テーブル装置
【課題】単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができるテーブル装置を提供する。
【解決手段】天板2と、この天板2の下部から下方へ延びて天板を支持する複数の脚体と、天板2の下部において天板2の外周縁2aに沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆4とを備えるテーブル装置1であって、天板2の下面2eには、外周縁2aから、該下面2eの面方向のうち外周縁2aに交差する交差方向に向けて第一凹部2fが形成され、該第一凹部2fは、連結横杆上面4cとの間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙10を形成していることを特徴とする。
【解決手段】天板2と、この天板2の下部から下方へ延びて天板を支持する複数の脚体と、天板2の下部において天板2の外周縁2aに沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆4とを備えるテーブル装置1であって、天板2の下面2eには、外周縁2aから、該下面2eの面方向のうち外周縁2aに交差する交差方向に向けて第一凹部2fが形成され、該第一凹部2fは、連結横杆上面4cとの間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙10を形成していることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、天板と、この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体とを備えるテーブル装置においては、使用者の使い勝手を向上させるために、電気スタンド、上棚、電話台、タスクライト、仕切りパネル等のオプション装備が用いられている。これらオプション装備の取付具としては、天板部の外周縁を上下から挟み込んでクランプする構造のものが知られている。
【0003】
ところで、上記テーブル装置の一種として、複数の脚体の上部を連結する連結横杆を天板の下部において外周縁に沿って設け、耐荷重や強度を向上させたものがあるが、この種のテーブル装置に上記クランプ構造の取付具を用いると、取付具が連結横杆に干渉してオプション装備の取り付けが不完全となる場合がある。
【0004】
下記特許文献1には、脚体を連結する支持フレーム部を有し、天板の下面側において支持フレーム部に保持される支持体を設けるとともに、支持体と天板との間に所定高さの空間を形成し、該空間内に着脱可能なオプション部材を保持し得る保持部を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−70548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術においては、支持フレームの形状を、支持体を保持するために複雑な形状にする必要があり、また、支持フレームに支持体が別途付加される構成であるために部品点数が増加してしまう。このため、支持構造全体が複雑なものとなり、生産性を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
また、支持体の分だけ支持フレームを板面中央側に設けなければならず、支持フレームと脚体とを外周縁に寄せることができない。このため、天板の下方における使用者の足部収容スペースが狭くなって、使用感を低下させてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができるテーブル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るテーブル装置は、天板と、この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体と、前記天板の下部において前記天板の外周縁に沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆とを備えるテーブル装置であって、前記天板の下面には、前記外周縁から、該下面の面方向のうち前記外周縁に交差する交差方向に向けて第一凹部が形成され、該第一凹部は、前記連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙を形成していることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設け、天板の下面には、外周縁から交差方向に向けて第一凹部が形成され、この第一凹部が連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な第一間隙を形成しているので、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設けたとしても、第一間隙にオプション装備の固定片を挿入することが可能となる。
すなわち、新たな部品を付加せずに天板に第一凹部を形成することにより、オプション装備の固定片が挿入可能な第一間隙が形成されるので、極めて単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができる。
また、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設け、天板下方のスペースを最大限大きく構成したとしても、第一間隙にオプション装備の固定片を挿入することができるので、オプション装備を取り付けて使用者の使い勝手を向上させることができる。これにより、使用感を向上させることができる。
従って、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【0011】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の全部に亘って連続して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部が、連結横杆が連結する脚体の間の全部に亘って連続して形成されているので、連結横杆が連結する脚体の間の全部に亘って第一間隙が形成され、固定片を自在に挿入することができる。これにより、オプション装備の取り付け可能な範囲が比較的に広くなるので、オプション装備の取り付け自由度が向上する。従って、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0012】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の一部に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部は、連結横杆が連結する脚体の間の一部に形成されているので、第一間隙が脚体間の一部に形成され、固定片を挿入する部位が限定される。これにより、オプション装備を取り付ける位置のガイド機能を持たせることができるので、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0013】
