説明

ダウンロード速度に影響を与えずに新規データを選別する装置および方法

望ましくないコンテンツについて選別の対象となるデータは、システムの不揮発性ストレージに速やかにダウンロードでき、システムにより全面的に使用できない状態で蓄積でき、データソースが引き続き利用可能であろうとなかろうと後ほど都合の良いときに選別できる。選別のときには選別モジュールが不揮発性ストレージに蓄積されたデータオブジェクトを引き出し、それらのデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示する。選別基準に適合しないデータオブジェクトは削除され、さもなければシステムにより全面的に使用できなくなる。選別基準に適合しないデータオブジェクトを保持することにより、ダウンロードされたコンテンツは、選別基準が緩いか選別基準が異なる別のシステムで引き続き使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダウンロード速度に影響を与えずに新規データを選別する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多様なデータを分類し、例えばインターネットユーザの興味を引かないデータは除外するコンテンツ選別が普及している。例えばユーザ(またはユーザの親)は、自宅のパーソナルコンピュータからポルノコンテンツを遮断することを望むことがある。着信データを選別するルールは、ファイルの種類やその中にあるテキスト等に基づいている。
コンテンツ選別が精巧になるにつれ、選別処理にともなう遅延を最小限に抑えるために追加の処理能力が必要になってくる。多くの場合、インターネットやコンパクトディスク(CD)等の外部ソースからファイルをダウンロードする時間は、データ選別が招く遅延によって大幅に増大する。遅延が長引くと、ダウンロードに使える時間に限りがある場合に問題となる。例えば、仕事で旅行をする人がフライトの合間にインターネットにアクセスする時間に限りがあると、多数のファイルをラップトップコンピュータにダウンロードすることを諦めたり、ダウンロードされたファイルの選別を諦めたりするかもしれない。社内で仕事をする人が別の場所で行われる会合に急行する前には、インターネットからポータブルUSBフラッシュドライブにデータを速やかにダウンロードする必要があるかもしれない。コンテンツの選別に余分にかかる時間は、ユーザがほかの作業にあてる時間に著しく影響することがある。
【0003】
データ選別水準を損なうことなくデータを速やかにダウンロードできることが望ましい。しかし、洗練された選別ルーチンの実行には多大な時間が余分に要求されるため、これまでダウンロード時間を増やさず着信データを選別することはできないと思われてきた。
【発明の概要】
【0004】
本願の発明者は、選別水準を損なうことなくデータを速やかにダウンロードできるデバイスおよびプロセスを開発した。データはシステムの専用の不揮発性ストレージに通常の速度でダウンロードされ、ここでデータがシステムから実質的に隔離され、後ほど都合のよい時間に選別が行われるのを待つ。例えば仕事で旅行をする人ならファイルを専用のストレージにダウンロードでき、コンテンツの選別に余分な時間をかけずにすむ。このユーザは後ほど都合のよい時間にインターネットに接続できない場所であってもデータを選別できる。また、選別が行われるまではダウンロードされたデータの使用が規制されるため(隔離されるため)、選別基準に合致しないダウンロードデータがシステム(パーソナルコンピュータ等)によってアクセスされ使用される心配はない。
【0005】
ここでは、不揮発性ストレージと選別モジュールとを有する不揮発性ストレージアセンブリを開示する。不揮発性ストレージは、ホストから受信するデータオブジェクトを蓄積し、かつ蓄積されたデータオブジェクトをアセンブリによる全面的使用から隔離し選別を延期するように構成され、選別モジュールは、不揮発性ストレージに蓄積されたデータオブジェクトを引き出し、かつ不揮発性ストレージから引き出されたデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示するように構成される。不揮発性ストレージに蓄積されるデータオブジェクトあるいは選別モジュールによって引き出されるデータオブジェクトは、選別基準に適合することが選別モジュールによって指示されない限り、システムによる選別以外の用途に使用できない。選別モジュールは、選別基準に適合しないデータオブジェクトを不揮発性ストレージから削除するようにさらに構成できる。選別モジュールは、選別基準に適合しないデータオブジェクトが不揮発性ストレージに残ることを許可するようにさらに構成することもできる。
【0006】
不揮発性ストレージアセンブリの不揮発性ストレージは第1のストレージデバイスと第2のストレージデバイスとを備えてもよく、この場合の選別モジュールは、第1のストレージデバイスから未選別データオブジェクトを引き出し、かつ第2のストレージデバイスに選別済みデータオブジェクトを書き込むように構成される。第2のストレージデバイスには、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを書き込むことができ、選別基準に適合しないデータオブジェクトは削除される。代案として、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトと選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトの両方を第2のストレージデバイスに書き込むこともできる。もうひとつの代案として、選別モジュールは第1のストレージデバイスから未選別データオブジェクトを引き出し、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを第2のストレージデバイスに書き込み、かつ選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを第1のストレージデバイスに書き込むように構成することもできる。
