説明

ダイアログ内のプロパティを管理するための方法、装置及びプログラム

【課題】 種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装方法を提供すること。
【解決手段】 種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装方法の例示的な実施形態は、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成し、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成する。コンピュータ実装方法は、さらに、受信情報を用いて、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成し、そのタブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、データ処理システムにおけるグラフィカル・ユーザ・インターフェースに関し、より具体的には、データ処理システムにおいて種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ソフトウェア開発において、いくつかの情報ソース由来のコンテンツ/ウィジェットが欲しいというユーザのニーズに応えるために、マッシュアップ環境を構築する努力がなされている。ウィジェットは、対話型で、かつカスタマイズ可能である必要がある。ウィジェットは、通常、ユーザによるカスタマイズを可能にするプロパティを有する。典型的には、最近のマッシュアップ環境の開発に特有の2つの課題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
第1に、大部分のポータル、ダッシュボード及びマッシュアップ環境において、各ウィジェットは、編集モードと呼ばれることもある関連付けられたプロパティ・ページを有する。ウィジェットは異なるソースに由来するものなので、それぞれのウィジェットの編集モードは、通常、対話の観点から、外観が(視覚的に)異なり、挙動も異なる。したがって、挙動面及び外観面で、アプリケーション全体としてのルック・アンド・フィールは一貫性のないものなり、平均的なビジネス・ユーザを混乱させ、学習曲線の傾きを大きくする。
【0004】
第2に、ダッシュボード及びマッシュアップ環境において、典型的には2組のプロパティが存在する。ウィジェットのソースによって提供されるコンテンツに特有のプロパティが1つの組を形成し、ウィジェットのルック・アンド・フィール、並びに残りのウィジェット及びアプリケーションによって提供される環境との対話に関連するプロパティがもう1つの組を形成する。課題は、異なるソース由来のプロパティをビジネス・ユーザにとって有用な方法で組み合わせることに関する。典型的なポータル及びダッシュボード環境において、2種類のプロパティは通常、分離しており、異なる名前で参照され、異なる場所からアクセスされる。この使用法はソフトウェアの開発者にとっては自然なことに感じられるかもしれないが、現行の使用法は、ビジネス・ユーザにとっては典型的にはわかりにくい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの実施形態によると、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装プロセスは、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成し、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則(validation rules)を受信して受信情報を形成する。コンピュータ実装プロセスは、さらに、受信情報を用いて、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成し、タブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。
【0006】
別の実施形態によると、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ・プログラム製品は、その上に格納されたコンピュータ実行可能プログラム・コードを収容したコンピュータ記録可能型媒体を含む。コンピュータ実行可能プログラム・コードは、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、受信情報を用いてウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を形成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードとを含み、タブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。
【0007】
別の実施形態によると、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するための装置は、通信ファブリックと、通信ファブリックに接続されるメモリであって、コンピュータ実行可能プログラム・コードを含むメモリと、通信ファブリックに接続される通信ユニットと、通信ファブリックに接続される入力/出力ユニットと、通信ファブリックに接続されるディスプレイと、通信ファブリックに接続されるプロセッサ・ユニットとを含む。プロセッサ・ユニットは、コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行して、この装置に対して、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成することと、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成することと、受信情報を用いてウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成することを指示し、タブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。
【0008】
本開示のより完全な理解のために、ここで以下の簡単な説明を添付の図面及び詳細な説明と併せて参照し、図中、同様の参照数字は同様の部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の種々の実施形態のために動作可能な例示的なデータ処理システム・ネットワークのブロック図である。
【図2】本開示の種々の実施形態のために動作可能な例示的なデータ処理システムのブロック図である。
【図3】本開示の1つの実施形態による、ダイアログ管理システムのブロック図である。
【図4】本開示の1つの実施形態による、図3のダイアログ管理システムのプロセスを用いた動作シーケンス図である。
【図5】本開示の1つの実施形態による、共通の環境情報を取り扱うための、図4のウィジェット・プロパティ・ダイアログについてのユーザ・インターフェース部分のスクリーン・ショットである。
【図6】本開示の1つの実施形態による、コンテンツ・プロバイダに特有の情報のための、図4のウィジェット・プロパティ・ダイアログについてのユーザ・インターフェース部分のスクリーン・ショットである。
【図7】本開示の1つの実施形態による、図3のウィジェット・プロパティ・ダイアログ・システムを用いてウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するためのプロセスのフローチャートである。
