ツマミカバー装着装置
【課題】円柱状のツマミ本体の側面に、中空で弾性部材からなるカバーを装着する際に、カバーを指先で拡径させながらツマミ本体に装着する作業を、ワンタッチで行える作業性の優れた装着装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係るツマミカバー装着装置は、ツマミ本体を保持する第1保持手段と、第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態でカバーを保持する第2保持手段と、第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部を、第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むように相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、第2保持手段には、カバーの中空部に配置可能な凸部材を第1保持手段側へ付勢して配設し、ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには凸部材が後退可能なように構成するとともに、カバーを支持する支持部材を第2保持手段に固定して設け、ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときにカバーの後退を阻止するように構成した。
【解決手段】本発明に係るツマミカバー装着装置は、ツマミ本体を保持する第1保持手段と、第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態でカバーを保持する第2保持手段と、第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部を、第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むように相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、第2保持手段には、カバーの中空部に配置可能な凸部材を第1保持手段側へ付勢して配設し、ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには凸部材が後退可能なように構成するとともに、カバーを支持する支持部材を第2保持手段に固定して設け、ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときにカバーの後退を阻止するように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着してカバー付きのツマミとする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器のボリューム等の操作軸に取り付けるツマミには円柱状の形状のものがあり、ツマミの操作性を良くするために、ツマミの側面にゴム製のカバーを装着したカバー付きのツマミを採用する場合がある。
そのようなツマミの一例を図12、13を参照して説明する。
ツマミ本体T0は、頭部T1と、頭部T1より外径が大きな底部T3とを持った円柱状もしくは円錐台状であり、中央部T2には、カバーを嵌め込むためのカバー装着部となる凹部が形成されている。このカバー装着部の外径は、前記頭部T1の外径より小さく形成されている。前記凹部にはカバーの空回りを防止するためにリブT4が形成されている。
ゴム製のカバーGは、装着された状態では、前記ツマミ本体T0の頭部T1側になる頭部G1と、前記ツマミ本体T0の底部T3側になる底部G2とを備え、前記ツマミ本体T0の形状に合わせて、中空で底部G2に向けてやや拡径した筒状に形成されている。カバーGがツマミから抜け落ちないように、カバーGの頭部G1の内径は、前記ツマミ本体T0の頭部T1の外径より小さく形成されている。カバーGの内側面には、ツマミ本体T0のリブT4が嵌まり込むように溝G3が形成されている。
上記ツマミ本体T0にカバーGを装着することによって、図13に示すようなツマミTが得られる。図13に示したツマミTでは、前記ツマミ本体T0の頭部T1と底部T3がカバーGの上下から露出した状態となっている。
【0003】
上記ツマミ本体T0にカバーGを装着する場合には、カバーGを拡径させながらツマミ本体T0に装着する作業が必要となる。
しかし、手作業でゴム製のカバーを拡径させながら装着する作業は、指先に負担がかかり、作業性が良くないという欠点があった。また、作業性が悪いので作業時間がかかるという問題もあった。
さらに、ツマミの外形に対して前記カバーが斜めに装着されやすく、前記ツマミの側面の凹部に確実に嵌まらない場合もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて、円柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状のゴム製のカバーを装着する際に、カバーを指先で拡径させながらツマミ本体に装着する作業を、容易に行える作業性の優れた装着装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るツマミカバー装着装置は、
略柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着する装置であって、
前記ツマミ本体を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態で前記カバーを保持する第2保持手段と、
