説明

ダウンロード実行方法

【課題】
デジタル家電機器などのデジタル家電機器を利用してインターネット上よりコンテンツをダウンロードした場合、デジタル家電機器の機能上、コンテンツのヘッダに記載された特定の情報に従って、特定の処理しか実行できない。かかる処理面での制限により、デジタル家電機器を利用してコンテンツをダウンロードした利用者は、コンテンツを活用する幅を大幅に制限されてしまう。
【解決手段】本発明では、前記課題を解決するために、中継サーバを有するダウンロードシステムを提案する。中継サーバで、コンテンツのヘッダの記載を書き換えるなどの処理を行う。これにより、デジタル家電機器を利用してコンテンツをダウンロードした利用者も、希望する利用形態でコンテンツを活用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル家電機器を利用してインターネット上からコンテンツを受信するダウンロード実行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットで配信されている様々な情報をダウンロードするツールとしては、パソコンが一般的に利用されている。しかし、近年、新たなツールとして、デジタル家電機器、例えば、デジタルテレビなどが注目を集めている。デジタルテレビは、2011年にアナログ放送用電波が停波されることもあり今後さらに普及すると予想され、デジタルテレビを利用してインターネット上からコンテンツをダウンロードする人口は増加すると考えられる。その結果、インターネット利用人口は今以上に増加し、配信されるコンテンツなどもさらに充実したものになると考えられる。
【0003】
このような状況の中、デジタルテレビなどのデジタル家電機器を利用して、インターネット上からコンテンツをダウンロードする際に起こりうる問題を解決するための発明が多くなされている。例えば、デジタルテレビでテレビ放送を視聴中に、その番組内で紹介された情報をデジタルテレビを利用して視聴者が一斉にダウンロードしようと試みた場合、回線がパンクしてしまう可能性がある。当該不都合を回避する手段として、特許文献1のような発明がなされている。当該発明は、コンテンツの送信を帯域に余裕のある時間帯に行うようにするダウンロードシステムである。これにより、利用者は確実に希望するコンテンツを取得して、それを、プリントアウトしたり、再生などの処理を行ったりして楽しむことができる。このような発明により、デジタル家電機器を利用してインターネット上からコンテンツを快適にダウンロードすることが可能になっている。
【0004】
しかしながら、現時点においても、デジタル家電機器を利用してコンテンツをダウンロードした場合、以下のような問題が起こりうる。例えば、現在、インターネット上でパソコン向けに配信されているポッドキャストコンテンツを、デジタル家電機器を利用してダウンロードした場合、デジタル家電機器では、ダウンロードしたコンテンツを「再生」処理しか実行できず、内部メモリやSDカードなどの外部メモリに「保存」処理することはできない。これは、デジタル家電機器の機能上生じうる制限である。具体的には、デジタル家電機器は、ポッドキャストコンテンツをダウンロードすると、コンテンツを配信しているサーバで付与されたHTTPプロトコルなどのヘッダ情報(ヘッダ例:図19)の特定の記述を読み取り、読み取った記述に従い、特定の処理のみを実行する。現在インターネット上で配信されている多くのポッドキャストコンテンツのヘッダ情報には、「再生」処理を実行するための情報が記述されており、当該コンテンツをダウンロードしたデジタル家電機器は、コンテンツを「再生」処理するのみで、「保存」処理などをすることができない。(なお、ヘッダ情報が「保存」となっている場合は、「保存」処理を行う。)
【0005】
かかる制限は、デジタル家電機器がインターネット上よりコンテンツを取得するツールとして普及する上で、大きな障害となる。例えば、利用者が、ポッドキャストコンテンツをダウンロードし、それをSDカードなどの外部メモリに保存して携帯用音楽プレーヤーなどを用いて楽しむことを目的としている時、デジタル家電機器は、当該目的を達成するためにコンテンツをダウンロードするツールとしては利用できない。このような問題は、ポッドキャストコンテンツに限らず、他のコンテンツをダウンロードする際にも起こりうる可能性がある。
【0006】
当該問題を解決する手段として、配信サーバより配信されたコンテンツを、そのままデジタル家電機器に配信するのでなく、一旦中継サーバを経由し、中継サーバにおいてHTTPプロトコルなどのヘッダ情報の特定の記述を所定の内容に書き換え、そして、ヘッダ情報を書き換えたコンテンツをデジタル家電機器に配信する手段が考えられる。
【0007】
このように、インターネット上で配信するコンテンツを、配信元から配信先に直接配信するのでなく、中継サーバを経由して、所定のヘッダ情報を書き換えて配信先に配信するような手段としては、特許文献2のような発明がある。特許文献2の発明は、撮像装置で撮像した映像などを、複数の配信先にライブ映像配信する場合に、配信元である撮像装置の処理負荷を軽減するためになされたものである。具体的には、フラグメント映像形式を利用して複数の配信先にライブ映像配信する場合、配信元である撮像装置は、配信先ごとにコンテンツのヘッダ情報などを付与したデータを作成して配信する必要があり、大きな負担となっていた。そこで、特許文献2の発明では、コンテンツを配信する際、配信元と配信先の間に中継サーバを設け、中継サーバで、配信先ごとにヘッダ情報を書き換えたデータを作成し、それを配信先に配信するものである。これにより、配信元の撮像装置は、ただ一つのデータのみを作成して中継サーバに配信すればよく、処理負荷が軽減されるというものである。
【0008】
しかしながら、特許文献2の発明では、配信元の撮像装置の処理負荷を軽減して、フラグメント映像形式と同様の効果でライブ映像を複数の配信先に配信するための手段や、それを実現するための中継サーバにおける書き換え処理が記載されているのみであり、配信されたポッドキャストコンテンツなどを、利用者の利便性を向上させるために中継サーバを経由して配信する手段や、中継サーバにおいてポッドキャストコンテンツなどのヘッダ情報の所定領域を書き換える具体的手段については記載されていない。
【特許文献1】特開2005−130082
【特許文献2】特開2007−173987
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明では、デジタル家電機器を利用してインターネット上からダウンロードしたポッドキャストコンテンツなどを、利用者が希望する態様で使用して楽しめるようにする具体的手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段として、以下の発明を提供する。
【0011】
第一発明では、コンテンツを配信する配信部を有する配信サーバと、配信サーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述を書き換えるためのヘッダ書換情報を保持する書換情報保持部と、取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換えるヘッダ書換部と、ヘッダ書換部にて書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器に対して送信する送信部とを有する中継サーバと、中継サーバからコンテンツを受信可能なコンテンツ受信部と、受信したコンテンツのヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する処理実行部とを有するデジタル家電機器とからなるダウンロードシステムを提供する。
【0012】
第二発明では、第一発明を基本とし、さらに、デジタル家電機器の処理実行部は、再生処理又は保存処理をする再生・保存手段を有するダウンロードシステムを提供する。
【0013】
第三発明では、第一発明または第二発明を基本とし、さらに、配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視部と、更新監視部にて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成部と、生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する第一更新情報送信部とを有する更新監視サーバをさらに有するダウンロードシステムを提供する。
【0014】
第四発明では、第一発明から第三発明の内のいずれか一つを基本とし、さらに、配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視部と、更新監視部にて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成部と、生成された更新情報を中継サーバに送信する第二更新情報送信部とを有する更新監視サーバをさらに有するダウンロードシステムを提供する。
【0015】
第五発明では、配信サーバにおいて実行される、コンテンツを配信する配信ステップと、デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述を書き換えるためのヘッダ書換情報を保持する中継サーバにおいて実行される、配信サーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換えるヘッダ書換ステップと、ヘッダ書換ステップにて書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器に対して送信する送信ステップと、デジタル家電機器において実行される、中継サーバからコンテンツを受信可能なコンテンツ受信ステップと、受信したコンテンツのプロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する処理実行ステップとからなるダウンロード方法を提供する。
【0016】
第六発明では、第五発明を基本とし、さらに、デジタル家電機器の処理実行ステップは、再生処理又は保存処理をする再生・保存サブステップを有するダウンロード方法を提供する。
【0017】
第七発明では、第五発明または第六発明を基本とし、さらに、更新監視サーバにおいて実行される、配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視ステップと、更新監視ステップにて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成ステップと、生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する第一更新情報送信ステップとを有するダウンロード方法を提供する。
【0018】
第八発明では、第五発明から第七発明の内のいずれか一つを基本とし、さらに、更新監視サーバにおいて実行される、配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視ステップと、更新監視ステップにて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成ステップと、生成された更新情報を中継サーバに送信する第二更新情報送信ステップとをさらに有するダウンロード方法を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明のダウンロード方法により、利用者は、デジタルテレビなどのデジタル家電機器を利用してインターネット上よりコンテンツ情報をダウンロードした場合でも、そのコンテンツを希望する態様で活用することができる。これにより、デジタルテレビなどのデジタル家電機器が、インターネット上よりコンテンツ情報をダウンロードする新たなツールとして更に普及することになると考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。各実施形態と請求項の関係はおおむね次のようなものである。実施形態1は、主に請求項1、2、5、6について説明する。実施形態2は、主に請求項3、7について説明する。実施形態3は、主に請求項4、8について説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要>