【図8】本開示の1つの実施形態による、図3のウィジェット・プロパティ・ダイアログ・システムを用いてウィジェット・プロパティを変更するためのプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1つ又は複数の実施形態の例示的な実装を以下に示すが、開示されたシステム及び/又は方法はいくつもの技術を用いて実装することができる。本開示は、本明細書において示され、説明される例示的な設計及び実装を含めて、以下に示される例証的な実装、図面及び技術を決して制限すべきものではなく、その均等の全範囲を含めた添付の特許請求の範囲内で改変することができる。
【0011】
当業者によって理解されるように、本開示は、システム、方法又はコンピュータ・プログラム製品として具体化することができる。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又は、ソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形態を取ることができ、これらは全て、本明細書中で、一般に、「回路」、「モジュール」又は「システム」と呼ぶことができる。さらに、本発明の態様は、その上に組み入れられたコンピュータ可読プログラム・コードを有する1つ又は複数のコンピュータ可読媒体として具体化されるコンピュータ・プログラム製品の形態を取ることができる。
【0012】
1つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを利用することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読ストレージ媒体とすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、それらに制限されないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は前述のものの任意の適切な組み合わせとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の配線を有する電気接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブル・コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CDROM)、光学ストレージ・デバイス又は磁気ストレージ・デバイス、又は前述のものの任意の適切な組み合わせを含む。本文書の文脈において、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって又はそれらと関連して使用するためのプログラムを、収容し又は格納することができるいずれかの有形媒体とすることができる。
【0013】
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンド内に、又は搬送波の一部として組み入れられたコンピュータ可読プログラム・コードを伴う、伝搬データ信号を含むことができる。このような伝搬信号は、それらに制限されないが、電磁気、光又はそれらの任意の適切な組み合わせを含む、種々の形態を取ることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体ではなく、かつ、命令実行システム、装置又はデバイスによって又はそれらと関連して使用するためのプログラムを、通信し、伝搬し又は伝送することができる、いずれかのコンピュータ可読媒体とすることができる。
【0014】
コンピュータ可読媒体上に組み込まれたプログラム・コードは、それらに制限されないが、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、又は前述のものの任意の適切な組み合わせを含む、いずれかの適切な媒体を用いて伝送することができる。
【0015】
本開示の態様のための動作を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java(商標)、Smalltalk、C++、などのようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語、並びにJavaScript(商標)のようなウェブベースのプログラミング言語又はスクリプト言語を含む、1つ又は複数のプログラミング言語のいずれかの組み合わせで記述することができる。Java及び全てのJavaベースの商標及びロゴは、米国、他の国又はその両方において、Oracle Corporation及び/又はその関連会社の商標である。プログラム・コードは、スタンドアロン型のソフトウェアパッケージとして、全体をユーザのコンピュータ上で、又は部分的にユーザのコンピュータ上で実行することができ、一部をユーザのコンピュータ上で、一部をリモート・コンピュータ上で実行することができ、又は全体をリモート・コンピュータ又はサーバ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含むいずれかのタイプのネットワークを通してユーザのコンピュータに接続することができ、又は、外部コンピュータに対して接続することができる(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを用いるインターネットを通じて)。
【0016】
本開示の態様は、本発明の実施形態による方法、装置、(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して、以下で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実装することができることが理解されよう。
【0017】
これらのコンピュータ・プログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供して機械を製造し、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック内で指定された機能/動作を実装するための手段を作り出すようにすることができる。
【0018】
これらのコンピュータ・プログラム命令を、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置に特定の様式で機能するよう指示することができるコンピュータ可読媒体内に格納して、コンピュータ可読媒体内に格納された命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック内で指定された機能/動作を実装する命令を含む製品を製造するようにすることもできる。
【0019】
コンピュータ・プログラム命令をコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置にロードして、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実施される一連の動作ステップを生じさせてコンピュータ実装プロセスを生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック内で指定された機能/動作を実装するためのプロセスを提供するようにすることもできる。
【0020】
ここで図面、特に図1−図2を参照すると、例示的な実施形態を実装することができるデータ処理環境の例示的な図が与えられる。図1−図2は単なる例であって、異なる実施形態を実装することができる環境に関していかなる制限をも主張し又は暗示することを意図するものではないことを理解するべきである。図示された環境に対する多くの変更を行うことができる。
