説明

ソフトウェア製品インストールシステムおよび方法ならびに実行端末およびそのプログラム

【課題】 マウスやキーボードなどの画面操作を必要とするソフトウェア製品のインストールを人手を介さずに自動的に実行するソフトウェア製品インストールシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】 記録端末1でインストール操作記憶処理を実行することにより、インストール操作を記録する。配布サーバ2で、記録端末1で記憶したインストール操作情報とソフトウェア製品を登録し、実行端末3に配布する。実行端末3は、配布サーバ2からインストール操作情報とソフトウェア製品を取得し、記録したインストール操作を実行することで、実行端末3に対して自動的にソフトウェア製品をインストールする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェア製品インストールシステムおよび方法ならびに実行端末およびそのプログラムに関し、特に、マウスやキーボードなどの画面操作を必要とするソフトウェア製品のインストールを人手を介さずに自動的に実行するソフトウェア製品インストールシステムおよび方法ならびに実行端末およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のソフトウェア製品インストールシステムの一例が特許文献1に記載されている。このシステムは制御端末と実行端末とを備え、次のように動作する。制御端末でインストール手順記憶処理を実行し、インストール手順を記憶する。実行端末は、制御端末からインストール手順を取得し、取得したインストール手順に従ってインストール手順実行処理を実行する。インストール手順実行処理は対象となる実行端末数だけ繰り返す。これにより、インストール手順記憶処理を1回実行することにより、これを基に複数の端末に対してインストールを実行することを可能としている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−15881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術には以下のような問題点があった。
【0005】
すなわち、マウスやキーボードなどによる画面操作を必要とする場合、実行端末の利用者により画面操作を行わねばならないことである。
【0006】
その理由は、インストール先ディレクトリの入力などテキストフィールドへのインストール情報の入力や、「次へ」ボタンやインストール開始ボタン,「完了」/「再起動する」などのクリック操作など、マウスやキーボードなどによる画面操作を記録して再現する手段を備えてないからである。
【0007】
本発明の目的は、上述した従来の課題を解決するソフトウェア製品インストールシステムおよび方法ならびに実行端末およびそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願第1の発明のソフトウェア製品インストールシステムは、ソフトウェア製品をインストールするソフトウェア製品インストールシステムであって、ソフトウェア製品をインストールするための画面操作を記録する手段と、前記画面操作を入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する。
【0009】
本願第2の発明のソフトウェア製品インストールシステムは、第1の発明において前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する。
【0010】
本願第3の発明のソフトウェア製品インストールシステムは、記録端末と配布サーバと複数の実行端末とを備えるソフトウェア製品インストールシステムであって、 前記記録端末は、ソフトウェア製品をインストールする手段と、前記インストールに伴う画面操作を記憶する手段と、前記記憶した画面操作を読み出し読み出した前記画面操作を前記配布サーバに送出する手段とを有し、前記配布サーバは、前記記録端末から前記画面操作を受け取り受け取った前記画面操作およびソフトウェア製品を前記実行端末に配信する手段を有し、前記実行端末は、前記配布サーバから前記画面操作およびソフトウェア製品を受信し受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する手段と、前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する。
【0011】
本願第4の発明のソフトウェア製品インストールシステムは、第3の発明において前記実行端末は、前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する。
【0012】
本願第5の発明のソフトウェア製品インストール方法は、ソフトウェア製品をインストールするソフトウェア製品インストール方法であって、ソフトウェア製品をインストールするための画面操作を記録し、前記画面操作を入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する。
【0013】
本願第6の発明のソフトウェア製品インストール方法は、第5の発明において前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する。
【0014】
