説明

チケット販売代行サーバ、チケット販売代行システム、チケット販売代行方法及びチケット販売代行プログラム

【課題】 流通コードスキャンによる情報の読み込み手法を用いてチケット販売サービスを代行するチケット販売代行サーバ、チケット販売代行システム、チケット販売代行方法及びチケット販売代行プログラムを提供する。
【解決手段】本発明に係るチケット販売代行システム100は、スキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを作成する流通依頼データ作成手段55c、チケット発行装置7が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定されたチケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータを作成するチケットデータ作成手段55gとを有するチケット販売代行サーバ5を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流通コードスキャンによる情報の読み込み手法を用いて演劇、音楽コンサート及びスポーツ等のチケット販売サービスを代行するチケット販売代行サーバ、チケット販売代行システム、チケット販売代行方法及びチケット販売代行プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、演劇、音楽コンサート、スポーツ等のイベント主催社は、そのイベントに入場するためのチケットを店頭販売、代理店委託販売、インターネット販売等にて販売している。チケット料金は、店頭や代理店の場合はチケットを販売する際に現金またはカード等にて、インターネット販売の場合はインターネットを介したカード決済、郵便局又は銀行への振込振込、コンビニエンスストア等の長時間営業を行っている店舗においての代理決済(以下、コンビニ決済と記載)等にて徴収されている。
【0003】
郵便局又は銀行振込、コンビニ決済の場合、そのチケット料金の回収方法として、支払先及び支払代金等がバーコード(一次元バーコード)が数枚表示された支払い用紙を購入要求した顧客に郵送等し、各窓口やレジにおいて、その支払い用紙に記載される料金を徴収する手法がよく取られている。なかでもコンビニエンスストア等は24時間稼働している店も多くあるため、代金支払のために日中に銀行等へ行くことができない人々によってこのコンビニ決済は非常に便利であるとして受け入れられている。
【0004】
コンビニ決済は商品の表面の一箇所に印刷等されているバーコードを使用して店舗側が商品管理、売上管理を行う為のシステム、例えば、POSシステム、KIOSKシステム等を利用したものである。つまり、支払料金をバーコードにて表した場合、店舗側が既存のインフラにて、サービスを提供する会社の窓口として代金を回収することができる。
【0005】
日本では代金の支払用紙等に印刷された流通コードとして、JANバーコードがよく使用されている。JANとは「Japanese Article Number」の略で共通商品バーコードの意味を持つ。1978年にJIS(JIS-X0501)により規格化されPOSシステムなどの普及により、現在流通するほとんどの商品にマーキングされている。
【0006】
JANバーコードの特徴としては、単品を国際的に唯一の番号で識別可能であり、従来の包装資材、インクを用いて印刷できる低コストのシンボルであり、スキャナ等の自動読み取り装置による読み取り操作が容易であること等が挙げられる。JANバーコードの他にも流通コードとしては、標準ITF規格、CODE-128規格、CODE-39規格、コーダーバー(NW-7)規格等のバーコードや、図34の二次元コードが市場においてよく使用されている。流通コードを用いたシステムとしては、1970年代のJAN流通コードによるPOSシステムから1980年代のITF流通コードによる梱包単位の物流管理システムに展開し、1990年代後半からはUCC/EAN128規格が登場し、多くの分野でアプケーション標準規格が制定された(非特許文献1参照。)。この他レーザースキャナ装置等による、遠距離からの流通コードスキャン装置も開発されている。
【0007】
又、イベント入場用のチケットをインターネット販売する場合、観客にはインターネットを介して、オンラインにてチケットの予約を行わせる。このオンライン予約の際に、顧客にチケットを直接販売するのではなく、チケットIDのみを配付して、利用者にそのチケットを得る権利を譲渡させる手法がある。この手法では、イベント当日に顧客からそのチケットIDおよび顧客を特定するIDを受信し、予約データベースと照合することで正規にチケットを購入した顧客を判定し、顧客が保持する携帯電話にチケット画面表示を行う(特許文献1参照)。
【非特許文献1】財団法人流通システム開発センター“流通コードの登録管理”、[online]、[平成15年9月11日検索]、インターネット<URL: http://www.dsri-dcc.jp/>
【特許文献1】特開2002-269280号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながらイベント主催者側の問題点として、流通コードによるシステムでは、流通コードの規格等により使用可能なデータ量に限界があった。更に、流通コードの支払用紙の空間的制約により、送信できるデータ量に制限ができていた。又、支払用紙は大体が紙であるため、この支払用紙の紙代、流通コード印刷代及び郵送等にてユーザに配送する際の配送代がかかっていた(第1の問題点)。
【0009】
ユーザ側の問題点としては、配送された支払用紙がないと店舗にて支払出来ないため、紛失等した場合には、再度イベント開催会社から配送してもらう必要があった。さらに配送される2〜3日間、ユーザは支払することが出来なかった(第2の問題点)。
【0010】
店舗側の問題点としては、支払用紙上の複数の流通コードを読み取る際、それぞれ別々の箇所に印字若しくは表示された流通コードに対して、一つ一つ人手にてスキャナを移動させて読み込む必要があったが、このスキャナ装置の移動時間が大量の流通コードをすばやく読み込む際の障害となっていた。更に人手にて行うため、読み込み処理を行う人の熟練度によって読み込み時間に差ができる。又、流通コードをあらゆる角度からスキャンするモジュールや、流通コードが複数枚存在しても正確に読み取り可能とするプログラムがスキャナ装置には搭載されている。しかし、スキャンする情報が多量に有る場合、このモジュールやプログラムの処理時間が情報伝送を遅延させる原因ともなっていた(第3の問題点)。
【0011】
特許文献1の手法によると支払用紙の問題は解決できるものの、イベント会場への入場の際に、顧客は携帯電話等のWeb画面上に予約時に決定した顧客ID、チケットID及びパスワード入力し、再度オンラインにてサーバに送信する必要があった。又、データとして送受信できる顧客情報や、携帯電話のイベントチケット情報を表示する領域は、顧客IDや予約ID等の少ないデータ量を表示する領域に限られていた。これはサーバと携帯電話間において送受信可能な情報、又携帯電話の表示装置上にて顧客に入力させる情報の量、顧客に情報を表示可能な画面領域に限りがあるためである。
【0012】
更にサーバ側はこの顧客IDや予約ID等の主キーを元にデータベースを読み込み、照合し、オンラインにてリアルタイムに顧客の携帯電話に返信する必要があった。
【0013】
又、チケット代金の回収は、別途カード会社、銀行等を介して行う必要があるため、カード会社や銀行においては別途に顧客の情報を保持しておく必要があった(第4の問題点)。
【0014】
そこで本発明は、顧客側の端末とイベント開催会社側の装置間におけるデータ送信量を高速且つ確実な手法にて増大させることで、顧客側端末からイベント開催会社側装置へのオンライントランザクション回数を減らし、更にチケット販売に関する全ての処理を代行することができるチケット販売代行サーバ、チケット販売代行システム、チケット販売代行方法及びチケット販売代行プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記問題点を鑑みて、本発明の第1の特徴は、[イ]顧客を誘致するイベントの開催にあたり、顧客へのイベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側からチケットの販売代行にて使用するチケット基データを受信するチケット基データ受信手段(55a)と、[ロ]顧客側の情報通信端末(1)から顧客に関する顧客情報を含むチケットの購入要求を受信する購入要求受信手段(55b)と、[ハ]チケット基データ及び購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を格納する配信データ記憶装置(56)と、[ニ]顧客にチケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び顧客情報を基に、振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを作成する流通依頼データ作成手段(55c)と、[ホ]作成された振込依頼データを情報通信端末(1)に送信する振込依頼データ送信手段(55d)と、[ヘ]振込コードによる振込が確認され、振込を行った情報通信端末(1)に対してチケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び振込依頼データを基に、チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定されたチケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータを作成するチケットデータ作成手段(55g)とを備えるチケット販売代行サーバであることを要旨とする。
【0016】
ここで、「振込コード」及び「チケットコード」とは、一般に市場で使用されている流通コードをさす。流通コードは記号化された数値データの固まりである。例えば、通常JAN13規格では13桁の数字を表すバーの集合をバーコードと呼ぶが、これに準拠する。特に、1次元バーコード及び2次元コードを指す。「振込依頼データ」及び「チケットデータ」とは、振込コード及びチケットコードを作成する為の数値データを指すものとする。振込コード及びチケットコードの「画像」とは、振込コード及びチケットコードを具現化し、視覚的に流通コードであると認識できるように表示装置等の画像上に表したものとする。「識別子データ」とは、複数の振込コード及びチケットコードの画像の連続表示の終了を報知するために挿入するデータであり、一定の待ち時間データ及びオール0データ等がこれにあたる。「少なくとも2つ以上の振込コード」及び「少なくとも2つ以上のチケットコード」とは、1つの情報を伝達する為に同種類の流通コード規格にて構成された2枚以上の振込コード又はチケットコードである。
【0017】
