説明

テレビジョン放送番組録画システム

【課題】テレビジョン放送番組録画システムにおいて、現在時刻へのDSTの適用開始前
又は終了前にそれを考慮せずに放送番組のタイマ録画の設定がなされ、その後にDSTの
適用が開始又は終了したとしても、放送番組を確実に録画する。
【解決手段】テレビジョン放送番組録画システム1は、受像機2及びレコーダ3を有する
。受像機2は、DST(夏時間)が開始又は終了したときに、最新の電子番組表をレコー
ダ3に送信する。レコーダ3は、電子番組表を受信し、タイマ録画される将来の放送番組
の放送時間情報と、最新の電子番組表に示される放送時間情報とを比較し、それらが不一
致のとき、タイマ録画予定の放送番組の放送時間情報を最新のものに自動変更する。これ
により、DSTの開始前又は終了前にそれを考慮せずに放送番組のタイマ録画の設定がな
され、その後にDSTが開始又は終了したとしても、タイマ録画予定の放送番組を確実に
録画することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送番組を受信して録画するテレビジョン放送番組録画システ
ムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テレビジョン受像機(以下、受像機という)と、この受像機と連携動作する
録画装置とを備えたテレビジョン放送番組録画システム(以下、録画システムという)が
知られている。上記受像機は、テレビジョン放送番組(以下、放送番組という)を受信し
、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する。上記録画装置は、放送番組を受
信し、その放送番組を録画する。また、上記録画装置は、タイマ録画処理、すなわち、前
もって予約された将来の放送番組の録画を、その放送番組の放送時に自動で行う処理を実
行することができる。
【0003】
ところで、アメリカ合衆国等では、夏の一定期間に限り、夏時間(Daylight Saving Ti
me;以下、DSTという)制度、すなわち、時刻を標準時間から例えば1時間進める制度
が導入されている。このDST制度が導入されている地域では、標準時間とDSTとが切
り替わる際、放送番組の放送時間が変更になることがある。このため、上記録画システム
においては、録画予約していた放送番組を録画し損ねることが生じ得る。
【0004】
標準時間とDSTとの切り替わりに係わらず、予約イベントが正しく実行されるように
した各種装置が知られており(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)、これらの装置
の中には、放送信号に含まれるDST情報から上記切り替わりを検知して内部時計及び予
約イベントの時刻を修正するものがある。
【0005】
そこで、上記問題を解決するため、これらの各種装置の構成を上記録画システムに適用
することが考えられる。しかしながら、そのようにした録画システムであっても、上記問
題の解決は困難である。なぜなら、放送番組の放送時間は、標準時間とDSTとの切り替
わり時に、常に一定の時間だけ、進められ、又は遅らされるとは限らず、その時間を把握
し得ないからである。
【0006】
なお、単独では手動による時刻設定が必要な電子機器の自動時刻設定を可能とする自動
時刻設定システムが知られている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この自動
時刻設定システムにより上記問題を解決することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−66384号公報
【特許文献2】特開平7−77587号公報
【特許文献3】特開2010−2189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の従来の問題を解決するためになされたものであり、現在時刻へのDS
Tの適用開始前又は終了前にそれを考慮せずに放送番組のタイマ録画の設定がなされ、そ
の後にDSTの適用が開始又は終了したとしても、放送番組を確実に録画することができ
るテレビジョン放送番組録画システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、テレビジョン放送番組(以下、放送番組という)
の情報を含むテレビジョン放送信号(以下、放送信号という)を受信して、該放送番組の
映像を表示し、該放送番組の音声を出力するテレビジョン受像機と、前記テレビジョン受
像機に接続され、放送番組を記憶媒体にタイマ録画可能であり、該テレビジョン受像機に
よりタイマ録画に関する設定がなされる録画装置と、を備えたテレビジョン放送番組録画
システムにおいて、前記テレビジョン受像機は、前記放送信号から、現在がDST(Dayl
ight Saving Time)であるか否かを示すDST情報を取得するDST情報取得手段と、前
