説明

センダングサ属植物又はアロエ属植物を有効成分とする防錆剤

【課題】 化粧品や食品などに配合しても人体に安全な防錆剤であって、かつ従来よりも高い防錆効果を奏する防錆剤を安価に提供することである。
【解決手段】 ビデンス・ピローサに代表されるセンダングサ属植物、並びにキダチアロエやアロエベラ等のアロエ属植物からなる群より選択される少なくとも一種の植物の抽出物を有効成分として含有する防錆剤に高い防錆作用があることを見出した。前記防錆剤を用いることにより金属製品の光沢を失わせることなく、長期間にわたり、錆を防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に安全でかつ金属に対する錆止め効果の高い防錆剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の防錆剤は必ずしも人体に安全ではなく、化粧品や食品等に利用する金属容器や機械類に十分に防錆剤を使用できないのが現状である。従って、化粧品や食品等に利用する金属容器や機械類が錆びて製品中身に悪影響を及ぼしたり、機械そのものの寿命が短くなるなどの問題がある。
例えばエアゾール製品では、充填する窒素ガスやLNGの圧力がかかっているためスチール缶やアルミ缶などの金属容器を使用せざるを得ない。ところが金属面にはサビが発生するのでエポキシ樹脂を内面にコーティングして利用しているが、樹脂皮膜のピンホールの問題があり、そのわずかな穴から錆びて中身が突出するという問題がある。化粧水や保湿用ローションなど瓶入りの製品は、使用の都度二次汚染の危険にさらされるのに対し、エアゾール製品にはその恐れがないので、エアゾール製品には広範な用途がある。しかし、このようなエアゾール製品である化粧品や食品などに配合できる人体に安全な防錆剤であって、かつ防錆効果の高い防錆剤は今のところ得られていない。
一方、天然物としては、渋柿の主成分であるタンニン類やその他植物エキスの一部に古くから防錆作用が認められているが、例えばタンニン類は黒いタンニン鉄(タンニン酸鉄)被膜を作り錆止め効果を発揮するため、金属光沢が失われてしまうという欠点を有する。従って、金属光沢を保ちつつ防錆作用を発揮し得る天然物由来の防錆剤への要求がある。また、一般に抗酸化作用を有する物質は、自ら酸化を受けて分解し他の物質を酸化から守る役目をするため、一般に安定性が悪く、長期間の錆止め効果の維持は難しい。特に、例えばビタミンCやスターフルーツエキス等の天然物由来で水溶性の物質は長期安定性に問題があり、実用化できないという問題がある。
なお、防腐剤として使用される安息香酸ナトリウムは防錆作用もあるが(特許文献1参照)、アレルギー性皮膚刺激(かぶれ)の問題がある。また、安息香酸ナトリウムの許容される配合濃度の上限は化粧品では、化粧品組成物の重量に対して1質量%で皮膚かぶれの原因にもなるので使用しにくい。また、美白剤として化粧品に配合されるアスコルビン酸リン酸ナトリウムも、防錆作用が認められるが極めて高価である。
【0003】
【特許文献1】特開2000−204293号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、化粧品や食品などに配合できる人体に安全な防錆剤であって、かつ従来よりも高い防錆効果を奏する防錆剤を提供することである。
また、本発明の他の目的は、金属表面の光沢を維持しながら、防錆効果を奏する天然物由来の防錆剤を提供することである。
また、本発明の他の目的は、長期間にわたり防錆効果を維持できる天然物由来の防錆剤を提供することである。
また、さらに本発明の目的は、化粧品や食品などに配合できる人体に安全な防錆剤であって、かつ従来よりも高い防錆効果を奏する防錆剤を安価に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記要望に応えるために鋭意検討を行った結果、センダングサ属植物及びアロエ属植物の乾燥粉末やエキスに、極めて高い防錆効果があることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)センダングサ属植物及びアロエ属植物からなる群より選択される少なくとも一種の植物の乾燥物または前記植物の抽出物を有効成分として含有する防錆剤。
(2)センダングサ属植物がビデンス・ピローサである、上記1記載の防錆剤。
(3)アロエ属植物が、キダチアロエ又はアロエベラである、上記1または2記載の防錆剤。
【発明の効果】
【0006】
本発明の防錆剤は、化粧品若しくは食品に配合して用いた場合、人体に安全でありかつこれらの化粧品や食品に接触し得る金属製品に対して高い防錆作用を示す。
本発明の防錆剤を金属製品に用いることにより、金属表面の光沢を維持したまま、防錆作用が発揮され、金属製品の錆が防止される。
本発明の防錆剤は、長期間にわたり安定に防錆作用が発揮され、金属製品の錆が防止される。本発明の防錆剤は、特に水溶液として用いても長期間安定して防錆効果が発揮される。
また、本発明の防錆剤は金属製品に直接コーティングすることにより、これらの金属製品に対して高い防錆作用を示す。