また、前記天板の下面には、前記外周縁から、前記第一凹部よりも前記交差方向に向けて浅く、かつ、前記連結横杆が連結する前記複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、該第二凹部は、前記連結横杆に対して上下方向の第二間隙を形成していることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部よりも交差方向に向けて浅く、かつ、連結横杆が連結する複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、第二凹部が連結横杆に対して第二間隙を形成しているので、第一間隙と第二間隙とが重ねられて形成される。これにより、第一間隙が外方から視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0014】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆よりも前記下面の中央側に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部が、連結横杆よりも下面の中央側に延びているので、連結横杆よりも下面中央側において、下方から固定片に接触することが可能になる。これにより、固定片の固定方法を広く採用することが可能になる。
【0015】
また、前記連結横杆は、前記交差方向に延びる基部と、前記基部のうち前記下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、連結横杆が、交差方向に延びる基部と、基部のうち下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えるので、垂下部に対して基部の厚さ寸法が小さくなる。これにより、垂下部において必要な強度を確保することができる一方で、天板の外周縁において天板と基部とを把持し易くなって、テーブル装置の移動等の作業性を良好なものとすることができる。
また、連結横杆よりも中央側において固定片を天板下面に固定部材で固定した場合には、天板の外周縁を把持した際に、垂下部が固定部材への干渉を防止するので、固定片の位置ズレを抑止することができる。さらに、外方から固定片や固定部材が視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0016】
また、前記天板は、上面視多角形に形成され、前記脚体は、前記多角形となった前記下面の各角部に設けられ、前記連結横杆は、前記外周縁となった前記多角形の複数の辺部に設けられ、前記第一凹部は、前記複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、天板が、上面視多角形に形成され、脚体が、多角形となった下面の各角部に設けられ、連結横杆が、外周縁となった多角形の複数の辺部に設けられ、第一凹部が、複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されているので、複数のオプション装備や様々なオプション装備を取り付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るテーブル装置によれば、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の概略構成斜視図であって、背面側から見た図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面図であって、図1におけるI−I線断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大図であって、図1におけるII矢視図である。
【図5】本発明のテーブル装置1のオプション装備である電気スタンド30を第一間隙10の一つに取り付けた概略構成斜視図であって、テーブル装置1の正面側から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気スタンド30の要部拡大図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気スタンド30の一部品のL字型部材34の概略構成斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の背面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備のブックスタンド40を取り付けた図である。
【図9】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の背面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備の仕切りパネル50を取り付けた図である。
【図10】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の正面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備の上棚60を取り付けた図である。
【図11】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面図であって、オプション部材(ブックスタンド40、仕切りパネル50、上棚60)を取り付ける際の固定方法を示した一例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るテーブル装置1の概略構成斜視図であって、背面側から見た図である。
【0020】