【0021】
現在、インターネット上に配信されている音声コンテンツや画像コンテンツや文書コンテンツなどを、パソコンを利用して配信サーバより直接ダウンロードし、パソコン内のメモリなどに保存することができる(図1)。そして、パソコンの有する機能に基づいて、そのコンテンツをパソコンで再生したり、SDカードのような外部メモリに保存して他の再生装置で再生したりすることなどができる。このような機能により、利用者は、インターネット上より取得したコンテンツを、部屋でパソコンを利用して楽しめるのはもちろん、外部メモリに保存しなおして、携帯用再生プレーヤーなどを利用して外出先でコンテンツを楽しむこともできる。また、より高性能な再生プレーヤーなどを利用して、より充実したコンテンツを楽しむこともできる。
【0022】
また、近年は、デジタル家電機器を利用してインターネット上よりコンテンツをダウンロードすることもできる。しかし、デジタル家電機器は、その機能上、パソコン向けに配信されているコンテンツをダウンロードした場合、実行する処理が制限されるという問題がある。具体的には、ダウンロードしたコンテンツのヘッダに記載されている特定の情報に従って、特定の処理しか実行できず、その他の処理を実行することはできない。
【0023】
例えば、インターネット上でパソコン向けに配信されているポッドキャストコンテンツを、デジタル家電機器を利用してダウンロードした場合、デジタル家電機器は、コンテンツに付されたHTTPプロトコルのヘッダ情報の「Content−Type」の記述を読み取り、その内容に従った所定の処理のみを実行する。現在、パソコン向けに配信されているポッドキャストコンテンツの「Content−Type」には、「audio/mpeg」と記述されているので(例:図19)、コンテンツを取得したデジタル家電機器は、その記載を読み取り、それに従って「再生」処理のみ実行することとなる(図2)。
【0024】
しかしながら、デジタル家電機器を利用してポッドキャストコンテンツを取得した利用者は、そのコンテンツを、デジタル家電機器で「再生」処理して楽しむよりもそれを「保存」して、SDカードなどの外部メモリに保存しなおし、携帯用再生プレーヤーなどの他の再生プレーヤーを利用してコンテンツを楽しむことを希望している場合が多いと考えられる。すなわち、デジタル家電機器を利用して取得したコンテンツをそのまま「再生」処理するのでなく、「保存」処理することを希望していると考えられる。
【0025】
本実施形態の発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、具体的には図3に示すように、パソコン向けに配信されているコンテンツを、デジタル家電機器を利用してダウンロードする場合、コンテンツを配信サーバから直接ダウンロードせずに、中継サーバを経由してダウンロードするものである。そして、当該中継サーバは、コンテンツのヘッダの特定の情報を、所定の内容に書き換える機能を有する。
【0026】
これにより、利用者は、デジタル家電を利用してパソコン向けに配信されているコンテンツをダウンロードした場合でも、当該コンテンツを保存し、他の再生プレーヤーを利用して楽しむことが可能となる。
<実施形態1:構成>
【0027】
以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウエア、ソフトウエア、またはハードウエア及びソフトウエアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウエア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウエアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
【0028】
またこれらハードウエアやソフトウエアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウエア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウエアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウエアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウエア製品、及び同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0029】
図4は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。本実施形態のダウンロードシステムは、「配信サーバ」(04100)と、「中継サーバ」(04200)と、「デジタル家電機器」(04300)とからなる。なお、デジタル家電機器とは、デジタルテレビ以外に、DVDレコーダ、デジタルオーディオ、カーナビゲーション等も含まれる。
【0030】
そして、「配信サーバ」(04100)は、「配信部」(04101)からなる。「中継サーバ」(04200)は、「コンテンツ取得部」(04201)と、「書換情報保持部」(04202)と、「ヘッダ書換部」(04203)と、「送信部」(04204)からなる。「デジタル家電機器」(04300)は、「受信部」(04301)と、「処理実行部」(04302)からなる。
【0031】
以下、それぞれの機能について説明する。
<<配信サーバ(04100)>>
【0032】
本実施形態の「配信サーバ」(04100)は、パソコン向けに生成されたコンテンツ(例:ポッドキャストコンテンツ)を配信する配信部(04101)を有する。配信サーバとは、インターネット上で、コンテンツなどを配信するサービスを提供しているコンピュータシステムであり、現在、多数の配信サーバが存在する。例えば、新聞社などが、自己の所有する配信サーバを利用して、最新のニュースをインターネット上で利用者に配信するなどしている。本実施形態の配信サーバ(04100)は、インターネット上で利用者にコンテンツを配信している全ての配信サーバを含む概念である。また、配信しているコンテンツによっても特段制限されず、ポッドキャスティングにより配信している音楽や番組放送などの音声コンテンツなどのほか、映画、ゲーム、CM、写真などの動画像・静止画像コンテンツや、小説、新聞記事などの文書コンテンツなど、パソコン向けに生成されたあらゆるコンテンツ(以下、「パソコン向けコンテンツ」という。)を含む。配信サーバ(04100)は、これらのコンテンツにHTTPプロトコルなどのヘッダ情報(例:図19)を付与して、利用者などに配信している。ここで、コンテンツを配信する際に付与するヘッダ情報は、HTTPプロトコルに制限されず、あらゆるプロトコルを利用して配信可能である。
【0033】
「配信部」(04101)は、インターネットを利用して、前記パソコン向けコンテンツを配信するよう構成されている。なお、配信部(04101)は、パソコン向けコンテンツをパソコンに対して配信するのみでなく、デジタル家電機器(04300)などにも配信するよう構成されている。すなわち、配信部(04101)は、パソコンよりコンテンツのダウンロード要求があると、当該コンテンツをそのパソコンに直接配信する。また、デジタル家電機器(04300)からコンテンツのダウンロード要求があると、当該コンテンツをデジタル家電機器(04300)に配信する。しかし、デジタル家電機器(04300)に配信する際には、直接配信せず、中継サーバ(04200)を経由してコンテンツを配信するよう構成されている。デジタル家電機器(04300)に配信する際に、直接配信せず中継サーバ(04200)を経由して配信するのは、中継サーバ(04200)においてパソコン向けコンテンツのヘッダの所定領域を書き換え、ヘッダを書き換えたコンテンツをデジタル家電機器(04300)に配信するためである。ヘッダを書き換える処理、理由などについては後述する。
【0034】
すなわち、利用者が配信サーバ(04100)にダウンロード要求すると、配信サーバ(04100)は、配信要求している機器の種類(パソコン、デジタル家電など)を識別する。そして、配信要求している機器の種類に応じて、配信部(04101)にコンテンツを配信する先を指示し、配信部(04101)は、その指示に従ってコンテンツを配信する。なお、配信サーバ(04100)が、コンテンツを配信要求している機器の種類(パソコン、デジタル家電など)を識別する手段としては特段制限されず、例えば、デジタルテレビから、搭載のブラウザーを経由してダウンロード要求する情報に含まれる「User−Agent」の記載を読み取り、機器の種類を認識してもよい。
【0035】
配信サーバ(04100)の配信部(04101)が、インターネットを利用してパソコン向けコンテンツを配信する流れの具体例としては、以下のような例などが考えられる。
(ア:利用者が、配信サーバ(04100)の有するサイトからパソコン向けコンテンツのダウンロードを要求する場合)
【0036】
配信サーバ(04100)の管理者は、自己のホームページ上でパソコン向けコンテンツをダウンロードさせるための案内情報を提示しているとする(図5)。利用者は、当該案内に従い、ダウンロードを実行するよう指示する。すると、配信サーバ(04100)は、ダウンロード要求の情報に含まれる記載などから、ダウンロード要求している機器の種類(パソコン、デジタル家電など)を認識する。
【0037】
ダウンロード要求している機器が「パソコン」だった場合、配信部(04101)は、パソコン向けコンテンツを直接、利用者のパソコンに配信する。一方、ダウンロード要求している機器が「デジタル家電機器」だった場合、配信部(04101)は、パソコン向けコンテンツを、中継サーバ(04200)に配信する。
(イ:利用者が、デジタル家電機器(04300)を利用して、中継サーバ(04200)の有するサイトからパソコン向けコンテンツのダウンロードを要求する場合)
【0038】
中継サーバ(04200)の管理者は、自己のホームページ上でパソコン向けコンテンツをデジタル家電機器にダウンロードさせるための案内情報を提示しているとする(図6)。利用者は、デジタル家電機器(04300)利用して、当該案内に従いダウンロードを実行するよう指示する。すると、中継サーバ(04200)は、利用者からのダウンロード要求に応じ、配信サーバ(04100)にコンテンツを配信するよう要求する。中継サーバ(04200)よりコンテンツの配信要求を受けた配信サーバ(04100)は、当該要求に応じて、配信部(04101)よりパソコン向けコンテンツを中継サーバ(04200)に配信する。
<<中継サーバ(04200)>>
【0039】
本実施形態の中継サーバ(04200)は、配信サーバ(04100)が配信しているパソコン向けコンテンツを取得すると、取得したコンテンツに付与されているヘッダ情報の所定領域を所定の内容に書き換えて、デジタル家電機器(04300)に送信するよう構成されている。これらを実現するため、中継サーバ(04200)は、「コンテンツ取得部」(04201)と、「書換情報保持部」(04202)と、「ヘッダ書換部」(04203)と、「送信部」(04204)とを有する。
【0040】
「コンテンツ取得部」(04201)は、配信サーバ(04100)の配信部(04101)からインターネットを利用して配信されたパソコン向けコンテンツを取得するよう構成されている。コンテンツ取得部(04201)は、デジタル家電機器(04300)からのダウンロード要求に従い、配信サーバ(04100)にパソコン向けコンテンツを配信するよう要求して、配信サーバ(04100)からパソコン向けコンテンツを取得するよう構成されている。また、コンテンツ取得部(04201)は、利用者が配信サーバ(04100)にパソコン向けコンテンツを配信するよう要求し、その指示に従って配信サーバ(04100)の配信部(04101)が中継サーバ(04200)に配信してきたパソコン向けコンテンツを取得するよう構成されていてもよい。
