説明

ディスク装置

【課題】 正光学検知器がディスクを検知できない故障が発生したときに、自己診断でこれを発見できる「ディスク装置」を提供することを目的としている。
【解決手段】 ディスクが搬入されるときに、ディスクに対向する複数の光学検知器の検知出力が、「レベル(1)」「レベル(2)」「レベル(3)」「レベル(4)」の順で変化したら、正常なディスクが正常に搬入されたと判断する。前記レベルの順に検知できずに異常なディスクであると判断されて搬出されたときに、その検知パターンからどの光学検知器が故障の可能性が高いかを判定し、これが規定回数連続したら、前記光学検知器を故障と判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿入口からディスクを挿入するスロットインタイプのディスク装置に係り、特に、筐体内でディスクを検知する光学検知器が正常に動作しなくなったことを検知できるディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載用などのスロットインタイプのディスク装置は、筐体の前面にスリット状の挿入口が開口しており、CD(コンパクト・ディスク)などのディスクが、前記挿入口から1枚ずつ挿入される。筐体の内部には、搬送ローラを有する搬送機構が設けられており、挿入口から挿入されたディスクは、前記搬送ローラの回転力によって筐体内に設けられた回転駆動部に向けて搬入される。
【0003】
以下の特許文献1および特許文献2などに記載されているように、この種のディスク装置では、筐体内の挿入口の内側に複数の光学検知器が設けられている。挿入口から挿入されたディスクがいずれかの光学検知器で検知されると搬送機構が始動する。搬送機構でディスクが搬入されるときに、複数の光学検知器からの検知出力の組み合わせに基づいて、正常な寸法のディスクが搬入されているか否かの判定が行われる。この判定の結果、正常なディスクが正常に搬入されている状態ではないと判断されると、搬送ローラによってディスクが強制的に搬出される。また、筐体内のディスクを搬出するときもいずれかの光学検知器の検知動作に基づいて搬出動作を停止させることで、ディスクを適正な搬出停止位置で止めることができる。
【特許文献1】特開2000−348424号公報
【特許文献2】特開2005−251329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記光学検知器は、筐体内においてディスクを挟んで一方の側に発光ダイオードなどの発光素子が設けられ、他方の側にホトトランジスタなどの受光素子が設けられている。ディスクが光学検知器に対向していないときは、発光素子からの光が受光素子で受光されて受光検知出力が得られる。また、発光素子から発せられる光がディスクで遮られると、受光素子から受光検知出力が得られなくなる。
【0005】
しかし、光学検知器は、環境温度の変化や電源電圧の変化などを原因として誤動作したり故障することが有り、受光素子が所定光量以上の光を受光していないにもかかわらず、受光検知出力を発する異常動作を行うことがある。
【0006】
このよう異常動作が行われると、ディスクの非透明部分が、発光素子と受光素子との間に位置しているにもかかわらず、その光学検知器でディスクを検知できなくなる。その結果、挿入口からディスクを挿入しても、これが検知されず搬送機構が始動しなかったり、正常なディスクであっても搬入が拒絶されることになる。また、ディスクが正常と判断されて回転テーブルに保持されている期間中に、いずれかの光学検知器がディスクを検知できなくなると、ディスクを正常な位置まで搬出できなくなる。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、光学検知器が正常に動作しなくなったときに、これを診断して発見できるディスク装置を提供することを目的としている。
【0008】
また本発明は、光学検知器が正常に動作しなくなったときに、正常なディスクを回転駆動部まで装填できるディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の本発明は、挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する複数の光学検知器と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、複数の光学検知器がディスクを検知する順番を監視し、規定された順番で光学検知器がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器が規定された順番でディスクを検知せずに、正常なディスクの挿入ではないと判断したときに、規定の順番とならない原因となった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、前記光学検知器が正常に動作していないと判定することを特徴とするものである。
