説明

テキスト編集の方法、コンピュータプログラム及びデバイス

本発明は、ユーザが画面上でテキスト編集できるようにする方法に関する。当該方法は、テキストを少なくとも1つのブロックに規定するステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択できるようにするステップと、少なくとも1つの機能を少なくとも1つのブロックと関連付けるステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択する際に、選択した少なくとも1つのブロック及びそれに関連付けられた機能を画面上でユーザに提示するステップとを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テキスト編集の方法に関する。特に、本発明は、電子デバイスを使用する場合のテキスト編集の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日の電子デバイスの一般的な特徴は、アプリケーションにおいてテキストを入力する手段、例えば文書、メッセージ、メール等を作成する手段を当該電子デバイスのユーザに提供することである。データ入力インタフェースの種々の異なる構成、例えばタッチパネル及びキーパッド等が存在することにより、ユーザはテキストを入力することができる。上述のようなデバイスでは、種々のサブメニューにアクセスする必要があるために、テキスト編集は多くの場合複雑になるか又はテキストは全く編集できない。
【0003】
従って、テキストメッセージを作成/編集する場合、単語を編集、削除及び移動することは困難である。携帯用デバイスにおいて、その原因の一端は小さな画面サイズにあり、デバイス上のテキストが小さいため特定の領域を選択するのが困難となっている。携帯用デバイスでのテキスト編集がコンピュータでのテキスト編集よりも困難となる別の要因は、例えばテキストの「切り取り及び貼り付け」をするのにサブメニューに進む必要があることである。コンピュータでのテキスト編集では、メニューヘッドのショートカットシンボルが使用される。コンピュータを使用する場合、ユーザは、単語にマーク付けした後でキーボードコマンド、ショートカット又はサブメニューを使用する。単語は、単語をダブルクリックするか又はマウスボタンを押して単語の上でカーソルをドラッグすることによりマーク付けされる。キーボードコマンドによる単語の編集は、単語をマーク付けした後にCtrl−c等のキーを押下して単語をコピーすることにより行われる。ショートカットを選択することにより単語を編集することは、選択可能な別の方法のメニューを表示する第2のマウスボタンをクリックすることにより行われる。マーク付けされた単語に対するサブメニューは、予め設定されているメニューヘッドのドロップダウンメニューとして提供される。
【0004】
しかし、テキスト処理アプリケーションにおいてより簡単にテキストを処理する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが実行するテキスト処理を容易にする必要性に対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザが画面上でテキスト編集できるようにする方法に関する。当該方法は、テキストを少なくとも1つのブロックに規定するステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択できるようにするステップと、少なくとも1つの機能を少なくとも1つのブロックと関連付けるステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択する際に、該選択された少なくとも1つのブロック及びその関連付けられた機能を画面上でユーザに提示するステップとを備える。
【0007】
一実施形態において、選択ブロック及び/又は関連付けられた機能は、選択ブロック及び/又は関連付けられた機能が残りのテキストから強調表示されるように視覚化される。
【0008】
更に、関連付けられた機能は選択ブロックの近傍で視覚化されてもよい。
【0009】
また、選択ブロックを提示するステップは、ブロックを、少なくとも上部領域及び主領域を含む3次元構造として視覚化するステップを更に含み、規定されたブロックの内容は主領域に表示される。
【0010】
一実施形態において、3次元構造は上部領域及び主領域に接続された側部領域を含み、残りのテキスト量から視覚的に突出した構造を形成する。
【0011】
また、各領域は、選択ブロックの内容の少なくとも1つの選択可能な編集機能を含んでいてもよい。
【0012】
更に上記機能は、表示されたブロックの内容に対して正しく綴られた単語又は同義語を表示する機能を含んでいてもよい。
【0013】
一実施形態において、修正された単語又は同義語は、ブロック上及び/又はブロックの近傍に表示され、且つ焦点が合うように回転する構成となっており、修正された単語又は同義語を内容としてブロックに配置される。
【0014】
一実施形態において、ブロックの内容は、入力文字、スペース文字又は双方の組合せのいずれかである。
【0015】
更に本発明は、ユーザが文字を入力/編集できるように構成されたテキスト処理アプリケーション及びテキスト処理アプリケーションの文字から少なくとも1つのブロックを形成するように構成されたブロックテキストアプリケーションを含むメモリユニットであり、少なくとも1つのブロックが電子デバイスのユーザにより選択可能であり且つ少なくとも1つの機能を少なくとも1つのブロックと関連付けるように構成され、ブロックテキストアプリケーションがユーザにより選択された選択ブロック及び該選択ブロックと関連付けられた機能に対して表示データを提供するように更に構成されたメモリユニットと、メモリユニットに格納されたテキスト処理アプリケーション及びブロックテキストアプリケーションを実行するように構成された制御ユニットと、選択ブロック及び選択ブロックと関連付けられた機能の表示データを表示するように構成されたデータインタフェースとを備える電子デバイスに関する。
