートリッジ104と共に変位させる。
【0015】
外部カートリッジ102の内部での内部カートリッジ104の変位は、案内機構128によって補助される。案内機構128は、内部カートリッジ104はシングルセンサメータの動作中に、全般的には線形に変位することを保証する。案内機構128は、全般的に三角形状を有し、内部カートリッジ104に対し全般的に線形運動を与える。図1aに表わされているものとは異なる案内機構も使用され得ることは意図されている。
【0016】
図1aに示されているように、複数のテストセンサ114は、内部カートリッジ104の内部では、積み重ねられている。複数のテストセンサ114は、少なくとも一つの分析対象物を検査することを補助するように構成されている。上で議論したように、検査され得る分析対象物の一つは、例えば、全血試料中のグルコースである。ある実施形態では、複数のテストセンサ114は、所望の分析対象物又は検査される分析対象物と反応するための適切に選択された酵素を含む。グルコースと反応するのに用いられ得る酵素は、グルコースオキシダーゼであり得る。グルコースデヒドロゲナーゼのような他の酵素が用いられ得ることは意図されている。テストセンサ114の例は、バイエルコーポレーションに譲渡された米国特許6531040号公報に開示されている。他のテストセンサが容器アセンブリ100内で用いられ得ることは意図されている。
【0017】
テストセンサ114は、ある実施形態では、電気化学ベースのテストセンサであり得る。別の実施形態では、テストセンサ114は、光学ベースのテストセンサであり得る。この実施形態では、器具又はメータは、分析対象物の濃度の測定で光学ベーステストセンサを読むように構成されるであろう。
【0018】
ある実施形態では、テストセンサの一つは、校正テストセンサであり得る。校正テストセンサは、試薬ロットに対して校正するように構成されたテストセンサである。特に、この実施形態でのシングルセンサメータの電気的接触は、校正テストセンサのコードを読み、テストセンサに対するメータを校正する。このタイプの校正は、自動化された校正である。校正テストセンサは(図1aに示されているように)最上位のテストセンサとして配置され、校正が全てのテストセンサに先立って実行される。
【0019】
複数のテストセンサ114は、その数は、異なるユーザの要望に対処するように図1aに示された数から変化し得る。典型的には、積み重ねられたテストセンサは、約10から約100のセンサを含み、特に、約25から約50のセンサを含む。テストセンサの限られた有効期間及び使用期間のために、たまにしか検査をしないユーザは、より頻繁に検査をするユーザに比べて、少ないテストセンサを含む内部カートリッジを所望しがちであると想像される。
【0020】
積み重ねられたテストセンサ114を上側に押し上げるために、ある実施形態に従うと機械的機構116が使用される。機械的機構116は内部カートリッジ104内部に配置され、複数のテストセンサの一つを、開口部120を介して容器アセンブリ100から結果として出すように配置することを補助する。機械的機構は、テストセンサ114に圧力を加えて、取り出しのために複数のテストセンサの一つを配置することができる装置である。
【0021】
例えば、図1aに表わされている機械的機構116は、二つのばねとセンサの積み重ねを上側に案内するセンサ圧迫プレート130を含んでいる。様々なタイプのばねが、テストセンサ114を上側に上げるための機械的機構として使用され得る。例えば、ばねは、圧縮ばね又はねじりバネであり得る。単純さと使い易さゆえに、ばねが好適である。別の実施形態では、機械的機構は、少なくとも一つのばね又は複数のばねを含み得る。
【0022】
テストセンサ114中の試薬を守ることを補助するために、好適な包装物質及び/又は乾燥性物質が使用され得る。容器アセンブリ100は典型的には、空気がテストセンサ114を含む内部カートリッジ104の内部に入り込むことを防止又は抑制する物質に包まれている。容器アセンブリ100を包み込むのに用いられ得るタイプの取り外し可能な包装は、アルミホイルである。他のタイプの取り外し可能な包装が使用され得ることは意図されている。その中の適切な湿度レベルに保つのを補助するために、取り外し可能な包装の内部に乾燥性物質を加え得ることも意図されている。もし、テストセンサ中の試薬が湿度に敏感でなければ、よって、もしあったとしても多くの乾燥性物質を含む必要があまり又は全くなくなる。乾燥性物質を含む又は含まない取り外し可能な包装は、テストセンサの有効期間を長くするのを補助する。取り外し可能な包装は、容器アセンブリ100がシングルセンサメータ200に位置が調整される前に取り外される。
【0023】