前記第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、前記第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部をカバーの中空部に挿入し、前記第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むまで相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、
前記第2保持手段には、
前記カバーの中空部に配置可能な凸部材を前記第1保持手段側へ付勢して配設し、前記ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには前記凸部材が後退可能なように構成するとともに、
前記カバーを支持する支持部材を前記第2保持手段に固定して設け、前記ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときに前記カバーの後退を阻止するように構成したことを特徴としている。
請求項2の発明では、
前記支持部材は、前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部からなり、
前記カバーを前記凹部に支持させるとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く配置することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている。
請求項3の発明では、
前記第1保持手段の下方に前記第2保持手段が配設され、
前記第1保持手段はレバー操作によって支柱に沿って相対的に上下動するように構成され、
前記支持部材は、前記第2保持手段に形成されたカバー載置部において前記凸部材の周囲に凹設されており、
前記カバーを、前記凹部に載置するとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く挿入することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る発明によれば、
ツマミ本体を保持した第1保持手段とカバーを保持した第2保持手段を相対的に近づけて、押しつけることにより、カバーの中空部を拡径させつつ押し込む。このとき、カバーの中空部に配置された凸部材を前記ツマミ本体の頭部で押しこんで後退させつつ、支持部材では前記カバーの後退を阻止するように構成したので、ツマミ本体の頭部をスムーズにカバーの内側に進入させて、カバーをツマミ本体に装着することができる。
請求項2では、
前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部にカバーの底部を支持させるので、カバーのセットが容易であり、カバーの後退を防止できる。
請求項3では、
前記第1保持手段と前記第2保持手段とを上下に配設し、前記第1保持手段をレバー操作によって相対的に上下動させるように構成したので、動力を用いることなく手作業でカバーの装着作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ツマミカバー装着装置の全体斜視図である。
【図2】ツマミカバー装着装置の側面図である。
【図3】ツマミカバー装着装置の正面図である。
【図4】ツマミ保持部とカバー載置部の拡大斜視図である。
【図5】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図6】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図7】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図8】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図9】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図10】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図11】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図12】装着前の状態におけるツマミ本体とカバーの斜視図である。
【図13】カバーを装着した状態におけるツマミの斜視図である。
【図14】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図15】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図16】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図17】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下において、本発明にかかるツマミカバー装着装置の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1、2、3において、
1は本発明にかかるツマミカバー装着装置であり、このツマミカバー装着装置1は、板状のベースボード2に立設されたフレーム3と、このフレーム3に昇降自在に支持されたツマミ保持部4と、このツマミ保持部4が下端に取り付けられた昇降軸5と、この昇降軸5をクランプ61を介して昇降駆動するレバー6と、前記昇降軸5が内挿された筒63と、この筒63を前記フレーム3に固定するクランプベース62と、前記ベースボード2の上面に配設されたカバー載置部7とを備えている。
【0010】
前記ツマミ保持部4は、図12に示されたようなツマミ本体T0の先端T1を下に向けて、ツマミの軸を垂直にした状態で、ツマミの底部T3もしくは底部の穴(図示せず。)を保持し、且つ、容易に着脱可能に構成されている。
