タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法
【課題】タバコ物品の銘柄制御方法を提供すること。
【解決手段】銘柄画定工程、銘柄と関連し、タバコ物品を製造するために電気的制御された動作部を制御する制御パラメータの一連の値を有する、複数の構成を作成する工程、所望銘柄選択工程、所望銘柄に対応する構成を制御ユニットに読み込み、所望銘柄のタバコ物品製造を開始する工程、各々が一連の制御パラメータを含み、他のセクションから独立した複数のセクションを画定する工程、セクションに対応する制御パラメータの少なくとも１組の値を各々のセクションに割り当てることによって複数の処方を画定する工程であって、これによって各々の処方が、それぞれのセクションに対応し、特定のセクションにて制御パラメータの値を含む工程、および複数の互換性のある処方を組み合わせることによって各々の構成を画定する工程であって、これによって各々の処方が複数の異なる構成の一部を形成し得る工程とを含む。
【解決手段】銘柄画定工程、銘柄と関連し、タバコ物品を製造するために電気的制御された動作部を制御する制御パラメータの一連の値を有する、複数の構成を作成する工程、所望銘柄選択工程、所望銘柄に対応する構成を制御ユニットに読み込み、所望銘柄のタバコ物品製造を開始する工程、各々が一連の制御パラメータを含み、他のセクションから独立した複数のセクションを画定する工程、セクションに対応する制御パラメータの少なくとも１組の値を各々のセクションに割り当てることによって複数の処方を画定する工程であって、これによって各々の処方が、それぞれのセクションに対応し、特定のセクションにて制御パラメータの値を含む工程、および複数の互換性のある処方を組み合わせることによって各々の構成を画定する工程であって、これによって各々の処方が複数の異なる構成の一部を形成し得る工程とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法に関する。
【０００２】
本発明は、タバコの小包を製造するための自動包装機において有利に使用することができ、以下の説明は例示的なものでしかない。
【背景技術】
【０００３】
かつて、タバコの包装ラインは、長期間にわたって変更することなく１つの銘柄のタバコ小包を製造していた。最近では、いわゆる「看板」方式を採用する試みがなされ、これによって所与のタバコ包装ラインで製造される銘柄は、市場の需要に実時間で適合し、在庫を減らすために頻繁に変更される。この結果、現在では、タバコの小包を製造する自動包装機は、より頻繁に銘柄変更をされる。
【０００４】
タバコの小包を製造する自動包装機での銘柄の変更は、通常、２種類の介入からなる。包装機の構成部分を物理的に調節する、および／または新しい銘柄と互換性がない構成部分を変更する「機械的」つまり「ハードウェア」変更、および包装機の制御ユニットにおいて古い銘柄構成から新しい銘柄構成に交換する「論理的」つまり「ソフトウェア」変更である。銘柄構成とは、銘柄毎のタバコ物品を製造するための包装機の電気的に制御される動作部を制御するパラメータ値である。すなわち、包装機は、種々の電気的／電子的動作部（すなわち、サーボバルブ、電気動作装置、センサ、発熱エレメントなどの電気的制御部）を備え、その各々は、制御ユニットによって実行される制御アルゴリズムによって制御され、該ユニットは、製造される銘柄によって変化し得る値の制御パラメータを使用する（たとえば、発熱エレメントの封止温度は、包装材料によって変化することがあり、また、電気動作装置の動作は、包装されるタバコの小包の寸法あるいは包装材料の特性によって変化し得る）。したがって、所定の銘柄のタバコ物品を製造するために、制御ユニットは、対応する構成、すなわち包装機の電気的に制御された動作部を制御するパラメータ値を与えられなければならない。
【０００５】
現在販売されている自動包装機において、すべての製造可能な銘柄構成は制御ユニットの大容量記憶装置に記憶され、各々の構成は、電気的に制御された動作部を制御するすべてのパラメータ値を含む単一で不可分のデータベースとして記憶および制御される。そして、新たな構成を作成する最も一般的な方法は、たとえば、新しい構成に最も類似する既存の構成を複製（つまり、「コピーおよび貼付」）し、その後、複製物の一部を変更することである。
【０００６】
上述の構成制御方法は、きわめて率直で直観的であるという利点があるが、類似性にもかかわらず、まったく関連性がなく独立した構成であるために効率的でない。つまり、たとえば５００の値のうち３つがわずかに異なる２つの構成が必要である場合、２つの別個のほぼ同一のデータベースが、制御ユニットの大容量記憶装置に作成されなければならない。そして、いずれかの構成が、（包装工程の場合に頻繁に生じるように）後に製造工程を改善するためにわずかに更新された場合、同様の更新が他方の構成においても写されることが望ましい。さもなければ、改善の利点がすべての構成に及ばず、さらに重要なこととして、構成が異なって動作することで、著しく複雑な整備、調整、および製造工程改善となる。したがって、各々の構成の更新において、操作者は、同一の更新が他の構成にも適用されるかどうかを決定すべきである。しかしながら、（とりわけ多くの構成が関与する場合）これは長く骨の折れる作業であり誤りの可能性があるため、しばしば行われない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明の目的は、安価で容易に実施できる、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法を提供し、前述の欠点を除去することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、タバコ物品を加工するための機械（１）用のタバコ物品の銘柄の制御方法であって、該機械（１）が機械（１）に供給された材料から完成品を製造し、制御パラメータ（１５）を使用して制御ユニット（９）によって制御された複数の電気的制御された動作部（１４）を備えており、前記制御方法が、
