説明

ディスク装置

【課題】 ディスクトレイの排出動作をトレイカバーの開動動作に機構的に連動させ、ディスクトレイの進入動作を連係手段によってトレイカバーの閉動動作に機構的に連動させると共に、トレイ出入口を閉じているトレイカバーの不慮の開動を阻止する機能を具備させる。
【解決手段】 ディスクトレイ5の排出動作時にそのディスクトレイがトレイカバー4を閉位置から押出し開動させるようになっている。ディスクトレイ5側の突起61とトレイカバー4側のフック62とでなる連係手段6を有する。連係手段6は、ディスクトレイ5の進入動作時に開位置のトレイカバー4を引込み閉動させることに役立つと共に、キャビネット内に収容されたディスクトレイ5とトレイカバー4との連結状態を維持してトレイカバー4の開動を阻止することに役立つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク装置、特に、キャビネットのトレイ出入口に開閉動可能に配備されたトレイカバーを閉時にロックするための機能を備えたディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トレイが本体内部に収容されているときには、トレイ扉に設けられている係止部がトレイに設けられている突起部に係合してトレイ扉が人為的に開動されることを防ぐという機能を備えるディスクプレーヤのトレイ扉の構造が提案されていた(たとえば特許文献1参照)。そして、この特許文献1に記載されているディスクプレーヤでは、トレイ扉の開閉動作がギア機構を介して制動されるようになっていることから、トレイが本体内部から本体外部に排出されるときにはそれに先立つギア機構の動作によってトレイ扉が開動され、トレイ扉の閉動は、トレイが本体外部から本体内部に進入した後に上記ギア機構の動作によって行われるようになっているものと考えられる。
【0003】
一方、DVDなどのディスク装置において、キャビネットのトレイ出入口の内外間で入出されるディスクトレイと、上記トレイ出入口を開閉可能で上記ディスクトレイの排出動作時にそのディスクトレイにより閉位置から押出し開動されるトレイカバーとを備えていて、トレイカバーをトレイ出入口の口縁部に押し付けてそのトレイカバーの閉姿勢を維持させるためのばね材を用いたものがある(比較例)。
【特許文献1】実開平6−11143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記比較例では、ディスクトレイがキャビネットに収容されているときに、ばね材の付勢によってトレイ出入口を閉じているトレイカバーが人為的に開けられてしまうおそれがある。そのため、特にキャビネットのフロントパネルにトレイ出入口が設けられてそのトレイ出入口がキャビネットの前面で開口しているようなディスク装置では、幼児などがトレイ出入口を閉じているトレイカバーを不慮に開いて異物を挿入したりするそれがあり、そのような行為が行われると、ディスクトレイに載架されているディスクが傷付けられたり電路の短絡を生じたり、場合によってトレイ出入口から挿入された異物がキャビネット内に放置されたままになって様々な障害を引き起こしたりするおそれがある。
【0005】
トレイ出入口を閉じているトレイカバーが不慮に開かれるという事態は、上掲の特許文献1で提案されているような上記対策を講じることによって防止することができるけれども、そのような対策を講じたものでは、この特許文献1の記載によっても判るように、ディスクトレイの出退動作を行うためのギア機構を別途設けるということが行われており、そのことが、ディスクトレイの開閉に係る機構の複雑化を来してコスト高になる要因にもていた。
【0006】
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、ディスクトレイがキャビネット内に収容されているときにトレイ出入口を開閉するためのトレイカバーが不慮に開かれてしまうことを未然に防ぐことのできる機能を備えているものでありながら、トレイカバーの開閉動作をディスクトレイの出退動作に機構的に連動させることによってトレイカバーの開閉のためにギア機構を設ける必要性を無くすることのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、トレイカバーの閉動動作をディスクトレイの進入動作に機構的に連動させることによって、トレイカバーをトレイ出入口の口縁部に押し付けてそのトレイカバーの閉姿勢を維持させるためのばね材を用いる必要性を無くすることのできるディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るディスク装置は、キャビネットのトレイ出入口の内外間で入出されるディスクトレイと、上記トレイ出入口を開閉可能で上記ディスクトレイの排出動作時にそのディスクトレイにより閉位置から押出し開動されるトレイカバーとを備えている。