【0041】
コンテンツ取得部(04201)がコンテンツを取得する流れの具体例としては、以下のような例などが考えられる。
(ア:利用者が、配信サーバ(04100)の有するサイトからパソコン向けコンテンツのダウンロードを要求する場合)
【0042】
配信サーバ(04100)の管理者は、自己のホームページ上でパソコン向けコンテンツをダウンロードさせるための案内情報を提示しているとする(図5)。利用者は、当該案内に従い、ダウンロードを実行するよう指示する。すると、配信サーバ(04100)は、ダウンロード要求の情報に含まれる記載などから、ダウンロード要求している機器の種類(パソコン、デジタル家電など)を認識する。ダウンロード要求している機器が「デジタル家電機器」だった場合、配信部(04101)は、パソコン向けコンテンツを、中継サーバ(04200)に配信する。そして、中継サーバ(04200)のコンテンツ取得部(04201)は、配信されてきたパソコン向けコンテンツを取得する。
(イ:利用者が、中継サーバ(04200)の有するサイトからパソコン向けコンテンツのダウンロードを要求する場合)
【0043】
中継サーバ(04200)の管理者は、自己のホームページ上でパソコン向けコンテンツをデジタル家電機器にダウンロードさせるための案内情報を提示しているとする(図6)。利用者は、デジタル家電機器(04300)利用して、当該案内に従いダウンロードを実行するよう指示する。すると、中継サーバ(04200)は、利用者からのダウンロード要求に応じ、配信サーバ(04100)にコンテンツを配信するよう要求する。中継サーバ(04200)よりコンテンツの配信要求を受けた配信サーバ(04100)は、当該要求に応じて、配信部(04101)よりパソコン向けコンテンツを中継サーバ(04200)に配信する。そして、中継サーバ(04200)は、配信されてきたパソコン向けコンテンツを取得する。
【0044】
「書換情報保持部」(04202)は、デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述を書き換えるためのヘッダ書換情報を保持するよう構成されている。インターネットを利用して配信されるコンテンツには、配信サーバによりHTTPプロトコルなどのヘッダ情報(例:図19)が付与される。当該コンテンツを取得したデジタル家電機器は、ヘッダ情報を読み取り、ダウンロードしたコンテンツのデータ形式などを認識する。
【0045】
パソコン向けコンテンツをダウンロードしたデジタル家電機器(04300)は、前記配信サーバ(04100)により付されたHTTPプロトコルなどのヘッダの所定の記述を読み取り、その記述に従って所定の処理のみを実行するよう構成されている。具体的には、デジタル家電機器(04300)を利用して、HTTPプロトコルのヘッダ情報が付与されたパソコン向けポッドキャストコンテンツをダウンロードした場合、デジタル家電機器(04300)は、HTTPヘッダの「Content−Type」(図19−ア)の記述を読み取る。そして、その記述に従って所定の処理のみ行う。現在パソコン向けに配信されているポッドキャストコンテンツには、「Content−Type」として「audio/mpeg」が記述されていることが多く、当該コンテンツを読み取ったデジタル家電機器(04300)は、取得したコンテンツを再生処理のみ行う。
【0046】
すなわち、コンテンツにHTTPヘッダが付与されている場合、「Content−Type」の記述が、「デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述」にあたる。「書換情報保持部」(04202)は、このような「デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述」を書き換えるための「ヘッダ書換情報」を保持するよう構成されている。
【0047】
「ヘッダ書換情報」としては、あらゆるものが考えられる。例えば、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述が、デジタル家電機器(04300)で「再生」処理を実行する「audio/mpeg」である場合、「保存」処理を実行する「application/octet−stream」に書き換えるための情報であってもよい。HTTPヘッダの「Content−Type」の記述が「application/octet−stream」の場合、当該記述を読み取ったデジタル家電機器(04300)は、取得したコンテンツを「保存」処理のみ実行できる。
【0048】
また、その他のヘッダ書換情報としては、利用者の希望する使用形態に併せて、ヘッダの記述を書き換えるような情報でもよい。例えば、デジタル家電機器(04300)を利用してパソコン向けコンテンツを取得した利用者が、そのコンテンツを「再生」処理することを望んでいる場合は、「Content−Type」の記述を「audio/mpeg」に書き換え、一方、「保存」処理を望んでいる場合には、「Content−Type」の記述を「application/octet−stream」に書き換えるようの情報でもよい。かかる場合、利用者は、コンテンツをダウンロード要求する際、希望する使用形態に関する情報も併せて送るように構成されていてもよい。
【0049】
「ヘッダ書換部」(04203)は、取得したパソコン向けコンテンツを構成するためのプロトコルのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換えるよう構成されている。「取得したコンテンツ」とは、利用者の要求に応じて、コンテンツ取得部(04201)が配信サーバ(04100)より取得したコンテンツである。「ヘッダの所定領域」とは、配信サーバ(04100)によりコンテンツに付与されたヘッダ情報のうち、デジタル家電機器(04300)での処理内容を示す記述がなされている領域のことである。例えば、ヘッダ情報にHTTPプロトコルが付与されていた場合、ヘッダの所定領域は、「Content−Type」を記述している領域である。ヘッダ書換部(04203)は、書換情報保持部(04202)が保持しているヘッダ書換情報に従い、ヘッダの所定領域を所定の内容に書き換えるよう構成されている。具体的には、図20に示すように、取得したパソコン向けコンテンツのヘッダの「Content−Type」の記述が、「audio/mpeg」だった場合で、書換情報が『「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える』ような情報であった場合、ヘッダ書換部(04203)は、ヘッダ書換情報に従い、「audio/mpeg」を「application/octet−stream」に書き換える。
【0050】
なお、ヘッダ書換部(04203)は、コンテンツに付与されたヘッダ情報の中の、デジタル家電機器での処理内容を特定するための所定領域の記述のみを書き換える。よって、その他のヘッダ情報やコンテンツ自体の記述を書き換えることはない。
【0051】
「送信部」(04204)は、ヘッダ書換部(04203)にて書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器(04300)に対して送信するよう構成されている。「ヘッダ書換部(04203)にて書き換えられたコンテンツ」とは、前記の通り、ヘッダ書換情報に従って、ヘッダの所定領域を所定内容に書き換えたコンテンツである。
【0052】
送信部(04204)は、前記コンテンツを、インターネットを利用してデジタル家電機器(04300)に対して送信するよう構成されている。なお、ここでは中継サーバ(04200)の有するサイトからパソコン向けコンテンツのダウンロードを要求することが記載されているが、このサイトは中継サーバと独立したサーバに設けてもよく、中継サーバとこのサイトのサーバを一体にする必要はない。
<<デジタル家電機器(04300)>>
【0053】
本実施形態のデジタル家電機器(04300)は、配信サーバ(04100)の配信部(04101)や、中継サーバ(04200)の送信部(04204)がインターネットを利用して送信したコンテンツを受信し、コンテンツに付与されたヘッダ情報に従って所定の処理を実行するよう構成されている。これらを実現するため、本実施形態のデジタル家電機器は(04300)、インターネットを介した通信が利用可能に構成されており、また、「コンテンツ受信部」(04301)と、「処理実行部」(04302)を有する。なお、「処理実行部」(04302)は、「再生・保存手段」を有していてもよい。
【0054】
「コンテンツ受信部」(04301)は、中継サーバ(04200)からコンテンツを受信できるように構成されている。「中継サーバ(04200)から受信するコンテンツ」とは、中継サーバ(04200)にてヘッダ情報の所定領域を書き換えたコンテンツである。また、コンテンツ受信部(04301)は、配信サーバ(04100)からも直接コンテンツを受信できるよう構成されていてもよい。
【0055】
「処理実行部」(04302)は、受信したコンテンツのプロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行するよう構成されている。なお、「処理実行部」(04302)は、再生処理または保存処理をする「再生・保存手段」を実行できるよう構成されていてもよい。「受信したコンテンツ」とは、コンテンツ受信部(04301)が受信したコンテンツであり、配信サーバ(04100)から直接受信したコンテンツと、中継サーバ(04200)を経由して受信したコンテンツの両方を含む。「プロトコルヘッダに記述された処理内容」とは、ヘッダの所定領域の記述であり、デジタル家電機器(04300)の処理内容を特定するためのものである。例えば、ヘッダ情報としてHTTPプロトコルが付与されている場合、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述である。具体的には、「application/octet−stream」や「audio/mpeg」などである。「処理実行部」(04302)は、プロトコルヘッダに記述された処理内容を認識し、その記述に基づいて、特定の処理を実行する。例えば、ヘッダ情報としてHTTPプロトコルが付与されており、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述が「application/octet−stream」だった場合、処理実行部(04302)は、再生・保存手段に基づき、コンテンツの「保存処理」を実行するよう構成されている。また、「Content−Type」の記述が「audio/mpeg」だった場合、処理実行部(04302)は、コンテンツの「再生処理」を実行するよう構成されている。なお、処理実行部(04302)が行う処理は、再生や保存などに限定されず、その他、プロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて、「コンテンツを再生後破棄」「コンテンツを再生後保存」「外部メモリに転送」「他のコンテンツと結合」などの処理を実行するよう構成されていてもよい。
<実施形態1:実施例>
【0056】
以下に、本実施形態を実現する実施例の一例<1−A><1−B>を示す。
<1−A>
<<1−A:具体例(図7)>>
【0057】
最初に、利用者はデジタル家電機器(07300)を利用し、パソコン向けポッドキャストコンテンツを配信している配信サーバ(07100)の管理者のホームページ(例:図5)などからダウンロードするコンテンツを決定しダウンロード要求をする(1)。
【0058】
配信サーバ(07100)は、ダウンロードを要求する情報などから、ダウンロード要求している機器がデジタル家電機器であることを識別すると、要求されたコンテンツを配信部から中継サーバ(07200)に送信する(2)。
【0059】
