説明

テーブル装置

【課題】元の小甲板外周に簡単な方法でドーナツ型補助甲板を取り付け、甲板外周を拡大し、非使用時は、甲板近辺に収納することのできるテーブル装置を提供する。
【解決手段】ドーナツ型補助甲板を分割折り畳み体として、元の甲板下部支持脚内に収納することにより、簡単に取り出し、組み立てて、甲板外周を拡大することのできるテーブル装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、食卓や会議テーブルに使用されるテーブル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、テーブルの大きさを変形させるものとしては、長方形のものがあるが、円形テーブルでは長方形のものの両端を丸めた楕円形のものしかない。その外周の大きさを変えられない円卓は、参加人数にきちんと対応できず、不便をきたしている。
【発明の開示】
【0003】
円卓が固定的なため、数人に対応できる円卓を準備していたが、多人数が座る場合は窮屈な思いをし、一人、二人は円卓からはみ出し、別のテーブルに移動させられていた。また、少人数すぎる場合は、無駄な円卓のスペースが生じていた。そこで、通常は少人数に対応しながら、数人の追加でも、簡単に円卓の外周を広げ、組み替えができる円卓が望まれている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明では、円卓の直径が600mmぐらいから1300mmぐらいで、比較的中小型の円卓に関しての問題を解決しょうととしている。通常は円卓の直径が600mmぐらいで対応しているが、追加で、急遽、人数が増えた場合、現在、使用中の円卓の直径を簡単に、1300mmぐらいまで広げようとすることを目的とする。
【問題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、通常使われている直径が600mmぐらいの小型円卓外周にドーナツ型の折り畳み補助甲板を取り付けるが、一人でも持ち運びや取り付けが容易で、円卓の外周を簡単に変えることを可能とした。
【0006】
請求項2の発明では、請求項1のドーナツ型補助甲板を折り畳み、2個に分けて、円卓の甲板支持脚あるいはその近辺の収納箱の中に収納し、すぐに、取り出し組み立てることを可能にした。甲板の表面高さは、700mmぐらいなので、その高さ以内であれば、補助甲板は収納できる。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、通常は少人数に対応しているが、急遽、人数が増えた場合の応急処置にすぐれているので、そのような生活シーンでの対応力にぴったりである、たとえば、飲食店で、客数に応じ、最高効率を追求するテーブルの配置に苦慮するシーンとか、定年退職後の夫婦2人での生活に子供、孫たちが、週末に大挙おしかけてくるうれしく、楽しいシーンとか、会社の来客打ち合わせ室で、急遽、呼び出しで人数が増えたシーン等‥に好適なテーブル装置を提供できる。
【0008】
この発明によれば、通常、補助甲板は取り外して、少人数用サイズのテーブルとなっているので、少人数でのコミュニケーションにも最適の距離感であり、急遽、多人数となっても、ドーナツ型補助甲板を、テーブル下支持脚あるいは、その近辺の収納箱より取り出して、取り付ければ、円卓外周が大きくなるので、ゆったり座れ、最適の距離感でコミュニケーションが充分にはかれるテーブル装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、ドーナツ型甲板50を中心角90度で4分割した状態を説明するドーナツ型甲板構成斜視図で、ドーナツ型甲板50は分割補助甲板1、2、3、4から構成されている。図2は、分割補助甲板1の拡大斜視図で、上面が表面5で、下面に、断面がL型になるように、欠きこみ8が施されている。左側面に掘り込み6があり、この掘り込みに隠し丁番10が取り付けられ補助甲板2と折り畳み可能に連結される。右側面には、連結金具スライド雌7が取り付けられており、別の補助甲板3の連結金具スライド雄9とで、雄雌スライド連結に用いられる。
【0010】
図3は、補助甲板1と補助甲板2との組合せで、上面5と上面5とが互いに内側にくるよう折り畳まれた状態の、補助甲板2枚折り畳み体60の斜視図である。補助甲板2は裏返しにされ、左側面の掘り込み6と補助甲板1の左側面の掘り込み6それぞれとに嵌めこまれた隠し丁番10によって連結されている。補助甲板2の右側面には補助甲板4との連結用に連結金具スライド雄9が取り付けられている。補助甲板1,2,3,4それぞれの裏面には元小テーブル13との連結用に前方後円墳型掘り込み11に雌ネジが埋め込まれている。この補助高板2枚折り畳み体60の左側面を下側にした状態での高さは、約650mmになる。このサイズは、元小テーブル13の高さ約700mmで、下部に納まるサイズである。このときの円卓外周直径は1300mmぐらいとなる。
【0011】
