説明

タッチパッドデバイスの制御装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体

【課題】 タッチパッドデバイスのポインティング操作領域が狭まるのを防止すると共にマウスを用いた時と同様の操作に限らず様々な操作機能を実現することにより操作性を向上することができるタッチパッドデバイスの制御装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】コンピュータ100は、コマンド入力や動作指示等を行うタッチパッドデバイス104と、タッチパッドデバイス104の動作設定情報を保存するハードディスクやROM、DVD等のデータ記憶装置103と、画像を表示する表示部105とを備える。操作者の指がタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域上に第2指示点でタッチしたときに、第1指示点に基づいてポインティング操作領域を複数の仮想領域に分割すると共に、第2指示点がどの仮想領域に含まれるかを判定し、第2指示点を含む仮想領域に割り当てられた動作パラメータ及び領域パラメータを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパッドデバイスの制御装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体に関し、特に、コンピュータに用いられるタッチパッドデバイスの制御装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパッドデバイスは、ユーザインターフェイスとして携帯型のパーソナルコンピュータに埋め込まれたり、デスクトップ型のコンピュータに外付けされた形態で使用され、コンピュータの画面上でカーソルを移動させる。
【0003】
また、上記タッチパッドデバイスにおいて、ブラウザ等のスクロール操作にかかる手間を軽減するために、パッド領域内のポインティング操作領域以外の所定の領域に上スクロールさせるための特定領域と下スクロールさせるための特定領域とを設け、それらの領域において操作を行った場合には、それぞれ上スクロール、下スクロールを実行する技術(例えば、特許文献1参照)と、入力操作面に縦スクロール領域と横スクロール領域とを設け、それらの領域において操作を行った場合には、それぞれ縦スクロール、横スクロール操作を実行する技術(例えば、特許文献2参照)とが提案されている。
【特許文献1】特開2000―181617号公報
【特許文献2】特開2000―214994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術では、タッチパッドデバイスの操作領域内に常時上下スクロールさせるための特定領域や縦横スクロール領域のような特定操作領域を確保するため、タッチパッドデバイスの操作領域内のポインティング操作領域を狭め、結果として、操作が円滑に行えなくなる。
【0005】
また、従来のタッチパッドデバイスのポインティング操作において、上記のように特定操作領域へ機能割り当てを行わない場合、オブジェクトのドラッグ、マウスカーソルの移動等のマウスを用いた時と同様の限られた操作のみしか行えない。
【0006】
本発明の目的は、タッチパッドデバイスのポインティング操作領域が狭まるのを防止すると共にマウスを用いた時と同様の操作に限らず様々な操作機能を実現することにより操作性を向上することができるタッチパッドデバイスの制御装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1記載のタッチパッドデバイスの制御装置は、ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御装置において、前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割手段と、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当て手段と、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項12記載のタッチパッドデバイスの制御方法は、ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御方法において、前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割ステップと、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当てステップと、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項23記載のタッチパッドデバイスの制御プログラムは、ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御プログラムにおいて、前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割モジュールと、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当てモジュールと、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
請求項24記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項23記載のプログラムを格納することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点の座標を基準点として操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割し、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当て、上記所定の座標上で第2指示点を含む分割された仮想領域の1つに係る所定の操作機能を実行するので、機能割り当てを行う特定操作領域を確保することなく様々な操作機能を実現することができ、もってタッチパッドデバイスのポインティング操作領域が狭まるのを防止すると共にマウスを用いた時と同様の操作に限らず様々な操作機能を実現することにより操作性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係るタッチパッドデバイスを備えるコンピュータの構成を概略的に示す図である。
【0014】
図1において、コンピュータ100は、プログラムのワークエリアや一時的に保持するデータのバッファであるRAM102と、RAM102に記憶されたプログラムを実行する後述する図2のCPU101と、コマンド入力や動作指示等を行うタッチパッドデバイス104と、タッチパッドデバイス104の動作設定情報を保存し、タッチパッドデバイス104の制御用のプログラムや、データ符号化/複合化用のプログラムを保存するハードディスクやROM、DVD等のデータ記憶装置103と、画像を表示する表示部105とを備え、これらはシステムバスで接続されている。表示部105は、外付けのスピーカ付きプロジェクタ等の出力装置であってもよい。