前記機械（１）において製造可能な複数の完成品の銘柄を画定する工程、
その各々がそれぞれの銘柄と関連し、銘柄毎のタバコ物品を製造するために電気的制御された動作部（１４）を制御する制御パラメータ（１５）の一連の値（１６）を含む、複数の構成（１７）を作成する工程、
所望の完成品の銘柄を選択する工程、および
前記所望の完成品の銘柄に対応する構成（１７）を制御ユニット（９）に読み込み、該所望の銘柄に係るタバコ物品の製造を開始する工程を含み、
前記方法がさらに、
各々が一連の制御パラメータ（１５）を含み、他のセクション（１８）から独立した複数のセクション（１８）を画定する工程、
対応する制御パラメータ（１５）の少なくとも１組の値（１６）を各々のセクション（１８）に割り当てることによって複数の処方（１９）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が、それぞれのセクション（１８）に対応し、特定のセクション（１８）にて制御パラメータ（１５）の値（１６）を含む工程、および
複数の互換性のある処方（１９）を組み合わせることによって各々の構成（１７）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が複数の異なる構成（１７）の一部を形成し得る工程を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、安価で容易に実施できる、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】タバコの小包を上包し、本発明による銘柄制御方法を実行するための自動包装機の概略正面図である。
【図２】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図３】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図４】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図５】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
本発明の非限定的な実施の形態を、添付の図面を参照して例示的に説明する。
【００１２】
図１の番号１は、全体として、透明なプラスチック包装材のそれぞれのシート３にタバコの小包２を上包するための既知の自動包装機（とりわけ、Ｇ．Ｄ．モデルＣ８００セロファン機）を示す。換言すれば、機械１は製造ラインを備え、これに沿って複数の材料（すなわち、タバコの小包２および詳細には図示されていない開封テープを通常はそれぞれ有する包装シート３）が供給、加工されて完成品、すなわち上包されたタバコの小包２が製造される。
【００１３】
機械１は、小包２をベルトコンベア５に移送する投入スパイダー４を備え、該ベルトコンベアは小包２をそれぞれのシート３と共に包装ホイール６に供給し、該ホイール上にてそれぞれの小包２の周りにシート３の管状包装が形成されて側方で固定化される。管状包装は、ホイール６からベルトコンベア７に移送され、この経路に沿ってシート３がそれぞれの小包２の周りに仕上げの折り曲げをされ、端部を熱融着することによって固定化される。それぞれのシート３に上包された小包２は、ベルトコンベア７からコンベア８に移送され、自動カートン機（図１には示されず）に供給される。
【００１４】
機械１は、機械１の運転を管理するための制御ユニット９を備え、操作者が制御ユニット９とやりとりを行うことを可能にするインターフェース（いわゆるＨＭＩ）装置１０に接続されている。インターフェース装置１０は、産業用コンピュータ１１と、操作者が制御ユニット９にコマンドを入力する入力装置１２（通常はキーボードおよび／またはポインティング装置）と、制御ユニット９により情報が表示される画面１３とを備える。好ましい実施の形態において、また画面１３は、入力装置１２の代替として、操作者によるコマンドの入力を簡素化する「タッチ画面」を特徴とする。
【００１５】
機械１は、製造ラインに沿って配置され、制御ユニット９によって作動されるとそれぞれに機能する、（概略的に図示された）複数の既知の電気／電子動作部１４を備える。たとえば、電気／電子動作部１４は、電気モータ１４ａ、電磁弁１４ｂ、センサ１４ｃ（例示的のみに図１では概略的に示される）、および発熱エレメントを備える。好ましい実施の形態において、電気／電子動作部１４は互いに接続され、またフィールドバス制御ネットワーク上で制御ユニット９に接続されるのに対して、インターフェース装置１０と制御ユニット９とはコンピュータ、例えばイーサネットネットワーク上で接続される。
【００１６】
各々の電気／電子（すなわち、電気的に制御された）動作部１４は、制御ユニット９にて実行されるそれぞれの制御アルゴリズムによって制御され、該ユニットは銘柄によって異なり得る値１６（図３に概略的に示される）の適合対象２１である制御パラメータ１５（図２に概略的に示される）を使用する（たとえば、発熱エレメントの封止温度は使用される包装材によって変化することがあり、また電気動作装置の動作は包装されるタバコの小包２の寸法あるいは包装材によって変化することがある）。値１６は、通常、アルファベット数値でよく、たとえば数値または論理（たとえばＹｅｓ／Ｎｏ）値であることに留意することが重要である。
【００１７】
機械１は、潜在的に多くの銘柄のタバコの小包２を製造可能であり、ある銘柄のタバコ物品を製造するためには、銘柄変更手段にしたがって適合されなければならない。換言すれば、銘柄の変更は、ある銘柄のタバコ小包２の製造に機械１を適合させる機能をし、機械１においては２種類の介入が含まれる。機械１の構成部分を物理的に調節する、および／または新しい銘柄と互換性がない構成部分を変更する「機械的」つまり「ハードウェア」変更、および自動包装機の制御ユニットにおいて古い銘柄構成１７から新しい銘柄構成１７に交換する「論理的」つまり「ソフトウェア」変更である。銘柄構成（以下、単に「構成」ともいう）１７は、ある銘柄のタバコ物品を製造するために、電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６で構成される。換言すれば、包装機１が所与の銘柄のタバコ物品を製造するためには、制御ユニット９は対応する構成１７、つまり、電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６を与えられなければならない。
