説明

ディスク装置

【課題】例えば、ドライブユニットをシャーシにロックした状態で防振構造体が凍結、もしくは他部品と癒着した場合であっても、この防振構造体を確実にフローティング状態に復元できるディスク装置を提供すること。
【解決手段】ロック機構を解除する際に、防振構造体11がフローティング状態に復元しない場合には、ドライブユニット9を強制的に押し上げ、防振構造体11をフローティング状態に復元する復元支援機構230を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されてCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)等の記録媒体ディスクの情報を再生するディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のディスクプレーヤは、ドライブユニットを防振構造体を介してシャーシにフローティング状態で支持し、このドライブユニットにディスクをローディングして再生すると共に、少なくともディスクのイジェクトまたはローディング待機時には、フローティング状態を解除してドライブユニットをシャーシにロックしている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】WO/2001/091119号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この種のロック機構では、ドライブユニットをフローティング状態(初期位置)から下方に押し付けた状態でロックすることで、ディスクのクランプ開口寸法を維持するとともに、装置の薄型化の実現を図っている。この場合、ドライブユニットを支持する防振構造体はフローティング状態から押し潰されて変形される。
このため、ロック機構がロックした状態で、ディスク装置が低温(例えば−30℃程度)、もしくは高温(例えば+85℃程度)の環境下に置かれると、防振構造体が変形した状態で凍結したり、他部品と癒着する場合があるため、ロックが解除しても、防振構造体がフローティング状態に復元されず、ストロークがアンバランスとなり耐震性能が劣化するといった問題が考えられる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、例えば、ドライブユニットをシャーシにロックした状態で防振構造体が凍結、もしくは他部品と癒着した場合であっても、この防振構造体を確実にフローティング状態に復元できるディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ドライブユニットを防振構造体を介してシャーシにフローティング状態で支持し、このドライブユニットにディスクをローディングし再生するとともに、少なくともディスクのイジェクトまたはローディング待機時に、前記フローティング状態を解除して前記ドライブユニットを前記シャーシにロックするロック機構を備えるディスク装置において、このロック機構を解除する際に、前記防振構造体がフローティング状態に復元しない場合には、前記ドライブユニットを強制的に押し上げ、当該防振構造体をフローティング状態に復元する復元支援機構を備えることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、例えば、ドライブユニットをシャーシにロックした状態で防振構造体が凍結、もしくは他部品と癒着した場合であっても、この防振構造体を確実にフローティング状態に復元できるため、耐震性能の低下を防止できる。
【0007】
この場合において、前記ロック機構は、前記シャーシに支持されて、前記ドライブユニットの前後方向に往復動作可能に配置され、ラックギアを有したトリガーカムと、このトリガーカムのラックギアに噛み合って、当該トリガーカムの往復動作に連動して回動するギアプレートと、このギアプレートの回動動作に連動して、前記ドライブユニットの左右方向に往復動作するロックプレートと、このロックプレートに設けられたロック片とを備え、前記トリガーカムを前後方向に動作し、前記ロックプレートを左右方向に往復動作させて、前記ロック片を、前記ドライブユニットに固定された固定片の溝に嵌入し、当該ドライブユニットを前記シャーシにロックする構成を備え、前記復元支援機構は、前記ギアプレートの一端に設けられた押上片と、前記ドライブユニットに設けられ、前記ギアプレートが回動した場合に、前記押上片に当接して上方に押し退けられる突起部とを備える構成としても良い。
【0008】
