説明

ディスク装置

【課題】ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させる。
【解決手段】しおり書読手段3は、磁気ヘッド11を用いて、遅くともディスク21が取り出される前には自動で磁気記録媒体31にしおり情報を書き込み、ディスク21が交換されたときには遅くとも再生が開始される前に磁気記録媒体31からしおり情報を読み出す。しおり再生手段15は、ディスク21が交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段3によって読み出されたしおり情報に基づいた位置から再生を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、所定の記録媒体に書き込まれたしおり情報に基づいた位置から再生を行うディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオコンテンツが記録されたDVDを再生するような場合、何時間も連続して見続けるようなことは、ビデオコンテンツが映画である場合を除くと、まれである。従って、多くの場合には、途中まで再生した後、しばらく日時が経過した時に、続きを見ることになる。このような場合でも、DVDを取り出さないときでは、前回の再生の最終位置が内部に記憶されているので、簡単に続きを見ることができる。しかし、DVDを取り出してケースに収納した場合では、前回の再生の最終位置を示す情報が失われるので、続きを見るには、前回に見た最後の箇所を見つける必要があった。
【0003】
このような問題を解決するため、以下に示す技術が提案されている(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術では、コンテンツを再生しているときに、しおり追加ボタンを操作すると、再生中のコンテンツを示すコンテンツ識別IDと、このときの再生位置を示す情報である再生開始位置とからなるしおり情報データが生成されるようになっている。また、生成されたしおり情報データは、再生中のコンテンツを記録したストレージに記録されるようになっており、ストレージは、磁気ハードディスク、あるいは、記録可能なDVDであることが開示されている。そして、複数のしおり情報データを画面に表示させた状態において、所望のしおり情報データを選択した後、決定ボタンを押下すると、選択したしおり情報データに対応するコンテンツの、再生開始位置により示される位置から再生が開始されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、電源オンしたときに、前回の電源オフ時の表示状態に復帰することを可能にする技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、電源をオフするときには、オフ時の画面の表示内容を記録している。そして、電源がオンされたとき、装着されているCD−ROMが、特定のディスクであるかどうかを判別している。すなわち、前回に電源オフしたときに装着されていたディスクと同じディスクであるかどうかを判別している。そして、同じディスクであると判別したときには、前回の電源オフ時の表示内容が読み出されて、表示されるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−44586号公報(第0032段落、第0047−0051段落、第0065−0068段落)
【特許文献2】特開平9−167472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には以下に示す問題を生じていた。すなわち、再生位置を記録させるにはしおり追加ボタンを操作する必要があって、この操作を忘れたときには、再生位置が記録されない。従って、再生の最終位置が記録されない事態がしばしば生じる。また、複数のしおり情報データを画面に表示させた状態において、所望のしおり情報データを選択した後、決定ボタンを押下する必要がある。このため、再生を開始させるときの操作が煩わしいものとなる。
【0006】
第2の従来技術は、前回に電源オフしたときと同じディスクを装着したときにのみ有効となるに過ぎない。従って、その他のDVDを再生したような場合では、前回の画面が表示されないことになる。つまり、DVDを任意のタイミングにおいて再生する場合では、適用することが困難な技術となっている。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させることのでき、且つ、市販の書き換え可能な光ディスクを用いることのでき、且つ、前回に見た分と今回に見る分とのつながりの把握を容易にすることのでき、且つ、前回に見た分と今回に見る分との重なり具合をユーザの好みに合わせることのでき、且つ、前回見たときからの経過時間が短いときと長いときとの双方において、前回に見た分と今回に見る分とのつながり具合を快適なものとすることのでき、且つ、プログラム再生を行っていた場合には、その再生の順序を再現することのできるディスク装置を提供することにある。
【0008】
また本発明の目的は、最後に再生を停止したときの再生位置を示すしおり情報を、ディスクに設けられた磁気記録媒体に書き込むことにより、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させることのできるディスク装置を提供することにある。
【0009】
また、上記目的に加え、しおり情報を書き込む記録媒体を、ディスクと同心にディスクに貼付され、磁性体が塗布されたリング状のシートとすることにより、市販の書き換え可能な光ディスクを用いることのできるディスク装置を提供することにある。