前記カバー載置部7は、図12に示されたようなゴム製のカバーGの先端G1を下に向けて底部G2を上に向けて載置するように構成されている。前記カバー載置部7には、図4に示したように、カバー保持凹部72が形成され、前記カバー載置部7の中央には、昇降可能なボス71が、下部に配設された圧縮バネ73によって上方へ弾性付勢された状態で配設されている。
図6に示すように、前記カバー保持凹部72は、カバー載置部7をリング状に窪ませて形成されていて、下にいく程径が小さくなるすり鉢形状となっている。
カバー保持凹部72の中央には、カバー載置部7を貫通するように形成されたボス71を収納するボス収納部74が形成されている。
ボス収納部74は、カバー保持凹部72に連続する第1の収納部74aと第1の収納部74aの下方に設けられた第2の収納部74bとからなる2層構造であり、第2の収納部74bの内径が、第1の収納部74aの内径より大きい。
ボス71は、中央部71bが第1の収納部74aに位置し、底部71cが第2の収納部74bに位置し、先端部71aがボス収納部74から突出するように配置されていて、バネ73を押し縮めることで、図10の(B)に示すように、先端部71aがボス収納部74の第2の収納部74bに収まる位置まで移動可能となっている。突出した先端部71aとカバー保持凹部74は、カバーGの位置きめする役割を果たしている。
なお、前記ツマミ保持部4は、特許請求の範囲に記載された第1保持手段に対応し、
前記カバー載置部7は、特許請求の範囲に記載された第2保持手段に対応し、
前記ボス71は、特許請求の範囲に記載された凸部材に対応し、
前記カバー保持凹部72は、特許請求の範囲に記載された支持手段に対応している。
【0011】
以上の構成のツマミカバー装着装置1によるカバーの装着作業を、図5〜11を参照して説明する。
図5、6に示したように、ゴム製のカバーGを、先端G1を下に向けて底部G2を上に向けた状態で、カバー載置部7のカバー保持凹部72に設置すると、ボス71の先端部71aがカバーGの中空部から突出した状態で、カバーGはセットされる。
ツマミ本体T0は前記ツマミ保持部4に、先端T1を下に向けて、ツマミの軸を垂直にした状態でセットする。
【0012】
そして、レバー6を手前に引き下げると、レバー6はレバー軸を中心に回動して、クランプ61を回転させつつ押し下げて、昇降軸5を下降させる。この昇降軸5は、クランクベース62を介してフレーム3に固定された筒63によって上下方向にのみ移動可能に支持されているので、真っ直ぐ下降する。
【0013】
図7、8に示したように、
昇降軸5を下降させると、その下端に設けられたツマミ保持部4は、保持したツマミ本体T0を下降させて、カバー載置部7のカバーGに押し当てる。
ツマミ本体T0の頭部T1はカバーGの中空部を拡径させながら中空部内に進入する。
このとき、カバーGはカバー保持凹部72によって下降を阻止されている。なお、ボス収納部74の第1の収納部74aの内径は、自由状態におけるカバーGの先端G1の外径よりも大きくても、カバーGが拡径した状態では、カバーGの先端G1の外径は、第1の収納部74aの内径より大きくなるので、ツマミ本体T0に引きずられて、カバーGが第1の収納部74aに落ち込むことはない。
【0014】
なお、ボス71の突出量は、カバーGへツマミ本体T0が挿入される過程で、カバーGが拡径してカバーGの中空部の内径がツマミ本体T0の頭部T1の外径より大きくなったときに、カバー保持凹部72に引っ掛かるような位置に設定されている。
【0015】
レバー6をさらに手前に引き下げて昇降軸5をさらに下降させると、
ツマミ本体T0の頭部T1がボス71の先端部71aに接し、さらにツマミ本体T0を押し下げると、カバーGは下降を阻止されているので、下降するツマミ本体T0の頭部T1はボス71を押し下げつつカバーGの内側に進入する。(図10の(A)参照。)
ツマミ本体T0の頭部T1が下降してカバーGの中空部に進入するとき、ボス71はツマミ本体T0の頭部T1によって押されるので、ボス71はバネ73を圧縮させつつ下降する。このようにして、ツマミ本体T0の頭部T1は、ボス71の先端部71aに入れ代わるかたちでカバーGの中空部に進入するのである。
【0016】
このようにして、ツマミ本体T0を押し下げると、
ツマミ本体T0の頭部T1から中央部T2までがカバーGの中空部に押しこまれるが、ツマミ本体T0の頭部T1の外径は、カバーの頭部G1の内径より大きいので、カバーGの中空部を拡径させつつ押しこまれる。このとき、カバーGの中空部にはツマミ本体T0が接した状態で挿入されているので、カバーGは内側へ変形することなく、外側へ変形、すなわち、拡径することになる。
【0017】
図9、10に示したように、
ツマミ本体T0をさらに押し下げると、
ツマミ本体T0の底部T3を残して中央部T2までがカバーGに進入した状態となるので、ボス71の先端部71aはカバーGの内側から下方へ完全に押し出されて、カバーGはツマミ本体T0の中央部T2に嵌まり込んだ状態となる。(図10の(B)参照。)この状態では、カバーGは弾性復元力によって縮径して前記中央部T2に確実に嵌まり込む。
【0018】
このようにして、ツマミ本体T0は、カバーGの中空部を拡径しつつ挿入されて、カバー保持凹部72に保持されたカバーGの中空部に、ツマミ本体T0の中央部T2の凹部が位置したときに、カバーGはツマミ本体T0の中央部T2の凹部に落としこまれて嵌め込まれるのである。
【0019】
図11に示したように、最後に、レバー6を引き上げて昇降軸5を上昇させると、カバーGが装着された状態のツマミTが、ツマミ保持部4に保持された状態で引き上げられる。
そして、前記ツマミTをツマミ保持部4から取り外して、図13に示したようなツマミTの完成品が得られるのである。
引き続いて作業する場合には、再び、図5、6に示したように、次のツマミ本体T0とカバーGとをセットして作業を継続することができる。
【0020】