記DST情報取得手段により取得されたDST情報に基づき、現在時刻へのDSTの適用
開始及び適用終了を検出するDST適用検出手段と、前記DST適用検出手段によりDS
Tの適用開始が検出されたときには、DSTが適用された最新の放送番組情報を前記録画
装置に送信し、該DST適用検出手段によりDSTの適用終了が検出されたときには、D
STが適用されていない最新の放送番組情報を該録画装置に送信する送信手段と、を有し
、前記録画装置は、前記送信手段から送信された放送番組情報を受信する受信手段と、タ
イマ録画される将来の放送番組の放送時間情報が格納される記憶手段と、前記記憶手段に
格納された放送番組の放送時間情報と、前記受信手段により受信された放送番組情報に含
まれる該放送番組の放送時間情報とを比較する放送時間比較手段と、前記放送時間比較手
段による比較結果に基づき、前記記憶手段に格納された放送番組の放送時間情報を、前記
放送番組情報に含まれる該放送番組の放送時間情報に変更する放送時間情報変更手段と、
を有することを特徴とする。
【0010】
このテレビジョン放送番組録画システムにおいて、前記送信手段は、前記録画装置と該
録画装置以外の他の電子装置とのいずれもが接続可能な共用の送信端子と、前記送信端子
に接続された装置が前記録画装置か否かを判別する接続装置判別手段と、を有し、前記D
ST情報取得手段は、前記接続装置判別手段により、前記送信端子に接続された装置が前
記録画装置であると判別されたとき、前記DST情報を取得することが好ましい。
【0011】
このテレビジョン放送番組録画システムにおいて、前記送信手段及び前記受信手段は、
HDMI‐CEC(High Definition Multimedia Interface-Consumer Electronics Cont
rol)規格に準拠したインタフェースであり、HDMIケーブルを介して情報を授受する
ことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、現在時刻へのDSTの適用開始前又は終了前にそれを考慮せずに放送
番組のタイマ録画の設定がなされ、その後にDSTの適用が開始又は終了したとしても、
録画装置は、DST適用開始後又は終了後の最新の放送番組情報を基に、タイマ録画され
る放送番組の放送時間情報を最新の放送時間情報に自動変更することができる。そのため
、放送番組を確実に録画することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビジョン放送番組録画システムの構成を示す斜視図。
【図2】上記システムの電気的ブロック図。
【図3】上記システムにおける録画予約情報の変更処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態に係るテレビジョン放送番組録画システム(以下、録画システムと
いう)について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の録画システムの構成を示
す。この録画システム1は、テレビジョン受像機(以下、受像機という)2と、レコーダ
3(録画装置)と、受像機2を遠隔操作するためのリモートコントローラ(以下、リモコ
ンという)4とを備える。受像機2及びレコーダ3は、HDMI−CEC(High Definit
ion Multimedia Interface-Consumer Electronics Control)規格に準拠しており、HD
MIケーブル5を介して互いに接続され、互いを制御することにより連携動作する。
【0015】
受像機2は、テレビジョン放送番組(以下、放送番組という)の情報を含むテレビジョ
ン放送信号(以下、放送信号という)を受信して、その放送番組の映像を表示し、その放
送番組の音声を出力する。レコーダ3は、放送信号を受信して放送番組を記憶媒体にタイ
マ録画することが可能である。
【0016】
録画システム1においては、レコーダ3のタイマ録画に関する2種類の設定を、リモコ
ン4を用いて受像機2を操作することにより、又は受像機2が自動で行うことができる。
【0017】
上記設定の一方においては、リモコン4の操作により、受像機2に表示中の電子番組表
から任意の放送番組が選択されて、その選択された放送番組のタイマ録画が予約されたと
き、その予約情報が受像機2からレコーダ3に自動伝送され、これにより、レコーダ3が
その予約情報に基づいてタイマ録画を行うように設定される。この設定は、HDMI−C
EC規格で定められた、いわゆるタイマプログラミングコマンドに従った設定である。こ
の設定によれば、レコーダ3に、放送番組のタイマ録画の設定を行わなくて済む。
【0018】
上記設定の他方においては、現在時刻へのDST(Daylight Saving Time;夏時間)の
適当開始とその適用終了とを検出し、その検出前からレコーダ3に設定されていたタイマ