【0010】
また本発明の目的は、最後に再生を停止したときの再生位置を示すしおり情報を、ディスクの書き換え可能なエリアに書き込むことにより、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させることのできるディスク装置を提供することにある。
【0011】
また、上記目的に加え、前回の停止位置より少し前に変移した位置から再生を行うことにより、前回に見た分と今回に見る分とのつながりの把握を容易にすることのできるディスク装置を提供することにある。
【0012】
また、少し前に変移する変移量をユーザによって選択可能にすることにより、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合をユーザの好みに合わせることのできるディスク装置を提供することにある。
【0013】
また、上記目的に加え、前回に見たときからの経過日数が多くなるほどに、変移量を多くすることにより、前回に見たときからの経過時間が短いときと長いときとの双方において、前回に見た分と今回に見る分とのつながり具合を快適なものとすることのできるディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するため、本発明に係るディスク装置は、再生位置に収納されたディスクに記録されたコンテンツを再生するディスク再生手段と、ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置に適用している。そして、しおり情報には、再生終了位置が取得された日である最終再生日を示す情報が含まれるとともに、プログラム再生の順序が登録されているときにはプログラム再生の順序を示す情報が含まれ、前記所定の記録媒体を、ディスクと同心にディスクに貼付され、磁性体が塗布されたリング状のシートからなる磁気記録媒体とし、しおり書読手段は、磁気記録媒体へのしおり情報の書き込みと磁気記録媒体からのしおり情報の読み出しとを行う磁気ヘッドを備えるとともに、遅くともディスクが取り出される前には自動で磁気記録媒体にしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前に磁気記録媒体からしおり情報を読み出し、しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報が示す再生終了位置より前方の位置である前方変移位置から再生を行い、しおり情報が示す再生終了位置から前方変移位置までの変移量は、予め設定された複数の値のうちからユーザによって選択された値とし、しおり情報に含まれる最終再生日から、しおり情報が読み出された日までの経過日数が多くなるのに対応して前記変移量を大きくし、しおり情報にプログラム再生の順序を示す情報が含まれていないときにはコンテンツが示す順序に従って再生を行い、しおり情報にプログラム再生の順序を示す情報が含まれているときにはプログラム再生の順序に従って再生を行うとともに前記変移量を0とするようになっている。
【0015】
すなわち、ディスクを取り出したときには、ディスクには、最後に再生を停止したときの位置(再生終了位置)を示すしおり情報が書き込まれている。このため、その後において、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、しおり情報が読み取られ、しおり情報が示す再生終了位置に基づいた位置から再生が行われる。つまり、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。且つ、通常に広く提供されている光ディスクに、磁気記録媒体であるシートを貼付することで、光ディスクはしおり情報の書き込みと読み出しとが可能なディスクとなる。且つ、前回に再生を停止した位置より前の位置から再生が行われる。且つ、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合を、ユーザは複数の選択肢から選択することができる。且つ、前回に見たときからの経過日数が多くなるほど、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合が長くなる。且つ、プログラム再生を行っていた場合には、その再生の順序が再現される。
【0016】
また、本発明に係るディスク装置は、再生位置に収納されたディスクに記録されたコンテンツを再生するディスク再生手段と、ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置に適用している。そして、前記所定の記録媒体をディスクに設けられた磁気記録媒体とし、しおり書読手段は、磁気記録媒体へのしおり情報の書き込みと磁気記録媒体からのしおり情報の読み出しとを行う磁気ヘッドを備えるとともに、遅くともディスクが取り出される前には自動で磁気記録媒体にしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前に磁気記録媒体からしおり情報を読み出し、しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報に基づいた位置から再生を行うようになっている。
【0017】
すなわち、ディスクを取り出したときには、ディスクには、最後に再生を停止したときの位置(再生終了位置)を示すしおり情報が書き込まれている。このため、その後において、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、しおり情報が読み取られ、しおり情報が示す再生終了位置に基づいた位置から再生が行われる。つまり、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。
