説明

ディスク装置

【課題】ディスクを静音状態で円滑に高速回転させる。
【解決手段】ローダーシャーシ2の両側板部2a間に架設した横桁12の中央収納部13内にクランパ14が移動可能に収納され、クランパ14の表面中央に半球状芯部14aが一体突設され、横桁12上に横桁12に沿って一対のホルダ壁15a,15bが平行して一体突設され、両ホルダ壁15a,15b間の凹溝16内に配置されて中央収納部13を横断する横バー17が設けられ、横バー17の基端部が横桁12の端部に回動可能に支持されると共に、その横バー17の遊端部に引張ばねが張設され、横バー17に対して横断方向に付勢力Fcを付加することによりその横バー17の両側面を各ホルダ壁15a,15bの内周面に一体突設したストッパ片23に押し付けるばね部材25が一方のホルダ壁15aに一体突設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDVDプレーヤやDVDレコーダなどのディスク装置に関し、特に、
ディスクを静音状態で円滑に高速回転させることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスク装置の一例として図8〜図12に示すものがあり、これはDVDレコー
ダ(またはDVDプレーヤ)であって、図8は同平面図、図9は同分解斜視図、図10は
同側面図、図11は同縦断面図、図12(a)は同ディスクのクランプ状態を示す横断面
図、図12(b)は同ディスクのアンクランプ状態を示す横断面図である。
【0003】
図8〜図12に示すように、ディスクD載置用トレイ1を前後進a,b可能に支持する
合成樹脂製ローダーシャーシ2を有し、該ローダーシャーシ2内に配置したドライブシャ
ーシ3の後端が枢支軸4を介してローダーシャーシ2に上下動c,d可能に枢支されると
共に、該ドライブシャーシ3の前端に突設したカムピン5が前後進a,b方向とは直交す
る左右方向e,fに移動可能なカムスライダ6のカム溝6aに嵌入され、ドライブシャー
シ3の中央部に対物レンズOL付き光ピックアップ8がディスクDの半径方向に沿って移
動可能に配置されると共に、該ドライブシャーシ3の前部にターンテーブル9付きスピン
ドルモータ10が固定されている。
【0004】
図8〜図12に示すように、前記ターンテーブル9に対向してローダーシャーシ2の側
板部2a間に架設した合成樹脂製横桁12の中央に一体形成した円筒状中央収納部13に
クランパ14が移動可能に収納されると共に、該クランパ14の表面中央に半球状芯部1
4aが一体突設されている。また、横桁12上に該横桁12に沿って一対のホルダ壁15
a,15bが平行して一体突設され、該両ホルダ壁15a,15b間の凹溝16内に配置
されて中央収納部13を横断する横断面略コ字状の金属板製横バー17が設けられ、該横
バー17の基端部が横桁12の端部に形成した枠状支持部18内に挿通されて、該支持枠
に横バー17の基端部が回動可能に支持されると共に、その横バー17の遊端部とそれに
対向してローダーシャーシ2の一方の側板部2aに突設したフック19との間にコイルば
ねからなる引張ばね20が張設され、凹溝16の底面の支持部18の近傍に突設した位置
決めピン21に横バー17の底板部に貫設した位置決め孔22が遊嵌合されている。
【0005】
情報読取手順を説明すると、図11の実線及び図12(a)はプレイモードを示してお
り、カムスライダ6を矢印e方向(またはf方向)にスライドさせ、カム溝6a及びカム
ピン5を介してドライブシャーシ3を上動cさせることにより、トレイ1上のディスクD
をターンテーブル9で持ち上げて該ディスクDを介してクランパ14の芯部14aを横バ
ー17の下面に押し付け、該横バー17に作用する引張ばね20の付勢力によりクランパ
14とターンテーブル9とでディスクDをクランプし、スピンドルモータ10によりター
ンテーブル9を介してディスクDを高速回転させ、該ディスクDに記録されている情報を
光ピックアップ8により読み取り、再生映像をモニターに映し出す。
【0006】
トレイオープン時には、光ピックアップ8を前方に移動させ、カムスライダ6を矢印f
方向(またはe方向)にスライドさせ、カム溝6a及びカムピン5を介してドライブシャ
ーシ3を下動dさせることにより、図11の仮想線及び図12(b)に示すように、ディ
スクDをターンテーブル9からトレイ1上に移し換える。続いて、図11に仮想線で示す
ように、トレイ1が前進aされ、そのオープン状態のトレイ1からディスクDを取り出し
たり新たなディスクDをトレイ1上に載置する。トレイイン時には上記とは逆の操作がな
される。
【0007】
図11の実線及び図12(a)に示すプレイモードで、ターンテーブル9によりディス
