説明

テレビ電話通信システム

【課題】テレビ電話の保留中に顧客の興味を引き起こすコンテンツデータを送信し得る通信システムを提供する。
【解決手段】テレビ電話通信システム1では、再生処理部13Aは、データベース13Bを参照して取得したコンテンツファイルからコンテンツデータを再生し、当該再生されたコンテンツデータをゲートウェイサーバ10Aを介してユーザー端末21mに配信する。システム管理部11は、ユーザー端末21mとオペレータ端末14nとの間のテレビ電話通信が実行されない期間中に、再生処理部13Aをしてコンテンツデータをユーザー端末21mへ配信せしめる。履歴管理部12は、コンテンツファイル毎にコンテンツデータの再生履歴を記録する。再生処理部13Aは、前記再生履歴に基づいてコンテンツファイルを選択し、当該選択されたコンテンツファイルから前記コンテンツデータを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コールセンターのオペレータ端末とユーザー端末との間のテレビ電話通信を提供する通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コールセンサーは、電話を用いた顧客対応業務を実行するところである。コールセンターでは、従来は音声電話のみを用いるのが一般的であったが、近年はテレビ電話も使用されている。テレビ電話を用いたコールセンターに関する従来技術は、たとえば、特許文献1(特開2001−333396号公報)に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示される技術を使用すれば、コールセンターのオペレータ(エージェント)が端末で保留操作を行うと、たとえば、「しばらくお待ち下さい」などの保留中を示すメッセージあるいは宣伝広告用の映像を顧客の端末に送信することができる。この結果、顧客は、保留中であることを自己の端末の表示画面を通じて視覚的に認識できるので、待ち時間を退屈せずに過ごすことができる。
【特許文献1】特開2001−333396号公報(特に、段落「0033」〜「0035」)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の従来技術では、テレビ電話の保留中には、予め用意された同一メッセージあるいは同一映像が繰り返し顧客の端末に送信されるに過ぎないので、顧客は、実際には保留中の待ち時間を退屈して過ごすことが多い。
【0005】
上記に鑑みて本発明の目的の1つは、テレビ電話の保留中に顧客の興味を引き起こすコンテンツデータを送信し得るテレビ電話通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、請求項1記載の発明は、通信網に接続されたユーザー端末とコールセンターに配置されたオペレータ端末との間でのテレビ電話通信を提供するテレビ電話通信システムであって、前記通信網と前記コールセンターとの間に接続され前記ユーザー端末と前記オペレータ端末間で送信される通信データを中継するゲートウェイサーバと、複数のコンテンツファイルを管理するコンテンツ・データベースと、前記コンテンツ・データベースを参照して取得したコンテンツファイルからコンテンツデータを再生し、当該再生されたコンテンツデータを前記ゲートウェイサーバを介して前記ユーザー端末に配信する再生処理部と、前記ユーザー端末と前記オペレータ端末間のテレビ電話通信が実行されない期間中に、前記再生処理部をして前記コンテンツデータを再生せしめ且つ当該再生されたコンテンツデータを前記ユーザー端末へ配信せしめるシステム管理部と、前記コンテンツファイル毎に前記コンテンツデータの再生履歴を記録する履歴管理部と、を備え、前記再生処理部は、前記再生履歴に基づいて前記コンテンツファイルを選択し、当該選択されたコンテンツファイルから前記コンテンツデータを再生することを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明に係る種々の実施例について説明する。
【0008】
図1は、本発明に係る一実施例であるテレビ電話通信システム(コールセンターシステム)1の概略構成を示すブロック図である。このテレビ電話通信システム1は、公衆回線網20Aに接続されたゲートウェイサーバ10Aと、IP通信網20Bに接続されたゲートウェイサーバ10Bとを有する。テレビ電話通信システム1は、さらに、LAN(ローカルエリアネットワーク)15、システム管理サーバ11、履歴管理サーバ12、コンテンツ管理サーバ13を有している。システム管理サーバ11は、ゲートウェイサーバ10A,10B、履歴管理サーバ12およびコンテンツ管理サーバ13の動作を制御する。
【0009】
コールセンター2では、オペレータ端末141〜14Nの各々がオペレータによって操作される。オペレータの容姿は、端末に接続された撮像カメラによって撮像され、また、オペレータの音声は、端末に接続されたマイクロフォンによって取得される。その映像と音声のデータは圧縮符号化された後、LAN15とゲートウェイサーバ10A,10Bとを介してユーザー端末へと送信される。また、オペレータ端末141〜14Nの各々は、ユーザー端末から送信された映像および音声のデータを受信し、その映像をディスプレイに表示し、その音声をスピーカーから出力することができる。