本願第7の発明のソフトウェア製品インストール方法は、記録端末と配布サーバと複数の実行端末とを備えるソフトウェア製品インストールシステムのソフトウェア製品インストール方法であって、前記記録端末は、ソフトウェア製品をインストールし、前記インストールに伴う画面操作を記憶し、前記記憶した画面操作を読み出し、読み出した前記画面操作を前記配布サーバに送出し、前記配布サーバは、前記記録端末から前記画面操作を受け取り、受け取った前記画面操作およびソフトウェア製品を前記実行端末に配信し、前記実行端末は、前記配布サーバから前記画面操作およびソフトウェア製品を受信し、受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶し、前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する。
【0015】
本願第8の発明のソフトウェア製品インストール方法は、第7の発明において前記実行端末は、前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する。
【0016】
本願第9の発明の実行端末は、ソフトウェア製品のインストールを実行する実行端末であって、ソフトウェア製品をインストールするための画面操作およびソフトウェア製品を受信し受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する手段と、前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する。
【0017】
本願第10の発明の実行端末は、第9の発明において前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する。
【0018】
本願第11の発明のプログラムは、ソフトウェア製品のインストールを実行する実行端末のプログラムであって、実行端末に、ソフトウェア製品をインストールするための画面操作およびソフトウェア製品を受信する機能、受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する機能、前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する機能、を実現させる。
【0019】
本願第12の発明のプログラムは、第11の発明において前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する機能、を実現させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、インストール作業誤りをなくすことができるという効果を有している。その理由は、マウスやキーボードなどの画面操作を必要とするソフトウェア製品のインストールを人手を介さずに自動的に実行し、人手による操作を不要としたためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
図2は記録端末の構成例を示す図である。
図3は配布サーバの構成例を示す図である。
図4は実行端末の構成例を示す図である。
図9はソフトウェア製品記憶媒体の例を示す図である。
【0022】
図1を参照すると、本発明の第1の実施例は、インストール操作記録処理を行う記録端末1と、インストール操作およびソフトウェア製品の登録処理と配信処理を行う配布サーバ2と、インストール操作実行処理を行う実行端末3と、配布サーバ2と実行端末3とを通信で接続するネットワーク4とを備えている。
【0023】
記録端末1は、プログラム制御で動作する情報処理装置である。記録端末1は、図2を参照すると、処理装置11と、入力装置12と、インストール操作記憶媒体13と、ソフトウェア製品記憶媒体14と、記憶装置15とを備えている。また、記録端末1は、インストール操作記憶媒体13とソフトウェア製品記憶媒体14とに対する読み書きを行う装置(例えば、CD−RW(Compact Disk ReWritable)ドライブなど。図示せず。)を備えている。
【0024】
処理装置11は、インストール操作記録手段111と、インストール操作書込手段112と、インストール実行手段113と、制御手段114とを含む。
【0025】
インストール操作記録手段111は、入力装置12から入力された画面操作(インストール操作)を取り込んで、記憶装置15のインストール操作記憶部151に記録する。インストール操作とは、実行端末3においてソフトウェア製品記憶媒体14に記録されているソフトウェア製品をインストールするためのマウスやキーボードなどによる全ての画面操作を示す。
【0026】
インストール操作書込手段112は、インストール操作記録手段111によりインストール操作記憶部151に記録されたインストール操作を読み出し、インストール操作記憶媒体13に書き込む。
【0027】
インストール実行手段113は、入力装置12から入力されたインストール指示により、ソフトウェア製品記憶媒体14に格納されているソフトウェア製品のインストールプログラムを起動し実行する。また、インストール操作記録手段111を開始する。インストールプログラムは、入力画面を表示装置(図示せず)に表示して入力待ちし、入力装置12から入力された画面操作に従って、ソフトウェア製品記憶媒体14からソフトウェアを読み込み、インストール処理を実行して、記憶装置15にソフトウェア製品を格納する(インストールする)。
【0028】
制御手段114は、インストール操作記録手段111とインストール操作書込手段112とインストール実行手段113とを制御する。
【0029】
入力装置12は、処理装置11に対するインストール指示を入力する。また、インストール実行手段113からの入力要求に対して、キーボード入力やマウス操作等の画面操作(インストール操作)を入力する。入力装置12は、例えばキーボードとマウス等を含む。
【0030】
