ディスク搬送装置
【課題】ディスク検出レバーによるディスクの傷付き防止と飛び出し防止を行いうるディスク搬送装置を提供する。
【解決手段】挿入されたディスク100が直接当接されるローラ6a〜6dによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、ローラ6a〜6dを各々支持して付勢しながら揺動する左右のローラアーム7a,7bと、ローラアーム7bに設けられてディスク100が挿入された際にその周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバー29と、ディスク検出レバー29により作動する操作部27a−1を有する検出スイッチ27aとを備え、ディスク検出レバー29は、ローラアーム7bにおけるローラ6a〜6d近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバー29の当接付勢方向を、搬送時のディスク100面方向に対してほぼ直交する方向(矢印リ方向)に構成した。
【解決手段】挿入されたディスク100が直接当接されるローラ6a〜6dによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、ローラ6a〜6dを各々支持して付勢しながら揺動する左右のローラアーム7a,7bと、ローラアーム7bに設けられてディスク100が挿入された際にその周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバー29と、ディスク検出レバー29により作動する操作部27a−1を有する検出スイッチ27aとを備え、ディスク検出レバー29は、ローラアーム7bにおけるローラ6a〜6d近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバー29の当接付勢方向を、搬送時のディスク100面方向に対してほぼ直交する方向(矢印リ方向)に構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク搬送装置に関し、特に、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し搬入するようにしたスロットイン方式の挿入時のディスク検出手段を有するディスク搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このようなディスク搬送装置におけるディスク挿入時のディスク検出手段を有するものとしては、下記のものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、段落番号「0070」において、「検出レバー64は、アーム本体61の凹部612内に配置され、当該アーム本体61の環状部6112に回動自在に取り付けられる。この検出レバー64は、ディスクDの端縁に当接して環状部6112を中心として回動し、前述の制御基板345に設けられたディスク挿入検出用のスイッチを入力する。この検出レバー64は、平面視略L字状に形成された平板状部材であり、当該検出レバー64には、開口部641、当接ピン642、押圧部(図示省略)、延出部643及び取付部644が形成され、引張ばね645が設けられている。」が記載されている。この文献には、ディスクDが挿入された際に、当接ピン642にディスクDが当接して、検出レバー64を回動することにより、ディスク挿入検出用のスイッチを入力するという内容が開示されている。そして、その検出レバー64は、引張ばね645により、水平方向で且つディスク挿入方向とは反対の方向に付勢されており、その付勢力は、ディスクDの周縁に当接ピン642により、ディスクDを搬出する方向へ作用する構成となっている。
【0004】
また、特許文献2においては、段落番号「0022」において、「検出器25は、ディスク12がディスク装置の内部に挿入された際に、ディスク12表裏の少なくとも一方に接触してディスク12を検出する。検出器25は、接触子である検出レバー26と、ローラ27と、検出手段である検出スイッチ29とを有しており、検出レバー26は、ディスク12表裏の面に平行でかつ挿脱の方向(ディスク挿入方向V)に直交する回動軸30回りで揺動する。ローラ27は、検出レバー26の先端に設けられ、回動軸30と同方向の軸31回りで回動する。検出器25は、ディスク12の上面12aに接触し、回動軸30を中心に揺動して、ディスク12を検出するよう機能する。回動軸30には付勢手段であるコイルバネ32が外挿され、コイルバネ32は一端が回動軸30に固定され他端が検出レバー26に固定されて、検出レバー26の先端をディスク12に接触させる方向に付勢している。」が記載されている。すなわち、この文献には、検出スイッチ29を有すると共に、回動軸30を支点として回動し、検出レバー26の先端が常にディスク12の上面12aに接触するよう、コイルバネ32により付勢されているという内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−64518号公報
【特許文献2】特開2006−202404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来例では、特許文献1における検出レバー64は、ディスク挿入方向に対して、引張ばね645により水平方向に付勢され、その付勢力は、ディスクの挿入時に当接ピン642により、ディスクの周縁に水平方向に作用する構成となっている。このため、ディスクは、挿入時においても、排出時においても、ローラによる挟持が無い状態において、当接ピン642によって飛び出す方向に付勢されており、このディスクが飛び出さないようにするためには、別途のブレーキ手段を構成するか、スリットを形成した防塵カバーの弾性保持力を強くする等の必要があるという問題があった。
【0007】
また、特許文献2においては、検出レバー26の先端が常にディスク12の上面12aに接触するもので、その左右における配置位置の関係上、ディスクの端縁部のみでなく、記録面位置においても接触せざるをえない状態で、ディスク記録面を傷つけるおそれがあるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題を解決し、ディスクを挿入口に排出した場合に、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーのばねによる付勢力が、ディスクを排出方向に移動させて落下させることがなく、また、ディスクが装置内に挿入された際に、挿入開始から搬送完了までのディスクの搬送時の広範囲に渡って、ディスク検出レバーがディスクの面やエッジと摺動することのないディスク搬送装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のディスク搬送装置は、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向に構成したものである。
【0010】
これにより、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力によってディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合に落下を防止することができる。また、装置内にディスクが挿入された際に、ディスクの周縁が当接することによりディスク検出レバーが回動するが、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することを防止できる。
【発明の効果】
【0011】
上記の構成によれば、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力がディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合にディスクが排出方向に移動して落下することを防止することができ、品質の確保が可能となり、さらに、挿入口からのディスク排出量を増加させ、ディスクの挿入・取り出しが容易な装置とすることも可能となる。また、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することはなく、ディスクに埃や傷が付くという問題をなくすことができるディスク搬送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1にかかるディスク搬送・装着装置のディスク装置本体とこれに挿入されるディスクを示す外観斜視図
【図2】同ディスク装置全体を構成する部品を一部ユニット化して示す分解斜視図
【図3】同筐体及び一部の構成部分を除いた各構成部品をメカシャーシに取り付けた状態の上面図
【図4】同両筐体を取り除いた状態におけるディスクを挿入直後の上面図
【図5】同状態におけるディスク搬入の搬送途中段階の上面図
【図6】同状態におけるディスクを再生可能な位置まで搬入した上面図
【図7】同ローラアームとリンクアームの上面図
【図8】(a)同ローラベースとリンクアームを含むローラアームが閉じた状態の下面図、(b)同ローラアームが開いた状態の下面図
【図9】同ディスク検出レバーの斜視図
【図10】(a)同ディスク検出レバーが検出スイッチに作用する前の側面図、(b)同ディスク検出レバーが検出スイッチに作用した後の側面図
【図11】同ローラアームを保持するローラベースの斜視図
【図12】(a)同ディスク装置の挿入口を含む正面図、(b)同部分拡大正面図
【図13】(a)同ターンテーブルの下降状態のスライドカムとの関係を示す右方向斜視図、(b)同左方向斜視図
【図14】同ターンテーブルの下降状態のスライドカムとリンクアームとの関係を示す上面図