【0016】
更にブロックアプリケーションは、ブロックが残りの入力文字から強調表示されるように選択ブロックを表示する構成であってもよい。
【0017】
また、選択ブロックは多数の規定された領域を含む3次元構造として表示され、少なくとも1つの領域は関連付けられた機能を提示するように構成されている。
【0018】
一実施形態として電子デバイスが挙げられ、表示されたブロックの各領域は少なくとも1つの編集機能を提示するように構成されている。
【0019】
電子デバイスはマーク付け動作を実行する手段を備え、ブロックテキストアプリケーションは、ユーザがブロック上で直接マーク付け動作を実行した場合又はブロックの近傍でマーク付け動作を実行した場合にブロックが選択されたことを検出するように構成されている。
【0020】
また、データインタフェースは、データを表示するように構成された出力インタフェース及びデータを入力するように構成された入力インタフェースである。
【0021】
電子デバイスの入力インタフェースはキーパッドを備えていてもよい。
【0022】
電子デバイスのデータインタフェースはタッチスクリーンを備えていてもよい。
【0023】
電子デバイスは移動電話等の携帯用デバイスであってもよい。
【0024】
本発明は、制御ユニットに、文字を少なくとも1つのブロックに規定するステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択できるようにするステップと、少なくとも1つの機能を少なくとも1つのブロックに関連付けるステップと、ユーザが少なくとも1つのブロックを選択する際に少なくとも1つのブロック及びその関連付けられた機能を提示するステップとを実行させるように構成された、コンピュータ可読媒体のコンピュータプログラムに関する。
【0025】
一実施形態において、選択ブロックを提示するステップは、選択ブロックを少なくとも上部領域及び主領域を含む3次元構造として視覚化するステップを更に含み、規定されたブロックの入力文字は主領域に表示される。
【0026】
更に、選択ブロックを提示するステップは、選択ブロック及び/又は少なくとも1つの関連付けられた機能の内容を下線又は拡大等で強調表示することにより、選択ブロックを視覚化するステップを含む。
【0027】
各単語及び空白スペースが立体オブジェクトとして処理されることにより、テキスト編集はより円滑になる。一実施形態として、単語又は単語の近くを押下することにより、三角形、矩形等のような、所定の立体形状でテキストのボディが飛び出すように構成されることが望ましい。この形状は、単語の周囲を移動する動作を容易にする「ドラッグアンドドロップ」を可能にし、立体ブロックの隅及び正面は、例えば削除、コピー、貼り付け等のコマンドへのクイックリンクとして動作する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本発明は、添付の図面と併せて以下の説明を参照することにより、本発明の更なる目的及び利点と共に最もよく理解されるだろう。
【図1】図1は、携帯用デバイスを示す概略図である。
【図2】図2は、本発明に係る一実施形態のテキスト編集機能を使用する画面を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係るテキスト編集の方法を概略的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下において本発明の実施形態をより詳細に説明する。しかし、本発明は多くの異なる形態で実施されてもよく、以下において説明する実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。これらの実施形態は、本開示が完璧且つ完全であり、本開示により当業者が本発明の範囲を完全に理解するように提供される。図中、同一の図中符号は同一の要素を示す。
【0030】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を限定することを意図したものではない。本明細書において使用されるように、特に指示のない限り、単数形は複数形を含むことを意図する。本明細書中において使用される場合の用語「備える」及び/又は「含む」は、記載される特徴、数字、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定し、1つ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらの集合の存在又は追加を除外するものではないことは更に理解されよう。
【0031】
特に指示のない限り、本明細書において使用される全ての用語(技術科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者により一般に理解される意味と同一の意味を有する。本明細書において使用される用語は、本明細書及び関連技術の説明におけるそれらの用語の意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、特に指示のない限り、理想化された意味又は過度に形式的な意味に解釈されるべきでないことは更に理解されるべきである。本発明の実施形態に係る方法、装置(システム)及び/又はコンピュータプログラムのブロック図及び/又はフローチャートを参照して、本発明について以下に説明する。ブロック図及び/又はフローチャートの複数のブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組合せがコンピュータプログラム命令により実現されることは理解されよう。コンピュータ及び/又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令がブロック図、並びに/あるいは1つ又は複数のフローチャートブロックにおいて特定された機能/動作を実現する手段を実現するように、これらのコンピュータプログラム命令は、多目的コンピュータ、特殊目的コンピュータ及び/又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよい。