インストール操作記憶媒体13は、インストール操作を記録する媒体である。インストール操作記憶媒体13は、例えば、CD−RW媒体などである。
【0031】
ソフトウェア製品記憶媒体14は、インストールするソフトウェア製品を記憶している媒体である。ソフトウェア製品記憶媒体14は、ソフトウェア製品のプログラム本体,説明書,およびソフトウェア製品のインストールプログラムを含んでいる。ソフトウェア製品記憶媒体14の例を図9に示す。ソフトウェア製品記憶媒体14は、例えば、CD−RW媒体などである。
【0032】
記憶装置15は、例えば、メモリや磁気ディスク装置などであり、インストール操作記憶部151を含む。
【0033】
配布サーバ2は、プログラム制御で動作する情報処理装置である。配布サーバ2は、図3を参照すると、処理装置21と、入力装置22と、記憶装置23と、インストール操作記憶媒体13と、ソフトウェア製品記憶媒体14とを備えている。また、配布サーバ2は、インストール操作記憶媒体13とソフトウェア製品記憶媒体14とに対する読み書きを行う装置(例えば、CD−RWドライブなど。図示せず。)を備えている。
【0034】
処理装置21は、IST(インストール)操作およびSW(ソフトウェア)製品書込手段211と、IST操作およびSW製品送信手段212と、制御手段213とを含む。
【0035】
IST操作およびSW製品書込手段211は、入力装置22から入力した指示により、インストール操作記憶媒体13からインストール操作を読み込んで、記憶装置23のインストール操作記憶部231に書き込む。また、ソフトウェア製品記憶媒体14からソフトウェア製品を読み込んで、記憶装置23のソフトウェア製品記憶部232に書き込む。
【0036】
IST操作およびSW製品送信手段212は、インストール操作記憶部231からインストール操作を、ソフトウェア製品記憶部232からソフトウェア製品を読み出す。そして、読み出したインストール操作とソフトウェア製品とを実行端末3に送信する。
【0037】
制御手段213は、IST操作およびSW製品書込手段211とIST操作およびSW製品送信手段212とを制御する。
【0038】
入力装置22は、処理装置21に対する指示を入力する。入力装置22は、例えばキーボードとマウス等を含む。
【0039】
記憶装置23は、例えば、メモリや磁気ディスク装置などであり、インストール操作記憶部231とソフトウェア製品記憶部232とを含む。
【0040】
実行端末3は、プログラム制御で動作する情報処理装置である。実行端末3は、図4を参照すると、処理装置31と、入力装置32と、記憶装置33とを備えている。
【0041】
処理装置31は、IST操作およびSW製品受信手段311と、インストール操作起動手段312と、インストール操作実行手段313と、入力代行手段314と、制御手段315とを含む。
【0042】
IST操作およびSW製品受信手段311は、配布サーバ2からインストール操作を受信し、記憶装置33のインストール操作記憶部331に書き込む。また、それに関連するソフトウェア製品を受信し、記憶装置33のソフトウェア製品記憶部332に書き込む。
【0043】
インストール操作起動手段312は、入力装置32から入力された指示により起動され、インストール操作実行処理(インストール操作実行手段313)を起動する。
【0044】
インストール操作実行手段313は、記憶装置33のインストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドを読み出して実行し、インストールプログラムを起動する。インストールプログラムは、入力画面を表示装置(図示せず)に表示して入力待ちする。入力代行手段314から入力された画面操作に従って、記憶装置33のソフトウェア製品記憶部332からソフトウェア製品を読み出してインストール処理を実行し、記憶装置33のソフトウェア製品格納部333にソフトウェア製品を格納する(インストールする)。最後に、全てのインストール操作実行処理が最後まで完了し、ソフトウェア製品格納部333に格納されたかどうかを確認する。
【0045】
入力代行手段314は、インストールプログラムを監視し、インストールプログラムが入力画面(ウィンドウ)を表示して入力待ちになったときに、記憶装置33のインストール操作記憶部331からインストール操作(画面操作)を読み出し、読み出したインストール操作(画面操作)をインストールプログラムに入力する。
【0046】
制御手段315は、IST操作およびSW製品受信手段311とインストール操作起動手段312とインストール操作実行手段313と入力代行手段314とを制御する。
【0047】
入力装置32は、処理装置31に対する指示を入力する。入力装置32は、例えばキーボードとマウス等を含む。
【0048】
記憶装置33は、例えば、メモリや磁気ディスク装置などであり、インストール操作記憶部331とソフトウェア製品記憶部332とソフトウェア製品格納部333とを含む。
【0049】
次に、図1〜図8を参照して本発明の第1の実施例の動作について詳細に説明する。
図5は本発明の第1の実施例の全体の動作を示す流れ図である。
図6は記録端末1の動作を示す流れ図である。
図7は配布サーバ2の動作を示す流れ図である。
図8は実行端末3の動作を示す流れ図である。
【0050】
まず、図1および図5を参照して、全体の動作について説明する。
記憶端末1は、インストール操作記憶処理を行い、インストール操作を記憶する(図5のステップ51)。
【0051】
配布サーバ2は、ステップ51で記憶したインストール操作およびソフトウェア製品の登録処理を行う(図5のステップ52)。
【0052】