そして、ディスクトレイの進入動作時にそのディスクトレイを開位置の上記トレイカバーに連結してそのトレイカバーを開位置から引込み閉動させると共に、ディスクトレイがキャビネット内に収容されたときにそのディスクトレイとトレイカバーとの連結状態を維持してそのトレイカバーの開動を阻止する連係手段を備えている。
【0009】
この構成を備えたディスク装置によると、キャビネット内に収容されているディスクトレイがそのキャビネットのトレイ出入口から排出される動作時には、トレイカバーがディスクトレイにより閉位置から押出し開動され、その逆に、トレイ出入口から排出されているトレイカバーがキャビネット内に進入する動作時には、連係手段がトレイカバーをディスクトレイに連結してそのトレイカバーがディスクトレイによって開位置から引込み閉動される。また、ディスクトレイがキャビネット内に収容されたときには、そのディスクトレイとトレイカバーとの連結状態が連係手段により維持されたままになってトレイカバーの開動が阻止されるために、トレイカバーが不慮に開かれてしまうという事態が未然に防止される。このように、この発明によれば、トレイカバーがディスクトレイの排出動作時に押出し開動されるものであると共に、トレイカバーの閉動作がディスクトレイの進入動作に連係手段によって連動され、しかも、その連係手段が、トレイ出入口を閉じているトレイカバーの不慮の開動を阻止することにも役立っているので、冒頭に掲げた特許文献1に見られるようなギア機構を設ける必要がなくなり、併せて、比較例で説明したばね材を用いる必要もなくなる。
【0010】
本発明では、上記連係手段が、ディスクトレイに設けられた突起と、トレイカバーに設けられて、ディスクトレイがキャビネットに収容されているときに上記突起に係合してトレイカバーの開動を阻止し、ディスクトレイの排出動作に伴い上記突起から離れてディスクトレイの進入動作時に上記突起に係合する位置で待機するフックとでなる、という構成を採用することが可能であり、これによれば、連係手段をディスクトレイと一体の突起とトレイカバーと一体のフックとにより、部品点数を増やすことなくきわめて簡単な構造で構成すること可能になる。
【0011】
本発明では、上記トレイカバーが上記トレイ出入口の下部で横軸周りに開閉動可能に取り付けられている、というものであってもよい。これによれば、トレイ出入口から排出されたディスクトレイがトレイカバーを押出し開動させたときにそのトレイカバーが横軸周りに開動してディスクトレイの下側へ押し倒されて退避するので、トレイカバーがディスクトレイに載架されているディスクに接触してディスクを傷付けたりするおそれがない。しかも、トレイカバーがディスクトレイの下側のデッドスペースに退避するために、開動したトレイカバーの配備スペースを別途確保する必要もない。
【0012】
本発明では、上記連係手段が左右2箇所に設けられていることが望ましく、これによれば、トレイカバーが横長である場合に、そのトレイカバーの一端側部分が人為的に無理に開き方向に引張り出されてトレイカバーが反り返ったり捩じれたりすることが抑制される。
【0013】
本発明に係るディスク装置は、キャビネットのトレイ出入口の内外間で入出されるディスクトレイと、上記トレイ出入口を開閉可能で上記ディスクトレイの排出動作時にそのディスクトレイにより閉位置から押出し開動されるトレイカバーとを備えているディスク装置において、上記トレイカバーが上記キャビネットの前面に設けられた上記トレイ出入口の下部で横軸周りに開閉動可能に取り付けられ、ディスクトレイの進入動作時にそのディスクトレイを開位置の上記トレイカバーに連結してそのトレイカバーを開位置から引込み閉動させると共に、ディスクトレイがキャビネット内に収容されたときにそのディスクトレイとトレイカバーとの連結状態を維持してそのトレイカバーの開動を阻止する連係手段を、上記トレイカバーの横幅方向中央位置を挟んで左右対称な2箇所に備え、上記連係手段が、ディスクトレイに設けられた突起と、トレイカバーに設けられて、ディスクトレイがキャビネットに収容されているときに上記突起に係合してトレイカバーの開動を阻止し、ディスクトレイの排出動作に伴い上記突起から離れてディスクトレイの進入動作時に上記突起に係合する位置で待機するフックとでなる、という構成を採用することによっていそう具体化される。