さらに、本発明の防錆剤は、市販品塗料等に配合して用いることにより、これらの塗料が適用される金属製品に対して高い防錆作用を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
[センダングサ属植物]
本発明に使用されるセンダングサ属植物は、特願平11−372564号及び特願2000−105559号に詳述したが、学名ではBidens属と言われる一群の植物である。種類も多岐に亘り互いに交配するので変種も多く、植物学上も混乱が見られ、学名、和名、漢名、の対応も交錯していて同定することは極めて困難であるが、本発明で用いられるセンダングサ属植物は以下に掲げるこれらのものを包含する。
Bidens pilosa L.(コセンダングサ、コシロノセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L.var.minor (Blume)Sherff (シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ、コセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L.var.bisetosa Ohtani et S.Suzuki(アワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L.f.decumbens Scherff (ハイアワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L.var.radiata Scherff (タチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサを含むこともある)
Bidens pilosa L.var.radiata Schultz Bipontinus (シロノセンダングサ、オオバナノセンダングサ)
Bidens biternata Lour.Merrill et Sherff(センダングサ)
Bidens bipinnata L.(コバノセンダングサ、センダングサ)
Bidens cernua L.(ヤナギタウコギ)
Bidens frndosa L.(アメリカセンダングサ、セイタカタウコギ)
Bidens parviflora Willd (ホソバノセンダングサ)
Bidens radiata Thuill.var. pinnatifida (Turcz.)Kitamura(エゾノタウコギ)
Bidens tripartita L.(タウコギ)
【0008】
本発明では、上記センダングサ属植物のうち、特にビデンス・ピローサと称される一群の植物を用いることが好ましい。より具体的には、Bidens pilosa L.、Bidens pilosa L.var.minor (Blume)Sherff、Bidens pilosa L.var.bisetosa Ohtani et S.Suzuki、Bidens pilosa L.f.decumbens Scherff、Bidens pilosa L.var.radiata Scherff、及びBidens pilosa L.var.radiata Schultz Bipontinus、を用いることが好ましい。
【0009】
[アロエ属植物]
本発明に使用するアロエ属植物はユリ科アロエ属の一群の植物である。アロエ属植物としては、Aloe arborescens Mill.(キダチアロエ)、Aloe ferox Mill.(ケープアロエ)、Aloe vera L.=Aloe barbadensis Mill.(アロエベラまたはバルバドスアロエまたはキュラソーロカイ)、Aloe vera L.var. chinensis(Haw.)Bergar(ハンモンロカイ)などが挙げられる。上記アロエ植物のうち、本発明において、キダチアロエ及びアロエベラを用いることが好ましい。
【0010】
[調製方法]
センダングサ属植物の全草あるいは地上部を乾燥させたもの、またはセンダングサ属植物の全草あるいは地上部の搾汁あるいは溶媒による抽出物を用いる。
乾燥は、天日乾燥あるいは通風乾燥が用いられる。後者の場合、温度は焦げない程度であればいいが安全のためには80℃以下が望ましい。天日乾燥の場合に、乾燥の途中で雨に塗れたりしない様にする必要がある。乾燥の目安としては水分10%以下になるまで乾燥することが望ましい。
抽出溶媒の種類によってはそのまま抽出物を用いてもよいし、搾汁または抽出物を乾燥して、固体とした後、用いてもよい。溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、エチレングリコール、ブチレングリコールなどの有機溶剤、それらの混合溶剤などが挙げられる。なお、食品若しくは化粧品に配合して用いる場合には、水溶液あるいはエタノール水混合溶液として用いることが好ましい。
搾汁または抽出物を乾燥して用いる場合には、噴霧乾燥、凍結乾燥などにより乾燥粉末として用いてもよい。また乾燥に当って貼着剤として糊成分を少量混合して用いてもよい。