以上のように、本発明に係るツマミカバー装着装置1によれば、
ツマミ本体T0へのカバーGの装着がレバー6を引き下げて、その後に引き上げるという一連の作業だけでワンタッチで行えるので、作業時間が短くなるとともに極めて作業性が良くなる。
また、カバーGが装着された完成品のツマミTは、ツマミ保持部4に保持されているため、転がることなく確保することができて、この点でも作業性が良い。
また、前記レバー6を操作するだけで、ツマミ保持部4は垂直に下降し、カバーGに対して真っ直ぐ挿入できるので、ツマミ本体T0に対して前記カバーGが斜めに装着されることなく、前記ツマミ本体T0の側面の凹部に確実に嵌め込むことができる。
また、前記レバーの操作は軽い力で作業できるため、優れた作業性が得られ、作業者の負担が軽減される。
【0021】
なお、前記ツマミ本体T0は、図12に示したように円錐台状であるので、より小径の頭部T1から先にカバーGに進入させて、徐々に拡径させながら進入させることができるので、よりカバーの装着が容易である。
【実施例2】
【0022】
実施例1では、3層構造からなるボス71を一体形成したが、図14に示したように、先端部71aが、中央部71bに対して出没可能に分離して形成され、先端部71aが中央部71bに対して上方に突出する方向に付勢された構成としてもよい。
このような構成とした実施例2におけるボス71の動きを、図14〜17を参照して説明する。
図14に示した状態から、ツマミ本体T0を下降させると、ツマミ本体T0の頭部T1は図15に示すように、先端部71aに接触する。ここまでは、実施例1の場合と同様である。
ツマミ本体T0の頭部T1が先端部71aに接触後、さらにツマミ本体T0を押し下げると、図15に示したように、中央部71bは第1の収納部74aに位置したままで、先端部71aのみが押し下げられて、中央部71bの内部に収納された状態となる。
さらに、ツマミ本体T0を押し下げると、図16に示したように、先端部71aの上面と中央部71bの上面とが一致して同じ高さになる。この状態では、カバーGの内径は拡径されて、カバーGの外周面はカバー保持凹部72の内面に圧接した状態となる。
【0023】
先端部71aの上面と中央部71bの上面とが一致した状態で、さらに、ツマミ本体T0を押し下げると、図17に示したように、ツマミ本体T0の頭部T1が先端部71aと中央部71bとに接触した状態で、先端部71aと中央部71bとはさらに押し下げられて、第1の収納部74aから第2の収納部74bの位置まで下降する。この状態では、ツマミ本体T0の頭部T1が第1の収納部74aに位置するので、ツマミ本体T0の中央部T2の凹部の位置が、丁度カバーGの位置にくる。したがって、拡径していたカバーGはその弾性復元力によって縮径して、中央部T2の凹部に嵌まり込むのである。
このように、先端部71aが中央部71bに対して付勢されていて、中央部71bの内部に収納される構造とすることで、押し下げられたツマミ本体T0の頭部T1と、カバー保持凹部72との隙間に、拡径したカバーGの先端G1が挟み込まれるのを防ぐことができる。
【0024】
請求項3の発明では、以上の実施例1、2のように、レバーを手動操作で操作してツマミ保持部4を昇降させる構成としたが、手動操作に限らず、電動モータ等の動力源を利用してもよい。
また、以上の実施例1、2では、ツマミを上方に保持し、カバーを下方に保持する構成としたが、逆の配置にすることも可能である。また、ツマミを保持する第1保持手段を昇降させる構成としたが、第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づける構成であれば、いずれの保持手段を移動させてもよい。また、上下に限らず水平方向や斜め方向に相対的に近づける構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明に係るツマミカバー装着装置は、電子機器のツマミに限らず、種々の部材へのゴム製のカバーを装着する用途に適用できる。
【符号の説明】
【0026】
1 ツマミカバー装着装置
2 ベースボード
3 フレーム
4 ツマミ保持部、第1保持手段
5 昇降軸
6 レバー
7 カバー載置部、第2保持手段
71 ボス、凸部材
72 カバー保持凹部、支持手段
73 圧縮バネ
T ツマミ
T0 ツマミ本体
T1 先端
T2 中央部
T3 底部
G カバー
G1 先端
G2 底部
【技術分野】
【0001】
本発明は、円柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着してカバー付きのツマミとする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器のボリューム等の操作軸に取り付けるツマミには円柱状の形状のものがあり、ツマミの操作性を良くするために、ツマミの側面にゴム製のカバーを装着したカバー付きのツマミを採用する場合がある。
そのようなツマミの一例を図12、13を参照して説明する。
ツマミ本体T0は、頭部T1と、頭部T1より外径が大きな底部T3とを持った円柱状もしくは円錐台状であり、中央部T2には、カバーを嵌め込むためのカバー装着部となる凹部が形成されている。このカバー装着部の外径は、前記頭部T1の外径より小さく形成されている。前記凹部にはカバーの空回りを防止するためにリブT4が形成されている。
ゴム製のカバーGは、装着された状態では、前記ツマミ本体T0の頭部T1側になる頭部G1と、前記ツマミ本体T0の底部T3側になる底部G2とを備え、前記ツマミ本体T0の形状に合わせて、中空で底部G2に向けてやや拡径した筒状に形成されている。カバーGがツマミから抜け落ちないように、カバーGの頭部G1の内径は、前記ツマミ本体T0の頭部T1の外径より小さく形成されている。カバーGの内側面には、ツマミ本体T0のリブT4が嵌まり込むように溝G3が形成されている。