【００１８】
まず、機械１で製造可能な複数の銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）が決定され、該銘柄のタバコ物品を製造するために、その後、各々がそれぞれの銘柄のタバコの小包２に関連し、また前述のように、各々が電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６からなる複数の構成１７が作成される。構成１７は、迅速な検索のために、通常、制御ユニット９の大容量記憶装置か、インターフェース装置１０の大容量記憶装置に記憶され、制御ユニット９（とりわけ、制御ユニット９のＲＡＭメモリ）にてある銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）が選択されると、選択された銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）に対応する構成１７が読み込まれ、選択された銘柄の製造を開始する。
【００１９】
図４に示されるように、複数のセクション１８（例示的に図４では１，２，３，４…Ｎと示される）が画定され、その各々が一連の制御パラメータ１５からなり、また各々は他のセクション１８から独立している。同一のセクション１８の制御パラメータ１５は、好ましくは関連している。より詳細には、同一のセクション１８の制御パラメータ１５は、機械１の同一のセクション１８の動作部１４に関連するか（空間的関係）、または同一の機能をする動作部１４に関連する（機能的関係）。たとえば、「フィルム」と示されたセクション１８は、連続したリール供給ウェブから切断された包装シート３の供給を制御するすべてのパラメータ１５を含むことができ、また「ヒータ」と示されたセクション１８は、折り曲げられた包装シート３を熱融着するための熱融着装置を制御するすべてのパラメータ１５を含み得る。例として、図２は、包装シート３の供給を制御するＮパラメータ１５を含む「フィルム」セクション１８を概略的に示す。
【００２０】
図４に示されるように、（機械１の設計段階で）セクション１８が画定されると、対応する制御パラメータ１５の少なくとも一連の値１６を各々のセクション１８に割り当てることにより、複数の処方（recipes）１９（１．Ａ，１．Ｂ，１．Ｃ…とタグが付されている）が決定され、これによって各々の処方１９はそれぞれのセクション１８に対応し、同一のセクション１８にて制御パラメータ１５の値１６を含む。換言すれば、図３により明確に示されるように、同一のセクション１８にて制御パラメータ１５の一連の値１６を含む少なくとも１つの処方１９が、各々のセクション１８に対して作成される。
【００２１】
セクション１８は機械の設計段階において画定され、（機械１の構造的な変更がされない限り）通常は変更されないのに対して、処方１９は、機械１の製造要求および機械１の操作の改善に応じて、継続的に追加、削除または修正することができることに留意することが重要である。
【００２２】
図５に示されるように、各々の構成１７は、いくつかの互換性のある処方１９の組み合わせにより画定されるため、各々の処方１９は、複数の異なる構成１７の一部を形成し得る。図５において、たとえば、処方２．Ａは３つの異なる構成（ＡＡＡ，ＢＢＢ，ＤＤＤ）の一部を形成し、処方４．Ａは２つの異なる構成（ＡＡＡ，ＢＢＢ）を形成しているのに対して、処方４．Ｅは、図５において、４つの構成のいずれの部分も構成していない。
【００２３】
好ましくは、各々の処方１９は、それぞれの識別タグ（図４では１．Ａ，１．Ｂ，１．Ｃ…）によって識別されるため、各々の構成１７は、対応する処方１９の識別タグのリストによって画定され得る。換言すれば、図５の構成ＡＡＡは、次の識別タグのリスト：１．Ａ，２．Ａ，３．Ｂ，４．Ａ…Ｎ．Ｂを単に割り当てることにより画定され得る。
【００２４】
好ましい実施の形態において、各々の構成１７は、構成１７においてセクション１８のリストを含む制御オフジェト２０を割り当てられる。各々の構成１７を完成させるために、構成１７の各々のセクション１８は対応する処方１９を割り当てられて、各々の構成１７がすべての対応するセクション１８のみを含むことを保証しなければならない。たとえば、収入片の適用を制御するパラメータ１５を含むセクション１８は、収入片を取り付けられたタバコの小包２を製造するために必要であるが、収入片を有さないタバコの小包２には必要ない。明らかに、いくつかのセクション１８は任意でよいが、包装シート３の供給を制御するパラメータ１５を含むセクション１８などの他のセクションは常に存在しなければならない。
【００２５】
構成１７は、実際に製造に使用されず、また制御オブジェクト２０の論理的パラメータによって無効にされたセクション１８を含み得ることに留意することが重要である。
【００２６】
図２に示されたさらなる実施の形態において、各々のセクション１８は合同オブジェクト２１を割り当てられており、該オブジェクトは、特定のセクション１８を含む構成１７の一部を形成する他のセクション１８を示し、および／または特定のセクション１８を含む構成１７の一部を形成できないセクション１８を示す。
【００２７】
構成１７は、通常、動的に構成されており、機械１の設置の際には、少数の構成１７のみが既製であることに留意すべきである。新たな銘柄への切替、すなわち新たな構成１７の作成は、多くの場合、以前の銘柄の現在の構成１７とは異なる処方１９を制御ユニット９のメモリに単に読み込ませるのみである。したがって、新たな構成１７の保存は、修正された処方１９と、新しい構成１７の名称により識別される新たな制御オブジェクト２０とを単に保存することであるため、銘柄変更のプロセスがきわめて迅速化される。