【0007】
不揮発性ストレージアセンブリの不揮発性ストレージは、未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積するように構成された単一のストレージデバイスを備えてもよい。選別モジュールはデータオブジェクトの属性を変更することにより当該データオブジェクトが選別済みであることを指示でき、選別済みデータオブジェクトの属性では、当該選択済みデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示できる。単一のストレージデバイスは第1のパーティションと第2のパーティションとを有してもよく、この場合の選別モジュールは、第1のパーティションから未選別データオブジェクトを引き出し、かつ第2のパーティションに選別済みデータオブジェクトを書き込むように構成される。選別モジュールは、選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを第1のパーティションに書き込むように構成できる。
【0008】
不揮発性ストレージアセンブリの選別モジュールと不揮発性ストレージは、ホストに駐在してもよい。代案として、選別モジュールはホストに駐在し、不揮発性ストレージはホストの外に位置してもよい。別の代案として、選択モジュールと不揮発性ストレージの両方がホストの外に位置してもよい。この場合の選別モジュールは、ホストのメモリに選別ルーチンをインストールするように構成でき、この選別ルーチンは、不揮発性ストレージに蓄積されたデータオブジェクトを引き出し、かつ選別基準に適合するデータオブジェクトがどれなのかを指示するように構成できる。
【0009】
ここではまた、インターフェイスと前に要約した不揮発性ストレージアセンブリとを有するコンテンツ選別システムを開示する。このインターフェイスは外部データソースと通信してデータオブジェクトを受信するためのものであり、不揮発性ストレージアセンブリの不揮発性ストレージは、インターフェイス経由で受信したデータオブジェクトを蓄積するように構成される。選別モジュールによって引き出されるデータオブジェクトは、選別基準に適合することが選別モジュールによって指示されない限り、システムによる選別以外の用途に使用できない。インターフェイスはウェブブラウザ、光ディスク読取装置、またはUSBポートであってもよい。
【0010】
ここでは、コンテンツの使用を認可する方法をさらに開示する。この方法は、データオブジェクトを受信することと、データオブジェクトを不揮発性ストレージに蓄積することと、蓄積されたデータオブジェクトが選別基準に適合すると判定されない限りデータオブジェクトを選別以外の用途に使用できない状態に保つことと、蓄積されたデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを判定するために蓄積されたデータオブジェクトを選別することと、選別済みデータオブジェクトが選別基準に適合する場合に選別済みデータオブジェクトが使用可能であることを指示することとを含む。データオブジェクトを受信する操作は、ウェブブラウザを使用することにより、光ディスク読取装置を使用することにより、および/またはUSBポートを通じてデータオブジェクトを入手することにより実行できる。この方法は、選別済みデータオブジェクトが第2の選別基準に適合するか否かを判断するために選別済みデータオブジェクトをもう一度選別することをさらに含んでもよい。
【0011】
コンテンツの使用を認可する方法は、選別基準に適合しないデータオブジェクトを不揮発性ストレージから削除することを含んでもよい。代案として、この方法は、選別基準に適合しないデータオブジェクトを不揮発性ストレージに保持することを含んでもよい。
【0012】
コンテンツの使用を認可する方法のための不揮発性ストレージは、第1の不揮発性ストレージデバイスと第2の不揮発性ストレージデバイスとを備えてもよく、データオブジェクトは選別前に第1の不揮発性ストレージデバイスに蓄積され、データオブジェクトの少なくとも一部分は選別後に第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積される。第2の不揮発性ストレージデバイスには選別基準に適合するデータオブジェクトを蓄積でき、選別基準に適合しないデータオブジェクトは削除される。代案として、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトと選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトの両方を第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積することもできる。さらなる代案として、選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを第1の不揮発性ストレージデバイスに蓄積することもできる。
【0013】
