説明

タッピングオイル塗布装置

【課題】 簡単で手間がかからず、かつオイル垂れを防止し得るタッピングオイル塗布装置を提供すること。
【解決手段】 タップAをハウジング10のタップ挿入口14から挿入すると、その挿入動作に連動してハウジング10内の一次側移動部材20が移動し、この移動によって連動部材30が揺動し、さらに連動部材30の揺動により二次側部材40が移動して、タッピングオイル充填槽50内部に侵入する。そして、ハウジングオイル充填槽50の内部空間が二次側部材40の侵入によりその空間容積が狭められることにより、空間が狭められた分の余剰のタッピングオイルがオイル塗布管60から外部に放出され、この放出されたオイルがタップAに塗布される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タップに潤滑性のタッピングオイルを塗布するためのタッピングオイル塗布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タップは、ネジ加工を行う際に必要となる工具であるが、使用頻度や使用条件によりタップのネジ山がだれるなどしてネジ加工品質が劣化することを防止するために、タッピングオイルを塗布してからネジ加工を行う場合が多い。このタッピングオイル塗布作業は、作業者が手作業で行っている。また、タッピングオイルをスポット的に給油するための給油機も開発されている(非特許文献1参照)
【非特許文献1】大昭和精機株式会社 総合カタログ Vol.4 ツーリング偏 201頁 スポットオイラー
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、作業者が手作業でタッピングオイルの塗布を行うと、時間がかかる上、タッピングオイルが垂れるなどして作業場を汚染するという問題がある。また、非特許文献1に記載の給油機にしても、タップに給油機を照準させるための作業工数がかかる上、タッピングオイル漏れの問題は手作業の場合と同様である。
【0004】
ゆえに、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡単で手間がかからず、かつオイル垂れを防止し得るタッピングオイル塗布装置を提供することを、技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために講じた請求項1の発明は、
タップにタッピングオイルを塗布するためのタッピングオイル塗布装置であって、
タップが挿入されるタップ挿入口が形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、タップが前記タップ挿入口から前記ハウジング内に挿入される挿入動作に連動して前記ハウジング内を移動する一次側移動部材と、
一端及び該一端よりも下方に位置する他端を備え、該一端と他端との間に形成される揺動中心を中心として前記ハウジング内で揺動可能に軸支されるとともに、前記一次側移動部材に前記一端側で係合された連動部材と、
前記ハウジング内に配置され、前記連動部材の前記他端側に係合されるとともに、前記連動部材の揺動動作に伴って移動可能な二次側移動部材と、
該ハウジング内に配置され、内部にタッピングオイルが充填される充填空間を有するとともに、前記二次側移動部材が前記充填空間に侵入するように挿通可能な第1開口が形成されたタッピングオイル充填槽と、
前記充填空間に連通し前記ハウジング内に挿入されたタップに向かって開口する開口端を有するオイル塗布管と
を具備することを特徴とする、タッピングオイル塗布装置としたことである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、タップがハウジングのタップ挿入口から挿入されると、その挿入動作に連動してハウジング内の一次側移動部材が移動する。一次側移動部材は連動部材の一端側に係合しているため、この移動によって連動部材も動作するが、連動部材は揺動中心にてハウジングに軸支されているため、一次側移動部材の移動に伴い連動部材は揺動する。一方、連動部材の他端側には二次側移動部材が係合しているため、この連動部材の揺動により二次側部材が移動し、第1開口よりハウジング内のタッピングオイル充填槽内部の充填空間内に侵入する。すると、ハウジングオイル充填槽の充填空間は、二次側移動部材の侵入によりその空間容積が狭められ、余剰のタッピングオイルがオイル塗布管から外部に放出される。オイル塗布管は、ハウジング内に挿入されたタップに向かって開口しているので、オイル塗布管から外部に放出されたタッピングオイルは開口端よりタップに向かって放射され、タップへのタッピングオイルの塗布が実行される。