容器アセンブリ100は、最初は、ボトル又は他のタイプの容器のような(示されていない)ポリマー容器中に置かれ得る。容器は、空気又は湿気が容器の内部に入り込むのを防止又は抑制するために、好適な密封を有する容器アセンブリと似たような形状であり得る。容器はリビングヒンジを介して容器の残りに結び付いているふたを含み得る。乾燥性物質もまた容器内に加えられ得ることは意図されている。乾燥性物質を含む又は含まない容器は、テストセンサの有効期間を長くすることを補助する。容器アセンブリ100は、シングルセンサメータ200に位置が調整され、動作的に接続される前に、容器から取り外される。
【0024】
乾燥性物質124は、テストセンサ114を含む内部カートリッジ104の内部を適切な湿度レベルに保つことを補助するために、好適には容器アセンブリ100に加えられる。ある実施形態では、乾燥性物質124は、図1aに例示されているように、外部カートリッジ102及び内部カートリッジ104の間の空間に加えられ得る。別の実施形態では、乾燥性物質は、外部カートリッジ又は内部カートリッジ内の別の領域に加えられ得る。特に、エンドキャップ106を取り外すときに、湿気が外部カートリッジ102の内部に入り込み得るが、湿気は好適には乾燥性物質124によって吸収され、テストセンサ中の試薬を劣化から守る。適切な湿度レベルを保つことによって、テストセンサ中の試薬物質は守られる。乾燥性物質124の量は、所望の有効期間(複数のテストセンサのいずれかが使用される前の期間)を得るのに十分であるべきであろう。特に、有効期間は典型的には、もし使用されるなら、容器アセンブリ100が包装物質から取り外される前の期間が参照される。乾燥物質124の量は、また所望の使用期間(複数のテストセンサの一つの最初の使用後の期間)を得るのに十分であるべきであろう。特に、使用期間は典型的には、もし使用されるなら、容器アセンブリ100が包装物質から取り外された後の期間を参照する。
【0025】
容器アセンブリ、容器アセンブリを包み込む取り外し可能な包装、又は容器アセンブリ100を含む容器に含まれ得る乾燥性物質の例は、商業的に入手可能な乾燥物質を含んでいる。乾燥性物質は、球、タブレット、粉体、又は紙を含むいくつかの形状の状態であり得る。例えば、乾燥性物質は、モレキュラーシーブ球または薄い乾燥紙であり得る。乾燥物質の非限定的な例は、例えば、モレキュラーシーブビーズとしてニューヨークのバッファローのマルチソーブから購入され得る。本発明のある実施形態では、外部カートリッジの内部表面は乾燥性物質でコーティングされ得る、又は代替として乾燥性物質で形成され得る。
【0026】
乾燥性物質は、湿度に敏感でないテストセンサに対しては、使用され得ないことが意図されている。もしあったとして、使用される乾燥性物質の量は、テストセンサがどれだけ湿度に敏感なのか、及び所望の使用期間の長さはどれだけか、に依存する。
【0027】
閉位置では、エンドキャップ106は、好適には、容器アセンブリ100の内部を密封し、環境及びその中の湿気がテストセンサ114に接触するのを防止する又は抑制する。そのような閉位置において、エンドキャップは好適には、実質的に防湿なカートリッジ、及び気密なカートリッジを提供する。エンドキャップ106は好適には、湿気又は他の汚染物質が開口部120を介して入り込み、複数のセンサの少なくとも有効期間及び使用期間に対して複数のセンサ114が影響を受けることを防止又は抑制するように設計されている。エンドキャップ106を取り外すと、テストセンサ114は、同時に一つ、開口部120を介して変位され得て、結局は開口部120を介して出される。
【0028】
エンドキャップは別の実施形態の図1dに示されているように、開口部120から離れて回転され得ることも意図されている。特に、容器アセンブリ140は、テストセンサ114は、一時に一つ、開口部120を介して変位され得て、結局は開口部120を介して出されるように、ヒンジ148について回転する図1d、1eのエンドキャップ146を含む。エンドキャップは図1c−eとは異なる状態、形状、大きさであり得ることは意図されている。
【0029】
例えば、エンドキャップは、開位置及び閉位置の間を変位するように構成されたスライド可能なエンドキャップであり得る。エンドキャップは、開位置及び閉位置の間を変位し、閉位置では開口部を覆うように構成されることが要求される。そのような例は、その中ではエンドキャップ116が閉位置(図1f)及び開位置(図1g)の間を変位するスライド可能なエンドキャップである、容器アセンブリ150と共に、図1f、1gに示されている。エンドキャップ166は、デタント168a、bによって開位置及び閉位置の間をスライドすることを補助する。エンドキャップ166は、その小さな広がり170を含み得て、エンドキャップが開位置及び閉位置の間を変位するのを補助する。
【0030】