【0032】
コンピュータ可読メモリに格納されたコンピュータプログラム命令がブロック図、並びに/あるいは1つ又は複数のフローチャートブロックにおいて特定された機能/動作を実現する命令を含む製造品を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方法で機能させるこれらの命令は、コンピュータ可読メモリに更に格納されていてもよい。
【0033】
コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行する命令がブロック図、並びに/あるいは1つ又は複数のフローチャートブロックにおいて特定された機能/動作を実現するステップを提供するように、コンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に更にロードされ、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行される一連の動作ステップがコンピュータにより実現されるようにしてもよい。
【0034】
従って、本発明は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)において具体化されてもよい。更に本発明は、命令実行システムにより使用されるか、あるいはそれに関連して使用される媒体のコンピュータ使用可能プログラムコード又はコンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータ使用可能記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上でコンピュータプログラムの形式をとってもよい。本明細書に関して、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用されるか、あるいはそれに関連して使用されるプログラムを包含、格納、通信、伝播又は転送できるいかなる媒体であってもよい。
【0035】
コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、例えば電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置、デバイス、あるいは伝播媒体であってもよいが、それらに限定されるものではない。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非限定リスト)には、1つ以上の電線を有する電気接続、携帯用コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ及び携帯用コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD ROM)が含まれる。尚、プログラムは、用紙又は他の媒体の光走査等を介して電子的に取り込まれ、必要に応じて適切にコンパイル、変換又は処理されてコンピュータメモリに格納されることから、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、プログラムが印刷される用紙又は別の適切な媒体であってもよい。
【0036】
本発明は、無線通信デバイスにおいて採用され且つ無線通信デバイスにより採用され、更に携帯用デバイスを示すものとして本明細書において説明される。本発明に関して、携帯用デバイスは、例えば移動電話、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)又はラップトップコンピュータ等の他のいかなる種類の携帯用コンピュータであってもよい。しかし、本発明は、テキスト処理プログラムを含むいかなる種類の電子デバイス、例えば固定コンピュータ等において実現されてもよいことは理解されよう。
【0037】
図1は、携帯用デバイス1の一実施形態の概略図を開示する。デバイスは、例えば中央処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はマイクロプロセッサ等の制御ユニット50を備える。携帯用デバイス1は、制御ユニット50上で実行されるアプリケーション/プログラムを含むメモリ52を備える。携帯用デバイス1は、表示装置等のデータ出力インタフェース20及びキー等のデータ入力インタフェース10を更に備える。尚、例示したものはタッチスクリーン携帯用デバイスであり、データ出力インタフェースを組合せることでデータ入力/出力インタフェース、すなわちデータインタフェースが形成されている。
【0038】
一実施形態において、本発明はテキスト編集する方法に関する。図2は、本発明の一実施形態を開示したものである。図示された実施形態において、記載された単語の各々は自動的に立体ブロック化される。図2に示すように、立体ブロックはクリック可能な立体オブジェクト201である。図示したブロック201はスペースを入力することにより規定される。各スペースブロックは、プロセッサ50上で実行するプログラムにより、入力された2つのアルファベット文字間にあるブロックとして規定される。ユーザが単語、例えば「usual」をクリックする(単語を選択する)と、ブロックが起動し、単語がブロック201として現れる。
【0039】