【図15】(a)同ターンテーブルの上昇状態のスライドカムとの関係を示す右方向斜視図、(b)同左方向斜視図
【図16】同ターンテーブルの上昇状態のスライドカムとリンクアームとの関係を示す上面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明のディスク搬送装置の実施形態1について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のディスク搬送装置を有するディスク装置本体とこれに挿入されるディスクを示す外観斜視図、図2はディスク装置全体を構成する部品を一部ユニット化して示す分解斜視図である。ここで、図1では水平配置された例を示し、図2では水平配置の分解斜視図としたが、当該装置自体は縦・横配置のどちらにも対応できるものであり、以下は、便宜上、「左右」、「上下」や「昇降」等の表現で説明する。
【0014】
図1において、1は装置本体を構成する上カバーとしての第1の筐体、2は同下カバーとしての第2の筐体であり、両筐体1,2で構成される装置本体の正面にディスク挿入用開口部1aを設け、その開口部1aは防塵カバー3により塞がれる構成となっている。この図1に示すように、開口部1aにおいて、防塵カバー3を弾性変形させながらディスク100を直接挿入することにより、このディスク100は、内部に構成されたディスク搬送装置の作用で、記録再生可能な所定の位置まで搬送される。ここで、図示するディスク100は大径ディスクである12cmディスク、ディスク200は小径ディスクである8cmディスクを示している。
【0015】
図2に示すように、ディスク装置全体としては、前述した筐体1,2の内部に有するディスク回転駆動・再生装置及びディスク搬送装置と、これらに関連する機構部品が構成されている。防塵カバー3は、第1の筐体1の開口部1aを塞ぐようにその内側に配置され、この防塵カバー3は、フェルト等の弾性材シート3aを備え、そのほぼ中央部にディスク100を挿入し通過させるためのスリット3bが形成されている。防塵カバー3の装置内側に対向する位置には、挿入されるディスク100(200)の上側をガイドする上ガイド4と下側をガイドするローラベース5のガイド部5aが設けられている。ローラベース5は、挿入されたディスク100(200)を装置内部に搬送するガイド及び駆動力伝達手段となるゴムローラ6a〜6dを有する一対のローラアーム7a,7bを、回動自在に保持している。右側の一対のゴムローラ6a,6bはローラアーム7aに回動自在に設けられており、左側の一対のゴムローラ6c,6dはローラアーム7bに固定されている。そして、回動自在なゴムローラ6a,6bに一体に設けたローラギア6e,6fに対し、ローラアーム7aに設けたギア8a〜8cよりなるギア列8を介して、駆動源のモータ9の駆動力が伝達される。その駆動力は、モータ9の駆動力をウォームギア9a及びギア10a〜10eよりなるギア列10を介し、ギア10aからギア8cに伝達され、かつその伝達はクラッチプレート11の回動によりギア10bと10cの噛み合いが切り離されることにより切り換えられるようになっている。その際、モータ9の駆動力は、ギア10dからギア10fのみへの伝達となり、ギア10fと一体に形成されたピニオン10gを介し、後述するスライドカム16を駆動するようになっている。このような搬送装置は、メカシャーシ12に、必要に応じて回動自在又は摺動可能に保持構成されている。
【0016】
また、図2に示すように、ディスク装置は、スピンドルモータを一体に構成してディスク100(200)を載置するターンテーブル13と、光ピックアップ14を有するトラバース15を備えている。そして、このトラバース15は、昇降可能な構成とすると共に、フローティング支持されており、挿入されたディスクを装着してその再生を行うことができるようになっている。
【0017】
16はメカシャーシ12の右側に摺動自在に設けられたスライドカムであり、メカシャーシ12の下部に回動自在に支持されたリンクアーム17を介して、メカシャーシ12の左側に摺動自在に設けられたスライドカム18と連結されており、スライドカム16とスライドカム18が同期して相互に逆方向に摺動するように構成されている。19はトラバース15の一方を支持する中間シャーシであり、メカシャーシ12にピン19a,19bで回動自在に設けると共に、スライドカム16,18に形成した昇降カム(後述する)と係合するピン19c,19dが設けられている。この構成により、スライドカム16,18をスライドすることによって、中間シャーシ19を、ピン19a,19bを中心としてピン19c,19d側を上下方向に回動して昇降する構成となっている。
【0018】
トラバース15は、中間シャーシ19の前方にフローティングゴム20a,20bを介して、左右それぞれ1ヶ所固定されており、その後部はフローティングゴム20c,20dを介してメカシャーシ12に固定されている。この構成により、スライドカム16,18のスライドによる中間シャーシ19の上下方向の回動動作に伴い、トラバース15はフローティングゴム20d,20c側を中心とする回動動作を行い、それに伴ってターンテーブル13部分が昇降動作を行えるようになっている。
【0019】
21はディスクを保持するクランパであり、ターンテーブル13と対向する上部において、ディスク100(200)をターンテーブル13にクランプするように設けられている。ターンテーブル13にはマグネットが設けられており、クランパ21に設けられた鉄製のヨーク21aにより、クランパ21がターンテーブル13に磁力により引っ張られてディスク100(200)を挟み込むように構成されている。このクランパ21は、筐体1内にトラバース15の上部を覆うように配置されたアッパーベース22に形成された開口部22aより、ターンテーブル13に対向して装着/離脱されるように設けられており、アッパーベース22上に設けられた左右のクランパリフタ23a,23bの移動によりその装着/離脱が行われるようになっている。
【0020】
アッパーベース22には、その下面側に、ディスクのセンタリングを行うセンタリング部材24と、ディスクの搬送を検出しトラバース15の昇降動作へ切り換えるためのトリガレバー25とが、摺動・回動自在に設けられている。また、挿入されたディスクをターンテーブル13とクランパ21の間に高さを安定して保持するためのガイドレバー26が、回動自在に保持されている。ここで、アッパーベース22はメカシャーシ12に固定され、メカシャーシ12は両筐体1,2に挟み込まれて固定される構成となっている。
【0021】
また、図2において、27aはディスク挿入用開口部1aにディスクを挿入した際にこれを検出する検出スイッチ、27bはディスクの排出時にローディング終了を検出する検出スイッチ、27cはディスクを再生可能な位置に搬送した際に検出する検出スイッチであり、ローラアーム7bと対向する位置の基板27上に設けられている(図3参照)。28aと28bはローラベース5に回動自在に設けられたリンクアームであり、この両者によりローラアーム7a、7bは同期して回動するようにローラベース5に設けられている。29はローラアーム7bに設けられたディスク検出レバーであり、検出スイッチ27aを作動させるものである。
【0022】
次に、図3について説明する。この図3は、図2に示す全体構成の中で、筐体1,2、ローラアーム7a,7bを含むローラベース5部分及びアッパーベース22とその構成部分を除いた各構成部品を、メカシャーシ12に取り付けた状態の上面図を示す。
【0023】
図3に示すように、ターンテーブル13と光ピックアップ14は、トラバース15上でディスク装置のほぼ中央に配置され、トラバース15を両側から挟むように中間シャーシ19が配置されている。この中間シャーシ19の右側にスライドカム16、左側にスライドカム18を、メカシャーシ12の両側において、ディスクの搬送方向と同じ前後方向(矢印イ及びロ方向)にスライド自在に配置している。初期状態では、メカシャーシ12との間に張設されたバネ16jにより、スライドカム16は矢印イ方向、スライドカム18はリンクアーム17を介して矢印ロ方向に付勢されている。中間シャーシ19は、そのスライドカム16,18に形成した昇降カム16a,18aに左右のピン19c,19dを係合し、左右のピン19a,19bをメカシャーシ12に形成した軸受部12a,12bに回動自在に保持している。この構成により、スライドカム16,18をスライドすることによって、中間シャーシ19を、ピン19a,19bを中心としてピン19c,19d側を上下方向に回動して昇降する構成となっている。
【0024】
ここで、スライドカム16,18のスライドは、後述するディスクの挿入によりその搬送力でトリガレバー25が回動し、スライドカム16が矢印ロ方向に若干スライドさせられることによってラック30がピニオン10gに噛み合うことにより、モータ9の駆動力をウォームギア9a及びギア10e−10d−10fを介し、そのギア10fと同軸のピニオン10gを回転し、行うことができるようになっている。このピニオン10gの回転により、噛み合うラック30を介して、スライドカム16が矢印ロ方向に更にスライドし、このスライドに伴って、リンクアーム17を介してスライドカム18を矢印イ方向に移動させる構成となっている。
【0025】
すなわち、モータ9の駆動によって、ディスクを搬送し、ディスクが再生可能な位置まで搬送されると、トリガレバー25の作用とモータ9の駆動力の伝達切換によって、スライドカム16,18をスライドさせ、中間シャーシ19及びトラバース15を昇降させ、ターンテーブル13上にディスクを装着し、再生可能状態とすることができる。
【0026】
次に、ディスクを挿入して再生可能な位置まで搬送する搬送装置部分の構成について説明する。図4〜図6は、ディスクの搬送状態を示すため、両筐体1,2と、上ガイド4を含むアッパーベース22を除いた状態の図である。