さらに、配布サーバ2は、実行端末3に対してインストール操作およびソフトウェア製品を配布する(図5のステップ53)。
【0053】
実行端末3は、受信したインストール操作を基に、インストールを実行する(図5のステップ54)。
【0054】
処理が正常終了したかを判断し、正常終了であれば全体の処理を終了し、そうでなければステップ54に戻る(図5のステップ55)。
【0055】
次に、図2および図6を参照して、記録端末1の動作について、より詳細に説明する。
【0056】
作業者が、入力装置12からソフトウェア製品記憶媒体14に格納されているソフトウェア製品のインストールプログラムを起動し(図6のステップ61)、インストール操作記録手段111を開始し、インストール操作を行う(図6のステップ62)。
【0057】
インストール操作記録手段111は、インストールに伴うマウスやキーボードなどによる画面操作(インストール操作)をインストール操作記憶部151に記録する(図6のステップ63)。
【0058】
インストール操作書込手段112は、インストール操作記憶部151に記録されたインストール操作をインストール操作記憶媒体13に書き込む(図6のステップ64)。
【0059】
続いて、図3および図7を参照して、配布サーバ2の動作について、より詳細に説明する。
【0060】
入力装置22からの指示により、IST操作およびSW製品書込手段211は、インストール操作記憶媒体13に記憶されているインストール操作を記憶装置23上のインストール操作記憶部231に、ソフトウェア製品記憶媒体14に記憶されているソフトウェア製品を記憶装置23上のソフトウェア製品記憶部232に書き込む(図7のステップ71)。
【0061】
IST操作およびSW製品送信手段212は、インストール操作記憶部231に記憶されているインストール操作とソフトウェア製品記憶部232に記憶されているソフトウェア製品とを実行端末3に対して送信する(図7のステップ72)。
【0062】
続いて、図4および図8を参照して、実行端末3の動作について、より詳細に説明する。
【0063】
IST操作およびSW製品受信手段311は、インストール操作およびソフトウェア製品を受信する(図8のステップ81)。
【0064】
IST操作およびSW製品受信手段311は、インストール操作をインストール操作記憶部331に書き込み、ソフトウェア製品をソフトウェア製品記憶部332に書き込む(図8のステップ82)。
【0065】
入力装置32からの指示により、インストール操作起動手段312を起動する(図8のステップ83)。
【0066】
インストール操作起動手段312は、インストール操作実行手段313を起動する(図8のステップ84)。
【0067】
インストール操作実行手段313は、記憶装置33のインストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドを読み出して実行し、インストールプログラムを起動する(図8のステップ85)。
【0068】
インストールプログラムは、入力画面を表示して入力待ちし、入力代行手段314から入力された画面操作に従って、記憶装置33のソフトウェア製品記憶部332からソフトウェア製品を読み出してインストール処理を実行し、記憶装置33のソフトウェア製品格納部333にソフトウェア製品を格納する(図8のステップ86)。
【0069】
次に、図10を参照して、インストール操作記憶部について説明する。
図10はインストール操作記憶部の例を示す図である。
【0070】
先ず、記録端末1がインストール処理に伴う画面操作(インストール操作)をインストール操作記憶部に記録する動作について説明する。
【0071】
(11)インストールプログラム(セットアッププログラム)を起動する。インストール操作記憶部151に、インストールプログラムを起動するコマンドを記録する(図10のa)。
【0072】
(12)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ようこそ」に対して、「次へ」ボタンをクリックする。インストール操作記憶部151に、「次へ」ボタンをクリックしたことを記録する(図10のb)。
【0073】
(13)インストールプログラムが表示するウィンドウ「インストール先の選択」に対して、「参照」ボタンをクリックする。インストール操作記憶部151に、「参照」ボタンをクリックしたことを記録する(図10のc)。
【0074】
(14)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ディレクトリ選択」の「パス」テキストフィールドに対して、インストール先のパスを入力する。インストール操作記憶部151に、入力したインストール先のパスを記録する(図10のd)。
【0075】
(15)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ディレクトリ選択」に対して、「OK」ボタンをクリックする。インストール操作記憶部151に、「OK」ボタンをクリックしたことを記録する(図10のe)。
【0076】
(16)インストールプログラムが表示するウィンドウ「プログラムフォルダの選択」に対して、「次へ」ボタンをクリックする。インストール操作記憶部151に、「次へ」ボタンをクリックしたことを記録する(図10のf)。
【0077】
(17)インストールプログラムはインストール処理を行う。
【0078】
(18)インストールプログラムが表示するウィンドウ「セットアップの完了」に対して、「完了」ボタンをクリックする。インストール操作記憶部151に、「完了」ボタンをクリックしたことを記録する(図10のg)。
【0079】