【0010】
公衆回線網20Aには、移動体通信端末や固定電話機などの不特定多数の通信端末211〜21M(Mは正整数)が接続され、IP通信網20Bには、不特定多数の通信端末221〜22P(Pは正整数)が接続されている。また、IP通信網20Bは、インターネットプロトコルを使用してデータ通信を行う通信網であり、IETF(Internet Engineering Task Force)によってRFC規格(Requests for Comments)で策定されたプロトコル群を使用してテレビ電話通信を提供するものである。テレビ電話通信で使用するプロトコルとして、IETFによって策定されたSIP(Session Initiation Protocol)を使用してもよいし、ITU−T(ITU Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合・電気通信標準化部門)によって勧告されたH.323を使用してもよいが、これらに限定されるものではない。
【0011】
一方、テレビ電話通信システム1のLAN15には、ハブなどの中継装置(図示せず)を介してコールセンター2の多数のオペレータ端末141〜14N(Nは正整数)が接続されている。図1に示されるテレビ電話通信システム1は、これらオペレータ端末141〜14Nと通信端末211〜21M,221〜22Pとの間のテレビ電話通信を提供するものである。
【0012】
ゲートウェイサーバ10Aは、公衆回線網20Aを介して通信端末21m(mは1〜Mのうちのいずれか)との接続を確立し、この通信端末21mからの着信データを受信する機能と、公衆回線網20Aに接続された特定の通信端末21mへ発信データを送信する機能とを有する。また、ゲートウェイサーバ10Aは、システム管理サーバ11から指定されたオペレータ端末14n(nは1〜Nのうちのいずれか)と通信端末21mとの間で送信される通信データを中継する機能を有している。同様に、ゲートウェイサーバ10Bは、IP通信網20Bを介して通信端末22p(pは1〜Pのうちのいずれか)との接続を確立し、この通信端末22pからの着信データを受信する機能と、IP通信網20Bに接続された特定の通信端末22pへ発信データを送信する機能とを有する。また、ゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11から指定されたオペレータ端末14n(nは1〜Nのうちのいずれか)と通信端末22pとの間で送信される通信データを中継する機能を有している。
【0013】
コンテンツ管理サーバ13においては、コンテンツ・データベース13Bは、大容量記録媒体(図示せず)に記録された複数のコンテンツファイルを管理する機能を有する。また、再生処理部13Aは、コンテンツ・データベース13Bを参照して取得したコンテンツファイルからコンテンツデータを再生し、当該再生されたコンテンツデータを、LAN15とゲートウェイサーバ10Aとを介してユーザー端末へ送信し得る。また、再生処理部13Aは、後述するように、履歴データベース(DB)12Aを参照して複数のコンテンツファイルの中から最適なコンテンツファイルを選択し、当該選択されたファイルをコンテンツ・データベース13Bから取得し、当該取得されたファイルからコンテンツデータを再生する機能も有している。なお、本実施例では、「コンテンツデータの再生」とは、相手方のユーザー端末の機能で処理し得るフォーマットのデータを生成することを意味する。
【0014】
履歴管理サーバ12は、履歴データベース(DB)12Aおよび顧客データベース(DB)12Bを有する。履歴データベース12Aでは、再生処理部13Aで再生されたコンテンツデータの再生履歴が記録されている。再生履歴としては、たとえば、コンテンツファイル毎の再生時間の累計、再生回数、送信先のユーザー端末に関する属性情報、あるいは送信先のユーザー端末を利用する顧客に関する個人情報が挙げられる。以下の表1は、履歴データベース12Aの記録内容の一部を示すものである。下記の表1の例では、「コンテンツファイル名」に関連付けられた「再生時間の累計」、「再生回数」および「対応分野」が記録されている。
【0015】
【表1】

【0016】
また、顧客に関する個人情報は、顧客データベース12Bにも記録されている。コールセンター2において、オペレータによって入力された個人情報が顧客データベース12Bに記録される。
【0017】
なお、本実施例では、システム管理サーバ11、履歴管理サーバ12およびコンテンツ管理サーバ13はLAN15を介して接続されているが、これに限るものではない。この構成の代わりに、システム管理サーバ11、履歴管理サーバ12およびコンテンツ管理サーバ13の機能の全てを実現し得る単一のサーバを用いてもよい。
【0018】
上記構成を有するテレビ電話通信システム1の動作を以下に説明する。図2は、テレビ電話通信システム1の処理シークエンスの一例を概略的に示す図である。図2の例では、通信網はIP通信網20Bを示し、ユーザー端末は通信端末22pを示し、オペレータ端末はオペレータ端末14nを示すものとするが、これらに限定されるものではない。