上記ツマミ本体T0にカバーGを装着することによって、図13に示すようなツマミTが得られる。図13に示したツマミTでは、前記ツマミ本体T0の頭部T1と底部T3がカバーGの上下から露出した状態となっている。
【0003】
上記ツマミ本体T0にカバーGを装着する場合には、カバーGを拡径させながらツマミ本体T0に装着する作業が必要となる。
しかし、手作業でゴム製のカバーを拡径させながら装着する作業は、指先に負担がかかり、作業性が良くないという欠点があった。また、作業性が悪いので作業時間がかかるという問題もあった。
さらに、ツマミの外形に対して前記カバーが斜めに装着されやすく、前記ツマミの側面の凹部に確実に嵌まらない場合もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて、円柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状のゴム製のカバーを装着する際に、カバーを指先で拡径させながらツマミ本体に装着する作業を、容易に行える作業性の優れた装着装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るツマミカバー装着装置は、
略柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着する装置であって、
前記ツマミ本体を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態で前記カバーを保持する第2保持手段と、
前記第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、前記第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部をカバーの中空部に挿入し、前記第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むまで相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、
前記第2保持手段には、
前記カバーの中空部に配置可能な凸部材を前記第1保持手段側へ付勢して配設し、前記ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには前記凸部材が後退可能なように構成するとともに、
前記カバーを支持する支持部材を前記第2保持手段に固定して設け、前記ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときに前記カバーの後退を阻止するように構成したことを特徴としている。
請求項2の発明では、
前記支持部材は、前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部からなり、
前記カバーを前記凹部に支持させるとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く配置することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている。
請求項3の発明では、
前記第1保持手段の下方に前記第2保持手段が配設され、
前記第1保持手段はレバー操作によって支柱に沿って相対的に上下動するように構成され、
前記支持部材は、前記第2保持手段に形成されたカバー載置部において前記凸部材の周囲に凹設されており、
前記カバーを、前記凹部に載置するとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く挿入することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る発明によれば、
ツマミ本体を保持した第1保持手段とカバーを保持した第2保持手段を相対的に近づけて、押しつけることにより、カバーの中空部を拡径させつつ押し込む。このとき、カバーの中空部に配置された凸部材を前記ツマミ本体の頭部で押しこんで後退させつつ、支持部材では前記カバーの後退を阻止するように構成したので、ツマミ本体の頭部をスムーズにカバーの内側に進入させて、カバーをツマミ本体に装着することができる。
請求項2では、
前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部にカバーの底部を支持させるので、カバーのセットが容易であり、カバーの後退を防止できる。
請求項3では、
前記第1保持手段と前記第2保持手段とを上下に配設し、前記第1保持手段をレバー操作によって相対的に上下動させるように構成したので、動力を用いることなく手作業でカバーの装着作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ツマミカバー装着装置の全体斜視図である。
【図2】ツマミカバー装着装置の側面図である。
【図3】ツマミカバー装着装置の正面図である。
【図4】ツマミ保持部とカバー載置部の拡大斜視図である。
【図5】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図6】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図7】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図8】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図9】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図10】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の断面図である。