なお、タチアワユキセンダングサ(Bidens pilosa L.var.radiata Scherff)等のセンダングサ属植物は現在食品や化粧品に使用され、人体への安全性は極めて高いことは知られている。
【0011】
アロエ属植物も同様に全草あるいは地上部の乾燥させたもの、または全草あるいは地上部の搾汁あるいは溶媒による抽出物を用いる。
乾燥は、上記センダングサ属植物と同様の条件で行なうことができるが、なるべく薄くスライスして急速に乾燥することが望ましい。また、市販品を含む凍結乾燥品を用いてもよい。
抽出溶媒としては、水、またはメタノール、エタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、エチレングリコール、ブチレングリコールなどの有機溶剤、それらの混合溶剤が挙げられる。前記溶媒による抽出物をそのまま用いてもよく、あるいはこれらを噴霧乾燥、凍結乾燥などによる乾燥粉末として用いてもよい。また乾燥に当って貼着剤として糊成分を少量混合して用いてもよい。また、デキストリン等の粉を混ぜてスプレーして製造したスプレードライ品を用いてもよい。
なお、食品若しくは化粧品に配合して用いる場合には、水溶液あるいはエタノール水混合溶液として用いることが好ましい。
なお、アロエ属植物は現在食品や化粧品に使用され、人体への安全性は極めて高いことは知られている。
【0012】
[使用方法]
本発明の防錆剤は、金属に接触する可能性のある化粧品や食品に配合して用いてもよく、また、溶液状の防錆剤を金属製品に塗布或いは噴霧等の方法により適用してもよい。
化粧品または食品に直接配合する場合には、センダングサ属植物の乾燥固体重量は、配合する化粧品または食品の重量に対して、0.02〜10.0質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%の範囲となるように添加することが好ましい。またアロエ属植物の乾燥固体重量は、配合する化粧品または食品の重量に対して、0.6〜10.0質量%、好ましくは0.6〜1.0質量%の範囲となるように添加することが好ましい。濃度があまり低いと本発明の効果を十分に得ることができず、また、あまり多量に用いることは、経済的な観点から好ましくないからである。
【0013】
溶液状の防錆剤を金属製品に適用する場合には、溶媒に対してセンダングサ属植物の場合、0.02〜10.0質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%の濃度として用いることが好ましく、アロエ属植物の場合、0.6〜10.0質量%、好ましくは0.6〜1.0質量%の範囲の濃度として用いることが好ましい。このような溶液に金属製品を浸漬、あるいは溶液を金属製品に塗布、噴霧等を行なうことにより適用することができる。適用後、自然乾燥或いは加熱乾燥等することにより溶媒を除去してもよい。
また、本発明の防錆剤は、塗料に配合して用いることができる。塗料は、水性塗料でもよく、また油性塗料でもよい。本発明の防錆剤は、乾燥固形重量として、塗料に対してセンダングサ属植物の場合、0.02〜10.0質量%、好ましくは0.3〜0.6質量%の濃度で添加して用いることが好ましく、アロエ属植物の場合、0.6〜10.0質量%、好ましくは0.6〜1.0質量%の濃度で添加することが好ましい。
【0014】
[適用製品]
適用できる金属製品としては特に限定されないが、鉄、銅、アルミ、ステンレス、錫等が挙げられる。
本発明は、以下に制限されないが、具体的に以下の製品へ適用することができる:歯科用金属器具、家庭用調理器(包丁、栓抜き、卸し金等)、食器類、食品加工用機械類(野菜カッター、製餡機、リボンミキサー、麺類加工機械等)、釣道具(リール、釣針、針外し、鋏、竿等)等。
【実施例】
【0015】
エキスの調製法はどれを選択しても防錆効果が変ることはないが、以下の実験では、いずれの植物も、特に記載されない限りは、地上部の熱水抽出噴霧乾燥物を使用した。従って、各植物について記載されている濃度は、熱水抽出噴霧乾燥物の質量%を意味する。
[実施例1]
鉄棒を石鹸で洗浄後、7.35w/w(%)の鉄含有水を調整して、下記表に記載した各成分を配合した。具体的には、水40gに対し、鉄釘3.175g(長さ19mmのもの10本分)を浸漬し、下記表に記載の各試験試料をそれぞれの濃度となるように溶解または懸濁させた後、30日間放置した。30日後、鉄の重量減少率を測定し、また錆の有無を目視で判定して、防錆効果を確認した。
下記表において、ビデンス・ピローサ、ビデンス・ピローサ乾燥粉末、キダチアロエエキス凍結乾燥品、安息香酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウムはそれぞれ、0.005質量%、0.01質量%、0.02質量%、0.04質量%、0.06質量%、1.0質量%、2.0質量%、5.0質量%、10.0質量%の各濃度で実施し、30日後に錆が見られなかった濃度を決定した。









