説明

テトラフルオロエチレンと3,3,3−トリフルオロプロピレンとのフルオロポリマー

少なくとも50モルパーセントから85モルパーセント以下のテトラフルオロエチレン(TFE)と、10〜35モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)と、0.5〜15モルパーセントの式RCF=CR2(式中、同じものまたは異なるものであることができる、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、および1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルからなる群から選択される)のフッ素化エチレン性不飽和モノマーとを含むコポリマーは、加工助剤としておよび可撓性ホース構造物における燃料バリア用途向けに有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有効量の少なくとも1つの他のモノマーとのテトラフルオロエチレン(TFE)と3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)とのフルオロポリマー、ならびにゴム基材への良好な接着性に加えて炭化水素燃料に対する改善された透過抵抗を達成するためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
部分フッ素化ポリマー、すなわち、フルオロポリマーは、望ましい低い透過性性能と低い加工温度とを両立させるので興味がある。テトラフルオロエチレン(TFE)と3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)とのダイポリマーは、例えば、バリア層としての使用を提案されてきた。これらのダイポリマーの製造は、米国特許出願第11/712,252号明細書に記載されている。しかし、バリア樹脂としてのそれらの実用性は、他の基材への低い粘着性、または接着性のために制限される、すなわち、バリアライナーとしての性能は制限される。加えて、これらのダイポリマーは多くの場合、所与のフッ素含有率での使用にとって望ましくないほど高いガラス転移温度を示す。それ故、TFE/TFPベースのポリマーの粘着性および接着性を、それらのバリア性能を変えることなく改善する技法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一態様は、少なくとも50モルパーセントのテトラフルオロエチレン(TFE)と、10〜35モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)と、式RCF=CR2(式中、同じものまたは異なるものであることができる、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、および1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルからなる群から選択される)の0.5〜15モルパーセントの少なくとも1つの他のフッ素化エチレン性不飽和モノマーとから本質的になるコポリマーに関する。
【0004】
本発明の別の態様は、可撓性ホース構造物におけるライナーなどの、燃料格納用途でのバリア層としての上に定義されたコポリマーの使用であって、コポリマーが上に定義された通りであり、その結果コポリマーがブタジエンアクリロニトリル(NBR)ゴムによく接着する使用に関する。
【0005】
本発明の別の態様は、非フッ素化熱可塑性樹脂用の加工助剤添加物としての、すなわち、非フッ素化極性のおよび溶融押出可能な、すなわち、溶融加工可能な、ポリマーに改善された押出加工性を付与する、上に定義されたコポリマーの使用に関する。
【0006】
本発明の別の態様は、百万重量部当たり25重量部から50重量%の上に定義されたようなコポリマーを含む溶融加工可能な組成物に関する。
【0007】
本発明の別の態様は、乳化重合による上に定義されたようなコポリマーの製造方法に関する。
【0008】
有効量の本発明による少なくとも1つの他のフッ素化エチレン性不飽和モノマーの存在は、他の特性を改善するだけでなく、様々な炭化水素基材、特にNBRゴム基材に接着するTFE/TFPダイポリマーの能力を意外にも向上させる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、優れた加工性を有し、かつ、優れた炭化水素燃料バリア性を示すフッ素含有コポリマーに関する。これらのフッ素含有ポリマーは、非晶質かまたは半結晶性である。非晶質ポリマーは融点を示さないが、半結晶性ポリマーは融点を示す。
【0010】
本発明のフルオロポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)と、3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)と、構造RCF=CR2(式中、同じものまたは異なるものであることができる、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、および1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルからなる群から選択される)の少なくとも1つの他のフッ素化エチレン性不飽和モノマーとの共重合単位を含む。好ましくはフルオロポリマーは、少なくとも50(最も好ましくは70〜85)モルパーセントのTFEと、10〜30(最も好ましくは15〜30)モルパーセントのTFPと、0.5〜15(最も好ましくは0.5〜10)モルパーセントの式RCF=CR2(式中、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、または1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルから選択される)のエチレン性不飽和モノマーとを含有する。