【0021】
図1は、例示的な実施形態を実装することができるデータ処理システムのネットワークの図面を示す。ネットワーク・データ処理システム100は、例示的な実施形態を実装することができるコンピュータのネットワークである。ネットワーク・データ処理システム100は、ネットワーク・データ処理システム100内で互いに接続される種々のデバイス及びコンピュータ間の通信リンクを提供するために用いられる媒体である、ネットワーク102を含む。ネットワーク102は、有線、無線通信リンク、又は光ファイバケーブルのような接続を含むことができる。
【0022】
図示された例において、サーバ104及びサーバ106が、ストレージ・ユニット108と共にネットワーク102に接続する。さらに、クライアント110、112及び114が、ネットワーク102に接続する。クライアント110、112及び114は、例えば、パーソナル・コンピュータ又はネットワーク・コンピュータとすることができる。図示された例では、サーバ104は、クライアント110、112及び114に対して、ブート・ファイル、オペレーティング・システム・イメージ及びアプリケーションなどのデータを提供する。クライアント110、112及び114は、この例においてはサーバ104に対するクライアントである。ネットワーク・データ処理システム100は、図示されていない追加のサーバ、クライアント及び他のデバイスを含むことができる。
【0023】
図示された例において、ネットワーク・データ処理システム100はインターネットであり、ネットワーク102は、伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)プロトコル・スイートを用いて互いに通信するネットワーク及びゲートウェイの世界的な集まりを表す。インターネットの中心は、データ及びメッセージをルーティングする何千もの商用、官設、教育及びその他のコンピュータシステムで構成された、主要ノード又はホストコンピュータ間の高速データ通信回線のバックボーンである。もちろん、ネットワーク・データ処理システム100は、例えば、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)のような多くの異なるタイプのネットワークとして実装することもできる。図1は、例として意図されたものであって、異なる例示的な実施形態についてのアーキテクチャ上の制限として意図されるものではない。
【0024】
図2を参照すると、本開示の種々の実施形態のために動作可能な、例示的なデータ処理システムのブロック図が示される。この例示的な例では、データ処理システム200は通信ファブリック202を含み、これは、プロセッサ・ユニット204と、メモリ206と、永続ストレージ208と、通信ユニット210と、入力/出力(I/O)ユニット212と、ディスプレイ214との間での通信を提供する。
【0025】
プロセッサ・ユニット204は、メモリ206にロードすることができるソフトウェアの命令を実行する役割を果たす。プロセッサ・ユニット204は、個別の実装に応じて、1つ又は複数のプロセッサの組とすることもでき、又は多重プロセッサ・コアとすることもできる。さらに、プロセッサ・ユニット204は、単一のチップ上に主プロセッサが2次プロセッサと共に存在する、1つ又は複数の異種プロセッサ・システムを用いて実装することができる。別の例示的な例として、プロセッサ・ユニット204は、同じ種類の複数のプロセッサを含む、対称型多重プロセッサ・システムとすることができる。
【0026】
メモリ206及び永続ストレージ208は、ストレージ・デバイス216の例である。ストレージ・デバイスは、例えば非限定的な例として、データ、関数形式(functional form)のプログラム・コード、及び/又はその他の適切な情報などの情報を一時的に及び/又は永続的に格納することができる、ハードウェアのいずれかの部分である。メモリ206は、これらの例において、例えば、ランダム・アクセス・メモリ、又は他のいずれかの適切な揮発性若しくは不揮発性ストレージ・デバイスとすることができる。永続ストレージ208は、個別の実装に応じて種々の形態を取ることができる。例えば、永続ストレージ208は、1つ又は複数の構成要素又はデバイスを含むことができる。例えば、永続ストレージ208は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き換え可能光ディスク、書き換え可能磁気テープ、又は上述のもののいくつかの組み合わせとすることができる。永続ストレージ208によって使用される媒体は、取り外し可能なものであってもよい。例えば、取り外し可能ハードディスクを永続ストレージ208に用いることができる。
【0027】
通信ユニット210は、これらの例において、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を提供する。これらの例において、通信ユニット210はネットワーク・インターフェース・カードである。通信ユニット210は、物理的通信リンク及び無線通信リンクのいずれか又は両方の使用によって、通信を提供することができる。
【0028】
入力/出力ユニット212は、データ処理システム200に接続することができる他のデバイスとのデータの入力及び出力を可能にする。例えば、入力/出力ユニット212は、キーボード、マウス及び/又はその他のいくつかの適切な入力デバイスによるユーザ入力のための接続を提供することができる。さらに、入力/出力ユニット212は、プリンタに出力を送信することができる。ディスプレイ214は、ユーザに対して情報を表示する機構を提供する。
【0029】
オペレーティング・システム、アプリケーション及び/又はプログラムの命令は、通信ファブリック202を通じてプロセッサ・ユニット204と通信するストレージ・デバイス216内に位置することができる。これらの例示的な例において、命令は、関数形式で永続ストレージ208上に存在する。これらの命令を、プロセッサ・ユニット204による実行のためにメモリ206にロードすることができる。異なる実施形態のプロセスを、メモリ206のようなメモリ内に位置することができるコンピュータ実装命令を用いて、プロセッサ・ユニット204によって実施することができる。
【0030】
これらの命令は、プログラム・コード、コンピュータ使用可能プログラム・コード、又はコンピュータ可読プログラム・コードと呼ばれ、プロセッサ・ユニット204内のプロセッサによって読み出し、実行することできる。異なる実施形態におけるプログラム・コードを、メモリ206又は永続ストレージ208のような、異なる物理的又は有形のコンピュータ可読媒体上に組み込むことができる。
【0031】
プログラム・コード218は、選択的に取り外し可能なコンピュータ可読媒体220上に関数形式で位置しており、プロセッサ・ユニット204による実行のためにデータ処理システム200にロードするか又は転送することができる。これらの例において、プログラム・コード218及びコンピュータ可読媒体220は、コンピュータ・プログラム製品222を形成する。1つの例において、コンピュータ可読媒体220は、例えば光ディスク又は磁気ディスクなどのような有形の形態とすることができ、これは、永続ストレージ208の一部であるハードドライブなどのストレージ・デバイスに転送するために、永続ストレージ208の一部であるドライブ又は他のデバイス内に挿入し又は配置される。有形形態として、コンピュータ可読媒体220は、データ処理システム200に接続される、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリのような、永続ストレージの形態を取ることもできる。コンピュータ可読媒体220の有形形態は、コンピュータ記録可能ストレージ媒体とも呼ばれる。いくつかの例において、コンピュータ可読媒体220は取り外し可能ではないものとすることができる。