外部又は内部カートリッジ102、104は、様々な物質から形成され得るが、典型的には、ポリマー物質から形成される。カートリッジ102、104の形成に使用され得るポリマー物質の例は、ポリカーボネート、ABS、ナイロン、ポリスチレン、ポリプロピレン、またはこれらの組み合わせを含んでいる。他のポリマー物質はカートリッジ102、104の形成に使用され得ることは意図されている。別の添加物質、例えば、潤滑性のためのテフロン(登録商標)又は強度を与えるためにガラスなどが、ハウジングの形成において加えられ得る。他の添加物質が使用され得ることは意図されている。ポリカーボネートは、耐久性のある物質であること、空気(特に酸素及び湿気)を外部カートリッジ102入り込む、それは引き続いては内部カートリッジ103に入り込み得る、ことを防止又は抑制する能力を有することを含む幾つかの理由で好適である。加えて、もし外部カートリッジは二つの異なる部分から形成されているなら、ポリカーボネートはそれ自身を密封することが可能である。このことは、二つのカートリッジ部分が音波溶接される工程で好適である。
【0031】
外部及び内部カートリッジ102、104は、射出成形工程を含む当業者には既知の工程によって形成され得る。もし射出成形工程を用いるのであれば、壁の厚さは典型的には通常の範囲内で設計される。成形工程のような他の工程が用いられ得ることは意図されている。
【0032】
エンドキャップは、例えば、ポリマー物質のような異なる物質で形成され得る。エンドキャップにとっては、形成された開口部を覆うため幾らか可撓性を有する物質から形成されることが好ましい。
【0033】
図2a−2dを参照すると、ある実施形態に従うシングルセンサメータ又は器具200が表されている。シングルセンサメータ又は器具は、分析対象物の濃度を測定するために用いられる。本発明を用いて測定され得る分析対象物は、グルコース、脂質プロファイル(コレステロール、トリグルセライド、LDL及びHDL)、ミクロアルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、ラクテート、又はビリルビンを含んでいる。本発明は、しかしながら、これら特定の分析対象物には限定されず、他の分析対象物濃度を測定し得ることも意図されている。分析対象物は、例えば、全血試料、血液血清試料、血液プラズマ試料又はISF(細胞間液体)及び尿のような他の体液中に存在し得る。
【0034】
シングルセンサメータ200は、スライド可能なアセンブリ202、及びハウジング204を含んでいる。図2aに示されているように、スライド可能なアセンブリ202は、スライダ206及びスライダ206に取り付けられたテストセンサ取り出し機構208を含んでいる。図3a、bに示されているように、ハウジング204は容器アセンブリ100と位置が調整されるように構成されている。デバイスハウジングは分析物濃度を表示するLCDスクリーン210を含んでいる。図2a−2dのハウジング204は、容器アセンブリ100を、そこからテストセンサ取り出し機構208が容器アセンブリ100に向かって伸びているハウジング204の一端に合わせている。スライド位置調整デバイスの代わりに、別の実施形態では、ハウジングは底位置調整デバイスであり得る。
【0035】
他のカートリッジ及び容器アセンブリが用いられ得ることは意図されている。用いられるカートリッジの形状に依存して、デバイスハウジングの内部は、容器アセンブリの形状により合うように再設計され得る。
【0036】
図2aを参照すると、スライダ206は第一位置で示されている。スライダ206を前方向(図2bの矢印Bの方向)に手動で変位し続けることによって、スライダ206は図2cに示されているように、第二位置に変位される。図2cのスライダ206は、図2a、2bのスライダ206より容器アセンブリ100に近く位置している。
【0037】
スライダアセンブリ202は、内部カートリッジ104から複数のテストセンサの一つを掴み、図3a、3bに示されているように、開口部120を介して少なくとも部分的にそれを引くように構成されている。スライダ206が第一位置(図2a)にあるとき、テストセンサ取り出し機構208(図2aではこれも第一位置にある)は、複数のテストセンサのどれにも接触せず、ほぼ完全にハウジング204内に収まっている。スライダ206が前方(図2bの矢印Bの方向)に変位されると、テストセンサ取り出し機構208(図2b、2cを参照せよ)も、前方向に変位される。
【0038】
図2aに戻ると、ハウジング204の外面は、ハウジング204上側部分に外部チャンネル212を形成している。スライダの容易な変位に役立つために、図2aのスライダ206は、外部チャンネル212に沿って案内される(図2a、2dを参照せよ)。スライダ206は、スライダ206の変位がテストセンサ取り出し機構208の変位に対応するように、(図示されていない)接続機構によってテストセンサ取り出し機構208に接続されている。ユーザによるより容易な把持が可能となるように、スライダ206は、図2a−cに示されているように、その上面上に隆起またはギザギザを形成し得る。