続いて、実行端末3がインストール操作記憶部に記録された画面操作(インストール操作)を読み出してインストール処理を行う動作について説明する。
【0080】
(21)インストール操作実行手段313は、インストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンド(図10のa)を読み出して実行し、インストールプログラムを起動する。
【0081】
(22)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ようこそ」に対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のb)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0082】
(23)インストールプログラムが表示するウィンドウ「インストール先の選択」に対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のc)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0083】
(24)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ディレクトリ選択」の「パス」テキストフィールドに対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のd)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0084】
(25)インストールプログラムが表示するウィンドウ「ディレクトリ選択」に対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のe)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0085】
(26)インストールプログラムが表示するウィンドウ「プログラムフォルダの選択」に対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のf)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0086】
(27)インストールプログラムはインストール処理を行い、ソフトウェア製品格納部333にソフトウェア製品を格納する。
【0087】
(28)インストールプログラムが表示するウィンドウ「セットアップの完了」に対して、入力代行手段314はインストール操作記憶部331からインストール操作(図10のg)を読み出してインストールプログラムに入力する。
【0088】
次に、第1の実施例の効果について説明する。
【0089】
第1の実施例では、インストール作業誤りをなくすことができるという効果を有する。その理由は、入力代行手段がインストール操作を読み出して入力することで、マウスやキーボードなどの画面操作を必要とするソフトウェア製品のインストールを人手を介さずに自動的に実行し、人手による操作が不要となるためである。
【0090】
また、第1の実施例では、インストールの作業効率を向上することができるという効果を有する。その理由は、インストール操作記憶処理を1回実施してインストール操作を記録し、ネットワークに接続された複数の端末において記録されたインストール操作を利用してインストールができるためである。
【0091】
次に、本発明の第2の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。第2の実施例は、実行端末にインストール可否判断手段とインストール可能SW製品記憶部とを追加している点で第1の実施例と異なる。
【0092】
先ず、第2の実施例の構成について説明する。
図11は第2の実施例における実行端末の構成例を示す図である。
【0093】
第2の実施例のソフトウェア製品インストールシステムは、インストール操作記録処理を行う記録端末1と、インストール操作およびソフトウェア製品の登録処理と配信処理を行う配布サーバ2と、インストール操作実行処理を行う実行端末5と、配布サーバ2と実行端末5とを通信で接続するネットワーク4とを備えている。
【0094】
ここでは、第1の実施例と異なる実行端末5の構成について説明する。
【0095】
実行端末5は、プログラム制御で動作する情報処理装置である。実行端末5は、図11を参照すると、処理装置51と、入力装置32と、記憶装置53とを備えている。
【0096】
処理装置51は、IST操作およびSW製品受信手段311と、インストール操作起動手段512と、インストール操作実行手段313と、入力代行手段314と、制御手段315と、インストール可否判断手段516とを含む。
【0097】
インストール操作起動手段312は、入力装置32から入力された指示により起動され、インストール可否判断手段516を起動する。
【0098】
インストール可否判断手段516は、記憶装置33のインストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドを読み出し、読み出したソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドからインストールするソフトウェア製品名を特定する。特定したソフトウェア製品名がインストール可能SW製品記憶部534に登録されていれば、インストール操作実行処理(インストール操作実行手段313)を起動する。特定したソフトウェア製品名がインストール可能SW製品記憶部534に登録されていなければ、処理を終了し、ソフトウェア製品のインストールを行わない。
