説明

ディスク回転制御回路およびディスク回転制御方法

【課題】ディスク媒体を極めて低速な回転数でも、回転機構部のばらつきを吸収して、安定に回転させることができるようなディスク回転制御装置およびディスク回転制御方法を提供する。
【解決手段】ディスク回転制御回路において、ディスク媒体を回転させるディスク回転手段にディスク媒体が装着された初期段階で、ディスク媒体の回転数を検出し、検出された回転数からディスク回転手段の回転制御用の直流分駆動力を調整し、その調整値に応じて、ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク状の媒体に様々な情報を記録、または読み出しを行うディスク装置に関し、特に、ディスク媒体を回転せしめる働きを有するディスク回転制御回路におけるディスク回転制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)の記録再生装置である、所謂ディスク装置の機構部は、主に以下の(1)〜(4)に示すような働きを有する機構によって構成されている。
(1)所望の情報を記録、または再生するためのディスク媒体を所定回転数にて回転せしめる働きを有するディスク回転機構部。現在ではディスク回転機構部は、スピンドルモータと呼称されるDCモータにて実現される場合が一般的である。
(2)ディスク媒体へ所望の情報を記録、またはディスク媒体より読み出す働きを有するピックアップ機構部。
(3)上記ピックアップを、ディスク媒体の半径方向へ移動させる働きを有するピックアップ送り機構部。近年、送り機構部は、ステッピングモータを利用した方式が一般的となっている。
(4)ディスク媒体を支持しながら、ディスク回転機構であるスピンドルモータへと搬送し、位置付けを行う働きを有するディスクローディング機構部。
【0003】
図6は、上述(1)のディスク回転機構部をブロック図にて示したものである。
【0004】
図6において、ディスク回転機構部は、スピンドルモータなどのディスク回転手段301、ディスク回転手段301を駆動するための駆動手段302、ディスク回転機構部の制御を司る制御手段303、ディスク回転手段301の回転数を検出するための回転数検出手段304から構成されている。また、ディスク回転手段301には、ディスク媒体305が装着されている。
【0005】
CDやDVDの媒体自体は、再生専用媒体、記録可能媒体など、それぞれ何種類もの媒体が規格化されており、また、それらを使用することのできる回転数も非常に多岐にわたっている。
【0006】
こうした様々なディスク媒体規格に対応するために、従来、ディスク回転機構部は、その制御手段303内部において、各ディスク媒体に対して、ディスク回転手段301へ加える直流分の駆動力の基準値と、ゲイン定数、フィルタ定数等の制御設定値を有した制御系を構成している。
【0007】
ディスク装置のディスク回転機構部に何らかのディスク媒体が装着されると、そのディスクがどういった種類のディスクであるかの判別が行なわれる。そして、ディスク判別の結果に応じた制御設定値によって、装着されたディスク媒体を、あらかじめ初期セットアップ用として設定されている所定の回転数で回転させ、この時のディスク回転手段301の回転数変動レベルを、回転数検出手段304の出力から検出することによって、ディスク回転手段301に加える直流分駆動力を適正な値に調整する。こうすることによって、あらかじめ制御手段303内に設定されている所定の制御設定値を用いて、ディスク媒体の回転を必要精度内に制御することが可能となるものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、こうしたCDやDVDを利用して、現行のCD1倍速(CLV1.2m/s)のおよそ1/5程度という、極めて低い速度でディスクを回転させる応用的なディスクシステムが提案されている。
【0009】
通常、こうした低い回転数でディスクを回転させると、回転系としては慣性等の要因の影響度合いが著しく変化するために、不安定な状態となり易く、ディスク回転手段301の軸ロス等の負荷ばらつきなどや、ディスク回転手段301の駆動手段302となるモータドライバの特性ばらつきなどを含めた、制御対象のばらつきに対しても、十分安定で必要精度内に回転を制御できるだけの余裕を持つように、その制御手段303の制御系設定値を設定することが困難になってくる。
【0010】
すなわち、背景技術で述べたように、ディスク判別段階での直流分駆動力加算調整と、そのディスク判別結果に従った一律の制御系設定では、上記のようなディスク回転機構部の様々なばらつき要因を吸収して安定にディスクを回転させることが難しい。
【0011】
このような場合、ばらつき要因を排除するために、ディスク回転手段301であるスピンドルモータや駆動手段302であるモータドライバといった各部品の特性を測定して選別を行うといったこともしばしば行われるが、こうした対応策は、最終的には製品であるディスク装置のコストアップにつながることになるために、できる限り回避する必要がある。
【0012】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、ディスク媒体を極めて低速な回転数で回転させても、ディスク回転機構部の様々なばらつき要因を吸収して、十分安定で必要精度内にその回転を制御することができるようなディスク回転制御回路およびディスク回転制御方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0014】
本発明によるディスク回転制御回路は、ディスク装置におけるディスク媒体の回転制御を行うディスク回転制御回路であって、ディスク媒体を回転させるディスク回転手段にディスク媒体が装着された初期段階で、ディスク媒体の回転数を検出し、検出された回転数からディスク回転手段の回転制御用の直流分駆動力を調整し、その調整値に応じて、ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えるものである。