図1に示すように、テーブル装置1は、天板2と、この天板2の下部から下方へ延びて天板2を支持する複数の脚体3と、天板2の下部において天板2の外周縁2aに沿って設けられ、複数の脚体3の上部を連結する連結横杆4とを備えている。
【0021】
天板2は、矩形板状のものであり、一組の短辺部2bと、一組の長辺部2cと、丸みを帯びて短辺部2bと長辺部2cとを滑らかに連続させる四つの角部2dとで外周縁2aが形成されている。
【0022】
脚体3は、長手方向に交差する断面形状が四半円弧状のものであり、四つの角部2dに一つずつ設けられている。これら四つの脚体3は、それぞれ湾曲面3aを外方に向けた状態で、天板2の各角部2dにおける下面2eから床面へ向けて延びている。
【0023】
連結横杆4は、互いに隣接する二つの脚体3の間に一つずつ設けられている。すなわち、この連結横杆4は、二つの短辺部2bと、二つの長辺部2cとに沿って、合計で四つ設けられている。
これら連結横杆4は、長手方向おける両端部4A,4Bにおいてそれぞれの脚体3と所謂ダボ接合されており、不図示の隅金具等で補強されている。
【0024】
図2は、テーブル装置1の要部拡大断面斜視図であり、図3は、図1におけるI−I線断面図であり、図4は、図1におけるII矢視図である。
図2及び図3に示すように、各連結横杆4は、長手方向に交差する断面形状がL字状に形成されたものであって、その連結横杆4が沿った天板2の外周縁2a(短辺部2bと長辺部2c)に交差する各交差方向に向けて脚体3の半径と略同じ長さLだけ延在する基部4aと、この基部4aのうち天板2の下面2eの中央側の一端から下方へ延びる垂下部4bとを備えている。
この連結横杆4は、図2に示すように、基部4aの端面(上面)4cを天板2の下面2eと密着させた状態で、固定されている。
【0025】
このような構成のテーブル装置1は、図3に示すように、天板2と連結横杆4との間に形成された第一間隙10と、第二間隙20とを有している。
【0026】
第一間隙10は、図2及び図3に示すように、天板2の下面2eにおいて外周縁2a(短辺部2bと長辺部2c)に交差する各交差方向に向けて基部4aの長さLよりも長く形成された第一凹部2fが、連結横杆4の端面4cとの間にオプション装備の固定片35が挿入可能な上下方向の間隙を形成してなっている。
このような第一間隙10は、図1に示すように、合計で四つ形成されており、テーブル装置1の背面側の長辺部2cに二つ、各短辺部2bの背面側に一つずつ形成されている。
【0027】
第二間隙20は、図2及び図3に示すように、天板2の下面2eにおいて各短辺部2bと各長辺部2cとから第一凹部2fよりも各交差方向に向けて浅く、かつ、その連結横杆4が連結する二つの脚体3の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部2gが、その連結横杆4に対して上下方向の間隙を形成してなっている。
第二凹部2gは、第一凹部2fと略同じ深さ(天板2の厚さ方向の長さ)となっている。
【0028】
図5は、テーブル装置1のオプション装備である電気スタンド30を第一間隙10の一つに取り付けた概略構成斜視図であって、テーブル装置1の正面側から見た図であり、図6は、図5における要部IIIの概略構成斜視図であり、図7は、電気スタンド30の一部品の概略構成を示す斜視図である。
【0029】
図5に示すように、電気スタンド30は、公知のもの(例えば、特開2008−121804号公報、特開2006−138414号公報)に記載されるものと同様のものであり、クランプ機構31を備えている。このクランプ機構31は、載置部32に設けられた回動部33を回転させると、図7に示すL字型部材34の固定片35が載置部32に対して近接又は離間するようになっている。
L字型部材34の固定片35は、図3に示すように、交差方向の長さが基部4aの長さLよりも長く、第一凹部2fの長さよりも短くなっている。
【0030】
次に、上記構成からなるテーブル装置1に、電気スタンド30を取り付ける方法について説明する。
まず、テーブル装置1の第一凹部2fに、固定片35と載置部32とで天板2を挟むようにして、固定片35を挿入する(図3参照)。この際、第一間隙10の位置を把握していなくても、固定片35を交差方向に押圧して第二間隙20に沿わせることにより、第一間隙10の位置に到達すると固定片35がガイドされて第一間隙10に挿入される。
【0031】
固定片35を第一間隙10に挿入した状態において、図6に示すように、回動部33を回転させると、固定片35が載置部32に近接して天板2を挟み込む。
このようにして、図5に示すように、オプション装備が天板2に固定される。
【0032】
以上説明したように、テーブル装置1によれば、天板2の下部において短辺部2bと長辺部2cとに沿って連結横杆4を設け、天板2の下面2eには、外周縁2aから交差方向に向けて第一凹部2fが形成され、この第一凹部2fが連結横杆4の端面4cとの間に電気スタンド30の固定片35が挿入可能な第一間隙10を形成しているので、天板2の下部において外周縁2aに沿って連結横杆4を設けたとしても、第一間隙10に固定片35を挿入することが可能となる。
すなわち、新たな部品を付加せずに天板2に第一凹部2fを形成することにより、電気スタンド30の固定片35が挿入可能な第一間隙10が形成されるので、極めて単純な構造で電気スタンド30を取り付け可能にすることができる。
また、天板2の下部において短辺部2bと長辺部2cとに沿って連結横杆4を設け、天板2下方のスペースを最大限大きく構成したとしても、第一間隙10に電気スタンド30の固定片35を挿入することができるので、電気スタンド30を取り付けて使用者の使い勝手を向上させることができる。これにより、使用感を向上させることができる。
従って、単純な構造で電気スタンド30を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【0033】
また、第一凹部2fよりも交差方向に向けて浅く、かつ、連結横杆4が連結する二つの脚体3の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部2gを有し、第二凹部2gが連結横杆4に対して第二間隙20を形成しているので、第一間隙10と第二間隙20とが重ねられて形成される。これにより、図3に示すように、第一間隙10が外方から視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0034】