【0039】
図2aに戻ると、テストセンサ取り出し機構208は、テストセンサ取り出し機構208の変位及び位置を第一位置(図2a)から第二位置(図2c)にそして第一位置に戻るのを容易にする及び案内することを補助する内部チャンネル212内に配置されている。スライド可能なアセンブリ202はまた、テストセンサ取り出し機構208が適切な平面状を変位することをさらに保障するために、(図示されていない)案内ブロックを含んでいる。ある実施形態では、案内ブロックは、それによってスライダ206がテストセンサ取り出し機構208に接続されている接続機構である。
【0040】
ある工程に従えば、図2aのテストセンサ取り出し機構208は、ハウジング中の開口部220を通って延び、そして開口部120に向かって延びてそれを通って変位し、それに続いて内部カートリッジ104に接触する。内部カートリッジに接触した後、テストセンサ取り出し機構208は、複数のテストセンサ114の一つに接触するまで前方に変位し続ける。
【0041】
開口部220は適切に、テストセンサ取り出し機構208を複数のテストセンサ114に合わせる。スライダ206が前方向に変位させると、テストセンサ取り出し機構208は開口部120を介して、複数のテストセンサ114の一つに接触し掴む。スライダ206が第二位置(図2cを参照せよ)に変位されると、テストセンサ取り出し機構208は、保持プレート126によってその場所に留められている複数のテストセンサ114の一つを掴み続ける。テストセンサ取り出し機構208が複数のテストセンサ114の一つを掴んだ後、スライダ206は第一位置に変位して戻される。
【0042】
スライダ206が第一位置に変位して戻されると、テストセンサ取り出し機構208は、センサが複数のテストセンサ114の積み重ねから離され、少なくとも部分的に開口部120を通過するまで(図3a−bを参照せよ)、複数のテストセンサ114の一つを掴み、引き続ける。テストセンサ取り出し機構208が複数のテストセンサ114の一つを把持し引くと、テストセンサ114を含む内部カートリッジ104はハウジング204に向かって変位し始める。スライダ206が第一位置に戻ると、テストセンサ取り出し機構208は、手の届くところにセンサを残し、ユーザよって使用に適する方法でセンサを提供する(図4)。
【0043】
テストセンサ114の掴み引いている間の内部カートリッジ104の変位は、ある実施形態では、外部カートリッジ102の内部表面に接触する際に、内部カートリッジが外部カートリッジの内部表面102aに接触するのを防止又は抑制する停止部材122によって停止される(図1aを参照のこと)。別の実施形態では、内部カートリッジ104の変位は、内部カートリッジの外部表面が、外部カートリッジの内部表面に接触するときに、停止する。
【0044】
本発明のある実施形態では、テストセンサ取り出し機構208は、ハウジング204の内部に収容されセンサ114を(図示されていない)メータ電子機器に繋げる電気接触を含んでいる。センサ204は、スライディング接触を介して又は(図示されていない)可撓性回路線を介してメータに繋げられ得る。
【0045】
センサのテスト端は、検査される流体試料(例えば、全血試料)に接続されるように構成されている。全血試料は、ランセットなどの穿刺デバイスによって生成され得る。全血試料は、シングルセンサメータシステムとは別であり得る又はシングルセンサメータと一体化されていてもよいランセットによって得ることができる。穿刺デバイスは、例えば、人の指を刺すことによって血液を得られる。
【0046】
ある工程に従えば、全血試料は、検査のために、(a)テストセンサの一つを全血試料を受けるための位置に進め、(b)全血試料を生成し、(c)血液はセンサに毛管作用によってセンサに引き込まれて、テストセンサ及び全血試料が接触する、ことによって用意され得る。
【0047】
センサは、典型的には、センサの前面又はテスト端からセンサに配置されたバイオセンシング又は試薬物質に延びる毛管チャンネルを備えている。センサのテスト端が流体(例えば、指が刺された後に人の指の上に堆積されている血液)中に配置されたとき、流体の一部は毛管作用によって毛管チャンネルに引き込まれる。ある方法では、流体は次にセンサ中の試薬物質と化学的に反応し、検査される血液中の血液グルコースレベルを示す電気信号が供給され、引き続いて電子機器アセンブリに送信される。
【0048】