また、前記押上片は、前記ロック片が前記固定片の溝から離脱した後に、前記突起部に当接可能に設けられている構成としても良い。また、前記突起部は、前記防振構造体がフローティング状態に復元した場合には、前記押上片と当接しない高さに形成されている構成としても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、ロック機構を解除する際に、防振構造体がフローティング状態に復元しない場合には、ドライブユニットを強制的に押し上げるため、例えば、ドライブユニットをシャーシにロックした状態で防振構造体が凍結、もしくは他部品と癒着した場合であっても、この防振構造体を確実にフローティング状態に復元でき、ひいては、耐震性能の低下を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係るディスクプレーヤ(ディスク装置)の外観を示す斜視図である。このディスクプレーヤには、CD、DVD等の例えば直径8cmや、直径12cm等の大きさの異なる記録媒体ディスクが引き込まれて、このディスクに記録された情報が再生される。符号1は本体を示し、この本体1は板金製のシャーシ3を備えている。このシャーシ3はロアーシャーシ5と、このロアーシャーシ5の上方を覆うアッパーシャーシ7とを備え、その内側には、図1では図示を省略したが、ディスクをローディングするためのローディングメカニズム、ローディングされたディスクをクランプするためのクランプメカニズム、クランプされたディスクをドライブするためのドライブメカニズム等が設けられている。
【0011】
図2は、アッパーシャーシ7を取り外した斜視図であり、図3は、ロアーシャーシ5の斜視図であり、図4は、ロアーシャーシ5にドライブユニット9を取り付けた左方視の斜視図であり、図5は、同じくロアーシャーシ5にドライブユニット9を取り付けた右方視の斜視図である。
【0012】
上記ロアーシャーシ5は、図3に示すように、枠状に形成され、このロアーシャーシ5には、ダンパ及びばねを備えた3つの防振構造体11が取り付けられ、この防振構造体11の上に、図2に示すように、クランプメカやドライブメカが一体化されたドライブユニット9が載置され、フローティング支持されている。ここで、ドライブユニット9をフローティング支持している防振構造体11の初期状態をフローティング支持状態という。
このドライブユニット9は、図4及び図5に示すように、ベースプレート13と、このベースプレート13の後端部の両側にヒンジ15で連結され、先端17Aを閉じる方向にばね付勢されて、ベースプレート13と協働してディスクを挟持するクランププレート17とを備えている。このクランププレート17の先端17Aには回転板19が支持され、この回転板19に対向するマグネット入りのターンテーブル21が、ベースプレート13に支持されている。そして、後述するように、ディスクが挿入されて、クランププレート17が閉じると、先端17Aの回転板19とマグネット入りのターンテーブル21とで挟持(クランプ)されてディスクが回転可能になる。
【0013】
図1に示すように、本体1の前面には横長のディスクの挿入口23が形成され、この挿入口23の奥には、図2に示すように、ロアーシャーシ5の前部のモータ24で駆動されるローディングローラ25が設けられている。
このローディングローラ25は、挿入口23へのディスクの挿入が検知されると、モータ24により駆動されて、当該ディスクを本体1内に引き込む。このローディングローラ25は、ローラプレート27に支持され、このローラプレート27の基部は、ヒンジピン28によりロアーシャーシ5に連結されている。よって、このローディングローラ25は、ヒンジピン28を中心としたローラプレート27の揺動により、その高さ位置を変位させて、ディスクと離接可能に構成されている。また、ローラプレート27は、図示を省略したばねにより、このローラプレート27の前端を下げて、ローディングローラ25を持ち上げる方向に付勢されている。
【0014】
ドライブユニット9の上面の左後部には支持ピン30を介してトリガープレート31が揺動自在に支持されている。このトリガープレート31は、本体1内に引き込まれたディスクと当接し、このディスクをドライブユニット9にクランプさせるものである。このトリガープレート31は、ばね31Sにより、時計方向に付勢されており、その一端31A側には、ドライブユニット9の内方に折り曲げられた2つの爪部32,33が各々一体に形成されている。一方の爪部(小径トリガー部)32は、引き込まれた8cmディスクが当接可能であり、他方の爪部(大径トリガー部)33には、引き込まれた12cmディスクが当接可能である。
トリガープレート31の他端31Bは、ドライブユニット9の外側に延出し、ドライブユニット9の外壁に沿って下方に折り曲げられている。この他端31Bは、ロアーシャーシ5に配置されたトリガー35の後面35Kに当接する。そして、ディスクが本体1に引き込まれ、爪部32,33のいずれかに当接し、トリガープレート31が反時計方向に回動すると、このトリガープレート31が、トリガー35を前進(矢印Xの方向)させる。このトリガー35は、図4に示すように、ばね34により、通常時、他端31B側(矢印Yの方向)に付勢されている。
【0015】
このトリガー35の一部は、図4に示すように、ロアーシャーシ5の底部を前方に延出し、この延出部の上面にはトリガーラックギア35Aが一体に形成されている。このトリガーラックギア35Aの前方には、ロアーシャーシ5の側板5Aに支持されたファイナルギア37(図3参照)が配置されている。このファイナルギア37は、通常時にトリガーラックギア35Aに噛み合わない位置に支持されており、トリガープレート31が反時計方向に回動して、トリガー35が前進したときにのみ、トリガーラックギア35Aに噛み合う。ファイナルギア37は、図2に示すように、複数のギアからなるギア輪列38を介して、ロアーシャーシ5の前部の上記モータ24に連結されており、モータ24の駆動時に、トリガーラックギア35Aとファイナルギア37とが一旦噛み合うと、それ以後は、ファイナルギア37、モータ24の駆動力でトリガー35が前進する。