【0015】
図2は、図1におけるCPU101の構成を概略的に示す図である。
【0016】
図2において、CPU101は、データ記憶装置103、タッチパッドデバイス104、及び表示部105に接続された制御部106と、制御部106に接続された機能実行部107と、データ記憶装置103に接続された設定部108とを備える。
【0017】
制御部106は、データ記憶装置103に保存されたタッチパッドデバイス104の動作設定情報と、タッチパッドデバイス104からの指示とから、機能実行部107へ機能実行指示と表示部105へ仮想領域分割指示を出力する。
【0018】
機能実行部107は、制御部106から指示された機能をコンピュータ100において実行する。設定部108は、タッチパッドデバイス104の仮想領域分割における機能を設定する。
【0019】
図1におけるタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域は、CPU101によって実行されるソフトウェアによって図3に示すようなマトリックスタイプの4つの仮想領域に分割される。この仮想領域分割は、以下のように行われる。
【0020】
タッチパッドデバイス104のポインティング操作領域は、その左下の角部を原点としてx−y座標が定義される。この原点を基準として、タッチパッドデバイス104に向かって右方向をx軸の正の方向、上方向をy軸の正の方向とする。図中、Xmaxは、タッチパッド感知領域の最大x座標、Ymaxは、タッチパッド感知領域の最大y座標を示し、xは、操作者による任意の第1指示点のx座標、yは、同第1指示点のy座標である。
【0021】
操作者が任意の第1指示点でタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域にタッチすると、当該操作領域は、表1に示すように、領域1として、座標(0,y),(0,Ymax),(x,Ymax),(x,y)を各頂点とする矩形領域と、領域2として、座標(x,y)(x,Ymax)(Xmax,Ymax)(Xmax,y)を各頂点とする矩形領域と、領域3として、座標(0,0),(0,y),(x,y),(x,0)を各頂点とする矩形領域と、領域4として、座標(x,0)(x,y)(Xmax,y)(Xmax,0)を各頂点とする矩形領域との4つに分割される。
【0022】
【表1】

【0023】
これらの領域1〜4には、例えば表2に示すように、夫々タッチパッド機能や、領域パラメータ算出式、動作パラメータ算出式が割り当てられている。
【0024】
【表2】

【0025】
操作者は、これらの領域の1つにおいて任意の第2指示点でタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域にタッチすると、該当領域に割り当てられた所定の操作機能等を行うことができる。
【0026】
表2において、例えば、所定の操作機能については、領域1には、「ウィンドウを閉じる」機能、領域2及び領域4には、「上下スクロール」機能、領域3には、「高速左右スクロール」機能が割り当てられている(割り当て手段)(図9)。
【0027】
領域パラメータは、仮想領域分割時に動的に決定される値であり、表2の領域パラメータ(Ap)算出式によって算出される。例えば、各操作領域の面積、縦幅、横幅に応じて画面のスクロール量を設定したり、指示点の移動距離に応じてスクロール距離や、画面の拡大/縮小比を設定したりする。
【0028】
動作パラメータは、仮想領域分割時に操作者により夫々設定される値であり、表2の動作パラメータ算出式によって算出される(図4)。
【0029】
本実施の形態では、領域パラメータ導出手段として仮想領域の面積を用いた例を示しており(表2)、領域パラメータ算出式は、領域2及び3に示すように、動作パラメータ算出式を決定付けるものとして記録される。また、機能割り当て方法によっては、領域3に割り当てられた機能のように、領域パラメータと関連はなくとも、機能に付随した基本設定値(DefaultParam)以外の値を記録することができる。
【0030】
各仮想領域には、所定の操作機能特性を設定部108により提供される図4に示すGUIインターフェースにより設定が可能である。また、本実施の形態では、設定部108により設定され、各仮想領域に割り当てられる操作機能は、例えばスクロールバーの上下スクロール機能や左右スクロール機能であり、オブジェクトの拡大/縮小機能であるが、該領域にタッチしたときにウィンドウを閉じる機能でもよく、動画再生における再生速度を調節する機能でもよく、また、音声再生時における音量調節機能等であってもよい。これら設定部108による設定は、データ記録装置103の設定情報保持部に保持される。さらに、タッチパッドを透過型として、各仮想領域に割り当てられた操作機能をタッチパッドを透過させて表示してもよく(図10(a),(b),(c))、サムネイルとしてディスプレイ上に表示してもよい。
【0031】
本実施の形態では、タッチパッドデバイスのポインティング操作領域をマトリックスタイプのx−y座標で規定しているが、極座標(r,θ)で規定してもよい。
【0032】
また、図4に示すGUIインターフェースにより、仮想領域分割時の領域パラメータと、動作パラメータとの関連付けに関する設定を行ってもよい。この場合、制御部106は、図3の領域2と領域4に示したように、動作パラメータ算出式と領域パラメータとを関連付けるように設定情報保持部に設定を行う。
【0033】
本実施の形態では、主としてマトリックスタイプとしてタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域を4分割しているが、図5に示すように、上下2分割や左右2分割を行ってもよく、又は分割せずに通常とは異なる機能を割り当ててもよい。
【0034】
本実施の形態では、領域パラメータ導出手段として仮想領域の面積を用いた例を示しているが(表2)、領域の縦幅、横幅を用いてもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、表2に示した、領域パラメータ算出式を直接設定する手段を操作者に提供していないが、これを直接設定するようにしてもよい。
【0036】
図6は、図1におけるタッチパッドデバイス104の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0037】
本処理は、コンピュータ100のCPU101によって実行される。
【0038】