この発明の作用は後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、ディスクトレイの排出動作をトレイカバーの開動動作に機構的に連動させ、ディスクトレイの進入動作を連係手段によってトレイカバーの閉動動作に機構的に連動させてあり、しかも、その連係手段に、トレイ出入口を閉じているトレイカバーの不慮の開動を阻止する機能を具備させてあるので、トレイカバーの開閉を制御するためのギア機構やトレイカバーの閉姿勢を維持するためのばね材などの余分な部品を用いることなく、トレイカバーの開閉とトレイカバーの閉位置でのロックを行うことができるようになる。また、連係手段をディスクトレイと一体の突起とトレイカバーと一体のフックとにより構成することが可能であるので、そうすることによって、部品点数を増やすことなく、トレイ出入口が不慮に開かれてしまってキャビネット内の異物が挿入されるという事態が防止され、挿入された異物がキャビネット内に放置されたりその異物でディスクが傷付けられたり電路短絡を生じたりするといった事態が防止されるようになり、当該ディスク装置をユーザが安全に使用することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は本発明に係るディスク装置のトレイカバー4がトレイ出入口2を閉じている状態を示した要部の縦断側面図、図2は同装置のディスクトレイ5がトレイ出入口2から排出された状態を一部省略して示した要部の縦断側面図、図3は同装置のディスクトレイ5の進入動作時の状態を一部省略して示した要部の縦断側面図である。また、図4は同装置の要部の横断平面図である。
【0016】
図1〜図4において、1はキャビネットのフロントパネルであり、その前面に横長のトレイ出入口2が備わっていると共に、フロントパネル1の左右2箇所のそれぞれに一体成形して設けられた軸受ブラケット31,31がトレイ出入口2の左右両側に配備されている。そして、横長形状に形成されているトレイカバー4の左右両端下部のそれぞれに一体成形して同心に設けられた横軸41,41が上記軸受ブラケット31,31の軸受孔32,32に回転自在に嵌合されていて、これらの横軸41,41と軸受孔32,32との嵌合箇所を中心としてトレイカバー4が図1に示したトレイ出入口2を閉じる閉位置(起立姿勢)と図2に示したトレイ出入口2を開く開位置(倒伏姿勢)との間で開閉動可能になっている。また、トレイカバー4とトレイ出入口2の口縁と当り面42,22が備わっていて、トレイカバー4がディスクトレイ4によって押し倒されたときにトレイカバー4の当り面42がトレイ出入口2の当り面22に当接してトレイカバー4が開位置に保たれるようになっている。加えて、トレイ出入口2の口縁には、トレイカバー4が起立したときにそのトレイカバー4の外縁部が当接してトレイカバー4の閉位置を保つ当り面23が備わっている。
【0017】
ディスクトレイ5は略矩形に形成されていて、その上面側にディスク載置スペース51を備え、図示していないトレイ制御機構の作用によりトレイ出入口2の内外間で入出動作される。そして、ディスクトレイ5がキャビネット内に収容されて図示していない機構によって位置決めされているときに、ディスクに対する記録又は再生のための処理が行われ、ディスクトレイ5がトレイ出入口の外側に排出されているときにディスク載置スペース51に対するディスクの取出しやディスクの追加などの操作が行われる。
【0018】
このディスク装置は、ディスクトレイ5及びトレイカバー2の動作を機構的に連係させるための連係手段6を装備しており、この連係手段6の作用によって、ディスクトレイ5の進入動作時にそのディスクトレイ5を開位置のトレイカバー4に連結してそのトレイカバー4を開位置から引込み閉動させると共に、ディスクトレイ5がキャビネット内に収容されたときにそのディスクトレイ5とトレイカバー4との連結状態を維持してそのトレイカバー4の開動を阻止するようになっている。
【0019】