また、第一凹部2fは、連結横杆4が連結する脚体3の間の一部に形成されているので、第一間隙10が脚体3間の一部に形成され、固定片35を挿入する部位が限定される。これにより、電気スタンド30を取り付ける位置のガイド機能を持たせることができるので、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0035】
また、連結横杆4が、交差方向に延びる基部4aと、基部4aの中央側における位置から下方へ延びる垂下部4bとを備えるので、垂下部4bに対して基部4aの厚さ寸法が小さくなる。これにより、垂下部4bにおいて必要な強度を確保することができる一方で、天板2の短辺部2bと長辺部2cとにおいて天板2と基部4aとを把持し易くなって、テーブル装置1の移動等の作業性を良好なものとすることができる。
【0036】
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0037】
例えば、上述した実施の形態においては、オプション装備として電気スタンドを取り付ける構成としたが、他のオプション部材を取り付ける構成としてもよい。
【0038】
図8から図10は、電気スタンド30の代わりに、他のオプション部材を取り付けた場合のテーブル装置1を示す概略構成斜視図であって、図8は、ブックスタンド40を取り付けた状態を示しており、図9は、仕切りパネル50を取り付けた状態を示しており、図10は、上棚60を取り付けた状態を示している。なお、図8及び図9は、背面側から見ており、図10は、正面側から見ている。
【0039】
図11は、上記オプション部材(ブックスタンド40、仕切りパネル50、上棚60)を取り付ける際の固定方法を示した一例である。
図11に示すように、上述したクランプ機構31に代えて、L字型部材34を直接天板2とオプション装備とにボルト36で締結している。この構成によれば、強固に固定することができる。
【0040】
図11に示すように、第一凹部2fが、連結横杆4よりも下面2eの中央側に延びているので、連結横杆4よりも下面2eの中央側において、下方から固定片35に接触することが可能になる。これにより、固定片35の固定方法を広く採用することが可能になる。
【0041】
また、連結横杆4よりも中央側において固定片35を下面2eにボルト36で締結しているが、天板2の外周縁2aを把持した際に、垂下部4bがボルト36への干渉を防止するので、固定片35の位置ズレを抑止することができる。
さらに、外方から固定片35やボルト36が視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0042】
上述した実施の形態において、第一凹部2fを連結横杆4が連結する脚体3の間(短辺部2b、長辺部2c)の一部に形成する構成としたが、連結横杆4が連結する脚体3の間の全部に亘って連続して形成してもよい。この構成によれば、連結横杆4が連結する脚体3の間の全部に亘って第一間隙10が形成され、固定片35を自在に挿入することができる。これにより、オプション装備の取り付け可能な範囲が比較的に広くなるので、オプション装備の取り付け自由度が向上する。従って、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0043】
また、上述した実施の形態では、第二凹部2gを浅い構成にしたが、オプション装備の取り付けを禁止するものではなく、オプション装備を取り付ける構成にしてもよい。
【0044】
また、上述した実施の形態では、いずれも一つのオプション装備を取り付ける構成について説明したが、二つ以上のオプション装備を取り付ける構成にしてもよい。
【0045】
また、上述した実施の形態では、上側に回動部33を設ける構成としたが、下側に回動部を設けたクランプ機構を採用してもよい。また、弾性部材により、上下方向に付勢されたクランプ機構を採用してもよい。
【0046】
また、上述した実施の形態では、各辺(短辺部2b、長辺部2c)に連結横杆4を設ける構成としたが、一部に設けてもよい。さらに、連結横杆4を複数設けた場合においては、全ての連結横杆4が第一間隙10を有する構成にしてもよいし、一部の連結横杆4が第一間隙10を有する構成にしてもよい。
【0047】
また、上述した実施の形態では、第二間隙20を設ける構成としたが、省略する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…テーブル装置
2…天板
2a…外周縁
2e…下面
2f…第一凹部
3…脚体
4…連結横杆
4a…基部
4b…垂下部
10…第一間隙
20…第二間隙
30…電気スタンド(オプション部材)
35…固定片
40…ブックスタンド(オプション部材)
50…仕切りパネル(オプション部材)
60…上棚(オプション部材)
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、天板と、この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体とを備えるテーブル装置においては、使用者の使い勝手を向上させるために、電気スタンド、上棚、電話台、タスクライト、仕切りパネル等のオプション装備が用いられている。これらオプション装備の取付具としては、天板部の外周縁を上下から挟み込んでクランプする構造のものが知られている。
【0003】
ところで、上記テーブル装置の一種として、複数の脚体の上部を連結する連結横杆を天板の下部において外周縁に沿って設け、耐荷重や強度を向上させたものがあるが、この種のテーブル装置に上記クランプ構造の取付具を用いると、取付具が連結横杆に干渉してオプション装備の取り付けが不完全となる場合がある。
【0004】
下記特許文献1には、脚体を連結する支持フレーム部を有し、天板の下面側において支持フレーム部に保持される支持体を設けるとともに、支持体と天板との間に所定高さの空間を形成し、該空間内に着脱可能なオプション部材を保持し得る保持部を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−70548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術においては、支持フレームの形状を、支持体を保持するために複雑な形状にする必要があり、また、支持フレームに支持体が別途付加される構成であるために部品点数が増加してしまう。このため、支持構造全体が複雑なものとなり、生産性を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