【0007】
本発明におけるタッピングオイル塗布装置においては、上記したように、タップの挿入動作に連動してタッピングオイルがタップに塗布されるようになっており、タップを装置に挿入するだけという簡単な動作でタッピングオイルの塗布を実現する。これにより、手作業で塗布することによる作業工数を大幅に低減することができる。また、装置内でタッピングオイルを塗布するため、オイルが漏れて作業環境を汚染する心配もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は、本例のタッピングオイル塗布装置を正面から見た概略図である。図において、本例のタッピングオイル塗布装置100は、ハウジング10と、一次側移動部材20と、連動部材30と、二次側移動部材40と、タッピングオイル充填槽50と、オイル塗布管60とを備えて構成される。
【0010】
ハウジング10は、直方体形状に形成されており、底壁11、及び四方の側壁12a、12b、12c、12d(図3参照)を備える。尚、天壁は、あってもなくても良い。また、本例においてはその寸法を、幅65ミリメートル、高さ200ミリメートル、奥行160ミリメートルとしている。
【0011】
図1に示すように、ハウジング10の側壁12aには、タップ挿入口14が形成されている。このタップ挿入口14からは、タッピングオイルを塗布されるべきタップAがハウジング10内に挿入される。
【0012】
また、ハウジング10の側壁12cには、上側LM(直動)ガイド15及び下側LM(直動)ガイド16が取り付けられている。上側LMガイド15は、一次側移動部材20の直動動作をガイドするものであり、下側LMガイド16は、二次側移動部材40の直動動作をガイドするものである。これら両ガイド15及び16は、本例においては水平方向に平行に取り付けられているが、本発明の作用効果を実現する限りにおいては、水平方向でなくても、また平行でなくても良い。
【0013】
一次側移動部材20は、ガイド部21及び当接部22とを備えて構成されている。ガイド部21は、上側LMガイド15と嵌合している部分であり、この部分と上側LMガイド15との嵌合によって、一次側移動部材20の水平方向への直動性が確保される。また、当接部22は、図1に示すように上側LMガイド15におけるガイド端(図示右側端)において、ハウジング10に形成されたタップ挿入口14に侵入し、タップ挿入口14をふさいでいる状態となっている。従って、タップAをタップ挿入口14からハウジング10内に挿入させようとすると、タップAによって当接部22が押され、これによりタップAの挿入動作に連動して一次側移動部材20が水平方向に移動されるようになっている。
【0014】
連動部材30は、長尺状の部材であり、一端31及び他端35を備える。一端31側には、第1係止ピン32が取り付けられており、この第1係止ピン32には、第1回転ローラ33が、第1係止ピン32を軸として回転自在に取り付けられている。そして、図1に示すように、第1回転ローラ33の回転面は、一次側移動部材20のガイド部21の先端と当接されている。
【0015】
連動部材30の一端31と他端35との間の位置(本例では両端のほぼ中心位置)には、中心孔が形成されており、この中心孔に固定ピン34が挿通されている。固定ピン34は、ハウジング10の対向する側壁13c、13dに両端が固定されている。従って、連動部材30は、固定ピン34を中心として一端31側及び他端32側が揺動可能に構成されている。
【0016】
連動部材30の他端35側は、図1からわかるように一端31よりも下方に位置している。また、他端35側には、第2係止ピン36が取り付けられており、この第2係止ピン36には、第2回転ローラ37が、第2係止ピン36を軸として回転自在に取り付けられている。
【0017】