コンテンツの使用を認可する方法のための不揮発性ストレージは、未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積するように構成された単一のストレージデバイスを備えてもよい。選別済みデータオブジェクトが使用可能であることを指示することは、選別済みデータオブジェクトの属性を変更することを含んでもよく、この属性は、選別済みデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示するために変更することができる。単一の不揮発性ストレージデバイスは第1のパーティションと第2のパーティションとを有してもよく、この場合、未選別データオブジェクトは第1のパーティションから受信され、選別済みデータオブジェクトの少なくとも一部分は第2のパーティションに書き込まれる。
【0014】
以下に概説するように、添付の図面を参照しながら本発明の例示的な実施形態を詳しく説明する。
本発明は添付の特許請求の範囲に記載され、特許請求の範囲を読むにあたっては以下の図面を含む後述する説明を考慮に入れるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】単一の不揮発性ストレージデバイスを使用する第1の例示的な実施形態に従いコンテンツ選別を実施するシステムを示す。
【図2】2つの不揮発性ストレージデバイスを使用する第2の例示的な実施形態に従いコンテンツ選別を実施するシステムを示す。
【図3】不揮発性ストレージデバイスがホストの外に位置する第3の例示的な実施形態に従いコンテンツ選別を実施するシステムを示す。
【図4】不揮発性ストレージデバイスと選別モジュールとがホストの外に位置する第4の例示的な実施形態に従いコンテンツ選別を実施するシステムを示す。
【図5】第5の例示的な実施形態に従いコンテンツの使用を認可する方法を表すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付の特許請求の範囲は、例示的な実施形態の詳細な説明を参照することでより良く理解される。この説明は例を提示するためのものであって、特許請求の範囲を制限するものではない。まずは、コンテンツ選別を実施するシステムの例示的な実施形態をいくつか説明する。次いで、コンテンツの使用を認可する方法を提示する。
【0017】
図1は、コンテンツ選別システムの例示的な実施形態を示す。このシステムは、例えば不揮発性ストレージアセンブリ34(点線で表示)と外部データソースへ至るインターフェイスとを有するラップトップコンピュータ32で実装できる。この実施形態におけるインターフェイスは、インターネット22と通信するブラウザ20である。ブラウザ20はインターネット22からデータオブジェクトを受信し、不揮発性ストレージアセンブリ34に蓄積する。用語「データオブジェクト」はファイル、メモリページ、メモリブロック等のデータ集団を指すことがある。以下に記すように、データオブジェクトは確立された選別基準に適合することが選別モジュールによって指示されない限り、システムによる選別以外の用途に使用できない。選別基準との不適合が判明したデータオブジェクトは完全に使用不能とすることもできる。例えば削除されるか隔離されるデータオブジェクトは使用できない。
(図面の矢印は、ここでの説明で取り上げるコンテンツの流れを示すものであって、コンテンツが反対方向に流れないことを示唆するものではない。例えば、ここでの説明では主にインターネット22からブラウザ20へ至るコンテンツの流れだけを取り上げるが、ブラウザ20はインターネット22との間でコンテンツを送受信できる。)
【0018】
不揮発性ストレージアセンブリ34は、ハードディスクドライブ(HDD)36と選別モジュール38とを含む。(HDDや磁気ディスクの代わりにソリッドステートメモリを使用することもできる。)HDD36はラップトップコンピュータ32に設置され、このラップトップコンピュータはHDD36のホストとして機能する。ラップトップコンピュータ32はインターネット22からブラウザ20を通じてデータオブジェクトを受信し、選別モジュール38とのやり取りをまじえることなく、それらのデータオブジェクトをHDD36に蓄積する。このため、インターネットにアクセスする時間に限りがあるユーザはラップトップコンピュータ32をインターネットに接続し、HDD36へ直接データオブジェクトをダウンロードでき、データオブジェクトが選別基準に適合するか否かを選別モジュール38でチェックする際に生じる遅延を被ることはない。このときシステムは選別以外の用途でデータオブジェクトを使用できないため、データがアプリケーション28に入力されるおそれはない。つまり、選別が行われるまでは、ラップトップコンピュータ32によるHDD36に蓄積されたデータオブジェクトの使用(アプリケーション28による使用等)が全面的に規制(隔離)される。かかるデータオブジェクト規制は当業者にとって公知の方法で果たすことができる。かかる方法は、かかるタスクを実行するように構成されたソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアの任意の組み合わせによって実施できる。ストレージを構成する方法については後ほど例を紹介する。
【0019】
ユーザは、ダウンロードされたデータオブジェクトを後ほど選別するときにインターネット22にアクセスできるか否かを心配する必要もない。ユーザは都合の良い時間を選んでデータオブジェクトを選別できる。選別モジュール38はHDD36に蓄積されたデータオブジェクトをユーザが選んだ時間に引き出し、選別し、選別基準に適合しているか否かを指示する。選別基準に適合するデータオブジェクトはアプリケーション28で使用できるようになる。選別モジュール38は、選別基準に適合しないデータオブジェクトをHDD36から削除するように構成するか、そうでなければこれをHDD36に保持し、ラップトップコンピュータ32による全面的使用から隔離するように構成できる。選別基準に適合するデータオブジェクトをラップトップコンピュータ32の残りの部分(アプリケーション28等)で使用できるようにする操作は、当業者にとって公知の方法で果たすことができる。かかる方法は、かかるタスクを実行するように構成されたソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアの任意の組み合わせによって実施できる。ストレージを構成する方法については、後ほど紹介する例により当業者によって理解される。