更に本発明の第1の特徴は、[ト]振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2つ以上の振込コードの画像が設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び振込コードの画像表示させる振込依頼データを作成し、[チ]チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2つ以上のチケットコードの画像が設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再びチケットコードの画像表示させるチケットデータを作成し、[リ]振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2以上の振込コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の振込コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、枚数データ及びその枚数分の画像データを設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている振込コードの画像を生成する基となる振込依頼データを作成し、[ヌ]チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2以上のチケットコードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々のチケットコードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、枚数データ及びその枚数分の画像データを設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されているチケットコードの画像を生成する基となるチケットデータを作成することを加えても良い。
【0018】
本発明の第2の特徴は、[イ]顧客を誘致するイベントの開催にあたり、顧客へのイベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側からチケットの販売代行にて使用するチケット基データを受信するチケット基データ受信手段(55a)、顧客側の情報通信端末(1)から顧客に関する顧客情報を含むチケットの購入要求を受信する購入要求受信手段(55b)、チケット基データ及び購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を格納する配信データ記憶装置(56)、顧客にチケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び顧客情報を基に、振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを作成する流通依頼データ作成手段(55c)、作成された振込依頼データを情報通信端末(1)に送信する振込依頼データ送信手段(55d)、振込コードによる振込が確認され、振込を行った情報通信端末(1)に対してチケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び振込依頼データを基に、チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定されたチケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータを作成するチケットデータ作成手段(55g)とを備えるチケット販売代行サーバと、[ロ]振込依頼データを基に少なくとも2つ以上の振込コードの画像を生成し、チケットデータを基に少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を生成する流通コード生成手段(10c)、生成された少なくとも2つ以上の振込コードの画像及び少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を表示する表示装置(2)、少なくとも2つ以上の振込コードの画像及び少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を各々設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段(10d)とを備える情報通信端末と、[ハ]固定位置にて連続切り替え表示される少なくとも2つ以上の振込コードの画像より受光する振込依頼データを読み取るスキャナ装置(3)に接続され、スキャナ装置(3)が読み取った振込依頼データを受信し、解析するPOS端末(4)と、[ニ]固定位置にて連続切り替え表示される少なくとも2つ以上のチケットコードの画像より受光するチケットデータを読み取るコードスキャナ部(20)を備え、コードスキャナ部(20)が読み取ったチケットデータを受信し、解析し、チケットとして発行するチケット発行装置(7)とを有するチケット販売代行システムであることを要旨とする。
【0019】
本発明の第3の特徴は、[イ]顧客を誘致するイベントの開催にあたり、顧客へのイベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側からチケットの販売代行にて使用するチケット基データをチケット基データ受信手段(55a)が受信するステップと、[ロ]顧客側の情報通信端末(1)から顧客に関する顧客情報を含むチケットの購入要求を購入要求受信手段(55b)が受信するステップと、[ハ]チケット基データ及び購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を配信データ記憶装置(56)に格納するステップと、[ニ]顧客にチケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び顧客情報を基に、振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを流通依頼データ作成手段(55c)が作成するステップと、[ホ]作成された振込依頼データを振込依頼データ送信手段(55d)が情報通信端末(1)に送信するステップと、[ヘ]振込コードによる振込が確認され、振込を行った情報通信端末(1)に対してチケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び振込依頼データを基に、チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定されたチケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成するステップとを備えるチケット販売代行方法であることを要旨とする。
【0020】
本発明の第4の特徴は、[イ]顧客を誘致するイベントの開催にあたり、顧客へのイベントのチケット販売を代行するコンピュータに、イベントの開催会社側からチケットの販売代行にて使用するチケット基データをチケット基データ受信手段(55a)が受信する命令と、[ロ]顧客側の情報通信端末(1)から顧客に関する顧客情報を含むチケットの購入要求を購入要求受信手段(55b)が受信する命令と、[ハ]チケット基データ及び購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を配信データ記憶装置(56)に格納する命令と、[ニ]顧客にチケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び顧客情報を基に、振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを流通依頼データ作成手段(55c)が作成する命令と、[ホ]作成された振込依頼データを振込依頼データ送信手段(55d)が情報通信端末(1)に送信する命令と、[ヘ]振込コードによる振込が確認され、振込を行った情報通信端末(1)に対してチケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、配信データ記憶装置(56)内のチケット基データ及び振込依頼データを基に、チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定されたチケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成する命令とを実行させるチケット販売代行プログラムであることを要旨とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明のチケット販売代行サーバ、チケット販売代行システム、チケット販売代行方法及びチケット販売代行プログラムによると、従来の流通コードの規格、従来のインフラ等を使用可能であるが、紙や表示用画面等の一領域に一枚毎表示する流通コードの様な空間的制限を持たない、送信データ量が無限である流通コードを作成することができる。
【0022】
送信データ量を無限とすることで、顧客側端末とチケット販売代行サーバ間のオンライントランザクション回数を減らし、オフラインにおいてもオンラインと同様の環境を整えることができる。
【0023】
流通コードの表示装置に2枚以上の流通コードを繰り返し連続で表示することにより、スキャナ装置の移動を行わずに、つまりスキャナ装置を流通コード読み取り箇所に動かすのではなく、流通コード読み取り箇所をスキャナ装置の読み取り処理に合わせて動かすことにより、流通コードデータを一カ所において一度に読み込むことが可能となる。また、スキャナ装置は、流通コードデータを一カ所において連続して読み込むことが出来るため、スキャナ装置の人手による読み込み順序間違いや、読み込みにかかる時間が短縮され、データ送信の高速化をはかることができる。
【0024】
イベント会場におけるチケット購入者の出席情報、及びチケット料金の振込情報の集計等のイベント開催会社が処理すべきチケット販売に係る一切の処理を代行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置、スキャナ装置及びチケット販売代行サーバを用いたチケット販売代行システムについて説明する。尚、本発明の実施の形態において使用される機器、手法等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものでないことは勿論である。
【0026】
(実施の形態)
(チケット販売代行システム)
本発明の実施の形態に係るチケット販売代行システム100では、図1に示すように、チケット販売代行処理を行うチケット販売代行サーバ5と、流通コードを表示させる表示装置2を備える顧客側の情報通信端末1と、流通コードを読み取るスキャナ装置3に接続される店舗側POS端末4と、情報通信端末1上に表示されるチケットデータを読み込みチケット発行処理を行うチケット発行装置7等を備えている。チケット販売代行サーバ5と情報通信端末1、POS端末4及びイベント開催会社6側装置は、有線、無線の通信回線にて接続可能となっている。
【0027】
情報通信端末1の表示装置2上にはチケット代金の振込依頼データより作成される振込に使用する流通コード(以下、振込コードと記載)が表示され、この振込コードを店舗側のスキャナ装置3が光学的に読み取ることによってPOS端末4に情報が入力される。各店舗により取得されたチケット代金支払情報等は、POS端末4の上位装置であるチケット販売代行サーバ5に集計され、一定の経理処理を経た後、イベント開催会社6に送られる。この際、一人の顧客が使用する情報通信端末1は1つ以上でも構わない。例えば、図1に示すように、先ず顧客のパーソナルコンピュータ(PC)1a等にて購入要求データを送信して振込依頼データを受信し、顧客自身がPC1aから携帯電話等の情報通信端末1にこの振込依頼データを転送するようにしても構わないし、複数の情報通信端末1に対して振込依頼データを送信するようにしても構わない。