【0018】
また、上記構成に加え、磁気記録媒体は、ディスクと同心にディスクに貼付され、磁性体が塗布されたリング状のシートとなっている。すなわち、通常に広く提供されている光ディスクに、磁気記録媒体であるシートを貼付することで、光ディスクは、しおり情報の書き込みと読み出しとが可能なディスクとなる。
【0019】
また、本発明に係るディスク装置は、記録再生位置に収納されたディスクにコンテンツを記録するとともに、ディスクに記録されたをコンテンツを再生するディスク記録再生手段と、ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置に適用している。そして、前記所定の記録媒体を記録再生位置に収納された書き換え可能なディスクとし、しおり書読手段は、遅くともディスクが取り出される前には前記ディスクにおけるデータの書き換えが可能なエリアに確保されたしおり情報エリアに自動でしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前にしおり情報エリアからしおり情報を読み出し、しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報に基づいた位置から再生を行うようになっている。
【0020】
すなわち、ディスクを取り出したときには、ディスクには、最後に再生を停止したときの位置(再生終了位置)を示すしおり情報が書き込まれている。このため、その後において、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、しおり情報が読み取られ、しおり情報が示す再生終了位置に基づいた位置から再生が行われる。つまり、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。
【0021】
また、上記構成に加え、しおり情報に基づいた位置は、しおり情報が示す再生終了位置より前方の位置である前方変移位置となっている。すなわち、前回に再生を停止した位置より前の位置から再生が行われる。
【0022】
また、上記構成に加え、しおり情報が示す再生終了位置から前方変移位置までの変移量は、予め設定された複数の値のうちからユーザによって選択された値としている。すなわち、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合を、ユーザは複数の選択肢から選択することができる。
【0023】
また、上記構成に加え、しおり情報には再生終了位置が取得された日である最終再生日を示す情報が含まれ、しおり情報に含まれる最終再生日から、しおり情報が読み出された日までの経過日数が多くなるのに対応して前記変移量を大きくしている。すなわち、前回に見たときからの経過日数が多くなるほど、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合が長くなる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、取り出されたディスクには再生終了位置を示すしおり情報が書き込まれている。そのため、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。且つ、通常に広く提供されている光ディスクに、磁気記録媒体であるシートを貼付することで、光ディスクはしおり情報の書き込みと読み出しとが可能なディスクとなる。且つ、前回に再生を停止した位置より前の位置から再生が行われるとともに、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合を、ユーザは複数の選択肢から選択することができ、且つ、前回に見たときからの経過日数が多くなるほど、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合が長くなる。且つ、プログラム再生を行っていた場合には、その再生の順序が再現される。このため、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで前回の続きを自動で再生させることができ、且つ、市販の書き換え可能な光ディスクを用いることができ、且つ、前回に見た分と今回に見る分とのつながりの把握を容易にすることができ、且つ、前回に見た分と今回に見る分との重なり具合をユーザの好みに合わせることができ、且つ、前回見たときからの経過時間が短いときと長いときとの双方において、前回に見た分と今回に見る分とのつながり具合を快適なものとすることができ、且つ、プログラム再生を行っていた場合には、その再生の順序を再現することができる。
【0025】
また、本発明によれば、取り出されたディスクの磁気記録媒体には、再生終了位置を示すしおり情報が書き込まれている。その結果、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。このため、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させることができる。
【0026】
また、さらに、通常に広く提供されている光ディスクに、磁気記録媒体であるシートを貼付することで、光ディスクは、しおり情報の書き込みと読み出しとが可能なディスクとなるので、市販の書き換え可能な光ディスクを用いることができる。
【0027】