【0016】
このトリガー35には、図4に示すように、トリガーカム41が一体に連結されている。このトリガーカム41は、ギア輪列38の内側を当該ギア輪列38と平行に延出し、その中程の上面には前方が徐々に、階段状に高くなるカム面41Aが形成され、その先端部にはローディングローラ25の駆動軸25A(図2参照)を案内する前上がりの階段状の傾斜溝41Bが形成されている。カム面41Aには、ドライブユニット9のクランププレート17の一部17Bが当接している。
トリガー35がファイナルギア37に噛み合い、ストロークエンドに移動した後、トリガーカム41を押し出し、トリガーカム41のラックがファイナルギア37と噛み合い、トリガーカム41が前進(矢印Xの方向)する。
【0017】
上記トリガーカム41が前進(矢印Xの方向)すると、上記一部17Bが当接しているカム面41Aが徐々に低くなって、クランププレート17が、ばね力で閉じる方向に揺動し、さらに前進してトリガーカム41が前進限界の位置に移動すると、一部17Bがカム面41Aから完全に離れ、クランププレート17の先端の回転板19と、ターンテーブル21とによるディスクのクランプが完了する。それと同時に、クランププレート17の一部17Bとカム面41Aとの係合解除によって、ドライブユニット9が、3つの防振構造体11を介して完全にフローティング支持される。また、同時に、ローディングローラ25の駆動軸25Aが、傾斜溝41Bに沿って低い位置に移動し、ローラプレート27の揺動により、ローディングローラ25が低く変位し、このローディングローラ25が、クランプ時のディスクの下面から離れる。この状態において、ターンテーブル21を回転させてディスクの再生が行われる。
【0018】
上記モータ24を逆回転させると、ギア輪列38、ファイナルギア37及びトリガーラックギア35Aを介して、トリガー35及びトリガーカム41が後退(矢印Yの方向)する。それに伴って、上記一部17Bが当接しているカム面41Aが徐々に高くなり、クランププレート17が、ばね力に抗して押し上げられて開く方向に揺動する。さらに後退してトリガーカム41が後退限界の位置に移動すると、一部17Bがカム面41Aの最も高い位置に乗り上げて、クランププレート17の先端の回転板19と、ターンテーブル21との間にディスク挿入用の隙間を形成する。
【0019】
それと同時に、ローディングローラ25の駆動軸25Aが、傾斜溝41Bに沿って徐々に高い位置に移動し、後退限界の位置では、ローラプレート27の揺動により、ローディングローラ25が、ディスクの下面に接触するまで高く変位する。そして、このディスクはローディングローラ25によりイジェクトされる。
ディスクをイジェクトした後に、ローディング待機の状態となる。イジェクトもしくはローディング待機の状態では、ドライブユニット9が、次の説明によるロック機構により、シャーシ3にロックされる。
【0020】
次に、ドライブユニット9のロック機構を説明する。
このロック機構は、第一ロック機構、及び第二ロック機構の2つの機構からなり、図6及び図7は、第一ロック機構のロック状態を示し、図8及び図9は、第一ロック機構のロック解除状態を示す。また、図10は、第二ロック機構のロック状態を示し、図11は、第二ロック機構のロック解除状態を示す。
【0021】
第一ロック機構250は、図6に示すように、ロアーシャーシ5の底板に、ピン91を介して、ギアプレート92を支持して構成されている。このギアプレート92の固定端92Aには、ばね93の一端が連結されて、ばね93の他端は、ロアーシャーシ5の固定部5Kに連結されている。このように、ギアプレート92は、ピン91の周りを回動自在に支持されると共に、常時、ばね93で反時計方向に付勢されている。また、ギアプレート92には、ピン91の同心円上に円弧溝92Bが形成され、この円弧溝92Bには、ロアーシャーシ5に固定されたピン97が遊嵌されている。このピン97は上方に延び、ギアプレート92の上方に延在するロックプレート96のスライド孔96Eに遊嵌されるとともに、このロックプレート96の上方に当該ロックプレート96と同一方向に延在するサブロックプレート98の長孔98Aに遊嵌されている。また、ギアプレート92には、2つの異なるカム孔94,194が形成され、一方のカム孔94はサブロックプレート98のピン95と嵌合している。また、他方のカム孔194はロックプレート96のピン197と嵌合している。
【0022】
ロックプレート96は、ギアプレート92の回動動作に連動して左右方向(矢印Q1、Q2の方向)に往復動作する。このロックプレート96は、図中で左端96A、下端96B、及び上端96Cを有した平板であり、図7に示すように、上方に折り曲げられて立ち上がるロック片96D,96Fと、左右方向に延びる上記スライド孔96E(図6)とを備えている。ロック片96Dは、固定片99の溝99Aに嵌入自在であり、この固定片99は、ドライブユニット9のベースプレート13(図10参照)に一体に形成されている。また、ロック片96Fは、固定片13X(図11参照)に嵌合自在であり、この固定片13Xはベースプレート13に一体に形成されている。