【0020】
図1で示される例示的な実施形態において、不揮発性ストレージ、すなわちHDD36は、未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積する単一のストレージデバイスである。かかるストレージの構成方法はほかにもある。
例えば、選別モジュール38はデータオブジェクトの属性を変更することによってデータオブジェクトが選別済みであることを指示できる。選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトは削除でき、もしくはこれを保持し、全面的使用から隔離することができる。後者の場合は、データオブジェクトが選別済みか否かを指示するだけでなく、選別済みデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かも指示するため、データオブジェクトの属性が選別モジュールによって変更される。
未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積する単一のHDD36を構成するもうひとつの例では、ストレージを複数のパーティションに分割する。この場合は未選別データオブジェクトが1つのパーティションに蓄積される。選別モジュール38は未選別データオブジェクトを引き出し、選別し、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを第2のパーティションに書き込む。選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトの保持が望ましい場合は、未選別データオブジェクトが入っているパーティションにそれらのデータオブジェクトを書き込むか、さもなければ別のパーティションに書き込むことができる。
制約が少ない選別基準か異なる選別基準の使用を望む、これに続く別のユーザのため、ダウンロードされたコンテンツを残しておく場合には、前述した例示的な実施形態で指摘したように、選別基準に適合しないデータオブジェクトを保持するようにコンピュータを構成する方法を役立てることができる。
【0021】
図2は、コンテンツ選別システムの代替の例示的な実施形態を示す。この場合のシステムはデスクトップコンピュータ40であって、図1のラップトップコンピュータ32と同じ要素が数多くあり、同じ参照番号で示されている。しかし、デスクトップコンピュータ40の不揮発性ストレージアセンブリ42(点線で表示)には2つのストレージデバイス44aおよび44bと選別モジュール46とがある。ダウンロードされたデータオブジェクトは選別に先立ち第1のストレージデバイス44aに蓄積され、不揮発性ストレージアセンブリ42の選別モジュール46はそこから未選別データオブジェクトを引き出し、選別する。選別モジュール46は、選別基準への適合が判明したデータオブジェクトを第2のストレージデバイス44bに書き込む。選別モジュール46は、選別基準への不適合が判明したデータオブジェクトを、例えば第2のストレージデバイス44bに蓄積するか、さもなければこれを削除するように構成することができる。代替の実施形態において、選別基準に適合しないデータオブジェクトを未選別データオブジェクトとともに第1のストレージデバイス44aに保持するように選別モジュール46を構成できる。この場合の第2のストレージデバイス44bは、システムで全面的に使用できるデータオブジェクトの専用のストレージデバイスとなる。
前述した例示的な実施形態において、選別モジュールと不揮発性ストレージとがホストに駐在する。しかし、かかる構成に対する変形例は本発明の範囲内にある。
【0022】
例えば図3は、選別モジュールがホストに駐在し、不揮発性ストレージがホストの外に位置する例示的な実施形態を示す。より具体的に、ホストは不揮発性ストレージアセンブリ50(点線で表示)を有するパーソナルコンピュータ48であって、その選別モジュール52はホストに駐在し、USBフラッシュドライブ54(不揮発性ストレージ)はホストの外に位置する。この例示的な実施形態の不揮発性ストレージはUSBフラッシュドライブだが、NANDストレージを採用するもの等、他の周辺ストレージデバイスも好ましいことに留意するべきである。
【0023】
未選別データオブジェクトをUSBフラッシュドライブに蓄積するこのシステムなら、選別モジュールに異なる選別基準を使用する別のホストへ未選別データオブジェクトを簡単に移すことができる。あるひとつのホストの選別基準に適合しないデータオブジェクトであっても、ユーザがデータオブジェクトの処理に使用する別のホストの選別基準には適合することもあるため、USBフラッシュドライブは、そのような不適合データオブジェクトを保持する形に構成できる。この構成は、選別基準の異なる様々なホストを使用するユーザが、例えば受信するデータオブジェクトに応じてホスト/選別基準を選んだり、異なるホスト/選別基準を使ってデータオブジェクトを何度も選別する場合に役立てたりすることができる(しかし、必須ではない)。
【0024】