クDを高速回転させたときに、該ディスクDと一体に回転するクランパ14の芯部14a
がターンテーブル9の軸心から偏心することがあり、この偏心状態では、芯部14aが横
バー17の底面に擦り付けられるため、該横バー17が振動して騒音が発生する。
【0008】
そこで、図8に示すように、中央収納部13の中心から同一間隔hをおいた位置で該中
央収納部13の中心を通る対角線Kに沿って対向する2つのストッパ片23が各ホルダ壁
15a,15bの内側面にそれぞれ一体突設され、図10に示すように、引張ばね20を
垂直線Tから所定角度α(この例では8°)だけ後側に傾斜させることにより、その引張
ばね20の引張力Fを垂直方向分力Faと水平方向分力Fbとの分け、その垂直方向分力
Faにより横バー17を芯部14aに押し付け、その水平方向分力Fbにより横バー17
の両側面を各ストッパ片23に押し付けることにより、横バー17の振動を抑えている。
なお、関連する技術として特許文献1に記載したものがある。
【特許文献1】特開2002−83490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記従来の構成では、横バー17の振動を阻止するため、引張力Fの強い引張ばね20
を用いて、水平方向分力Fbを大きくすると、垂直方向分力Faも大きくなって、横バー
17、クランパ14及びディスクDを介してターンテーブル9にかかる負荷が大きくなり
、芯部14aと横バー17との接触面で不快な異音が生じると共に、ディスクDを円滑に
高速回転させることが困難になり、再生映像にノイズを発生させるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、ディスクを静音状態で円滑に高速回転させることが
できるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ローダーシャーシ内に回動可能に
配置したドライブシャーシに光ピックアップとターンテーブルとが配置され、該ターンテ
ーブルに対向してローダーシャーシの両側板部間に架設した横桁の中央収納部内にクラン
パが移動可能に収納され、該クランパの表面中央に半球状芯部が一体突設され、前記横桁
上に該横桁に沿って一対のホルダ壁が平行して一体突設され、該両ホルダ壁間の凹溝内に
配置されて前記中央収納部を横断する横バーが設けられ、該横バーの基端部が横桁の端部
に回動可能に支持されると共に、その横バーの遊端部に引張ばねが張設されており、プレ
イモードで、ドライブシャーシを回動させることにより、ターンテーブルでディスク及び
クランパを持ち上げて該クランパの芯部を横バーに当接させ、該横バーに作用する引張ば
ねの付勢力によりクランパとターンテーブルとでディスクをクランプし、そのターンテー
ブルによりディスクを高速回転させ、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップ
により読み取るようにしたディスク装置において、前記横バーに対して横断方向に付勢力
を付加することによりその横バーの両側面を各ホルダ壁の内周面に一体突設したストッパ
片に押し付けるばね部材が設けられていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ばね部材が、前記一方
のホルダ壁を部分的に切欠いて形成した空間内に配置されて基端部をその一方のホルダ壁
に一体突設した弾性変位可能な棒状本体と、該棒状本体の先端から前記凹溝内に向けて折
れ曲がる押圧部とにより略L字状に形成されており、その押圧部の先端が前記横バーの側
面に押し付けられていることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記押圧部の先端が先すぼ
まり状に形成され、該押圧部の先端の外端面が凹溝に向かって傾斜するガイド面とされ、
そのガイド面に沿って横バーを凹溝内に挿入するようにしたことを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明は、ローダーシャーシ内に回動可能に配置したドライブシャーシ
に光ピックアップとターンテーブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してローダー
シャーシの両側板部間に架設した横桁の中央収納部内にクランパが移動可能に収納され、
該クランパの表面中央に半球状芯部が一体突設され、前記横桁上に該横桁に沿って一対の
ホルダ壁が平行して一体突設され、該両ホルダ壁間の凹溝内に配置されて前記中央収納部
を横断する横バーが設けられ、該横バーの基端部が横桁の端部に回動可能に支持されると
共に、その横バーの遊端部に引張ばねが張設されており、プレイモードで、ドライブシャ