【0015】
また、本発明によるディスク回転制御方法は、ディスク装置におけるディスク媒体の回転制御を行うディスク回転制御方法であって、ディスク媒体を回転させるディスク回転手段にディスク媒体が装着された初期段階で、ディスク媒体の回転数を検出するステップと、検出された回転数からディスク回転手段の回転制御用の直流分駆動力を調整するステップと、その調整値、または調整値およびディスク媒体の使用される回転数に応じて、ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えるステップとを備えるものである。
【発明の効果】
【0016】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0017】
本発明によれば、低速回転時においても安定したディスク回転性能を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施の形態1)
本実施の形態のディスク回転制御回路は、図6に示すディスク装置のディスク回転機構部における制御手段303として構成される回路であり、ディスク装置においてディスク媒体305の回転制御を行っており、ディスク装置のディスク回転機構部の構成は図6と同様で、以下の説明では、図6に示す制御手段をディスク回転制御回路303として説明する。
【0020】
図1、図2、図6により、本発明の実施の形態1に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャート、図2は本発明の実施の形態1に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理における制御設定値の構造を示す図である。
【0021】
図2において、横軸は、ディスク回転手段301へ加える直流分駆動力のレベルの大きさを示しており、右方向に直流分駆動力が大きくなるものとして表している。また、縦軸には、ディスク回転手段301の回転数、すなわちディスク媒体の回転数を示しており、上方へ向かって回転数が高く(速く)なるように表している。図2に示す401の制御用設定値1および図2に示す402の制御用設定値2は、それぞれディスク回転手段301およびその駆動手段302を制御するためにディスク回転制御回路303に設定される制御用定数設定値であり、この制御用設定値1(401)と制御用設定値2(402)は、ある閾値Yという直流分駆動力の値を境界として区分設定される。
【0022】
まず始めに、ディスク回転制御回路303が制御を行うディスク装置に何らかのディスク媒体が装着されると、そのディスク媒体がどういった種類のディスク媒体であるかの判別が行なわれ、ディスク回転制御処理動作が開始する(S101)。
【0023】
まず、ディスク回転制御回路303は、ディスク媒体の装着時のディスク判別結果に応じた所定の回転数にてディスク回転手段301を回転させるように駆動手段302を動作させる(S102)。
【0024】
次に、ディスク回転時の実際の回転数変動を、回転数検出手段304の出力より検出することによって、ディスク回転手段301へ加える直流分駆動力を適正な値に調整し、この直流分駆動力の調整値をXとする(S103)。
【0025】
次に、S103により直流分駆動力の調整値Xが決まった後、その値を図2に示す直流分駆動力の閾値Yと比較する(S104)。S104での比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが閾値Yより小さい場合は、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値1(401)を選択(S105)して、ディスク回転制御回路303の制御用定数の設定を終了し、ディスク装置の次の処理へ移行する(S107)。
【0026】
また、S104での比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが閾値以上の場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値2(402)を選択(S106)して、ディスク回転制御回路303の制御用定数の設定を終了し、ディスク装置の次の処理へ移行する(S108)。
【0027】
以上述べたような、一連の制御用設定値の設定処理動作を行うにあたって、その初期に設定しておく暫定設定値としては、その制御系の状態に依存して、制御用設定値1(401)または制御用設定値2(402)いずれかを用いても良いし、暫定設定用として別の設定値を用意しても良い。
【0028】
また、本実施の形態では、制御用定数の設定値区分を、閾値Yを境界として2通りに設定したが、これは、ディスク媒体を含むディスク回転手段301の負荷ばらつきや、その駆動手段302およびディスク回転制御回路303をも含めた性能のばらつきの大きさ等を考慮して決定されるものであって、その条件によっては制御用設定値を3通り以上に区分されても良いことは明らかである。
【0029】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1において、直流分駆動力のレベルの閾値とディスク媒体の回転数の閾値により、ディスク回転制御回路303に設定される制御用定数設定値を区分設定するようにしたものであり、ディスク装置の構成は実施の形態1と同様である。
【0030】