サブロックプレート98は、上記ギアプレート92の回動動作に連動してロックプレート96の反対方向に往復動作する。すなわち、ロックプレート96がギアプレート92の回動動作に連動して左方向(矢印Q1方向)に動作すると、サブロックプレート98は、右方向(矢印Q2方向)に動作する。また、ロックプレート96が右方向(矢印Q2方向)に動作すると、サブロックプレート98は、左方向(矢印Q1方向)に動作する。
このサブロックプレート98には、2つのストッパ部98B、98C(図11)が設けられている。サブロックプレート98が左方向に動作した場合、ストッパ部98Bは上記固定片99の右側面に当接し、ストッパ部98Cは固定片13Xの右側面に当接する。
【0023】
上述のように、ギアプレート92のカム孔194に、ロックプレート96のピン197が嵌合し、また、同じくカム孔94に、サブロックプレート98のピン95が嵌合しているため、ギアプレート92の回動に伴い、これらピン95、197がカム孔94、194内を移動することにより、ロックプレート96とサブロックプレート98とが、それぞれ図6に示す矢印Q1、Q2の方向に往復動作する。
図11で、ロックプレート96が、矢印R1の方向に動作すると、ロック片96Dが、固定片99の溝99Aに嵌入すると共に、ロック片96Fが、固定片13Xに嵌合する。この場合、サブロックプレート98は、矢印R2の方向に動作し、ストッパ部98Bが固定片99の右側面に当接するとともに、ストッパ部98Cが固定片13Xの右側面に当接する。これにより、ドライブユニット9がシャーシ3にロックされる。
本構成では、ロック片96D、96Fがそれぞれ溝99A、固定片13Xに嵌合することにより、ドライブユニット9が初期位置から下方に押し付けられ、このドライブユニット9を支持する防振構造体11はフローティング支持状態から押し潰されて変形する。
一方、ロックプレート96が、矢印R2の方向に動作すると、ロック片96Dが、固定片99の溝99Aから離脱すると共に、ロック片96Fが、固定片13Xから離脱する。この場合、サブロックプレート98は、矢印R1の方向に動作し、ストッパ部98B、98Cが固定片99、固定片13Xから離間する。これにより、ドライブユニット9がロック解除され、防振構造体11はフローティング支持状態に復元されるため、ドライブユニット9は初期位置に復帰する。
本実施形態では、ドライブユニット9をロックする場合に、このドライブユニット9を初期位置から下方に押し付けるため、クランプメカのクランプ開口を維持しつつ、装置の薄型化を図ることができる。
【0024】
また、図3を参照し、トリガー35の下部には貫通孔35Mがあけられ、貫通孔35Mにはフォーク爪211が嵌合し、このフォーク爪211は、図示を省略したが、ベースプレート13に一体に形成されている。従って、トリガー35が前進すると、貫通孔35Mからフォーク爪211が離脱し、トリガー35が後退限界位置にまで後退すると、このフォーク爪211が貫通孔35Mに嵌合し、これによっても、ドライブユニット9がロック状態となる。本実施の形態では、ロック状態に至ると、フォーク爪211が貫通孔35Mに嵌合し、ロック片96Dが固定片99の溝99Aに嵌入し、ロック片96Fが固定片13Xに嵌合し、3点でロックされる。
【0025】
第二ロック機構260は、図10に示すように、第一ロック機構250と反対側に位置し、ドライブユニット9に配置されている。
すなわち、第二ロック機構260は、カム部材111と、ロック部材121とで構成されている。カム部材111は、ピン112により、ドライブユニット9のベースプレート13に回転自在に支持されており、その基端及び自由端には、各々ギア111A,111Bが一体的に形成されている。基端のギア111Aは、ドライブユニット9のクランププレート17に形成されたギア113に噛み合い、自由端のギア111Bは、ロック部材121のギア121Aに噛み合っている。
【0026】
このロック部材121は、ピン122により、上記ベースプレート13に回転自在に支持されており、その自由端121Bが、上記ドライブユニット9のクランププレート17に形成された開口123から突出している。
この状態では、上記開口123から上方に突出した自由端121Bが、図示は省略したが、アッパーシャーシ7の裏面に当接し、自由端121Bの後方に延びた基端121Cが、図示は省略したが、ロアーシャーシ5に当接し、ドライブユニット9がアッパーシャーシ7とロアーシャーシ5とにロックされ、また、自由端121B及び基端121Cが伏せた状態(図11)になると、ロックが解除される。
【0027】
上記ロック機構のロック動作またはロック解除動作は、上述したトリガー35、及びトリガーカム41の動作に連動して行われる。
第一ロック機構250、及び第二ロック機構260は、タイムラグを持ってロックされ、またタイムラグを持ってロック解除される。ロック解除された場合、第一ロック機構250では、図8及び図9に示すように、ロック片96Dが、固定片99の溝99Aに嵌入しておらず、第二ロック機構260では、図11に示すように、ロック部材121の自由端121Bが伏せ、クランププレート17の開口123から突出していない。この場合、トリガー35、及びトリガーカム41は前進限界の位置にあり、上述したように、ドライブユニット9のクランププレート17が、ディスクを挟持するため、マグネット及びばね力で閉じ、ドライブユニット9が、3つの防振構造体11を介してフローティング支持され、ターンテーブル21を回転させてのディスク再生が可能になる。