【0019】
図2を参照すると、ユーザー端末から通信網を介してテレビ電話通信システム1のゲートウェイサーバ10Bに接続要求を発信したとき、ゲートウェイサーバ10Bは、当該接続要求に対して応答することによってユーザー端末22pとの接続を確立する。その後、ゲートウェイサーバ10Bは、ユーザー端末22pからの着信情報をシステム管理サーバ11に通知する。
【0020】
システム管理サーバ11は、ゲートウェイサーバ10Bから通知された着信情報に応じて、接続可能なオペレータ端末を検索する。その結果、システム管理サーバ11は、空いているオペレータ端末14nを検出したときは、そのオペレータ端末14nのLAN15のネットワークアドレスをゲートウェイサーバ10Bに通知し、当該オペレータ端末14nとユーザー端末22p間の通信の中継をゲートウェイサーバ10Bに要求する。その中継要求に応じてゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11により指定されたオペレータ端末14nをユーザー端末22pに接続するとともに、その接続に成功した旨をシステム管理サーバ11に応答する。その後は、オペレータ端末14nとユーザー端末22pとの間でテレビ電話通信が実行される。オペレータは、テレビ電話を通じて顧客の個人情報や顧客の嗜好などの情報を入力することができ、その入力情報は、履歴管理サーバ12に転送され顧客データベース12Bに記録される。
【0021】
オペレータは、たとえば、顧客の質問に対する調査時間を確保するため、自己の使用端末14nで保留操作(たとえば「保留ボタン」の押下)を行うと、オペレータ端末14nは保留開始情報をシステム管理サーバ11に通知する。システム管理サーバ11は、保留開始情報に応じて、コンテンツ管理サーバ13とユーザー端末22p間の通信の中継をゲートウェイサーバ10Bに要求する。これと同時に、システム管理サーバ11は再生要求をコンテンツ管理サーバ13に発する。
【0022】
ゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11からの中継要求に応じて、ユーザー端末22pとオペレータ端末14nとの間の通信状態を通話状態から保留状態に切り換え、且つ、ユーザー端末22pをコンテンツ管理サーバ13に接続する。一方、コンテンツ管理サーバ13の再生処理部13Aは、システム管理サーバ11からの再生要求に応じて、所望のコンテンツファイルをコンテンツ・データベース13Bを参照して検索する。その結果得られたコンテンツファイルが、大容量記録媒体から読み出され、当該コンテンツファイルからコンテンツデータの再生が開始される。当該再生されたコンテンツデータは、コンテンツ管理サーバ13からゲートウェイサーバ10Bへ転送される。ゲートウェイサーバ10Bは、コンテンツ管理サーバ13から転送された再生データをユーザー端末22pに送信することとなる。この結果、ユーザー端末22pは、コンテンツ管理サーバ13から保留中を示す映像データストリームおよび音声データストリームを受信し、映像および音声をユーザーに視聴させることができる。
【0023】
再生処理部13Aは、システム管理サーバ11から再生要求を受信したとき、コンテンツファイルをランダムに検索してもよいし、あるいは、履歴データベース12Aに記録されている再生履歴を解析し、その解析結果に基づいてコンテンツファイルを選択してもよい。たとえば、再生時間の累計または再生回数が少ないファイルを優先的に選択したり、顧客データベース12Bに記録されている顧客の嗜好に応じてコンテンツファイルを選択することも可能である。たとえば、上記表1に示した再生履歴を利用する場合、ユーザー端末22pの顧客の興味が「時事ニュース」にあれば、時事ニュースのコンテンツファイル「xx3」と「xx4」を優先的に選択することができる。このとき、再生時間の累計が少ないコンテンツファイル「xx3」を優先的に選択してもよい。また、顧客の希望する会社の製品情報や、顧客の嗜好に合致する分野の商品情報に関するコンテンツファイルを優先的に選択してもよい。
【0024】
その後、オペレータが自己の使用端末14nで保留解除操作(たとえば「保留ボタン」の押下)を行うと、オペレータ端末14nは保留解除情報をシステム管理サーバ11に通知する。システム管理サーバ11は、保留解除情報に応じて、コンテンツ管理サーバ13とユーザー端末22p間の通信の中継停止をゲートウェイサーバ10Bに要求する。これと同時に、システム管理サーバ11は再生中止指令をコンテンツ管理サーバ13に通知する。
【0025】
ゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11からの中継停止要求に応じて、ユーザー端末22pとコンテンツ管理サーバ13との間の通信を切断し、且つ、ユーザー端末22pとオペレータ端末14nとの間の通信状態を保留状態から通話状態へ切り換える。一方、再生処理部13Aは、システム管理サーバ11からの再生中止指令に応じて、コンテンツデータの再生を中止する。これと同時に、履歴管理サーバ12は、履歴データベース12Aの内容を更新する。