また、本発明によれば、取り出されたディスクのしおり情報エリアには、再生終了位置を示すしおり情報が書き込まれている。その結果、このディスクをトレイに載置して再生を指示すると、前回に再生を停止した位置に基づいて再生が行われる。このため、ディスクを交換したとき、再生の指示を入力するのみで、前回の続きを自動で再生させることができる。
【0028】
また、さらに、前回に再生を停止した位置より前の位置から再生が行われるので、前回に見た分と今回に見る分とのつながりの把握を容易にすることができる。
【0029】
また、さらに、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合を、ユーザは複数の選択肢から選択することができるので、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合を、ユーザの好みに合わせることができる。
【0030】
また、さらに、前回に見たときからの経過日数が多くなるほど、前回に見た分における最後の部分と今回に見る分における先頭の部分との重なり具合が長くなるので、前回に見たときからの経過時間が短いときと長いときとの双方において、前回に見た分と今回に見る分とのつながり具合を快適なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【実施例1】
【0032】
図2は、本発明に係るディスク装置の第1の実施形態に使用されるディスクに設けられた磁気記録媒体を示す説明図である。
【0033】
図において、磁気記録媒体31は、VHSビデオテープ等に塗布されている磁性体と同様の磁性体33が塗布されたリング状のシート32となっており、ディスク21と同心に、ディスク21に貼付される。
【0034】
図1は、第1の実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、具体的には、DVDレコーダを示している。
【0035】
チューナ部8は、マイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)2から指示されたチャンネルの商用放送を受信するとともに、受信して得られたアナログ映像音声信号をA/D変換部9に出力する。A/D変換部9は、チューナ部8から出力されるアナログ映像音声信号をデジタル映像音声信号に変換し、エンコード・デコード部25に出力する。D/A変換部7は、エンコード・デコード部25より出力されるデジタル映像音声信号をアナログ映像音声信号に変換し、外部に設けられたテレビ受像機29に出力する(ディスク21がCDであるときには、テレビ受像機29には音声信号のみが出力される)。
【0036】
ピックアップ23は、ディスクモータ22により回転駆動されるディスク21に記録されたコンテンツを読み取るとともに、読み取りによって得られた信号を録再信号処理部24に出力する。また、録再信号処理部24より出力される信号をディスク21に書き込む。録再信号処理部24は、エンコード・デコード部25より出力されるデジタル信号に対して符号化等の処理を行うことにより得られた信号を、ピックアップ23に出力する。また、ピックアップ23より出力される信号に対して、復調やエラー訂正、等の処理を行った後、エンコード・デコード部25に出力する。
【0037】
エンコード・デコード部25は、A/D変換部9から出力された映像音声信号をMPEG2に従って圧縮処理する。そして後、圧縮処理した映像音声信号を所定フォーマット(例えば、VRフォーマット等)に基づいて処理し、録再信号処理部24に出力する。また、録再信号処理部24より出力される映像音声信号を、所定フォーマットに基づいて処理した後、MPEG2に従って伸長処理する。そして、伸長処理により得られたデジタル映像音声信号をD/A変換部7に出力する(ディスク21がCDとなるときには、伸長処理は行わない)。
【0038】
なお、破線1により示されるブロックは、記録再生位置に収納されたディスク21にコンテンツを記録するとともに、ディスク21に記録されたをコンテンツを再生するディスク記録再生手段であるが、再生位置に収納されたディスク21を再生するディスク再生手段を、その内部に含んだ構成となっている。
【0039】
入力回路部5は、図示されない装置本体の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチや、リモートコントローラ(以下では、リモコンと称する)6から送信される赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えており、ユーザからの指示が入力されると、入力された指示をマイコン2に出力する。計時手段4は、年、月、日、および、時刻を計時する。
【0040】
磁気ヘッド11は、ディスク21が記録再生位置に収納されたとき(トレイクローズとなったとき)には、ディスク21に設けられた磁気記録媒体31に接触する位置まで下降する。そして、磁気記録媒体31に書き込まれたしおり情報(後に詳述する)を示す信号を読み取って信号処理回路12に出力する。また、ディスク21の取り出しのため、トレイの排出方向への移動となるときには、トレイの移動の前に、信号処理回路12から出力される、しおり情報を示す信号を磁気記録媒体31に書き込む。
【0041】
信号処理回路12は、ヘッド録再制御手段13から出力される、しおり情報を示すデータから、書き込み用の信号を生成して磁気ヘッド11に出力する。また、磁気ヘッド11より出力される信号を、復調、エラー訂正して得られた、しおり情報を示すデータをヘッド録再制御手段13に出力する。
【0042】