【0010】
あるいは、前記制御部では、前記光学検知器が規定された順番でディスクを検知せずに、正常なディスクの挿入ではないと判断したときに、規定の順番とならない原因となった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、挿入されているディスクを搬入して回転駆動部に保持させることを特徴とするものである。
【0011】
第2の本発明は、挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する光学検知器と、正常なディスクが前記回転駆動部に保持されたことを検知する装填完了検知部と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、前記光学検知器がディスクを検知した後に前記装填完了検知部がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器がディスクを検知せずに前記装填完了検知部がディスクを検知したら、ディスクを検知しなかった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、前記光学検知器が正常に動作していないと判定することを特徴とするものである。
【0012】
あるいは、前記制御部では、前記光学検知器がディスクを検知せずに前記装填完了検知部がディスクを検知したら、ディスクを検知しなかった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、挿入されているディスクを搬入して回転駆動部に保持させることを特徴とするものである。
【0013】
また、回転駆動部に保持されたディスクを排出した後は、前記記憶が解消される。
この場合に、前記記憶が解消された後のディスクの搬入処理において、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が継続したら、その光学検知器が正常に動作していないことを特定し、その後は、正常に動作していない光学検知部からの検知出力を無視して制御動作を行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、筐体内に設けられた複数の光学検知器において、その受光素子が、ディスクで遮られているのにもかかわらず、受光検知出力を発するような故障状態となったときに、これを発見できる。故障状態を診断して発見することにより、発見後の制御動作を変えるなどの対応が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は本発明の実施の形態のディスク装置の概要を示す平面図、図2は検知部の検知動作の遷移を示す説明図である。図3と図4は、光学検知器の誤動作や故障を判定するための判定動作のフローチャートである。
【0016】
図1に示すディスク装置1は車載用であり、六面体の箱形状の筐体2を有している。筐体2は自動車の室内のインストルメントパネル内に埋設され、筐体2の前面3に設けられた化粧パネル部(図示せず)が、インストルメントパネルに現れる。前記化粧パネル部および前記前面3には、左右方向(X1−X2方向)に細長く延びるスリット状の挿入口が開口している。図1では、挿入口を左右方向に二分して筐体1の前後方向(Y1−Y2方向)に延びる中心線を、O−Oで示している。
【0017】
筐体2の内部には回転駆動部4が設けられている。この回転駆動部4は、回転軸5を有するスピンドルモータと、回転軸5の先端部に固定された回転テーブル6を有している。回転テーブル6は、ディスクDの下面が設置される支持面6aと、支持面6aの中心部から突出して、ディスクDの中心穴Da内に嵌入される凸部6bとを有している。また、回転駆動部4には、凸部6bが中心穴Da内に嵌入した状態で、ディスクDの下面を支持面6aに押し付けるクランパ(図示せず)が設けられている。
【0018】
筐体2の前面3の内側には搬送機構7が設けられている。この搬送機構7には、軸方向が左右方向(X1−X2方向)に延びるローラ軸8と、ローラ軸5の外周に装着された合成ゴム製の搬送ローラ9とが設けられている。筐体2の内部には搬送モータMが設けられ、この搬送モータMの動力により、ローラ軸8および搬送ローラ9が、ディスク搬入方向と搬出方向に向けて回転させられる。搬送機構7には、搬送ローラ9に対向する合成樹脂製の摺動パッドが設けられ、搬送ローラ9が弾性部材で付勢されて摺動パッドに弾圧されている。挿入口から挿入されるディスクDは、搬送ローラ9と摺動パッドとで挟まれて、搬送ローラ9の回転力で搬送される。
【0019】