【0028】
イベント会場においては、情報通信端末1の表示装置2上にチケットデータより作成されたチケット発行に使用する流通コード(以下、チケットコードと記載)が表示され、このチケットコードをチケット発行装置7のコードスキャナ部20が光学的に読み取ることによってチケット発行装置7に情報が入力される。各チケット発行装置7により取得されたイベントの入客情報等は、イベント終了後にチケット販売代行サーバ5にて集計され、イベント開催会社6に送られる。尚、本発明の実施の形態においては流通コードは、振込依頼データより作成される振込コード及びチケットデータより作成されるチケットコードのことを指すものとする。
【0029】
チケット販売代行サーバ5が行う主なチケット販売代行処理としては、(1)顧客側の情報通信端末1又はPC1a等よりチケットの購入要求を受信し、そのチケットの振込依頼データを送信元の情報通信端末1又はPC1a等に返信する処理、(2)店舗側のPOS端末4より受信するチケット購入の振込情報及びそのチケットの売上げ情報等を集中管理し、イベント開催会社6に通知する処理、(3)チケット料金の振込を正規に行った情報通信端末1に対し、チケットデータを送信する処理、(4)イベント会場にチケット発行装置7を設置し、イベントの入場状況に係る情報を取得させ、イベント開催会社6に連絡する処理等が挙げられる。
【0030】
本発明の実施の形態においては、流通コードは、プログラムにより生成された表示装置2上の複数枚の画像である。複数枚の流通コード画像は、一定時間毎に次の画面に入れ替えられる。この画像表示時間はスキャナ装置3やチケット発行装置7のスキャナ部の画像読み取りの精度及びスピードに従って決定される。例えば図2に示すように、0.1秒毎に、4枚の画像を用いて情報を伝達したりする。この読み取り操作中、スキャン操作者は例えば図3に示すように、表示装置2の画像上の一定位置にスキャナ装置3を固定させておけば良い。図11のチケット発行装置7のコードスキャナ部20のようにスキャン箇所が固定されている場合でも、同様にコードスキャナ部20近辺に表示装置2を固定させる。
【0031】
更に、図2では4枚の画像を使用しているが、この画像は前述したようにプログラムにより生成されるため、無限に生成することが可能である。つまり、これまで情報伝送に使用される流通コードが4枚程度であったのは、操作者の読み取り処理における負担、読み取り処理に要する時間及び読み取り処理のミスの発生等を考慮した結果であったが、本発明のように複数の流通コード画像を、スキャナ装置3やチケット発行装置7のコードスキャナ部20に固定させて読み取り出来る場合、読み取り処理に要する時間はスキャン時間のみで、読み取り処理のミスも発生しない。しかも、操作者による読み取り時の操作ミスや、従来のような複数枚流通コードが存在する際の読み取り順序を適正に並び替えるプログラムを搭載する必要がないため、高速読み取り処理が行われる。
【0032】
又、情報通信端末1の表示装置2の表示可能領域は限られているが、固定位置に複数毎の流通コードを連続表示させることで、一度に大量のデータを伝送することができる。
【0033】
以下、本発明の実施の形態に係るチケット販売代行システムの各装置について詳細に説明する。
【0034】
(チケット販売代行サーバ)
本発明の実施の形態に係るチケット販売代行サーバ5は、図4に示すように、入力装置51、出力装置52、通信制御装置53、主記憶装置54、処理制御装置(CPU)55、配信データ記憶装置56、テンプレート記憶装置57及び画面フレーム記憶装置58等から構成される。
【0035】
配信データ記憶装置56は、情報通信端末1に配信するためのデータやチケット情報を管理するデータを格納する記憶装置であり、チケット基データ記憶部56a、チケットデータ記憶部56b及び顧客情報記憶部56c等を格納する。
【0036】
顧客情報記憶部56cは、顧客IDを有するリピータ客のために顧客情報を備える。顧客情報は図5(a)に示すように、顧客ID、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、アンケート結果、暗証番号、初回登録日等の項目より構成される。
【0037】
チケット基データ記憶部56aは、イベント開催会社6から送られたチケット代行処理に必要なデータ、例えば図5(b)に示すようなイベント情報、座席情報、予約情報、売上情報、振込先情報及び発行装置等を格納する。イベント情報はイベントID、イベント名、イベント会場、開催日時、座席番号等の項目より構成される。座席情報は座席番号、その座席の料金、座席のクラス等の項目より構成される。予約情報は、予約ID、イベントID、発行端末ID等の項目より構成される。売上情報は、売上(予約)ID、イベントID、発行端末ID、振込先ID等の項目より構成される。振込先情報は、振込先ID、振込先装置名、設置場所等の項目より構成される。発行装置情報は、発行装置ID、発行装置名、設置場所等の項目より構成される。尚、売上IDと予約IDは同じものでも構わない。その場合、振込先IDの有無により予約情報か売上情報かを判断する。
【0038】
本実施の形態においては、オンライン予約の際に予約情報を作成し、ある店舗にて顧客よりチケット代金の振込みが行われた際に、その振込先情報の主キーである振込先IDを予約情報に加えた売上情報を作成する。振込先情報は振込を行う店舗側装置、例えばPOS端末4毎に設定される。振込先IDは振込情報データにも使用される。又、顧客によるチケット代金の振込が確認された際に、そのチケットを発行するチケット発行装置7の発行装置情報の主キーである発行装置IDを振込情報データに加えたチケットデータを作成する。発行装置情報はチケット発行を行う装置、例えばチケット発行装置7毎に設定される。
【0039】
チケットデータ記憶部56bは、顧客情報記憶部56c及びチケット基データ記憶部56aが備える情報を基に作成されるデータを格納する。作成されるデータは図1に示すように、顧客がチケットの購入要求を行う際の購入要求データ、購入要求基にチケット販売代行サーバ5が送信する振込依頼データ、店舗側にて振込・集金されたチケット代金の情報である振込情報データ、振込確認後にチケット販売代行サーバ5から情報通信端末1に送信するチケットデータ等である。
【0040】
これらのデータの構成を図6に示す。購入要求データは、イベントID、購入者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日等の項目より構成される。購入要求データは、顧客側の情報通信端末1上等に提示して入力を促し、顧客より取得するデータであり、図5(a)の顧客情報の基となるデータである。購入者の氏名、メールアドレスは必須であるが、それ以外はイベント開催会社6の指示、顧客情報の使用用途等によって決定する。
【0041】
振込依頼データは、予約ID、イベント名、イベント会場、開催日時、座席クラス、料金、氏名、電話番号、メールアドレス等の項目より構成される。更に振込依頼データには流通コード画面切り換えのための制御情報が付加される。振込依頼データは、図5(a)の顧客情報及び図5(b)のイベント情報、座席情報、予約情報等を基に作成されるデータである。通常であれば、各情報の主キー、例えば顧客ID、イベントID、座席番号、予約ID等を用いて必要時に主キーを基に各々のデータベースを読み込みにいく必要があるが、本発明の実施の形態においては、複数枚にて構成される流通コードを使用するため、多くの情報を一度に伝送するようにする。
【0042】
振込情報データは、売上ID、イベント名、イベント会場、開催日時、座席クラス、料金、氏名、電話番号、メールアドレス、振込先ID等の項目より構成される。
【0043】
チケットデータは、売上ID、イベント名、イベント会場、開催日時、座席クラス、料金、氏名、電話番号、メールアドレス、発行装置ID等の項目より構成される。発行装置IDはチケット発行装置7が複数存在する場合に、チケットの重複発行を防止する為に使用する。詳細は後述する。更にチケットデータには流通コード画面切り換えのための制御情報が付加される。
【0044】
本実施の形態においては、振込依頼データ、振込情報データ及びチケットデータは、図4に示すように、殆ど同じデータ構成を持つ。これは上述したように、複数枚にて構成される流通コードを使用し、多くの情報を一度に伝送するため伝送データをその都度必要なものに絞り込む必要がないからである。尚、店舗にて振込が行われた際に、店舗側が、振込依頼データに振込先IDを加えた振込情報データを作成する。又、店舗側より振込情報データを受けたチケット販売代行サーバ5は、振込情報データの振込先IDを発行装置IDに変えたチケットデータを顧客側の情報通信端末1に送信する。
【0045】
テンプレート記憶装置57は、チケット発行装置7が、チケットデータを基にチケットを発券する際の印刷テンプレートを格納する。画面フレーム記憶装置58は、振込依頼データ及びチケットデータを情報通信端末1の表示装置2に適切に表示させるための画面フレームを格納する。
【0046】
CPU55は、チケット基データ受信手段55a、購入要求受信手段55b、振込依頼データ作成手段55c、振込依頼データ送信手段55d、売上金振込情報受信登録手段55e、売上金振込情報送信手段55f、チケットデータ作成手段55g及びチケットデータ送信手段55h等を備えている。
【0047】
チケット基データ受信手段55aは、チケット販売代行をイベント開催会社6より、販売代行に必要な顧客情報、イベント情報、座席情報、振込先情報及び発行装置情報等のチケット基データを受信するモジュールである。購入要求受信手段55bは、顧客側の情報通信端末1等より図6の購入要求データを受信するモジュールである。
【0048】
振込依頼データ作成手段55cは、顧客に振込を依頼するための図6の振込依頼データを購入要求データ、イベント情報及び座席情報等を基に作成するモジュールである。振込依頼データ送信手段55dは、振込依頼データを購入要求送信元の情報通信端末1へ送信するモジュールである。
【0049】
売上金振込情報受信登録手段55eは、顧客より支払代金を代理回収した店舗側のPOS端末4より、売上金の情報及び振込情報データを受け取り、登録処理を行うモジュールである。登録処理の一つとして、図5(b)の予約情報に振込が行われた店舗(POS端末4)の振込先IDを加え、その予約情報を売上情報として登録する。
【0050】
売上金振込情報送信手段55fは、売上情報登録、店舗毎の売上金の集計等の一定の経理処理を行った後、売上金の情報をイベント開催会社6に送信するモジュールである。この際に新規の顧客情報(図5(a)参照)を同時に送信してもよい。送信タイミングとしては一定間隔毎に送信したり、イベントの終了後にまとめて送信したりする。
【0051】