また、支持体の分だけ支持フレームを板面中央側に設けなければならず、支持フレームと脚体とを外周縁に寄せることができない。このため、天板の下方における使用者の足部収容スペースが狭くなって、使用感を低下させてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができるテーブル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るテーブル装置は、天板と、この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体と、前記天板の下部において前記天板の外周縁に沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆とを備えるテーブル装置であって、前記天板の下面には、前記外周縁から、該下面の面方向のうち前記外周縁に交差する交差方向に向けて第一凹部が形成され、該第一凹部は、前記連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙を形成していることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設け、天板の下面には、外周縁から交差方向に向けて第一凹部が形成され、この第一凹部が連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な第一間隙を形成しているので、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設けたとしても、第一間隙にオプション装備の固定片を挿入することが可能となる。
すなわち、新たな部品を付加せずに天板に第一凹部を形成することにより、オプション装備の固定片が挿入可能な第一間隙が形成されるので、極めて単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができる。
また、天板の下部において外周縁に沿って連結横杆を設け、天板下方のスペースを最大限大きく構成したとしても、第一間隙にオプション装備の固定片を挿入することができるので、オプション装備を取り付けて使用者の使い勝手を向上させることができる。これにより、使用感を向上させることができる。
従って、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【0011】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の全部に亘って連続して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部が、連結横杆が連結する脚体の間の全部に亘って連続して形成されているので、連結横杆が連結する脚体の間の全部に亘って第一間隙が形成され、固定片を自在に挿入することができる。これにより、オプション装備の取り付け可能な範囲が比較的に広くなるので、オプション装備の取り付け自由度が向上する。従って、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0012】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の一部に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部は、連結横杆が連結する脚体の間の一部に形成されているので、第一間隙が脚体間の一部に形成され、固定片を挿入する部位が限定される。これにより、オプション装備を取り付ける位置のガイド機能を持たせることができるので、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0013】
また、前記天板の下面には、前記外周縁から、前記第一凹部よりも前記交差方向に向けて浅く、かつ、前記連結横杆が連結する前記複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、該第二凹部は、前記連結横杆に対して上下方向の第二間隙を形成していることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部よりも交差方向に向けて浅く、かつ、連結横杆が連結する複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、第二凹部が連結横杆に対して第二間隙を形成しているので、第一間隙と第二間隙とが重ねられて形成される。これにより、第一間隙が外方から視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0014】
また、前記第一凹部は、前記連結横杆よりも前記下面の中央側に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、第一凹部が、連結横杆よりも下面の中央側に延びているので、連結横杆よりも下面中央側において、下方から固定片に接触することが可能になる。これにより、固定片の固定方法を広く採用することが可能になる。
【0015】
また、前記連結横杆は、前記交差方向に延びる基部と、前記基部のうち前記下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、連結横杆が、交差方向に延びる基部と、基部のうち下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えるので、垂下部に対して基部の厚さ寸法が小さくなる。これにより、垂下部において必要な強度を確保することができる一方で、天板の外周縁において天板と基部とを把持し易くなって、テーブル装置の移動等の作業性を良好なものとすることができる。
また、連結横杆よりも中央側において固定片を天板下面に固定部材で固定した場合には、天板の外周縁を把持した際に、垂下部が固定部材への干渉を防止するので、固定片の位置ズレを抑止することができる。さらに、外方から固定片や固定部材が視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0016】