メッセージをタイプする際に使用された文字又はテキスト量は、2つの異なる種類に分割される。すなわち、第1の種類はアルファベット及びシンボル等の入力文字を示し、第2の種類は句読点、スペース及び行変更等のスペース文字を示す。これは種々の文字のユニコードにより区別され、ある特定のユニコードが入力文字であり且つある特定のユニコードがスペース文字であることを示す。ブロックは、規定された単語の前又は後にスペースを更に含んでいてもよい。
【0040】
一実施形態において、ブロック201のテキストが拡大されることにより、読み易くなり且つ選択された単語の編集が容易になる。アルファベットの追加の動作又は除去の動作が容易に実行されるように、ユーザが押下した単語には全て常時マーカーが配置されてもよい。テキストの単語を立体ブロックにする機能を提供することにより、単語の近傍のどこかを押下してブロックを起動させればよいこととなり、単語の選択が容易になる。携帯用デバイス1がドラッグアンドドロップ機能を可能にするタッチスクリーンを備える場合、オブジェクトは、スタイラスペン又は指等のポインティングデバイス15を使用してドラッグされてもよく、またドロップ可能であってもよい。
【0041】
編集を更に容易にするために、種々のクイックコマンドにリンクされた立体ブロックの種々の部分を押下することにより、単語と関連付けられた機能を開始させることができる。この特徴のいくつかの例を以下において説明する。一実施形態において、ユーザは、オブジェクトの種々の部分に関連する種々の機能を事前に定義しておいてもよい。
【0042】
一実施形態において、ブロックは3次元ブロックとして提示される。図3は、3次元ブロック201の一実施形態を示す。ブロック201は、選択された単語/スペース231を含む第1の視覚領域203を含む。単語231には下線が引かれていてもよく、また、異なるフォントに変換されても、太字にされても、斜体にされても、及び/又は拡大されてもよい。ブロックが起動すると単語は編集可能となり、例えばアルファベットが単語に追加されるか又は削除されてもよい。第1の視覚領域203は多数のタッチ可能な機能を更に含む。左上隅にはコピー機能を示すコピー領域233が示され、タッチされると、立体ブロックがコピーされてコピーキャッシュに入れられる。右上隅には置換領域235が示され、タッチされると、前に削除/切り取りされたか又はコピーされたメモリキャッシュの立体ブロックで選択ブロック201を置換する。更に第1の視覚領域203は、テキストからブロック201を削除/切り取りするための削除/切り取り領域237と、ブロックの選択/起動をブロック201の右に移動させる右矢印238と、ブロックの選択/起動をブロック201の左に移動させる左矢印239と、ブロック201の大きさをサイズ変更/変更させる視覚領域の隅にあるサイズ変更領域240とを含む。
【0043】
例示する実施形態において、ブロック201は、第1の視覚領域の単語の同義語251又は単語のスペル修正等の他の提案が含まれる第2の視覚領域205を更に備える。この領域が押下/タッチされると、ブロック201は視覚的に垂直方向に回転し、単語231を同義語251で置換する。
【0044】
更にブロック201は、例えば単語の第2の同義語271を含む第3の視覚領域207を含む。第3の視覚領域207が押下されると、ブロックは、垂直方向に回転する第2の視覚領域205の回転とは対照的に水平方向に回転する。
【0045】
このように、ユーザは、単語231のいずれかのアルファベットを押下することにより、編集対象の単語「usual」を容易に選択できる。ユーザが単語を押下すると、3次元ブロックが画面上に現れる。次にユーザは、種々の機能を使用して単語を編集してもよい。ユーザは、テキストにおいてブロックを単にドラッグアンドドロップしてもよい。
【0046】
いかなるブロック構造が使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、正方形又は正方形の近傍にショートカットシンボルが含まれる拡大された2次元正方形、側面に機能が含まれる3次元ボール、ひし形の辺上に視覚化された機能が含まれるひし形に切断されたブロック等が使用されてもよい。
【0047】
尚、あらゆるテキスト編集機能又は同様のもの、並びにインターネット検索ボタン等のショートカットがブロックにおいて使用されてもよい。
【0048】
図4は、携帯用デバイス上で単語処理プログラム、テキストメッセージングプログラム等を使用する場合におけるテキスト編集する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0049】
ステップ301において、ユーザは、SMSメッセージング、メール又は単語等のテキストアプリケーションを使用すると共に所定量のテキストを入力する。
【0050】
ステップ303において、ブロックアプリケーションは、上記所定量のテキストをブロックに規定し、ユーザがブロックを選択できるようにする。
【0051】
ステップ305において、各ブロックは、例えばコピー、貼り付け又はインターネット検索ボタン等の機能と関連付けられる。
【0052】
ステップ306において、ユーザが単語を押下することによりブロックが起動し、起動したブロックの近傍に表示される関連付けられた機能と共に当該ブロックが視覚的に表示される。次に、単語に対しては、編集、コピー、変更及び/又は移動等が行われてもよい。尚、単語は、キーパッドを使用する場合には異なる方法で起動してもよい。
【0053】
ブロックアプリケーションで動作する場合の容易な使用法を明らかにするために、本明細書において一例を説明する。無線電話のユーザは、タッチスクリーンを使用してSMSを記載する。ユーザが2つの文を記載した場合、第1の文の第3の単語は誤って配置されると考えられる。ユーザがスタイラスペンを使用して単語を押下すると、残りのテキストと比較して突出した3次元ブリック構造により単語が拡大される。次に、ユーザは、所定量のテキストからブロックを切り取る切り取り機能を示すシンボルを押下する。ユーザは、切り取られた単語に対して適切な位置を選択し、単語、シンボル又はスペースブロックを選択する。ブロックは拡大され、多数の関連付けられた機能を表示する。ユーザは貼り付けシンボルを選択する。貼り付けシンボルにおいて、切り取られた単語ブロックは選択ブロックを置換し、必要に応じて、ブロックの前及び/又は後に新しいスペースが作成される。置換された単語が大文字で始まる場合、貼り付けられた単語の先頭のアルファベットは自動的に大文字に変更されてもよい。