ヘッド録再制御手段13(マイコン2の機能の一部でもって構成される)は、ディスク21が記録再生位置に収納されたとき(トレイクローズとなったとき)、磁気ヘッド11を下降させることによって、磁気記録媒体31に書き込まれたしおり情報を示す信号を読み取る。また、ディスク21の取り出しのためにトレイを排出位置に移動させる場合には、トレイを移動させる前に、磁気ヘッド11を下降させる。そして、最も直前の再生の停止位置を示す情報(ディスク21の最新の再生終了位置を示す情報)と、このときの日付を示す情報とからなるしおり情報(プログラム再生の順序が登録されているときには、プログラム再生の順序を示す情報をも含む)を、磁気ヘッド11を用いて磁気記録媒体31に書き込む。そして後、ディスク21の移動に先立って、磁気ヘッド11を上方に移動させる。
【0043】
すなわち、磁気ヘッド11、信号処理回路12、および、ヘッド録再制御手段13の3つのブロックは、請求項記載のしおり書読手段3を構成しており、しおり情報を、ディスク21が取り出される直前に、自動で、磁気記録媒体31に書き込む(再生を停止して後、ディスク21の取り出しが行われるまでの間における任意のタイミングにおいて、書き込むこともできる)。また、磁気記録媒体31に書き込んだしおり情報を読み出す。なお、しおり情報は、詳細には、ディスク21の最新の再生終了位置を示す情報と、このときの日付を示す情報(プログラム再生の順序が登録されているときには、この順序を示す情報を含む)とによって構成されている。
【0044】
マイコン2は、DVDレコーダとしての主要動作を制御する。すなわち、リモコン6等に入力されたユーザの指示に従い、チューナ部8が受信するチャンネルを制御する。また、録再信号処理部24とエンコード・デコード部25とを制御することによって、チューナ部8が受信した番組を、所定フォーマットによるコンテンツとしてディスク21に記録する。また、ディスク21に記録されたコンテンツを再生して、テレビ受像機29に表示する。
【0045】
また、マイコン2は、ディスク21がCDであるときには、プログラム再生の順序の登録の受け付けを行う。また、プログラム再生の順序の登録が行われた場合に、プログラム再生の指示が与えられると、登録された再生の順序に従って、CDの再生を行う。
【0046】
しおり再生手段15(マイコン2の機能の一部でもって構成される)は、ディスク21が交換された後、最初の再生の指示がリモコン6に入力されたときには、ディスク21の磁気記録媒体31からしおり書読手段3により読み出されたしおり情報に基づく位置からディスク21の再生を行う。
【0047】
なお、しおり情報に基づいた位置、すなわち、ディスク21が交換された後、最初の再生の指示がリモコン6に入力されたときのディスク21の再生位置は、しおり情報により示される再生終了位置より前方に変移した前方変移位置となっている。また、前方への変移量には、予め設定された複数の変移量である5分、3分、1分、30秒、0秒のうちから、ユーザにより選択された値が用いられる。且つ、再生終了位置が取得された日から現在までの経過日数が多くなると、変移量は、ユーザによって選択された値よりも長くなる。
【0048】
すなわち、ユーザによって選択された変移量が、例えば1分である場合、再生終了位置が取得された日から現在までの日数が、1週間を超える毎に、段階が1段づつ、長い側に変更されるようになっている。つまり、再生終了位置が取得された日から現在までの日数が1週間以内であるときには、しおり情報により示される再生終了位置より1分前の位置から再生が開始されるが、1週間を超えたときには、しおり情報により示される再生終了位置より3分前の位置から再生が開始される。これは、前回見たときから日時が経過するのに対応して、前回に見たときの内容の印象が薄れるので、再生を逆上る時間を長くする方が、今回に再生される映像と、前回に見た映像との続き具合の把握が容易になるからである。
【0049】
なお、ディスク21がCDとなるときには、再生するトラックの順序をユーザが設定するプログラム再生が可能になっている。このため、ディスク21がCDである場合、しおり書読手段3は、CD21の再生終了位置を示す情報、このときの日付を示す情報、および、プログラム再生の順序を示す情報の3つの情報を含むしおり情報を生成して、磁気記録媒体31に書き込む。従って、この場合では、次回の再生時にも、このときに設定されたプログラム再生を実行することが可能になる。
【0050】
図3は、しおり情報の書き込み時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図4は、しおり情報に基づいた再生時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図5は、しおり情報に基づいた再生時の第1の実施形態の詳細な動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、第1の実施形態の動作を説明する。
【0051】
いま、ディスク21を再生しており、ディスク21がDVDであるとする。この状態において、リモコン6等に停止の指示を入力すると、ディスク21の再生が停止される。しおり再生手段15は、再生を停止したときの位置を示す情報、すなわち、再生終了位置を示す情報をヘッド録再制御手段13に与える(ステップS1)。ヘッド録再制御手段13は、計時手段4が計時する日付を読み取る。そして、しおり再生手段15から与えられた再生終了位置を示す情報と、計時手段4を読み取って得られた日(最終再生日)を示す情報とからなるしおり情報を生成する(ステップS2)。
【0052】