【0032】
あるいは、プログラム・コード218は、通信ユニット210への通信リンクを通じて、及び/又は入力/出力ユニット212への接続を通じて、コンピュータ可読媒体220からデータ処理システム200に転送することができる。通信リンク及び/又は接続は、例示的な例において、物理的なもの又は無線とすることができる。コンピュータ可読媒体は、プログラム・コードを収容する、通信リンク又は無線伝送のような非有形媒体の形態を取ることもできる。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態において、プログラム・コード218は、データ処理システム200内での使用のために、別のデバイス又はデータ処理システムからネットワークを介して永続ストレージ208にダウンロードすることができる。例えば、サーバのデータ処理システム内のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納されたプログラム・コードを、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム200にダウンロードすることができる。プログラム・コード218を提供するデータ処理システムは、サーバ・コンピュータ、クライアント・コンピュータ、又はプログラム・コード218を格納及び伝送することができるその他のある種のデバイスとすることができる。
【0034】
図2のデータ処理システム200を例として用いると、いずれも図1のサーバ104のようなサーバ、及びクライアント110のようなクライアントは、代表的なシステム上で別々に実装することもでき又は同じシステム上に実装することができる。例えば、1つの実施形態によれば、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装プロセスが提示される。開示されるプロセスは、単一のコンピュータ環境内で実装することができるが、そのような環境に限定されるものではなく、ネットワーク化されたコンピュータ環境又はそれらの組み合わせの上で実装することができる。図1のネットワーク・データ処理システム100のサーバ104のプロセッサ・ユニット204は、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成し、そのウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソース由来のプロパティ及び検証規則を、通信ユニット210、入力/出力ユニット212を通して、又はストレージ・デバイス216から受信して、受信情報を形成する。プロセッサ・ユニット204は、さらに、受信情報を用いてウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を形成し、そのタブの組は、一般タブとコンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。
【0035】
別の例において、メモリ206に格納された又はコンピュータ・プログラム製品222としてのプログラム・コード218を用いた、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装プロセスは、その上に格納されたコンピュータ実行可能プログラム・コードを収容したコンピュータ可読媒体220のようなコンピュータ記録可能ストレージ媒体を含む。コンピュータ実行可能プログラム・コードは、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードを含む。
【0036】
別の例示的な実施形態において、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのプロセスは、通信ファブリックと、通信ファブリックに接続されるメモリであってコンピュータ実行可能プログラム・コードを含むメモリと、通信ファブリックに接続される通信ユニットと、通信ファブリックに接続される入力/出力ユニットと、通信ファブリックに接続されるディスプレイと、通信ファブリックに接続されるプロセッサ・ユニットとを含む装置内で実装することができる。この装置のプロセッサ・ユニットは、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのプロセスを行うように装置に指示するために、コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行する。
【0037】
開示されるプロセスの実施形態は、異なるソース由来のプロパティを、全てのタブのコンテンツが同じ外観及び挙動(behavior)を有する、1つの場所から呼び出されるタブ化されたダイアログ上に提示することを可能にする。
【0038】
図3を参照すると、本開示の種々の実施形態によるダイアログ管理システムのブロック図が示される。システム300は、異なるソース由来のプロパティを、全てのタブのコンテンツが同じ外観及び挙動を有する、1つの場所から呼び出されるタブ化されたダイアログ上に提示することを可能にする、ダイアログ管理システムの例である。
【0039】
システム300は、図2のデータ処理システム200のようなデータ処理システムによってサポートされる、ベース・ダイアログ302、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ304、ウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ306、ウィジェット308、ダッシュボード310及びウィジェット・コンテンツ・プロバイダ312を含む多数の構成要素を含む。例示的なクラスベース実装を用いると、ベース・ダイアログ302は、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ304がその上に構築される基礎を与える。ベース・ダイアログ302のインスタンスは1つだけである。ウィジェット・プロパティ・ダイアログ304は、ベース・ダイアログ302の特徴を継承する。
【0040】
ウィジェット・プロパティ・ダイアログ304は、コンテンツ・プロバイダに特有のダイアログ・プロパティ並びにそのダイアログが機能する環境に関連付けられたダイアログ・プロパティを管理するための仕様を含む、ハイブリッド・ダイアログである。ウィジェット・プロパティ・ダイアログ304内には、ウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ306のタブの組が存在することができる。ウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ306の各タブは、個々のコンテンツ・プロバイダについての仕様を表す。
【0041】
ウィジェット308は、ダッシュボード310を含めたユーザ・インターフェース内に視覚的制御として提示されるアーチファクト(artifact)である。ダッシュボード310のインスタンスを含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースによって提示される、1つ又は複数のウィジェット308によって表されるウィジェットの組が存在してもよい。ウィジェット308は、ウィジェット間で共通であるダッシュボード310の表示環境から、表示要件に関する情報を受信する。ウィジェット308はまた、1つ又は複数のそれぞれのウィジェット・コンテンツ・プロバイダ312として表されるコンテンツ・プロバイダの組から、コンテンツに関する情報を受信する。