中継サーバ(07200)のコンテンツ取得部は、配信サーバ(07100)より配信されたコンテンツなどを取得する。すると、ヘッダ書換部は、書換情報保持部が保持しているヘッダ書換情報に従って、コンテンツのヘッダの所定領域の記述を書き換える。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。そして、送信部は、ヘッダ情報を書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器(07300)に送信する(3)。
【0060】
コンテンツ受信部よりコンテンツを受信したデジタル家電機器(07300)は、処理実行部でヘッダの所定領域の記述を読み取り、当該記述に従った処理内容を実行する。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の書き換えられた記述「application/octet−stream」を読み取り、取得したコンテンツを内部メモリなどに「保存」する。
【0061】
一方、利用者がパソコン(07500)を利用して、パソコン向けコンテンツを配信している配信サーバ(07100)の管理者のホームページ上などからダウンロードするコンテンツを決定しダウンロード要求をした場合(4)、配信サーバ(07100)はダウンロードを要求する情報などから、ダウンロード要求している機器がパソコン(07500)であることを識別すると、要求されたコンテンツを配信部からパソコン(07500)に直接配信する(5)。
<<1−A:ハードウエア構成>>
【0062】
図8は、本実施形態の配信サーバ及び中継サーバのハードウエア構成の一例を示す概略図である。また、図9は、本実施形態のデジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示す概略図である。これらの図を利用して、前記具体例のうち、デジタル家電機器を利用してコンテンツを取得する手段を実現するハードウエア構成の働きの一例について説明する。
【0063】
図8に示すように、配信サーバ及び中継サーバは、「CPU」(0801)、「キャッシュメモリ」(0802)、「RAM」(0803)、「HDD」(0804)、「ネットワークインターフェイス」(0805)、「ユーザインターフェイス」(0806)、「バス」(0807)などからなる。また、図9に示すように、デジタル家電機器は、「CPU」(0901)、「RAM」(0902)、「不揮発性メモリ」(0903)、「ネットワークインターフェイス」(0904)、「リモコン受光部」(0905)、「リモコン送信機」(0906)、可搬型メディアインターフェイス(0907)、「ビデオデコード/キャプチャ部」(0908)、「ビデオセレクタ部」(0909)、「ビデオ出力変換部」(0910)、「画面」(0911)、「オーディオデコード部」(0912)、「オーディオセレクタ部」(0913)、「オーディオ出力変換部」(0914)、「スピーカ」(0915)などからなる。
【0064】
まず、利用者は、デジタル家電機器(07300)のリモコン送信機(0906)を利用して、ダウンロードしたいポッドキャストコンテンツを配信している配信サーバの管理者が管理しているホームページを画面(0911)に表示するよう操作する。すると、CPU(0901)は、ネットワークインターフェイス(0904)に、インターネット上より所望の情報を取得するよう指示する。その後、ビデオデコード/キャプチャ部(0908)、ビデオセレクタ部(0909)、ビデオ出力変換部(0910)に、取得した情報に対し所定の処理を行うよう指示する。そして、所定の処理を行ったコンテンツ情報に基づき、画面(0911)に要求されたホームページを表示する。利用者は、ホームページの案内に従い、リモコン送信機(0906)を操作して、ダウンロードするコンテンツを選択し、コンテンツをダウンロードするよう操作する。すると、CPU(0901)は、その操作に応じた情報を、ネットワークインターフェイス(0904)を介して配信サーバ(07100)に送信する。
【0065】
配信サーバ(07100)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(07300)より送信された、前記ダウンロード要求などの情報を取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管して情報を解析し、その情報に従って、HDD(0804)に保存されているコンテンツを取り出す。また、前記情報より、利用機器(デジタル家電機器)を識別すると、コンテンツの送信先として、中継サーバを指定し、コンテンツをネットワークインターフェイス(0805)より送信する。
【0066】
中継サーバ(07200)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、配信サーバ(07100)より送信された前記コンテンツなどの情報を取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管し、コンテンツのヘッダ情報などを解析する。そして、HDD(0804)より、必要なヘッダ書換情報を取り出して、当該情報に従い、コンテンツのヘッダ情報を書き換える。具体的には、例えば、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。その後、CPU(0801)は、ヘッダ情報を書き換えたコンテンツを、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(07300)に送信する。
【0067】
デジタル家電機器(07300)は、ネットワークインターフェイス(0904)を介して前記コンテンツを取得する。すると、CPU(0901)は、当該コンテンツをRAM(0902)に一時保管し、コンテンツに付与されたヘッダの情報を解析する。そして、ヘッダの所定領域(例:HTTPヘッダの「Content−Type」)の記述(例:「application/octet−stream」)を読み取ると、CPU(0901)は、RAM(0902)に一時保管されているコンテンツを、不揮発性メモリ(0903)や、可搬型メディアインターフェイス(0907)を介して外部メモリ(例:SDカード)に保存する。なお、CPU(0901)が、前記保存処理を開始するタイミングとしては、すべてのコンテンツ情報がRAM(0902)に保管された後でもよいし、または、RAM(0902)にコンテンツ情報が保管されている段階で、保管されたコンテンツ情報から順に処理を開始してもよい。
<<1−A:処理の流れ>>
【0068】
本実施形態の処理の流れの一例を図10のシーケンス図に示す。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
【0069】
まず、デジタル家電機器は、配信サーバに対しコンテンツのダウンロード要求をする。すると、配信サーバは、要求されたコンテンツを中継サーバに配信する(配信ステップ:S1001)。
【0070】
中継サーバは、配信サーバより配信されたコンテンツを取得する(コンテンツ取得ステップ:S1002)。そして、取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換える(ヘッダ書換ステップ:S1003)。その後、ヘッダ書換ステップで書き換えたコンテンツをデジタル家電機器に送信する(送信ステップ:S1004)。
【0071】
デジタル家電機器は、中継サーバより送信されたコンテンツを受信する(コンテンツ受信ステップ:S1005)。そして、受信したコンテンツのプロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する(処理実行ステップ:S1006)。仮に、プロトコルヘッダに記述された処理内容が、「再生」「保存」処理するものだった場合、それに従い、再生処理または保存処理を実行する(再生・保存サブステップ)。
<1−B>
<<1−B:具体例(図11)>>
【0072】
最初に、利用者はデジタル家電機器(11300)を利用し、ポッドキャストコンテンツのダウンロードを案内している中継サーバ(11200)の管理者のホームページ(例:図6)などからダウンロードするコンテンツを決定しダウンロード要求をする(1)。
【0073】
中継サーバ(11200)は、前記ダウンロード要求に応じ、要求されたコンテンツを配信している配信サーバ(11100)に対してコンテンツを配信するよう要求する(2)。
【0074】
すると、配信サーバ(11100)は、中継サーバ(11200)からの要求に応じ、要求されたコンテンツを配信部から中継サーバ(11200)に送信する(3)。
【0075】
中継サーバ(11200)のコンテンツ取得部は、配信サーバ(11100)より送信されたコンテンツを取得する。そして、ヘッダ書換部で、書換情報保持部が保持しているヘッダ書換情報に従い、パソコン向けコンテンツのヘッダの所定領域の記述を書き換える。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。そして、送信部は、ヘッダ情報を書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器(11300)に送信する(4)。
【0076】
コンテンツ受信部よりコンテンツを受信したデジタル家電機器(11300)は、処理実行部でヘッダの所定領域の記述を読み取り、当該記述に従った処理内容を実行する。詳細は、実施形態1−Aと同様であるのでここでの説明は省略する。
【0077】
一方、利用者がパソコン(11500)を利用して、パソコン向けコンテンツを配信している配信サーバ(11100)の管理者のホームページなどからダウンロードするコンテンツを決定しダウンロード要求をした場合(5)、配信サーバ(11100)はダウンロードを要求する情報などから、ダウンロード要求している機器がパソコン(11500)であることを識別すると、要求されたコンテンツを配信部からパソコン(11500)に直接配信する(6)。
<<1−B:ハードウエア構成>>
【0078】
本実施例においても、実施例1−Aと同様に、図8の配信サーバ及び中継サーバのハードウエア構成の一例を示す概略図と、図9のデジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示す概略図を用いて、前記具体例のうち、デジタル家電機器を用いてコンテンツを取得する手段を実現するハードウエア構成の働きの一例について説明する。
【0079】
まず、利用者は、デジタル家電機器(11300)のリモコン送信機(0906)を利用して、中継サーバの管理者が管理しているホームページを画面(0911)を表示するよう操作する。すると、CPU(0901)は、ネットワークインターフェイス(0904)に、インターネット上より所望の情報を取得するよう指示する。その後、ビデオデコード/キャプチャ部(0908)、ビデオセレクタ部(0909)、ビデオ出力変換部(0910)に、取得した情報に対し所定の処理を行うよう指示する。そして、所定の処理を行ったコンテンツ情報に基づき、画面(0911)に要求されたホームページを表示する。利用者は、ホームページの案内に従い、リモコン送信機(0906)を操作して、ダウンロードするコンテンツを選択し、コンテンツをダウンロードするよう操作する。すると、CPU(0901)は、その操作に応じた情報を、ネットワークインターフェイス(0904)を介して中継サーバ(11200)に送信する。
【0080】
中継サーバ(11200)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(11300)より送信された、前記ダウンロード要求などの情報を取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管して情報を解析し、その結果に基づいて、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、配信サーバ(11100)に対し、コンテンツを配信するよう要求する情報を送信する。
【0081】