チケットデータ作成手段55gは、振込依頼データ及び振込情報データ等を基に、図6のチケットデータを作成するモジュールである。チケットデータ送信手段55hは、チケットデータをチケット代金の振込を行った情報通信端末1へ送信するモジュールである。具体的には送信先は、登録されている図5(a)の顧客情報のメールアドレス宛とする。
【0052】
入力装置51は、接続されるキーボードやマウス、他装置からの入力信号を受信するインタフェース等である。出力装置52は、接続される表示装置や印刷装置、他装置へ向けて出力信号を送信するインタフェース等である。通信制御装置53は、無線、有線のネットワークを介してデータを送受信する為の制御信号を生成し、制御する。主記憶装置54は、処理の手順を記述したプログラムや処理されるべきデータを一時的に記憶し、CPU55の要請に従ってプログラムの機械命令やデータを引き渡す。CPU55で処理されたデータは主記憶装置54に書き込まれる。主記憶装置54とCPU55はアドレスバス、データバス、制御信号等で結ばれている。CPU55が、これらの手段を適宜ロードして演算処理することによりそれぞれの機能は実行される。
【0053】
(情報通信端末)
本発明の実施の形態に係る表示装置2は、通信機能を備える携帯電話等の情報通信端末1に搭載される。この情報通信端末1は、図7に示すように、入力装置11、表示装置2、アンテナ13aを備える無線装置13、音声処理装置14、CODEC15、送話装置16a、受話装置16b、データ記憶装置17、処理制御装置(CPU)10、流通コード記憶装置18及び一時記憶装置19等を備えている。
【0054】
入力装置11は、0から9までの数字と、“*”、“#”、“決定”、“取消”等のプッシュボタンから構成されたキーボードである。入力装置11はスクロールボタン等により構成されていてもよい。又、USB接続等を介して他のメモリ装置よりデータを入力しても構わない。表示装置2は、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロミルネッセンス(EL)パネル等が使用可能である。表示装置2は、流通コードを読み取り可能な状態で表示し、更に入力された機能項目、現在の情報通信端末1の状態、通信結果等を表示する。
【0055】
アンテナ13aは、電波を受信及び送信するもので、図3では、受信アンテナと送信アンテナを兼ねたものとして示している。無線装置13は、アンテナ13aを介して受信した受信データを復調してCPU10に出力し、CPU10から出力された送信データを変調してアンテナ13aへ出力するモジュールである。無線装置13はアンテナ13aに接続された低雑音増幅器、ミキサ、中間周波増幅器、復調器等より構成される周知の無線装置で構わない。
【0056】
送話装置16aはマイクであり、ユーザの音声を入力するモジュールである。受話装置16bはスピーカであり、通話の相手の音声を出力するモジュールである。CODEC15は、音声のアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号をアナログ信号に変換するモジュールである。音声処理装置14は、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)であり、デジタル音声信号を音声符号化/復号化するモジュールである。データ記憶装置17は、ROM及びRAMが組み込まれている。ROMはCPU10で実行される受話装置としての全体的な制御を行うプログラム(認識コード)を格納しているメモリであり、RAMはCPU10におけるプログラム実行処理中に利用されるプログラムデータ等を格納したり、作業領域として利用されるメモリである。
【0057】
流通コード記憶装置18は、チケット販売代行サーバ5より取得した流通コードを記憶する記憶領域である。一時記憶装置19は、流通コード生成・表示処理の作業途中に一時保存するための記憶領域である。
【0058】
CPU10は、電話機能制御手段10a、流通コードデータ受信手段10b、流通コード生成手段10c、切り替え表示制御手段10d及びアプリ設定手段10e等を備えている。
【0059】
電話機能制御手段10aは、従来の標準的な電話機能を制御するモジュールである。入力装置11からの入力及び呼出の受信に従って、発着制御や通話制御と、各種設定処理等を行う。流通コードデータ受信手段10bは、チケット販売代行サーバ5から送信される振込依頼データ及びチケットデータを受信するモジュールである。流通コード生成手段10cは、取得した振込依頼データ及びチケットデータより表示装置2に表示するための流通コードを作成するモジュールである。切り替え表示制御手段10dは、表示装置2に表示する流通コード画像の切り替え表示時のタイミング等の制御を行うモジュールである。CPU10が、これらの手段を適宜ロードして演算処理することによりそれぞれの機能は実行される。
【0060】
(スキャナ装置)
本発明の実施の形態に係るスキャナ装置3は、半導体素子CCD(チャージカップルドデバイス)イメージセンサを用いて画像をスキャンする機能を有し、図8に示すように、CPU30、光源用LED31、ミラー32、レンズ33、CCDイメージセンサ34及びコード35等を備えている。
【0061】
光源用LED31は、流通コード上に光を照射するモジュールである。ミラー32は、流通コードより反射された光を反射させるためのものである。レンズ33は、ミラー32からの反射光を拾い、CCDイメージセンサ34に受光させるために焦点をあわせるためのものである。CCDイメージセンサ34は、レンズ33からの光を画像として受信するためのものである。尚、光源用LED31は広い範囲で照射されるが、CCDイメージセンサ34が画像として受光するのは受光軸上の箇所のみである。コード35は受光した画像より解析される流通コード上の情報を外部のPOS端末、KIOSK端末等の情報処理装置に送信するためのものである。
【0062】
CPU30は、図9に示すように、振込コード読み取り手段30a及び振込依頼データ送信手段30bを備え、主記憶装置30dと接続されている。振込コード読み取り手段30aは、受光軸上の画像を読み取るためのモジュールである。読み取られた振込コード画像は、振込データに変換される。振込依頼データ送信手段30bは、振込データを接続されるPOS端末4等に送信するモジュールである。CPU30が、これらの手段を適宜ロードして演算処理することによりそれぞれの機能は実行される。主記憶装置30dは、ROM及びRAMが組み込まれる。ROMはCPU30で実行される振込コード読み取り処理の全体的な制御を行うプログラムを格納しているメモリであり、RAMはCPU30におけるプログラム実行処理中に利用されるプログラムデータ等を格納したり、作業領域として利用されるメモリである。
【0063】
(POS端末)
POS端末4は、1つ以上のスキャナ装置3に接続され、図10に示すように入力装置41、出力装置42、表示装置43、データ入出力制御装置44、データ伝送制御装置45、CPU46及び記憶装置47等を備えている。尚、複数のPOS端末4が配置される場合、各POS端末4は、全てのPOS端末4を統合的に管理するチケット販売代行サーバ5に、例えば、LAN等で接続される。
【0064】
記憶装置47は、自POS端末4の、振込先IDを含む振込先情報を格納する。この他、CPU46がPOS端末として機能するために必要な動作メモリ領域や、ユーザファイル、商品マスタファイル、商品画像ファイル等の各種データを格納する。
【0065】
CPU46は、複数のPOS端末4の全体を管理しており、従来のPOS端末としての基本的処理として、例えば、受信データに対し一定の算術処理(売上総額計算等)を行ったり、記憶装置47内のユーザファイル、商品マスタファイル及び商品画像ファイル等の情報の検索処理を行ったりする。この他、CPU46は、振込データ受信手段46a、振込情報作成手段46b、売上金振込情報送信手段46c及び解析手段46d等を備えている。
【0066】
振込データ受信手段46aは、図9のスキャナ装置3の振込依頼データ送信手段30bから送信される振込データを受信するモジュールである。振込情報作成手段46bは、振込データ及び振込先情報を基に振込情報を作成するモジュールである。売上金振込情報送信手段46cは、売上金の情報及び作成された振込情報をチケット販売代行サーバ5に送信するモジュールである。解析手段46dは、読み取った複数の振込コードを解析プログラムにより解析する。詳細は後述する。
【0067】
データ入出力制御装置44は、CPU46、入力装置41、出力装置42及び表示装置43間のデータ送受信を制御している。入力装置41は、具体的にはユーザに操作されるキーボード、タッチパネル、スキャナ、カードリーダ・ライタ等を指す。出力装置42は、レシートジャーナル、プリンタ等を指す。表示装置43は、利用者等に対し、演算結果データ等を出力するものであり、複数存在しても構わない。
【0068】
(チケット発行装置)
チケット発行装置7は、図11に示すように、情報通信端末1の表示装置2上のチケットコードを読み取り、チケットとしてプリントアウトする装置であり、コードスキャナ部20、制御部21及びプリンタ部24等から構成される。
【0069】
コードスキャナ部20は、コード読み取り部20a及びデータ送信部20bを備えている。図示しないが、コード読み取り部20aは、バーコード光を照射させる光源用LEDや、この照射光を読み取るCCDイメージセンサ等にて構成される通常のスキャン機能を備えるものとする。コード読み取り部20aは、このスキャン機能により情報通信端末1の表示装置2に映されるチケットコード画像をチケットデータとして読み込み、同時にどのような種類の流通コードが読み取られたかを判断する。データ送信部20bは、チケットデータと、チケットコードの種類を制御部21に送信する。
【0070】
制御部21は、CPU22及び記憶部23から構成される。CPU22は、チケットデータ解析手段22a、テンプレート取得手段22b、印刷データ作成手段22c等を備える。記憶部23は、チケットデータバッファ23a、コードデータ記憶部23b、テンプレート記憶部23c及び印刷データバッファ23d等を備えている。
【0071】
チケットデータバッファ23aは、データ一時記憶用の揮発性の半導体メモリ等であり、コードスキャナ部20にて読み込まれたチケットデータを一時格納する。コードデータ記憶部23bは、ROMやRAM、又はCDROMやフロッピー(登録商標)ディスク等の外部装置より成る記憶装置であり、チケットデータを解析するためのマスタ、例えば顧客マスタ、企業マスタ、支払マスタ、在庫マスタ等を備えている。
【0072】
テンプレート記憶部23cは、ROMやRAM、又はCDROMやフロッピー(登録商標)ディスク等の外部装置より成る記憶装置であり、コードスキャナ部20及びプリンタ部24に適するテンプレートを格納する。尚、テンプレートは複数種類格納されていて構わない。印刷データバッファ23dは、データ一時記憶用の揮発性の半導体メモリ等であり、プリンタ部24が印刷するチケットデータを一時記憶する。
【0073】
チケットデータ解析手段22aは、チケットデータバッファ23a内よりチケットデータを取得し、データ内容を解析する。詳細は後述する。テンプレート取得手段22bは、チケットコードの種類を考慮し、プリンタ部24による出力に適するテンプレートをテンプレート記憶部23cから取得する。テンプレートは予め印刷の前に図4のチケット販売代行サーバ5のテンプレート記憶装置57より取得しておくことが望ましい。印刷データ作成手段22cは、チケットデータバッファ23a内のチケットデータを取得したテンプレートに沿って入力し、印刷データを作成する。