【図11】作業状態におけるツマミ保持部とカバー載置部の斜視図である。
【図12】装着前の状態におけるツマミ本体とカバーの斜視図である。
【図13】カバーを装着した状態におけるツマミの斜視図である。
【図14】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図15】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図16】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【図17】実施例2におけるツマミ保持部とカバー載置部の作業状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下において、本発明にかかるツマミカバー装着装置の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1、2、3において、
1は本発明にかかるツマミカバー装着装置であり、このツマミカバー装着装置1は、板状のベースボード2に立設されたフレーム3と、このフレーム3に昇降自在に支持されたツマミ保持部4と、このツマミ保持部4が下端に取り付けられた昇降軸5と、この昇降軸5をクランプ61を介して昇降駆動するレバー6と、前記昇降軸5が内挿された筒63と、この筒63を前記フレーム3に固定するクランプベース62と、前記ベースボード2の上面に配設されたカバー載置部7とを備えている。
【0010】
前記ツマミ保持部4は、図12に示されたようなツマミ本体T0の先端T1を下に向けて、ツマミの軸を垂直にした状態で、ツマミの底部T3もしくは底部の穴(図示せず。)を保持し、且つ、容易に着脱可能に構成されている。
前記カバー載置部7は、図12に示されたようなゴム製のカバーGの先端G1を下に向けて底部G2を上に向けて載置するように構成されている。前記カバー載置部7には、図4に示したように、カバー保持凹部72が形成され、前記カバー載置部7の中央には、昇降可能なボス71が、下部に配設された圧縮バネ73によって上方へ弾性付勢された状態で配設されている。
図6に示すように、前記カバー保持凹部72は、カバー載置部7をリング状に窪ませて形成されていて、下にいく程径が小さくなるすり鉢形状となっている。
カバー保持凹部72の中央には、カバー載置部7を貫通するように形成されたボス71を収納するボス収納部74が形成されている。
ボス収納部74は、カバー保持凹部72に連続する第1の収納部74aと第1の収納部74aの下方に設けられた第2の収納部74bとからなる2層構造であり、第2の収納部74bの内径が、第1の収納部74aの内径より大きい。
ボス71は、中央部71bが第1の収納部74aに位置し、底部71cが第2の収納部74bに位置し、先端部71aがボス収納部74から突出するように配置されていて、バネ73を押し縮めることで、図10の(B)に示すように、先端部71aがボス収納部74の第2の収納部74bに収まる位置まで移動可能となっている。突出した先端部71aとカバー保持凹部74は、カバーGの位置きめする役割を果たしている。
なお、前記ツマミ保持部4は、特許請求の範囲に記載された第1保持手段に対応し、
前記カバー載置部7は、特許請求の範囲に記載された第2保持手段に対応し、
前記ボス71は、特許請求の範囲に記載された凸部材に対応し、
前記カバー保持凹部72は、特許請求の範囲に記載された支持手段に対応している。
【0011】
以上の構成のツマミカバー装着装置1によるカバーの装着作業を、図5〜11を参照して説明する。
図5、6に示したように、ゴム製のカバーGを、先端G1を下に向けて底部G2を上に向けた状態で、カバー載置部7のカバー保持凹部72に設置すると、ボス71の先端部71aがカバーGの中空部から突出した状態で、カバーGはセットされる。
ツマミ本体T0は前記ツマミ保持部4に、先端T1を下に向けて、ツマミの軸を垂直にした状態でセットする。
【0012】
そして、レバー6を手前に引き下げると、レバー6はレバー軸を中心に回動して、クランプ61を回転させつつ押し下げて、昇降軸5を下降させる。この昇降軸5は、クランクベース62を介してフレーム3に固定された筒63によって上下方向にのみ移動可能に支持されているので、真っ直ぐ下降する。
【0013】
図7、8に示したように、
昇降軸5を下降させると、その下端に設けられたツマミ保持部4は、保持したツマミ本体T0を下降させて、カバー載置部7のカバーGに押し当てる。
ツマミ本体T0の頭部T1はカバーGの中空部を拡径させながら中空部内に進入する。
このとき、カバーGはカバー保持凹部72によって下降を阻止されている。なお、ボス収納部74の第1の収納部74aの内径は、自由状態におけるカバーGの先端G1の外径よりも大きくても、カバーGが拡径した状態では、カバーGの先端G1の外径は、第1の収納部74aの内径より大きくなるので、ツマミ本体T0に引きずられて、カバーGが第1の収納部74aに落ち込むことはない。
【0014】
なお、ボス71の突出量は、カバーGへツマミ本体T0が挿入される過程で、カバーGが拡径してカバーGの中空部の内径がツマミ本体T0の頭部T1の外径より大きくなったときに、カバー保持凹部72に引っ掛かるような位置に設定されている。
【0015】
レバー6をさらに手前に引き下げて昇降軸5をさらに下降させると、
ツマミ本体T0の頭部T1がボス71の先端部71aに接し、さらにツマミ本体T0を押し下げると、カバーGは下降を阻止されているので、下降するツマミ本体T0の頭部T1はボス71を押し下げつつカバーGの内側に進入する。(図10の(A)参照。)
ツマミ本体T0の頭部T1が下降してカバーGの中空部に進入するとき、ボス71はツマミ本体T0の頭部T1によって押されるので、ボス71はバネ73を圧縮させつつ下降する。このようにして、ツマミ本体T0の頭部T1は、ボス71の先端部71aに入れ代わるかたちでカバーGの中空部に進入するのである。