図4の例示的な実施形態において、選別モジュールと不揮発性ストレージの両方がホストの外に位置する。より具体的に、不揮発性ストレージアセンブリ56(点線で表示)は、選別モジュール60と不揮発性ストレージ62とを備えるUSBフラッシュドライブ58である。USBフラッシュドライブ58は、内蔵プロセッサを使って不揮発性ストレージ62に蓄積されたデータオブジェクトを選別するように構成でき、選別基準への適合が判明したデータオブジェクトは、データオブジェクトが選別基準に適合するか否かを判断するための選別モジュールがないパーソナルコンピュータ64のアプリケーション28で使用できるようになる。
代案として、パーソナルコンピュータ64のメモリ66に選別ルーチンをインストールするように選別モジュールを構成することもできる。このメモリ66は、例えばシステムのHDDやRAMであってもよい。この場合、選別ルーチンはUSBフラッシュドライブ58から未選別データオブジェクトを引き出し、個々のデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かをパーソナルコンピュータ64の中で判断する。
前述した例示的な実施形態において、システムにデータオブジェクトを提供する外部データソースはインターネット22であり、外部データソースと通信するインターフェイスはウェブブラウザ20である。しかし、かかる構成に関する変形例は本発明の範囲内にある。例えば外部データソースはCD、DVD等の光ディスクであっても、あるいはUSBフラッシュドライブであってもよい。その場合にホストに至るインターフェイスは光ディスク読取装置やUSBポートとなる。
【0025】
ここで説明する例示的な実施形態において、選別基準に適合しないデータオブジェクトの一部を削除し、残りの不適合データオブジェクトを保持するように選別モジュールを構成できる。不適合データオブジェクトの保持/削除にあたって様々な組み合わせが可能であることは当業者によって理解される(全て保持、全て削除、一部を保持、一部を削除等)。本発明のもうひとつの例示的な実施形態として、図5に示すフローチャート68を参照しながらコンテンツの使用を認可する方法(未認可(未選別)コンテンツを隔離する方法を含む)を説明する。
【0026】
この方法の最初のステップではデータオブジェクトを受信する(ステップS1)。データオブジェクトの受信にあたって、例えばブラウザを操作してインターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)からデータオブジェクトを入手する光ディスク読取装置を操作して光ディスクからデータオブジェクトを入手し、および/またはUSBフラッシュドライブからUSBポートを通じてデータオブジェクトを入手する方法がある。
次のステップでは、新たに受信したデータオブジェクトを不揮発性ストレージに蓄積し、コンピュータによる選別以外の用途からデータオブジェクトを隔離する(つまり、データオブジェクトを使用不能の状態に保つ)(ステップS2)。これらのステップに関わる不揮発性ストレージの構成、使用については後ほど詳述する。
次のステップではデータオブジェクトを選別し、選別基準に適合するか否かを判断する(ステップS3)。データオブジェクトを選別する1つの方法として、この方法を実行するパーソナルコンピュータのメモリか、パーソナルコンピュータに接続された周辺デバイスのメモリにあるルールファイルにアクセスする。かかるルールファイルの中には、ファイルの種類、ファイルに含まれるテキストの種類、またはソフトウェアのアルゴリズムによって認識できる他の何らかの要素に基づく一連の選別基準が入っている。例えば、不快感を与える所定の言葉をテキストの中に含むデータオブジェクトは、選別基準に適合しないとみなすことができる。
【0027】
データオブジェクトが選別基準に適合する場合(「Yes」)の次のステップでは、ホストでそのデータオブジェクトを全面的に使用できるようにし、その旨を指示する(ステップS4)。例えば、ホストに駐在するムービープレイヤーアプリケーションにデータオブジェクトの処理を許可する。データオブジェクトを蓄積し、使用できるか否かを指示する方法については後ほど詳述する。この方法はここで終了する。
データオブジェクトが選別基準に適合しない場合(「No」)にもこの方法は終了する。しかし、代替の実施形態において、この時点で、例えば不適合データオブジェクトを削除する追加のステップ、あるいは不適合データオブジェクトを保持し、そのデータオブジェクトが選別基準に適合しないことを指示する追加のステップをこの方法に含めることもできる。かかる指示については後ほど詳述する。
【0028】
新たに受信したデータオブジェクトを不揮発性ストレージに蓄積するステップS2の一態様について、不揮発性ストレージには、図2に示すデスクトップコンピュータ40の不揮発性ストレージデバイス等、2つの不揮発性ストレージデバイスを備えることもできる。新たに受信するデータオブジェクトの蓄積は、これらの不揮発性ストレージデバイスのいずれか一方のみに限定することができる。
代案として、不揮発性ストレージは図1に示すラップトップコンピュータ32の単一の不揮発性ストレージデバイス等、単一の不揮発性ストレージデバイスであってもよい。一実施例では、データオブジェクトの未選別状態を意味する属性を指定し、そのデータオブジェクトが選別以外の用途に使用できないことを指示する。もうひとつの実施例では、新たに受信するデータオブジェクトのために特定のパーティションを指定する。
コンピュータによる選別以外の用途から蓄積済みのデータオブジェクトを隔離する前述したステップS2のもうひとつの態様については、当業者にとって公知の方法で果たすことができる。かかる方法は、かかるタスクを実行するように構成されたソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアの任意の組み合わせによって実施できる。