配信サーバ(11100)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、中継サーバ(11200)より送信された、コンテンツ配信要求の情報を取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管して情報を解析し、その結果に基づいて、HDD(0804)に保存されているコンテンツを取り出す。そして、取り出したコンテンツをネットワークインターフェイス(0805)を介して、中継サーバ(11200)に対し送信する。
【0082】
中継サーバ(11200)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、配信サーバ(11100)より送信された前記コンテンツを取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管し、HDD(0804)より、必要なヘッダ書換情報を取り出して、当該情報に従ってコンテンツのヘッダ情報を書き換える。その後、CPU(0801)は、ヘッダ情報を書き換えたコンテンツを、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(11300)に送信する。
【0083】
デジタル家電機器(11300)は、ネットワークインターフェイス(0904)を介して前記コンテンツを取得する。以下の処理は、実施例1−Aと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<1−B:処理の流れ>>
【0084】
本実施形態の処理の流れの一例を図14のシーケンス図に示す。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
【0085】
まず、デジタル家電機器は、中継サーバに対し、コンテンツのダウンロードを要求する。中継サーバは当該要求に応じて、配信サーバに対しコンテンツを送信するよう要求する。すると、配信サーバは、要求されたコンテンツを中継サーバに配信する(配信ステップ:S1401)。
【0086】
中継サーバは、配信サーバより配信されたコンテンツを取得する(コンテンツ取得ステップ:S1402)。そして、取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換える(ヘッダ書換ステップ:S1403)。その後、ヘッダ書換ステップで書き換えたコンテンツをデジタル家電機器に送信する(送信ステップ:S1404)。
【0087】
デジタル家電機器は、中継サーバより送信されたコンテンツを受信する(コンテンツ受信ステップ:S1405)。そして、受信したコンテンツのプロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する(処理実行ステップ:S1406)。仮に、プロトコルヘッダに記述された処理内容が、「再生」「保存」処理するものだった場合、それに従い、再生処理または保存処理を実行する(再生・保存サブステップ)。なお、ここで言うプロトコルヘッダとはコンテンツを送信する際に利用するプロトコルのヘッダをプロトコルヘッダという。例えば、http、https、ftpのヘッダをプロトコルヘッダとする。
【0088】
<実施形態1:効果>
【0089】
本実施形態のダウンロードシステムにより、デジタル家電機器を利用してインターネット上よりコンテンツをダウンロードした際にも、利用者が真に希望する態様でコンテンツの処理を実行することができる。
【0090】
具体的には、デジタル家電機器を利用してポッドキャストコンテンツをダウンロードした場合、中継サーバを経由してコンテンツを取得することで、利用者は取得したコンテンツを保存し、他の再生装置を用いてコンテンツを楽しむことが可能となる。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要>
【0091】
本実施形態のダウンロードシステムは、実施形態1のダウンロードシステムを基本とし、さらに、パソコン向けコンテンツを配信している配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視し、更新を確認した時には当該情報をデジタル家電機器などに対して送信する更新監視サーバを有することを特徴とする。
【0092】
現在、インターネット上で配信されているコンテンツ、また、コンテンツを配信している配信サーバは無数にある。利用者は、これら無数のコンテンツの中から希望するコンテンツを見つけ出すことが可能であるが、すべての配信サーバのコンテンツおよび更新情報を個々に確認するのは大変な作業である。そこで、例えば、ポッドキャストコンテンツなどの場合には、配信可能なコンテンツや更新情報などをまとめて利用者に紹介するためのサイトが存在する。利用者は、このようなサイトを利用することで、無数のコンテンツの中から自己が希望するコンテンツを容易に見つけ出し、また、それらのコンテンツが更新された場合は、容易に知ることができる。
【0093】
本実施形態の発明は、前記のようなサービスを利用者に対して行っている更新監視サーバを有するダウンロードシステムにおいて、デジタル家電機器を利用してコンテンツをダウンロードする際、利用者が真に希望する態様でコンテンツを利用して楽しむことが可能となるダウンロードシステムである。
<実施形態2:構成>
【0094】
図12は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。本実施形態のダウンロードシステムは、「配信サーバ」(12100)と、「中継サーバ」(12200)と、「デジタル家電機器」(12300)と、「更新監視サーバ」(12400)からなる。
【0095】
そして、「更新監視サーバ」(12400)は、「更新監視部」(12401)と、「更新情報生成部」(12402)と、「第一更新情報送信部」(12403)とからなる。以下、それぞれの機能について説明する。
【0096】
なお、「配信サーバ」(12100)と、「中継サーバ」(12200)と、「デジタル家電機器」(12300)の機能については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<更新監視サーバ(12400)>>
【0097】
本実施形態の更新監視サーバ(12400)は、配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新を監視し、更新を見つけた場合には、更新の内容を示す更新情報を生成して、それをデジタル家電機器(12300)などに送信するよう構成されている。更新監視サーバ(12400)は、これらの動作を実現するため、「更新監視部」(12401)と、「更新情報生成部」(12402)と、「第一更新情報送信部」(12403)とを有する。
【0098】
「更新監視サーバ」(12400)とは、インターネット上で配信サーバ(12100)が配信しているパソコン向けコンテンツの情報をまとめて利用者に紹介し、また、そのコンテンツが更新されたかどうかを監視して、コンテンツが監視された場合には、必要に応じてその情報をパソコンやデジタル家電機器などに送るなどのサービスを行うためのコンピュータシステムである。このような更新監視サーバ(12400)を利用してサービスを提供しているサイトとしては、例えば、ポッドキャスティングでインターネット上に配信されている無数の音声コンテンツなどをまとめて利用者に紹介している、Apple Computer,Inc.の「ITUNES MUSIC STORE(登録商標)」や、ニフティ株式会社の「Podcasting juice(登録商標)」、などがある。
【0099】
「更新監視部」(12401)は、配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新を監視するよう構成されている。「配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新」とは、配信サーバ(12100)は利用者のためにコンテンツをインターネット上で配信しているが、配信しているコンテンツがずっと同じ内容のものである場合、利用者はすぐに飽きてしまう。そこで、一般的には、配信サーバ(12100)は、定期的にコンテンツの内容を新しいものに更新し、利用者を飽きさせないよう工夫している。すなわち、「配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新」とは、配信サーバ(12100)が利用者のためなどに定期的に、または、不定期におこなっている「配信するコンテンツの内容を新しいものにかえる作業」であり、更新監視部(12401)は、コンテンツの内容が更新された場合は、利用者に報告するため、「配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新」を監視している。なお、更新の形態としては、「古いコンテンツを削除して、新しいコンテンツを付与する」ような更新でも、または、「古いコンテンツを残したままで、新しいコンテンツを付与する」ような更新でも、さらには、「古いコンテンツを一定数量のみ残しておき、新しいコンテンツを付与する(一定数量を超えた場合は、古いコンテンツから削除)」ような更新でもよい。
【0100】
なお、更新監視部(12401)は、あらかじめ更新を監視するコンテンツのリストを所持しており、そのコンテンツの更新のみを監視していてもよい。この場合、前記リストは、書換可能であってもよい。例えば、ポッドキャスティングでインターネット上に配信されている音声コンテンツなどをまとめて利用者に紹介しているサイトの更新監視サーバの場合、自己のサイトで紹介しているコンテンツのみの更新を監視するよう構成されていてもよい。または、自己のサイトで紹介している全てのコンテンツの内、一人でも利用者が定期ダウンロードをするよう登録しているコンテンツのみの更新を監視するよう構成されていてもよい。
【0101】
ここで、更新監視部(12401)が、配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新を見つける手段としては特段制限されない。例えば、配信サーバ(12100)でコンテンツの更新がなされた場合には、配信サーバ(12100)は、その旨を示す情報を更新監視部(12401)に対して送信し、更新監視部(12401)は、その情報を取得することで、配信可能コンテンツの更新を見つけるよう構成されていてもよい。また、更新監視部(12401)は、常時、または、一定期間毎に定期的に、配信サーバ(12101)に、「更新したか否か」の情報を取得しにいくよう構成されていてもよい。さらには、更新監視部(12401)は、利用者(デジタル家電機器(12300)など)からの要求があった場合に、その要求に応じて、配信サーバ(12101)に「更新したか否か」の情報を取得しにいくよう構成されていてもよい。
【0102】
「更新情報生成部」(12402)は、更新監視部(12401)にて、「配信サーバ(12100)の配信可能コンテンツの更新」を見つけた場合には、更新の内容を示す更新情報を生成するよう構成されている。「更新の内容を示す更新情報」とは、「更新されたことを示す情報」や、「コンテンツの更新された日時」や、「更新されたコンテンツの長さ」など、新たなコンテンツに関する情報のほか、当該更新情報を取得した利用者がダウンロード要求するための情報、例えば、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」などを含んでいてもよい。利用者(デジタル家電機器(12300)など)は、更新情報を取得すると、その情報に従って、中継サーバ(12200)、もしくは、配信サーバ(12100)に所望のコンテンツを送信するよう要求することになる。
【0103】