【００２８】
最後に、今までに製造されたことのない新しい銘柄のタバコ物品を製造するためには、既存の構成１７で、以前に採用されたことのない既存の処方１９の組み合わせを使用することにより新しい構成１７を作成することができる。この場合、新たな制御オブジェクト２０のみが、制御ユニット９のメモリまたはインターフェース装置１０の大容量記憶装置に保存される必要がある。
【００２９】
説明された銘柄制御方法は、迅速で容易に実行可能であり、とりわけきわめて効率的な構成１７の制御を可能にすることによって多くの利点を有する。つまり、類似しているにも関わらず、互いにまったく関連がなく独立した構成１７に対して、各々の構成１７は、同様の構成１７と多くの部分（すなわち処方１９）を共有し得る。１つの構成１７は、１つの処方１９のみ別の構成と相異し得る。そのため、製造工程を改善する１つの処方１９の更新は、その特定の処方１９を含むすべての構成１７に自動的に適用される。その結果、１つの処方１９の改善の利点は、自動的にその特定の処方１９を含むすべての構成１７に及び、構成１７はすべて同様に作動するため、メンテナンス、調整および製造工程の改善がきわめて簡素化される。
【００３０】
タバコの小包をセロファン包装するための機械について説明された銘柄制御方法は、タバコ製造機、タバコの小包を製造する包装機、またはタバコの小包のカートンを製造するカートン機などのあらゆるタバコ物品加工機に有利には適用され得ることが明らかである。
【符号の説明】
【００３１】
１ タバコ物品を加工するための機械
３ 材料シート
９ 制御ユニット
１４ 動作部
１５ 制御パラメータ
１６ パラメータの値
１７ 銘柄構成
１８ セクション
１９ 処方
２０ 制御オブジェクト
２１ 合同オブジェクト
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法に関する。
【０００２】
本発明は、タバコの小包を製造するための自動包装機において有利に使用することができ、以下の説明は例示的なものでしかない。
【背景技術】
【０００３】
かつて、タバコの包装ラインは、長期間にわたって変更することなく１つの銘柄のタバコ小包を製造していた。最近では、いわゆる「看板」方式を採用する試みがなされ、これによって所与のタバコ包装ラインで製造される銘柄は、市場の需要に実時間で適合し、在庫を減らすために頻繁に変更される。この結果、現在では、タバコの小包を製造する自動包装機は、より頻繁に銘柄変更をされる。
【０００４】
タバコの小包を製造する自動包装機での銘柄の変更は、通常、２種類の介入からなる。包装機の構成部分を物理的に調節する、および／または新しい銘柄と互換性がない構成部分を変更する「機械的」つまり「ハードウェア」変更、および包装機の制御ユニットにおいて古い銘柄構成から新しい銘柄構成に交換する「論理的」つまり「ソフトウェア」変更である。銘柄構成とは、銘柄毎のタバコ物品を製造するための包装機の電気的に制御される動作部を制御するパラメータ値である。すなわち、包装機は、種々の電気的／電子的動作部（すなわち、サーボバルブ、電気動作装置、センサ、発熱エレメントなどの電気的制御部）を備え、その各々は、制御ユニットによって実行される制御アルゴリズムによって制御され、該ユニットは、製造される銘柄によって変化し得る値の制御パラメータを使用する（たとえば、発熱エレメントの封止温度は、包装材料によって変化することがあり、また、電気動作装置の動作は、包装されるタバコの小包の寸法あるいは包装材料の特性によって変化し得る）。したがって、所定の銘柄のタバコ物品を製造するために、制御ユニットは、対応する構成、すなわち包装機の電気的に制御された動作部を制御するパラメータ値を与えられなければならない。
【０００５】
現在販売されている自動包装機において、すべての製造可能な銘柄構成は制御ユニットの大容量記憶装置に記憶され、各々の構成は、電気的に制御された動作部を制御するすべてのパラメータ値を含む単一で不可分のデータベースとして記憶および制御される。そして、新たな構成を作成する最も一般的な方法は、たとえば、新しい構成に最も類似する既存の構成を複製（つまり、「コピーおよび貼付」）し、その後、複製物の一部を変更することである。
【０００６】
上述の構成制御方法は、きわめて率直で直観的であるという利点があるが、類似性にもかかわらず、まったく関連性がなく独立した構成であるために効率的でない。つまり、たとえば５００の値のうち３つがわずかに異なる２つの構成が必要である場合、２つの別個のほぼ同一のデータベースが、制御ユニットの大容量記憶装置に作成されなければならない。そして、いずれかの構成が、（包装工程の場合に頻繁に生じるように）後に製造工程を改善するためにわずかに更新された場合、同様の更新が他方の構成においても写されることが望ましい。さもなければ、改善の利点がすべての構成に及ばず、さらに重要なこととして、構成が異なって動作することで、著しく複雑な整備、調整、および製造工程改善となる。したがって、各々の構成の更新において、操作者は、同一の更新が他の構成にも適用されるかどうかを決定すべきである。しかしながら、（とりわけ多くの構成が関与する場合）これは長く骨の折れる作業であり誤りの可能性があるため、しばしば行われない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明の目的は、安価で容易に実施できる、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法を提供し、前述の欠点を除去することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、タバコ物品を加工するための機械（１）用のタバコ物品の銘柄の制御方法であって、該機械（１）が機械（１）に供給された材料から完成品を製造し、制御パラメータ（１５）を使用して制御ユニット（９）によって制御された複数の電気的制御された動作部（１４）を備えており、前記制御方法が、
前記機械（１）において製造可能な複数の完成品の銘柄を画定する工程、