ーシを回動させることにより、ターンテーブルでディスク及びクランパを持ち上げて該ク
ランパの芯部を横バーに当接させ、該横バーに作用する引張ばねの付勢力によりクランパ
とターンテーブルとでディスクをクランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速
回転させ、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより読み取るようにした
ディスク装置において、前記一方のホルダ壁を部分的に切欠いて形成した空間内に配置さ
れて基端部をその一方のホルダ壁に一体突設した弾性変位可能な棒状本体と、該棒状本体
の先端から前記凹溝内に向けて折れ曲がる押圧部とにより略L字状に形成されたばね部材
を有し、前記押圧部の先端が先すぼまり状に形成され、該押圧部の先端の外端面が凹溝に
向かって傾斜するガイド面とされ、そのガイド面に沿って横バーを凹溝内に挿入しており
、前記ばね部材の押圧部の先端を前記横バーの側面に押し付けることにより、その横バー
の両側面を各ホルダ壁の内周面に一体突設したストッパ片に押し付けることを特徴とする
ディスク装置。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、クランパの芯部に当接してディスクを押さえる横バー
がばね部材と各ホルダ壁のストッパ片とで3点支持されているので、プレイモードで、タ
ーンテーブルによりディスクを高速回転させたときに、該ディスクと一体に回転するクラ
ンパの芯部がターンテーブルの軸心から偏心している場合でも、横バーの振動を確実に阻
止することができ、その一方で、横バーを引っ張る引張ばねとして垂直方向に沿って引っ
張るだけのものでよいから、その引張ばねとして引張力の小さいものを用いることができ
、これによって、ターンテーブルにかかる負荷が小さくなり、ディスクを静音状態で円滑
に高速回転させることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、ばね部材が棒状本体と押圧部とにより略L字状に形成
されており、横バーを凹溝内に挿入するだけで、該横バーの側面により押圧部が押されて
棒状本体が弾性変位され、その弾性変位により発生した付勢力で押圧部の先端が横バーの
側面に押し付けられ、その横バーをばね部材と両ストッパ片とで確実に挟み付けることが
できる。また、ばね部材が一方のホルダ壁に一体形成されているから、部品点数が増加せ
ず、製作費が安くつく。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、押圧部の先端の外端面に形成したガイド面に沿って横
バーを凹溝内に円滑に挿入することができると共に、該押圧部の先すぼまり状先端を横バ
ーの側面に集中的に押しつけて、その横バーの両側面を各ストッパ片に確実に押し付ける
ことができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は実施の一形態(図1〜図7参照)に対応するものであって、こ
れによれば、クランパの芯部に当接してディスクを押さえる横バーがばね部材と各ホルダ
壁のストッパ片とで3点支持されているので、プレイモードで、ターンテーブルによりデ
ィスクを高速回転させたときに、該ディスクと一体に回転するクランパの芯部がターンテ
ーブルの軸心から偏心している場合でも、横バーの振動を確実に阻止することができ、そ
の一方で、横バーを引っ張る引張ばねとして垂直方向に沿って引っ張るだけのものでよい
から、その引張ばねとして引張力の小さいものを用いることができ、これによって、ター
ンテーブルにかかる負荷が小さくなり、ディスクを静音状態で円滑に高速回転させること
ができる。
【0019】
また、ばね部材が棒状本体と押圧部とにより略L字状に形成されており、横バーを凹溝
内に挿入するだけで、該横バーの側面により押圧部が押されて棒状本体が弾性変位され、
その弾性変位により発生した付勢力で押圧部の先端が横バーの側面に押し付けられ、その
横バーをばね部材と両ストッパ片とで確実に挟み付けることができる。また、ばね部材が
一方のホルダ壁に一体形成されているから、部品点数が増加せず、製作費が安くつく。
【0020】
更に、押圧部の先端の外端面に形成したガイド面に沿って横バーを凹溝内に円滑に挿入
することができると共に、該押圧部の先すぼまり状先端を横バーの側面に集中的に押しつ
けて、その横バーの両側面を各ストッパ片に確実に押し付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1及び図2は本発明の実施の一形態であるディスク装置を示すものであり、これはD