図4は、ドーナツ型甲板50の半分折れ状態の斜視図である。0010項同様の手順で折り畳まれた補助甲板3と補助甲板4とが右側面側に隠し丁番10によって連結された補助甲板2枚折り畳み体61と先の補助甲板2枚折り畳み体60とがそれぞれの連結金具スライド雄雌9,7とで互いにスライド連結され、さらに、別のメガネ型連結金具12が先ほどの掘り込み11にネジとめされて、スライド金具9,7部分の引付をより強固としている。
【0012】
図5は、元小テーブル13の甲板の斜視図で、元小テーブル13の下部に収納された、ドーナツ型甲板50を支える受け金具14が複数個引き出され、受け金具14の先端部分に雄ボルト取り付け用穴15それぞれが開けられている。また、元小テーブル13の甲板上面には欠きこみ16がL型に施されている。
【0013】
図6は、ドーナツ型甲板50の裏面図で、メガネ型をした連結金具12の左右どちらか一方側、たとえば左側の穴は全てネジとめされているが、右側の穴はネジとめされておらず、右側の穴と0012項の受け金具14の先端の穴15とでネジとめ連結され、強固に元の小テーブル13と連結される。このときに、元の小テーブル13の外周上側に施された欠きこみ16とドーナツ型円卓50の内下側に施された欠きこみ8とが重なり合い、それぞれの円卓の表面が段差無く、面一となるよう加工されている。ネジとめは、より簡単に作業をするために、カムロックファスナーとしてもよい。
【0014】
図7は、支持脚70の1例で、元の小テーブル13やドーナツ型甲板50とそれぞれに掛かる負荷に耐えるよう設計された支持脚70で扇型形状をしており、内部に扇型形状のものを収納できるよう、箱型に加工された左支持脚19と同様に加工された右支持脚20とが互いに交差して背中合わせに配置されている。支持脚の収納面と直角方向に倒れないように、転倒防止板21で連結されている。転倒防止板21はさらに長さが大きくなるように引き出されるのが望ましい。支持脚70は上面22で元の小テーブル13と固定されるが、安定的に固定されるよう補助金具を取り付けても良い。左右支持脚19,20は、同じ方向に向けて一個としてもよく、元の小テーブル13の下部に収納できる形であればよい。この例とは異なり、支持脚が別途あり、扇型の収納箱が取り付けられるものでもよい。
【0015】
図8は、元の小テーブル13にドーナツ型甲板50を取り付けるための準備段階の状態斜視図である。支持脚70の左支持脚19と右支持脚20とには、補助天板2枚折り畳み体60および61がそれぞれ収納されており取り出され、組み立てられる。
【0016】
図9は、小テーブル13の外周にドーナツ型甲板50が配置された状態の斜視図である。今までの説明では、円卓について記述しているが、元の小テーブル外周縁に、中抜きのドーナツ形状テーブルを載せる型であれば、長方形でも、五角形でも、菱形でも可能であり、さらに、同形状でなくても、円卓に長方形や長方形に円卓や、いろいろな組合せが可能であり、優れたテーブル拡張装置となる。また、テーブルの支持脚19,20には複数の補助甲板2枚折り畳み体が収納できるので、いろいろな組合せを楽しむことができる。この場合の支持脚は扇型ではなく、それぞれの形状に合わせたもので、背中合わせに抱き合わせたり、同じ方向に重ねたりすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の実施形態におけるドーナツ型甲板構成斜視図
【図2】この発明の実施形態における分割補助甲板斜視図
【図3】この発明の実施形態における分割補助甲板2枚折り畳み体の斜視図
【図4】この発明の実施形態における分割補助甲板2枚折り畳み体2個を連結した状態の斜視図
【図5】この発明の実施形態における元の小テーブル下部から受け金具が引き出された状態の斜視図
【図6】この発明の実施形態におけるドーナツ型甲板の底面図
【図7】この発明の実施形態における元の小テーブル支持脚構成を説明する斜視図
【図8】この発明の実施形態における元の小テーブルと支持脚に分割補助甲板2枚折り畳み体が収納され、受け金具が引き出された状態の斜視図
【図9】この発明の実施形態におけるドーナツ型円卓が取り付けられた状態の斜視図
【符号の説明】
1 分割補助甲板
2 分割補助甲板
3 分割補助甲板
4 分割補助甲板
13 元の小テーブル
50 ドーナツ型甲板
60 分割補助甲板2枚折り畳み体
61 分割補助甲板2枚折り畳み体
70 支持脚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブル甲板の外周に折り畳み可能なドーナツ型補助甲板を取り付け、テーブル甲板の外周を簡単に広げることが可能なよう構成されてなることを特徴とするテーブル装置。
【請求項2】
請求項1の補助甲板を複数枚折り畳んで収納することが可能なテーブル甲板収納箱1個あるいは複数個とテーブル甲板から構成されてなることを特徴とするテーブル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−325(P2010−325A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−186521(P2008−186521)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【出願人】(502307302)
【Fターム(参考)】