その各々がそれぞれの銘柄と関連し、銘柄毎のタバコ物品を製造するために電気的制御された動作部（１４）を制御する制御パラメータ（１５）の一連の値（１６）を含む、複数の構成（１７）を作成する工程、
所望の完成品の銘柄を選択する工程、および
前記所望の完成品の銘柄に対応する構成（１７）を制御ユニット（９）に読み込み、該所望の銘柄に係るタバコ物品の製造を開始する工程を含み、
前記方法がさらに、
各々が一連の制御パラメータ（１５）を含み、他のセクション（１８）から独立した複数のセクション（１８）を画定する工程、
対応する制御パラメータ（１５）の少なくとも１組の値（１６）を各々のセクション（１８）に割り当てることによって複数の処方（１９）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が、それぞれのセクション（１８）に対応し、特定のセクション（１８）にて制御パラメータ（１５）の値（１６）を含む工程、および
複数の互換性のある処方（１９）を組み合わせることによって各々の構成（１７）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が複数の異なる構成（１７）の一部を形成し得る工程を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、安価で容易に実施できる、タバコ物品を加工するための機械用のタバコ物品の銘柄の制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】タバコの小包を上包し、本発明による銘柄制御方法を実行するための自動包装機の概略正面図である。
【図２】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図３】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図４】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【図５】銘柄データ組織化方法のテーブルの例である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
本発明の非限定的な実施の形態を、添付の図面を参照して例示的に説明する。
【００１２】
図１の番号１は、全体として、透明なプラスチック包装材のそれぞれのシート３にタバコの小包２を上包するための既知の自動包装機（とりわけ、Ｇ．Ｄ．モデルＣ８００セロファン機）を示す。換言すれば、機械１は製造ラインを備え、これに沿って複数の材料（すなわち、タバコの小包２および詳細には図示されていない開封テープを通常はそれぞれ有する包装シート３）が供給、加工されて完成品、すなわち上包されたタバコの小包２が製造される。
【００１３】
機械１は、小包２をベルトコンベア５に移送する投入スパイダー４を備え、該ベルトコンベアは小包２をそれぞれのシート３と共に包装ホイール６に供給し、該ホイール上にてそれぞれの小包２の周りにシート３の管状包装が形成されて側方で固定化される。管状包装は、ホイール６からベルトコンベア７に移送され、この経路に沿ってシート３がそれぞれの小包２の周りに仕上げの折り曲げをされ、端部を熱融着することによって固定化される。それぞれのシート３に上包された小包２は、ベルトコンベア７からコンベア８に移送され、自動カートン機（図１には示されず）に供給される。
【００１４】
機械１は、機械１の運転を管理するための制御ユニット９を備え、操作者が制御ユニット９とやりとりを行うことを可能にするインターフェース（いわゆるＨＭＩ）装置１０に接続されている。インターフェース装置１０は、産業用コンピュータ１１と、操作者が制御ユニット９にコマンドを入力する入力装置１２（通常はキーボードおよび／またはポインティング装置）と、制御ユニット９により情報が表示される画面１３とを備える。好ましい実施の形態において、また画面１３は、入力装置１２の代替として、操作者によるコマンドの入力を簡素化する「タッチ画面」を特徴とする。
【００１５】
機械１は、製造ラインに沿って配置され、制御ユニット９によって作動されるとそれぞれに機能する、（概略的に図示された）複数の既知の電気／電子動作部１４を備える。たとえば、電気／電子動作部１４は、電気モータ１４ａ、電磁弁１４ｂ、センサ１４ｃ（例示的のみに図１では概略的に示される）、および発熱エレメントを備える。好ましい実施の形態において、電気／電子動作部１４は互いに接続され、またフィールドバス制御ネットワーク上で制御ユニット９に接続されるのに対して、インターフェース装置１０と制御ユニット９とはコンピュータ、例えばイーサネットネットワーク上で接続される。
【００１６】
各々の電気／電子（すなわち、電気的に制御された）動作部１４は、制御ユニット９にて実行されるそれぞれの制御アルゴリズムによって制御され、該ユニットは銘柄によって異なり得る値１６（図３に概略的に示される）の適合対象２１である制御パラメータ１５（図２に概略的に示される）を使用する（たとえば、発熱エレメントの封止温度は使用される包装材によって変化することがあり、また電気動作装置の動作は包装されるタバコの小包２の寸法あるいは包装材によって変化することがある）。値１６は、通常、アルファベット数値でよく、たとえば数値または論理（たとえばＹｅｓ／Ｎｏ）値であることに留意することが重要である。
【００１７】
機械１は、潜在的に多くの銘柄のタバコの小包２を製造可能であり、ある銘柄のタバコ物品を製造するためには、銘柄変更手段にしたがって適合されなければならない。換言すれば、銘柄の変更は、ある銘柄のタバコ小包２の製造に機械１を適合させる機能をし、機械１においては２種類の介入が含まれる。機械１の構成部分を物理的に調節する、および／または新しい銘柄と互換性がない構成部分を変更する「機械的」つまり「ハードウェア」変更、および自動包装機の制御ユニットにおいて古い銘柄構成１７から新しい銘柄構成１７に交換する「論理的」つまり「ソフトウェア」変更である。銘柄構成（以下、単に「構成」ともいう）１７は、ある銘柄のタバコ物品を製造するために、電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６で構成される。換言すれば、包装機１が所与の銘柄のタバコ物品を製造するためには、制御ユニット９は対応する構成１７、つまり、電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６を与えられなければならない。