【0027】
図4は、大径ディスク100を挿入した直後の状態であり、この時ディスク100は右側の一対のゴムローラ6a,6b及び左側の一対のゴムローラ6c,6dに当接しており、ローラアーム7bに設けられたディスク検出レバー29がディスク100によって回動することにより、検出スイッチ27aを作動させることによってディスク100の挿入が検出された状態である。この状態で、検出スイッチ27aの作動によりモータ9が動作を開始し、ギア列10とギア列8を介して、ゴムローラ6a,6bを駆動することになるが、この駆動ローラとしてのゴムローラ6a,6bが矢印ハ方向に回動することにより、そのゴムローラ6bの回転駆動力及び摩擦力と、もう一方の回動しないゴムローラ6c,6dのうち一つのゴムローラ6dの摩擦力とによって、ゴムローラ6dを回動中心として、ディスク100は矢印ニ方向に回動することとなる。
【0028】
ゴムローラ6bの回転駆動力により、ゴムローラ6dを中心に回動することによりディスク100は矢印イ方向に搬送され、この移動によりゴムローラ6bと6d間はディスク100によって押し広げられるので、一対のローラアーム7a,7bは矢印ホ方向及び矢印ヘ方向、すなわち開く方向に回動する。このように、ローラアーム7a,7bが開くことにより、ゴムローラ6a,6cは、一旦、ディスク100の周縁から離れるが、図5に示す状態で共に当接する状態となる。
【0029】
図5はゴムローラ6a,6b,6c及び6dの全てがディスク100と当接した状態であり、図4の挿入した直後のディスク位置100Aから、再生可能なディスク位置100C(図6)まで搬送される過程で、この図5に示すディスク位置100Bは、ディスク100の回転駆動がゴムローラ6bと6dによる駆動からゴムローラ6aと6cによる駆動に切り換えられる位置である。この位置からディスク位置100Cまでは、ゴムローラ6aの回転駆動力で、ゴムローラ6cの位置を中心として、ディスク100は矢印ニ方向に回動しながら更に矢印イ方向搬送されることになる。そして、ディスク100が図6に示すディスク再生可能な位置まで搬送されると、この位置が検出スイッチ27cにより検出されることにより、モータ9によるディスク100の搬送は停止される。
【0030】
また、このディスク100の搬送においては、図2で示したガイドレバー26によりその厚み方向が保持されながら搬送され、センタリング部材24によって左右方向の位置が決定され、トリガレバー25によってディスク100の搬送完了位置、すなわちディスク位置100Cが検出される。この図6に示すディスク位置100Cにおいて、トリガレバー25の作用により、モータ9による駆動力の伝達が、ディスク100の搬送駆動からスライドカム16,18の駆動に切り換えられ、ディスク装着動作が行われる。ここで、その切換の過程で、図6に示すように、ディスク100をゴムローラ6aと6cによって挟持している状態は、スライドカム16,18の移動に連動して切り離され、クランプ動作に支障が無いようになっている。
【0031】
そして、図2及び図3で説明したように、スライドカム16,18がスライドすることにより、中間シャーシ19を上下方向に回動し、トラバース15の回動動作を行い、それに伴ってターンテーブル13部分をアップ動作すると共に、クランパ21によりディスク100をクランプことにより、ディスク100を再生可能な状態とすることができる構成となっている。その詳細な説明は後述する。
【0032】
次に、ディスク100の排出時について説明する。再生可能な状態にあるディスク100のクランプ状態の解除、トラバース15の下降動作を行い、再度ゴムローラ6aと6cによって挟持することにより、ディスク100を排出可能な図6の状態とすることができる。そして、ゴムローラ6aと6bには、モータ9により挿入搬送時とは逆の駆動力が伝達され、図4〜図6に示す矢印ハ方向とは逆方向の駆動力により、ゴムローラ6aと6cによる駆動で排出の搬送を開始する。ディスク100を図4〜図6に示す矢印ニ方向とは逆方向に回動させながら搬送することになる。ディスク位置100Cから図5に示すディスク位置100Bまでは、ゴムローラ6aの回転駆動力で、ゴムローラ6cの位置を中心として、ディスク100を矢印ニ方向とは逆方向に回動しながら搬送し、ゴムローラ6a,6b,6c及び6dの全てがディスク100と当接した状態となる。この図5から図4の状態までは同様にゴムローラ6bと6dによる駆動で搬送し、図4に示す状態となる。そして、図4はディスク排出時にディスク100が、ユーザの手指によって取り出しが可能な状態であり、この状態で、ゴムローラ6a〜6dによる挟持及び摩擦力と、防塵カバー3の弾性による摩擦力で飛び出すことなく保持されるようになっている。
【0033】
ここで、ローラアーム7a及び7bについて、図7及び図8に基づき説明する。ローラアーム7a及び7bは、ローラベース5に対し、回動軸7a−1及び7b−1を中心に、リンクアーム28a及び28bにより同期して回動するように設けられており、前述した図4〜図6に示したディスク100に対するゴムローラ6a〜6dの当接が可能なように構成されている。このため、ローラアーム7a及び7bは、前述したディスク100による拡開する矢印ホ方向及び矢印ヘ方向と逆の方向、すなわち矢印ト方向及び矢印チ方向に付勢するためのねじりコイルバネ7a−2及び7b−2を設けている。この付勢力によって、ゴムローラ6a,6bと6c,6dとによりディスク100を挟み込み、常に一定の押圧力で当接しながら搬送できるように構成されている。
【0034】
次に、ディスク検出レバー29について、図9及び図10(a)(b)に基づいて詳細に説明するが、このディスク検出レバー29は、前述した図4〜図7に示すように、ローラアーム7bにおいて、一対のゴムローラ6c,6d間に配置されており、かつその両側には挿入されたディスク100の厚み方向を規制するディスク規制部材41,42を設けている。そして、ディスク検出レバー29は、その外観は図9に示すように構成され、図10(a)(b)に示すようにローラアーム7bに取り付けられており、同(a)図はディスク100を挿入してディスク検出レバー29によって検出する直前の状態の側面図、同(b)図はディスク検出レバー29によって検出した直後の状態の側面図である。
【0035】
ディスク検出レバー29は、ディスク100に接触する当接面を有するカム部29aと、ローラアーム7bに回動自在に支持するための回動軸29bと、検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧して作動させるための押圧部29cと、このディスク検出レバー29をディスク面方向に対してほぼ直交する方向(矢印リ方向)に回動付勢するバネ43を係合する係合部29dを設けている。このディスク検出レバー29は、図10(a)に示すように、ローラアーム7bに形成した取付孔7b−3に挿入された状態に配置されており、その取付孔7b−3の縁部に形成された軸受部7b−4に回動軸29bを回動自在に支持している。そして、この状態で、ディスク検出レバー29は、バネ43により、矢印リ方向(すなわちディスク100の平面方向に対してほぼ直交する方向)に回動方向が付勢されている。この付勢力は、ローラアーム7bに形成した取付孔7b−3の縁部に形成された規制部7b−5に、ディスク検出レバー29の押圧部29c先端を当接することにより規制され、図示状態を保持している。
【0036】
ディスク規制部材41は、挿入されたディスク100の周縁をガイドする傾斜ガイド41aを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制してゴムローラ6c,6dの当接部と同一面とする係合部41bを有している。このディスク規制部材41により、ディスク100の周縁をゴムローラ6c,6dに位置決めすると共に、ディスク検出レバー29に対する位置決めを行うように構成している(図10で表示はされないが、ディスク規制部材42も同様の構成としている。)。つまり、挿入されたディスク100は、ディスク規制部材41,42によって、その厚み方向が規制されて、ディスク検出レバー29との相対位置が正確に位置決めされている。
【0037】
次に、このようなディスク検出レバー29の構成において、ディスク100を挿入した場合について説明する。
【0038】
まず、(a)図の状態は、ディスク100の挿入途中の段階で、ディスク検出レバー29によって検出する直前の状態あり、この状態では、未だディスク検出レバー29のカム部29aにディスク100は接触してしないため、押圧部29cは検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧していないので、検出スイッチ27aは作動せずOFF状態にある。そして、ディスク100を更に挿入することにより、(b)図の状態、すなわち、ディスク100が右側の一対のゴムローラ6a,6b及び左側の一対のゴムローラ6c,6dに当接した状態(前述した図4と同じ状態)となる。
【0039】
この(b)図の状態では、(a)図の状態で矢印リ方向に付勢されていたディスク検出レバー29は、ディスク100の周縁がカム部29aに当接してその傾斜部を摺動しながら押圧することにより、ディスク検出レバー29は、バネ43による矢印リ方向の付勢力に抗して、回動軸29bを中心に矢印ヌ方向に回動する。この回動により、押圧部29cが検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧し、検出スイッチ27aが作動してON状態になることで、ディスク100の挿入が検出され、モータ9が動作を開始し、ディスク100の搬送が開始される。
【0040】