【0028】
ディスクのイジェクト動作に入り、上記モータ24を逆回転させて、トリガー35、及びトリガーカム41が後退(矢印Yの方向)すると、ラックギア41Rに噛み合うギア92Gを有したギアプレート92が、ピン91の周りを時計方向に回動し、それに連れて、ロックプレート96が、図8で図中右方に徐々に移動する。そして、後退限界の位置に達すると、図6に示すように、ロックプレート96のロック片96Dが、固定片99の溝99Aに嵌入すると共に、ロック片96Fが固定片13Xに嵌合し、さらに、フォーク爪211が貫通孔35Mに嵌合して第一ロック機構250が機能し、ドライブユニット9が、アッパーシャーシ7とロアーシャーシ5とにロックされる。
【0029】
また、トリガーカム41を後退させた場合、クランププレート17の先端17Aが、図11の状態から図10の状態に向けて徐々に開いていく。これが開く過程では、図10に示すように、カム部材111が、クランププレート17のギア113に噛み合って、矢印Sの方向に回動し、これに連動してロック部材121が、ギア111B及びギア121Aを介して、矢印Tの方向に回動し、その自由端121Bが、上記クランププレート17の開口123から突出する。そして、この突出した自由端121Bが、図示は省略したが、アッパーシャーシ7の裏面に当接し、基端121Cが、図示は省略したが、ロアーシャーシ5に当接し、第二ロック機構260が機能して、ドライブユニット9がアッパーシャーシ7とロアーシャーシ5とにロックされる。
【0030】
ところで、これら第一ロック機構250、第二ロック機構260によりドライブユニット9をシャーシ3にロックした場合、上述のように、ドライブユニット9が初期位置から下方に押し付けられ、このドライブユニット9を支持する防振構造体11はフローティング状態から押し潰されて変形される。このため、このロック機構がロックした状態で、ディスクプレーヤが低温(例えば−30℃程度)環境下に置かれると、防振構造体11が変形した状態で、この防振構造体11内のオイルが凍結する場合があるため、ロックが解除しても、防振構造体11がフローティング状態に復元されず、ストロークがアンバランスとなり耐震性能が劣化するといった問題が考えられる。また、ロック機構がロックした状態で、ディスクプレーヤが高温(例えば+85℃程度)環境下に置かれると、防振構造体11が変形した状態で、他部品と癒着する場合があるため、上記と同様な問題が考えられる。
このため、本実施形態では、ロック機構が解除されても、防振構造体11がフローティング状態に復元しない場合には、このロック機構の解除動作に連動して、防振構造体11を強制的に変形させてフローティング状態に復元する復元支援機構230が設けられている。
【0031】
本実施形態では、復元支援機構230は第一ロック機構250に設けられている。具体的には、図12示すように、第一ロック機構250のギアプレート92の一端92Dに、この一端92Dから外側に延出する押上片92Eが設けられている。
この押上片92Eは、ギアプレート92が第一ロック機構250の解除方向(矢印F方向)に回動した場合に、ドライブユニット9のベースプレート13に形成された突起部13Aと当接し、このベースプレート13を上方に押し退ける。押上片92Eには、下方に向かって下り勾配の傾斜面92E1が形成され、この傾斜面92E1上を突起部13Aが移動することにより、ベースプレート13が押し上げるようになっている。
突起部13Aは、固定片99の右側部近傍に設けられ、ベースプレート13の下端部から下方に延出している。また、突起部13Aは、防振構造体11がフローティング状態に復元した場合には、押上片92Eと当接しない高さHに形成されている。このため、ロック機構が解除された場合に、防振構造体11がフローティング状態に復元していれば、押上片92Eが突起部13Aに当接することが回避され、これら押上片92E及び突起部13Aの磨耗が防止される。
【0032】
また、押上片92Eは、ロックプレート96のロック片96Dがベースプレート13の固定片99の溝99Aから離脱した後に、突起部13Aに当接可能に設けられている。このため、図13に示すように、ロック機構が解除した後に、押上片92Eが突起部13Aに当接することにより、ドライブユニット9が上方に押し上げられる。
これによれば、防振構造体11が弾性変形することにより、この防振構造体11の凍結等による固化状態が解消されるため、簡単な構成で防振構造体11をフローティング状態に復元することができる。さらに、本実施形態では、ロック機構の解除動作、すなわち、第一ロック機構250のギアプレート92の回動動作に連動して、ドライブユニット9を上方に押し上げているため、専用のアクチュエータが不要となり、部品点数及びコストの低減を図ることができる。