検査が完了した後、テストセンサ114は幾つかの方法によってハウジング204から取り出され得る。ある実施形態では、シングルセンサメータじゃ使用済みテストセンサをシングルセンサメータから出すイジェクト機構232を含んでいる。そのような実施形態では、テストセンサは強制的に出される。別の実施形態では、テストセンサはテストセンサのグリップを離すことによって出され、結果としてテストセンサは重力によってシングルセンサメータから放棄される。さらなる実施形態では、テストセンサはまたシングルセンサメータから手動で取り出され得る。
【0049】
テストセンサ取り出し機構208は、第二位置に変位されたときには、開口部120を介して容器アセンブリ100中に延びている。この延びた位置では、テストセンサ取り出し機構208は、センサ114の一つに接触し掴む。
【0050】
スライダ206は、第二位置から図2aの第一位置に向かって戻り方向(図2cに示された矢印Cの方向)に変位するとき、テストセンサ取り出し機構208は同時に、第二位置から第一位置に向かって変位される。これによって、テストセンサ取り出し機構208は、開口部120−を通過することになる。スライダ206及びテストセンサ取り出し機構208が第一位置にある間、エンドキャップが閉位置にあるときには、容器アセンブリ100は実質的に防湿及び気密である。
【0051】
シングルセンサメータは、釦を押すことに反応するなどして、スライダ機構を自動的に作動させ得ることも意図されている。例えば、図5を参照すると、シングルセンサメータシステム300は、釦352のようなスライダ機構を作動させる機構を含んでいる。シングルセンサメータ300は、スライディングアセンブリ302、ハウジング304、スライダ306、テストセンサ取り出し機構308、LCDスクリーン310、内部チャンネル312、開口部320及びイジェクト機構332を含んでいる。スライディング機構(釦352)に対する作動機構を別にすれば、シングルセンサメータ300は上述のようなシングルセンサメータ200と類似に機能する。
【0052】
ハウジング204及びスライダ206は、典型的にはポリマー物質から作られている。ポリマー物質の非限定的な例には、ポリカーボネート、ABS、ナイロン、ポロプロピレン、又はそれらの組み合わせを含んでいる。添加物が、スライダを形成するポリマー物質に加えられ得る。スライダが金属物質など他の物質から作られ得ることは意図されている。
【0053】
テストセンサ取り出し機構208は、金属又はポリマー物質から作られ得る。非限定的な金属物質は、ポリカーボネート、ABS、ナイロン、ポロプロピレン、又はそれらの組み合わせを含んでいる。添加物が、テストセンサ取り出し機構を形成するポリマー物質に加えられ得る。
【0054】
シングルセンサメータ200は典型的には、血液グルコース検査工程中に生成されたデータを処理及び/又は記憶するマイクロプロセッサなどを含んでいる。このデータはハウジング204の表面に配置された液晶ディスプレイ210上に表示され得る(図2aを参照せよ)。液晶ディスプレイはシングルセンサメータ200での検査工程からの情報を表示する。
【0055】
シングルセンサメータが使用中に表示され得る情報には次のようなものが含まれる:バッテリ示度、数値ディスプレイ、供給血液示度、温度示度、食事マーカ、又はそれらの様々な組み合わせ。数値ディスプレイは典型的には、特定の分析対象物濃度の読み、平均分析対象物濃度、並びに高及び低分析対象物濃度を含むが、これらに限定されない検査結果を示す。
【0056】
シングルセンサメータ200はまた、バッテリトレイアセンブリのために開口部を含んでいる。バッテリトレイアセンブリは、バッテリが載せられるバッテリトレイを含んでいる。バッテリトレイアセンブリは、シングルセンサメータ200の側面にある開口部に挿入される。そのように挿入されたとき、バッテリは、(図示されていない)回路基板アセンブリ上の回路及び液晶ディスプレイ200を含む、シングルセンサメータ200中の電子機器に電力を供給する。
【0057】
本発明を例示された実施形態の詳細を参照して記載してきたが、これらの詳細が、添付された請求項中で定義されている本発明の範囲を限定することは意図されていない。例えば、シングルセンサメータ200は血液グルコースの他の検査流体に対して使用され得る。事実、シングルセンサメータ200は、試薬物質を用いて分析されることが可能ないかなるタイプの化学流体の分析と結び付けて使用され得る。
【0058】
(代替実施形態A)
内部カートリッジ及び外部カートリッジを含む容器アセンブリであって、内部カートリッジは複数のセンサ及び機械的機構を含み、容器アセンブリは同時に一つのテストセンサを分配する厳密に一つの開口部を形成し、開口部はエンドキャップによって覆われて容器アセンブリ内部に湿気が入り込むのを防止又は抑制することを補助し、機械的機構は複数のセンサを進めるように構成されている容器アセンブリ、