【0011】
構造RCF=CR2のフッ素化エチレン性不飽和モノマーの代表的な例には、フッ化ビニリデン(VF2)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)、パーフルオロブチルエチレン、クロロトリフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロプロピレン、2−ヒドロペンタフルオロプロピレン、ブロモトリフルオロエチレン、ヨードトリフルオロエチレン、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0012】
本発明によるモノマーとしての使用に好適なパーフルオロ(アルキルビニル)エーテル(PAVE)には、式(I)
CF2=CFO(Rf'O)n(Rf''O)mf (I)
(式中、Rf'およびRf''は、2〜6個の炭素原子の異なる線状または分岐のパーフルオロアルキレン基であり、mおよびnは独立して0〜10であり、Rfは1〜6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である)
のものが含まれる。
【0013】
好ましいクラスのパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルには、式(II)
CF2=CFO(CF2CFXO)nf (II)
(式中、XはFまたはCF3であり、nは0〜5であり、Rfは1〜6個の炭素原子のパーフルオロアルキル基である)
の組成物が含まれる。
【0014】
経済性および加工の容易さのために最も好ましいクラスのパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルには、式中、nが0または1であり、Rfが1〜3個の炭素原子を含有するそれらのエーテルが含まれる。かかる過フッ素化エーテルの例には、パーフルオロ(メチルビニル)エーテル(PMVE)、パーフルオロ(プロピルビニル)エーテル(PPVE)が挙げられる。他の有用なパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーには、式(III)
CF2=CFO[(CF2mCF2CFZO]nf (III)
(式中、Rfは1〜6個の炭素原子を有するパーフルオロアルキルであり、
m=0または1であり、n=0〜5であり、Z=FまたはCF3である)
の化合物が含まれる。このクラスの好ましいメンバーは、RfがC37であり、m=0、およびn=1であるものである。
【0015】
追加のパーフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーには、式(IV)
CF2=CFO[(CF2CF{CF3}O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2p]Cx2x+1 (IV)
(式中、mおよびnは独立して=0〜10であり、p=0〜3、およびx=1〜5である)
の化合物が含まれる。
【0016】
このクラスの好ましいメンバーには、n=0〜1、m=0〜1、およびx=1である化合物が含まれる。
【0017】
有用なパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)の他の例には、式(V)
CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2O)mn2n+1 (V)
(式中、n=1〜5、m=1〜3であり、そしてここで、好ましくは、n=1である)
の化合物が挙げられる。
【0018】
本発明のポリマーは、第1ガス状モノマー混合物が水溶液を含有する反応器へ導入されるセミバッチ式乳化重合によって都合よく製造することができる。反応器は典型的には、蒸気空間が残るように、水溶液で完全には満たされない。水溶液は場合により、パーフルオロオクタン酸アンモニウム、3,3,4,4−テトラヒドロトリデカフルオロオクタン酸アンモニウム、ゾニール(Zonyl)(登録商標)FS−62(DuPontから入手可能)またはゾニール(登録商標)1033D(DuPontから入手可能)などのフルオロ界面活性剤分散剤を含んでもよい。場合により水溶液は、重合反応のpHをコントロールするためのリン酸塩または酢酸塩などのpH緩衝剤を含有してもよい。緩衝剤の代わりに、NaOH、NH4OH、またはCsOHなどの塩基がpHをコントロールするために使用されてもよい。代替的に、または追加的に、pH緩衝剤または塩基は、単独で、あるいは例えば重合開始剤または連鎖移動剤などの他の原料(以下でより詳細に説明される)と組み合わせて、重合反応の全体にわたって様々な時間に反応器に加えられてもよい。
【0019】
最初の水溶液は、水溶性無機過酸化物または有機過酸化物などの重合開始剤を含有してもよい。好適な過酸化物には、過酸化水素、過硫酸アンモニウム(または他の過硫酸塩)、ジ−第三ブチルペルオキシド、ジコハク酸ペルオキシド、および第三ブチルペルオキシイソブチレートが含まれる。開始剤はまた、過硫酸アンモニウムと亜硫酸アンモニウムとの組み合わせなどの無機過酸化物と還元剤との組み合わせであってもよい。
【0020】