【0042】
図4を参照すると、本開示の1つの実施形態による動作シーケンス図が示される。動作シーケンス400は、図3のシステム300のダイアログ管理システムを用いるプロセスの例を表す。
【0043】
動作シーケンス400は、ウィジェット・コンテンツ・プロバイダ404及びダッシュボード406を用いて情報を取得するために、ユーザ408のようなユーザとの一連の対話を通じてウィジェット402を管理する動作の組である。
【0044】
図示された例では、ユーザ408は、各ソース、この場合にはウィジェット・コンテンツ・プロバイダ404及びダッシュボード406のプロパティを呼び出す、プロパティ呼び出し(InvokesProperties)410を要求する。コンテンツ・プロパティ取得(getContentproperties)412及び環境プロパティ取得(getEnvironmentProperties)414のようなイベントが起動され、このイベントに応答して、各タブのためのプロパティ並びに検証規則が、JavaScript(商標)Object Notation(JSON)オブジェクトを用いて、該当するソースからウィジェット402に戻される。
【0045】
ウィジェット402は、ウィジェット・コンテンツ・プロバイダ404及びダッシュボード406という異なるソースから受信した情報を用いて、プロパティ・ダイアログであるウィジェット・プロパティ・ダイアログ416、並びにタブであるウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ及び環境プロパティ・タブ418を作成する。次いでウィジェット・プロパティ・ダイアログが表示される。タブは、この時点で、例えばタブ追加(addTab)420操作で、同様に追加することもできる。
【0046】
ユーザ408がプロパティを変更し、例えばOKボタンをクリックすることによってその変更を確定すると、ダイアログ内の各タブが検証され、各タブの関連付けられたソースに更新が送信される。タブは、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ416に対する参照によって渡されたウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ418から継承された新たなクラスを作成することによって、又は、拡張可能マークアップ言語(XML)、JSON又はその他の形式を用いて、渡されたコンテンツの仕様に基づいて新たなウィジェット・プロパティ・タブ・コンテンツ418を作成するファクトリ(factory)を用いることによって、設けられる。タブは、ダイアログが最初に表示された後であっても動的に追加することができる。この方法で、ダッシュボード406は、ソースがプロパティを有するかどうかを意識することなく、受け取ったプロパティ・タブをどれでも単に表示するにすぎない。
【0047】
図5を参照すると、本開示の1つの実施形態によるウィジェット・プロパティ・ダイアログが示される。ダイアログ500は、共通の環境情報を取り扱うための、図4のウィジェット・プロパティ・ダイアログ416を用いた例を表す。
【0048】
ダイアログ500は、図4のウィジェット・コンテンツ・プロバイダ404及びダッシュボード406を用いて情報を取得及び変更するために、ユーザ408のようなユーザとの一連の対話を通してウィジェット402を管理する動作の組に対するインターフェースの表示である。
【0049】
ラベル502は、「Simple List Report」510に関連付けられたソース情報を管理するダイアログのためのラベル「Properties−simple_List」を提供する。一般(General)とラベルされた1つのタブ、すなわちタブ504は、Properties−simple_Listの全ての情報に共通の特徴又はプロパティを管理するためのインターフェースを提供する。
【0050】
Widget title(ウィジェット・タイトル)506は、関連付けられたウィジェットのタイトルを与えることができることを示す見出しである。要素508は、ウィジェット・タイトルのテキスト、この例においてはSimple_List、を含む入力領域である。コンテンツ・プロバイダとは無関係の、ウィジェットの枠線のスタイル及び色、又はウィジェット・タイトルのサイズを含む付加的なプロパティを一般タブに追加することができる。
【0051】
図6を参照すると、本開示の1つの実施形態によるウィジェット・プロパティ・ダイアログが示される。ダイアログ600は、コンテンツ・プロバイダに特有の情報を取り扱うための、図4のウィジェット・プロパティ・ダイアログ416を用いた例を表す。
【0052】
ダイアログ600は、図5のダイアログ500のインターフェースのさらなる表示である。ラベル502、タブ504及びSimple List Report510を含む、図5と同様の要素が提示される。コンテンツ(Content)とラベルされた追加のタブ、すなわちタブ602は、コンテンツ・プロバイダ由来のコンテンツに特有の特徴及びプロパティを管理するためのインターフェースを、Properties−simple_Listに提供する。
【0053】
要素604は、関連付けられたチャートについてのチャート動画を可能にするために使用される制御(control)を表す。要素606は、1ページ当たりに表示される行の数を示すテキスト見出しである。要素608は、要素606によって説明された行数、この例においては20、を含む入力領域である。要素610は、示された位置にあるレポートの詳細を見る(view)ために使用される制御を表す。
【0054】
図7を参照すると、本開示の1つの実施形態による、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するプロセスのフローチャートが示される。プロセス700は、ウィジェット・プロパティ情報を取り扱うための、図3のシステム300を用いた例を表す。
【0055】
プロセス700は、開始し(ステップ702)、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成する(ステップ704)。ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成する要求は、典型的にはユーザによって始動されるが、プログラム手段によって実行することもできる。ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成する要求は、コンテンツ・プロバイダ及び表示環境からプロパティ情報を取得する1つ又は複数のイベントを起動する。現行のクラスベースの例では、ウィジェット・プロパティ・ダイアログのベースとなる特徴は、ベース・ダイアログ・オブジェクトから継承される。
【0056】
ステップ704のイベントに応答して、プロセス700は、一般情報が受信されたかどうかを判定する(ステップ706)。一般情報が受信されていないという判定がなされた場合には、プロセス700はループバックして、ステップ706を実行する。
【0057】
ステップ706と同時に、プロセス700は、コンテンツ情報が受信されたかどうかを判定する(ステップ708)。コンテンツ情報が受信されていないという判定がなされた場合には、プロセス700はループバックして、ステップ708を実行する。したがって、プロセス700のユーザは、コンテンツ・プロバイダからの情報を待っている間、さらなる処理を行うことを妨げられない。