図示例の連係手段6は、ディスクトレイ5に設けられた突起61と、トレイカバー4に設けられたフック62とによって構成されていて、フック62は、ディスクトレイ5が図1のようにキャビネットに収容されているときに突起61に係合してトレイカバー4の開動を阻止し、かつ、ディスクトレイ5の排出動作に伴い突起61から図2のように離れ、ディスクトレイ5の進入動作時に突起61に係合する位置で待機する形状に形成されている。図示例の連係手段6をさらに具体的に説明すると、突起61がディスクトレイ5の先端部の側面に横向きに突き出る姿勢で設けられているのに対し、フック62がトレイカバー4の下端部に近い箇所でその裏面からトレイカバー4に沿って延び出ていて、そのフック62の先端部とトレイカバー4の裏面との間には上記突起61の出入口を形成する対向空間63が確保されている。加えて、フック62は、ディスクトレイ5が図2のように排出されてトレイカバー4が開位置になっているときに、ディスクトレイ5が進入動作を行うときの突起61の移動経路L内にディスクトレイ5の側方で突き出る長さを有している。さらに、この図示例では、図4のように、上記構成を有する連係手段6が、トレイカバー4の横幅方向中央位置を挟んで左右対称な2箇所に備わっている。
【0020】
以上のように構成されたディスク装置によると、図1のようにディスクトレイ5がトレイ出入口2の内側に進入してキャビネット内に収容されているときには、連係手段6の突起61がフック62に係合しているために、トレイ出入口2の口縁の当り面23の作用と相まち、トレイカバー4が閉位置に保持されてトレイ出入口2が閉じられている。しかも、トレイカバー4が人為的に外側に引張られても、フック62に係合している突起61がトレイカバー4の開動を阻止するので、トレイカバー4が開動するという事態が起こらない。ロック状態である。特に、この実施形態では、連係手段6がトレイカバー4の横幅方向中央位置を挟んで左右対称な2箇所に備わっていることにより、仮にトレイカバー4の一端側だけが外側に引張られたような場合でも、トレイカバー4が捩じれたり反り変形したりすることがなくなるという利点がある。そして、このようにトレイカバー4が閉位置にロックされていると、トレイカバー4が人為的に開かれてしまってキャビネット内に異物が挿入されるという事態が起こらない。このことにより、異物がキャビネット内に放置されたままになるという事態が生じないし、また、ディスクトレイ5のディスク載置スペース51にディスクが載置されていたとしてもそのディスクが異物によって傷付けられたり、あるいは、その異物がキャビネット内に配備されている配線基板などの電路を短絡するという事態も生じない。
【0021】
キャビネット内に収容されているディスクトレイ5が、トレイ制御機構の作用によりトレイ出入口2の外側に向けて図2矢印aのように排出動作されるときには、その初期にディスクトレイ5がトレイカバー4に当たってそのトレイカバー4を押し出すので、そのトレイカバー4がディスクトレイ5によって横軸41と軸受孔32との嵌合箇所を支点として押出し開動される。そして、ディスクトレイ5の排出動作に伴って突起61が上記対向空間63から抜け出ると、突起61がフック62から離れるために、トレイカバー4が矢印bのように押し倒されて図2のようにその当り面42がトレイ出入口2側の当り面22に当たって開位置を保つと共に、ディスクトレイ5の下側に形成されるデッドスペースに退避する。
【0022】
トレイ出入口2の外側に排出されているディスクトレイ5が、トレイ制御機構の作用によりトレイ出入口2の内側に向けて図3矢印cのように進入退動作されると、それに伴って突起61が、突起61の移動経路L内に突き出て待機しているフックに62に次第に近付いた後、図3のようにフック62に係合する。したがって、その後のディスクトレイ5の進入動作により、突起61がフック62に係合してトレイカバー4が矢印dのように引込み閉動され、ディスクトレイ5がキャビネット内に完全に収容されるた状態では、図1のように突起61がフック62に係合した状態を維持してトレイカバー4が閉姿勢を保つ。
【0023】
この実施形態では、特に、キャビネットの前面にトレイ出入口2が形成されていて、そのようなキャビネットの前面のトレイ出入口2を開閉するトレイカバー4がその閉位置でロックされるように構成したので、幼児などのいたずらによってトレイカバー4を開けてしまうという事態が未然に防止されて安全性が向上する。また、ディスクトレイ5の出退動作に連動してトレイカバー4が開閉動作を行うように両者が機構的に連動しているので、ばね材を用いてトレイカバーを閉位置に保持する必要がなく、併せて、トレイカバーを開閉するためのギア機構を設ける必要もない。