次いで、ディスク記録再生手段1に収納されているディスク21が、DVDであるかどうかを調べる。このときでは、DVDであるため、動作は、ステップS3からステップS6に移行し、ディスク21の取り出しであるかどうかを調べる。ディスク21の取り出しである場合、ヘッド録再制御手段13は、ディスク21を所定の速度で回転駆動する(既に回転駆動されている場合では、回転駆動が継続される)(ステップS7)。
【0053】
次いで、ヘッド録再制御手段13は、図示されない機構部を介して、磁気ヘッド11を磁気記録媒体31に接触する位置まで下降させた(ステップS8)後、生成したしおり情報を、磁気ヘッド11を用いて、磁気記録媒体31に書き込む(ステップS9)。次いで、磁気ヘッド11を上昇させる(ステップS10)。この後、ヘッド録再制御手段13は、ディスク21の回転を停止させる制御を行う(ステップS11)。
【0054】
そして、ステップS11の制御によってディスク21の回転が停止した後、図示されないトレイを排出位置に移動させる(ステップS12)。従って、ディスク21を取り出したときでは、取り出されたディスク21の磁気記録媒体31には、最新の再生終了位置を示す情報と、このときの日付を示す情報とからなるしおり情報が書き込み済みとなっている。
【0055】
なお、ディスク21がCDであるときには、ステップS3に続く動作は、ステップS4の動作となって、しおり書読手段3は、プログラム再生となっていたかどうかを調べる。プログラム再生となっていないときには、動作をステップS6に移行する。しかし、プログラム再生となっているときでは、プログラム再生の順序を示す情報をしおり情報に追加する(ステップS5)。そして後、動作をステップS6に移行する。従って、このときでは、しおり情報には、再生終了位置を示す情報、再生を停止したときの日付を示す情報、およひ、プログラム再生の順序を示す情報とが含まれることになる。
【0056】
なお、ステップS6における判定において、取り出しではなく、その他の指示があった場合では、対応する処理が実行される(ステップS13,S14)。
【0057】
上記した動作によって、磁気記録媒体31にしおり情報が書き込まれたディスク21を、取り出した日から、例えば10日が経過したときにトレイに載置し、記録再生位置に移動させたとする(ステップS15)。ディスク21が記録再生位置に移動したときには、ディスク21が回転駆動され、ディスク21に関するディスク情報の読み取りが行われる(ステップS16)。また、ヘッド録再制御手段13は、磁気ヘッド11を磁気記録媒体31に接触する位置まで下降させた(ステップS17)後、磁気記録媒体31に書き込まれたしおり情報を読み取る(ステップS18)。次いで、磁気ヘッド11を上昇させる(ステップS19)。この後、再生の指示が入力されると、動作は、ステップS20からステップS21に移行して、しおり情報に基づいた位置から再生が開始される。
【0058】
しおり情報に基づいた再生となるときには、しおり再生手段15は、ディスク21がDVDであるかどうかを調べる(ステップS31)。このときでは、DVDであるため、計時手段4を参照することによって、しおり情報が示す日(最終再生日)から現在までの経過日数を算出する(ステップS32)。そして、算出した日数を値7で除し、端数を切り捨てることによって追加指標を求める(このときでは、追加指標の値は1となる)(ステップS33)。また、ユーザによって選択された前方移動の変移量から、変移指標を求める(ステップS34)。
【0059】
変移指標は、図6に示したように、変移量が0秒では0、30秒では1、1分では2、3分では3、5分では4となっている。このため、ユーザが選択した変移量が、例えば、1分であるとすると、求められた変移指標は1となる。しおり再生手段15は、この変移指標に、ステップS33で算出した追加指標を加算した値Nを求める(ステップS35)。そして、値Nが最大値である値4を超えるときには、値Nを4とする。つまり、値Nが3以下となるときには、算出された値Nをそのままとし、値Nが4以上となるときには、値Nを4とする(ステップS36,S37)。この後、しおり再生手段15は、値Nを変移指標と見なして、対応する変移量を求める(ステップS38)。
【0060】
以上のことから、ユーザが選択した変移量が1分であり、再生をを停止してDVD21取り出したときから10日が経過している場合、値Nは3となる。従って、求められた変移量は3分となる。このため、しおり再生手段15は、しおり情報が示す再生終了位置より3分だけ前方の位置(前方変移位置)を再生の開始位置として、ディスク21の再生を開始する(ステップS39,S40)。
【0061】
一方、ディスク21がCDの場合では、ステップS31に続く動作は、ステップS45の動作となり、プログラム再生の順序を示す情報がしおり情報に含まれているかどうかを調べる。プログラム再生の順序を示す情報がしおり情報に含まれていない場合には、しおり情報が示す再生終了位置から、トラックの順序に従ってCD21の再生を行う(ステップS46)。一方、プログラム再生の順序を示す情報がしおり情報に含まれている場合には、しおり情報が示す再生終了位置から、プログラム再生の順序に従ってCD21の再生を行う(ステップS47)。
【実施例2】
【0062】
図7は、第2の実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、具体的には、DVDレコーダを示している。なお、第2の実施形態と第1の実施形態との差異は、しおり書読手段の構成のみとなっている。このため、図1に示す第1の実施形態と同一となるブロックには、図1における符号と同一符号を付与し、説明を省略する。
【0063】