【0058】
一般情報が受信された、又はコンテンツ情報が受信された、又は一般情報及びコンテンツ情報の組み合わせが受信されたという判定に応答して、プロセス700は、各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して、受信情報を形成する(ステップ710)。コンテンツ・プロバイダ及び表示環境からのプロパティ情報は、JavaScript Object Notation及びXML仕様形式のうちの1つで受信される。このフォーマットで情報を受信することで、標準化フォーマットによる効率的な処理が可能になる。
【0059】
プロセス700は、受信情報を用いてウィジェット・プロパティ・ダイアログ内のタブの組を作成する(ステップ712)。一般タブは、ある表示環境に関連付けられたコンテンツ・プロバイダ間で共通の情報の管理のために作成される。コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプの各インスタンスに特有のコンテンツ・タブもまた作成される。グラフィカル・ユーザ・インターフェースのダッシュボード・アプリケーションは、タブのプロパティに関する知識を持たないが、それでもこれらのタブは一般タブと同様の外観を有し、かつ同様に挙動し、各タブは同じユーザ・インターフェース動作を用いてユーザによって呼び出される。
【0060】
プロセス700は、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを提示し(ステップ714)、その後、終了する(ステップ716)。リクエスタがユーザである場合には、リクエスタに対する提示が行われる。しかしながら、プログラム手段によって呼び出された場合には、提示は期待されないが、結果は後で使用するために格納することができ、動作完了の指標が与えられる。
【0061】
開示されたプロセスは、共通環境及びコンテンツ・プロバイダの異なる種類のソースから、情報を別々に独立して受け取ることを可能にする。共通環境のコンテンツ・プロバイダに依らないプロパティ情報とコンテンツ・プロバイダに特有の情報とに関する受信情報を並列又は同時に処理することは、情報が容易に入手できないときに、プロセスがユーザをブロックすることを回避することを可能にする。現行のソリューションは、典型的には、ユーザがコンテンツ情報を待っている間にさらなる処理を行うことをブロックするが、開示されたプロセスは、ブロックしない。
【0062】
図8を参照すると、本開示の1つの実施形態による、ウィジェット・プロパティを変更するプロセスのフローチャートが示される。プロセス800は、ウィジェット・プロパティ情報を管理するための、図3のウィジェット・プロパティ・ダイアログ304を用いた例を表す。
【0063】
プロセス800は、開始し(ステップ802)、ウィジェット・プロパティ・ダイアログの変更が確定されたかどうかを判定する(ステップ804)。プロセス800は、典型的にはユーザによって始動されるがプログラム手段によって実行することもできる、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられたプロパティに対する変更がなされるものと推定する。ウィジェット・プロパティ・ダイアログに対する変更は、コンテンツ・プロバイダ及び表示環境由来のプロパティ情報を含む。例えば、ユーザが始動した変更の場合、確定は、典型的には、ユーザ・インターフェースのダイアログ内のAccept又はOKを選択することによって示すことができる。
【0064】
肯定の確定に応答して、プロセス800は、各タブを検証する(ステップ806)。コンテンツ・プロバイダ由来のプロパティ情報及び表示環境情報は、要求に応じて変更することができる。
【0065】
プロセス800は、変更された情報を用いて、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内のタブの組の中の各タブのそれぞれのソースに更新を送信する(ステップ808)。一般タブの変更は、ある表示環境に関連付けられたコンテンツ・プロバイダ間で共通の情報に対する更新を含む。コンテンツ・タブの変更は、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有の情報を含む。プロセス800は、その後、終了する(ステップ810)。
【0066】
プロセス800は、リクエスタがユーザである場合には、リクエスタにウィジェット・プロパティ・ダイアログを提示することができる。しかしながら、プログラム手段によって呼び出された場合には、提示は期待されないが、結果は後で使用するために格納することができ、動作完了の指標が与えられる。
【0067】
このように、種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装プロセスの例示的な実施形態が示される。コンピュータ実装プロセスは、ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成し、ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからのプロパティ及び検証規則を受信して、受信情報を形成する。コンピュータ実装プロセスは、さらに、受信情報を用いて、ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成し、タブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である。
【0068】
図面内のフローチャート及びブロック図は、本発明の種々の実施形態によるシステム、方法及びコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント又はコードの部分を表すことができる。いくつかの代替的な実装において、ブロック内に記された機能は、図中に記された順序とは異なる順序で発生することもあることにも留意されたい。例えば、連続して示された2つのブロックが、実際には、実質的には同時に実行されることもあり、又は、これらのブロックは、関与する機能に応じて、ときとして逆の順序で実行されることもある。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図中のブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装することができることにも留意されよう。
【0069】
本発明は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はハードウェア要素とソフトウェア要素とを含む実施形態の形態を取ることができる。好ましい実施形態において、本発明は、それらに制限されないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、及び当業者によって認識することができる他のソフトウェア媒体を含む、ソフトウェアとして実装される。
【0070】
本発明を完全に機能するデータ処理システムの文脈で説明してきたが、当業者であれば、本発明のプロセスを命令及び多様な形態のコンピュータ可読媒体の形態で配布することができること、及び、実際に配布を行うために用いられる信号搬送媒体の具体的な種類にかかわらず、本発明を等しく適用することを理解することに留意することが重要である。コンピュータ可読媒体の例は、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、RAM、CD−ROM、DVD−ROMといった記録可能型媒体、並びに、デジタル及びアナログの通信リンク、例えば無線周波数及び光波伝送のような伝送形態を用いる、有線又は無線通信リンクといった伝送型媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、特定のデータ処理システムにおける実際の使用のためにデコードされる、コード化されたフォーマットの形態を取ることができる。