更新情報生成部(12402)が、更新情報を生成する具体的な流れとしては、例えば、利用者が、更新監視サーバ(12400)が有するホームページ上などから、取得したいコンテンツを選択し、そのコンテンツの更新確認を行う。すると、更新監視部(12401)は更新の確認を行う。そして、更新情報生成部(12402)は、更新監視部(12401)が取得した情報に基づいて更新情報を生成する。例えば、ダウンロード要求してきた機器がパソコンだった場合は、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、当該コンテンツを配信している配信サーバ(12100)のアドレス情報を付与して更新情報を生成する。一方、ダウンロード要求してきた機器がデジタル家電機器だった場合は、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、中継サーバ(12200)のアドレス情報を付与して更新情報を生成する。なお、ダウンロード要求してきた機器を識別する手段としては特段制限されず、例えば、更新監視サーバ(12400)は、ダウンロード要求してきた情報に含まれるヘッダなどの記述から識別してもよい。具体的には、HTTPプロトコルのヘッダに記述された「User−Agent」の記述を読み取って識別してもよい。その他の手段としては、利用者が、更新監視サーバ(12400)が有するホームページ上などから取得したいコンテンツを選択し、そのコンテンツの更新確認を指示する際に、使用している機器の情報を入力するように構成しておいてもよい。そして、その情報からダウンロード要求してきた機器を識別してもよい。更新情報生成部(12402)は、前記のようにして識別した機器の情報を取得し、その情報に基づいて更新情報を生成するよう構成されている。
【0104】
「第一更新情報送信部」(12403)は、前記のように、更新情報生成部(12402)で生成された更新情報を、インターネットを利用してデジタル家電機器(12300)に送信するよう構成されている。第一更新情報送信部(12403)が更新情報をデジタル家電機器(12300)に送信するタイミングとしては、あらゆるタイミングが考えられる。例えば、利用者は、更新されると毎回取得するコンテンツを、「ダウンロードする機器」、などの情報とともに、更新監視サーバ(12400)に登録しておく。更新監視サーバ(12400)の更新監視部(12401)は、登録されているコンテンツの更新情報を常時、または、ある一定期間毎に定期的に確認し、更新を見つけると、更新情報生成部(12402)が更新情報を生成する。そして、第一更新情報送信部(12403)は、このようにして作成された更新情報を、利用者に自動的に送信するよう構成されている。または、利用者が、更新監視サーバ(12400)が有するホームページ上などから、コンテンツの更新確認を行う。すると、それをトリガに、更新監視部(12401)は、そのコンテンツを配信している配信サーバ(12100)から更新に関する情報を取得する。そして、更新情報生成部(12402)は、その情報に基づき、更新情報を生成し、その後、第一更新情報送信部(12403)は、当該更新情報を利用者に送信するよう構成されている。
<実施形態2:実施例>
【0105】
以下に、本実施形態を実現する実施例の一例<2−A><2−B>を示す。
<2−A>
<<2−A:具体例(図13)>>
【0106】
まず、利用者は、更新監視サーバ(13400)が有するホームページ(例えば、ポッドキャスティングでインターネット上に配信されている無数の音声コンテンツなどをまとめて利用者に紹介している、Apple Computer,Inc.の「ITUNES MUSIC STORE(登録商標)」など)などから、定期ダウンロードするコンテンツを、「ダウンロードする機器(パソコン、デジタル家電機器など)」など、必要な情報と共に登録しておく(A)。
【0107】
すると、更新監視サーバ(13400)の更新監視部は、一定期間毎に定期的に、登録されているコンテンツを配信している配信サーバ(13100)より、更新に関する情報を取得する(1)(2)。
【0108】
そして、コンテンツの更新を見つけた場合には、登録されている情報を基に「ダウンロード要求している機器」を識別し、その情報に従って、更新情報生成部が更新情報を生成する。例えば、「ダウンロード要求している機器」がパソコン(13500)だった場合、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、配信サーバ(13100)のアドレスなどを記載した更新情報を生成する。一方、「ダウンロード要求している機器」がデジタル家電機器(13300)だった場合、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、中継サーバ(13200)のアドレスなどを記載した更新情報を生成する。
【0109】
そして、第一更新情報送信部は、前記更新情報を、利用者に送信する(3)。
【0110】
更新情報を取得したデジタル家電機器(13300)は、当該情報に従い、中継サーバ(13200)にコンテンツをダウンロード要求する(4)。
【0111】
中継サーバ(13200)は、前記ダウンロード要求に応じ、要求されたコンテンツを配信している配信サーバ(13100)に対してコンテンツを配信するよう要求する(5)。
【0112】
すると、配信サーバ(13100)は、中継サーバ(13200)からの要求に応じ、要求されたコンテンツを配信部から中継サーバ(13200)に送信する(6)。
【0113】
中継サーバ(13200)のコンテンツ取得部は、配信サーバ(13100)より送信されたコンテンツを取得する。そして、ヘッダ書換部で、書換情報保持部が保持しているヘッダ書換情報に従い、パソコン向けコンテンツのヘッダの所定領域の記述を書き換える。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。そして、送信部は、ヘッダ情報を書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器(13300)に送信する(7)。
【0114】
コンテンツ受信部よりコンテンツを受信したデジタル家電機器(13300)は、処理実行部でヘッダの所定領域の記述を読み取り、当該記述に従った処理内容を実行する。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の書き換えられた記述「application/octet−stream」を読み取り、取得したコンテンツを内部メモリなどに「保存」する。
【0115】
一方、更新監視サーバ(13400)から更新情報を取得したパソコン(13500)は、当該情報に従い、配信サーバ(13100)にコンテンツをダウンロード要求する(8)。すると、配信サーバ(13100)は、要求に従い、コンテンツをパソコン(13500)に配信する。
【0116】
そして、コンテンツを取得したパソコン(13500)は、再生、保存などの処理を実行する。
<<2−A:ハードウエア構成>>
【0117】
図8は、本実施形態の配信サーバ及び中継サーバ及び更新監視サーバのハードウエア構成の一例を示す概略図である。また、図9は、本実施形態のデジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示す概略図である。これらの図を利用して、前記具体例のうち、デジタル家電機器がコンテンツを取得する手段を実現するハードウエア構成の働きの一例について説明する。
【0118】
まず、利用者は、デジタル家電機器(13300)のリモコン送信機(0906)を利用して、更新監視サーバ(13400)が有しているホームページを画面(0911)に表示する。そして、ホームページの案内に従って、定期ダウンロードするコンテンツを選択し、「ダウンロードする機器」など必要な情報とともに登録しておく。当該登録情報が、ネットワークインターフェイス(0904)を介して更新監視サーバ(13400)に送信されると、更新監視サーバ(13400)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、当該情報を取得する。すると、CPU(0801)は、取得した情報をRAM(0803)で解析し、コンテンツや登録した利用者を識別するための情報を認識して、これらの情報を管理しやすい形態に処理し、HDD(0804)やデータベースなどに保存する。そして、CPU(0801)は、登録したコンテンツの更新状況を定期的に確認する。更新を確認する手段としては、登録したコンテンツの最新の更新日時をHDD(0804)などに保存しておく。CPU(0801)は、定期的にこの最新の更新日時を示す情報をHDD(0804)より取り出す。また、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、配信サーバ(13100)より、配信可能な当該コンテンツの最新更新日時を示す情報を取得し、RAM(0803)にて、これらを大小比較する。比較の結果、同じであれば、CPU(0801)は処理を終了し、次の更新状況確認まで待機する。一方、配信サーバ(13100)より取得した更新日時の方が大きかった場合(コンテンツが新たに更新されている場合)は、CPU(0801)は、HDD(0804)より、所定の情報を取り出し、更新情報を生成する。そして、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(13300)に、更新情報を送信する。
【0119】
デジタル家電機器(13300)は、ネットワークインターフェイス(0904)を介して、更新情報を取得する。すると、CPU(0901)は、それをRAM(0902)に一時記憶して分析する。その後、当該分析結果に基づき、ダウンロード要求する情報を生成し、それを、ネットワークインターフェイス(0904)を介して、中継サーバ(13200)に対して送信する。
【0120】
以下の流れは、実施形態1−Bなどと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<2−A:処理の流れ>>
【0121】
本実施形態における、デジタル家電機器がコンテンツを取得する手段を実現する処理の流れの一例を図16のシーケンス図に示す。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
【0122】
まず、デジタル家電機器は、更新監視サーバに対し、定期ダウンロードするコンテンツおよび、「ダウンロードする機器」などの情報を送信する。更新監視サーバは、前記情報を取得すると、保存する。
【0123】
そして、前記情報に従って、登録したコンテンツを配信している配信サーバのコンテンツの更新を常時または、一定期間毎に監視する(S1601:更新監視ステップ)。
【0124】
前記、更新監視ステップにて更新を見つけた場合には、更新の内容を示す更新情報を生成する(S1602:更新情報生成ステップ)。
【0125】
そして、生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する(S1603:第一更新情報送信ステップ)。
【0126】
以下の流れは、実施形態1―Bと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<2−B>
<<2−B:具体例(図15)>>
【0127】
まず、利用者は、更新監視サーバ(15400)が有するホームページ(例えば、ポッドキャスティングでインターネット上に配信されている無数の音声コンテンツなどをまとめて利用者に紹介している、Apple Computer,Inc.の「ITUNES MUSIC STORE(登録商標)」など)を画面に表示する。そして、ホームページの案内に従い、ダウンロードを希望するコンテンツを選択する(1)。
【0128】
すると、更新監視サーバ(15400)の更新監視部は、当該コンテンツを配信している配信サーバ(15100)より、更新に関する情報を取得する(2)(3)。そして、更新情報生成部は、取得した前記情報と、ダウンロード情報を送信してきた機器を示す情報を基に、更新情報を生成する。例えば、「ダウンロード要求してきた機器」がパソコン(15500)だった場合、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、配信サーバ(15100)のアドレスなどを記載した更新情報を生成する。一方、「ダウンロード要求してきた機器」がデジタル家電機器(15300)だった場合、「ダウンロード要求するサーバのアドレス情報」として、中継サーバ(15200)のアドレスなどを記載した更新情報を生成する。そして、第一更新情報送信部は、前記更新情報を、利用者に送信する(4)。