本実施形態では、復元支援機構230として、第一ロック機構250のギアプレート92に押上片92Eを設ける構成としたが、これに限るものではなく、例えば、第二ロック機構260のロック部材121の基端121Cがロアーシャーシ5と当接して、ドライブユニット9が上方に押し上げる構成としても良いことは勿論である。
【0033】
次に、本体1内に引き込まれたディスクをドライブユニット9のクランプ位置に案内する案内する機構について説明する。図14は、クランププレートを下面から見た斜視図であり、図15は、クランププレートを上面から見た斜視図である。
クランププレート17には、図14に示すように、本体1内に引き込まれたディスクの外周部に当接し、このディスクをクランプ位置に案内する一対のガイドアーム43、44が設けられている。これらガイドアーム43、44は、クランププレート17の先端の回転板19に対しほぼ中心振り分けで配置され、当該ガイドアーム43、44の前端には、ディスクに当接する当接部43A、44Aが形成される。ガイドアーム43、44の後端には軸受部43B、44Bが形成され、これら軸受部43B、44Bは、クランププレート17から下方に延出するピン45、46に遊嵌される。また、これらガイドアーム43、44は、ばね47、48により、閉じる方向(矢印Aの方向)に付勢されている。また、ガイドアーム43、44の上面には、図7に示すように、クランププレート17に形成されたガイド孔49、50(図14)を通じて当該クランププレート17の上面側に延在するガイドピン43C、44Cが設けられている。
【0034】
本構成では、図1に示すように、挿入されるディスクの外周部に当接して挿入口23の側方に退避するターンプレート51と、このターンプレート51の動作に連動するスライドプレート52及びセレクタプレート53とを備える。ターンプレート51及びスライドプレート52はアッパーシャーシ7上に配置され、セレクタプレート53はクランププレート17上に配置されている。このセレクタプレート53は、ディスクの挿入に際してターンプレート51の動作に連動し、ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cと係合または離脱することにより、当該ガイドアーム43、44の動作を規制する規制部材として機能する。
【0035】
ターンプレート51は、アッパーシャーシ7の左前部の上面に、ピン54を介して揺動自在に連結され、ばね55により閉じる方向に付勢されている。このターンプレート51には、挿入口23に臨むゲートピン56が取り付けられている。また、ターンプレート51の基部には略J字型のガイド孔51Aが形成され、このガイド孔51Aに嵌るピン57がスライドプレート52に取り付けられている。このスライドプレート52には、ディスクの挿入方向(矢印Yの方向)に延びた一対のスライド孔52A、52Bが形成され、このスライド孔52A、52Bにアッパーシャーシ7の一部を切り起こして、上方に立ち上げたガイド片58、59が嵌っている。また、スライドプレート52の後端52Cは前方に折り返されており、セレクタプレート53の一端に形成された連結部53Aに係合されている。
【0036】
セレクタプレート53は、図15に示すように、クランププレート17の略中央上面に、ピン60を介して揺動自在に連結され、ばね61により時計方向に付勢されている。また、セレクタプレート53には、ピン61の左右に形成された一対のガイド孔53B、53Cと、上記連結部53A側の一端に形成され、当該セレクタプレート53の動作範囲を規制するためのスライド孔53Dとが形成されている。上記ガイド孔53B、53Cには、クランププレート17の上方に延出するガイド片62、63が嵌り、上記スライド孔53Dには、当該クランププレート17の上方に延出する規制片64が嵌っている。
また、セレクタプレート53には、本体内にディスクが挿入されていない初期状態において、上記ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cと係合する係合溝53E、53Fが形成されている。この係合溝53E、53Fとガイドピン43C、44Cとが係合することにより、ガイドアーム43、44の動作が規制される。また、係合溝53E、53Fは、クランププレート17の付勢方向(時計方向)側が開放されており、このクランププレート17が反時計方向に回動すると、ガイドピン43C、44Cが係合溝53E、53Fから離脱して、ガイドアーム43、44の動作が可能となる。
【0037】
ディスクが挿入口23に挿入された場合、ディスクは、ターンプレート51のゲートピン56を側方に押し退ける。例えば、12cm径の大きいディスク100が挿入されると、図16に示すように、ディスク100の外周部100Aがゲートピン56を挿入口23の側方に押し退け、ターンプレート51が開く方向(矢印Dの方向)に回動する。この回動に伴い、ピン57が、ガイド孔51Aの中を移動し、これにより、ターンプレート51の揺動に連動し、スライドプレート52が、ガイド片58、59に沿って本体1の前方(矢印X方向)に移動する。
スライドプレート52の移動に伴い、このスライドプレート52に係合されたセレクタプレート53の連結部53Aが前方に引っ張られるため、このセレクタプレート53は、ばね61に抗して反時計方向(矢印E方向)に回動する。この回動により、ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cが係合溝53E、53Fから離脱するため、当該ガイドピン43C、44Cの動作が可能となる。