筐体2の前面3と搬送機構7との間には、挿入側検知部10が設けられている。この挿入側検知部10では、4箇所に光学検知器11A,11B,11C,11Dが設けられている。光学検知器11A,11B,11C,11Dのそれぞれは、搬入されるディスクDの一方の側に発光ダイオードなどの発光素子が配置され、他方の側にホトトランジスタなどの受光素子が配置されている。発光素子と受光素子との間にディスクDが存在していないときは、発光素子から発せられた光が受光素子で検知されて受光素子の検知出力がONになり、発光素子と受光素子との間にディスクDが存在していると、発光素子から発せられる光がディスクDで遮られて受光素子の検知出力がOFFとなる。
【0020】
すなわち、光学検知器11A,11B,11C,11Dのそれぞれは、受光素子からの検知出力がONのときが「非検知状態」であり、受光素子からの検知出力がOFFのときが「検知状態」である。
【0021】
挿入側検知部10では、光学検知器11Aと光学検知器11Cが、中心線O−OよりもX1側に位置し、光学検知器11Bと光学検知器11Dが、中心線O−OよりもX2側に位置している。光学検知器11Aが、前面3に最も近い位置にあり、それよりも奥側(Y1側)に光学検知器11Bが配置され、それよりも奥側に光学検知器11Cが配置され、最も奥側に光学検知器11Dが配置されている。
【0022】
最もX1側に位置している光学検知器11Cと、最もX2側に位置している光学検知器11Dの左右方向(X1−X2方向)の間隔は、12cm以下で且つ、8cmよりも長く設定されている。
【0023】
また、直径が12cmの正常なディスクDの中心穴Daが、回転テーブル6上に正常に装填されたときに、光学検知器11A,11B,11C,11Dのそれぞれが、ディスクDの外周縁よりも内側で且つディスクDの外周部に対向している。また、仮に直径が8cmのディスクが回転テーブルの上に保持されると、光学検知器11A,11B,11C,11Dの全てがディスクから外れる。
【0024】
筐体2内には、回転テーブル6上に保持されたディスクDの記録面に対向する光ヘッド17が設けられている。光ヘッド17には対物レンズ17aが設けられている。光ヘッド17内の発光素子から発せられた検知光は、対物レンズ17aによって、ディスクDの記録面に集光される。記録面で反射された検知光は、対物レンズ17aで補足され、光ヘッド17の内部の受光素子で検知される。この検知動作によって、ディスクDの記録面に記録された情報が読み取られる。
【0025】
筐体2内には、一対のガイド部材16a,16bが平行に設けられ、光ヘッド17はガイド部材16a,16bに案内されて移動する。このとき、対物レンズ17aが、ディスクDの半径方向に沿って移動する。また、前記光ヘッド17をディスクDの記録面の内周側と外周側との間で移動させるスレット機構が設けられており、このスレット機構は前記搬送モータMによって駆動される。
【0026】
また、光ヘッド17がその移動範囲の一端である内周側の端部に移動したときに動作させられる検知レバー19と、この検知レバー19によって動作させられるリミットスイッチ18とが設けられている。
【0027】
このディスク装置1では、ディスクが挿入口に挿入されると、搬送モータMが始動し搬送機構7の搬送ローラ9によって、ディスクDがY1方向へ搬送される。ディスクDの中心穴Daが回転テーブル6上に至ると、ディスクDの外周縁が位置決め部材に当たり、この位置決め部材の動作で動力伝達機構が切換えられて、搬送モータMからローラ軸8への動力の伝達が断たれ、搬送モータMの動力がスレット機構に伝達されて、光ヘッド17が図1に示す最内周側の移動端部から外周方向へ移動させられる。このとき、光ヘッド17が検知レバー19から離れ、リミットスイッチ18がONからOFFに切換えられる。制御部21では、リミットスイッチ18がONからOFFに切換えられたことで、ディスクDが回転テーブル6上に正常に保持できる位置へ至ったと判断する。つまり、リミットスイッチ18が、ディスクDの装填完了検知部として機能している。
【0028】
ディスクDが回転テーブル6に保持されると、搬送ローラ9がディスクDから離れ、ディスクDの中心穴Daが回転テーブル6に保持されて、回転テーブル6と共にディスクDが回転させられる。また、搬送モータMによってスレット機構が動作させられ、光ヘッド17がディスクDの記録面に沿って移動し、情報の再生や記録動作が行われる。
【0029】
逆に、ディスクDを搬出するときは、搬送モータMによってスレット機構が駆動され、光ヘッド17が、図1に示す内周側の終端まで移動させられて、光ヘッド17で検知レバー19が押され、リミットスイッチ18がONに切換えられる。このときに、搬送モータMの動力のスレット機構への伝達が断たれ、その動力がローラ軸8に伝達される。このとき、搬送ローラ9がディスクDに接触し、搬送ローラ9が搬出方向へ駆動される。そして、ディスクDの回転テーブル6へのクランプが解除されて、ディスクDが挿入口へ向けて搬出される。
【0030】
挿入側検知部10に設けられた、光学検知器11A,11B,11C,11Dのそれぞれの検知出力は、検出部(検出回路)22により検出されて、CPUを主体としてメモリなどを有する制御部21に与えられる。またリミットスイッチ18の検知出力も制御部21に与えられる。そして、搬送モータMは制御部21により駆動制御される。