本実施形態は、しおり情報を書き込む記録媒体が、記録再生位置に収納された書き換え可能なディスク21となっている。このため、しおり書読手段16は、マイコン2の機能の一部を用いることによって構成されており、その他のハードウエアを必要としない構成となっている。
【0064】
しおり書読手段16は、書き換え可能なDVD(DVD−RWや DVD−RAM等)21におけるデータの書き換えが可能なエリアに確保されたしおり情報エリアに、DVD21が取り出される前に、自動で、しおり情報を書き込む。また、DVD21が交換されたときには、しおり情報エリアに書き込まれたしおり情報を読み出す。
【0065】
なお、しおり情報は、詳細には、ディスク21の最新の再生終了位置を示す情報と、このときの日(最終再生日)を示す情報とによって構成されている。すなわち、しおり情報を書き込む対象となるディスク21は、書き換え可能なDVDに限定されているので、ディスク21がCDとなるときにはしおり情報の書き込みは行われない。従って、しおり情報は、第1の実施形態とは異なり、プログラム再生の順序を示す情報を常に含まない構成となる。
【0066】
また、しおり情報エリアは、映像や音声等を示すコンテンツが書き込まれたエリアの外周側に隣接して設けられている。且つ、しおり情報は、コンテンツのファイルとは異なるファイルとして、書き込まれるようになっている。
【0067】
図8は、しおり情報の書き込み時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図9は、しおり情報に基づいた再生時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。なお、第1の実施形態の動作と同一となるステップには、図3〜図5における符号と同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
【0068】
いま、DVD21を再生しているとする。この状態において再生停止となると、しおり再生手段15は、再生終了位置を示す情報をしおり書読手段3に与える(ステップS1)。しおり書読手段3は、再生終了位置を示す情報と日付を示す情報とからなるしおり情報を生成する(ステップS2)。そして、DVD21の取り出しとなるときには、しおり書読手段3は、生成したしおり情報を、しおり情報エリアに書き込む(ステップS50,S51)。この後、しおり再生手段15は、ディスク21の回転を停止させる制御を行う(ステップS52)。
【0069】
なお、ステップS2の後の動作の指示が、DVD21の取り出しではなく、その他の指示となるときでは、対応する処理が実行される(ステップS53,S54)。
【0070】
しおり情報エリアにしおり情報が書き込まれたDVD21を、取り出した日から、例えば10日が経過したときにトレイに載置し、記録再生位置に移動させたとする(ステップS15)。ディスク21が記録再生位置に移動したときには、ディスク21が回転駆動され、ディスク21に関するディスク情報の読み取りが行われる(ステップS16)。また、しおり書読手段3は、しおり情報エリアに書き込まれたしおり情報を読み取る(ステップS55)。この後、再生の指示が入力されると、動作は、ステップS20からステップS21に移行して、しおり情報に基づいた位置から再生が開始される。
【0071】
しおり情報に基づいた再生は、第1の実施形態と同一となるので、説明を省略する(なお、再生されるディスク21は、DVDに限定されているため、ステップS31の判定の動作は省略されている)。
【0072】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、磁気記録媒体については、光ディスクの非記録面に磁性体を直接に塗布した構成とすることができる。
【0073】
また、しおり情報エリアについては、その他の書き換えが可能なエリア(リードインエリア、等)に設けた構成とすることができる。
【0074】
また、選択肢となる変移量の値、および、その数については、その他の任意の値とすることができる。
【0075】
また、光ディスクに書き込みが可能なその他の装置(例えば、ハードディスクドライブが一体化されたDVDプレイヤ等)の場合にも、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明に係るディスク装置の第1の実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】ディスクに設けられた磁気記録媒体を示す説明図である。
【図3】しおり情報の書き込み時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図4】しおり情報に基づいた再生時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図5】しおり情報に基づいた再生時の第1の実施形態の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図6】変移量と指標との関係を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【図8】しおり情報の書き込み時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図9】しおり情報に基づいた再生時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
1 ディスク記録再生手段(ディスク再生手段)
3 しおり書読手段
11 磁気ヘッド
15 しおり再生手段
16 しおり書読手段
21 ディスク
31 磁気記録媒体
32 リング状のシート