【0016】

*1:地上部の草を乾燥して、粉砕したもの。
*2:アロエ凍結乾燥品:アロエコープ社製アロエベラ(エアーグリーン)。
【0017】
上記表から明らかなように、ビデンス・ピローサ、ビデンスピローサ乾燥粉末、キダチアロエ、安息香酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウムを用いた場合には、30日後に錆は見られなかった。一方、その他の試験した植物、アスコルビン酸リン酸マグネシウム及びアスコルビン酸グルコシドは30日後に全て錆が認められ、鉄棒の重量減少率は1.1〜5.6質量%であった。
【0018】
[実施例2]
次に、以下の組成からなるエアゾール用化粧水を調製した。

【0019】
この化粧水に、下表のように植物エキス末を添加し、あるいは添加せずに内面をエポキシ樹脂でコーティングしたスチール缶及び同アルミ缶それぞれに5〜10%の窒素と共に充填し、37℃で保存した。スチール缶及びアルミ缶各12本の缶の試験を同時に開始し、6ヶ月毎に2本ずつ、中身を空けた後、容器を半分に切り開いて、肉眼で錆の有無を観察した。結果を下記表に示す。なお、比較の缶については、6カ月毎(比較については3ヶ月後)に観察した。
【0020】

【0021】
[実施例3]
次に、市販の家庭用水性塗料(日本ペイント製:水性トタン屋根用「アクリル・アルキルドエマルジョンペイント・つやあり、白」)、油性塗料(日本ペイント製:油性つやありEXE「合成樹脂調合ペイント・つやあり、ホワイト」)にビデンス・ピローサ(0.5質量%)配合して鉄釘に塗り、乾燥させた後、室温で錆の出方を観察した。
【0022】

【0023】
[実施例4]
下記表に示す金属製品に、ビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液を塗布、噴霧あるいは金属製品をビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液に浸漬して、錆の発生について観察した。
1.歯科用金属器具((株)ジーシー製横穴式ステンレス製シリンジ)及び金属ヘラをビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液に浸漬して3ヶ月以上水溶液内で保存したところ、3ヶ月以上光沢を保っていた。一方、浸漬しなかったものは、3ヶ月後、光沢がなく曇っていた。
2.家庭用調理器(ナショナルスピードカッターMK−K76−W(ホワイト))、食品加工用機械類(株式会社タカハシ製 新型高速裁断機350型、中井機械工業株式会社製 FM-450フードミキサー)を使用後、ビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液を噴霧して放置したところ、3ヶ月錆びなかった。一方、噴霧しなかったものは、3ヶ月後、錆が観察された。製餡機、麺類加工機械等の食品加工用機械類にも応用できる。
噴霧したものは、使用前に水ですぐ洗い流せるので作業上も全く問題なく便利である。
3.南側のベランダの手摺に市販の油性塗料(日本ペイント製:油性つやありEXE「合成樹脂調合ペイント・つやあり、ホワイト」)を東半分はそのまま塗り、西半分はビデンス・ピローサ0.5%を混入して塗った。東半分は約1年後から錆の発生が見られ3年後にはかなり目立つようになったが西半分はほとんど錆が見られなかった。
4.包丁、栓抜き、卸し金に、ビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液を噴霧して放置したところ、1年以上後に取り出したとき曇りもも錆もなく光沢を保っていた。一方、浸漬しなかったものは、3ヶ月で錆発生が見られた。
5.釣道具、特にリール・釣針・針外し・鋏・竿など海釣道具は海水の影響で短期に錆びつきやすい。これもビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液を噴霧して保存しておいたところ、1年以上経っても錆びつかず保存されていた。一方、浸漬しなかったものは、1ヶ月で錆が発生した。
6.錫製ジョッキ、銀製の皿・スプーンは空気中で変色しやすいが、ビデンス・ピローサ0.5質量%水溶液を噴霧しておいたところ、1年以上経っても変色しなかった。一方、浸漬しなかったものは、1年後、灰色になり、光沢がなくなった。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の防錆剤は、ヒトや動物に対する安全性が要求される化粧品、医薬品、食品等に配合することができ、これらを金属製品を利用して製造したり、金属容器に長期間保存することが可能である。
また、本発明の防錆剤は、溶液状にして、塗布、浸漬等することにより、調理器具、機械等の金属製品の金属光沢を維持したまま、これらに簡便に防錆作用を付与することができる。
また、従来知られている塗料等に配合して塗料等の防錆作用を増強することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センダングサ属植物及びアロエ属植物からなる群より選択される少なくとも一種の植物の乾燥物または前記植物の抽出物を有効成分として含有する防錆剤。
【請求項2】
センダングサ属植物がビデンス・ピローサである、請求項1記載の防錆剤。
【請求項3】
アロエ属植物が、キダチアロエ又はアロエベラである、請求項1または2記載の防錆剤。

【公開番号】特開2006−233322(P2006−233322A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54080(P2005−54080)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(591035391)株式会社武蔵野免疫研究所 (10)
【Fターム(参考)】