反応器に装入される第1ガスモノマー混合物(「最初の装入物」とも言われる)の量は、0.3MPa〜10MPa(好ましくは0.3〜3MPa)の反応器圧力をもたらすように設定される。例として、第1ガス状モノマー混合物の組成は、95〜100モルパーセントのTFEと0〜5モルパーセントのTFPとからなってもよい。TFPの場合、初期モノマー装入物が5モルパーセント超のTFPを含有する場合には、重合速度が不経済にも遅いものであることができるか、または安全性問題につながる可能性がある10MPaを超えて反応器が加圧されなければならないであろう。例えば、5モルパーセント以下のVF2などの、本発明の範囲内の任意の他のモノマーが、望まれるコポリマー最終製品に依存して第1ガス状混合物中のTFPの代わりに使用されてもよい。
【0021】
第1ガス状モノマー混合物が水溶液中に分散される間、反応混合物は典型的には機械撹拌によってかき混ぜられている。得られた混合物は反応混合物と称される。
【0022】
上で述べたように、連鎖移動剤がポリマーの平均分子量を調節するために本発明の化合物を製造するための重合法に用いられてもよい。連鎖移動剤の全体量は1度に加えられてもよいし、または添加は、第2ガス状モノマー混合物の100パーセント(本明細書で以下に定義されるような)が反応器に加えられる時点まで、長時間にわたって広げられてもよい。典型的な連鎖移動剤には、エタン、プロパン、およびペンタンなどの、低分子量炭化水素、ならびに四塩化炭素、クロロホルム、ヨードトリデカフルオロヘキサン、1,4−ジヨードオクタフロロブタンなどの、ハロゲン化化合物が含まれる。当業者は、本方法に使用することができる多くの他の連鎖移動剤を想定することができる。連鎖移動剤が用いられる場合、この試剤の断片が典型的にはTFE/TFPコポリマーの末端基になるであろう。
【0023】
セミバッチ式反応混合物の温度は、重合プロセスの全体にわたって25℃〜130℃、好ましくは30℃〜90℃の範囲に維持される。重合は、開始剤が熱分解するか、還元剤と反応するときに開始し、得られたラジカルは分散されたモノマーと反応してポリマー分散系を形成する。
【0024】
追加量のモノマー(本明細書では「第2ガス状モノマー混合物」または「追加モノマー混合物供給物」と言われる)は、コントロールされた温度で所望の反応器圧力を維持するために重合プロセスの全体にわたってコントロールされた速度で加えられる。第2ガス状モノマー混合物中のモノマーの相対比は、得られるフルオロポリマー中の共重合モノマー単位の所望の比とおおよそ同じものであるように設定される。このように、第2ガス状モノマー混合物は、モノマー混合物中のモノマーの全モルを基準として、少なくとも50モルパーセントのTFEと、10〜30(好ましくは15〜30)モルパーセントのTFPと、0.5〜15(好ましくは0.5〜10)モルパーセントの式RCF=CR2(式中、同じものまたは異なるものであることができる、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、または1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルから選択される)の少なくとも1つの他のエチレン性不飽和モノマーとからなる。追加の連鎖移動剤が、場合により、重合プロセスのこの段階中の任意の時点で反応器に加え続けられてもよい。追加のフルオロ界面活性剤および重合開始剤もまた、この段階の間反応器に供給されてもよい。
【0025】
形成されるコポリマーの量は、反応器に供給された第2ガス状モノマー混合物の累積量におおよそ等しい。当業者は、第1ガス状モノマー装入物の組成が正確に、所望の最終ポリマー組成に必要とされるものでないかもしれないので、または第2ガス状モノマー混合物中のモノマーの一部が、反応することなく、既に形成されたポリマー粒子中へ溶解するかもしれないので、第2ガス状モノマー混合物中のモノマーのモル比が、得られたコポリマー中の所望の共重合モノマー単位組成のそれと必ずしも正確に同じものではないことを理解するであろう。
【0026】
2〜30時間の範囲の全重合時間が、このタイプのセミバッチ式重合法において典型的である。
【0027】
得られたコポリマー分散系は、フルオロポリマー製造業界で用いられる従来技術によって単離され、濾過され、洗浄され、そして乾燥される。例えば、Ebnesajjad,S.、Fluoroplastics、第2巻:「Melt Processible Fluoropolymers」、Plastics Design Library、2003年を参照されたい。
【実施例】
【0028】
実施例1
TFE/TFP/HFPコポリマーを、十分に撹拌される反応容器中80℃で実施される、本発明の水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、80℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを、97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で1.48MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を、85.4モルパーセントのテトラフルオロエチレンと、12.6モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンと、2.0モルパーセントのヘキサフルオロプロピレンとの第2ガス状モノマー混合物の添加によって1.48MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は16.0時間であった。24.36重量%固形分ラテックスが得られた。コポリマーを硝酸カルシウムの添加によって凝固させ、乾燥させた。
【0029】
実施例2