【0016】
このようにして、ツマミ本体T0を押し下げると、
ツマミ本体T0の頭部T1から中央部T2までがカバーGの中空部に押しこまれるが、ツマミ本体T0の頭部T1の外径は、カバーの頭部G1の内径より大きいので、カバーGの中空部を拡径させつつ押しこまれる。このとき、カバーGの中空部にはツマミ本体T0が接した状態で挿入されているので、カバーGは内側へ変形することなく、外側へ変形、すなわち、拡径することになる。
【0017】
図9、10に示したように、
ツマミ本体T0をさらに押し下げると、
ツマミ本体T0の底部T3を残して中央部T2までがカバーGに進入した状態となるので、ボス71の先端部71aはカバーGの内側から下方へ完全に押し出されて、カバーGはツマミ本体T0の中央部T2に嵌まり込んだ状態となる。(図10の(B)参照。)この状態では、カバーGは弾性復元力によって縮径して前記中央部T2に確実に嵌まり込む。
【0018】
このようにして、ツマミ本体T0は、カバーGの中空部を拡径しつつ挿入されて、カバー保持凹部72に保持されたカバーGの中空部に、ツマミ本体T0の中央部T2の凹部が位置したときに、カバーGはツマミ本体T0の中央部T2の凹部に落としこまれて嵌め込まれるのである。
【0019】
図11に示したように、最後に、レバー6を引き上げて昇降軸5を上昇させると、カバーGが装着された状態のツマミTが、ツマミ保持部4に保持された状態で引き上げられる。
そして、前記ツマミTをツマミ保持部4から取り外して、図13に示したようなツマミTの完成品が得られるのである。
引き続いて作業する場合には、再び、図5、6に示したように、次のツマミ本体T0とカバーGとをセットして作業を継続することができる。
【0020】
以上のように、本発明に係るツマミカバー装着装置1によれば、
ツマミ本体T0へのカバーGの装着がレバー6を引き下げて、その後に引き上げるという一連の作業だけでワンタッチで行えるので、作業時間が短くなるとともに極めて作業性が良くなる。
また、カバーGが装着された完成品のツマミTは、ツマミ保持部4に保持されているため、転がることなく確保することができて、この点でも作業性が良い。
また、前記レバー6を操作するだけで、ツマミ保持部4は垂直に下降し、カバーGに対して真っ直ぐ挿入できるので、ツマミ本体T0に対して前記カバーGが斜めに装着されることなく、前記ツマミ本体T0の側面の凹部に確実に嵌め込むことができる。
また、前記レバーの操作は軽い力で作業できるため、優れた作業性が得られ、作業者の負担が軽減される。
【0021】
なお、前記ツマミ本体T0は、図12に示したように円錐台状であるので、より小径の頭部T1から先にカバーGに進入させて、徐々に拡径させながら進入させることができるので、よりカバーの装着が容易である。
【実施例2】
【0022】
実施例1では、3層構造からなるボス71を一体形成したが、図14に示したように、先端部71aが、中央部71bに対して出没可能に分離して形成され、先端部71aが中央部71bに対して上方に突出する方向に付勢された構成としてもよい。
このような構成とした実施例2におけるボス71の動きを、図14〜17を参照して説明する。
図14に示した状態から、ツマミ本体T0を下降させると、ツマミ本体T0の頭部T1は図15に示すように、先端部71aに接触する。ここまでは、実施例1の場合と同様である。
ツマミ本体T0の頭部T1が先端部71aに接触後、さらにツマミ本体T0を押し下げると、図15に示したように、中央部71bは第1の収納部74aに位置したままで、先端部71aのみが押し下げられて、中央部71bの内部に収納された状態となる。
さらに、ツマミ本体T0を押し下げると、図16に示したように、先端部71aの上面と中央部71bの上面とが一致して同じ高さになる。この状態では、カバーGの内径は拡径されて、カバーGの外周面はカバー保持凹部72の内面に圧接した状態となる。
【0023】
先端部71aの上面と中央部71bの上面とが一致した状態で、さらに、ツマミ本体T0を押し下げると、図17に示したように、ツマミ本体T0の頭部T1が先端部71aと中央部71bとに接触した状態で、先端部71aと中央部71bとはさらに押し下げられて、第1の収納部74aから第2の収納部74bの位置まで下降する。この状態では、ツマミ本体T0の頭部T1が第1の収納部74aに位置するので、ツマミ本体T0の中央部T2の凹部の位置が、丁度カバーGの位置にくる。したがって、拡径していたカバーGはその弾性復元力によって縮径して、中央部T2の凹部に嵌まり込むのである。
このように、先端部71aが中央部71bに対して付勢されていて、中央部71bの内部に収納される構造とすることで、押し下げられたツマミ本体T0の頭部T1と、カバー保持凹部72との隙間に、拡径したカバーGの先端G1が挟み込まれるのを防ぐことができる。
【0024】
請求項3の発明では、以上の実施例1、2のように、レバーを手動操作で操作してツマミ保持部4を昇降させる構成としたが、手動操作に限らず、電動モータ等の動力源を利用してもよい。
また、以上の実施例1、2では、ツマミを上方に保持し、カバーを下方に保持する構成としたが、逆の配置にすることも可能である。また、ツマミを保持する第1保持手段を昇降させる構成としたが、第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づける構成であれば、いずれの保持手段を移動させてもよい。また、上下に限らず水平方向や斜め方向に相対的に近づける構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明に係るツマミカバー装着装置は、電子機器のツマミに限らず、種々の部材へのゴム製のカバーを装着する用途に適用できる。