ここで、ディスク100は、ゴムローラ6c,6dとともにローラアーム7bのディスク規制部材41の係合部41bと周縁が係合し、ディスク面方向と直交する厚み方向が規制されているので、ディスク検出レバー29の押圧部29cによる検出スイッチ27aの操作部27a−1の押し量を安定させることができる。また、ディスク100が、矢印イ方向に搬送されるに従って、搬送状態は、前述した図4から、図5及び図6へと変化するが、ディスク100の周縁とディスク検出レバー29のカム部29aとの係合は、ディスク100の周縁の一部の範囲が接触するのみである。つまり、ディスク検出レバー29の位置は、ローラアーム7bにおいてゴムローラ6c,6d間にあり、ディスク100の搬送時の当該ディスク100の動きは、ゴムローラ6c又はゴムローラ6dを中心とする回動により搬送されるので、接触する部分は周縁であり、かつ、ディスク100とディスク検出レバー29の押圧部29cとの相対的な移動は、挿入開始からディスクの搬送完了位置までほとんど無い状態で搬送可能である。
【0041】
図11は、挿入されるディスク100(200)の下側をガイドするローラベース5を示すものであり、前述した挿入口のガイド部5aの他、挿入後のディスク100(200)の前面縁部の下面をガイドする下面ガイド部5bと、前述した一対のローラアーム7a,7bに支持されたゴムローラ6a〜6d及びディスク検出レバー29を、ディスク挿入・搬送面上に配置するための、貫通孔ガイド5c〜5e及び切欠ガイド5f,5gを形成している。ここで、ガイド部5aは、挿入されるディスク100(200)の記録面が接触して傷付くのを防止するため、挿入されるディスク平面に対して、中央部が最も低く、両側が高くなるように、緩やかな弓形に湾曲した形状に構成している。これにより、挿入されるディスク100(200)は、その両端縁の下側部分が接触しながら挿入されることとなる。
【0042】
図12(a)(b)は、筐体1,2と防塵カバー3を除いた状態の正面図であり、拡大して示す(b)図には挿入されるディスク100を示している。この図から明らかなように、ディスク100(200)を挿入する挿入口を構成する上ガイド4とローラベース5のガイド部5aは、それぞれ上下方向に緩やかな弓形に湾曲した形状としたガイド面を構成し、その両者間のほぼ中央部を、挿入されるディスク100(200)の搬送中心としている。そして、この搬送中心の同一平面上に、前述した、ゴムローラ6a〜6dのディスク当接部分が位置し、ディスク検出レバー29のカム部29aが臨み、ディスク規制部材41,42が臨んでおり、この上ガイド4とローラベース5のガイド部5aにガイドしてディスク100(200)を挿入するのみで、ディスク100(200)の厚み方向を規制しながら前述したディスク検出レバー29により検出することができる。なお、この図12に示す状態で、ターンテーブル13の頂部は、ディスク100(200)の挿入に支障がない、下方に位置している。
【0043】
次に、図13〜図16に基づいて、前述したターンテーブル13の昇降動作について説明する。
【0044】
図13及び図14は、ターンテーブル13が下降した状態にあり、ディスクが挿入されていない待機状態である。この状態では、スライドカム16はバネ16jにより、矢印イ方向に付勢されている。一方、リンクアーム17に連結されたスライドカム18は、軸17aを中心に回動自在なこのリンクアーム17の作用により、同じバネ16jにより、逆の矢印ロ方向に付勢されている。この状態では、ターンテーブル13が下降した状態にあるため、ディスクが挿入可能となっており、前述した図12の正面図に示す状態となっている。図14において、スライドカム18に形成した突出部18bは、ディスクを再生可能な位置にスライドした際に検出する検出スイッチ27cに当接するものである。また、この図13及び図14の状態は、前述したようにディスクが挿入され、再生可能に位置に搬送され、トリガレバー25の押圧部25bにより、スライドカム16が押圧されてラック30がピニオン10gに噛み合ってスライドを開始するまで継続される。
【0045】
そして、モータ9の駆動力が、ピニオン10gからラック30を介してスライドカム16に伝達されることにより、スライドカム16をスライドし、スライドカム16の昇降カム16a及びスライドカム18の昇降カム18a、中間シャーシ19の左右ピン19c,19dを介して、中間シャーシ19を上昇させてターンテーブル13を上昇させ、前述した作用により、ディスクの装着完了状態となる。その上昇完了状態を示すのが、図15及び図16である。
【0046】
図15及び図16は、前述した図6のディスク装着の完了状態であり、スライドカム16,18は、スライドカム18に形成した突出部18bが検出スイッチ27cに当接することにより、当該位置を検出してモータ9によるラック30の駆動を停止し、その噛み合いのまま保持された状態である。この状態は、装着されたディスクの排出が指示され、モータ9が逆転駆動を開始して、ラック30に装着時とは逆方向の駆動力が伝達されるまで維持される。
【0047】
本実施の形態のディスク搬送装置は、以上説明したように、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向としたものであり、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力によってディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合に落下を防止することができると共に、装置内にディスクが挿入された際に、ディスクの周縁が当接することによりディスク検出レバーが回動するが、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することを防止できるという作用を有する。
【0048】
また、本実施の形態のディスク搬送装置は、ローラアームのディスク検出レバーの近傍には、挿入されたディスクの厚み方向を規制するディスク規制部材を設けており、前記ディスク規制部材は、挿入されたディスクの周縁をガイドする傾斜ガイドを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制して前記ガイドローラの当接部と同一面とする係合部を有し、前記ディスク規制部材により、ディスクの周縁を前記ガイドローラに位置決めすると共に、前記ディスク検出レバーに対する位置決めを行うように構成したものであり、ディスク規制部材によりディスク検出レバーに作用するディスクの位置を正確に位置規制することができるという作用を有する。
【0049】
また、本実施の形態のディスク搬送装置は、前記ディスク検出レバーを設けたローラアーム側のガイドローラは、他方の駆動ローラによるディスクの駆動時に当該ディスクとの当接部を回動中心としてガイドしながらディスクを搬送するように構成したものであり、ディスクに当接するディスク検出レバーは、ディスク搬送中に当該ディスクとの当接位置がほぼ移動することなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生しないという作用を有する。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明のディスク装置は、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し搬入するようにしたスロットイン方式の挿入時のディスク検出手段を有するディスク搬送装置として、特に、CDやDVD等のディスク状の記録媒体を、トレイを用いずに装置内にローディングするスロットインローディング機構を備えるディスク装置に有用である。
【符号の説明】
【0051】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 防塵カバー
5 ローラベース
6a〜6d ゴムローラ
6e、6f ローラギヤ
7a、7b ローラアーム
8a〜8c 伝達ギヤ
9 モータ
10a〜10f 伝達ギヤ
12 メカシャーシ
13 ターンテーブル
15 トラバース
16、18 スライドカム
17 リンクアーム
19 中間シャーシ
21 クランパ
22 アッパーベース
24 センタリング部材
25 トリガレバー
26 ガイドレバー
27
27a 検出スイッチ
27a−1 検出スイッチ27aの操作部
29 ディスク検出レバー
29a カム部
29b 回動軸
29c 押圧部
41,42 ディスク規制部材
43 ディスク検出レバーを回動付勢するバネ
100 大径ディスク
200 小径ディスク
リ ディスク検出レバーの付勢方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク搬送装置に関し、特に、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し搬入するようにしたスロットイン方式の挿入時のディスク検出手段を有するディスク搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このようなディスク搬送装置におけるディスク挿入時のディスク検出手段を有するものとしては、下記のものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、段落番号「0070」において、「検出レバー64は、アーム本体61の凹部612内に配置され、当該アーム本体61の環状部6112に回動自在に取り付けられる。この検出レバー64は、ディスクDの端縁に当接して環状部6112を中心として回動し、前述の制御基板345に設けられたディスク挿入検出用のスイッチを入力する。この検出レバー64は、平面視略L字状に形成された平板状部材であり、当該検出レバー64には、開口部641、当接ピン642、押圧部(図示省略)、延出部643及び取付部644が形成され、引張ばね645が設けられている。」が記載されている。この文献には、ディスクDが挿入された際に、当接ピン642にディスクDが当接して、検出レバー64を回動することにより、ディスク挿入検出用のスイッチを入力するという内容が開示されている。そして、その検出レバー64は、引張ばね645により、水平方向で且つディスク挿入方向とは反対の方向に付勢されており、その付勢力は、ディスクDの周縁に当接ピン642により、ディスクDを搬出する方向へ作用する構成となっている。