【0074】
プリンタ部24は、制御部21から受信するチケットデータを図1に示すようにイベント入場用チケット24aとして印字し、チケット発行装置7外部にプリントアウトする。
【0075】
又、図1に示すように、チケット発行装置7のコードスキャナ部20周辺に、顧客がチケット発券に必要な情報を入力するためにキーボード等の入力装置や、チケット発券に関する情報を表示する為の表示装置を備えさせても良い。
【0076】
尚、図4、7〜11においては特に図示していないが、これらの各部が正常に機能するための電源回路や電池(バッテリー)等が備えられていることは勿論である。
【0077】
(流通コードデータの生成)
次に、チケット販売代行サーバ5より送信する振込依頼データ及びチケットデータを基に、情報通信端末1の流通コード生成手段10cがどのように流通コードデータを生成するかについて説明する。流通コードデータは、従来の紙による振込表(図12参照)のデータの数値44桁の情報、振込者の氏名情報等より構成され、これらの情報より、伝送する流通コードデータの数値列は生成される。
【0078】
一例として、流通コードとして生成すべき情報が、
振込表データ 91945937999999990300013000304099999900099993
振込者氏名 ヤマダタロウ
であった場合、振込者氏名を、図13の符号表に対応させて符号化し、
振込者氏名 82776292628949
のように数値に変換する。更に、振込表データと振込者氏名の数値を合わせて、以下のような数値列1を得る。
【0079】
91945937999999990300013000304099999900099993 82776292628949
上記の数値列では表示装置2に表示できないので、表示可能画面サイズに合わせて、分割し、それぞれの数値列の頭2桁に順序情報を付加する。一例として、
0191945937999・・・(画像1)
0299999030001・・・(画像2)
0330003040999・・・(画像3)
0499900099993・・・(画像4)
0582776292628・・・(画像5)
06949 ・・・(画像6)
のようになる。更に、これらの画像1〜6の数値列に、枚数データ(本例では6枚)等の属性情報を含んだヘッダ情報「0006000000001」を付加し、
0006000000001・・・(ヘッダ情報)
0191945937999・・・(画像1)
0299999030001・・・(画像2)
0330003040999・・・(画像3)
0499900099993・・・(画像4)
0582776292628・・・(画像5)
06949 ・・・(画像6)
といった数値列を作成し、この数値情報を基に、流通コード画像を生成する。
【0080】
この後、スキャナ装置3は、連続表示される上記の流通コード画像を読み込み、読み取った複数の流通コード情報を解析プログラムにより解析し、数値列1と同じデータ数値列を再現する。尚、チケット発行装置7のコードスキャナ部20においても同様の処理が行われる。
【0081】
(チケット販売代行システムの動作)
チケット販売代行システム100においてチケット販売代行サーバ5が情報通信端末1、スキャナ装置3、POS端末4、チケット発行装置7との間で行う一連の動作について以下に説明する。
【0082】
(初回時動作)
(a)顧客がイベント開催会社側よりイベントチケットを購入する際、その顧客が未登録の新規顧客であった場合顧客情報の入力を依頼し、図4の購入要求受信手段55bは、情報通信端末1等に入力された顧客の氏名、住所、使用する情報通信端末1の電話番号、メールアドレスを顧客情報(図5(a))として受信する。この他顧客情報として性別、生年月日、サービス内容のアンケート等の情報を取得しても構わない。取得された顧客情報はユニークな顧客番号を付与され、図4の顧客情報記憶部56cに格納される。尚、登録済みの顧客である場合は顧客番号のみを取得し、取得した顧客番号を基に顧客情報記憶部56cより顧客情報を検索・取得する。
【0083】
(b)顧客情報の登録完了後、チケット販売代行サーバ5は、情報通信端末1に対し、動的な流通コードを受信して表示させるためのアプリケーションプログラムのダウンロードを促す。ダウンロード時は情報通信端末1の表示装置2には図14(a),(b),(c)に示すような画面図が表示される。ダウンロードが完了すると、図15(a)の初回起動画面が表示される。
【0084】
(c)次に、表示装置2は図15(b),(c)の画面を表示し、流通コード表示用の暗証番号を入力させる。入力が完了すると、図15(d)の画面を表示し登録完了を知らせる。尚、入力された暗証番号は顧客情報記憶部56cに送信され、格納される。尚、今後、このアプリケーションプログラムにてチケット販売代行サーバ5と通信を行う際にはこの暗証番号を用いて認証処理を行うようにする。
【0085】
(流通コードデータの転送)
次にチケット販売代行システム100におけるチケット販売代行サーバ5が情報通信端末1、POS端末4及びチケット発行装置7との間で行う流通コードデータの転送処理の動作について図16のフロー図を用いて説明する。
【0086】
(a)先ずステップS101において、ポスター、雑誌、新聞、インターネット上のサイト等にてイベント広告を見た顧客が、そのイベントのチケットを購入したいと思った場合、顧客はその広告に記載してあるURL(チケット販売代行サーバ5)にインターネット等を介してアクセスする。この際、チケット販売代行サーバ5は顧客に顧客番号の入力を促し、入力された顧客番号を基に顧客情報を取得する。新規顧客の場合は上記の初回登録を行う。
【0087】
(b)ステップS102において、チケット販売代行サーバ5の振込依頼データ作成手段55cは、チケット基データ受信手段55aが予めイベント開催会社6より受信するチケット基データ(顧客情報、イベント情報、座席情報、振込先情報及び発行装置情報等)を基に、顧客にチケット代金の振込を依頼するための振込依頼データ(図6参照)を作成する。振込依頼データ送信手段55dは、顧客情報に登録されたメールアドレスに振込依頼データを送信する。
【0088】
(c)ステップS103において、図7の情報通信端末1の流通コードデータ受信手段10bは、この振込依頼データを受信し、流通コード記憶装置18に格納する。又、顧客より指示があると、流通コード記憶装置18より振込依頼データを取得し、表示装置2に図17(a)の様に表示させる。このアプリケーションは初回登録時にダウンロードされる。図17(a)にて支払リストが入力装置11のキーボード等より選択・押下されると、図17(b)のような支払リストが表示される。この支払リストより購入したイベントチケットが選択・押下されると、図17(c)のように「○○コンサートチケット」の振込料金、振込期限等の情報を提示する。更に入力装置11を介してこの振込コードを表示する要求を受信すると、図7の流通コード生成手段10cが、受信する振込依頼データより、複数枚の流通コードより成る振込コードを作成する。ステップS104において、作成された振込コードは図17(d)のように表示装置2上に表示される。上記のアプリケーションに対応しない情報通信端末1であっても、図18に示すように通常のメールにて振込依頼データを取得させ、振込コードを表示させることも可能である。
【0089】
尚、振込依頼データは切り替え表示の為の制御情報を備えており、切り替え表示制御手段10dは、この制御情報に従い振込コードを動的に切り替えて表示する。振込コードの動的な切り替えのタイミングについてであるが、現在使用される液晶画面等では1/60秒くらいの周期で画面を変えている。これに対しスキャナ装置は、1/50〜1/200秒程度で1枚の流通コードを読み取ることができる。これによると、現在のスキャナ装置においても複数の動的流通コード表示を読み取り可能とさせるためには、表示の切り替えは両方の時間の最小公倍数にすることが好ましく、1/10秒程度がふさわしいといえる。最大表示時間はスキャナ装置3が同じデータを多重に読み込むことがないため節制はない。しかしながら運用上の視点より、流通コード表示周期は0.1〜0.5秒程度が好ましいといえる。
【0090】
(d)ステップS105において、POS端末4に接続されるスキャナ装置3は、図15(d)のように情報通信端末1の表示装置2上に表示される振込コードの読み取りを行う。読み取りの手順としては、図8の光源用LED31は流通コード上にパルス発光させた光を照射し、ミラー32がこの光を反射させる。反射光はレンズ33により反転され、この反転された反射光をCCDイメージセンサ34は、画像として受光する。さらに図9のスキャナ装置3の振込コード読み取り手段30aはCCDイメージセンサ34に受光した画像を端から端にスキャンさせ、アナログ波形を取得する。更にアナログ波形をA/D変換し、デジタル波形を取得する。このデジタル波形は規則に従いデコードされる。振込依頼データ送信手段30bは、振込依頼データをPOS端末4に出力する。
【0091】
この後、図10のPOS端末4の振込データ受信手段46aは、振込依頼データを受信し、解析手段46dがこれを解析する。切り替え表示される複数の振込コード画像の解析手法については後述する。解析結果は記憶装置47に記憶される。又、解析された振込依頼データより振込金額、振込先等を検出し、図10の表示装置43にこの金額等を表示する。店舗側は顧客よりこの振込代金を代理で受け取る。ステップS106においては、POS端末4は、集金された振込代金及び解析処理された振込依頼データに自装置の振込先IDを付加し、振込情報データとしてチケット販売代行サーバ5に送信する。チケット販売代行サーバ5の売上金振込情報受信登録手段55eはこの振込情報データを受信する。各店舗により取得されたチケット代金支払情報等はチケット販売代行サーバ5にて集計され、一定の経理処理を経た後、イベント開催会社6に送られる。
【0092】
(e)ステップS107においては、図4のチケットデータ作成手段55gは、チケットを発行するチケットコードを生成するためのチケットデータを作成する。チケットデータには振込情報のデータに加え、チケットを発行する発行装置を特定する発行装置IDを付加する。図4のチケットデータ送信手段55hは、振込情報データに記載される情報通信端末1のメールアドレスに対してチケットデータを送信する。
【0093】
(f)ステップS108において、図7の情報通信端末1の流通コードデータ受信手段10bは、チケットデータを受信し、流通コード記憶装置18に格納する。顧客より指示を受けると、図5の流通コード生成手段10cは流通コード記憶装置18よりチケットデータを取得し、チケットコードを生成する。尚、生成処理はステップS103の振込コードの生成処理と同様であるため説明を省略する。表示装置2上に表示される図119(a)の画面にて、チケットリストが入力装置11のキーボード等より選択・押下されると、図19(b)のようなチケットリストが表示される。このチケットリストより購入したイベントチケットが選択・押下されると、図19(c)のようにイベントの開催場所、開演日時、この他図示しないが座席番号等の情報を提示する。更に入力装置11を介してこのチケットコードを表示する要求を受信すると、図7の流通コード生成手段10cが、受信するチケットデータより、複数枚の流通コードより成るチケットコードを作成する。ステップS109において、作成されたチケットコードは図19(d)のように表示装置2上に表示される。