録画の時間情報が受像機2により自動更新される。なお、DSTはヨーロッパにおけるサ
マータイムと同じである。
【0019】
図2は、録画システム1の電気的構成を示す。受像機2は、チューナ21と、デマルチ
プレクサ22と、デコーダ23と、映像音声出力制御回路(以下、制御回路という)24
と、映像音声出力部25と、HDMI回路26と、リモコン信号受信回路(以下、受信回
路という)27と、CPU28とを備える。
【0020】
チューナ21は、アンテナ6を介して放送信号を受信し、受信周波数を、リモコン4の
操作により選局される物理チャンネルに対応した周波数に同調させ、これにより、そのチ
ャンネルの放送信号を選局する。
【0021】
デマルチプレクサ22は、チューナ21により選局されたチャンネルの放送信号を復調
し、その復調された放送信号に対して誤り訂正処理を施し、その訂正処理を施した放送信
号からデータ信号、映像信号及び音声信号のTSパケットをそれぞれ分離する。上記デー
タ信号には電子番組表の情報(放送番組情報)が重畳されている。
【0022】
デコーダ23は、デマルチプレクサ22により分離されたデータ信号、映像信号及び音
声信号のTSパケットをそれぞれデコードするデータデコーダ23a、映像デコーダ23
b及び音声デコーダ23cを有する。
【0023】
制御回路24は、データデコーダ23aによりデコードされたデータ信号、又は映像デ
コーダ23bによりデコードされた映像信号を再生して、映像音声出力部25に電子番組
表又は放送番組等の映像を表示させる。また、制御回路24は、音声デコーダ23cによ
りデコードされた音声信号を再生して、映像音声出力部25に音声を出力させる。映像音
声出力部25は、映像を表示するディスプレイと、音声を出力するスピーカとを含む。
【0024】
HDMI回路26(送信手段を構成)は、HDMI−CEC規格に準拠したインタフェ
ース回路であり、HDMIケーブル5を介して、レコーダ3と各種情報を授受する。上記
インタフェース回路は、HDMIケーブル5の接続端子が接続される通信端子26a(送
信端子)を有する。通信端子26aは、直接の接続対象がHDMIケーブル5の一端のコ
ネクタであるため、HDMIケーブル5の他端のコネクタに接続される電子機器がHDM
I−CEC規格に準拠していれば、通信端子26aは、その電子機器と通信可能にHDM
Iケーブル5を介して接続される。従って、通信端子26aは、レコーダ3とレコーダ3
以外の他の電子装置とのいずれもが接続可能な共用の端子である。
【0025】
受信回路27は、リモコン4からの遠隔制御信号を受信し、CPU28に転送する。こ
の無線方式は、赤外線無線、特定小電力無線等のいずれであってもよい。
【0026】
CPU28は、リモコン4からの遠隔制御信号に基づいて、チューナ21の選局制御と
、制御回路24の映像音声出力制御とを行い、さらに、上記遠隔制御信号、又はデータデ
コーダ23aによりデコードされたデータ信号に基づいてHDMI回路26の情報送信制
御を行う。この情報送信制御の中には、ユーザにより電子番組表を基に設定された録画予
約情報を上記タイマプログラミングコマンドに従ってレコーダ3に送信することが含まれ
る。上記録画予約情報には、タイマ録画される将来の放送番組の番組名、チャンネル、ジ
ャンル、出演者、放送開始時刻、放送終了時刻等の情報が含まれる。
【0027】
また、CPU28は、通信端子26aに接続された装置がレコーダ3か否かを判別する
接続装置判別回路28a(接続装置判別手段)と、接続装置判別回路28aにより、通信
端子26aに接続された装置がレコーダ3であると判別されたときにのみ、データデコー
ダ23aによりデコードされたデータ信号の中からDST情報を取得するDST情報取得
回路28b(DST情報取得手段)とを有する。このDST情報は、現在がDSTである
か否かを示す情報であり、放送信号がATSC(Advanced Television Systems Committe
e)規格に準拠している場合には、STT(System Time Table)内に含まれるDS_ST
ATUSというフラグの値である。このフラグ値は、DSTの適用期間中は1になり、D
STの適用終了期間中は0になる。
【0028】
また、CPU28は、DST情報取得回路28bにより取得されたDST情報に基づき
、現在時刻へのDSTの適用開始及び適用終了を検出するDST適用検出回路28c(D
ST適用検出手段)を有する。
【0029】
そして、CPU28(送信手段を構成)は、DST適用検出回路28cによりDSTの
適用開始が検出された時と、DSTの適用終了が検出された時とに、その時に最新の電子
番組表とDST情報とをHDMI回路26からレコーダ3に送信する。この電子番組表の
送信は、例えば、上記各検出時から所定期間、定期的に行われる。現在時刻へのDSTの
適用が開始されると、電子番組表中の放送番組の放送開始時刻及び放送終了時刻(以下、