【0004】
また、特許文献2においては、段落番号「0022」において、「検出器25は、ディスク12がディスク装置の内部に挿入された際に、ディスク12表裏の少なくとも一方に接触してディスク12を検出する。検出器25は、接触子である検出レバー26と、ローラ27と、検出手段である検出スイッチ29とを有しており、検出レバー26は、ディスク12表裏の面に平行でかつ挿脱の方向(ディスク挿入方向V)に直交する回動軸30回りで揺動する。ローラ27は、検出レバー26の先端に設けられ、回動軸30と同方向の軸31回りで回動する。検出器25は、ディスク12の上面12aに接触し、回動軸30を中心に揺動して、ディスク12を検出するよう機能する。回動軸30には付勢手段であるコイルバネ32が外挿され、コイルバネ32は一端が回動軸30に固定され他端が検出レバー26に固定されて、検出レバー26の先端をディスク12に接触させる方向に付勢している。」が記載されている。すなわち、この文献には、検出スイッチ29を有すると共に、回動軸30を支点として回動し、検出レバー26の先端が常にディスク12の上面12aに接触するよう、コイルバネ32により付勢されているという内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−64518号公報
【特許文献2】特開2006−202404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来例では、特許文献1における検出レバー64は、ディスク挿入方向に対して、引張ばね645により水平方向に付勢され、その付勢力は、ディスクの挿入時に当接ピン642により、ディスクの周縁に水平方向に作用する構成となっている。このため、ディスクは、挿入時においても、排出時においても、ローラによる挟持が無い状態において、当接ピン642によって飛び出す方向に付勢されており、このディスクが飛び出さないようにするためには、別途のブレーキ手段を構成するか、スリットを形成した防塵カバーの弾性保持力を強くする等の必要があるという問題があった。
【0007】
また、特許文献2においては、検出レバー26の先端が常にディスク12の上面12aに接触するもので、その左右における配置位置の関係上、ディスクの端縁部のみでなく、記録面位置においても接触せざるをえない状態で、ディスク記録面を傷つけるおそれがあるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題を解決し、ディスクを挿入口に排出した場合に、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーのばねによる付勢力が、ディスクを排出方向に移動させて落下させることがなく、また、ディスクが装置内に挿入された際に、挿入開始から搬送完了までのディスクの搬送時の広範囲に渡って、ディスク検出レバーがディスクの面やエッジと摺動することのないディスク搬送装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のディスク搬送装置は、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向に構成したものである。
【0010】
これにより、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力によってディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合に落下を防止することができる。また、装置内にディスクが挿入された際に、ディスクの周縁が当接することによりディスク検出レバーが回動するが、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することを防止できる。
【発明の効果】
【0011】
上記の構成によれば、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力がディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合にディスクが排出方向に移動して落下することを防止することができ、品質の確保が可能となり、さらに、挿入口からのディスク排出量を増加させ、ディスクの挿入・取り出しが容易な装置とすることも可能となる。また、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することはなく、ディスクに埃や傷が付くという問題をなくすことができるディスク搬送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1にかかるディスク搬送・装着装置のディスク装置本体とこれに挿入されるディスクを示す外観斜視図
【図2】同ディスク装置全体を構成する部品を一部ユニット化して示す分解斜視図
【図3】同筐体及び一部の構成部分を除いた各構成部品をメカシャーシに取り付けた状態の上面図
【図4】同両筐体を取り除いた状態におけるディスクを挿入直後の上面図
【図5】同状態におけるディスク搬入の搬送途中段階の上面図
【図6】同状態におけるディスクを再生可能な位置まで搬入した上面図
【図7】同ローラアームとリンクアームの上面図
【図8】(a)同ローラベースとリンクアームを含むローラアームが閉じた状態の下面図、(b)同ローラアームが開いた状態の下面図
【図9】同ディスク検出レバーの斜視図
【図10】(a)同ディスク検出レバーが検出スイッチに作用する前の側面図、(b)同ディスク検出レバーが検出スイッチに作用した後の側面図
【図11】同ローラアームを保持するローラベースの斜視図
【図12】(a)同ディスク装置の挿入口を含む正面図、(b)同部分拡大正面図
【図13】(a)同ターンテーブルの下降状態のスライドカムとの関係を示す右方向斜視図、(b)同左方向斜視図
【図14】同ターンテーブルの下降状態のスライドカムとリンクアームとの関係を示す上面図
【図15】(a)同ターンテーブルの上昇状態のスライドカムとの関係を示す右方向斜視図、(b)同左方向斜視図
【図16】同ターンテーブルの上昇状態のスライドカムとリンクアームとの関係を示す上面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、本発明のディスク搬送装置の実施形態1について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のディスク搬送装置を有するディスク装置本体とこれに挿入されるディスクを示す外観斜視図、図2はディスク装置全体を構成する部品を一部ユニット化して示す分解斜視図である。ここで、図1では水平配置された例を示し、図2では水平配置の分解斜視図としたが、当該装置自体は縦・横配置のどちらにも対応できるものであり、以下は、便宜上、「左右」、「上下」や「昇降」等の表現で説明する。
【0014】
図1において、1は装置本体を構成する上カバーとしての第1の筐体、2は同下カバーとしての第2の筐体であり、両筐体1,2で構成される装置本体の正面にディスク挿入用開口部1aを設け、その開口部1aは防塵カバー3により塞がれる構成となっている。この図1に示すように、開口部1aにおいて、防塵カバー3を弾性変形させながらディスク100を直接挿入することにより、このディスク100は、内部に構成されたディスク搬送装置の作用で、記録再生可能な所定の位置まで搬送される。ここで、図示するディスク100は大径ディスクである12cmディスク、ディスク200は小径ディスクである8cmディスクを示している。
【0015】
図2に示すように、ディスク装置全体としては、前述した筐体1,2の内部に有するディスク回転駆動・再生装置及びディスク搬送装置と、これらに関連する機構部品が構成されている。防塵カバー3は、第1の筐体1の開口部1aを塞ぐようにその内側に配置され、この防塵カバー3は、フェルト等の弾性材シート3aを備え、そのほぼ中央部にディスク100を挿入し通過させるためのスリット3bが形成されている。防塵カバー3の装置内側に対向する位置には、挿入されるディスク100(200)の上側をガイドする上ガイド4と下側をガイドするローラベース5のガイド部5aが設けられている。ローラベース5は、挿入されたディスク100(200)を装置内部に搬送するガイド及び駆動力伝達手段となるゴムローラ6a〜6dを有する一対のローラアーム7a,7bを、回動自在に保持している。右側の一対のゴムローラ6a,6bはローラアーム7aに回動自在に設けられており、左側の一対のゴムローラ6c,6dはローラアーム7bに固定されている。そして、回動自在なゴムローラ6a,6bに一体に設けたローラギア6e,6fに対し、ローラアーム7aに設けたギア8a〜8cよりなるギア列8を介して、駆動源のモータ9の駆動力が伝達される。その駆動力は、モータ9の駆動力をウォームギア9a及びギア10a〜10eよりなるギア列10を介し、ギア10aからギア8cに伝達され、かつその伝達はクラッチプレート11の回動によりギア10bと10cの噛み合いが切り離されることにより切り換えられるようになっている。その際、モータ9の駆動力は、ギア10dからギア10fのみへの伝達となり、ギア10fと一体に形成されたピニオン10gを介し、後述するスライドカム16を駆動するようになっている。このような搬送装置は、メカシャーシ12に、必要に応じて回動自在又は摺動可能に保持構成されている。