また、前記天板は、上面視多角形に形成され、前記脚体は、前記多角形となった前記下面の各角部に設けられ、前記連結横杆は、前記外周縁となった前記多角形の複数の辺部に設けられ、前記第一凹部は、前記複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、天板が、上面視多角形に形成され、脚体が、多角形となった下面の各角部に設けられ、連結横杆が、外周縁となった多角形の複数の辺部に設けられ、第一凹部が、複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されているので、複数のオプション装備や様々なオプション装備を取り付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るテーブル装置によれば、単純な構造でオプション装備を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の概略構成斜視図であって、背面側から見た図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面図であって、図1におけるI−I線断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大図であって、図1におけるII矢視図である。
【図5】本発明のテーブル装置1のオプション装備である電気スタンド30を第一間隙10の一つに取り付けた概略構成斜視図であって、テーブル装置1の正面側から見た図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電気スタンド30の要部拡大図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電気スタンド30の一部品のL字型部材34の概略構成斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の背面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備のブックスタンド40を取り付けた図である。
【図9】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の背面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備の仕切りパネル50を取り付けた図である。
【図10】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の正面側から見た概略構成斜視図であって、オプション装備の上棚60を取り付けた図である。
【図11】本発明の実施形態に係るテーブル装置1の要部拡大断面図であって、オプション部材(ブックスタンド40、仕切りパネル50、上棚60)を取り付ける際の固定方法を示した一例である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るテーブル装置1の概略構成斜視図であって、背面側から見た図である。
【0020】
図1に示すように、テーブル装置1は、天板2と、この天板2の下部から下方へ延びて天板2を支持する複数の脚体3と、天板2の下部において天板2の外周縁2aに沿って設けられ、複数の脚体3の上部を連結する連結横杆4とを備えている。
【0021】
天板2は、矩形板状のものであり、一組の短辺部2bと、一組の長辺部2cと、丸みを帯びて短辺部2bと長辺部2cとを滑らかに連続させる四つの角部2dとで外周縁2aが形成されている。
【0022】
脚体3は、長手方向に交差する断面形状が四半円弧状のものであり、四つの角部2dに一つずつ設けられている。これら四つの脚体3は、それぞれ湾曲面3aを外方に向けた状態で、天板2の各角部2dにおける下面2eから床面へ向けて延びている。
【0023】
連結横杆4は、互いに隣接する二つの脚体3の間に一つずつ設けられている。すなわち、この連結横杆4は、二つの短辺部2bと、二つの長辺部2cとに沿って、合計で四つ設けられている。
これら連結横杆4は、長手方向おける両端部4A,4Bにおいてそれぞれの脚体3と所謂ダボ接合されており、不図示の隅金具等で補強されている。
【0024】
図2は、テーブル装置1の要部拡大断面斜視図であり、図3は、図1におけるI−I線断面図であり、図4は、図1におけるII矢視図である。
図2及び図3に示すように、各連結横杆4は、長手方向に交差する断面形状がL字状に形成されたものであって、その連結横杆4が沿った天板2の外周縁2a(短辺部2bと長辺部2c)に交差する各交差方向に向けて脚体3の半径と略同じ長さLだけ延在する基部4aと、この基部4aのうち天板2の下面2eの中央側の一端から下方へ延びる垂下部4bとを備えている。
この連結横杆4は、図2に示すように、基部4aの端面(上面)4cを天板2の下面2eと密着させた状態で、固定されている。
【0025】
このような構成のテーブル装置1は、図3に示すように、天板2と連結横杆4との間に形成された第一間隙10と、第二間隙20とを有している。
【0026】
第一間隙10は、図2及び図3に示すように、天板2の下面2eにおいて外周縁2a(短辺部2bと長辺部2c)に交差する各交差方向に向けて基部4aの長さLよりも長く形成された第一凹部2fが、連結横杆4の端面4cとの間にオプション装備の固定片35が挿入可能な上下方向の間隙を形成してなっている。
このような第一間隙10は、図1に示すように、合計で四つ形成されており、テーブル装置1の背面側の長辺部2cに二つ、各短辺部2bの背面側に一つずつ形成されている。
【0027】
第二間隙20は、図2及び図3に示すように、天板2の下面2eにおいて各短辺部2bと各長辺部2cとから第一凹部2fよりも各交差方向に向けて浅く、かつ、その連結横杆4が連結する二つの脚体3の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部2gが、その連結横杆4に対して上下方向の間隙を形成してなっている。
第二凹部2gは、第一凹部2fと略同じ深さ(天板2の厚さ方向の長さ)となっている。
【0028】
図5は、テーブル装置1のオプション装備である電気スタンド30を第一間隙10の一つに取り付けた概略構成斜視図であって、テーブル装置1の正面側から見た図であり、図6は、図5における要部IIIの概略構成斜視図であり、図7は、電気スタンド30の一部品の概略構成を示す斜視図である。
【0029】