【0031】
また、ディスクDの装填完了検知部は、図1に示すリミットスイッチ18に限られるものではなく、回転テーブル6に保持される位置へ移動したディスクの外周縁によって押される検知レバーが設けられ、この検知レバーで動作させられるリミットスイッチを装填完了検知部として使用することもできる。
【0032】
次に、挿入側検知部10を使用した正常な搬入動作の際の検知動作、およびディスクが搬出されるときの挿入側検知部10の検知動作を説明する。
【0033】
このディスク装置1の搬入動作では、直径が12cmのCD(コンパクト・ディスク)やDVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)あるいはCD−ROMなどのディスクDが挿入されたときに、そのディスクDが正常なディスクと判断されて搬入され、回転テーブル6にクランプされる。ただし、それ以外の例えば直径が8cmの小径ディスクや矩形状のカード状の異物などが挿入されると、正常なディスクではない異物であると判定されて排出される。
【0034】
制御部21では、挿入側検知部10における光学検知器11A,11B,11C,11Dの検知出力の変化の遷移および順番によって、正常なディスクDが正常に搬入されているか否かが判別される。図2は、直径12cmの正常なディスクDが正常に搬入されるときの、それぞれの光学検知器11A,11B,11C,11Dの検知出力の遷移および順番を説明している。図2では、それぞれの光学検知器11A,11B,11C,11Dの配置を模式的に示すとともに、ディスクを検知している「検知状態」の光学検知器がハッチングを付して示されている。
【0035】
図2に示すように、直径が12cmの正常なディスクDが、搬送機構7によって正常に搬入されて、ディスクDの中心穴Daが回転テーブル6の上に保持可能な位置まで移動するときには、光学検知器11A,11B,11C,11Dの検知出力の組み合わせが、「レベル(0)」「レベル(1)」「レベル(2)」「レベル(3)」「レベル(4)」の順番で遷移する。
【0036】
「レベル(0)」は、ディスクDが未だ挿入口から挿入されていない状態であり、検知パターン(a)では、全ての光学検知器11A,11B,11C,11Dが「非検知状態」である。
【0037】
「レベル(1)」と判断されるのは、検知パターンが(b)(c)の2通りである。検知パターン(b)は、光学検知器11Aのみが「非検知状態」から「検知状態」に切り換わり、検知パターン(c)は、光学検知器11Bのみが「非検知状態」から「検知状態」に切り換わる。
【0038】
通常搬入動作では、「レベル(1)」に至ったとき、制御部21でディスクDが挿入されたと判断し、搬送モータMを始動して、ローラ軸8および搬送ローラ9のディスクDを搬入する方向への回転が開始される。
【0039】
「レベル(1)」と判断されるのは、検知パターン(b)(c)の2通りだけであり、「レベル(0)」の次に、光学検知器Cのみが「検知状態」となったり、光学検知器11Dのみが「検知状態」となったときは、その時点で「搬入異常」と判断される。つまり、挿入口側(Y2側)の光学検知器が検知状態となる前に奥側(Y1側)の光学検知器が先に「検知状態」になったら、「搬入異常」と判断される。
【0040】
「レベル(2)」と判断されるのは、検知パターン(d)(e)(f)の3通りである。検知パターン(d)は、光学検知器11Aと光学検知器11Bが共に「検知状態」となる。検知パターン(e)は、光学検知器11Aと光学検知器11Cが共に「検知状態」となる。検知パターン(f)は、光学検知器11Bと光学検知器11Dが共に「検知状態」となる。「レベル(2)」と判断されるのは検知パターン(d)(e)(f)の3通りだけである。例えば、光学検知器11Aと光学検知器11Dの2つだけが共に「検知状態」となったり、光学検知器11Bと光学検知器11Cの2つだけが共に「検知状態」となったときは、その時点で「搬入異常」と判断する。
【0041】
また、奥側の光学検知器11Cと光学検知器11Dの2つが共に、挿入口側の光学検知器11Aまたは光学検知器11Bよりも先に「検知状態」になったときも「搬入異常」と判断される。
【0042】
「レベル(3)」と判断されるのは、検知パターン(g)と検知パターン(h)の2通りである。検知パターン(g)は、光学検知器11Aと光学検知器11Bおよび光学検知器11Cの3つが「検知状態」となる。検知パターン(h)は、光学検知器11Aと光学検知器11Bおよび光学検知器11Dの3つが「検知状態」となる。
【0043】
「レベル(3)」と判断されるのは、検知パターン(g)(h)の2通りだけであり、光学検知器11Cと光学検知器11Dおよび光学検知器11Aの3つのみが共に「検知状態」となったとき、または、光学検知器11Cと光学検知器11Dおよび光学検知器11Bの3つのみが共に「検知状態」となったときは、その時点で「搬入異常」と判断する。つまり、挿入口側の2つの光学検知器11Aと光学検知器11Bが共に「検知状態」となる前に、奥側の光学検知器11Cまたは光学検知器11Dが先に「検知状態」になると、「搬入異常」と判断される。