【0054】
最終的に、単語を移動させる動作は4タッチの動作に簡略化される。
【0055】
ブロック機能は、ショートカット、スマート機能、同義語及び/又はスペル修正等を含んでいてもよい。ブロックプログラムは、同時に実行されてもよく且つテキストメッセージングプログラム等に加えて実行されてもよく、所定量のテキストをブロックに分割する。ブロックプログラムにおいて、各ブロックは、例えば2スペース間のアルファベット/シンボル又はアルファベット文字間のスペース等として規定される。ブロックは1つの単語及び1つのスペースを更に含んでいてもよく、ブロックは第1のアルファベット及び1つのスペースとして規定される。プログラムは、単語の処理を容易にするようにブロックを視覚化する。プログラムは、ブロックの表示データ及び関連付けられた機能を表示装置に送信する。
【0056】
ブロックを起動させずに単語のアルファベットを挿入/削除するテキスト編集を可能にするために、ブロック機能は、単語がスタイラスペン等により一度タッチされる場合又はダブルクリックされる場合に起動するようにしてもよい。更に、ブロックは、セレクタキーをある特定の時間押下し続けることにより起動されてもよい。コンピュータ環境において、ブロックは、単語上でマウスボタンを押下し続けることにより起動され、ショートカットは、ショートカット上にカーソルをドラッグしてボタンを離すことにより起動される。このように、テキスト編集の通常の方法は変更されず、ブロックシステムはオプションとして機能する。ブロックを起動させる他の方法は、キーストローク等を使用して単語を選択することであってもよい。
【0057】
ブロックは、選択ブロックを取り囲む2次元正方形、選択ブロックに引かれた下線又はフォント、色又はサイズ等のあらゆる変更項目が示されてもよいことは理解されよう。編集機能は、フラグ、バブルとして又は選択された単語を取り囲むシンボル/テキストとして提示されてもよい。機能を選択する動作が容易になるように、機能はブロックの近傍に配置されるか、ブロックに接続されるか、ブロックに隣接して配置されるか、ブロックに結合されるか又はブロック上において結合される。
【0058】
ブロック及び編集機能は、ブロックと機能との間で同時に又は遅れて携帯用デバイスの表示領域に表示されてもよい。重要なのは、選択ブロック及びその機能がユーザからの追加の操作を全く使用せずに表示されることである。すなわち、単語が選択されると機能は自動的に表示される。
【0059】
移動電話及びPDA等の携帯用通信デバイスは、例えば320×320画素の小さな表示装置を有する。表示装置の領域が非常に小さいためにポインタ/テキストも非常に小さく、ユーザは表示装置上でポインタを制御するためにマウスを使用することができない。そのためテキスト編集は困難であるのに対して、選択されたキストが拡大処理及び画質処理され、且つ編集オプションと共に表示される一実施形態によれば、単語の編集が容易になる。
【0060】
上記では、本発明の原理、好適な実施形態及び動作モードについて説明した。しかし、本発明は、これに限定するものではなく例示するものとして考えられるべきであり、上記の特定の実施形態に限定されるものとして考えられるべきではない。従って、以下の請求の範囲により規定される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によりこれらの実施形態に対して変形が加えられてもよいことは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが画面上でテキストを編集できるようにする方法であって、
前記テキストを少なくとも1つのブロックに規定するステップと、
前記ユーザが前記少なくとも1つのブロックを選択できるようにするステップと、
少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つのブロックと関連付けるステップと、
前記ユーザが前記少なくとも1つのブロックを選択する際に、該選択された少なくとも1つのブロック及びそれに関連付けられた前記機能を前記画面上で前記ユーザに提示するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記選択されたブロック及び/又は前記関連付けられた機能は、前記選択されたブロック及び/又は前記関連付けられた機能が残りの前記テキストと比較して強調表示されるように視覚化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記関連付けられた機能は、前記選択されたブロックの近傍において視覚化されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記選択されたブロックを提示するステップは、前記ブロックを少なくとも上部領域及び主領域を含む3次元構造として視覚化するステップを更に有し、前記規定されたブロックの内容は前記主領域に表示されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記3次元構造は、前記上部領域及び前記主領域に接続された側部領域を更に備え、残りの前記テキストと比較して視覚的に突出した構造を有していることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