【００１８】
まず、機械１で製造可能な複数の銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）が決定され、該銘柄のタバコ物品を製造するために、その後、各々がそれぞれの銘柄のタバコの小包２に関連し、また前述のように、各々が電気的制御された動作部１４を制御するパラメータ１５の一連の値１６からなる複数の構成１７が作成される。構成１７は、迅速な検索のために、通常、制御ユニット９の大容量記憶装置か、インターフェース装置１０の大容量記憶装置に記憶され、制御ユニット９（とりわけ、制御ユニット９のＲＡＭメモリ）にてある銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）が選択されると、選択された銘柄のタバコの小包２（つまり完成品）に対応する構成１７が読み込まれ、選択された銘柄の製造を開始する。
【００１９】
図４に示されるように、複数のセクション１８（例示的に図４では１，２，３，４…Ｎと示される）が画定され、その各々が一連の制御パラメータ１５からなり、また各々は他のセクション１８から独立している。同一のセクション１８の制御パラメータ１５は、好ましくは関連している。より詳細には、同一のセクション１８の制御パラメータ１５は、機械１の同一のセクション１８の動作部１４に関連するか（空間的関係）、または同一の機能をする動作部１４に関連する（機能的関係）。たとえば、「フィルム」と示されたセクション１８は、連続したリール供給ウェブから切断された包装シート３の供給を制御するすべてのパラメータ１５を含むことができ、また「ヒータ」と示されたセクション１８は、折り曲げられた包装シート３を熱融着するための熱融着装置を制御するすべてのパラメータ１５を含み得る。例として、図２は、包装シート３の供給を制御するＮパラメータ１５を含む「フィルム」セクション１８を概略的に示す。
【００２０】
図４に示されるように、（機械１の設計段階で）セクション１８が画定されると、対応する制御パラメータ１５の少なくとも一連の値１６を各々のセクション１８に割り当てることにより、複数の処方（recipes）１９（１．Ａ，１．Ｂ，１．Ｃ…とタグが付されている）が決定され、これによって各々の処方１９はそれぞれのセクション１８に対応し、同一のセクション１８にて制御パラメータ１５の値１６を含む。換言すれば、図３により明確に示されるように、同一のセクション１８にて制御パラメータ１５の一連の値１６を含む少なくとも１つの処方１９が、各々のセクション１８に対して作成される。
【００２１】
セクション１８は機械の設計段階において画定され、（機械１の構造的な変更がされない限り）通常は変更されないのに対して、処方１９は、機械１の製造要求および機械１の操作の改善に応じて、継続的に追加、削除または修正することができることに留意することが重要である。
【００２２】
図５に示されるように、各々の構成１７は、いくつかの互換性のある処方１９の組み合わせにより画定されるため、各々の処方１９は、複数の異なる構成１７の一部を形成し得る。図５において、たとえば、処方２．Ａは３つの異なる構成（ＡＡＡ，ＢＢＢ，ＤＤＤ）の一部を形成し、処方４．Ａは２つの異なる構成（ＡＡＡ，ＢＢＢ）を形成しているのに対して、処方４．Ｅは、図５において、４つの構成のいずれの部分も構成していない。
【００２３】
好ましくは、各々の処方１９は、それぞれの識別タグ（図４では１．Ａ，１．Ｂ，１．Ｃ…）によって識別されるため、各々の構成１７は、対応する処方１９の識別タグのリストによって画定され得る。換言すれば、図５の構成ＡＡＡは、次の識別タグのリスト：１．Ａ，２．Ａ，３．Ｂ，４．Ａ…Ｎ．Ｂを単に割り当てることにより画定され得る。
【００２４】
好ましい実施の形態において、各々の構成１７は、構成１７においてセクション１８のリストを含む制御オフジェト２０を割り当てられる。各々の構成１７を完成させるために、構成１７の各々のセクション１８は対応する処方１９を割り当てられて、各々の構成１７がすべての対応するセクション１８のみを含むことを保証しなければならない。たとえば、収入片の適用を制御するパラメータ１５を含むセクション１８は、収入片を取り付けられたタバコの小包２を製造するために必要であるが、収入片を有さないタバコの小包２には必要ない。明らかに、いくつかのセクション１８は任意でよいが、包装シート３の供給を制御するパラメータ１５を含むセクション１８などの他のセクションは常に存在しなければならない。
【００２５】
構成１７は、実際に製造に使用されず、また制御オブジェクト２０の論理的パラメータによって無効にされたセクション１８を含み得ることに留意することが重要である。
【００２６】
図２に示されたさらなる実施の形態において、各々のセクション１８は合同オブジェクト２１を割り当てられており、該オブジェクトは、特定のセクション１８を含む構成１７の一部を形成する他のセクション１８を示し、および／または特定のセクション１８を含む構成１７の一部を形成できないセクション１８を示す。
【００２７】
構成１７は、通常、動的に構成されており、機械１の設置の際には、少数の構成１７のみが既製であることに留意すべきである。新たな銘柄への切替、すなわち新たな構成１７の作成は、多くの場合、以前の銘柄の現在の構成１７とは異なる処方１９を制御ユニット９のメモリに単に読み込ませるのみである。したがって、新たな構成１７の保存は、修正された処方１９と、新しい構成１７の名称により識別される新たな制御オブジェクト２０とを単に保存することであるため、銘柄変更のプロセスがきわめて迅速化される。
【００２８】