【符号の説明】
【0026】
1 ツマミカバー装着装置
2 ベースボード
3 フレーム
4 ツマミ保持部、第1保持手段
5 昇降軸
6 レバー
7 カバー載置部、第2保持手段
71 ボス、凸部材
72 カバー保持凹部、支持手段
73 圧縮バネ
T ツマミ
T0 ツマミ本体
T1 先端
T2 中央部
T3 底部
G カバー
G1 先端
G2 底部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着する装置であって、
前記ツマミ本体を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態で前記カバーを保持する第2保持手段と、
前記第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、前記第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部をカバーの中空部に挿入し、前記第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むように相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、
前記第2保持手段には、
前記カバーの中空部に配置可能な凸部材を前記第1保持手段側へ付勢して配設し、前記ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには前記凸部材が後退可能なように構成するとともに、
前記カバーを支持する支持部材を前記第2保持手段に固定して設け、前記ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときに前記カバーの後退を阻止するように構成したことを特徴とするツマミカバー装着装置。
【請求項2】
前記支持部材は、前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部からなり、
前記カバーを前記凹部に支持させるとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く配置することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている請求項1に記載のツマミカバー装着装置。
【請求項3】
前記第1保持手段の下方に前記第2保持手段が配設され、
前記第1保持手段はレバー操作によって支柱に沿って相対的に上下動するように構成され、
前記支持部材は、前記第2保持手段に形成されたカバー載置部において前記凸部材の周囲に凹設されており、
前記カバーを、前記凹部に載置するとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く挿入することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている請求項2に記載のツマミカバー装着装置。
【請求項1】
略柱状のツマミ本体の側面に、中空で筒状の弾性部材からなるカバーを装着する装置であって、
前記ツマミ本体を保持する第1保持手段と、
前記第1保持手段に保持されたツマミ本体に対向する状態で前記カバーを保持する第2保持手段と、
前記第1保持手段と第2保持手段を相対的に近づけて、前記第1保持手段に保持されたツマミ本体の頭部をカバーの中空部に挿入し、前記第2保持手段に保持されたカバーの中空部を拡径させつつ押し込むように相対的に移動させる移動手段と、を備えるとともに、
前記第2保持手段には、
前記カバーの中空部に配置可能な凸部材を前記第1保持手段側へ付勢して配設し、前記ツマミ本体の頭部が押しこまれたときには前記凸部材が後退可能なように構成するとともに、
前記カバーを支持する支持部材を前記第2保持手段に固定して設け、前記ツマミ本体の頭部がカバーの中空部に押しこまれたときに前記カバーの後退を阻止するように構成したことを特徴とするツマミカバー装着装置。
【請求項2】
前記支持部材は、前記第2保持手段の前記凸部材の周囲に形成された凹部からなり、
前記カバーを前記凹部に支持させるとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く配置することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている請求項1に記載のツマミカバー装着装置。
【請求項3】
前記第1保持手段の下方に前記第2保持手段が配設され、
前記第1保持手段はレバー操作によって支柱に沿って相対的に上下動するように構成され、
前記支持部材は、前記第2保持手段に形成されたカバー載置部において前記凸部材の周囲に凹設されており、
前記カバーを、前記凹部に載置するとともに、前記カバーの中空部には前記凸部材を緩く挿入することによって、前記カバーを前記第2保持手段に保持するように構成されている請求項2に記載のツマミカバー装着装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−76839(P2011−76839A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226558(P2009−226558)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000100746)アイコム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000100746)アイコム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】
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