【0099】
記憶装置53は、インストール可能SW製品記憶部534を含む。
【0100】
インストール可能SW製品記憶部534は、実行端末5にインストールしてもよい(インストールが許可されている)ソフトウェア製品名を予め記憶している。
【0101】
続いて、第2の実施例の動作について説明する
図12は第2の実施例における実行端末の動作を示す流れ図である。
【0102】
ここでは、第1の実施例と異なる実行端末5の動作について説明する。
【0103】
IST操作およびSW製品受信手段311は、インストール操作およびソフトウェア製品を受信する(図12のステップ121)。
【0104】
IST操作およびSW製品受信手段311は、インストール操作をインストール操作記憶部331に書き込み、ソフトウェア製品をソフトウェア製品記憶部332に書き込む(図12のステップ122)。
【0105】
入力装置32からの指示により、インストール操作起動手段312を起動する(図12のステップ123)。
【0106】
インストール操作起動手段312は、インストール可否判断手段516を起動する(図12のステップ124)。
【0107】
インストール可否判断手段516は、記憶装置33のインストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドを読み出し、読み出したソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドからインストールするソフトウェア製品名を特定する(図12のステップ125)。
【0108】
特定したソフトウェア製品名がインストール可能SW製品記憶部534に登録されているかを判定する(図12のステップ126)。
【0109】
登録されていなければ、処理を終了し、ソフトウェア製品のインストールを中止する(図12のステップ127)。
【0110】
登録されていれば、インストール操作実行処理(インストール操作実行手段313)を起動する(図12のステップ128)。
【0111】
インストール操作実行手段313は、記憶装置33のインストール操作記憶部331からソフトウェア製品のインストールプログラム起動コマンドを読み出して実行し、インストールプログラムを起動する(図12のステップ129)。
【0112】
インストールプログラムは、入力画面を表示して入力待ちし、入力代行手段314から入力された画面操作に従って、記憶装置33のソフトウェア製品記憶部332からソフトウェア製品を読み出してインストール処理を実行し、記憶装置33のソフトウェア製品格納部333にソフトウェア製品を格納する(図12のステップ12A)。
【0113】
次に、第2の実施例の効果について説明する。
【0114】
第2の実施例は、端末の用途に不要なソフトウェア製品をインストールしなくてすむという効果を有する。その理由は、インストール可能なソフトウェア製品として予め登録されているソフトウェア製品のみをインストールするようにしたためである。
【0115】
次に、本発明の他の実施例について説明する。
【0116】
上述した本発明の実施例においては、記録端末と実行端末とを区別して設けているが、他の実施例として、実行端末に記録端末機能をもたせてもよい。これにより、専用の記録端末を用意する必要がなくなる。
【0117】
また、上述した本発明の実施例においては、記録端末と配布サーバとを区別して設けているが、他の実施例として、実行端末に配布サーバ機能をもたせてもよい。これにより、専用の配布サーバを用意する必要がなくなる。
【0118】
また、上述した本発明の実施例においては、ソフトウェア製品のインストールについて説明しているが、他の実施例として、ソフトウェア製品のインストールに限らず、端末上で実行する必要があり、マウスやキーボードなどの画面操作を必要とする処理についても同様のことを行うことができる。
【0119】
本発明による上述した実施例において、実行端末の処理動作を実行するためのプログラム等を、データとして実行端末の磁気ディスクやROM等の記録媒体(図示せず)に記録するようにし、記録されたデータを読み出して実行端末を動作させるために用いる。このように、本発明による実行端末を動作させるデータを記録媒体に記録させ、この記録媒体をインストールすることにより実行端末の機能が実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図
【図2】記録端末の構成例を示す図
【図3】配布サーバの構成例を示す図
【図4】実行端末の構成例を示す図
【図5】本発明の第1の実施例の全体の動作を示す流れ図
【図6】記録端末の動作を示す流れ図
【図7】配布サーバの動作を示す流れ図
【図8】実行端末の動作を示す流れ図
【図9】ソフトウェア製品記憶媒体の例を示す図
【図10】インストール操作記憶部の例を示す図
【図11】第2の実施例における実行端末の構成例を示す図
【図12】第2の実施例における実行端末の動作を示す流れ図
【符号の説明】
【0121】
1 記録端末
2 配布サーバ
3 実行端末
4 ネットワーク
5 実行端末
11 処理装置
12 入力装置
13 インストール操作記憶媒体
14 ソフトウェア製品記憶媒体
15 記憶装置
21 処理装置
22 入力装置
23 記憶装置
31 処理装置
32 入力装置
33 記憶装置
51 処理装置
53 記憶装置
111 インストール操作記録手段
112 インストール操作書込手段
113 インストール実行手段
114 制御手段
151 インストール操作記憶部
211 IST操作およびSW製品書込手段
212 IST操作およびSW製品送信手段