これによれば、図17に示すように、ディスク100の外周部100Aがガイドアーム43、44の当接部43A、44Aと当接することにより、このガイドアーム43、44が徐々に側方(矢印B方向に)に開き、当該ガイドアーム43、44によってディスク100がクランプ位置に案内される。
【0038】
図18は、8cm径の小さいディスク200を挿入する場合の斜視図である。この場合には、挿入口23の幅に比してディスク径が小さいため、挿入口23の一方の端に偏って挿入される恐れがある。例えば、ディスク200がゲートピン56の側に偏って挿入された場合、ディスク200の外周部200Aがゲートピン56を挿入口23の側方に押し退け、ターンプレート51が開く方向(矢印Dの方向)に回動する。このため、上記12cm径ディスク100と同様に、ターンプレート51の動作に連動して、セレクタプレート53が回動することにより、ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cが係合溝53E、53Fから離脱するため、当該ガイドピン43C、44Cの動作が可能となる。しかしながら、8cm径ディスク200は、12cm径ディスクに比べて径が小さいため、この8cm径ディスク200をクランプ位置に達するまでに、ターンプレート51は、ばね55の付勢力によって初期位置の状態に戻る。このターンプレート51の動作に連動して、セレクタプレート53も初期位置に戻るため、ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cはセレクタプレート53の係合溝53E、53Fと係合し、当該ガイドアーム43、44の動作が規制される。
これによれば、図19に示すように、ガイドアーム43、44は初期状態の位置から動作しないため、ディスク200の外周部200Aがガイドアーム43、44の当接部43A、44Aと当接することにより、このディスク200がクランプ位置に案内される。
【0039】
次に、12cm径のディスクが挿入された場合に、トリガープレート31の爪部32をローディング経路から退避させる退避機構240について説明する。本構成では、退避機構240は、上記セレクタプレート53及びクランププレート17を備えて構成されている。このセレクタプレート53は、上記ガイドアーム43、44の規制部材として機能するとともに、トリガープレート31の爪部32をローディング経路から退避させる退避機構としても機能する。
上述のように、セレクタプレート53は、ターンプレート51の動作に連動してピン60と中心に回動するようになっている。本構成では、セレクタプレート53には、図12に示すように、その後端部53Gから当該セレクタプレート53の延在方向に沿って延出する片53Hが一体に形成されている。また、トリガープレート31には、上記セレクタプレート53の片53H上に位置するように、当該トリガープレート31の前端部から前方に延出する作動片31Cが形成されている。
また、クランププレート17の上面には、上記作動片31Cの下方に、このクランププレート17の一部を切り起こした凸部70が形成されている。この凸部70は、本体1の後方から前方へ向けて上昇するように傾斜した後、先端部が略水平に形成されている。
【0040】
12cm径のディスクが挿入されると、上述のように、この12cm径のディスクの外周部がゲートピンを挿入口の側方に押し退けることにより、ターンプレートが開く方向に回動する。そして、この回動に伴い、スライドプレートがガイド片に沿って本体の前方に移動する。これにより、図21に示すように、スライドプレートに係合されたセレクタプレート53の連結部53Aが前方に引っ張られるため、このセレクタプレート53は、ばねに抗して反時計方向(矢印E方向)に回動する。
そして、セレクタプレート53の回動に伴い、このセレクタプレート53の片53Hがクランププレート17の凸部70上を移動することにより、この片53Hの位置が上方に移動する。これによれば、図22に示すように、この片53H上に延在するトリガープレート31の作動片31Cが当該片53Hにより上方に持ち上げるため、このトリガープレート31の爪部32をローディング経路RKから退避させることができる。従って、12cm径のディスク100は、上記ローディング経路RKを搬送されてトリガープレート31の爪部33に当接してクランプが実行される。
この場合、セレクタプレート53の片53Hの厚みを調整することにより、上記爪部32をローディング経路RKから退避させる際のストロークを調整することができる。これによれば、上記爪部32を確実にローディング経路RKから退避させることが可能となる。
【0041】
一方、8cm径のディスクを挿入する場合には、図20に示すように、セレクタプレート53は、初期位置の状態にあるため、セレクタプレート53の片53Hがクランププレート17の凸部70上を移動することはなく、トリガープレート31の爪部32がローディング経路RKから退避されることはない。従って、図23に示すように、この爪部32はローディング経路RKに延在するため、8cm径のディスク200は、当該爪部32に当接することによりクランプが実行される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るディスクプレーヤの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】アッパーシャーシを取り外した斜視図である。