図5に示すように、電気スタンド30は、公知のもの(例えば、特開2008−121804号公報、特開2006−138414号公報)に記載されるものと同様のものであり、クランプ機構31を備えている。このクランプ機構31は、載置部32に設けられた回動部33を回転させると、図7に示すL字型部材34の固定片35が載置部32に対して近接又は離間するようになっている。
L字型部材34の固定片35は、図3に示すように、交差方向の長さが基部4aの長さLよりも長く、第一凹部2fの長さよりも短くなっている。
【0030】
次に、上記構成からなるテーブル装置1に、電気スタンド30を取り付ける方法について説明する。
まず、テーブル装置1の第一凹部2fに、固定片35と載置部32とで天板2を挟むようにして、固定片35を挿入する(図3参照)。この際、第一間隙10の位置を把握していなくても、固定片35を交差方向に押圧して第二間隙20に沿わせることにより、第一間隙10の位置に到達すると固定片35がガイドされて第一間隙10に挿入される。
【0031】
固定片35を第一間隙10に挿入した状態において、図6に示すように、回動部33を回転させると、固定片35が載置部32に近接して天板2を挟み込む。
このようにして、図5に示すように、オプション装備が天板2に固定される。
【0032】
以上説明したように、テーブル装置1によれば、天板2の下部において短辺部2bと長辺部2cとに沿って連結横杆4を設け、天板2の下面2eには、外周縁2aから交差方向に向けて第一凹部2fが形成され、この第一凹部2fが連結横杆4の端面4cとの間に電気スタンド30の固定片35が挿入可能な第一間隙10を形成しているので、天板2の下部において外周縁2aに沿って連結横杆4を設けたとしても、第一間隙10に固定片35を挿入することが可能となる。
すなわち、新たな部品を付加せずに天板2に第一凹部2fを形成することにより、電気スタンド30の固定片35が挿入可能な第一間隙10が形成されるので、極めて単純な構造で電気スタンド30を取り付け可能にすることができる。
また、天板2の下部において短辺部2bと長辺部2cとに沿って連結横杆4を設け、天板2下方のスペースを最大限大きく構成したとしても、第一間隙10に電気スタンド30の固定片35を挿入することができるので、電気スタンド30を取り付けて使用者の使い勝手を向上させることができる。これにより、使用感を向上させることができる。
従って、単純な構造で電気スタンド30を取り付け可能にすることができ、優れた使用感を得ることができる。
【0033】
また、第一凹部2fよりも交差方向に向けて浅く、かつ、連結横杆4が連結する二つの脚体3の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部2gを有し、第二凹部2gが連結横杆4に対して第二間隙20を形成しているので、第一間隙10と第二間隙20とが重ねられて形成される。これにより、図3に示すように、第一間隙10が外方から視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0034】
また、第一凹部2fは、連結横杆4が連結する脚体3の間の一部に形成されているので、第一間隙10が脚体3間の一部に形成され、固定片35を挿入する部位が限定される。これにより、電気スタンド30を取り付ける位置のガイド機能を持たせることができるので、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0035】
また、連結横杆4が、交差方向に延びる基部4aと、基部4aの中央側における位置から下方へ延びる垂下部4bとを備えるので、垂下部4bに対して基部4aの厚さ寸法が小さくなる。これにより、垂下部4bにおいて必要な強度を確保することができる一方で、天板2の短辺部2bと長辺部2cとにおいて天板2と基部4aとを把持し易くなって、テーブル装置1の移動等の作業性を良好なものとすることができる。
【0036】
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0037】
例えば、上述した実施の形態においては、オプション装備として電気スタンドを取り付ける構成としたが、他のオプション部材を取り付ける構成としてもよい。
【0038】
図8から図10は、電気スタンド30の代わりに、他のオプション部材を取り付けた場合のテーブル装置1を示す概略構成斜視図であって、図8は、ブックスタンド40を取り付けた状態を示しており、図9は、仕切りパネル50を取り付けた状態を示しており、図10は、上棚60を取り付けた状態を示している。なお、図8及び図9は、背面側から見ており、図10は、正面側から見ている。
【0039】
図11は、上記オプション部材(ブックスタンド40、仕切りパネル50、上棚60)を取り付ける際の固定方法を示した一例である。
図11に示すように、上述したクランプ機構31に代えて、L字型部材34を直接天板2とオプション装備とにボルト36で締結している。この構成によれば、強固に固定することができる。
【0040】
図11に示すように、第一凹部2fが、連結横杆4よりも下面2eの中央側に延びているので、連結横杆4よりも下面2eの中央側において、下方から固定片35に接触することが可能になる。これにより、固定片35の固定方法を広く採用することが可能になる。
【0041】
また、連結横杆4よりも中央側において固定片35を下面2eにボルト36で締結しているが、天板2の外周縁2aを把持した際に、垂下部4bがボルト36への干渉を防止するので、固定片35の位置ズレを抑止することができる。
さらに、外方から固定片35やボルト36が視認し難くなるので、良好な意匠効果を得ることができる。
【0042】
上述した実施の形態において、第一凹部2fを連結横杆4が連結する脚体3の間(短辺部2b、長辺部2c)の一部に形成する構成としたが、連結横杆4が連結する脚体3の間の全部に亘って連続して形成してもよい。この構成によれば、連結横杆4が連結する脚体3の間の全部に亘って第一間隙10が形成され、固定片35を自在に挿入することができる。これにより、オプション装備の取り付け可能な範囲が比較的に広くなるので、オプション装備の取り付け自由度が向上する。従って、使用者の使い勝手が向上し、より優れた使用感を得ることができる。
【0043】
また、上述した実施の形態では、第二凹部2gを浅い構成にしたが、オプション装備の取り付けを禁止するものではなく、オプション装備を取り付ける構成にしてもよい。
【0044】