213 制御手段
231 インストール操作記憶部
232 ソフトウェア製品記憶部
311 IST操作およびSW製品受信手段
312 インストール操作起動手段
313 インストール操作実行手段
314 入力代行手段
315 制御手段
331 インストール操作記憶部
332 ソフトウェア製品記憶部
333 ソフトウェア製品格納部
512 インストール操作起動手段
516 インストール可否判断手段
534 インストール可能SW製品記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア製品をインストールするソフトウェア製品インストールシステムであって、
ソフトウェア製品をインストールするための画面操作を記録する手段と、
前記画面操作を入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する、
ことを特徴とするソフトウェア製品インストールシステム。
【請求項2】
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する、
ことを特徴とする請求項1記載のソフトウェア製品インストールシステム。
【請求項3】
記録端末と配布サーバと複数の実行端末とを備えるソフトウェア製品インストールシステムであって、
前記記録端末は、
ソフトウェア製品をインストールする手段と、
前記インストールに伴う画面操作を記憶する手段と、
前記記憶した画面操作を読み出し読み出した前記画面操作を前記配布サーバに送出する手段とを有し、
前記配布サーバは、
前記記録端末から前記画面操作を受け取り受け取った前記画面操作およびソフトウェア製品を前記実行端末に配信する手段を有し、
前記実行端末は、
前記配布サーバから前記画面操作およびソフトウェア製品を受信し受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する手段と、
前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する、
ことを特徴とするソフトウェア製品インストールシステム。
【請求項4】
前記実行端末は、
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する、
ことを特徴とする請求項3記載のソフトウェア製品インストールシステム。
【請求項5】
ソフトウェア製品をインストールするソフトウェア製品インストール方法であって、
ソフトウェア製品をインストールするための画面操作を記録し、
前記画面操作を入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する、
ことを特徴とするソフトウェア製品インストール方法。
【請求項6】
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する、
ことを特徴とする請求項5記載のソフトウェア製品インストール方法。
【請求項7】
記録端末と配布サーバと複数の実行端末とを備えるソフトウェア製品インストールシステムのソフトウェア製品インストール方法であって、
前記記録端末は、
ソフトウェア製品をインストールし、
前記インストールに伴う画面操作を記憶し、
前記記憶した画面操作を読み出し、読み出した前記画面操作を前記配布サーバに送出し、
前記配布サーバは、
前記記録端末から前記画面操作を受け取り、受け取った前記画面操作およびソフトウェア製品を前記実行端末に配信し、
前記実行端末は、
前記配布サーバから前記画面操作およびソフトウェア製品を受信し、受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶し、
前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する、
ことを特徴とするソフトウェア製品インストール方法。
【請求項8】
前記実行端末は、
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する、
ことを特徴とする請求項7記載のソフトウェア製品インストール方法。
【請求項9】
ソフトウェア製品のインストールを実行する実行端末であって、
ソフトウェア製品をインストールするための画面操作およびソフトウェア製品を受信し受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する手段と、
前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する手段とを有する、
ことを特徴とする実行端末。
【請求項10】
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する手段を有する、
ことを特徴とする請求項9記載の実行端末。
【請求項11】
ソフトウェア製品のインストールを実行する実行端末のプログラムであって、
実行端末に、
ソフトウェア製品をインストールするための画面操作およびソフトウェア製品を受信する機能、
受信した前記画面操作および前記ソフトウェア製品を記憶する機能、
前記記憶した前記画面操作を読み出して入力し前記ソフトウェア製品のインストールを実行する機能、
を実現させるためのプログラム。
【請求項12】
前記ソフトウェア製品のインストールの可否を判断する機能、
を実現させるための請求項11記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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