【0016】
また、図2に示すように、ディスク装置は、スピンドルモータを一体に構成してディスク100(200)を載置するターンテーブル13と、光ピックアップ14を有するトラバース15を備えている。そして、このトラバース15は、昇降可能な構成とすると共に、フローティング支持されており、挿入されたディスクを装着してその再生を行うことができるようになっている。
【0017】
16はメカシャーシ12の右側に摺動自在に設けられたスライドカムであり、メカシャーシ12の下部に回動自在に支持されたリンクアーム17を介して、メカシャーシ12の左側に摺動自在に設けられたスライドカム18と連結されており、スライドカム16とスライドカム18が同期して相互に逆方向に摺動するように構成されている。19はトラバース15の一方を支持する中間シャーシであり、メカシャーシ12にピン19a,19bで回動自在に設けると共に、スライドカム16,18に形成した昇降カム(後述する)と係合するピン19c,19dが設けられている。この構成により、スライドカム16,18をスライドすることによって、中間シャーシ19を、ピン19a,19bを中心としてピン19c,19d側を上下方向に回動して昇降する構成となっている。
【0018】
トラバース15は、中間シャーシ19の前方にフローティングゴム20a,20bを介して、左右それぞれ1ヶ所固定されており、その後部はフローティングゴム20c,20dを介してメカシャーシ12に固定されている。この構成により、スライドカム16,18のスライドによる中間シャーシ19の上下方向の回動動作に伴い、トラバース15はフローティングゴム20d,20c側を中心とする回動動作を行い、それに伴ってターンテーブル13部分が昇降動作を行えるようになっている。
【0019】
21はディスクを保持するクランパであり、ターンテーブル13と対向する上部において、ディスク100(200)をターンテーブル13にクランプするように設けられている。ターンテーブル13にはマグネットが設けられており、クランパ21に設けられた鉄製のヨーク21aにより、クランパ21がターンテーブル13に磁力により引っ張られてディスク100(200)を挟み込むように構成されている。このクランパ21は、筐体1内にトラバース15の上部を覆うように配置されたアッパーベース22に形成された開口部22aより、ターンテーブル13に対向して装着/離脱されるように設けられており、アッパーベース22上に設けられた左右のクランパリフタ23a,23bの移動によりその装着/離脱が行われるようになっている。
【0020】
アッパーベース22には、その下面側に、ディスクのセンタリングを行うセンタリング部材24と、ディスクの搬送を検出しトラバース15の昇降動作へ切り換えるためのトリガレバー25とが、摺動・回動自在に設けられている。また、挿入されたディスクをターンテーブル13とクランパ21の間に高さを安定して保持するためのガイドレバー26が、回動自在に保持されている。ここで、アッパーベース22はメカシャーシ12に固定され、メカシャーシ12は両筐体1,2に挟み込まれて固定される構成となっている。
【0021】
また、図2において、27aはディスク挿入用開口部1aにディスクを挿入した際にこれを検出する検出スイッチ、27bはディスクの排出時にローディング終了を検出する検出スイッチ、27cはディスクを再生可能な位置に搬送した際に検出する検出スイッチであり、ローラアーム7bと対向する位置の基板27上に設けられている(図3参照)。28aと28bはローラベース5に回動自在に設けられたリンクアームであり、この両者によりローラアーム7a、7bは同期して回動するようにローラベース5に設けられている。29はローラアーム7bに設けられたディスク検出レバーであり、検出スイッチ27aを作動させるものである。
【0022】
次に、図3について説明する。この図3は、図2に示す全体構成の中で、筐体1,2、ローラアーム7a,7bを含むローラベース5部分及びアッパーベース22とその構成部分を除いた各構成部品を、メカシャーシ12に取り付けた状態の上面図を示す。
【0023】
図3に示すように、ターンテーブル13と光ピックアップ14は、トラバース15上でディスク装置のほぼ中央に配置され、トラバース15を両側から挟むように中間シャーシ19が配置されている。この中間シャーシ19の右側にスライドカム16、左側にスライドカム18を、メカシャーシ12の両側において、ディスクの搬送方向と同じ前後方向(矢印イ及びロ方向)にスライド自在に配置している。初期状態では、メカシャーシ12との間に張設されたバネ16jにより、スライドカム16は矢印イ方向、スライドカム18はリンクアーム17を介して矢印ロ方向に付勢されている。中間シャーシ19は、そのスライドカム16,18に形成した昇降カム16a,18aに左右のピン19c,19dを係合し、左右のピン19a,19bをメカシャーシ12に形成した軸受部12a,12bに回動自在に保持している。この構成により、スライドカム16,18をスライドすることによって、中間シャーシ19を、ピン19a,19bを中心としてピン19c,19d側を上下方向に回動して昇降する構成となっている。
【0024】
ここで、スライドカム16,18のスライドは、後述するディスクの挿入によりその搬送力でトリガレバー25が回動し、スライドカム16が矢印ロ方向に若干スライドさせられることによってラック30がピニオン10gに噛み合うことにより、モータ9の駆動力をウォームギア9a及びギア10e−10d−10fを介し、そのギア10fと同軸のピニオン10gを回転し、行うことができるようになっている。このピニオン10gの回転により、噛み合うラック30を介して、スライドカム16が矢印ロ方向に更にスライドし、このスライドに伴って、リンクアーム17を介してスライドカム18を矢印イ方向に移動させる構成となっている。
【0025】
すなわち、モータ9の駆動によって、ディスクを搬送し、ディスクが再生可能な位置まで搬送されると、トリガレバー25の作用とモータ9の駆動力の伝達切換によって、スライドカム16,18をスライドさせ、中間シャーシ19及びトラバース15を昇降させ、ターンテーブル13上にディスクを装着し、再生可能状態とすることができる。
【0026】
次に、ディスクを挿入して再生可能な位置まで搬送する搬送装置部分の構成について説明する。図4〜図6は、ディスクの搬送状態を示すため、両筐体1,2と、上ガイド4を含むアッパーベース22を除いた状態の図である。
【0027】
図4は、大径ディスク100を挿入した直後の状態であり、この時ディスク100は右側の一対のゴムローラ6a,6b及び左側の一対のゴムローラ6c,6dに当接しており、ローラアーム7bに設けられたディスク検出レバー29がディスク100によって回動することにより、検出スイッチ27aを作動させることによってディスク100の挿入が検出された状態である。この状態で、検出スイッチ27aの作動によりモータ9が動作を開始し、ギア列10とギア列8を介して、ゴムローラ6a,6bを駆動することになるが、この駆動ローラとしてのゴムローラ6a,6bが矢印ハ方向に回動することにより、そのゴムローラ6bの回転駆動力及び摩擦力と、もう一方の回動しないゴムローラ6c,6dのうち一つのゴムローラ6dの摩擦力とによって、ゴムローラ6dを回動中心として、ディスク100は矢印ニ方向に回動することとなる。
【0028】
ゴムローラ6bの回転駆動力により、ゴムローラ6dを中心に回動することによりディスク100は矢印イ方向に搬送され、この移動によりゴムローラ6bと6d間はディスク100によって押し広げられるので、一対のローラアーム7a,7bは矢印ホ方向及び矢印ヘ方向、すなわち開く方向に回動する。このように、ローラアーム7a,7bが開くことにより、ゴムローラ6a,6cは、一旦、ディスク100の周縁から離れるが、図5に示す状態で共に当接する状態となる。
【0029】
図5はゴムローラ6a,6b,6c及び6dの全てがディスク100と当接した状態であり、図4の挿入した直後のディスク位置100Aから、再生可能なディスク位置100C(図6)まで搬送される過程で、この図5に示すディスク位置100Bは、ディスク100の回転駆動がゴムローラ6bと6dによる駆動からゴムローラ6aと6cによる駆動に切り換えられる位置である。この位置からディスク位置100Cまでは、ゴムローラ6aの回転駆動力で、ゴムローラ6cの位置を中心として、ディスク100は矢印ニ方向に回動しながら更に矢印イ方向搬送されることになる。そして、ディスク100が図6に示すディスク再生可能な位置まで搬送されると、この位置が検出スイッチ27cにより検出されることにより、モータ9によるディスク100の搬送は停止される。
【0030】
また、このディスク100の搬送においては、図2で示したガイドレバー26によりその厚み方向が保持されながら搬送され、センタリング部材24によって左右方向の位置が決定され、トリガレバー25によってディスク100の搬送完了位置、すなわちディスク位置100Cが検出される。この図6に示すディスク位置100Cにおいて、トリガレバー25の作用により、モータ9による駆動力の伝達が、ディスク100の搬送駆動からスライドカム16,18の駆動に切り換えられ、ディスク装着動作が行われる。ここで、その切換の過程で、図6に示すように、ディスク100をゴムローラ6aと6cによって挟持している状態は、スライドカム16,18の移動に連動して切り離され、クランプ動作に支障が無いようになっている。
【0031】