VDレコーダ(またはDVDプレーヤ)であって、図1は同平面図、図2は同分解斜視図
、図3は同側面図、図4は同要部の分解斜視図、図5(a)は同要部の平面図、図5(b
)はA−A矢視図、図6は同要部の分解横断面図、図7(a)は同ばね部材の拡大斜視図
、図7(b)は同ばね部材の正面図である。
【0022】
図1〜図7に示すように、横バー17の遊端部に対向して一方のホルダ壁15aを部分
的に切欠いて形成した空間E内に配置されて基端部をその一方のホルダ壁15aに一体突
設した弾性変位可能な棒状本体25aと、該棒状本体25aの先端から凹溝16内に向け
て折れ曲がる押圧部25bとにより略L字状に形成されたばね部材25を有し、押圧部2
5bの先端26が先すぼまり状に形成され、該押圧部25bの先端26の外端面が凹溝1
6に向かって下向きに所定角度β(この実施の形態では45°)で傾斜するガイド面27
とされている。上記以外の構成は図8〜図12に示す構成とほぼ同じであるから、同一部
分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0023】
図6に示すように、ばね部材25の押圧部25bの先端26とそれに対向するストッパ
片23との間の間隔m1が横バー17の横幅m2よりもわずかに小さく設定されている。
【0024】
横バー17の取付手順を説明すると、横バー17の基端部を支持部18の凹部内に挿入
することにより、該横バー17の基端部を回動可能に支持させた後、該横バー17の遊端
部を下げることにより、その横バー17をガイド面27に沿って凹溝16内に挿入する。
これにより、横バー17がストッパ片23とばね部材25との間に入り込んで、該ばね部
材25の棒状本体25aが弾性変位され、その弾性変位により発生した付勢力Fcで押圧
部25bの先端26が横バー17の側面に押し付けられ、その横バー17がばね部材25
と各ストッパ片23とで3点支持される(図1参照)。続いて、横バー17の遊端部とフ
ック19との間に引張ばね20を張設する(図3参照)。
【0025】
上記構成によれば、クランパ14の芯部14aに当接してディスクDを押さえる横バー
17がばね部材25と各ホルダ壁15a,15bのストッパ片23とで3点支持されてい
るので、プレイモードで、ターンテーブル9によりディスクDを高速回転させたときに、
該ディスクDと一体に回転するクランパ14の芯部14aがターンテーブル9の軸心から
偏心している場合でも、横バー17の振動を確実に阻止することができ、その一方で、横
バー17を引っ張る引張ばね20として垂直方向Tに沿って引っ張るだけのものでよいか
ら、その引張ばね20として引張力Fの小さいものを用いることができ、これによって、
ターンテーブル9にかかる負荷が小さくなり、ディスクDを静音状態で円滑に高速回転さ
せることができる。
【0026】
また、ばね部材25が棒状本体25aと押圧部25bとにより略L字状に形成されてお
り、横バー17を凹溝16内に挿入するだけで、該横バー17の側面により押圧部25b
が押されて棒状本体25aが弾性変位され、その弾性変位により発生した付勢力Fcで押
圧部25bの先端26が横バー17の側面に押し付けられ、その横バー17をばね部材2
5と両ストッパ片23とで確実に挟み付けることができる。また、ばね部材25が一方の
ホルダ壁15aに一体形成されているから、部品点数が増加せず、製作費が安くつく。
【0027】
更に、押圧部25bの先端26の外端面に形成したガイド面27に沿って横バー17を
凹溝16内に円滑に挿入することができると共に、該押圧部25bの先すぼまり状先端2
6を横バー17の側面に集中的に押しつけて、その横バー17の両側面を各ストッパ片2
3に確実に押し付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の一形態であるディスク装置を示す平面図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同要部の分解斜視図である。
【図5】(a)は同要部の平面図、(b)はA−A矢視図である。
【図6】同要部の分解横断面図である。
【図7】(a)は同ばね部材の拡大斜視図、(b)は同ばね部材の正面図である。
【図8】従来例を示す平面図である。
【図9】同分解斜視図である。
【図10】同側面図である。
【図11】同縦断面図である。
【図12】(a)は同ディスクのクランプ状態を示す横断面図、(b)は同ディスクのアンクランプ状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
【0029】
2 ローダーシャーシ
2a ローダーシャーシの側板部
3 ドライブシャーシ