【0129】
更新情報を取得したデジタル家電機器(15300)は、当該情報を基に、中継サーバ(15200)に対してダウンロード要求をする(5)。
【0130】
以下の流れ(6)〜(8)は、実施形態2−Aと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0131】
一方、更新情報を取得したパソコン(15500)は、当該情報に従い、配信サーバ(15100)にコンテンツをダウンロード要求する(9)。すると、配信サーバ(15100)は、要求に従い、コンテンツをパソコン(15500)に配信する(10)。
<<2−B:ハードウエア構成>>
【0132】
図8は、本実施形態の配信サーバ及び中継サーバ及び更新監視サーバのハードウエア構成の一例を示す概略図である。また、図9は、本実施形態のデジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示す概略図である。これらの図を利用して、前記具体例のうち、デジタル家電機器がコンテンツを取得する手段を実現するハードウエア構成の働きの一例について説明する。
【0133】
まず、利用者は、デジタル家電機器(15300)のリモコン送信機(0906)を操作して、更新監視サーバ(15400)が有しているホームページを画面(0911)に表示する。そして、ホームページの案内に従って、ダウンロードするコンテンツを選択する。すると、当該情報がネットワークインターフェイス(0904)を介して、更新監視サーバ(15400)に送信される。
【0134】
更新監視サーバ(15400)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、前記情報を取得する。すると、CPU(0801)は、RAM(0803)にて当該情報を解析し、解析結果に基づいて、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、当該コンテンツを配信している配信サーバ(15100)よりコンテンツの更新に関する情報を取得する。また、CPU(0801)は、前記解析結果より、利用者がダウンロードに使用している機器を認識する。例えば、HTTPプロトコルのヘッダに記述されている「User−Agent」を読み取り、利用者の機器を認識する。
【0135】
そして、CPU(0801)は、前記のように取得した、「コンテンツの更新に関する情報」や、「コンテンツをダウンロードする機器に関する情報」などに基づき、更新情報を生成する。そして、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(15300)に更新情報を送信する。
【0136】
以下の流れは、実施形態1−Bと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<2−B:処理の流れ>>
【0137】
本実施形態における、デジタル家電機器がコンテンツを取得する手段を実現する処理の流れの一例を図21のシーケンス図に示す。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
【0138】
まず、デジタル家電機器は、更新監視サーバに対し、ダウンロードを希望するコンテンツの更新を確認する情報を送信する。更新監視サーバは、前記情報を取得すると、前記情報に従って、登録したコンテンツを配信している配信サーバからコンテンツの更新に関する情報を取得し、更新を確認する(S2101:更新監視ステップ)。
【0139】
そして、前記、更新監視ステップにて取得した情報に従い、更新の内容を示す更新情報を生成する(S2102:更新情報生成ステップ)。
【0140】
そして、生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する(S2103:第一更新情報送信ステップ)。
【0141】
以下の流れは、実施形態1―Bと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0142】
<実施形態2:効果>
【0143】
本実施形態のように、インターネット上で配信サーバが配信しているコンテンツの情報をまとめて利用者に紹介し、また、そのコンテンツが更新されたかどうかを監視などしている更新監視サーバを有するダウンロードシステムにおいても、デジタル家電機器などのデジタル家電を利用してインターネット上よりコンテンツをダウンロードした際に、利用者が真に希望する態様でコンテンツの処理を実行することができる。
【0144】
具体的には、デジタル家電機器を利用して、ポッドキャストコンテンツを紹介している更新監視サーバからポッドキャストコンテンツをダウンロードした場合、中継サーバを経由してコンテンツを取得することで、利用者は取得したコンテンツを保存し、他の再生装置を用いてコンテンツを楽しむことが可能となる。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要>
【0145】
本実施形態のダウンロードシステムは、実施形態1または2のダウンロードシステムを基本とし、さらに、更新監視サーバで更新情報を生成した場合は、当該情報を中継サーバに送信することを特徴とする。更新情報を取得した中継サーバは、当該情報に基づき最新のコンテンツを配信サーバより取得し、コンテンツに付与されたヘッダの所定領域を書き換えて保存しておく。これにより、デジタル家電機器を利用して利用者からコンテンツのダウンロード要求が来たとき、タイムロスなく、早急に、所望のコンテンツを利用者に送信することができる。
<実施形態3:構成>
【0146】
図17は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。本実施形態のダウンロード方法は、「配信サーバ」(17100)と、「中継サーバ」(17200)と、「デジタル家電機器」(17300)と、「更新監視サーバ」(17400)からなる。
【0147】
そして、「更新監視サーバ」(17400)は、「更新監視部」(17401)と、「更新情報生成部」(17402)と、第二更新情報送信部(17404)とからなる。以下、それぞれの機能について説明する。
【0148】
なお、「配信サーバ」(17100)と、「中継サーバ」(17200)と、「デジタル家電機器」(17300)の機能については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<更新監視サーバ(17400)>>
【0149】
本実施形態の更新監視サーバ(17400)は、配信サーバ(17100)の配信可能コンテンツの更新を監視し、更新を見つけた場合には、更新の内容を示す更新情報を生成して、それを中継サーバ(17300)に送信するよう構成されている。更新監視サーバ(17400)は、これらの動作を実現するため、「更新監視部」(17401)と、「更新情報生成部」(17402)と、「第二更新情報送信部」(17404)とを有する。
【0150】
なお、「更新監視部」(17401)と、「更新情報生成部」(17402)の機能については、実施形態2と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0151】
「第二更新情報送信部」(17404)は、更新情報生成部(17402)で生成された更新情報を、インターネットを利用して中継サーバ(17300)に送信するよう構成されている。第二更新情報送信部(17404)が更新情報を中継サーバ(17300)に送信するタイミングとしては、例えば、利用者は、更新されると毎回取得するコンテンツを、「ダウンロードする機器」などとともに、更新監視サーバ(17400)に登録しておく。更新監視サーバ(17400)の更新監視部(17401)は、登録されているコンテンツの更新情報を常時、または、ある一定期間毎に定期的に確認し、更新を見つけると、更新情報生成部(17402)が更新情報を生成する。そして、第二更新情報送信部(17404)は、更新情報が生成されると随時、中継サーバ(17200)に自動的に送信するよう構成されている。
【0152】
前記のようにして中継サーバ(17200)が更新情報を取得すると、それをトリガに、コンテンツ取得部(17201)は、配信サーバ(17100)の配信部(17101)より最新のコンテンツを取得する。そして、書換情報保持部(17202)が保持しているヘッダ書換情報に従って、ヘッダ書換部(17203)が、取得したコンテンツに付されたヘッダの所定領域を、所定の内容に書き換える。配信サーバ(17200)は、ヘッダの所定領域を書き換えたコンテンツを、HDDなどに保存しておき、利用者からダウンロード要求があった際は、それを取り出して、即時に要求のあったコンテンツを送信するよう構成されている。
【0153】
なお、中継サーバ(17200)は、更新監視サーバ(17400)より送信された更新情報を取得すると、すべての更新情報に従い、更新されたすべてのコンテンツを取得して、ヘッダの所定領域を書き換え、HDDに保存してもよいし、または、取得した更新情報からコンテンツの種類を識別し、ダウンロード要求の多いコンテンツのみ(例えば、前月のダウンロード要求数ランキングの上位100種類のコンテンツ)、更新されたコンテンツを取得して、前記処理を行い、HDDに保存していてもよい。さらには、利用者が定期ダウンロードを登録しているコンテンツのみ、更新されたコンテンツを取得して、前記処理を行い、HDDに保存していてもよい。
【0154】
なお、利用者(デジタル家電機器(17300))から中継サーバ(17200)に対し、保存していないコンテンツのダウンロード要求がきた場合は、利用者からの要求をトリガに、中継サーバ(17200)は配信サーバ(17100)からコンテンツを取得し、ヘッダの所定領域を書き換えるなどの処理を行って、利用者(デジタル家電機器(17300))にコンテンツを送信する。
<実施形態3:実施例>
【0155】
以下に、本実施形態を実現する実施例の一例<3−A>を示す。
<3−A>
<<3−A:具体例(図18)>>
【0156】
更新監視サーバ(18400)の更新監視部は、自己のホームページ上で紹介している全てのポッドキャストコンテンツについて、更新に関する情報を常時または一定期間毎に監視している(1)(2)。
【0157】
そして、更新を見つけた場合には、更新情報生成部で更新の内容を示す更新情報を生成し、第二更新情報送信部が、中継サーバ(18200)に対して、更新情報を送信する(3)。
【0158】
更新情報を取得した中継サーバ(18200)は、コンテンツ取得部が、更新情報に基づき、パソコン向けポッドキャストコンテンツを配信している配信サーバ(18100)の配信部より最新のコンテンツを取得する(4)(5)。すると、ヘッダ書換部が、書換情報保持部が保持しているヘッダ書換情報に従って、ヘッダの所定領域を所定内容に書き換える。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。そして、ヘッダを書き換えられたコンテンツをHDDに保存する。
【0159】
その後、デジタル家電機器(18300)などからダウンロード要求があると(6)、中継サーバ(18200)は保存しているコンテンツを取り出し、即時に、送信部よりデジタル家電機器にコンテンツを送信する(7)。
【0160】
以下の、デジタル家電機器での処理は、実施形態1−Aなどと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<3−A:ハードウエア構成>>
【0161】