そして、図2及び図3で説明したように、スライドカム16,18がスライドすることにより、中間シャーシ19を上下方向に回動し、トラバース15の回動動作を行い、それに伴ってターンテーブル13部分をアップ動作すると共に、クランパ21によりディスク100をクランプことにより、ディスク100を再生可能な状態とすることができる構成となっている。その詳細な説明は後述する。
【0032】
次に、ディスク100の排出時について説明する。再生可能な状態にあるディスク100のクランプ状態の解除、トラバース15の下降動作を行い、再度ゴムローラ6aと6cによって挟持することにより、ディスク100を排出可能な図6の状態とすることができる。そして、ゴムローラ6aと6bには、モータ9により挿入搬送時とは逆の駆動力が伝達され、図4〜図6に示す矢印ハ方向とは逆方向の駆動力により、ゴムローラ6aと6cによる駆動で排出の搬送を開始する。ディスク100を図4〜図6に示す矢印ニ方向とは逆方向に回動させながら搬送することになる。ディスク位置100Cから図5に示すディスク位置100Bまでは、ゴムローラ6aの回転駆動力で、ゴムローラ6cの位置を中心として、ディスク100を矢印ニ方向とは逆方向に回動しながら搬送し、ゴムローラ6a,6b,6c及び6dの全てがディスク100と当接した状態となる。この図5から図4の状態までは同様にゴムローラ6bと6dによる駆動で搬送し、図4に示す状態となる。そして、図4はディスク排出時にディスク100が、ユーザの手指によって取り出しが可能な状態であり、この状態で、ゴムローラ6a〜6dによる挟持及び摩擦力と、防塵カバー3の弾性による摩擦力で飛び出すことなく保持されるようになっている。
【0033】
ここで、ローラアーム7a及び7bについて、図7及び図8に基づき説明する。ローラアーム7a及び7bは、ローラベース5に対し、回動軸7a−1及び7b−1を中心に、リンクアーム28a及び28bにより同期して回動するように設けられており、前述した図4〜図6に示したディスク100に対するゴムローラ6a〜6dの当接が可能なように構成されている。このため、ローラアーム7a及び7bは、前述したディスク100による拡開する矢印ホ方向及び矢印ヘ方向と逆の方向、すなわち矢印ト方向及び矢印チ方向に付勢するためのねじりコイルバネ7a−2及び7b−2を設けている。この付勢力によって、ゴムローラ6a,6bと6c,6dとによりディスク100を挟み込み、常に一定の押圧力で当接しながら搬送できるように構成されている。
【0034】
次に、ディスク検出レバー29について、図9及び図10(a)(b)に基づいて詳細に説明するが、このディスク検出レバー29は、前述した図4〜図7に示すように、ローラアーム7bにおいて、一対のゴムローラ6c,6d間に配置されており、かつその両側には挿入されたディスク100の厚み方向を規制するディスク規制部材41,42を設けている。そして、ディスク検出レバー29は、その外観は図9に示すように構成され、図10(a)(b)に示すようにローラアーム7bに取り付けられており、同(a)図はディスク100を挿入してディスク検出レバー29によって検出する直前の状態の側面図、同(b)図はディスク検出レバー29によって検出した直後の状態の側面図である。
【0035】
ディスク検出レバー29は、ディスク100に接触する当接面を有するカム部29aと、ローラアーム7bに回動自在に支持するための回動軸29bと、検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧して作動させるための押圧部29cと、このディスク検出レバー29をディスク面方向に対してほぼ直交する方向(矢印リ方向)に回動付勢するバネ43を係合する係合部29dを設けている。このディスク検出レバー29は、図10(a)に示すように、ローラアーム7bに形成した取付孔7b−3に挿入された状態に配置されており、その取付孔7b−3の縁部に形成された軸受部7b−4に回動軸29bを回動自在に支持している。そして、この状態で、ディスク検出レバー29は、バネ43により、矢印リ方向(すなわちディスク100の平面方向に対してほぼ直交する方向)に回動方向が付勢されている。この付勢力は、ローラアーム7bに形成した取付孔7b−3の縁部に形成された規制部7b−5に、ディスク検出レバー29の押圧部29c先端を当接することにより規制され、図示状態を保持している。
【0036】
ディスク規制部材41は、挿入されたディスク100の周縁をガイドする傾斜ガイド41aを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制してゴムローラ6c,6dの当接部と同一面とする係合部41bを有している。このディスク規制部材41により、ディスク100の周縁をゴムローラ6c,6dに位置決めすると共に、ディスク検出レバー29に対する位置決めを行うように構成している(図10で表示はされないが、ディスク規制部材42も同様の構成としている。)。つまり、挿入されたディスク100は、ディスク規制部材41,42によって、その厚み方向が規制されて、ディスク検出レバー29との相対位置が正確に位置決めされている。
【0037】
次に、このようなディスク検出レバー29の構成において、ディスク100を挿入した場合について説明する。
【0038】
まず、(a)図の状態は、ディスク100の挿入途中の段階で、ディスク検出レバー29によって検出する直前の状態あり、この状態では、未だディスク検出レバー29のカム部29aにディスク100は接触してしないため、押圧部29cは検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧していないので、検出スイッチ27aは作動せずOFF状態にある。そして、ディスク100を更に挿入することにより、(b)図の状態、すなわち、ディスク100が右側の一対のゴムローラ6a,6b及び左側の一対のゴムローラ6c,6dに当接した状態(前述した図4と同じ状態)となる。
【0039】
この(b)図の状態では、(a)図の状態で矢印リ方向に付勢されていたディスク検出レバー29は、ディスク100の周縁がカム部29aに当接してその傾斜部を摺動しながら押圧することにより、ディスク検出レバー29は、バネ43による矢印リ方向の付勢力に抗して、回動軸29bを中心に矢印ヌ方向に回動する。この回動により、押圧部29cが検出スイッチ27aの操作部27a−1を押圧し、検出スイッチ27aが作動してON状態になることで、ディスク100の挿入が検出され、モータ9が動作を開始し、ディスク100の搬送が開始される。
【0040】
ここで、ディスク100は、ゴムローラ6c,6dとともにローラアーム7bのディスク規制部材41の係合部41bと周縁が係合し、ディスク面方向と直交する厚み方向が規制されているので、ディスク検出レバー29の押圧部29cによる検出スイッチ27aの操作部27a−1の押し量を安定させることができる。また、ディスク100が、矢印イ方向に搬送されるに従って、搬送状態は、前述した図4から、図5及び図6へと変化するが、ディスク100の周縁とディスク検出レバー29のカム部29aとの係合は、ディスク100の周縁の一部の範囲が接触するのみである。つまり、ディスク検出レバー29の位置は、ローラアーム7bにおいてゴムローラ6c,6d間にあり、ディスク100の搬送時の当該ディスク100の動きは、ゴムローラ6c又はゴムローラ6dを中心とする回動により搬送されるので、接触する部分は周縁であり、かつ、ディスク100とディスク検出レバー29の押圧部29cとの相対的な移動は、挿入開始からディスクの搬送完了位置までほとんど無い状態で搬送可能である。
【0041】
図11は、挿入されるディスク100(200)の下側をガイドするローラベース5を示すものであり、前述した挿入口のガイド部5aの他、挿入後のディスク100(200)の前面縁部の下面をガイドする下面ガイド部5bと、前述した一対のローラアーム7a,7bに支持されたゴムローラ6a〜6d及びディスク検出レバー29を、ディスク挿入・搬送面上に配置するための、貫通孔ガイド5c〜5e及び切欠ガイド5f,5gを形成している。ここで、ガイド部5aは、挿入されるディスク100(200)の記録面が接触して傷付くのを防止するため、挿入されるディスク平面に対して、中央部が最も低く、両側が高くなるように、緩やかな弓形に湾曲した形状に構成している。これにより、挿入されるディスク100(200)は、その両端縁の下側部分が接触しながら挿入されることとなる。
【0042】
図12(a)(b)は、筐体1,2と防塵カバー3を除いた状態の正面図であり、拡大して示す(b)図には挿入されるディスク100を示している。この図から明らかなように、ディスク100(200)を挿入する挿入口を構成する上ガイド4とローラベース5のガイド部5aは、それぞれ上下方向に緩やかな弓形に湾曲した形状としたガイド面を構成し、その両者間のほぼ中央部を、挿入されるディスク100(200)の搬送中心としている。そして、この搬送中心の同一平面上に、前述した、ゴムローラ6a〜6dのディスク当接部分が位置し、ディスク検出レバー29のカム部29aが臨み、ディスク規制部材41,42が臨んでおり、この上ガイド4とローラベース5のガイド部5aにガイドしてディスク100(200)を挿入するのみで、ディスク100(200)の厚み方向を規制しながら前述したディスク検出レバー29により検出することができる。なお、この図12に示す状態で、ターンテーブル13の頂部は、ディスク100(200)の挿入に支障がない、下方に位置している。
【0043】
次に、図13〜図16に基づいて、前述したターンテーブル13の昇降動作について説明する。
【0044】