図3〜図6により、本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路303のディスク回転制御処理について説明する。図3は本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路303のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャート、図4は本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路303のディスク回転制御処理における制御設定値の構造を示す図、図5は本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路303のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャートであり、使用するディスク媒体の回転数が逐次変化していく場合の動作を示している。
【0031】
図4において、実施の形態1における図2と同様に、横軸にディスク回転手段301へ加算する直流分駆動力レベルの大きさを示し、右方向に直流分駆動力レベルが大きくなるように表している。また同様に縦軸には、ディスク回転手段301の回転数(ディスク媒体の目標回転数)を示しており、上方へ向かって回転数が高く(速く)なるように表している。
【0032】
ここで、図4に示す501の制御用設定値A、図4に示す502の制御用設定値Bおよび図4に示す503の制御用設定値Cは、それぞれディスク回転手段301およびその駆動手段302を制御するためにディスク回転制御回路303に設定される制御用定数の設定値である。
【0033】
この制御用設定値B(502)と制御用設定値C(503)は、ある閾値Zという直流分駆動力の値を境界として区分されるよう設定されており、また、制御用設定値A(501)は、ある閾値Fというディスク回転手段301の回転数(ディスク媒体の目標回転数)のある値を境界として、制御用設定値B(502)および制御用設定値C(503)とは区分されている。
【0034】
まず始めに、ディスク回転制御回路303が制御を行うディスク装置に何らかのディスク媒体が装着されると、そのディスクがどういった種類のディスクであるかの判別が行なわれ、ディスク回転制御処理動作が開始する(S201)。
【0035】
ディスク回転制御回路303、ディスク媒体の装着時のディスク判別の結果に応じた所定の回転数にてディスク回転手段301を回転させるように駆動手段302を動作させる(S202)。
【0036】
次に、ディスク回転時の実際の回転数変動を、回転数検出手段304の出力より検出することによって、ディスク回転手段301へ加える直流分駆動力を適正な値に調整し、この直流分駆動力の調整値をXとする(S203)。
【0037】
次に、S203により直流分駆動力の調整値Xが決まった後、ディスク媒体をどの回転数にて使用するのかを判定する(S204)。そして、この使用回転数をTとして、図4に示す回転数の閾値Fとの比較を行う(S205)。S205での比較の結果、使用する回転数Tが回転数の閾値F以上(速い)の場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値A(501)を選択(S206)して、ディスク回転制御回路303の制御用定数の設定を終了し、ディスク装置の次の処理へ移行する(S207)。
【0038】
また、S205で使用する回転数Tが回転数の閾値Fより低い(遅い)場合には、S203で求めた直流分駆動力の調整値Xを、図4に示す直流分駆動力の閾値Zと比較する(S208)。S208での比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが、その閾値Zよりも小さい場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値B(502)を選択(S209)して、ディスク回転制御回路303の制御用定数の設定を終了し、ディスク装置の次の処理へ移行する(S210)。
【0039】
また、S208での比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが閾値Z以上の場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値C(503)を選択(211)して、ディスク回転制御回路303の制御用定数の設定を終了し、ディスク装置の次の処理へ移行する(S212)。
【0040】
以上述べたような、一連の制御用設定値の設定処理動作を行うにあたって、その初期に設定しておく暫定設定値としては、その制御系の状態に依存して、これら制御用設定値A(501)、制御用設定値B(502)または制御用設定値C(503)をそのまま用いても良いし、暫定初期設定用として別の設定値を用意しても良い。
【0041】
また、本実施の形態では、制御用定数の設定値区分を回転数によって2通り、DCオフセット値によって2通りとしたが、これは、ディスク媒体を含むディスク回転手段301の負荷ばらつきや、その駆動手段302およびディスク回転制御回路303をも含めた性能のばらつきの大きさ等を考慮して決定されるものであって、そのディスク装置条件によっては回転数条件、DCオフセット条件それぞれ3通り以上に区分しても良い。
【0042】
次に、使用するディスク媒体の回転数が逐次変化していくシステムである場合のディスク回転制御回路303の動作処理としては、図5に示すように、まず、図4に示すディスク回転制御回路303への制御用定数の設定が終了した後、処理を開始する(S601)。
【0043】
ディスク媒体への記録再生が行われる間、まず、そのディスク媒体の目標回転数Vを検出する(S602)。そして、この目標回転数Vと図4に示す回転数の閾値Fとの比較を行う(S603)。S603での比較の結果、目標回転数Vが回転数の閾値F以上(速い)の場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値A(501)を選択して、ディスク回転制御回路303の制御用定数を設定する(S604)。
【0044】