【0044】
「レベル(4)」の検知パターン(i)では、光学検知器11A,11B,11C,11Dの全てが同時に「検知状態」となる。このときも、挿入口側の2つの光学検知器11Aと光学検知器11Bが共に「検知状態」となる前に、奥側の光学検知器11Cまたは光学検知器11Dが先に「検知状態」になると、「搬入異常」と判断される。
【0045】
制御部21では、挿入側検知部10の光学検知器11A,11B,11C,11Dの検知出力の組み合わせが、「レベル(0)」「レベル(1)」「レベル(2)」「レベル(3)」「レベル(4)」の順番で遷移しているときに、直径が12cmの正常なディスクDが正常に搬入されていると判断する。検知出力の組み合わせが前記の順番で遷移しないとき、例えば、「レベル(1)」から「レベル(3)」に飛んだとき、または「レベル(3)」から「レベル(2)」へ戻ってしまったときなどは、その時点で「搬入異常」と判断する。
【0046】
光学検知器11A,11B,11C,11Dの検知出力の組み合わせが「レベル(0)」「レベル(1)」「レベル(2)」「レベル(3)」の順番で遷移して「レベル(4)」となり、さらに、搬入されているディスクDが位置決め部材に当たって搬送モータMの動力伝達経路がスレット機構に切換えられ、光ヘッド17が外周方向へ移動して、リミットスイッチ18がONからOFFに切換えられたときに、制御部21では「正常搬入動作完了」と判断する。
【0047】
「正常搬入動作完了」と判断されると、搬送機構7による搬入動作が停止し、クランプ機構が動作して、ディスクDの中心穴Daが回転テーブル6に保持される。
【0048】
また、ディスクDの搬入動作の途中で、前記「搬入異常」と判断されると、搬送モータMが逆転し、ディスクが挿入口に向けて搬出される。
【0049】
次に、回転テーブル6に保持されていたディスクDを挿入口から搬出する搬出動作を説明する。
【0050】
図1に示すように、直径が12cmの正常なディスクDが正常に搬入されて、回転テーブル6上に正常にクランプされているとき、光学検知器11Dの検知出力は、常に「検知状態」を継続する。
【0051】
回転テーブル6に保持されていたディスクDが搬送機構7の搬送力で搬出されるときには、ディスクDの回転テーブル6へのクランプが解除され、搬送ローラ9と摺動パッドとでディスクDが挟まれる。そして、搬送モータMが始動し、ローラ軸8および搬送ローラ9が搬出方向へ回転して、ディスクDが挿入口へ向けて搬出される。
【0052】
制御部21では、光学検知器11Dが「検知状態」から「非検知状態」に切り換わったことを検知したときに、ディスクDが「搬出完了位置」へ移動したと判断する。このとき、搬送機構7が停止し、ディスクDは、そのほぼ半分が挿入口から外部へ突出し、ディスクDのY1側の縁部は、停止している搬送ローラ9と摺動パッドとで挟まれて停止している。
【0053】
あるいは、光学検知器11Cが「検知状態」から「非検知状態」に切り換わったときに、または光学検知器11Cと光学検知器11Dの双方が共に「検知状態」から「非検知状態」に切り換わったときに、ディスクDが「搬出完了位置」に至ったと判断してもよい。
【0054】
このディスク装置1では、光学検知器11A,11B,11C,11Dのいずれかにおいて、受光素子が発光素子からの光を検知していないにもかかわらず、発光素子からの光を受光しているのと同じ受光検知出力を発するような誤動作を生じることがある。このような異常な動作が発生すると、光学検知器は、ディスクDの非透明部が対向しているのにもかかわらず「非検知状態」と同じ出力となり、ディスクを検知できなくなる。
【0055】
いずれかの光学検知器が前記の誤動作を生じると、直径が12cmの正常なディスクDが挿入されて搬入されているときでも、「搬入異常」と判定されてしまう。
【0056】
例えば、光学検知器11Aが正常に動作しておらず、検知出力が常に「非検知状態」である場合には、「レベル(1)」において、検知パターン(b)となることがない。この場合、「レベル(1)」の検知パターン(c)になったときに、ディスクDが挿入されたと判断し、搬送モータMが始動してローラ軸8と搬送ローラ9が搬入方向へ回転させられ、ディスクDが搬入される。
【0057】
その後は、光学検知器11Aが「非検知状態」のまま、先に奥側の光学検知器11Cが「検知状態」になってしまうことがある。このとき「搬入異常」と判断されて、ディスクDが排出される。あるいは、「レベル(1)」の検知パターン(c)の後に、「レベル(2)」の検知パターン(f)に遷移することがあるが、その後は、「レベル(3)」の検知パターン(g)(h)に遷移することなく、光学検知器11Aが「非検知状態」のまま、先に奥側の光学検知器11Cが「検知状態」となる。そのため、「搬入異常」と判断されディスクDが搬出される。