【0024】
この実施形態では、ディスクトレイ5がトレイ出入口2の内側に進入してキャビネット内に収容されているときに、連係手段6の突起61がフック62に係合させることによってトレイ出入口2の口縁の当り面23でトレイカバー4を閉位置に保持させている。この場合に、フック62に弾性を持たせておき、そのフック62に係合した突起61がフック62をその弾性に抗して撓ませることによってトレイ出入口2の口縁の当り面23にトレイカバー4を弾接させる構成にしておくと、トレイカバー4ががたつきなく当り面23に当接してトレイ出入口2が確実に閉じられるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るディスク装置のトレイカバーがトレイ出入口を閉じている状態を示した要部の縦断側面図である。
【図2】同装置のディスクトレイがトレイ出入口から排出された状態を一部省略して示した要部の縦断側面図である。
【図3】同装置のディスクトレイの進入動作時の状態を一部省略して示した要部の縦断側面図である。
【図4】同装置の要部の横断平面図である。
【符号の説明】
【0026】
2 トレイ出入口
4 トレイカバー
5 ディスクトレイ
6 連係手段
41 横軸
61 突起
62 フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットのトレイ出入口の内外間で入出されるディスクトレイと、上記トレイ出入口を開閉可能で上記ディスクトレイの排出動作時にそのディスクトレイにより閉位置から押出し開動されるトレイカバーとを備えているディスク装置において、
上記トレイカバーが上記キャビネットの前面に設けられた上記トレイ出入口の下部で横軸周りに開閉動可能に取り付けられ、ディスクトレイの進入動作時にそのディスクトレイを開位置の上記トレイカバーに連結してそのトレイカバーを開位置から引込み閉動させると共に、ディスクトレイがキャビネット内に収容されたときにそのディスクトレイとトレイカバーとの連結状態を維持してそのトレイカバーの開動を阻止する連係手段を、上記トレイカバーの横幅方向中央位置を挟んで左右対称な2箇所に備え、
上記連係手段が、ディスクトレイに設けられた突起と、トレイカバーに設けられて、ディスクトレイがキャビネットに収容されているときに上記突起に係合してトレイカバーの開動を阻止し、ディスクトレイの排出動作に伴い上記突起から離れてディスクトレイの進入動作時に上記突起に係合する位置で待機するフックとでなることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
キャビネットのトレイ出入口の内外間で入出されるディスクトレイと、上記トレイ出入口を開閉可能で上記ディスクトレイの排出動作時にそのディスクトレイにより閉位置から押出し開動されるトレイカバーとを備えているディスク装置において、
ディスクトレイの進入動作時にそのディスクトレイを開位置の上記トレイカバーに連結してそのトレイカバーを開位置から引込み閉動させると共に、ディスクトレイがキャビネット内に収容されたときにそのディスクトレイとトレイカバーとの連結状態を維持してそのトレイカバーの開動を阻止する連係手段を備えていることを特徴とするディスク装置。
【請求項3】
上記連係手段が、ディスクトレイに設けられた突起と、トレイカバーに設けられて、ディスクトレイがキャビネットに収容されているときに上記突起に係合してトレイカバーの開動を阻止し、ディスクトレイの排出動作に伴い上記突起から離れてディスクトレイの進入動作時に上記突起に係合する位置で待機するフックとでなる請求項2に記載したディスク装置。
【請求項4】
上記トレイカバーが上記トレイ出入口の下部で横軸周りに開閉動可能に取り付けられている請求項2又は請求項3に記載したディスク装置。
【請求項5】
上記連係手段が左右2箇所に設けられている請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載したディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−268987(P2006−268987A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−87746(P2005−87746)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】