図13及び図14は、ターンテーブル13が下降した状態にあり、ディスクが挿入されていない待機状態である。この状態では、スライドカム16はバネ16jにより、矢印イ方向に付勢されている。一方、リンクアーム17に連結されたスライドカム18は、軸17aを中心に回動自在なこのリンクアーム17の作用により、同じバネ16jにより、逆の矢印ロ方向に付勢されている。この状態では、ターンテーブル13が下降した状態にあるため、ディスクが挿入可能となっており、前述した図12の正面図に示す状態となっている。図14において、スライドカム18に形成した突出部18bは、ディスクを再生可能な位置にスライドした際に検出する検出スイッチ27cに当接するものである。また、この図13及び図14の状態は、前述したようにディスクが挿入され、再生可能に位置に搬送され、トリガレバー25の押圧部25bにより、スライドカム16が押圧されてラック30がピニオン10gに噛み合ってスライドを開始するまで継続される。
【0045】
そして、モータ9の駆動力が、ピニオン10gからラック30を介してスライドカム16に伝達されることにより、スライドカム16をスライドし、スライドカム16の昇降カム16a及びスライドカム18の昇降カム18a、中間シャーシ19の左右ピン19c,19dを介して、中間シャーシ19を上昇させてターンテーブル13を上昇させ、前述した作用により、ディスクの装着完了状態となる。その上昇完了状態を示すのが、図15及び図16である。
【0046】
図15及び図16は、前述した図6のディスク装着の完了状態であり、スライドカム16,18は、スライドカム18に形成した突出部18bが検出スイッチ27cに当接することにより、当該位置を検出してモータ9によるラック30の駆動を停止し、その噛み合いのまま保持された状態である。この状態は、装着されたディスクの排出が指示され、モータ9が逆転駆動を開始して、ラック30に装着時とは逆方向の駆動力が伝達されるまで維持される。
【0047】
本実施の形態のディスク搬送装置は、以上説明したように、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向としたものであり、ディスクが挿入されたことを検出するディスク検出レバーの付勢方向が搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向になっているので、この付勢力によってディスクを排出方向に移動させることはなく、ディスクを挿入口に排出した場合に落下を防止することができると共に、装置内にディスクが挿入された際に、ディスクの周縁が当接することによりディスク検出レバーが回動するが、ディスクの一部が当接するだけで、ディスクの広範囲に渡って摺動することがなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生することを防止できるという作用を有する。
【0048】
また、本実施の形態のディスク搬送装置は、ローラアームのディスク検出レバーの近傍には、挿入されたディスクの厚み方向を規制するディスク規制部材を設けており、前記ディスク規制部材は、挿入されたディスクの周縁をガイドする傾斜ガイドを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制して前記ガイドローラの当接部と同一面とする係合部を有し、前記ディスク規制部材により、ディスクの周縁を前記ガイドローラに位置決めすると共に、前記ディスク検出レバーに対する位置決めを行うように構成したものであり、ディスク規制部材によりディスク検出レバーに作用するディスクの位置を正確に位置規制することができるという作用を有する。
【0049】
また、本実施の形態のディスク搬送装置は、前記ディスク検出レバーを設けたローラアーム側のガイドローラは、他方の駆動ローラによるディスクの駆動時に当該ディスクとの当接部を回動中心としてガイドしながらディスクを搬送するように構成したものであり、ディスクに当接するディスク検出レバーは、ディスク搬送中に当該ディスクとの当接位置がほぼ移動することなく、摺動による磨耗で粉や埃が発生しないという作用を有する。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明のディスク装置は、ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し搬入するようにしたスロットイン方式の挿入時のディスク検出手段を有するディスク搬送装置として、特に、CDやDVD等のディスク状の記録媒体を、トレイを用いずに装置内にローディングするスロットインローディング機構を備えるディスク装置に有用である。
【符号の説明】
【0051】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 防塵カバー
5 ローラベース
6a〜6d ゴムローラ
6e、6f ローラギヤ
7a、7b ローラアーム
8a〜8c 伝達ギヤ
9 モータ
10a〜10f 伝達ギヤ
12 メカシャーシ
13 ターンテーブル
15 トラバース
16、18 スライドカム
17 リンクアーム
19 中間シャーシ
21 クランパ
22 アッパーベース
24 センタリング部材
25 トリガレバー
26 ガイドレバー
27
27a 検出スイッチ
27a−1 検出スイッチ27aの操作部
29 ディスク検出レバー
29a カム部
29b 回動軸
29c 押圧部
41,42 ディスク規制部材
43 ディスク検出レバーを回動付勢するバネ
100 大径ディスク
200 小径ディスク
リ ディスク検出レバーの付勢方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、
挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、
前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、
前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、
前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、
前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、
前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、
前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向としたディスク搬送装置。
【請求項2】
前記ローラアームのディスク検出レバーの近傍には、挿入されたディスクの厚み方向を規制するディスク規制部材を設けており、
前記ディスク規制部材は、挿入されたディスクの周縁をガイドする傾斜ガイドを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制して前記ガイドローラの当接部と同一面とする係合部を有し、
前記ディスク規制部材により、ディスクの周縁を前記ガイドローラに位置決めすると共に、前記ディスク検出レバーに対する位置決めを行うように構成した請求項1に記載のディスク搬送装置。
【請求項3】
前記ディスク検出レバーを設けたローラアーム側のガイドローラは、他方の駆動ローラによるディスクの駆動時に当該ディスクとの当接部を回動中心としてガイドしながらディスクを搬送するように構成した請求項1又は2に記載のディスク搬送装置。
【請求項1】
ディスクの周縁部をガイドするローラによって両サイドを保持し、その一方のローラを駆動ローラとしてディスクを搬入するようにしたスロットイン方式のディスク搬送装置であって、
挿入されたディスクが直接当接されて、一方の駆動ローラの回転駆動力でディスク自体を回転させ、他方のガイドローラとによって両サイドで保持しながら搬送するディスク搬送手段と、
前記両ローラを各々支持して前記ディスクの搬送に対応して周縁に沿うように付勢しながら揺動する左右のローラアームと、
前記駆動ローラに駆動力を伝達する駆動源と、
前記一方のローラアームに設けられ、前記駆動源から駆動ローラの間に介在されてその駆動力を伝達するギア列と、
前記他方のローラアームに設けられ、前記ディスクが挿入された際に当該ディスクの周縁が当接されることにより回動するディスク検出レバーと、
前記ディスク検出レバーにより作動する操作部を有する検出スイッチとを備え、
前記ディスク検出レバーは、ローラアームにおけるガイドローラ近傍に設けられ、ディスクに対するディスク検出レバーの当接付勢方向を、搬送時のディスク面方向に対してほぼ直交する方向としたディスク搬送装置。
【請求項2】
前記ローラアームのディスク検出レバーの近傍には、挿入されたディスクの厚み方向を規制するディスク規制部材を設けており、
前記ディスク規制部材は、挿入されたディスクの周縁をガイドする傾斜ガイドを有すると共に、ディスク面方向と直交する厚み方向を規制して前記ガイドローラの当接部と同一面とする係合部を有し、
前記ディスク規制部材により、ディスクの周縁を前記ガイドローラに位置決めすると共に、前記ディスク検出レバーに対する位置決めを行うように構成した請求項1に記載のディスク搬送装置。
【請求項3】
前記ディスク検出レバーを設けたローラアーム側のガイドローラは、他方の駆動ローラによるディスクの駆動時に当該ディスクとの当接部を回動中心としてガイドしながらディスクを搬送するように構成した請求項1又は2に記載のディスク搬送装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−210319(P2011−210319A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78332(P2010−78332)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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