図6において、入力待機状態から、操作者の指がポインティング操作領域上にタッチした第1指示点を検知すると(ステップS601でYES)、この第1指示点の座標や移動距離等に基づいて通常のポインティング動作を行い(ステップS602)、操作者の指が第1指示点でタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域から離れたか否かを判別し(ステップS603)、離れたときは、ステップS601以降の処理を繰り返す。
【0039】
ステップS603の判別の結果、操作者の指が第1指示点で離れていないときは、第2指示点を検知したか否かを判別し(ステップS604)、検知していないときは、ステップS602の処理に戻る。
【0040】
ステップS604の判別の結果、操作者の指がポインティング操作領域に第2指示点でタッチすると(ステップS604でYES)、図8に示すように、設定部108により設定されたマトリックスタイプに基づいて第1指示点801の座標を基準点としてポインティング操作領域を4つの仮想領域に分割する(分割手段)と共に(ステップS605a)、第2指示点801が分割された4つの仮想領域のどの領域に含まれるかを判定する(ステップS605b)。
【0041】
次いで、後述する図7の動作パラメータ算出処理を実行し(ステップS606)、第2指示点の座標を含む仮想領域に割り当てられた動作パラメータに応じた機能を実行し(ステップS607)(実行手段)。その後、第1指示点における操作者の指、及び第2指示点における操作者の指がタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域から離れたか否かを判別し(ステップS608)、第1指示点及び第2指示点の双方における操作者の指がタッチパッドデバイス104から離れていないときは、ステップS605以降の処理を繰り返し、第2指示点における操作者の指が離れたときは、ステップS602以降の処理を、第1指示点における操作者の指が離れたときは、第2指示点を第1指示点と変更した上で(ステップS609)、ステップS602以降の処理を繰り返す処理に戻る。
【0042】
図6の処理によれば、操作者の指がタッチパッドデバイス104のポインティング操作領域上に第2指示点でタッチしたときに、第1指示点に基づいてポインティング操作領域を複数の仮想領域に分割すると共に(ステップS605a)、第2指示点がどの仮想領域に含まれるかを判定し(ステップS605b)、第2指示点を含む仮想領域に割り当てられた動作パラメータに応じた機能を実行する(ステップS607)ので、タッチパッド画面上のポインティング操作領域が狭まるのを防止すると共にマウスを用いた時と同様の操作に限らず様々な操作機能を実現することにより操作性を向上することができる。
【0043】
図7は、図6のステップS606で実行される動作パラメータ算出処理の手順を示すフローチャートである。
【0044】
本処理は、コンピュータ100のCPU101によって実行される。
【0045】
図7において、データ記憶装置103に保存された図3に示した設定情報である動作パラメータ設定テーブルを取得し(ステップS701)、動作パラメータ算出式中に領域パラメータ値が含まれているか否かを判別する(表2)(ステップS702)。
【0046】
ステップS702の判別の結果、動作パラメータ算出式中に領域パラメータ値が含まれているときは、領域パラメータ計算式から領域パラメータを算出した(ステップS703)後、領域パラメータ値が含まれていないときは、直ちに、動作パラメータ算出式から動作パラメータを算出して(ステップS704)、本処理を終了する。
【0047】
図7の処理によれば、動作パラメータ算出式中に領域パラメータ値が含まれているときは(ステップS702でYES)、領域パラメータ計算式から領域パラメータを算出し(ステップS703)、可能な場合は、動作パラメータ算出式から動作パラメータを算出する(ステップS704)ので、動作パラメータと領域パラメータとを関連付けることにより、図11に示すように領域面積が大きいときは指示点移動距離に対するスクロール距離を短く、領域面積が小さいときは指示点移動距離に対するスクロール距離を長くするなどの操作効果が実現可能となる。
【0048】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0049】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0050】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0051】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0052】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係るタッチパッドデバイスを備えるコンピュータの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるCPUの構成を概略的に示す図である。
【図3】図1におけるタッチパッドデバイスのポインティング操作領域上の4つの仮想領域を説明する図である。
【図4】図3における仮想領域に割り当てられる操作機能を設定するのに用いられるGUIインターフェースを示す図である。
【図5】図1におけるタッチパッドデバイスのポインティング操作領域をマトリックスタイプのx−y座標で分割する場合の分割の形態を説明する図である。
【図6】図1におけるタッチパッドデバイスの制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS606で実行される動作パラメータ算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図6のステップS605aで分割により形成された4つの仮想領域を説明する図である。
【図9】図3における仮想領域に割り当てられる操作機能を示す図である。
【図10】図9における仮想領域に割り当てられる操作機能を示す図であり、(a)は動作パラメータのみの関連付けに関する機能を割り当てた場合を示し、(b)は領域パラメータと動作パラメータとの関連付けに関する機能を割り当てた場合を示し、(c)は第2指示点によって機能を実行する場合を示す。
【図11】図9における領域パラメータと動作パラメータとの関連付けに関する機能を割り当てた場合において、第2指示点の移動距離に対するスクロール距離を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
100 コンピュータ
101 CPU
102 RAM
103 データ記憶装置
104 タッチパッドデバイス
105 表示部
106 制御部
107 機能実行部
108 設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御装置において、