【0029】
選別基準に適合するデータオブジェクトをホストで全面的に使用できるようにし、その旨を指示するステップS4と、後述する代替の実施形態におけるこれに対応するステップについては、図2の2つの不揮発性ストレージデバイスか、図1の単一の不揮発性ストレージデバイスを実装できる。2つの不揮発性ストレージデバイスを実装する場合は、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを、未選別データオブジェクトが入っていないストレージデバイスに蓄積する。選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトは削除するか、さもなければ他の選別済みデータオブジェクトとともに蓄積できるが、その場合には選別基準不適合を伝える指示(専用の属性設定等)が必要となる。代替の実施形態において、選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを未選別データオブジェクトと同じストレージデバイスに蓄積できる。単一の不揮発性ストレージデバイスを実装する場合は、データオブジェクトが選別基準に適合するか否かを伝える属性を指定する。代替の実施形態において、未選別データオブジェクトのパーティションとは別の専用パーティションに選別済みデータオブジェクトを書き込む。さらなる代案として、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトと選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトに別々のパーティションを用意することができる。選別済みデータオブジェクトを蓄積するストレージデバイス(またはパーティション)は、そこに蓄積された全データオブジェクトの使用をコンピュータに許可するか、あるいはそこに蓄積されたデータオブジェクトのうちの特定の属性を持つデータオブジェクトに限り使用をコンピュータに許可するように構成する。
【0030】
図5の例示的な実施形態の一代案において、データオブジェクトが別の選別基準に適合するか否かを判断するためにデータオブジェクトをもう一度選別する追加のステップを、(ステップS4の前または後に)実行する。かかる代案は、複数のユーザが同じシステムにアクセスし、選別基準となるルールファイルがユーザごとに異なる状況(家庭、職場)に役立てることができる。例えば親は、子ども向けではないコンテンツへのアクセスを望むかもしれない。この追加のステップは、先行するステップを実行したものとは別のパーソナルコンピュータで実行することもできる。この場合、最初の選別基準に適合しなかったコンテンツでも、別のシステムの選別基準に適合するなら、別のシステムで使用できる。
【0031】
これまで例示的な実施形態を説明してきたが、当業者が様々な変更、修正、改良を容易に発案することは明白である。開示した実施形態の変更、修正、改良は、前述した説明に明示されていなくとも暗に特許を請求する発明の精神および範囲内にある。前述した議論は説明のためにのみなされたものであって、本発明は専ら添付の特許請求の範囲とこれと同等のものとにより制限され、規定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性ストレージアセンブリであって、
ホストから受信するデータオブジェクトを蓄積するように構成された不揮発性ストレージと、
前記不揮発性ストレージに蓄積された前記データオブジェクトを引き出し、かつ前記不揮発性ストレージから引き出されたデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示するように構成された選別モジュールと、を備え、
前記データオブジェクトが選別基準に適合すると前記選別モジュールが指示しない限り、前記不揮発性ストレージに蓄積されたかまたは前記選別モジュールによって引き出されたデータオブジェクトをシステムによる選別以外の用途に使用できない不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項2】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールは、選別基準に適合しないデータオブジェクトを前記不揮発性ストレージから削除するようにさらに構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項3】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールは、選別基準に適合しないデータオブジェクトが前記不揮発性ストレージに残ることを許可するようにさらに構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項4】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記不揮発性ストレージは第1のストレージデバイスと第2のストレージデバイスとを備え、前記選別モジュールは、前記第1のストレージデバイスから未選別データオブジェクトを引き出し、かつ前記第2のストレージデバイスに選別済みデータオブジェクトを書き込むように構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項5】
請求項4記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記第2のストレージデバイスに書き込まれる前記選別済みデータオブジェクトは選別基準に適合するデータオブジェクトであり、選別基準に適合しないデータオブジェクトは削除される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項6】
請求項4記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記第2のストレージデバイスに書き込まれる前記選別済みデータオブジェクトは、選別基準に適合するデータオブジェクトと、選別基準に適合しないデータオブジェクトの両方である不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項7】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記不揮発性ストレージは第1のストレージデバイスと第2のストレージデバイスとを備え、前記選別モジュールは、前記第1のストレージデバイスから未選別データオブジェクトを引き出し、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを前記第2のストレージデバイスに書き込み、かつ選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを前記第1のストレージデバイスに書き込むように構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項8】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記不揮発性ストレージは、未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積するように構成された単一のストレージデバイスを備える不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項9】
請求項8記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールは、前記データオブジェクトの属性を変更することにより前記データオブジェクトが選別済みであることを指示する不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項10】
請求項9記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別済みデータオブジェクトの属性は、前記データオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示する不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項11】
請求項8記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記単一のストレージデバイスは第1のパーティションと第2のパーティションとを有し、前記選別モジュールは、第1のパーティションから未選別データオブジェクトを引き出し、かつ第2のパーティションに選別済みデータオブジェクトを書き込むように構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項12】
請求項8記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記単一のストレージデバイスは第1のパーティションと第2のパーティションとを有し、前記選別モジュールは、第1のパーティションから未選別データオブジェクトを引き出し、選別基準に適合する選別済みデータオブジェクトを前記第2のパーティションに書き込み、かつ選別基準に適合しない選別済みデータオブジェクトを前記第1のパーティションに書き込むように構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項13】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールと前記不揮発性ストレージは、前記ホストに駐在する不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項14】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールは前記ホストに駐在し、前記不揮発性ストレージは前記ホストの外に位置する不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項15】
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールと前記不揮発性ストレージは、前記ホストの外に位置する不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項16】
請求項15記載の不揮発性ストレージアセンブリにおいて、
前記選別モジュールは前記ホストのメモリに選別ルーチンをインストールするように構成され、前記選別ルーチンは、前記不揮発性ストレージに蓄積された前記データオブジェクトを引き出し、かつ選別基準に適合する前記データオブジェクトがどれなのかを指示するように構成される不揮発性ストレージアセンブリ。
【請求項17】
コンテンツを選別するシステムであって、
データオブジェクトを受信するために外部データソースと通信するインターフェイスと、
請求項1記載の不揮発性ストレージアセンブリと、を備え、
前記不揮発性ストレージは、前記インターフェイス経由で受信した前記データオブジェクトを蓄積するように構成されるシステム。
【請求項18】
請求項17記載のシステムにおいて、
前記インターフェイスは、ウェブブラウザであるシステム。
【請求項19】
請求項17記載のシステムにおいて、
前記インターフェイスは、光ディスク読取装置であるシステム。
【請求項20】
請求項17記載のシステムにおいて、
前記インターフェイスは、USBポートであるシステム。
【請求項21】
コンテンツの使用を認可する方法であって、
データオブジェクトを受信するステップと、
前記データオブジェクトを不揮発性ストレージに蓄積するステップと、
前記蓄積されたデータオブジェクトが選別基準に適合すると判定されない限り、前記蓄積されたデータオブジェクトを選別以外の用途に使用できない状態に保つステップと、
前記蓄積されたデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを判定するため、前記蓄積されたデータオブジェクトを選別するステップと、
前記選別済みデータオブジェクトが選別基準に適合する場合には、前記選別済みデータオブジェクトが使用可能であることを指示するステップと、
を含む方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法において、
前記データオブジェクトを受信するステップは、ウェブブラウザを操作することを含む方法。
【請求項23】
請求項21記載の方法において、
前記データオブジェクトを受信するステップは、光ディスク読取装置を操作することを含む方法。
【請求項24】
請求項21記載の方法において、
前記データオブジェクトを受信するステップは、USBポートを通じて前記データオブジェクトを入手することを含む方法。
【請求項25】
請求項21記載の方法において、
選別基準に適合しないデータオブジェクトを前記不揮発性ストレージから削除するステップをさらに含む方法。
【請求項26】
請求項21記載の方法において、
選別基準に適合しないデータオブジェクトを前記不揮発性ストレージに保持するステップをさらに含む方法。
【請求項27】
請求項21記載の方法において、
前記不揮発性ストレージは第1の不揮発性ストレージデバイスと第2の不揮発性ストレージデバイスとを備え、前記データオブジェクトは選別前に前記第1の不揮発性ストレージデバイスに蓄積され、前記データオブジェクトの少なくとも一部分は選別後に前記第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積される方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、
前記第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積される前記データオブジェクトの少なくとも一部分は選別基準に適合するデータオブジェクトであり、選別基準に適合しないデータオブジェクトは削除される方法。
【請求項29】
請求項27記載の方法において、
前記第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積される前記データオブジェクトの少なくとも一部分は、選別基準に適合するデータオブジェクトと選別基準に適合しないデータオブジェクトの両方である方法。
【請求項30】
請求項21記載の方法において、
前記不揮発性ストレージは第1の不揮発性ストレージデバイスと第2の不揮発性ストレージデバイスとを備え、前記データオブジェクトは選別前に前記第1の不揮発性ストレージデバイスに蓄積され、選別基準に適合する前記選別済みデータオブジェクトは前記第2の不揮発性ストレージデバイスに蓄積され、選別基準に適合しない前記選別済みデータオブジェクトは前記第1の不揮発性ストレージデバイスに蓄積される方法。
【請求項31】
請求項21記載の方法において、
前記不揮発性ストレージは、未選別データオブジェクトと選別済みデータオブジェクトの両方を蓄積するように構成された単一の不揮発性ストレージデバイスを備える方法。
【請求項32】
請求項31記載の方法において、
前記選別済みデータオブジェクトが使用可能であることを指示するステップは、前記選別済みデータオブジェクトの属性を変更することを含む方法。
【請求項33】
請求項32記載の方法において、
前記属性は、前記選別済みデータオブジェクトが選別基準に適合するか否かを指示するために変更される方法。
【請求項34】
請求項31記載の方法において、
前記単一の不揮発性ストレージデバイスは第1のパーティションと第2のパーティションとを有し、未選別データオブジェクトは前記第1のパーティションから受信され、選別済みデータオブジェクトの少なくとも一部分は前記第2のパーティションに書き込まれる方法。
【請求項35】
請求項21記載の方法において、
前記選別済みデータオブジェクトが第2の選別基準に適合するか否かを判定するため、前記選別済みデータオブジェクトをもう一度選別するステップをさらに含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−530092(P2010−530092A)
【公表日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508966(P2010−508966)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【国際出願番号】PCT/IL2008/000126
【国際公開番号】WO2008/142671
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(508159260)サンディスク アイエル リミテッド (33)
【Fターム(参考)】