容器アセンブリに位置が調整され動作的に接続されるように構成されているシングルセンサメータであって、シングルセンサメータはテストセンサを把持し、開口部を通じてテストセンサを分配位置まで引くように構成されたテストセンサ取り出し機構を含む、流体中の分析対象物濃度を検査するためのセンサを分配するシングルセンサメータシステム。
【0059】
(代替実施形態B)
複数のセンサが約10から約100のテストセンサである実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0060】
(代替実施形態C)
複数のセンサが約25から約50のテストセンサである実施形態Bのシングルセンサメータシステム。
【0061】
(代替実施形態D)
機械的機構が少なくとも一つのばねである実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0062】
(代替実施形態E)
機械的機構が複数のばねである実施形態Dのシングルセンサメータシステム。
【0063】
(代替実施形態F)
複数のセンサは、電気化学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは電気化学ベースのテストセンサを読むように構成されている、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0064】
(代替実施形態G)
複数のテストセンサは光学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは光学ベースのテストセンサを読むように構成されている、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0065】
(代替実施形態H)
エンドキャップが取り外し可能である、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0066】
(代替実施形態I)
エンドキャップは開位置及び閉位置の間を回転するように構成されている、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0067】
(代替実施形態J)
エンドキャップは容器アセンブリから取り出されるように構成されていない、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0068】
(代替実施形態K)
シングルセンサメータがさらにセンサイジェクト機構を含む、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0069】
(代替実施形態L)
テストセンサの一つが校正テストセンサである、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0070】
(代替実施形態M)
テストセンサ取り出し機構は、第一位置及び第二位置を双方向的にスライド可能である、実施形態Aのシングルセンサメータシステム。
【0071】
(代替工程N)
内部カートリッジ及び外部カートリッジを含む容器アセンブリを提供するステップであって、内部カートリッジは複数のセンサ及び機械的機構を含み、容器アセンブリは同時に一つのテストセンサを分配する厳密に一つの開口部を形成し、開口部はエンドキャップによって覆われて容器アセンブリ内部に湿気が入り込むのを防止又は抑制することを補助し、機械的機構は複数のセンサを進めるように構成されている容器アセンブリであるステップ、
テストセンサ取り出し機構を含むシングルセンサメータを提供するステップ、
エンドキャップを閉位置から開位置に変位させるステップ、
容器アセンブリ及びシングルセンサメータの位置を調整するステップ、
複数のセンサの一つを容器アセンブリから回収し、テストセンサの一つが少なくとも部分的にシングルセンサメータ内に配置されるようにするステップ、
分析対象物の濃度を測定するステップ、を含む流体中の分析対象物濃度を測定するためにシングルセンサメータを操作する方法。
【0072】
(代替工程O)
複数のテストセンサの一つの回収は、メータ釦を作動させ、テストセンサ取り出し機構が容器アセンブリの開口部に延びて、複数のテストセンサの一つを回収する、工程Nの方法。
【0073】
(代替工程P)
分析対象物がグルコースである、工程Nの方法。
【0074】
(代替工程Q)
流体が血液である、工程Nの方法。
【0075】
(代替工程R)
シングルセンサメータはさらに、センサイジェクト機構を含み、さらにテストセンサを、センサイジェクト機構を介してシングルセンサメータから取り出すステップを含む、工程Nの方法。
【0076】
(代替工程S)
テストセンサ取り出し機構は、第一位置から第二位置にユーザによって手動で変位される、工程Nの方法。
【0077】
(代替工程T)
テストセンサ取り出し機構は、第一位置から第二位置にユーザによって自動的に変位される、工程Nの方法。