【0058】
上記のように、光学検知器11Aが正常に動作していないと、制御部21が「搬入異常」と判断して、ディスクDを搬出させる処理を行うが、このとき、制御部21では、光学検知器11Aが正常に動作していないことが原因で「搬入異常」となったのか、実際に直径が8cmなどの小径の異常ディスクや、カードなどの異物が挿入されて「搬入異常」となったのかを判別することはできない。
【0059】
しかし、ディスクDが挿入される度に、毎回連続して「搬入異常」であると判断され、しかも、そのときの検知パターンの遷移が、検知パターン(c)の次に、光学検知器11Aが「非検知状態」のまま光学検知器11Cが「検知状態」となる異常であり、または、検知パターン(c)から検知パターン(f)に移行し、その後に光学検知器11Aが「非検知状態」のまま光学検知器11Cが「検知状態」となる異常である場合には、搬入異常の原因が光学検知器11Aの故障にある確率が高くなる。
【0060】
そこで、制御部21では、最初に「搬入異常」と判断されたときに、検知パターンの遷移から、搬入異常の原因である確率の高いのが光学検知器11Aであると仮定して、その光学検知器11Aをメモリに記憶する。そして、その後に、ディスクDを挿入するたびに「搬入異常」となり、その原因である確率の高いのが光学検知器11Aであると仮定され、この仮定が、連続して2回以上の所定回数連続したら、光学検知器11Aが誤動作状態または故障状態であると特定する。
【0061】
同様の判断によって、光学検知器11Bが正常に動作していないと特定することも可能である。
【0062】
次に、光学検知器11Cが正常に動作しておらず、ディスクDの非透明部が光学検知器11Cを横断しても、光学検知器11Cが「非検知状態」のままで、ディスクを検知できないときの検知パターンの遷移は以下の通りである。
【0063】
この場合に、正常なディスクDが挿入されると、「レベル(1)」の検知パターン(b)または(c)が成立し、搬送モータMが始動し、ローラ軸8および搬送ローラ9が搬入方向へ始動して、ディスクDが搬入させられる。ただし、「レベル(2)」では、検知パターン(e)にはならず、検知パターン(d)または(h)になる。さらに、「レベル(3)」では、検知パターン(g)となることはなく、検知パターン(h)になる。ただし、「レベル(4)」の検知パターン(i)となることがなく、光学検知器11Cが「検知状態」に移行することなく、先に図1に示すリミットスイッチ18がOFFになってしまう。よって、「搬入異常」と判断されて、ディスクDが回転テーブル6にクランプされることなく搬出される。
【0064】
この場合も、制御部21では、光学検知器11Cが正常に動作していないことが「搬入異常」の原因なのか、実際に直径の小さいディスクや異物が挿入されて「搬入異常」となったのかを認識することはできない。
【0065】
ただし、ディスクDが挿入される度に、毎回「搬入異常」と判断され、しかも、そのときの検知パターンの遷移が、必ず(d)または(f)の後に(h)となる、さらに(i)に移行することなくリミットスイッチ18がOFFになっている場合には、「搬入異常」の原因が、光学検知器11Cの故障にある確率が高くなる。
【0066】
よって、制御部21では、最初に「搬入異常」となったときの検知パターンの遷移が前記のとおりである場合には、その原因が光学検知器11Cにあると仮定してメモリに記憶させる。その後、ディスクDが挿入される度に「搬入異常」となり、しかも毎回の「搬入異常」の原因と仮定されるのが光学検知器11Dである場合、これが2回以上の所定回数連続したら、光学検知器11Dが誤動作状態または故障状態であると特定する。
【0067】
同様の判断によって、光学検知器11Dが正常に動作していないと特定することも可能である。
【0068】
前記の制御動作によって、制御部21において、光学検知器11A,11B,11C,11Dのいずれか1つ以上が正常に動作していないと判断したら、その時点で、搬入されているディスクを搬出することなく、回転テーブル6にクランプする。
【0069】
なお、一度ディスクの搬入を受け付けて回転テーブル6にクランプし、その後にそのディスクを搬入した後は、メモリに記憶されている故障の可能性が高い光学検知器をクリアし、その後のディスクDの挿入に対しては、新たに判定をやりなおす。これにより、仮に故障と仮定した光学検知器が実際には正常に動作していたり、または回復した場合に、通常の判定動作に戻すことができる。
【0070】
ただし、メモリでの記憶、例えば光学検知器11Aが故障であると仮定する記憶を解消した後、ディスクが挿入される度に「搬入異常」となり、そのときに故障と仮定されるのが前記と同じ光学検知器11Aであり、しかもその「搬入異常」がディスクを挿入するたびに、連続して所定回数繰り返されたら、光学検知器11Aが故障であるとの記憶を解消することなく固定する。その後に、ディスクが搬入されたときは、図2に示す判定において故障と特定した光学検知器からの検知出力を無視する。その結果、故障している光学検知素子が有っても、正常なディスクと異物との判別をある程度高い確率で実行できる。