最後に、今までに製造されたことのない新しい銘柄のタバコ物品を製造するためには、既存の構成１７で、以前に採用されたことのない既存の処方１９の組み合わせを使用することにより新しい構成１７を作成することができる。この場合、新たな制御オブジェクト２０のみが、制御ユニット９のメモリまたはインターフェース装置１０の大容量記憶装置に保存される必要がある。
【００２９】
説明された銘柄制御方法は、迅速で容易に実行可能であり、とりわけきわめて効率的な構成１７の制御を可能にすることによって多くの利点を有する。つまり、類似しているにも関わらず、互いにまったく関連がなく独立した構成１７に対して、各々の構成１７は、同様の構成１７と多くの部分（すなわち処方１９）を共有し得る。１つの構成１７は、１つの処方１９のみ別の構成と相異し得る。そのため、製造工程を改善する１つの処方１９の更新は、その特定の処方１９を含むすべての構成１７に自動的に適用される。その結果、１つの処方１９の改善の利点は、自動的にその特定の処方１９を含むすべての構成１７に及び、構成１７はすべて同様に作動するため、メンテナンス、調整および製造工程の改善がきわめて簡素化される。
【００３０】
タバコの小包をセロファン包装するための機械について説明された銘柄制御方法は、タバコ製造機、タバコの小包を製造する包装機、またはタバコの小包のカートンを製造するカートン機などのあらゆるタバコ物品加工機に有利には適用され得ることが明らかである。
【符号の説明】
【００３１】
１ タバコ物品を加工するための機械
３ 材料シート
９ 制御ユニット
１４ 動作部
１５ 制御パラメータ
１６ パラメータの値
１７ 銘柄構成
１８ セクション
１９ 処方
２０ 制御オブジェクト
２１ 合同オブジェクト
【特許請求の範囲】
【請求項１】
タバコ物品を加工するための機械（１）用のタバコ物品の銘柄の制御方法であって、該機械（１）が機械（１）に供給された材料から完成品を製造し、制御パラメータ（１５）を使用して制御ユニット（９）によって制御された複数の電気的制御された動作部（１４）を備えており、前記制御方法が、
前記機械（１）において製造可能な複数の完成品の銘柄を画定する工程、
その各々がそれぞれの銘柄と関連し、銘柄毎のタバコ物品を製造するために電気的制御された動作部（１４）を制御する制御パラメータ（１５）の一連の値（１６）を含む、複数の構成（１７）を作成する工程、
所望の完成品の銘柄を選択する工程、および
前記所望の完成品の銘柄に対応する構成（１７）を制御ユニット（９）に読み込み、該所望の銘柄に係るタバコ物品の製造を開始する工程を含み、
前記方法がさらに、
各々が一連の制御パラメータ（１５）を含み、他のセクション（１８）から独立した複数のセクション（１８）を画定する工程、
対応する制御パラメータ（１５）の少なくとも１組の値（１６）を各々のセクション（１８）に割り当てることによって複数の処方（１９）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が、それぞれのセクション（１８）に対応し、特定のセクション（１８）にて制御パラメータ（１５）の値（１６）を含む工程、および
複数の互換性のある処方（１９）を組み合わせることによって各々の構成（１７）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が複数の異なる構成（１７）の一部を形成し得る工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項２】
前記同一のセクション（１８）の制御パラメータ（１５）が、互いに関連する請求項１記載の方法。
【請求項３】
前記同一のセクション（１８）の制御パラメータ（１５）が、機械（１）の同一のセクション（１８）の動作部（１４）に関連するか、または同一の機能をする動作部（１４）に関連する請求項２記載の方法。
【請求項４】
さらに、それぞれの識別タグで各々の処方（１９）を識別する工程、および対応する処方（１９）の識別タグのリストによって各々の構成（１７）を画定する工程を含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項５】
さらに、構成（１７）のセクション（１８）のリストを含む制御オブジェクト（２０）を各々の構成（１７）に割り当てる工程、および各々の構成（１７）を完成させるために、構成（１７）の各々のセクション（１８）に対応する処方（１９）を強制的に割り当てる工程を含む、請求項１〜４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項６】
構成（１７）が、一部のセクション（１８）のみを含み得る請求項５記載の方法。
【請求項７】
さらに、各々のセクション（１８）に、特定のセクション（１８）を含む構成（１７）の一部を形成する他のセクション（１８）を示す合同オブジェクト（２１）を割り当て、および／または特定のセクション（１８）を含む構成（１７）の一部を形成できないセクション（１８）を示す工程を含む、請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８】
前記機械（１）が、少なくとも１つの包装材料シート（３）をタバコ物品の群の周りに折り曲げる請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９】
前記機械（１）が、タバコの小包を製造するための包装機である請求項８記載の方法。
【請求項１０】
前記機械（１）が、タバコの小包の周りにそれぞれのプラスチック包装を形成するためのセロファン包装機である請求項８記載の方法。
【請求項１１】
前記機械（１）が、タバコの小包のカートンを製造するためのカートン機である請求項８記載の方法。
【請求項１２】
前記機械（１）が、タバコ製造機である請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３】
前記機械（１）が、フィルタをタバコに適用するためのフィルタ組立装置である請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４】