【0094】
(g)ステップS110においては、図11のコード読み取り部20a近辺に情報通信端末1の表示装置2に表示されたチケットコードが配置されると、コード読み取り部20aはこのコード画像データを読み取り、コードスキャナ部20内の図示しないCCDセンサ等によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。更に、コード読み取り部20aは流通コードの種類を判別し、チケットデータ及び流通コードの種類を、データ送信部20bを介して、制御部21のチケットデータバッファ23aに送信する。チケットデータ解析手段22aが、チケットデータバッファ23a内に一時格納されているチケットデータを取得し、チケットデータの解析を始める。
【0095】
尚、チケット発行装置7が複数台設置されている場合は、解析処理の前に、チケットデータの発行装置ID(図6参照)が、自装置のものであるかチェックする。これは、情報通信端末1が保持する1つのチケットコードから、複数のチケットを発券することを防ぐためである。チケット発行装置7が1台である場合は、そのチケット発行装置7が、発券済みデータを再度発券しない様に、チケットデータの売上ID(図6参照)を記憶しておけばよいが、チケット発行装置7が複数台ある場合、1つのチケットコードから、各々のチケット発行装置7がチケットを発券することが可能となる。この為、顧客に図20に示す画面を提示し、発券するチケット発行装置7の選択を促す。このように選択させたチケット発行装置7のみで発券させ、選択されたチケット発行装置7が一度発券したチケットデータの売上げIDを格納することで、二重発券を防ぐ。
【0096】
発行装置IDの照合が正常に終わると、解析処理として、流通コードの種別を特定し、数値データ若しくは数文字データから成るチケットデータを基に、コードデータ記憶部23b内の顧客マスタ、企業マスタ、チケットマスタ、支払マスタ等内を検索し、印刷するためのデータを取得する。
【0097】
テンプレート取得手段22bは、予めチケット販売代行サーバ5が設定する、チケット印刷に適したテンプレートをテンプレート記憶部23cから取得する。印刷データ作成手段22cは、この取得したテンプレートと、チケットデータを合成し、印刷データとして印刷データバッファ23dに格納する。
【0098】
プリンタ部24は、印刷データバッファ23dより印刷データを取得し、図1に示すようなイベント入場用チケット24aとして、プリント紙に出力する。
【0099】
(h)最後にステップS111においては、上述したように重複発券防止のため、発券済みチケットデータを格納し、イベント終了後等に当日の入場状況の情報としてイベント開催会社6に引き渡す。
【0100】
(流通コードの解析)
ステップS105のPOS端末4の解析手段46dによる振込データ解析処理、又ステップS110のチケットデータ解析手段22aによるチケットデータの解析処理については色々な手法が考えられるが、2つの具体例について以下に説明する。
【0101】
第1の具体例としては、一般の流通コードをそのまま繰り返して表示装置2上に表示させる場合に、図21に示すように、1周期毎に一定の待ち時間を設けて繰り返し送信する手法がある。これを図22のフロー図を用いて説明する。
【0102】
(a)先ずステップS301において、図9のCPU30は、流通コードの待ち時間を示す識別子を検出するまでは、読み込みを行わず、待機する。
【0103】
(b)ステップS302において、待ち時間を検出すると、CPU30の流通コード読み取り手段30aが送信されるデコードされたデータを読み込み、図23に示すようにCPU30のレジスタ領域に登録する。ステップS303において、次の読み込みデータは「待ち時間」データであるか否かの判定をおこない、次の待ち時間データが読み込まれるまで、送信されるデコードされたデータをレジスタ内に登録する。
【0104】
(c)ステップS304において、デコードされた1組のデータ群を全て読み込み、次の待ち時間データが読み込まれると、振込依頼データ送信手段30bは、読み取りデータとしてPOS端末4に通信出力する。
【0105】
第2の具体例としては、表示装置2上に表示させる流通コード内にヘッダ情報を埋め込み、このヘッダ情報によりスキャナ装置3によるデータ受信後に不必要なデータを除去する手法がある。このヘッダ情報とは図24(a)に示すように、送信データの前に送信データの基となる流通コードの枚数を通知するためのデータを送信する。これは上位2桁が枚数データを示す“00”と設定し、その次の上位2桁で流通コードの枚数を設定する。例えば、4枚のデータを送信する場合、“000400000・・・”のように構成される。尚、各々の送信データの上位2桁には、順序を示すための“01”〜“04”等が設定される。これについて図25のフロー図を用いて説明する。
【0106】
(a)先ずステップS401において、図9の流通コード読み取り手段30aは、1つの送信データを読み込む。ステップS402において、この送信データの上位2桁を読み、この2桁に対応するCPU30の流通コード記憶レジスタ(図26(a)参照)に格納する。
【0107】
(b)次にステップS403において、読み込んだ2桁のデータが“00”であるか、つまり枚数データであるかを判断し、枚数データであった場合、ステップS404に進み、枚数データでなかった場合ステップS406へ進む。
【0108】
(c)ステップS404では、枚数データの上位3〜4桁を取得し、登録する画像データの枚数を取得する。ステップS405にてこの枚数データは図26(b)のようにCPU30の枚数記憶レジスタの領域に格納される。
【0109】
(d)ステップS406においては、枚数記憶レジスタに枚数情報が登録済か否かを判断する。登録済であった場合、ステップS407に進み、流通コード記憶レジスタに全ての画像データが登録されているか否か、例えば図26だと上位2桁が“01”“02”“03”“04”のデータが登録済かを判断する。登録済でなかった場合、ステップS401に戻り、枚数データと他の画像データの全てがレジスタに登録されるまでS401〜S406の動作を繰り返す。
【0110】
(e)レジスタ内の全てのデータが登録された場合、ステップS408へ進み、図9の振込依頼データ送信手段30bが、流通コードデータの情報(図24(b)参照)を読み取りデータとしてPOS端末4に通信出力する。
【0111】
尚、上記においては解析手段は、POS端末4に搭載されると記載されているが、スキャナ装置3が解析手段を備えていても構わない。
【0112】
流通コードを読み取りの際に提示される流通コードが必ずしも正規のものとは限らない。例えば、顧客が情報通信端末1を紛失し、これを拾得した第三者が使用している場合もありえる。本発明の実施の形態においては、正規の顧客であることを確認する為にアプリケーションプログラムにて暗証番号を入力する等の認証処理を行うが、この他にもセキュリティ対策として、以下のような暗号処理を実行してもよい。
【0113】
(暗号例1)
先ず、第1のセキュリティ対策として、流通コードを情報通信端末1内にて生成してから、POS端末4のスキャナ装置3、又はチケット発行装置7のコードスキャナ部20にて読み取りを行うまでの時間を、例えば5分間以内と設定する。具体的な装置例として、図27に示すように、情報通信端末1の流通コード生成手段10cに、更に時刻取得手段10f及び時刻暗号化手段10gを備えさせる。又、スキャナ装置3の振込コード読み取り手段30aに、更に時刻取得手段30e及び時刻復号化手段30fを備えさせる。具体的な動作について、図17に示すフローチャートを参照して説明する。
【0114】
(a)先ず、ステップS501において、流通コード画像を表示装置2に表示して、スキャナ装置3により画像の読み取りを行う時に、情報通信端末1の時刻取得手段10fは、現在の時刻Xを取得し、それを例えば、「200309251815」の様に数値化する。ちなみにこのデータは現在時刻を年月日時刻の順に並べている。ステップS502において、時刻暗号化手段10gは、この数値データを送信する流通コードデータに含めて、このうえ更に、例えば、周知の公開鍵方式や秘密鍵方式鍵を用いて暗号化する。暗号化された流通コードデータは流通コード画像として表示装置2に表示される(ステップS503)。
【0115】
(b)ステップS504において、スキャナ装置3は表示装置2上の流通コード画像を読み取り、暗号化された流通コードデータを取得する。ステップS505において、時刻復号化手段30fはこの流通コードデータを復号化する。ステップS506において、時刻取得手段30eは、現在時刻Yを取得する。ステップS507においては、情報通信端末1の現在時刻Xと、スキャナ装置3の現在時刻Yとを比較する。このとき時刻Xと時刻Yが、例えば5分以内差であれば、ステップS508に進み、通常通りにデータを解析し(ステップS508)、POS端末4に送信する(ステップS509)。もし、5分以上であれば、複製等された可能性があるとして、ステップS510にて処理をストップさせる。
【0116】
尚、情報通信端末1とチケット発行装置7間においても、図29に示すように、情報通信端末1の流通コード生成手段10cに、更に時刻取得手段10j及び時刻暗号化手段10kを備えさせ、スキャナ装置3の振込コード読み取り手段30aに、更に時刻取得手段30i及び時刻復号化手段30jを備えさせることで、同様の処理を行うことができる。
【0117】
上記のような時刻による暗号処理を行うことで、流通コードの不正複製、改変等を防ぎ、ユーザの個人情報や代金の振込情報等を確実に保護することが出来る。
【0118】
(暗号例2)
第2のセキュリティ対策として、乱数で発生させるワンタイムピンを用いて暗号処理を行う手法について説明する。具体的な装置例としては、図30に示すように、情報通信端末1の流通コード生成手段10cに、更にワンタイムピン取得手段10h及びワンタイムピン暗号化手段10iを備えさせる。又、スキャナ装置3の振込コード読み取り手段30aに、更にワンタイムピン取得手段30g及びワンタイムピン復号化手段30hを備えさせる。具体的な動作について、図31に示すフローチャートを参照して説明する。
【0119】
(a)先ず、ステップS601において、流通コード画像を表示装置2に表示して、スキャナ装置3により画像の読み取りを行う時に、情報通信端末1のワンタイムピン取得手段10hは、図30に示すようにPOS端末4の表示装置43に乱数発生装置にて発生させた適当な数桁の数、例えば4桁の数「1234」を入力装置11のキーボード入力等により取得する。ステップS602において、ワンタイムピン暗号化手段10iは、この数値データを送信する流通コードデータに含めて暗号化する。暗号化された流通コードデータは流通コード画像として表示装置2に表示される(ステップS603)。
【0120】