【0071】
図3と図4は、ディスクDが搬入されて「搬入異常」と判断されたときに、正常に動作していない可能性の高い光学検知器を特定する処理動作を示すフローチャートである。
【0072】
図3と図4に示す動作処理では、前述のように検知パターン(a)ないし(i)の変化を辿るのではなく、単に、挿入口側の光学検知器11Aよりも先にその奥側の光学検知器11Cが検知状態になり、これが連続して繰り返されたら、光学検知器11Aが故障であると判定する。これは、光学検知器11Bと光学検知器11Dとの関係においても同じである。また、光学検知器11Cが検知状態にならずに先にリミットスイッチ18がOFFになり、これが連続して繰り返されたら光学検知器11Cが故障と判定する。これは光学検知器11Dにおいても同じである。
【0073】
図3に示す処理動作ST10(ステップ10)では、ST11においてカウンタをクリアする。ST12において、光学検知器11A,11B,11C,11Dが図2に示す「レベル(1)」になり、ディスクの搬入要求となると、ST13で、搬送ローラMを始動してディスクDの搬入を開始する。
【0074】
図3のST14において、挿入口側の光学検知器11Aが「検知状態」となった後にST15においてその奥側の光学検知器11Cが「検知状態」になり、さらにその後に図4のST16でリミットスイッチ18がOFFになれば、正常なディスクDが正常に搬入されていると判定する。これは、ST14において挿入口側の光学検知器11Bが「検知状態」となった後に、ST15で、その奥側にある光学検知器11Dが「検知状態」となり、さらにST17においてリミットスイッチ18がOFFになったときも同じである。正常なディスクDが正常に搬入されていると判断し、ST17で処理を終了し、ディスクDを回転テーブル6にクランプする。
【0075】
ST14において、挿入口側の光学検知器11Aが「検知状態」とならずに、ST21において、その奥側の光学検知器11Cが「検知状態」となったら、ここでは、光学検知器11Aが故障している可能性があると仮定してメモリに記憶し、ST22でカウンタを「1」だけ加算する。ST23でカウンタの計数値が規定回数未満であれば、ST24において、挿入されているのが異物であると判断し、搬送モータMを逆転させて、ディスクDを搬出させる。
【0076】
ST23で、カウンタの計数値が規定回数を超えたら、ST25において、光学検知器11Aが故障であると認定する。この場合、前記のようにディスクDを搬入して回転テーブル6に保持させるなどの処理が行われる。また、その後は光学検知器11Aの検知出力を無視して図2のレベル判定が行われる。
【0077】
なお、ST14において、挿入口側の光学検知器11Bが「検知状態」とならないうちに、ST21においてそれよりも奥側の光学検知器11Dが「検知状態」になり、ST23でこれが規定回数を超えたときは、ST25において、光学検知器11Bが故障であると特定する。
【0078】
次に、ST15において、奥側の光学検知器11Cが「検知状態」とならずに、ST31においてリミットスイッチ18がOFFになったら、光学検知器11Cが故障であると仮定してメモリに記憶し、ST32でカウンタの計数値を「1」加算する。ST33でカウンタの計数値が規定回数に満たないときは、ST34に移行し、挿入されているのが異物であると判断して搬出する。
【0079】
ST33においてカウンタの計数値が規定回数を越えたら、光学検知器11Cが故障しており正常に動作しないと認定する。
【0080】
なお、ST15において光学検知器11Dが「検知状態」とならないうちに、ST31において、リミットスイッチ18がOFFになり、これが規定回数を超えたら、ST35では、光学検知器11Dが故障であると認定する。
【0081】
また、図4に示すST16においてリミットスイッチ18がOFFにならなかったら、ST41でガードタイムを設定し、ST42でカウンタの計数値を「1」加算する。ST43でカウンタの計数値が規定回数未満であれば、ST44において、正常ではないディスクの搬入であると判断し、搬出処理に移行する。
【0082】
ST43においてカウンタの計数値が規定回数を越えたら、ST45において、リミットスイッチ18が故障であると判定する。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置の概要を示す平面図、
【図2】挿入側検知部に設けられた光学検知器による検知動作の説明図、
【図3】ディスク搬入時の光学検知器とリミットスイッチの検知動作を示すフローチャート、
【図4】ディスク搬入時の光学検知器とリミットスイッチの検知動作を示すフローチャート、
【符号の説明】
【0084】
1 ディスク装置
2 筐体
3 前面
4 回転駆動部