【0071】
プログラム・コードを格納し、及び/又は実行するために適したデータ処理システムは、システムバスを通じてメモリ要素に直接的又は間接的に結合される少なくとも1つのプロセッサを含む。メモリ要素は、プログラム・コードの実際の実行中に使用されるローカルメモリ、大容量記憶装置、及び、実行中に大容量記憶装置からコードを取り出さなければならない回数を減らすために、少なくともいくつかのプログラム・コードの一時的な記憶領域を提供するキャッシュメモリを含むことができる。
【0072】
入力/出力すなわちI/Oデバイス(それらに制限されないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含む)を、直接、又は介在するI/Oコントローラを通じて、システムに結合することができる。
【0073】
ネットワーク・アダプタをシステムに結合して、データ処理システムを、介在する私設又は公衆ネットワークを通じて、他のデータ処理システム又は遠隔のプリンタ若しくはストレージ・デバイスに結合できるようにすることもできる。モデム、ケーブルモデム及びイーサネットカードは、現在利用可能な型のネットワーク・アダプタのうちのごく一部である。
【0074】
本発明の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものであり、網羅的であることを意図するものでもなく、本発明を開示された形態に限定することを意図するものでもない。多くの変更及び変形が、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の原理及び実際の用途を最も良く説明するため、及び、当業者が、企図される特定の使用に適するような種々の変更を有する種々の実施形態について本発明を理解することを可能にするために、選択され、説明された。
【符号の説明】
【0075】
100:ネットワーク・データ処理システム
202:通信ファブリック
300:ダイアログ管理システム
400:動作シーケンス
500、600:ダイアログ
502、602:ラベル
504、602:タブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実装方法であって、
ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するステップと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成するステップと、
前記受信情報を用いて前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成するステップであって、前記タブの組は、一般タブと、コンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブは、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である、ステップと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成する前記ステップが、
ベース・ダイアログからベース・プロパティを継承するステップ
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成する前記ステップが、
前記各ソース由来のプロパティを要求するステップと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたかどうかを判定するステップと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたという判定に応答して、前記プロパティをJavaScript Object Notation及びXML仕様形式のうちの1つで受信するステップと
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記一般タブが、ダッシュボード・アプリケーションに関連付けられた情報と、前記コンテンツ・タブ間で共通の情報とに関連付けられる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに対する変更が確定されたかどうかを判定するステップであって、前記変更が、コンテンツ・プロバイダ及び表示環境を含むソースからのプロパティ情報を含む変更情報を含む、ステップと、
肯定の確定に応答して、前記検証規則を用いて各タブを検証するステップと
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
肯定の確定に応答して前記検証規則を用いて各タブを検証する前記ステップが、
前記変更情報を用いて、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内の前記タブの組の中の各タブのそれぞれのソースに更新を送信するステップ
をさらに含む、請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するかどうかを判断するステップと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するステップと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示しないという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログを格納するステップと
をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラムであって、
前記コンピュータ実行可能プログラム・コードが、
ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成するための、コンピュータ実行可能プログラム・コードと、
前記受信情報を用いて前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードであって、前記タブの組が、一般タブとコンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブが、コンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である、コンピュータ実行可能プログラム・コードと
を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードが、
ベース・ダイアログからベース・プロパティを継承するためのコンピュータ実行可能プログラム・コード
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードが、
前記各ソース由来のプロパティを要求するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたかどうかを判定するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたという判定に応答して、前記プロパティをJavaScript Object Notation及びXML仕様形式のうちの1つで受信するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項11】