(b)ステップS604において、スキャナ装置3は表示装置2上の流通コード画像を読み取り、暗号化された流通コードデータを取得し、ステップS605において、ワンタイムピン復号化手段30hはこれを復号化する。ステップS606において、ワンタイムピン取得手段30gは、POS端末4の表示装置43に表示されたワンタイムピン「1234」を取得する。ステップS607においては、情報通信端末1とスキャナ装置3のワンタイムピンを比較する。このときワンタイムピンが同じ数値であれば、ステップS608に進み、通常通りにデータを解析し(ステップS608)、POS端末4に送信する(ステップS609)。もし、ワンタイムピンが違う数値であれば、別の場所で不正に作成された等の可能性があるとして、ステップS610にて処理をストップさせる。
【0121】
尚、情報通信端末1とチケット発行装置7間においても、図32に示すように、情報通信端末1の流通コード生成手段10cに、更にワンタイムピン取得手段10l及びワンタイムピン暗号化手段10mを備えさせ、スキャナ装置3の振込コード読み取り手段30aに、更にワンタイムピン取得手段30k及びワンタイムピン復号化手段30lを備えさせることで、同様の処理を行うことができる。
【0122】
上記のようなワンタイムピンによる暗号処理を行うことで、流通コードの不正複製、改変等を防ぎ、ユーザの個人情報や代金の振込情報等を確実に保護することが出来る。
【0123】
(その他の実施の形態)
尚、スキャナ装置3は、図33に示すようなレザーダイオードを使用したものであっても構わない。ガルバノミラーがレザー光を反射して受光する場合、レザー光による残像及び表示装置の液晶バックライトによりスキャナ装置3が受光しづらい場合がある為、適正にレザー光を反射させるよう表示装置の表示箇所カバーに使用するガラス、プラスチック等の材質の光屈折等を考慮する必要がある。
【0124】
情報通信端末1は、携帯電話でなくとも、流通コード作成アプリケーションを搭載し、それを表示可能な装置で有ればよい。更に通信機能を備えていることが好ましい。例えば、PDA、ノートパソコン、PHS等であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の実施の形態に係るチケット販売代行システムの概略図である。
【図2】複数の流通コード画像が動的に切り替え表示される様子を示した画面の遷移図である。
【図3】PCと情報通信端末の位置関係を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るチケット販売代行サーバの内部構造図である。
【図5】チケット基データ記憶部内のデータ構成図である。
【図6】チケットデータ記憶部内のデータ構成図である。
【図7】情報通信端末の内部構造図である。
【図8】スキャナ装置の内部構造図である。
【図9】スキャナ装置のCPUの内部構造図である。
【図10】POS端末の内部構造図である。
【図11】チケット発行装置の内部構造図である。
【図12】振込表の一例を示す図である。
【図13】符号化文字テーブルの一例を示す図である。
【図14】アプリケーションダウンロード時の画面遷移図である。
【図15】暗証番号入力時の画面遷移図である。
【図16】チケット販売代行処理の一連の動作を示すフロー図である。
【図17】流通コード画像を表示するまでの画面遷移図である。
【図18】流通コード画像を表示するまでの画面遷移図である。
【図19】流通コード画像を表示するまでの画面遷移図である。
【図20】チケット発行装置選択画面の表示順位を示す画面遷移図である。
【図21】画像データの構造を示す図である。
【図22】解析処理の手順を示すフロー図である。
【図23】流通コード記憶レジスタ内の構造を示す図である。
【図24】画像データの構造を示す図である。
【図25】解析処理の手順を示すフロー図である。
【図26】流通コード記憶レジスタ及び枚数記憶レジスタ内の構造を示す図である。
【図27】暗号処理を行う情報通信端末とスキャナ装置の構造図である。
【図28】暗号処理のフロー図である。
【図29】暗号処理を行う情報通信端末とチケット発行装置の構造図である。
【図30】暗号処理を行う情報通信端末とスキャナ装置の構造図である。
【図31】暗号処理のフロー図である。
【図32】暗号処理を行う情報通信端末とチケット発行装置の構造図である。
【図33】その他のスキャナ装置を示す図である。
【図34】二次元コードの一例である。
【符号の説明】
【0126】
1…情報通信端末
1a…パーソナルコンピュータ
2…表示装置
3…スキャナ装置
4…POS端末
5…チケット販売代行サーバ
6…イベント開催会社
7…チケット発行装置
10…CPU
10a…電話機能制御手段
10b…流通コードデータ受信手段
10c…流通コード生成手段
10d…表示制御手段
10e…アプリ設定手段
10f…時刻取得手段
10g…時刻暗号化手段
10h…ワンタイムピン取得手段
10i…ワンタイムピン暗号化手段
10j…時刻取得手段
10k…時刻暗号化手段
10l…ワンタイムピン取得手段
10m…ワンタイムピン暗号化手段
11…入力装置
13…無線装置
13a…アンテナ
14…音声処理装置
15…CODEC
16a…送話装置
16b…受話装置
17…データ記憶装置
18…流通コード記憶装置
19…一時記憶装置
20…コードスキャナ部
20a…コード読み取り部
20b…データ送信部
21…制御部
22…CPU
22a…チケットデータ解析手段
22b…テンプレート取得手段
22c…印刷データ作成手段
23…記憶部
23a…チケットデータバッファ
23b…コードデータ記憶部
23c…テンプレート記憶部
23d…印刷データバッファ
24…プリンタ部
24a…イベント入場用チケット
30…CPU
30a…振込コード読み取り手段
30b…振込依頼データ送信手段
30d…主記憶装置
30e…時刻取得手段
30f…時刻復号化手段
30g…ワンタイムピン取得手段
30h…ワンタイムピン復号化手段
30i…時刻取得手段
30j…時刻復号化手段
30k…ワンタイムピン取得手段
30l…ワンタイムピン復号化手段
31…LED
32…ミラー
33…レンズ
34…CCDイメージセンサ
35…コード
41…入力装置
42…出力装置
43…表示装置
44…データ入出力制御装置
45…データ伝送制御装置
46…CPU
46a…振込データ受信手段
46b…振込情報作成手段
46c…売上金振込情報送信手段
46d…解析手段
47…記憶装置
51…入力装置
52…出力装置
53…通信制御装置
54…主記憶装置
55…CPU
55a…チケット基データ受信手段
55b…購入要求受信手段
55c…振込依頼データ作成手段
55d…振込依頼データ送信手段
55e…売上金振込情報受信登録手段
55f…売上金振込情報送信手段
55g…チケットデータ作成手段
55h…チケットデータ送信手段
56…配信データ記憶装置
56a…チケット基データ記憶部
56b…チケットデータ記憶部
56c…顧客情報記憶部
57…テンプレート記憶装置
58…画面フレーム記憶装置
100…チケット販売代行システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客を誘致するイベントの開催にあたり、前記顧客への前記イベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側から前記チケットの販売代行にて使用するチケット基データを受信するチケット基データ受信手段(55a)と、
前記顧客側の情報通信端末(1)から前記顧客に関する顧客情報を含む前記チケットの購入要求を受信する購入要求受信手段(55b)と、
前記チケット基データ及び前記購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を格納する配信データ記憶装置(56)と、
前記顧客に前記チケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記顧客情報を基に、前記振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを作成する流通依頼データ作成手段(55c)と、
作成された前記振込依頼データを前記情報通信端末(1)に送信する振込依頼データ送信手段(55d)と、
前記振込コードによる振込が確認され、前記振込を行った情報通信端末(1)に対して前記チケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記振込依頼データを基に、前記チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記チケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータを作成するチケットデータ作成手段(55g)
とを備えることを特徴とするチケット販売代行サーバ。
【請求項2】
前記振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2つ以上の前記振込コードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記振込コードの画像表示させる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2つ以上の前記チケットコードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記チケットコードの画像表示させるチケットデータを作成することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売代行サーバ。
【請求項3】
前記振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2以上の前記振込コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記振込コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記振込コードの画像を生成する基となる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2以上の前記チケットコードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記チケットコードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記チケットコードの画像を生成する基となるチケットデータを作成することを特徴とする請求項1に記載のチケット販売代行サーバ。
【請求項4】