図8は、本実施形態の配信サーバ及び中継サーバ及び更新監視サーバのハードウエア構成の一例を示す概略図である。また、図9は、本実施形態のデジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示す概略図である。これらの図を利用して、前記具体例を実現するハードウエア構成の働きの一例について説明する。
【0162】
まず、更新監視サーバ(18400)は、HDD(0804)に、更新を監視するコンテンツのリスト、および、それらのコンテンツの最新の更新日時を示す情報Aを保持している。CPU(0801)は、それらの情報を取り出し、RAM(0803)に一時保管する。また、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、それらのコンテンツの配信サーバ(18100)より、配信可能な当該コンテンツの最新の更新日時を示す情報Bを取得する。そして、RAM(0803)で、情報Aと情報Bを大小比較する。比較の結果、同じであれば、CPU(0801)は処理を終了する。一方、配信サーバ(18100)より取得した更新日の方が大きかった場合(コンテンツが新たに更新されている場合)は、CPU(0801)は、HDD(0804)より、所定の情報を取り出し、更新情報を生成する。そして、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、中継サーバ(18200)に、更新情報を送信する。
【0163】
中継サーバ(18200)は、ネットワークインターフェイス(0805)を介して更新情報を取得する。すると、CPU(0801)は、当該情報をRAM(0803)に一時保管して情報を解析し、解析結果に従基づいて、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、配信サーバ(18100)より最新のコンテンツを取得する。そして、取得したコンテンツをRAM(0803)に一時保管すると、HDD(0804)より必要なヘッダ書換情報を取り出して、当該情報に従い、コンテンツのヘッダ情報を書き換える。具体的には、HTTPヘッダの「Content−Type」の記述を、「audio/mpeg」から「application/octet−stream」に書き換える。そして、ヘッダ情報を書き換えたコンテンツを、HDD(0804)に保存する。
【0164】
その後、デジタル家電機器(18300)より、中継サーバ(18200)にコンテンツのダウンロード要求があると、中継サーバ(18200)のCPU(0801)は、HDD(0804)より要求されたコンテンツを取り出し、ネットワークインターフェイス(0805)を介して、デジタル家電機器(18300)にコンテンツを送信する。
【0165】
以下の流れは、実施形態1−Aなどと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<<3−A:処理の流れ>>
【0166】
本実施形態の処理の流れの一例を図22のシーケンス図に示す。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
【0167】
まず、更新監視サーバは、配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する(S2201:更新監視ステップ)。
【0168】
前記、更新監視ステップにて更新を見つけた場合には、更新の内容を示す更新情報を生成する(S2202:更新情報生成ステップ)。
【0169】
そして、生成された更新情報を中継サーバに送信する(S2203:第二更新情報送信ステップ)。
【0170】
更新情報を取得した中継サーバは、配信サーバにコンテンツを配信するよう要求し、配信サーバは、当該要求に応じて中継サーバに対してコンテンツを配信する(S2204:配信ステップ)。
【0171】
すると、中継サーバは、配信サーバから配信されたコンテンツを取得する(S2205:コンテンツ取得ステップ)。
【0172】
そして、取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内用に書き換える(S2206:ヘッダ書換ステップ)。ヘッダの所定領域を書き換えられたコンテンツは、中継サーバに保存される。
【0173】
その後、デジタル家電機器より、コンテンツのダウンロード要求があると、中継サーバは、前記保存したコンテンツを取り出し、デジタル家電機器に送信する(S2207:送信ステップ)。
【0174】
以下の流れは、実施形態1―Aなどと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<実施形態3:効果>
【0175】
本実施形態の更新監視サーバと中継サーバの機能により、利用者デジタル家電機器を利用してインターネット上よりコンテンツをダウンロード要求した際に、即時に、コンテンツをダウンロードすることができる。また、利用者は、取得したコンテンツを真に希望する態様で処理実行することができる。これにより、デジタル家電機器などのデジタル家電機器が、インターネット上よりコンテンツをダウンロードする新たなツールとして更に普及し、インターネット人口はさらに増加すると考えられる。その結果、インターネット業界はさらに活発になり、インターネット上で配信されるコンテンツやサービスなどがさらに充実したものになると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0176】
【図1】パソコンでコンテンツをダウンロードした場合の実施態様の一例(従来例)
【図2】デジタル家電機器でコンテンツをダウンロードした場合の実施態様の一例(従来例)
【図3】デジタル家電機器でコンテンツをダウンロードした場合の実施態様の一例(本件発明)
【図4】実施形態1のダウンロードシステムの機能ブロック図の一例
【図5】コンテンツをダウンロードさせるためのインターフェイスの一例(配信サーバ)
【図6】コンテンツをダウンロードさせるためのインターフェイスの一例(中継サーバ)
【図7】実施形態1(実施例1−A)の処理の流れを示す概念図
【図8】配信サーバ、中継サーバ、更新監視サーバのハードウエア構成の一例を示した図
【図9】デジタル家電機器のハードウエア構成の一例を示した図
【図10】実施形態1(実施例1−A)の処理の流れを示すシーケンス図
【図11】実施形態1(実施例1−B)の処理の流れを示す概念図
【図12】実施形態2のダウンロードシステムの機能ブロック図の一例
【図13】実施形態2(実施例2−A)の処理の流れを示す概念図
【図14】実施形態1(実施例1−B)の処理の流れを示すシーケンス図
【図15】実施形態2(実施例2−B)の処理の流れを示す概念図
【図16】実施形態2(実施例2−A)の処理の流れを示すシーケンス図
【図17】実施形態3のダウンロードシステムの機能ブロック図の一例
【図18】実施形態3(実施例3−A)の処理の流れを示す概念図
【図19】ネット上のコンテンツのHTTPヘッダの一例
【図20】HTTPヘッダの所定領域を所定内容に書き換える一例
【図21】実施形態2(実施例2−B)の処理の流れを示すシーケンス図
【図22】実施形態3(実施例3−A)の処理の流れを示すシーケンス図
【符号の説明】
【0177】
04100 配信サーバ
04101 配信部
04200 中継サーバ
04201 コンテンツ取得部
04202 書換情報保持部
04203 ヘッダ書換部
04204 送信部
04300 デジタル家電機器
04301 コンテンツ取得部
04302 処理実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信する配信部を有する配信サーバと、
配信サーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述を書き換えるためのヘッダ書換情報を保持する書換情報保持部と、
取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換えるヘッダ書換部と、
ヘッダ書換部にて書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器に対して送信する送信部と、
を有する中継サーバと、
中継サーバからコンテンツを受信可能なコンテンツ受信部と、
受信したコンテンツのヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する処理実行部と、
を有するデジタル家電機器と、
からなるダウンロードシステム。
【請求項2】
デジタル家電機器の処理実行部は、再生処理又は保存処理をする再生・保存手段を有する請求項1に記載のダウンロードシステム。
【請求項3】
配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視部と、
更新監視部にて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成部と、
生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する第一更新情報送信部と、
を有する更新監視サーバ
をさらに有する請求項1又は2に記載のダウンロードシステム。
【請求項4】
配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視部と、
更新監視部にて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成部と、
生成された更新情報を中継サーバに送信する第二更新情報送信部と
を有する更新監視サーバ
をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載のダウンロードシステム。
【請求項5】
配信サーバにおいて実行される
コンテンツを配信する配信ステップと、
デジタル家電機器での処理内容を示すヘッダの記述を書き換えるためのヘッダ書換情報を保持する中継サーバにおいて実行される
配信サーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
取得したコンテンツを構成するためのヘッダの所定領域をヘッダ書換情報に従った所定内容に書き換えるヘッダ書換ステップと、
ヘッダ書換ステップにて書き換えられたコンテンツをデジタル家電機器に対して送信する送信ステップと、
デジタル家電機器において実行される
中継サーバからコンテンツを受信可能なコンテンツ受信ステップと、
受信したコンテンツのプロトコルヘッダに記述された処理内容に応じて処理を実行する処理実行ステップと、
からなるダウンロード方法。
【請求項6】
デジタル家電機器の処理実行ステップは、再生処理又は保存処理をする再生・保存サブステップを有する請求項5に記載のダウンロード方法。
【請求項7】
更新監視サーバにおいて実行される
配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視ステップと、
更新監視ステップにて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成ステップと、
生成された更新情報をデジタル家電機器に送信する第一更新情報送信ステップと、
を有する請求項5又は6に記載のダウンロード方法。
【請求項8】
更新監視サーバにおいて実行される
配信サーバの配信可能コンテンツの更新を監視する更新監視ステップと、
更新監視ステップにて更新を見つけた場合には更新の内容を示す更新情報を生成する更新情報生成ステップと、
生成された更新情報を中継サーバに送信する第二更新情報送信ステップと
をさらに有する請求項5から7のいずれか一に記載のダウンロード方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−70203(P2009−70203A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238862(P2007−238862)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】