前記一般タブが、ダッシュボード・アプリケーションに関連付けられた情報と、前記コンテンツ・タブ間で共通の情報とに関連付けられる、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項12】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに対する変更が確定されたかどうかを判定するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードであって、前記変更が、コンテンツ・プロバイダ及び表示環境を含むソースからのプロパティの情報を含む変更情報を含む、コンピュータ実行可能プログラム・コードと、
肯定の確定に応答して、前記検証規則を用いて各タブを検証するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと
をさらに含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
前記肯定の確定に応答して前記検証規則を用いて各タブを検証するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードが、
前記変更情報を用いて、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内の前記タブの組の中の各タブのそれぞれのソースに更新を送信するためのコンピュータ実行可能プログラム・コード
をさらに含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項14】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するかどうかを判断するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示しないという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログを格納するためのコンピュータ実行可能プログラム・コードと
をさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
種々のソース由来のダイアログ内のプロパティを管理するための装置であって、
通信ファブリックと、
前記通信ファブリックに接続されるメモリであって、コンピュータ実行可能プログラム・コードを含むメモリと、
前記通信ファブリックに接続される通信ユニットと、
前記通信ファブリックに接続される入力/出力ユニットと、
前記通信ファブリックに接続されるディスプレイと、
前記通信ファブリックに接続されるプロセッサ・ユニットと
を含み、前記プロセッサ・ユニットが、前記コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行して、前記装置に対して、
ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成することと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して、受信情報を形成することと、
前記受信情報を用いて前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内にタブの組を作成することであって、前記タブの組が一般タブとコンテンツ・タブの組とを含み、各コンテンツ・タブがコンテンツ・プロバイダ及びコンテンツ・タイプのインスタンスに特有である、作成することと
を指示する、装置。
【請求項16】
ウィジェット・プロパティ・ダイアログを作成するように前記コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行する前記プロセッサ・ユニットが、前記装置に対して、
ベース・ダイアログからのベース・プロパティを継承すること
をさらに指示する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに関連付けられた各ソースからプロパティ及び検証規則を受信して受信情報を形成するように前記コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行する前記プロセッサ・ユニットが、前記装置に対して、
前記各ソース由来のプロパティを要求することと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたかどうかを判定することと、
一般情報及びコンテンツ情報が受信されたという判定に応答して、前記プロパティをJavaScript Object Notation及びXML仕様形式のうちの1つで受信することと
をさらに指示する、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記一般タブが、ダッシュボード・アプリケーションに関連付けられた情報と、前記コンテンツ・タブ間で共通の情報とに関連付けられる、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記プロセッサ・ユニットが、前記コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行して、前記装置に対して、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログに対する変更が確定されたかどうかを判定することであって、前記変更が、コンテンツ・プロバイダ及び表示環境を含むソースからのプロパティ情報を含む変更情報を含む、判定することと、
肯定の確定に応答して、前記検証規則を用いて各タブを検証することと
をさらに指示する、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
肯定の確定に応答して前記検証規則を用いて各タブを検証するように前記コンピュータ実行可能プログラム・コードを実行する前記プロセッサ・ユニットが、前記装置に対して、
前記変更情報を用いて、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログ内の前記タブの組の中の各タブのそれぞれのソースに更新を送信することと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するかどうかを判断することと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示するという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示することと、
前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログをユーザに提示しないという判断に応答して、前記ウィジェット・プロパティ・ダイアログを格納することと
をさらに指示する、請求項19に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−84126(P2012−84126A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173552(P2011−173552)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.イーサネット
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】