【図3】ロアーシャーシの斜視図である。
【図4】ロアーシャーシにドライブユニットを取り付けた左方視の斜視図である。
【図5】ロアーシャーシにドライブユニットを取り付けた右方視の斜視図である。
【図6】第一ロック機構のロック状態を示す平面図である。
【図7】第一ロック機構のロック状態を示す斜視図である。
【図8】第一ロック機構のロック解除状態を示す平面図である。
【図9】第一ロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。
【図10】第二ロック機構のロック状態を示す斜視図である。
【図11】第二ロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。
【図12】復元支援機構を示す斜視図である。
【図13】ドライブユニットを押し上げた状態を示す斜視図である。
【図14】クランププレートを下面から見た斜視図である。
【図15】クランププレートを上面から見た斜視図である。
【図16】12cm径のディスクを挿入した際のターンプレート及びセレクタプレートの動作を示す斜視図である。
【図17】12cm径のディスクを挿入した際のガイドアームの動作を示す図である。
【図18】8cm径のディスクを挿入した際のターンプレート及びセレクタプレートの動作を示す斜視図である。
【図19】8cm径のディスクを挿入した際のガイドアームの動作を示す図である。
【図20】セレクタプレートとトリガープレートとの配置関係を示す斜視図である。
【図21】セレクタプレートの動作に連動するトリガープレートの動作を示す斜視図である。
【図22】図21に対応する部分破断斜視図である。
【図23】図20に対応する部分破断斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1 本体
3 シャーシ
5 ロアーシャーシ
7 アッパーシャーシ
9 ドライブユニット
11 防振構造体
13 ベースプレート
13A 突起部
13X 固定片
17 クランププレート
23 挿入口
31 トリガープレート
31C 作動片
32,33 爪部
41 トリガーカム
41R ラックギア
92 ギアプレート
92D 一端
92E 押上片
92G ギア
96 ロックプレート
96D ロック片
99 固定片
99A 溝
100 12cm径ディスク(大径ディスク)
100A 外周部
200 8cm径ディスク(小径ディスク)
200A 外周部
240 退避機構
250 第一ロック機構
260 第二ロック機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブユニットを防振構造体を介してシャーシにフローティング状態で支持し、このドライブユニットにディスクをローディングし再生するとともに、少なくともディスクのイジェクトまたはローディング待機時に、前記フローティング状態を解除して前記ドライブユニットを前記シャーシにロックするロック機構を備えるディスク装置において、
このロック機構を解除する際に、前記防振構造体がフローティング状態に復元しない場合には、前記ドライブユニットを強制的に押し上げ、当該防振構造体をフローティング状態に復元する復元支援機構を備えることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記シャーシに支持されて、前記ドライブユニットの前後方向に往復動作可能に配置され、ラックギアを有したトリガーカムと、このトリガーカムのラックギアに噛み合って、当該トリガーカムの往復動作に連動して回動するギアプレートと、このギアプレートの回動動作に連動して、前記ドライブユニットの左右方向に往復動作するロックプレートと、このロックプレートに設けられたロック片とを備え、前記トリガーカムを前後方向に動作し、前記ロックプレートを左右方向に往復動作させて、前記ロック片を、前記ドライブユニットに固定された固定片の溝に嵌入し、当該ドライブユニットを前記シャーシにロックする構成を備え、
前記復元支援機構は、前記ギアプレートの一端に設けられた押上片と、前記ドライブユニットに設けられ、前記ギアプレートが回動した場合に、前記押上片に当接して上方に押し退けられる突起部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記押上片は、前記ロック片が前記固定片の溝から離脱した後に、前記突起部に当接可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記突起部は、前記防振構造体がフローティング状態に復元した場合には、前記押上片と当接しない高さに形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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