TFE/TFP/PMVEコポリマーを、十分に撹拌される反応容器中80℃で実施される、本発明の水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、80℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを、97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で1.48MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を、85.6モルパーセントのテトラフルオロエチレンと、12.6モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンと、1.8モルパーセントのパーフルオロ(メチルビニルエーテル)との第2ガス状モノマー混合物の添加によって1.48MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は16.2時間であった。25.33重量%固形分ラテックスが得られた。コポリマーを凍結凝固させ、乾燥させた。
【0030】
実施例3
TFE/TFP/VF2コポリマーを、十分に撹拌される反応容器中80℃で実施される、本発明の水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、80℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを、97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で1.34MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を、83モルパーセントのテトラフルオロエチレンと、15.5モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンと、1.5モルパーセントのフッ化ビニリデンとの第2ガス状モノマー混合物の添加によって1.34MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は16.5時間であった。25.30重量%固形分ラテックスが得られた。コポリマーを凍結凝固させ、乾燥させた。
【0031】
実施例4
TFE/TFP/BTFBコポリマーを、十分に撹拌される反応容器中80℃で実施される、本発明の水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、80℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを、97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で1.34MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を、84.5モルパーセントのテトラフルオロエチレンと、15.5モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第2ガス状モノマー混合物の添加によって1.34MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。50.0グラムの第2ガス状モノマー混合物を加えた後、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン(BTFB)の供給を開始した。BTFBの供給は、合計250.0グラムのBTFBに対して、7500グラムの第2ガス状モノマー混合物を供給した後に止めた。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は20.2時間であった。25.43重量%固形分ラテックスが得られた。コポリマーを凍結凝固させ、乾燥させた。単離されたポリマーの臭素含有率は1.08重量パーセントであった。
【0032】
実施例5
TFE/TFP/8−CNVEコポリマーを、十分に撹拌される反応容器中80℃で実施される、本発明の水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、80℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを、97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で1.34MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を、84.5モルパーセントのテトラフルオロエチレンと、15.5モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第2ガス状モノマー混合物の添加によって1.34MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。50.0グラムの第2ガス状モノマー混合物を加えた後、パーフルオロ(8−シアノ−5−メチル−3,6−ジオキサ−1−オクテン)(8−CNVE)の供給を開始した。8−CNVEの供給は、合計250.0グラムの8−CNVEに対して、7500グラムの第2ガス状モノマー混合物を供給した後に止めた。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は18.0時間であった。24.93重量%固形分ラテックスが得られた。
【0033】