【0078】
(代替工程U)
さらにエンドキャップを閉位置に変位するステップを含む、工程Nの方法。
【0079】
(代替工程V)
機械的機構がすくなくとも一つのばねである、工程Nの方法。
【0080】
(代替工程W)
機械的機構が複数のばねである、工程Vの方法。
【0081】
(代替工程X)
複数のテストセンサは電気化学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは電気化学ベースのテストセンサを読むように構成されている、工程Nの方法。
【0082】
(代替工程Y)
複数のテストセンサは光学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは光学ベースのテストセンサを読むように構成されている、工程Nの方法。
【0083】
(代替工程Z)
エンドキャップが取り外し可能である、工程Nの方法。
【0084】
(代替工程AA)
エンドキャップは開位置及び閉位置の間を回転するように構成されている、工程Nの方法。
【0085】
(代替工程BB)
エンドキャップは容器アセンブリから取り出されるように構成されていない、工程Nの方法。
【0086】
(代替工程CC)
テストセンサの一つは校正テストセンサである、工程Nの方法。
【0087】
(代替工程DD)
テストセンサ取り出し部材は、第一位置及び第二位置の間を双方向的にスライド可能である、工程Nの方法。
【0088】
本発明は、様々な変形及び代替形式の余地があるが、特定の実施形態は図面中及び詳細に記載された例よって示されている。しかしながら、本発明は開示された特定の形式に限定されることが意図されておらず、逆に、本発明は添付の請求項で定義された本発明の主旨及び範囲に収まる全ての変形例、等価な例、代替例を包含する意図であることは理解されるべきであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部カートリッジ及び外部カートリッジを含む容器アセンブリであって、内部カートリッジは複数のセンサ及び機械的機構を含み、容器アセンブリは同時に一つのテストセンサを分配する厳密に一つの開口部を形成し、開口部はエンドキャップによって覆われて容器アセンブリ内部に湿気が入り込むのを防止又は抑制することを補助し、機械的機構は複数のセンサを進めるように構成されている容器アセンブリ、
容器アセンブリに位置が調整され動作的に接続されるように構成されているシングルセンサメータであって、シングルセンサメータはテストセンサを把持し、開口部を通じてテストセンサを分配位置まで引くように構成されたテストセンサ取り出し機構を含む、流体中の分析対象物濃度を検査するためのセンサを分配するシングルセンサメータシステム。
【請求項2】
複数のセンサが約10から約100のテストセンサである、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項3】
複数のセンサが約25から約50のテストセンサである、請求項2のシングルセンサメータシステム。
【請求項4】
機械的機構が少なくとも一つのばねである、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項5】
機械的機構が複数のばねである、請求項4のシングルセンサメータシステム。
【請求項6】
複数のセンサは、電気化学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは電気化学ベースのテストセンサを読むように構成されている、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項7】
複数のテストセンサは光学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは光学ベースのテストセンサを読むように構成されている、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項8】
エンドキャップが取り外し可能である、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項9】
エンドキャップは開位置及び閉位置の間を回転するように構成されている、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項10】
エンドキャップは容器アセンブリから取り出されるように構成されていない、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項11】
シングルセンサメータがさらにセンサイジェクト機構を含む、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項12】