前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割手段と、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当て手段と、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行手段とを備えることを特徴とするタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項2】
前記所定の座標は、x−y座標であることを特徴とする請求項1記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項3】
前記所定の操作機能は、夫々所望に応じて設定可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項4】
前記所定の操作機能は、前記第2の指示点の操作量に応じた動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項5】
前記所定の操作機能は、前記仮想領域の所定のパラメータに応じた動作を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項6】
前記仮想領域の所定のパラメータは、前記仮想領域の面積、縦幅、及び横幅の少なくとも1つを用いて算出した値であることを特徴とする請求項5記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項7】
前記所定の操作機能は、画面のスクロール機能、音量調節機能、動画再生速度調節機能、画面の拡大/縮小比変更機能の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項8】
前記画面のスクロール機能は、前記第2の指示点の操作量に応じて画面をスクロールする機能であることを特徴とする請求項7記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項9】
前記画面のスクロール機能は、前記仮想領域の所定のパラメータに応じて画面をスクロールする機能であることを特徴とする請求項7又は8記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項10】
前記画面の拡大/縮小比変更機能は、前記第2の指示点の操作量に応じて前記画面の拡大/縮小比を変更することを特徴とする請求項7記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項11】
前記タッチパッドデバイスは、前記分割された仮想領域を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御装置。
【請求項12】
ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御方法において、
前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割ステップと、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当てステップと、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行ステップとを備えることを特徴とするタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項13】
前記所定の座標は、x−y座標であることを特徴とする請求項12記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項14】
前記所定の操作機能は、夫々所望に応じて設定可能であることを特徴とする請求項12又は13記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項15】
前記所定の操作機能は、前記第2の指示点の操作量に応じた動作を行うことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項16】
前記所定の操作機能は、前記仮想領域の所定のパラメータに応じた動作を行うことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項17】
前記仮想領域の所定のパラメータは、前記仮想領域の面積、縦幅、及び横幅の少なくとも1つを用いて算出した値であることを特徴とする請求項16記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項18】
前記所定の操作機能は、画面のスクロール機能、音量調節機能、動画再生速度調節機能、画面の拡大/縮小比変更機能の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項19】
前記画面のスクロール機能は、前記第2の指示点の操作量に応じて画面をスクロールする機能であることを特徴とする請求項18記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項20】
前記画面のスクロール機能は、前記仮想領域の所定のパラメータに応じて画面をスクロールする機能であることを特徴とする請求項18又は19記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項21】
前記画面の拡大/縮小比変更機能は、前記第2の指示点の操作量に応じて前記画面の拡大/縮小比を変更することを特徴とする請求項18記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項22】
前記タッチパッドデバイスは、前記分割された仮想領域を表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項12乃至21のいずれか1項に記載のタッチパッドデバイスの制御方法。
【請求項23】
ポインティング操作領域の所定の座標上で第1指示点及び第2指示点の各座標を認識可能であるタッチパッドデバイスの制御プログラムにおいて、
前記第1指示点の座標を基準点として前記操作領域を少なくとも1つの仮想領域に分割する分割モジュールと、当該分割された仮想領域に夫々所定の操作機能を割り当てる割り当てモジュールと、前記第2指示点を含む前記分割された仮想領域の1つに係る前記所定の操作機能を実行する実行モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とするタッチパッドデバイスの制御プログラム。
【請求項24】
請求項23記載の制御プログラムを格納していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−11797(P2007−11797A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−193098(P2005−193098)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】