放送時間という)については、DSTが適用されてDSTで表される。現在時刻へのDS
T適用が終了されると、上記放送時間については、DSTが適用されず、標準時間で表さ
れる。
【0030】
レコーダ3は、チューナ31と、デマルチプレクサ32と、デコーダ33と、データ書
込み回路34と、HDMI回路35と、メモリ36と、CPU37と、タイマ38とを備
える。
【0031】
チューナ31、デマルチプレクサ32、及びデコーダ33は、それぞれ、チューナ21
、デマルチプレクサ22、及びデコーダ23と同等の構成を有する。
【0032】
データ書込み回路34は、デコーダ33によりデコードされたデータ信号、映像信号及
び音声信号を記録媒体39に書き込む回路である。記録媒体39は、レコーダ3に搭載さ
れたHDDであってもよいし、レコーダ3への取り込みとレコーダ3からの取り出しとが
自在なDVD等の光ディスクであってもよい。
【0033】
HDMI回路35(受信手段)は、HDMI回路26と同等の構成を有し、通信端子2
6aと同じ構成の通信端子35aを備える。HDMI回路35は、HDMI回路26から
送信される録画予約情報、電子番組表及びDST情報を、HDMIケーブル5を介して受
信し、CPU37に転送する。
【0034】
メモリ36(記憶手段)には、受像機2から送信された録画予約情報及び電子番組表が
CPU37により格納される。
【0035】
CPU37は、メモリ36に格納された録画予約情報を参照し、その録画予約情報に従
って、チューナ31の受信チャンネルを録画予定のチャンネルに選局し、タイマ38によ
り現在時刻を計時して放送開始時刻からデータ書込み回路34を用いて録画を開始し、放
送終了時刻に録画を終了する。
【0036】
また、CPU37は、放送時間比較回路37a(放送時間比較手段)と、放送時間情報
変更回路37b(放送時間情報変更手段)とを有する。放送時間比較回路37aは、受像
機2からの電子番組表をHDMI回路35により受信したとき、メモリ36に格納されて
いる、録画予定の放送番組の放送時間情報と、受信された電子番組表に含まれる上記放送
番組の放送時間情報とを比較する。放送時間比較回路37aは、放送番組の各種情報のう
ち、現在時刻へのDST適用の有無に係らず同一の情報、例えば、番組名を基に、電子番
組表の中から、その放送番組を探し出す。放送時間比較回路37aによる比較の結果、メ
モリ36に格納されている、録画予定の放送番組の放送時間情報と、上記電子番組表に含
まれる上記放送番組の放送時間情報とが不一致であったとき、放送時間情報変更回路37
bは、前者の放送時間情報を後者の放送時間情報に変更する。
【0037】
また、CPU37は、受像機2からのDST情報をHDMI回路35により受信したと
き、タイマ38により計時される現在時刻の設定をDST情報に基づいて変更する。詳し
くは、CPU37は、標準時間からDSTへの切り替わり(DST適用開始)を検知した
ときには、標準時間とDSTとの時間差を現在時刻に加え、DSTから標準時間への切り
替わり(DST適用終了)を検知したときには、上記時間差を現在時刻から減ずる。
【0038】
リモコン4は、押下げ操作可能な各種キー41を有し、これらのキー操作に基づき、受
像機2とレコーダ3とに、各種の制御を指示する遠隔制御信号を個別送信する。上記制御
内容には、チューナ21による各受信チャンネルの選局、放送番組のタイマ録画の予約設
定、及び制御回路24による音量調整等が含まれる。
【0039】
次に、録画システム1における録画予約情報の変更動作について図3を参照して説明す
る。図3は、上記変更動作の手順を示す。受像機2は、受像機2に接続された装置がレコ
ーダ3であるか否かを判別し、それがレコーダであると判別したとき(S1でYes)、
現在時刻へのDSTの適用が開始されたか、又は適用が終了したか、すなわち、適用状態
が変更されたか否かを検出し、適用状態が変更されたと検出されたとき(S2でYes)
、最新の電子番組表をレコーダ3に送信する(S3)。S1の判別処理において、接続さ
れた装置がレコーダ3ではないと判別されたとき(S1でNo)、受像機2は動作を終了
する。
【0040】
レコーダ3は、受像機2から送信された最新の電子番組表を受信し(S4)、録画予約
済みの放送番組の放送時間情報と、受信した電子番組表に含まれる上記放送番組の放送時
間情報とが一致しているか否かを検出し、それらが不一致であると検出されたとき(S5
でYes)、録画予約済みの放送番組の放送時間情報を、最新の電子番組表に示された放
送時間情報に修正し、更新する。録画予約済みの放送番組の放送時間情報と、電子番組表
に含まれる上記放送番組の放送時間情報とが一致していた場合(S5でNo)、レコーダ
3の動作は終了する。
【0041】
本実施形態においては、DSTの適用開始前又は終了前にそれを考慮せずに放送番組の
タイマ録画の設定がなされ、その後にDSTの適用が開始又は終了したとしても、レコー