テストセンサの一つが校正テストセンサである、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項13】
テストセンサ取り出し機構は、第一位置及び第二位置を双方向的にスライド可能である、請求項1のシングルセンサメータシステム。
【請求項14】
内部カートリッジ及び外部カートリッジを含む容器アセンブリを提供するステップであって、内部カートリッジは複数のセンサ及び機械的機構を含み、容器アセンブリは同時に一つのテストセンサを分配する厳密に一つの開口部を形成し、開口部はエンドキャップによって覆われて容器アセンブリ内部に湿気が入り込むのを防止又は抑制することを補助し、機械的機構は複数のセンサを進めるように構成されている容器アセンブリであるステップ、
テストセンサ取り出し機構を含むシングルセンサメータを提供するステップ、
エンドキャップを閉位置から開位置に変位させるステップ、
容器アセンブリ及びシングルセンサメータの位置を調整するステップ、
複数のセンサの一つを容器アセンブリから回収し、テストセンサの一つが少なくとも部分的にシングルセンサメータ内に配置されるようにするステップ、
分析対象物の濃度を測定するステップ、を含む流体中の分析対象物濃度を測定するためにシングルセンサメータを操作する方法。
【請求項15】
複数のテストセンサの一つの回収は、メータ釦を作動させ、テストセンサ取り出し機構が容器アセンブリの開口部に延びて、複数のテストセンサの一つを回収する、請求項14の方法。
【請求項16】
分析対象物がグルコースである、請求項14の方法。
【請求項17】
流体が血液である、請求項14の方法。
【請求項18】
シングルセンサメータはさらに、センサイジェクト機構を含み、さらにテストセンサを、センサイジェクト機構を介してシングルセンサメータから取り出すステップを含む、請求項14の方法。
【請求項19】
テストセンサ取り出し機構は、第一位置から第二位置にユーザによって手動で変位される、請求項14の方法。
【請求項20】
テストセンサ取り出し機構は、第一位置から第二位置にユーザによって自動的に変位される、請求項14の方法。
【請求項21】
さらにエンドキャップを閉位置に変位するステップを含む、請求項14の方法。
【請求項22】
機械的機構がすくなくとも一つのばねである、請求項14の方法。
【請求項23】
機械的機構が複数のばねである、請求項22の方法。
【請求項24】
複数のテストセンサは電気化学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは電気化学ベースのテストセンサを読むように構成されている、請求項14の方法。
【請求項25】
複数のテストセンサは光学ベースのテストセンサであり、シングルセンサメータは光学ベースのテストセンサを読むように構成されている、請求項14の方法。
【請求項26】
エンドキャップが取り外し可能である、請求項14の方法。
【請求項27】
エンドキャップは開位置及び閉位置の間を回転するように構成されている、請求項14の方法。
【請求項28】
エンドキャップは容器アセンブリから取り出されるように構成されていない、請求項14の方法。
【請求項29】
テストセンサの一つは校正テストセンサである、請求項14の方法。
【請求項30】
テストセンサ取り出し部材は、第一位置及び第二位置の間を双方向的にスライド可能である、請求項14の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図1e】
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【図1f】
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【図1g】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−521666(P2010−521666A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553553(P2009−553553)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/006172
【国際公開番号】WO2008/111933
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(507021757)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (33)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare LLC
【Fターム(参考)】