8 光ピックアップ
9 ターンテーブル
12 横桁
13 中央収納部
14 クランパ
14a クランパの芯部
15a 一方のホルダ壁
15b 他方のホルダ壁
16 凹溝
17 横バー
20 引張ばね
23 ストッパ片
25 ばね部材
25a ばね部材の棒状本体
25b ばね部材の押圧部
26 押圧部の先端
27 ガイド面
D ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローダーシャーシ内に回動可能に配置したドライブシャーシに光ピックアップとターン
テーブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してローダーシャーシの両側板部間に架
設した横桁の中央収納部内にクランパが移動可能に収納され、該クランパの表面中央に半
球状芯部が一体突設され、前記横桁上に該横桁に沿って一対のホルダ壁が平行して一体突
設され、該両ホルダ壁間の凹溝内に配置されて前記中央収納部を横断する横バーが設けら
れ、該横バーの基端部が横桁の端部に回動可能に支持されると共に、その横バーの遊端部
に引張ばねが張設されており、プレイモードで、ドライブシャーシを回動させることによ
り、ターンテーブルでディスク及びクランパを持ち上げて該クランパの芯部を横バーに当
接させ、該横バーに作用する引張ばねの付勢力によりクランパとターンテーブルとでディ
スクをクランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速回転させ、該ディスクに記
録されている情報を光ピックアップにより読み取るようにしたディスク装置において、前
記横バーに対して横断方向に付勢力を付加することによりその横バーの両側面を各ホルダ
壁の内周面に一体突設したストッパ片に押し付けるばね部材が設けられていることを特徴
とするディスク装置。
【請求項2】
前記ばね部材が、前記一方のホルダ壁を部分的に切欠いて形成した空間内に配置されて
基端部をその一方のホルダ壁に一体突設した弾性変位可能な棒状本体と、該棒状本体の先
端から前記凹溝内に向けて折れ曲がる押圧部とにより略L字状に形成されており、その押
圧部の先端が前記横バーの側面に押し付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
ディスク装置。
【請求項3】
前記押圧部の先端が先すぼまり状に形成され、該押圧部の先端の外端面が凹溝に向かっ
て傾斜するガイド面とされ、そのガイド面に沿って横バーを凹溝内に挿入するようにした
ことを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
ローダーシャーシ内に回動可能に配置したドライブシャーシに光ピックアップとターン
テーブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してローダーシャーシの両側板部間に架
設した横桁の中央収納部内にクランパが移動可能に収納され、該クランパの表面中央に半
球状芯部が一体突設され、前記横桁上に該横桁に沿って一対のホルダ壁が平行して一体突
設され、該両ホルダ壁間の凹溝内に配置されて前記中央収納部を横断する横バーが設けら
れ、該横バーの基端部が横桁の端部に回動可能に支持されると共に、その横バーの遊端部
に引張ばねが張設されており、プレイモードで、ドライブシャーシを回動させることによ
り、ターンテーブルでディスク及びクランパを持ち上げて該クランパの芯部を横バーに当
接させ、該横バーに作用する引張ばねの付勢力によりクランパとターンテーブルとでディ
スクをクランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速回転させ、該ディスクに記
録されている情報を光ピックアップにより読み取るようにしたディスク装置において、前
記一方のホルダ壁を部分的に切欠いて形成した空間内に配置されて基端部をその一方のホ
ルダ壁に一体突設した弾性変位可能な棒状本体と、該棒状本体の先端から前記凹溝内に向
けて折れ曲がる押圧部とにより略L字状に形成されたばね部材を有し、前記押圧部の先端
が先すぼまり状に形成され、該押圧部の先端の外端面が凹溝に向かって傾斜するガイド面
とされ、そのガイド面に沿って横バーを凹溝内に挿入しており、前記ばね部材の押圧部の
先端を前記横バーの側面に押し付けることにより、その横バーの両側面を各ホルダ壁の内
周面に一体突設したストッパ片に押し付けることを特徴とするディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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