33 磁性体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生位置に収納されたディスクに記録されたコンテンツを再生するディスク再生手段と、
ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、
しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置において、
しおり情報には、再生終了位置が取得された日である最終再生日を示す情報が含まれるとともに、プログラム再生の順序が登録されているときにはプログラム再生の順序を示す情報が含まれ、
前記所定の記録媒体を、ディスクと同心にディスクに貼付され、磁性体が塗布されたリング状のシートからなる磁気記録媒体とし、
しおり書読手段は、磁気記録媒体へのしおり情報の書き込みと磁気記録媒体からのしおり情報の読み出しとを行う磁気ヘッドを備えるとともに、遅くともディスクが取り出される前には自動で磁気記録媒体にしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前に磁気記録媒体からしおり情報を読み出し、
しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報が示す再生終了位置より前方の位置である前方変移位置から再生を行い、
しおり情報が示す再生終了位置から前方変移位置までの変移量は、予め設定された複数の値のうちからユーザによって選択された値とし、
しおり情報に含まれる最終再生日から、しおり情報が読み出された日までの経過日数が多くなるのに対応して前記変移量を大きくし、
しおり情報にプログラム再生の順序を示す情報が含まれていないときにはコンテンツが示す順序に従って再生を行い、しおり情報にプログラム再生の順序を示す情報が含まれているときにはプログラム再生の順序に従って再生を行うとともに前記変移量を0とすることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
再生位置に収納されたディスクに記録されたコンテンツを再生するディスク再生手段と、
ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、
しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置において、
前記所定の記録媒体をディスクに設けられた磁気記録媒体とし、
しおり書読手段は、磁気記録媒体へのしおり情報の書き込みと磁気記録媒体からのしおり情報の読み出しとを行う磁気ヘッドを備えるとともに、遅くともディスクが取り出される前には自動で磁気記録媒体にしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前に磁気記録媒体からしおり情報を読み出し、
しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報に基づいた位置から再生を行うことを特徴とするディスク装置。
【請求項3】
磁気記録媒体は、ディスクと同心にディスクに貼付され、磁性体が塗布されたリング状のシートであることを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
記録再生位置に収納されたディスクにコンテンツを記録するとともに、前記ディスクに記録されたをコンテンツを再生するディスク記録再生手段と、
ディスクの最新の再生終了位置を示すしおり情報を所定の記録媒体に書き込むとともに、前記所定の記録媒体に書き込んだしおり情報を読み出すしおり書読手段と、
しおり情報に基づいた再生を行うしおり再生手段とを備えたディスク装置において、
前記所定の記録媒体を記録再生位置に収納された書き換え可能なディスクとし、
しおり書読手段は、遅くともディスクが取り出される前には前記ディスクにおけるデータの書き換えが可能なエリアに確保されたしおり情報エリアに自動でしおり情報を書き込み、ディスクが交換されたときには遅くとも再生が開始される前にしおり情報エリアからしおり情報を読み出し、
しおり再生手段は、ディスクが交換された後、最初の再生の指示が入力されたときには、しおり書読手段によって読み出されたしおり情報に基づいた位置から再生を行うことを特徴とするディスク装置。
【請求項5】
しおり情報に基づいた位置は、しおり情報が示す再生終了位置より前方の位置である前方変移位置であることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれかに記載のディスク装置。
【請求項6】
しおり情報が示す再生終了位置から前方変移位置までの変移量は、予め設定された複数の値のうちからユーザによって選択された値としたことを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
【請求項7】
しおり情報には再生終了位置が取得された日である最終再生日を示す情報が含まれ、
しおり情報に含まれる最終再生日から、しおり情報が読み出された日までの経過日数が多くなるのに対応して前記変移量を大きくすることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−54029(P2006−54029A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−236788(P2004−236788)
【出願日】平成16年8月16日(2004.8.16)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】