本発明のコポリマーは、成形プラスチック製品、コーティングをはじめとする多くの工業用途で、および非フッ素化熱可塑性樹脂用の加工助剤添加物として有用であり、すなわち、本発明のコポリマーを含む組成物は、様々な押出造形品において商業的価値を有する非フッ素化極性のおよび溶融押出可能な、すなわち、溶融加工可能な、ポリマーの改善された押出加工性を提供する。本発明に従って有用な非フッ素化溶融加工可能なポリマーの例には、炭化水素樹脂、塩素化ポリエチレン、およびポリ塩化ビニルが挙げられるが、それらに限定されない。用語「非フッ素化」は本明細書では、ポリマー中に存在するフッ素原子対炭素原子の比が1:1未満であることを意味するために用いられる。
【0034】
本発明によるフッ素含有コポリマーから恩恵を受けることができる非フッ素化溶融加工可能なポリマーの他の例には、50.0g/10分以下、好ましくは20.0g/10分以下、特に5.0g/10分未満のメルトインデックス(2160g重量を使用して、190℃でASTM D1238に従って測定される)を有する炭化水素ポリマーが挙げられる。溶融加工可能なポリマーは、エチレン、プロピレン、および任意選択的に非共役ジエンモノマー、例えば、1,4−ヘキサジエンの弾性コポリマーであってもよい。一般に、かかる炭化水素ポリマーにはまた、式CH2=CHR(式中、RはHまたは、通常8個以下の炭素原子のアルキルラジカルである)のモノオレフィンのホモ重合または共重合によって得られる任意の熱可塑性炭化水素ポリマーが含まれる。特に、本発明は、高密度および低密度の両方のポリエチレン、例えば、0.85〜0.97g/cm3の範囲内の密度を有するポリエチレン;ポリプロピレン;ポリブテン−1;ポリ(3−メチルブテン);ポリ(メチルペンテン);ならびにエチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、およびオクタデセンなどのアルファ−オレフィンとのコポリマーに適用できる。炭化水素ポリマーにはまた、ポリスチレンおよびスチレンとブタジエンまたはイソプレンとのコポリマーなどのビニル芳香族ポリマーが含まれてもよい。具体的な炭化水素ポリマーは異なる溶融特性を示すので、本発明の実施は、他のものにおけるより幾つかの炭化水素ポリマーにおいてより大きい実用性を有する可能性がある。このように、高分子量のものではないポリプロピレンおよび分岐ポリエチレンなどの炭化水素ポリマーは、より低い温度でさえも有利なメルトフロー特性を有し、その結果表面粗さ、ダイ堆積、または過度のダイ圧力は、押出条件を調節することによって回避することができる。これらの炭化水素ポリマーは、異例のおよび厳しい押出条件下で本発明によるフルオロカーボンポリマー押出助剤の使用だけで済むかもしれない。しかし、高分子量、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンコポリマー、高分子量ポリプロピレン、および他のオレフィンとのプロピレンコポリマー、特に狭い分子量分布のものなどの、他のポリマーは、押出条件の変化の点でこの自由度を許容しない。押出製品の表面品質の改善またはダイ圧力の低下が本発明に従って本明細書に記載されるテトラフルオロエチレン(TFE)と3,3,3−トリフルオロプロピレン(TFP)とのフルオロポリマーを使用することによって得られるのは、特にこれら樹脂である。
【0035】
本発明によるフッ素含有コポリマーから恩恵を受ける可能性がある他の非フッ素化溶融加工可能なポリマーには、ポリアミドおよびポリエステルが含まれる。本発明を実施する際に有用なポリアミドの具体的な例は、ナイロン6、ナイロン6/6、ナイロン6/10、ナイロン11およびナイロン12である。好適なポリエステルには、ポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(ブチレンテレフタレート)ならびにイソフタル酸またはシクロヘキサンジメタノールとのそれらのコポリマーが含まれる。最良の結果は、ホスト樹脂が少なくとも0.6dl/g、好ましくは少なくとも0.7dl/gの固有粘度を有するポリ(エチレンテレフタレート)ホモポリマーまたはコポリマーであるときに観察された。
【0036】
本発明から恩恵を受けることができる溶融加工可能なポリマーはまた、界面剤を含有することができる。界面剤対フルオロポリマーの重量比は、0.1〜3.0の範囲であってもよい(しかし通常は0.2〜2.0の範囲にある)。全界面剤対フルオロポリマーの重量比が0.1〜3.0の範囲にある、2つ以上の界面剤が用いられてもよい。
【0037】
「界面剤」とは、フルオロポリマー加工助剤および任意のホストポリマーとは異なり、かつ、1)押出温度で液体状態にある(または溶融している)こと、2)ホストポリマーおよびフルオロエラストマーより低い溶融粘度を有すること、ならびに3)押出可能な組成物中のフルオロポリマー粒子の表面を自由にぬらすことによって特徴づけられる化合物を意味する。かかる界面剤の例には、i)シリコーン−ポリエーテルコポリマー;ii)ポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(乳酸)およびポリカプロラクトンポリエステル(好ましくは、このポリエステルはジカルボン酸とポリ(オキシアルキレン)ポリマーとのブロックコポリマーではない)などの脂肪族ポリエステル;iii)フタル酸ジイソブチルエステルなどの芳香族ポリエステル;iv)ポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)などのポリエーテルポリオール(好ましくは、ポリアルキレンオキシドではない);v)オクチルジメチルアミンオキシドなどのアミンオキシド;vi)ヒドロキシ−ブタン二酸などのカルボン酸;vii)ソルビタンモノラウレートおよびトリグリセリドなどの脂肪酸エステル;ならびにviii)ポリ(オキシアルキレン)ポリマーが挙げられるが、それらに限定されない。本明細書で用いるところでは、用語「ポリ(オキシアルキレン)ポリマー」は、米国特許第4,855,360号明細書に定義されているポリマーおよびそれらの誘導体を意味する。かかるポリマーには、ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体が含まれる。