また、S603での比較の結果、目標回転数Vが図4に示す回転数の閾値Fより低い(遅い)場合には、初期設定時に求めた直流分駆動力の調整値Xを図4に示す直流分駆動力の閾値Zと比較する(S605)。S605での比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが、その閾値Zよりも小さい場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値B(502)を選択して、ディスク回転制御回路303の制御用定数を設定する(S606)。
【0045】
また、一方、S605の比較の結果、直流分駆動力の調整値Xが閾値Z以上の場合には、ディスク回転制御回路303用の制御用定数として制御用設定値C(503)を選択して、ディスク回転制御回路303の制御用定数を設定する(S607)。
【0046】
こうした一連の制御用定数の設定がされた後、ディスク回転数の更新がなされるか否かの確認を行う(S608)。S608で、ディスク回転数が更新される場合には、S602に戻り、再度その目標回転数Vの取り込みを行い、制御用定数の設定判定が繰り返し行われる。
【0047】
また、S608で、ディスク装置動作が終了するなどして、ディスク回転数が更新されなくなった場合においては、一連の制御用定数の設定処理が終了されて、次の処理へと移行する(S609)。
【0048】
こうした処理を行うことによって、様々な性能ばらつきの影響を吸収して、安定した回転性能を得ることが可能となる。
【0049】
以上の実施の形態1および実施の形態2によれば、ディスク媒体を含むディスク回転手段の負荷ばらつきや、駆動手段、ディスク回転制御回路303をも含めた性能ばらつきの影響を吸収して、低速回転時においても安定したディスク回転性能を得ることが可能となる。また、このために各部品の特性選別等による製品のコストアップを避けることができるものである。
【0050】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、ディスク状の媒体に様々な情報を記録、または読み出しを行うディスク装置のディスク回転機構部に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態1に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態1に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理における制御設定値の構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理における制御設定値の構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るディスク回転制御回路のディスク回転制御処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】ディスク装置のディスク回転機構部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0053】
301…ディスク回転手段、302…駆動手段、303…制御手段(ディスク回転制御回路)、304…回転数検出手段、305…ディスク媒体、401…制御用設定値1、402…制御用設定値2、501…制御用設定値A、502…制御用設定値B、503…制御用設定値C。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク装置におけるディスク媒体の回転制御を行うディスク回転制御回路であって、
前記ディスク媒体を回転させるディスク回転手段に前記ディスク媒体が装着された初期段階で、前記ディスク媒体の回転数を検出し、
検出された回転数から前記ディスク回転手段の回転制御用の直流分駆動力を調整し、
その調整値に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えることを特徴とするディスク回転制御回路。
【請求項2】
請求項1記載のディスク回転制御回路において、
前記ディスク媒体の使用される回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えることを特徴とするディスク回転制御回路。
【請求項3】
請求項2記載のディスク回転制御回路において、
前記ディスク媒体の使用される回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えた後、
前記ディスク媒体が回転している回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えることを特徴とするディスク回転制御回路。
【請求項4】
ディスク装置におけるディスク媒体の回転制御を行うディスク回転制御方法であって、
前記ディスク媒体を回転させるディスク回転手段に前記ディスク媒体が装着された初期段階で、前記ディスク媒体の回転数を検出するステップと、
検出された回転数から前記ディスク回転手段の回転制御用の直流分駆動力を調整するステップと、
その調整値、または前記調整値および前記ディスク媒体の使用される回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えるステップとを備えることを特徴とするディスク回転制御方法。
【請求項5】
請求項4記載のディスク回転制御方法において、
前記調整値および前記ディスク媒体の使用される回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えた後、
前記ディスク媒体が回転している回転数に応じて、前記ディスク回転手段を制御するための制御用設定値を選択、切り替えるステップを備えることを特徴とするディスク回転制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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