【0026】
その後、ユーザー端末22pがテレビ電話通信を切断したとき、その切断情報がIP通信網20Bを介してゲートウェイサーバ10Bに通知される。ゲートウェイサーバ10Bは、通信が切断された旨をオペレータ端末14nに通知することができる。
【0027】
図3は、テレビ電話通信システム1の処理シークエンスの他の例を概略的に示す図である。図3を参照すると、ユーザー端末から通信網を介してテレビ電話通信システム1のゲートウェイサーバ10Bに接続要求を発信したとき、ゲートウェイサーバ10Bは、当該接続要求に対して応答することによってユーザー端末22pとの接続を確立する。その後、ゲートウェイサーバ10Bは、ユーザー端末22pからの着信情報をシステム管理サーバ11に通知する。
【0028】
システム管理サーバ11は、ゲートウェイサーバ10Bから通知された着信情報に応じて、接続可能なオペレータ端末を検索する。その結果、システム管理サーバ11は、接続可能なオペレータ端末を検出できないときは、コンテンツ管理サーバ13とユーザー端末22p間の通信の中継をゲートウェイサーバ10Bに要求する。これと同時に、システム管理サーバ11は再生要求をコンテンツ管理サーバ13に発する。
【0029】
ゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11からの中継要求に応じてユーザー端末22pをコンテンツ管理サーバ13に接続する。一方、コンテンツ管理サーバ13の再生処理部13Aは、システム管理サーバ11からの再生要求に応じて、所望のコンテンツファイルをコンテンツ・データベース13Bを参照して検索する。その結果得られたコンテンツファイルが、大容量記録媒体から読み出され、当該コンテンツファイルからコンテンツデータの再生が開始される。当該再生されたコンテンツデータは、コンテンツ管理サーバ13からゲートウェイサーバ10Bへ転送される。ゲートウェイサーバ10Bは、コンテンツ管理サーバ13から転送された再生データをユーザー端末22pに送信することとなる。この結果、ユーザー端末22pは、コンテンツ管理サーバ13からオペレータの接続待ち状態を示す映像データストリームおよび音声データストリームを受信し、映像および音声をユーザーに視聴させることができる。
【0030】
再生処理部13Aは、システム管理サーバ11から再生要求を受信したとき、コンテンツファイルをランダムに検索してもよいし、あるいは、履歴データベース12Aに記録されている再生履歴を解析し、その解析結果に基づいてコンテンツファイルを選択してもよい。コンテンツファイルの選択方法は、図2について説明した選択方法と同じ方法を採用できる。
【0031】
その後、システム管理サーバ11は、接続可能なオペレータ端末14nを検出したとき、ユーザー端末22pとオペレータ端末14nとの間の通信の中継をゲートウェイサーバ10Bに要求する。これと同時に、システム管理サーバ11は再生中止指令をコンテンツ管理サーバ13に通知する。
【0032】
再生処理部13Aは、システム管理サーバ11からの再生中止指令に応じて、コンテンツデータの再生を中止する。これと同時に、履歴管理サーバ12は、履歴データベース12Aの内容を更新する。一方、ゲートウェイサーバ10Bは、システム管理サーバ11からの中継要求に応じて、ユーザー端末22pとコンテンツ管理サーバ13との間の通信を切断し、且つ、システム管理サーバ11により指定されたオペレータ端末14nをユーザー端末22pに接続する。次いでゲートウェイサーバ10Bは、その接続に成功した旨をシステム管理サーバ11に応答する。その後は、オペレータ端末14nとユーザー端末22pとの間でテレビ電話通信が実行される。
【0033】
上記の通り、本実施例のテレビ電話通信システム1は、ユーザー端末22pとオペレータ端末14nとの間でテレビ電話通信が実行されない期間中でも、ランダムにコンテンツファイルを選択し、あるいは顧客の嗜好に応じたコンテンツファイルを選択して、当該選択されたコンテンツファイルから再生されたデータをユーザー端末22pに送信することができる。したがって、ユーザー端末22pを使用する顧客は、オペレータとのテレビ電話がなされる迄の待ち時間を退屈することなく過ごすことができる。また顧客は、自己の嗜好に応じた情報を視聴することが可能である。
【0034】
また、宣伝広告用のコンテンツデータが再生される場合には、履歴データベース12Aに記録されるコンテンツデータの再生時間の累計を課金情報に関連付けることが可能である。これにより、このテレビ電話通信システム1を利用する者は、広告収入を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る一実施例であるテレビ電話通信システム(コールセンタシステム)の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のテレビ電話通信システムによる処理シーケンスの一例を概略的に示す図である。