二次側移動部材40は、ガイド部41及びと押出部42とを備えて構成されている。ガイド部41は、下側LMガイド16と嵌合している部分であり、この部分と下側LMガイド16との嵌合によって、二次側移動部材40の水平方向への直動性が確保される。尚、図1に示すように、第2回転ローラ37の回転面は、二次側移動部材40のガイド部41の先端と当接されている。
【0018】
タッピングオイル充填槽50は、ハウジング10の図示下部の一方隅に形成されており、内部にタッピングオイルの充填空間51を形成している。また、側壁には第1開口52が、上壁には第2開口53が形成されており、それぞれの開口52、53は共に充填空間51に連通している。また、二次側移動部材40の押出部42は、図からわかるようにタッピングオイル充填槽50の第1開口52に面して配置されている。従って、二次側移動部材40が図1において右側に水平に移動すると、押出部42が第1開口52からタッピングオイル充填槽50の充填空間51内に侵入し、充填空間51の空間容積を狭める。
【0019】
また、タッピングオイル充填槽50の第2開口53には、オイル塗布管60の一端61が連通している。このオイル塗布管60は、図に示すように一端61から上方に伸びて形成された後に下向きに折り曲げられ、他端62がハウジング10内部の上部から下向きに開口している。この他端62の開口部位は、タップAがタップ挿入口14からハウジング10内に挿入された際のタップの真上に位置する。
【0020】
図3は、図1における二次側移動部材40付近を上方向から見た概略図である。図3からわかるように、二次側移動部材40のガイド部41には、T字状のストッパ部材43が取り付けられている。一方、ハウジング10の側壁12bには、L字状のストッパ部材44が取り付けられている。これらのT字状のストッパ部材43とL字状のストッパ部材44との間に、スプリング45が取り付けられている。このスプリング45は、収縮方向(図示左方向)に付勢力を発生するように、両ストッパ部材43、44に取り付けられる。従って、スプリング45の付勢力によって、二次側移動部材40が常に図示左方向、すなわち、押出部材42がタッピングオイル充填槽50から遠ざかる方向に付勢される。さらに、二次側移動部材40の付勢力を受けて、連動部材30が図1において時計回り方向に揺動するように付勢される。この連動部材30の揺動付勢により、一次側移動部材20が、図示右方向へ付勢され、一時側移動部材20が右方向へ移動しようとする。しかしながら、図1の状態は、一次側移動部材20が上側LMガイド15のガイド端に当接している状態であり、これ以上一次側移動部材20が図示右方向に進行することはできない。従って、通常の待機状態として、図1の状態が維持される。
【0021】
上記構成のタッピングオイル塗布装置100において、以下にその作動について、図1〜図4を用いて説明する。尚、図1及び図3は、タッピングオイルをタップAに塗布する前の状態を示す図、図2及び図4は、タッピングオイルをタップAに塗布している際の状態を示す図である。
【0022】
まず、ハウジング10内にタッピングオイルを充填する。この場合において、オイル液面が、少なくともタッピングオイル充填槽50の第1開口52の上縁よりも高い位置となるようにタッピングオイルを充填する必要がある。これよりもオイル充填量が少ないと、タッピングオイル充填槽50内にタッピングオイルが十分に充填されないからである。また、オイル液面が、ハウジング10に形成されたタップ挿入口14の下縁よりも低い位置となるようにオイル充填量を制限する必要がある。これよりも高い位置となると、タッピングオイルがタップ挿入口14から漏れ出すからである。
【0023】
ハウジング10内にタッピングオイルが充填されると、充填されたオイルはタッピングオイル充填槽50内にも侵入し、充填槽50内の充填空間51がタッピングオイルで充填される。このような状態で、図1に示すように、タッピングオイルを塗布すべきタップAをタップ挿入口14からハウジング10内に挿入する。タップ挿入口14には、第1移動部材20の当接部22が配置されているので、タップAの挿入動作に伴って当接部22がタップAにより押される。このときの押圧力がスプリング45による付勢力を上回れば、タップAはスプリング45の付勢力に抗してハウジング10内に挿入される。
【0024】
タップAがハウジング10内に挿入されると、タップAに当接している当接部22が図1において左方向に移動する。これに伴って一次側移動部材20が上側LMガイド15にガイドされて水平左方向に移動する。