6 回転テーブル
7 搬送機構
8 ローラ軸
9 搬送ローラ
10 挿入側検知部
11A,11B,11C,11D 光学検知器
12 搬送完了検知部
16a,16b ガイド部材
17 光ヘッド
18 リミットスイッチ
19 検知レバー
21 制御部
D ディスク
M 搬送モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する複数の光学検知器と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、複数の光学検知器がディスクを検知する順番を監視し、規定された順番で光学検知器がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器が規定された順番でディスクを検知せずに、正常なディスクの挿入ではないと判断したときに、規定の順番とならない原因となった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、前記光学検知器が正常に動作していないと判定することを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する複数の光学検知器と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、複数の光学検知器がディスクを検知する順番を監視し、規定された順番で光学検知器がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器が規定された順番でディスクを検知せずに、正常なディスクの挿入ではないと判断したときに、規定の順番とならない原因となった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、挿入されているディスクを搬入して回転駆動部に保持させることを特徴とするディスク装置。
【請求項3】
挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する光学検知器と、正常なディスクが前記回転駆動部に保持されたことを検知する装填完了検知部と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、前記光学検知器がディスクを検知した後に前記装填完了検知部がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器がディスクを検知せずに前記装填完了検知部がディスクを検知したら、ディスクを検知しなかった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、前記光学検知器が正常に動作していないと判定することを特徴とするディスク装置。
【請求項4】
挿入口を有する筐体と、前記挿入口から挿入されたディスクを筐体の内部に向けて搬入する搬送機構と、前記搬送機構で搬入されたディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動部と、前記挿入口と前記回転駆動部との間に配置されて前記挿入口から挿入されるディスクを検知する光学検知器と、正常なディスクが前記回転駆動部に保持されたことを検知する装填完了検知部と、
挿入口からディスクが挿入されたときに、前記光学検知器がディスクを検知した後に前記装填完了検知部がディスクを検知したら、正常なディスクが挿入されたと判定する制御部とが設けられており、
前記制御部では、前記光学検知器がディスクを検知せずに前記装填完了検知部がディスクを検知したら、ディスクを検知しなかった光学検知器を記憶しておき、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が所定の回数だけ連続したら、挿入されているディスクを搬入して回転駆動部に保持させることを特徴とするディスク装置。
【請求項5】
回転駆動部に保持されたディスクを排出した後は、前記記憶が解消される請求項2または4記載のディスク装置。
【請求項6】
前記記憶が解消された後のディスクの搬入処理において、同じ光学検知器が原因となって正常なディスクでないと判断される処理が継続したら、その光学検知器が正常に動作していないことを特定し、その後は、正常に動作していない光学検知部からの検知出力を無視して制御動作を行う請求項5記載のディスク装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−293589(P2008−293589A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137762(P2007−137762)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【出願人】(504113008)東芝アルパイン・オートモティブテクノロジー株式会社 (110)
【Fターム(参考)】