請求項１〜１３のいずれか１項に記載の銘柄の制御方法を実行する、タバコ物品を加工するための機械（１）。
【請求項１】
タバコ物品を加工するための機械（１）用のタバコ物品の銘柄の制御方法であって、該機械（１）が機械（１）に供給された材料から完成品を製造し、制御パラメータ（１５）を使用して制御ユニット（９）によって制御された複数の電気的制御された動作部（１４）を備えており、前記制御方法が、
前記機械（１）において製造可能な複数の完成品の銘柄を画定する工程、
その各々がそれぞれの銘柄と関連し、銘柄毎のタバコ物品を製造するために電気的制御された動作部（１４）を制御する制御パラメータ（１５）の一連の値（１６）を含む、複数の構成（１７）を作成する工程、
所望の完成品の銘柄を選択する工程、および
前記所望の完成品の銘柄に対応する構成（１７）を制御ユニット（９）に読み込み、該所望の銘柄に係るタバコ物品の製造を開始する工程を含み、
前記方法がさらに、
各々が一連の制御パラメータ（１５）を含み、他のセクション（１８）から独立した複数のセクション（１８）を画定する工程、
対応する制御パラメータ（１５）の少なくとも１組の値（１６）を各々のセクション（１８）に割り当てることによって複数の処方（１９）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が、それぞれのセクション（１８）に対応し、特定のセクション（１８）にて制御パラメータ（１５）の値（１６）を含む工程、および
複数の互換性のある処方（１９）を組み合わせることによって各々の構成（１７）を画定する工程であって、これによって各々の処方（１９）が複数の異なる構成（１７）の一部を形成し得る工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項２】
前記同一のセクション（１８）の制御パラメータ（１５）が、互いに関連する請求項１記載の方法。
【請求項３】
前記同一のセクション（１８）の制御パラメータ（１５）が、機械（１）の同一のセクション（１８）の動作部（１４）に関連するか、または同一の機能をする動作部（１４）に関連する請求項２記載の方法。
【請求項４】
さらに、それぞれの識別タグで各々の処方（１９）を識別する工程、および対応する処方（１９）の識別タグのリストによって各々の構成（１７）を画定する工程を含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
【請求項５】
さらに、構成（１７）のセクション（１８）のリストを含む制御オブジェクト（２０）を各々の構成（１７）に割り当てる工程、および各々の構成（１７）を完成させるために、構成（１７）の各々のセクション（１８）に対応する処方（１９）を強制的に割り当てる工程を含む、請求項１〜４のいずれか１項に記載の方法。
【請求項６】
構成（１７）が、一部のセクション（１８）のみを含み得る請求項５記載の方法。
【請求項７】
さらに、各々のセクション（１８）に、特定のセクション（１８）を含む構成（１７）の一部を形成する他のセクション（１８）を示す合同オブジェクト（２１）を割り当て、および／または特定のセクション（１８）を含む構成（１７）の一部を形成できないセクション（１８）を示す工程を含む、請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
【請求項８】
前記機械（１）が、少なくとも１つの包装材料シート（３）をタバコ物品の群の周りに折り曲げる請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項９】
前記機械（１）が、タバコの小包を製造するための包装機である請求項８記載の方法。
【請求項１０】
前記機械（１）が、タバコの小包の周りにそれぞれのプラスチック包装を形成するためのセロファン包装機である請求項８記載の方法。
【請求項１１】
前記機械（１）が、タバコの小包のカートンを製造するためのカートン機である請求項８記載の方法。
【請求項１２】
前記機械（１）が、タバコ製造機である請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１３】
前記機械（１）が、フィルタをタバコに適用するためのフィルタ組立装置である請求項１〜７のいずれか１項に記載の方法。
【請求項１４】
請求項１〜１３のいずれか１項に記載の銘柄の制御方法を実行する、タバコ物品を加工するための機械（１）。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−２３４６６３（Ｐ２００９−２３４６６３Ａ）
【公開日】平成２１年１０月１５日（２００９．１０．１５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５６９９４（Ｐ２００９−５６９９４）
【出願日】平成２１年３月１０日（２００９．３．１０）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．イーサネット
【出願人】（５９２０３３４９３）ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ (38)
【氏名又は名称原語表記】Ｇ．Ｄ Ｓ．ｐ．Ａ．
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１０月１５日（２００９．１０．１５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年３月１０日（２００９．３．１０）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．イーサネット
【出願人】（５９２０３３４９３）ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ (38)
【氏名又は名称原語表記】Ｇ．Ｄ Ｓ．ｐ．Ａ．
【Ｆターム（参考）】
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