【0025】
上述したように、一次側移動部材20のガイド部21には、連動部材30の一端31側の第1係止ピン32に取り付けられた第1回転ローラ33が係合しているため、一次側移動部材20の移動力が第1回転ローラ33を介して連動部材30に伝わる。ここで、連動部材30は固定ピン34によりハウジング10に固定されているために、一次側移動部材20の移動動作が固定ピン34を中心とした揺動動作に変換され、連動部材30が固定ピン34を中心として図示反時計回り方向に揺動する。この場合において、一次側移動部材20の直線運動と、連動部材30の回転揺動運動との運動方向の違いによって第1回転ローラ33が一次側移動部材20と係合するポイントがずれていく(図1から図2に向かうにつれて係合部分が上方向にシフトしていく)が、このずれは、第1回転ローラ33が回転することで吸収される(なお、回転ローラが回転していなくても、すべりによって吸収される態様であっても良い)。
【0026】
連動部材30の反時計回り方向の揺動動作は、連動部材30の他端側に配置された第2回転ローラ37に係合した二次側移動部材40に伝達される。そして、連動部材30の揺動動作に伴って、二次側移動部材40が下側LMガイド16にガイドされて水平右方向に移動する。このとき、二次側移動部材40の直線運動と、連動部材30の回転揺動運動との運動方向の違いによって、第2回転ローラ37が二次側移動部材40と係合するポイントがずれていく(図1から図2に向かうにつれて係合部分が下方向にシフトしていく)が、このずれは、第1回転ローラ37が回転することで吸収される(なお、回転ローラが回転していなくても、すべりによって吸収される態様であっても良い)。
【0027】
上記のようにして二次側移動部材40が図示右方向に移動すると、二次側移動部材40の押出部42がタッピングオイル充填槽50の第1開口52から充填空間51内に入り込む。これにより、タッピングオイル充填槽50の充填空間51の空間容積が狭められる。空間容積が狭められた分、余剰となった内部のタッピングオイルは第2開口53からオイル塗布管60を経て、オイル塗布管60の他端の開口端62から放出される。オイル塗布管60の他端開口端62は、タップ挿入口14から挿入されたタップAに面しているので、オイル塗布管60から外部に放出されたタッピングオイルはこのタップAに塗布される。このようにして、タップAへのタッピングオイルの塗布が実現される。尚、このときタップAから垂れ落ちたタッピングオイルはハウジング10内に充填されたタッピングオイルと混ざる。
【0028】
タップAへのタッピングオイルの塗布が完了した後、タップAをタップ挿入口14から引き抜くと、スプリング45の付勢力に抗する力が解除されるため、スプリング45の収縮方向への付勢力によって、二次側移動部材が図2において図示左方向へ移動させられる。これに伴い、連動部材30が時計回り方向へ揺動する。さらに、この揺動動作に伴い、一次側移動部材20が図示右方向に移動する。これにより、図2の状態から図1の状態に戻る。
【0029】
図2の状態から図1の状態に戻る際に、二次側移動部材40の押圧部42は、タッピングオイル充填槽50の充填空間51の内部から第1開口52を経て外部に出る。このため、充填空間51内の空間容積が拡大するが、拡大した分のタッピングオイルが第1開口52と押圧部42との隙間から充填空間51内に流れ込む。そして、次回のタッピングオイルの塗布に備える。
【0030】
以上のように、本例のタッピングオイル塗布装置100は、タップAが挿入されるタップ挿入口14が形成されたハウジング10と、ハウジング10内に配置されてタップAがタップ挿入口14からハウジング10内に挿入される挿入動作に連動してハウジング10内を移動する一次側移動部材20と、一端31及びこの一端31よりも下方に位置する他端35を備え、一端31と他端35との間に形成される揺動中心(固定ピン34)を中心としてハウジング10内で揺動可能に軸支されるとともに一次側移動部材20に一端31側で係合された連動部材30と、ハウジング10内に配置されて連動部材30の他端35側に係合されるとともに連動部材30の揺動動作に伴って移動可能な二次側移動部材40と、ハウジング10内に配置されて内部にタッピングオイルが充填されるとともに二次側移動部材40が充填空間51に侵入するように挿通可能な第1開口52が形成されたタッピングオイル充填槽50と、タッピングオイル充填槽50の充填空間51に連通しハウジング10内に挿入されたタップAに向かって開口する開口端(他端開口端62)を有するオイル塗布管60とを具備する。