顧客を誘致するイベントの開催にあたり、前記顧客への前記イベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側から前記チケットの販売代行にて使用するチケット基データを受信するチケット基データ受信手段(55a)、前記顧客側の情報通信端末(1)から前記顧客に関する顧客情報を含む前記チケットの購入要求を受信する購入要求受信手段(55b)、前記チケット基データ及び前記購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を格納する配信データ記憶装置(56)、前記顧客に前記チケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記顧客情報を基に、前記振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを作成する流通依頼データ作成手段(55c)、作成された前記振込依頼データを前記情報通信端末(1)に送信する振込依頼データ送信手段(55d)、前記振込コードによる振込が確認され、前記振込を行った情報通信端末(1)に対して前記チケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記振込依頼データを基に、前記チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記チケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータを作成するチケットデータ作成手段(55g)とを備えるチケット販売代行サーバと、
前記振込依頼データを基に少なくとも2つ以上の振込コードの画像を生成し、前記チケットデータを基に少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を生成する流通コード生成手段(10c)、生成された前記少なくとも2つ以上の振込コードの画像及び前記少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を表示する表示装置(2)、前記少なくとも2つ以上の振込コードの画像及び前記少なくとも2つ以上のチケットコードの画像を各々設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続的に切り替えし、前記表示装置上の固定位置に表示するよう制御する切り替え表示制御手段(10d)とを備える情報通信端末と、
前記固定位置にて連続切り替え表示される前記少なくとも2つ以上の振込コードの画像より受光する振込依頼データを読み取るスキャナ装置(3)に接続され、前記スキャナ装置(3)が読み取った振込依頼データを受信し、解析するPOS端末(4)と、
前記固定位置にて連続切り替え表示される前記少なくとも2つ以上のチケットコードの画像より受光するチケットデータを読み取るコードスキャナ部(20)を備え、前記コードスキャナ部(20)が読み取ったチケットデータを受信し、解析し、チケットとして発行するチケット発行装置(7)
とを有することを特徴とするチケット販売代行システム。
【請求項5】
前記振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2つ以上の前記振込コードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記振込コードの画像表示させる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2つ以上の前記チケットコードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記チケットコードの画像表示させるチケットデータを作成することを特徴とする請求項4に記載のチケット販売代行システム。
【請求項6】
前記振込依頼データ作成手段(55c)は、少なくとも2以上の前記振込コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記振込コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記振込コードの画像を生成する基となる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータ作成手段(55g)は、少なくとも2以上の前記チケットコードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記チケットコードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記チケットコードの画像を生成する基となるチケットデータを作成することを特徴とする請求項4に記載のチケット販売代行システム。
【請求項7】
顧客を誘致するイベントの開催にあたり、前記顧客への前記イベントのチケット販売を代行してほしいイベント開催会社側から前記チケットの販売代行にて使用するチケット基データをチケット基データ受信手段(55a)が受信するステップと、
前記顧客側の情報通信端末(1)から前記顧客に関する顧客情報を含む前記チケットの購入要求を購入要求受信手段(55b)が受信するステップと、
前記チケット基データ及び前記購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を配信データ記憶装置(56)に格納するステップと、
前記顧客に前記チケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記顧客情報を基に、前記振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを流通依頼データ作成手段(55c)が作成するステップと、
作成された前記振込依頼データを振込依頼データ送信手段(55d)が前記情報通信端末(1)に送信するステップと、
前記振込コードによる振込が確認され、前記振込を行った情報通信端末(1)に対して前記チケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記振込依頼データを基に、前記チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記チケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成するステップ
とを備えることを特徴とするチケット販売代行方法。
【請求項8】
前記振込依頼データを振込依頼データ作成手段(55c)が作成するステップは、少なくとも2つ以上の前記振込コードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記振込コードの画像表示させる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成するステップは、少なくとも2つ以上の前記チケットコードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記チケットコードの画像表示させるチケットデータを作成することを特徴とする請求項7に記載のチケット販売代行方法。
【請求項9】
前記振込依頼データを振込依頼データ作成手段(55c)が作成するステップは、少なくとも2以上の前記振込コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記振込コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記振込コードの画像を生成する基となる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成するステップは、少なくとも2以上の前記チケットコードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記チケットコードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記チケットコードの画像を生成する基となるチケットデータを作成することを特徴とする請求項7に記載のチケット販売代行方法。
【請求項10】
顧客を誘致するイベントの開催にあたり、前記顧客への前記イベントのチケット販売を代行するコンピュータに、
前記イベントの開催会社側から前記チケットの販売代行にて使用するチケット基データをチケット基データ受信手段(55a)が受信する命令と、
前記顧客側の情報通信端末(1)から前記顧客に関する顧客情報を含む前記チケットの購入要求を購入要求受信手段(55b)が受信する命令と、
前記チケット基データ及び前記購入要求を含むチケット販売代行に関する情報を配信データ記憶装置(56)に格納する命令と、
前記顧客に前記チケットの代金の振込時に表示する振込コードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記顧客情報を基に、前記振込コードの画像を読み取るスキャナ装置が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記振込コードの画像を少なくとも2つ以上作成する為の振込依頼データを流通依頼データ作成手段(55c)が作成する命令と、
作成された前記振込依頼データを振込依頼データ送信手段(55d)が前記情報通信端末(1)に送信する命令と、
前記振込コードによる振込が確認され、前記振込を行った情報通信端末(1)に対して前記チケットの発券時に表示するチケットコードの画像を送信する際に、前記配信データ記憶装置(56)内の前記チケット基データ及び前記振込依頼データを基に、前記チケットコードの画像を読み取るチケット発行装置(7)が読み取り可能に設定された時間間隔及び設定された表示順序において連続切り替え表示するよう設定された前記チケットコードの画像を少なくとも2つ以上作成する為のチケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成する命令
とを実行させることを特徴とするチケット販売代行プログラム。
【請求項11】
前記振込依頼データを振込依頼データ作成手段(55c)が作成する命令は、少なくとも2つ以上の前記振込コードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記振込コードの画像表示させる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成する命令は、少なくとも2つ以上の前記チケットコードの画像が前記設定された表示順序にて一巡して表示した後に、一巡表示したことを示す識別子データを表示してこの表示後再び前記チケットコードの画像表示させるチケットデータを作成することを特徴とする請求項10に記載のチケット販売代行プログラム。
【請求項12】
前記振込依頼データを振込依頼データ作成手段(55c)が作成する命令は、少なくとも2以上の前記振込コードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記振込コードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記振込コードの画像を生成する基となる振込依頼データを作成し、
前記チケットデータをチケットデータ作成手段(55g)が作成する命令は、少なくとも2以上の前記チケットコードの画像の枚数情報をヘッダ情報に含む枚数データと、各々の前記チケットコードの画像を表示する順序の情報をヘッダ情報に含む画像データを含み、前記枚数データ及びその枚数分の画像データを前記設定された表示順序にて連続切り替え表示するように設定されている前記チケットコードの画像を生成する基となるチケットデータを作成することを特徴とする請求項10に記載のチケット販売代行プログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate