説明

ダーツゲームシステム

【課題】 小型で、ゲームの進行状況の表示が見易く、投げた矢によってボタンや電光掲示部の破損の恐れの無いダーツゲームシステムを、安価に提供すること。
【解決手段】 通信機能を持ったセンサー内臓のダーツの的に当たったダーツの矢の位置を、ダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませたパソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲームのゲーム進行用に作られるダーツゲーム専用機などのゲーム進行機に、通信用ケーブルや無線通信を介して送る。ゲーム進行機は、ゲームの進行や点数の計算結果などの情報を随時ディスプレイやテレビなどの画面に表示する。この一連のダーツゲームシステムによりこの課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダーツゲームに関するものである。通信機能を持ったセンサー内臓のダーツの的にダーツの矢があたった位置の情報を、ダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませたパソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲームのゲーム進行用に作られるダーツゲーム専用機などのゲーム進行機に送り、それにゲームの進行や点数の計算をさせ、ディスプレイやテレビなどの画面に表示させる一連のダーツゲームシステムである。
【背景技術】
【0002】
従来からダーツバーなどの娯楽場に、大型のダーツゲーム専用機が普及している。これはセンサー内臓の的とゲーム進行および点数計算を行うコンピューター、ゲームの進行状況を表示するモニター画面、操作ボタンが一体となった大きな箱型のもので高価である。
【0003】
また、小型で比較的安価なダーツゲーム専用機として、壁などに取り付けて使用する、センサー内臓の的とゲーム進行および点数計算を行うコンピューター、ゲームの進行状況を表示する発光ダイオードなどを用いた小さな電光掲示板、操作ボタンが一体となったものも普及している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大型のダーツゲーム専用機は、本体寸法が大きいことと値段が高価なため、狭い店舗や一般家庭などには導入しにくい面がある。また小型のダーツゲーム専用機は比較的に安価ではあるが、電光掲示板部分が小さく、少し離れたところからだとゲームの進行状況が見えにくいということと、ボタンや電光掲示板がダーツの的のすぐ近くにあるため、的をはずした矢が当たり電光掲示板部やボタン部を破損してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は小型で、ゲームの進行状況も見易く、投げた矢によってボタンや電光掲示部の破損の恐れの無いダーツゲームシステムを、安価に提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するための請求項1の発明は、まず通信機能を持ったセンサー内臓のダーツの的を設ける。これは、的に向かって投げられたダーツの矢が、的に当たった、もしくは刺さった位置を感知するものである。また、ダーツゲームのゲーム進行や点数計算を行うゲーム進行機を設ける。これは、ダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませたパソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲームのゲーム進行用に作られるダーツゲーム専用機などとする。ダーツの的とゲーム進行機とを、通信用ケーブルや、電波や赤外線などの無線通信によって通信できるようにする。プレイヤーが投げたダーツの矢が、ダーツの的に当たった、もしくは刺さった位置の情報が、的からゲーム進行機に送られる。ゲーム進行機は、ダーツゲーム用のゲームソフトでゲームの進行や点数の計算を行い、その結果などの情報を随時ディスプレイやテレビなどの画面に表示するものである。この一連のダーツゲームシステムにより、小型で、ゲームの進行状況の表示が見易く、投げた矢でボタンや電光掲示部が破損する恐れのないダーツゲームシステムを安価に提供することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、ダーツの愛好者は、小型で、ゲーム進行状況の表示が見易く、投げた矢でボタンや電光掲示部が破損する恐れのないダーツゲームシステムを安価に入手し、ダーツゲームを楽しむことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施形態は、ダーツの的とゲーム進行機との通信手段の選択、そのゲーム進行機自体の選択、またゲーム進行機にダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませる方法の選択、とそれぞれにいくつかの選択肢があるため、その組み合わせ方によって複数通り考えられる。
【0009】
通信手段としては、通信用のケーブルを用いた有線通信と、赤外線や電波などを用いた無線通信が考えられる。有線通信は、無線に比べ生産コストを安くすることができる。しかしその通信ケーブル自体が、矢を投げる地点と的との間を行き来するプレイヤーや、その他の近くにいる人にとっては邪魔な存在にもなりかねない。無線通信は、赤外線や電波などの送信機および受信機を必要とするため、生産コストは多少多くかかるものの、邪魔になる可能性のある通信ケーブルを使わずに、このダーツゲームシステムを構築することが可能となる。
【0010】
ゲーム進行機としては、一般に普及しているパソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲームのゲーム進行用に作られるダーツゲーム専用機などが考えられる。パソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話は一般に普及しているとは言え、それぞれにある環境と無い環境がある。また複数の選択が可能な環境であっても、このシステムを求めるそれぞれの環境により、最良の実施形態は異なる。複雑な操作を嫌う環境であれば、ダーツゲームのゲーム進行用に作られたダーツゲーム専用機が最良の実施形態になることも考えられる。
【0011】
ゲーム進行機にダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませる方法としては、コンパクトディスクやゲームカセットなどの記憶媒体を介する方法や、インターネット上に置いてあるゲームソフトをダウンロードする方法、ソフトが記憶させてある記憶装置から有線通信、もしくは無線通信で読み込ませる方法などが考えられる。またダーツゲーム専用機には事前にダーツゲーム用のゲームソフトを記憶させておくことも可能である。
【0012】
このダーツゲームシステムを求める環境が、それぞれにあった組み合わせのシステムを選択することにより、それぞれにとっての最良の実施形態を得ることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【00013】
本発明に係るダーツゲームシステムは、通信機能を持ったセンサー内蔵のダーツの的や、ダーツゲーム用のゲームソフト、ゲーム進行や点数計算を行うダーツゲーム専用のゲーム機などを工業的に量産することが可能であり、ダーツゲーム自体も多くの愛好者に親しまれていることから、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明のダーツゲームシステムを使用してダーツゲームを行う際の図である。
【符号の説明】
【0015】
1 通信機能を持ったセンサー内臓のダーツゲームの的
2 ダーツゲームの進行や点数計算を行うゲーム進行機(パソコン、家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲーム専用機など)
3 通信ケーブルや、電波や赤外線などの無線通信によって、ダーツの矢が的に当たった、もしくは刺さった位置の情報が、ゲーム進行機に送られる。
4 ゲームの進行状況や点数の計算結果などの情報が、随時ディスプレイやテレビなどの画面に表示される。
5 ダーツの矢を投げる人
6 投げられたダーツの矢
7 投げられたダーツの矢の軌跡

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機能を持ったセンサー内臓のダーツの的を設ける。これは、的に向かって投げられたダーツの矢が、的に当たった、もしくは刺さった位置を感知するものである。また、ダーツゲームのゲーム進行や点数計算を行うゲーム進行機を設ける。これは、ダーツゲーム用のゲームソフトを読み込ませたパソコンや家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム機、携帯電話、ダーツゲームのゲーム進行用に作られるダーツゲーム専用機などとする。ダーツの的とゲーム進行機とを、通信用ケーブルや、電波や赤外線などの無線通信によって通信できるようにする。プレイヤーが投げたダーツの矢が、ダーツの的に当たった、もしくは刺さった位置の情報が、的からゲーム進行機に送られる。ゲーム進行機は、ダーツゲーム用のゲームソフトでゲームの進行状況や点数の計算を行い、その結果などの情報を随時ディスプレイやテレビなどの画面に表示する。以上の一連のダーツゲームシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2006−255380(P2006−255380A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118904(P2005−118904)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(505141037)
【Fターム(参考)】