【0038】
フルオロポリマー加工助剤がフルオロポリマーコーティングを内部ダイ表面上に堆積させることによって機能すること、および大きい粒子が小さい粒子より迅速にフルオロポリマー塊をダイ表面に移動させることが知られている(米国特許第6,642,310号明細書)。それ故、本発明を実施するに際して、押し出されるポリマー組成物中のフルオロポリマー加工助剤の重量平均粒径を、ポリマーがダイの直前の押出プロセスでのポイントに達するときに(すなわち、ダイ入口で)、それが2ミクロンより大きいが、10ミクロン未満であるように制御することが望ましい。最良の結果のためには、フルオロポリマーの重量平均粒径は、ダイの直前で測定されるときに、4ミクロンより大きい、さらに6ミクロンより大きいものであるべきである。
【0039】
加工助剤
本発明によるコポリマーは、以下の実施例から理解できるように、より大きい押出機押出量およびより低いダイ圧力のために良好な加工助剤として働く。
【0040】
実施例6
上の実施例1および2に従って製造したポリマー(それぞれ、ポリマー1および2)を、LL1001.59、Exxon−Mobil Corp.から入手可能な1.0dg/分のメルトインデックスの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)エチレン−ブテンコポリマー用の加工助剤として使用した。比較のために、商品名Viton(登録商標)FreeFlowTM40で販売される従来のフルオロエラストマー加工助剤もまた試験した。この従来のフルオロエラストマー加工助剤は、約78モル%のVF2と22モル%のHFPとのポリマーである。3つのフルオロポリマーを先ず、カムローターを備えたBrabender(登録商標)ミキシングボウルを用いてLLDPE中5重量%濃度に希釈した。各バッチを、200℃の温度設定点で3分間50rpmで混合した。
【0041】
3つの加工助剤マスターバッチを放冷し、次に顆粒化し、純LLDPEペレットと2重量%で混合して、LLDPE中に1000ppmの各フルオロポリマー加工助剤を含む押出可能な組成物を生成した。3つの押出可能な組成物を下の表1に示す:
【0042】
【表1】

【0043】
EC−1、EC−2、およびEC−3を、19.05mm直径単軸スクリュー押出機を用いて2mm直径×40mm長さの毛細管ダイを通して押し出した。押出機スクリューは、3:1の全体圧縮比で、5直径の供給セクション、5直径移行帯、および15直径の計量供給からなった。押出機に、バレルについては3つの温度制御帯、およびダイについては1つの温度制御帯を備えつけた。温度設定点は、供給口から出口まで200℃、255℃、250℃、および250℃であった。
【0044】
各押出実験の前に、押出機およびダイを、いかなる微量のフルオロポリマーも除去するためにポリエチレン中の珪藻土の配合物(807193としてAmpacet Corp.から入手可能な)で完全にパージした。Ampacet配合物を次に純LLDPEでパージした。ダイ圧力の基準線条件が回復したときに、試験中の押出可能な組成物を押出機に導入した。
【0045】
各押出可能な組成物を35rpmのスクリュー速度で2時間押し出した。2時間の終わりに、押出機押出量およびダイ圧力を記録し、次にスクリュー速度を75rpmに上げた。5分の平衡期間後に押出機押出量およびダイ圧力を記録し、100rpmのスクリュー速度を用いて同じ手順に従った。
【0046】
下の表2に示される、これらの実験の結果は、全ての場合において本発明の組成物EC−1およびEC−2が従来の組成物E−3より大きい押出機押出量および低いダイ圧力を提供したことを示す。
【0047】
【表2】

【0048】
バリア性能および接着性
本発明の特定されるフッ素含有コポリマーはまた、このコポリマーがブタジエンアクリロニトリル(NBR)ゴムに予想外によく接着するので、可撓性ホース構造物におけるライナーなどの、燃料格納用途でバリア層として非常によく機能する。
【0049】
実施例7
ポリマーTFE−TFP−VF2(A)を上の実施例3に記載されるように製造した。ダイポリマーTFE−TFP(B)を、十分に撹拌される反応容器中70℃で実施される、水性セミバッチ式乳化重合法によって製造した。24.0kgの0.5重量%パーフルオロヘキシルエチルスルホン酸溶液を33L反応器に装入し、70℃に加熱した。反応器ヘッドスペースを97モルパーセントのテトラフルオロエチレンと3モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第1ガス状モノマー混合物で2.17MPaに加圧した。重合を、7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウムを含有する200mLの溶液を加えることによって開始させた。反応器圧力は重合に応じて低下した。反応器圧力を84.5モルパーセントのテトラフルオロエチレンと15.5モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロペンとの第2ガス状モノマー混合物の添加によって2.17MPaに維持した。追加の7重量%過硫酸アンモニウム/5重量%リン酸二アンモニウム溶液を加えて重合を維持した。8000グラムの第2ガス状モノマー混合物を反応器に加えた後、反応器を冷却し、脱圧して重合を停止させた。サイクル時間(開始剤の導入と8000gの第2ガス状モノマー混合物が加えられたときとの間の時間)は13.8時間であった。27.16重量%固形分ラテックスが得られた。コポリマーを、硫酸アルミニウムを加えることで凝固させ、乾燥させた。