ダ3は、DST適用開始後又は終了後の最新の電子番組表を基に、タイマ録画される放送
番組の放送時間情報を、最新の放送時間情報に自動変更することができる。そのため、放
送番組を確実に録画することができる。しかも、ユーザが意識することなく、録画ミスを
防ぐことができる。
【0042】
また、受像機2は、受像機2に接続された電子装置がレコーダ3か否かを判別し、その
電子装置がレコーダ3であると判別されたときにのみ、DST情報を取得する。従って、
受像機2に接続された電子装置がレコーダ3以外であったときには、DST情報が取得さ
れず、DST情報を用いた一連の動作が行われない。このため、省電力化を図ることがで
きる。
【0043】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様
々な変形が可能である。例えば、メモリ36に格納される録画予約情報は、レコーダ3に
設けた操作器又はリモコン4により録画予約した放送番組の情報であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 テレビジョン放送番組録画システム
2 テレビジョン受像機
26 HDMI回路(送信手段を構成)
26a 通信端子(送信端子)
28 CPU(送信手段を構成)
28a 接続装置判別回路(接続装置判別手段)
28b DST情報取得回路(DST情報取得手段)
28c DST適用検出回路(DST適用検出手段)
3 レコーダ(録画装置)
35 HDMI回路(受信手段)
36 メモリ(記憶手段)
37 CPU
37a 放送時間比較回路(放送時間比較手段)
37b 放送時間情報変更回路(放送時間情報変更手段)
5 HDMIケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送番組(以下、放送番組という)の情報を含むテレビジョン放送信号(
以下、放送信号という)を受信して、該放送番組の映像を表示し、該放送番組の音声を出
力するテレビジョン受像機と、
前記テレビジョン受像機に接続され、放送番組を記憶媒体にタイマ録画可能であり、該
テレビジョン受像機によりタイマ録画に関する設定がなされる録画装置と、を備えたテレ
ビジョン放送番組録画システムにおいて、
前記テレビジョン受像機は、
前記放送信号から、現在がDST(Daylight Saving Time)であるか否かを示すDST
情報を取得するDST情報取得手段と、
前記DST情報取得手段により取得されたDST情報に基づき、現在時刻へのDSTの
適用開始及び適用終了を検出するDST適用検出手段と、
前記DST適用検出手段によりDSTの適用開始が検出されたときには、DSTが適用
された最新の放送番組情報を前記録画装置に送信し、該DST適用検出手段によりDST
の適用終了が検出されたときには、DSTが適用されていない最新の放送番組情報を該録
画装置に送信する送信手段と、を有し、
前記録画装置は、
前記送信手段から送信された放送番組情報を受信する受信手段と、
タイマ録画される将来の放送番組の放送時間情報が格納される記憶手段と、
前記記憶手段に格納された放送番組の放送時間情報と、前記受信手段により受信された
放送番組情報に含まれる該放送番組の放送時間情報とを比較する放送時間比較手段と、
前記放送時間比較手段による比較結果に基づき、前記記憶手段に格納された放送番組の
放送時間情報を、前記放送番組情報に含まれる該放送番組の放送時間情報に変更する放送
時間情報変更手段と、を有することを特徴とするテレビジョン放送番組録画システム。
【請求項2】
前記送信手段は、前記録画装置と該録画装置以外の他の電子装置とのいずれもが接続可
能な共用の送信端子と、前記送信端子に接続された装置が前記録画装置か否かを判別する
接続装置判別手段と、を有し、
前記DST情報取得手段は、前記接続装置判別手段により、前記送信端子に接続された
装置が前記録画装置であると判別されたとき、前記DST情報を取得することを特徴とす
る請求項1に記載のテレビジョン放送番組録画システム。
【請求項3】
前記送信手段及び前記受信手段は、HDMI‐CEC(High Definition Multimedia I
nterface-Consumer Electronics Control)規格に準拠したインタフェースであり、HD
MIケーブルを介して情報を授受することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテ
レビジョン放送番組録画システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−4963(P2012−4963A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139721(P2010−139721)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】