【図3】本実施例のテレビ電話通信システムによる処理シーケンスの他の例を概略的に示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 テレビ電話通信システム(コールセンターシステム)
2 コールセンター
10A,10B ゲートウェイサーバ
11 システム管理サーバ
12 履歴管理サーバ
12A 履歴データベース(DB)
12B 顧客データベース
13 コンテンツ管理サーバ
13A 再生処理部
13B コンテンツ・データベース
141〜14N オペレータ端末
211〜21M,221〜22P 通信端末(ユーザー端末)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網に接続されたユーザー端末とコールセンターに配置されたオペレータ端末との間でのテレビ電話通信を提供するテレビ電話通信システムであって、
前記通信網と前記コールセンターとの間に接続され前記ユーザー端末と前記オペレータ端末間で送信される通信データを中継するゲートウェイサーバと、
複数のコンテンツファイルを管理するコンテンツ・データベースと、
前記コンテンツ・データベースを参照して取得したコンテンツファイルからコンテンツデータを再生し、当該再生されたコンテンツデータを前記ゲートウェイサーバを介して前記ユーザー端末に配信する再生処理部と、
前記ユーザー端末と前記オペレータ端末間のテレビ電話通信が実行されない期間中に、前記再生処理部をして前記コンテンツデータを再生せしめ且つ当該再生されたコンテンツデータを前記ユーザー端末へ配信せしめるシステム管理部と、
前記コンテンツファイル毎に前記コンテンツデータの再生履歴を記録する履歴管理部と、を備え、
前記再生処理部は、前記再生履歴に基づいて前記コンテンツファイルを選択し、当該選択されたコンテンツファイルから前記コンテンツデータを再生することを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項2】
請求項1記載のテレビ電話通信システムであって、前記システム管理部は、前記オペレータ端末が前記テレビ電話通信を保留する期間中に、前記再生処理部をして前記コンテンツデータを再生せしめ且つ当該再生されたコンテンツデータを前記ユーザー端末へ配信せしめることを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項3】
請求項1または2記載のテレビ電話通信システムであって、前記システム管理部は、前記ユーザー端末に接続されるべきオペレータ端末が検索されている期間中に、前記再生処理部をして前記コンテンツデータを再生せしめ且つ当該再生されたコンテンツデータを前記ユーザー端末へ配信せしめることを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項4】
請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のテレビ電話通信システムであって、前記履歴管理部は、前記コンテンツデータの再生時間の累計または再生回数を前記再生履歴として記録することを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項5】
請求項4記載のテレビ電話通信システムであって、前記再生時間の累計を課金情報に関連づけて記録することを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項6】
請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のテレビ電話通信システムであって、前記履歴管理部は、前記コンテンツデータが配信されたユーザー端末に関する属性情報あるいは当該ユーザー端末を利用する顧客に関する個人情報を前記再生履歴として記録することを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項7】
請求項1から6のうちのいずれか1項に記載のテレビ電話通信システムであって、前記通信網は、インターネットプロトコルを使用したIP通信網であることを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項8】
請求項1から6のうちのいずれか1項に記載のテレビ電話通信システムであって、前記通信網は、移動体通信網を含む公衆回線網であることを特徴とするテレビ電話通信システム。
【請求項9】
請求項1から8のうちのいずれか1項に記載のテレビ電話通信システムであって、前記コンテンツデータは、少なくとも映像データストリームを含むことを特徴とするテレビ電話通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−249548(P2007−249548A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−71515(P2006−71515)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】