【0050】
ポリマーのそれぞれのサンプル厚板を、約60グラムの各ポリマーを250℃で5分間成形することによって製造した。CE−10炭化水素燃料に対する各ポリマーの透過を、Thwing Albertコップ透過試験(ASTM E96)によって成形厚板について試験した。NBRゴムへの接着を、180°剥離を用いてASTM D413−82によって試験した。
【0051】
透過および接着試験の結果を下の表3に示す。
【0052】
【表3】

【0053】
結果は、TFE−TFP−VF2コポリマー(A)およびTFE−TFPダイポリマー(B)が両方とも典型的な自動車炭化水素燃料に対して等しい透過抵抗を示すが、本発明のTFE−TFP−VF2コポリマーがNBRゴム基材へのはるかに高い接着性を示すことを実証する。TFE−TFP−VF2コポリマーは、接着結合ラインが破壊する前にゴム基材が破壊するほどの予想外に高い接着性を示した。NBRゴム基材への高い接着性は、上に定義されたコポリマーを、可撓性ホース構造物におけるライナーなどの、燃料格納用途でのバリア層として非常に有用なものにする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも50モルパーセントから85モルパーセント以下のテトラフルオロエチレンと、10〜35モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロピレンと、0.5〜15モルパーセントの式RCF=CR2(式中、同じものまたは異なるものであることができる、Rは、H、F、Cl、Br、I、1〜8個の炭素原子のアルキル、1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキル、および1〜8個の炭素原子のパーフルオロアルキルエーテルからなる群から選択される)のフッ素化エチレン性不飽和モノマーとから本質的になるコポリマー。
【請求項2】
式RCF=CR2の前記フッ素化エチレン性不飽和モノマーが、フッ化ビニリデン(VF2)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、8−CNVE、パーフルオロブチルエチレン、クロロトリフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロプロピレン、2−ヒドロペンタフルオロプロピレン、ブロモトリフルオロエチレン、ヨードトリフルオロエチレン、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、およびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1に記載のコポリマー。
【請求項3】
少なくとも50モルパーセントから85モルパーセント以下のテトラフルオロエチレンと、10〜35モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロピレンと、0.5〜15モルパーセントのフッ化ビニリデン(VF2)とから本質的になる請求項2に記載のコポリマー。
【請求項4】
非フッ素化溶融加工可能なポリマーの総重量を基準にして、百万重量部当たり約25重量部から約50重量%までの請求項1に記載のコポリマーを前記ポリマー中へ組み入れる工程を含む非フッ素化溶融加工可能なポリマーを押し出すときに押出機押出量を向上させるための方法であって、それによって前記非フッ素化溶融加工可能なポリマーを一定の期間にわたって押し出す押出機の押出量が、同じ期間にわたって前記ポリマーを含有しない前記非フッ素化溶融加工可能なポリマーについての押出機の押出量を超える方法。
【請求項5】
式RCF=CR2の前記フッ素化エチレン性不飽和モノマーが、フッ化ビニリデン(VF2)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、8−CNVE、パーフルオロブチルエチレン、クロロトリフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロプロピレン、2−ヒドロペンタフルオロプロピレン、ブロモトリフルオロエチレン、ヨードトリフルオロエチレン、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロブテン、およびそれらの混合物からなる群から選択される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記コポリマーが少なくとも50モルパーセントから85モルパーセント以下のテトラフルオロエチレンと、10〜35モルパーセントの3,3,3−トリフルオロプロピレンと、0.5〜15モルパーセントのフッ化ビニリデン(VF2)とから本質的になる請求項5に記載の方法。

【公表番号】特表2011−511133(P2011−511133A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545117(P2010−545117)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/032315
【国際公開番号】WO2009/097374
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(597035953)デュポン パフォーマンス エラストマーズ エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】