また、上述した実施の形態では、いずれも一つのオプション装備を取り付ける構成について説明したが、二つ以上のオプション装備を取り付ける構成にしてもよい。
【0045】
また、上述した実施の形態では、上側に回動部33を設ける構成としたが、下側に回動部を設けたクランプ機構を採用してもよい。また、弾性部材により、上下方向に付勢されたクランプ機構を採用してもよい。
【0046】
また、上述した実施の形態では、各辺(短辺部2b、長辺部2c)に連結横杆4を設ける構成としたが、一部に設けてもよい。さらに、連結横杆4を複数設けた場合においては、全ての連結横杆4が第一間隙10を有する構成にしてもよいし、一部の連結横杆4が第一間隙10を有する構成にしてもよい。
【0047】
また、上述した実施の形態では、第二間隙20を設ける構成としたが、省略する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…テーブル装置
2…天板
2a…外周縁
2e…下面
2f…第一凹部
3…脚体
4…連結横杆
4a…基部
4b…垂下部
10…第一間隙
20…第二間隙
30…電気スタンド(オプション部材)
35…固定片
40…ブックスタンド(オプション部材)
50…仕切りパネル(オプション部材)
60…上棚(オプション部材)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、
この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体と、
前記天板の下部において前記天板の外周縁に沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆とを備えるテーブル装置であって、
前記天板の下面には、前記外周縁から、該下面の面方向のうち前記外周縁に交差する交差方向に向けて第一凹部が形成され、
該第一凹部は、前記連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙を形成していることを特徴とするテーブル装置。
【請求項2】
前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の全部に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
【請求項3】
前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
【請求項4】
前記天板の下面には、前記外周縁から、前記第一凹部よりも前記交差方向に向けて浅く、かつ、前記連結横杆が連結する前記複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、
該第二凹部は、前記連結横杆に対して上下方向の第二間隙を形成していることを特徴とする請求項3に記載のテーブル装置。
【請求項5】
前記第一凹部は、前記連結横杆よりも前記下面の中央側に延びていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【請求項6】
前記連結横杆は、前記交差方向に延びる基部と、前記基部のうち前記下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【請求項7】
前記天板は、上面視多角形に形成され、
前記脚体は、前記多角形となった前記下面の各角部に設けられ、
前記連結横杆は、前記外周縁となった前記多角形の複数の辺部に設けられ、
前記第一凹部は、前記複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【請求項1】
天板と、
この天板の下部から下方へ延びて前記天板を支持する複数の脚体と、
前記天板の下部において前記天板の外周縁に沿って設けられ、前記複数の脚体の上部を連結する連結横杆とを備えるテーブル装置であって、
前記天板の下面には、前記外周縁から、該下面の面方向のうち前記外周縁に交差する交差方向に向けて第一凹部が形成され、
該第一凹部は、前記連結横杆上面との間にオプション装備の固定片が挿入可能な上下方向の第一間隙を形成していることを特徴とするテーブル装置。
【請求項2】
前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の全部に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
【請求項3】
前記第一凹部は、前記連結横杆が連結する前記脚体の間の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
【請求項4】
前記天板の下面には、前記外周縁から、前記第一凹部よりも前記交差方向に向けて浅く、かつ、前記連結横杆が連結する前記複数の脚体の間の全部に亘って連続して形成された第二凹部を有し、
該第二凹部は、前記連結横杆に対して上下方向の第二間隙を形成していることを特徴とする請求項3に記載のテーブル装置。
【請求項5】
前記第一凹部は、前記連結横杆よりも前記下面の中央側に延びていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【請求項6】
前記連結横杆は、前記交差方向に延びる基部と、前記基部のうち前記下面の中央側における位置から下方へ延びる垂下部とを備えることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【請求項7】
前記天板は、上面視多角形に形成され、
前記脚体は、前記多角形となった前記下面の各角部に設けられ、
前記連結横杆は、前記外周縁となった前記多角形の複数の辺部に設けられ、
前記第一凹部は、前記複数設けられた連結横杆の少なくともいずれかに対応して形成されていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載のテーブル装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−24629(P2011−24629A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170578(P2009−170578)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】
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