各領域は、前記選択されたブロックの内容についての少なくとも1つの選択可能な編集機能を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記関連付けられた機能は、表示された前記ブロックの内容に対して正しく綴られた単語又は同義語を表示することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記正しく綴られた単語又は同義語は、前記ブロック上及び/又は前記ブロックの近傍に表示され、且つ焦点が合うよう回転することで、前記ブロックの内容として配置されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ブロックの内容は、入力文字、スペース文字又は双方の組合せのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
電子デバイスであって、
ユーザが文字を入力/編集できるように構成されたテキスト処理アプリケーション及び該テキスト処理アプリケーションの文字から少なくとも1つのブロックを形成するように構成されたブロックテキストアプリケーションを含むメモリユニットを備え、
前記少なくとも1つのブロックは前記電子デバイスのユーザにより選択可能であり且つ少なくとも1つの機能は、前記少なくとも1つのブロックと関連付けられるように構成されており、且つ前記ブロックテキストアプリケーションは前記ユーザにより選択された選択ブロック及び該選択ブロックと関連付けられた機能に対して表示データを提供するように構成されており、
前記電子デバイスは、更に、
前記メモリユニットに格納された、前記テキスト処理アプリケーション及び前記ブロックテキストアプリケーションを実行するように構成された制御ユニットと、
前記選択ブロック及び該選択ブロックと関連付けられた機能の表示データを表示するように構成されたデータインタフェースと
を備えることを特徴とする電子デバイス。
【請求項11】
前記ブロックテキストアプリケーションは、前記ブロックが残りの入力文字と比較して強調表示されるように前記選択ブロックを表示することを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記選択ブロックは多数の規定された領域を含む3次元構造として表示され、少なくとも1つの領域は前記関連付けられた機能を提示するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項13】
各領域は少なくとも1つの編集機能を提示するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記電子デバイスはマーク付け動作を実行する手段を備え、前記ブロックテキストアプリケーションは、前記ユーザがブロック上で直接マーク付け動作を実行した場合又は前記ブロックの近傍でマーク付け動作を実行した場合に、前記ブロックが選択されたことを検出するよう構成されていることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記データインタフェースは、データを表示する出力インタフェース及びデータを入力する入力インタフェースであることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記入力インタフェースは、キーパッドを備えることを特徴とする請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記データインタフェースはタッチスクリーンを備えることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記電子デバイスは携帯用デバイスであることを特徴とする請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項19】
コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、
文字を少なくとも1つのブロックに規定するステップと、
ユーザが前記少なくとも1つのブロックを選択できるようにするステップと、
少なくとも1つの機能を前記少なくとも1つのブロックに関連付けるステップと、
ユーザが前記少なくとも1つのブロックを選択する際に前記少なくとも1つのブロック及びそれに関連付けられた機能を提示するステップと
を制御ユニットに実行させるよう構成されていることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記選択されたブロックを提示するステップは、前記選択されたブロックを少なくとも上部領域及び主領域を含む3次元構造として視覚化するステップを更に有し、前記規定されたブロックの前記文字は前記主領域に表示されることを特徴とする請求項19に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記選択されたブロックを提示するステップは、前記選択されたブロック及び/又は前記少なくとも1つの関連付けられた機能についての内容を、下線又は拡大等で強調表示することにより、前記選択されたブロックを視覚化するステップを更に有することを特徴とする請求項19に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−511344(P2011−511344A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543394(P2010−543394)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/056938
【国際公開番号】WO2009/092456
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】