【0031】
従って、タップAがハウジング10のタップ挿入口14から挿入されると、その挿入動作に連動してハウジング10内の一次側移動部材20が移動し、この移動によって連動部材30が揺動し、さらに連動部材30の揺動により二次側部材40が移動して、タッピングオイル充填槽50内部に侵入する。そして、ハウジングオイル充填槽50の内部空間が二次側部材40の侵入によりその空間容積が狭められることにより、空間が狭められた分の余剰のタッピングオイルがオイル塗布管60から外部に放出される。オイル塗布管60は、ハウジング10内に挿入されたタップAに向かって開口しているので、オイル塗布管60から外部に放出されたタッピングオイルは開口端(他端62)よりタップAに向かって放射され、タップAへのタッピングオイルの塗布が実行される。
【0032】
すなわち、本例のタッピングオイル塗布装置100は、タップの挿入動作に連動してタッピングオイルがタップに塗布されるようになっており、タップを装置に挿入するだけという簡単な動作でタッピングオイルの塗布を実現する。これにより、手作業で塗布することによる作業工数を大幅に低減することができる。
【0033】
また、本例においては、連合部材30の揺動中心を、ほぼ中央としているが、これを適宜ずらすことも可能である。例えば、揺動中心(固定ピン34の位置)を、他端32側にずらせば、テコの原理によって、タップAを挿入する際の力がわずかであってもタッピングオイルを塗布することができる。一方、一端31側にずらせば、タップAを挿入する力はある程度必要であるが、わずかの挿入量で大量のタッピングオイルを塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態における、タッピングオイル塗布装置のオイル塗布前の状態を示す概略正面図である。
【図2】本発明の実施形態における、タッピングオイル塗布装置のオイル塗布中の状態を示す概略正面図である。
【図3】図1の状態において、二次側移動部材40付近の構成を示す概略上面図である。
【図4】図2の状態において、二次側移動部材40付近の構成を示す概略上面図である。
【符号の説明】
【0035】
10:ハウジング
20:一次側移動部材
21:ガイド部
22:当接部
30:連動部材
31:一端
34:固定ピン(揺動中心)
35:他端
40:二次側移動部材
41:ガイド部
42:押出部
50:タッピングオイル充填槽
60:オイル塗布管
62:他端開口
100:タッピングオイル塗布装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タップにタッピングオイルを塗布するためのタッピングオイル塗布装置であって、
タップが挿入されるタップ挿入口が形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、タップが前記タップ挿入口から前記ハウジング内に挿入される挿入動作に連動して前記ハウジング内を移動する一次側移動部材と、
一端及び該一端よりも下方に位置する他端を備え、該一端と他端との間に形成される揺動中心を中心として前記ハウジング内で揺動可能に軸支されるとともに、前記一次側移動部材に前記一端側で係合された連動部材と、
前記ハウジング内に配置され、前記連動部材の前記他端側に係合されるとともに、前記連動部材の揺動動作に伴って移動可能な二次側移動部材と、
該ハウジング内に配置され、内部にタッピングオイルが充填される充填空間を有するとともに、前記二次側移動部材が前記充填空間に侵入するように挿通可能な第1開口が形成されたタッピングオイル充填槽と、
前記充填空間に連通し前記ハウジング内に挿入されたタップに向かって開口する開口端を有するオイル塗布管と
を具備することを特徴とする、タッピングオイル塗布装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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