説明

ディスク装置

【課題】 イジェクト操作釦の故障などで、筐体の内部からディスクを排出できなくなったときに、挿入口から工具を挿入することで、ディスク排出動作に移行させることができる「ディスク装置」を提供する。
【解決手段】 ディスクDが回転駆動部13にクランプされている状態で、イジェクト操作釦8の故障などで、ディスクの搬出動作に移行できないときに、挿入口から筐体2の内部に工具41を挿入し、ディスクDから外れている検知部19cを検知状態に切換えると、機構制御部が排出動作制御を実行し、ディスクDのクランプが解除され、ローラ軸18aが搬出方向に始動して、ディスクDが搬出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機構部の動作を制御する機構制御部を有し、機構制御部に対してディスクを排出する動作指示信号が正常に与えられないときであっても、簡単な操作でディスクを排出させることができるディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体に形成されたスリット状の挿入口からディスクが挿入されるいわゆるスロットインタイプのディスク装置は、車載用などとして使用されている。このディスク装置は、筐体の内部に、ディスクの中心部を保持する回転駆動部と、搬送ローラを備えた搬送機構と、ディスクの中心部を回転駆動部に保持させるクランプ機構とが設けられている。
【0003】
ディスクが挿入口から挿入されて、筐体内の検知部がこれを検知すると、搬送機構が始動して、ディスクが回転駆動部に向けて搬入されて、ディスクの中心部が回転駆動部にクランプされる。
【0004】
以下の特許文献1などに記載されているように、この種のディスク装置は、操作部にイジェクトスイッチが設けられており、イジェクトスイッチを動作させると、クランプ機構によるディスクのクランプが解除され、搬送機構によって、ディスクが筐体の挿入口に向けて搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−90529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、スロットインタイプのディスク装置では、ディスクが筐体の内部に装填されているときに、イジェクトスイッチが故障すると、正常な排出動作ができず、筐体の内部のディスクを取り出すことができなくなる。また、イジェクトスイッチが正常に動作したとしても、マイクロコンピュータの誤動作などでクランプ機構や搬送機構を正常に動作させることができず、ディスク排出動作が行われないこともある。
【0007】
この場合に、ディスク装置を車体から取り外し、機構を分解してディスクを取り出すなどの保守作業が必要になる。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、イジェクトスイッチの故障やマイクロコンピュータの誤動作などがあったとしても、分解などすることなくディスクを取り出すことができるディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、回転駆動部と、前記回転駆動部にディスクの中心部をクランプするクランプ機構と、筐体の挿入口から挿入されたディスクを前記回転駆動部に向けて搬入する搬送機構とを有する機構部が設けられたディスク装置において、
前記回転駆動部にクランプされているディスクから外れた位置に有り且つ前記挿入口から操作可能な検知部材が設けられており、
操作部を操作してもディスクを正常に排出できないときに、前記検知部材が検知状態に切換えられると、前記機構部にディスク排出動作を実行させる機構制御部が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明のディスク装置は、操作部に設けられたイジェクト操作部が故障したり、あるいは操作部からの操作信号が与えられる装置制御部が誤動作しても、検知部からの検知信号を機構制御部に直接に与えることで、機構制御部を動作させることが可能となる。そのため、機構を分解することなく、ディスクを挿入口から自動的に排出させることができるようになる。
【0011】
すなわち、本発明は、前記操作部の操作に応じて前記機構制御部に動作指示信号を与える装置制御部が設けられており、操作部を操作しても前記装置制御部から前記機構制御部にディスクを排出させる動作指示信号が正常に与えられないときに、前記検知部材が検知状態に切換えられると、前記機構制御部によって、前記機構部がディスク排出動作を行うように制御されるものとして構成できる。
【0012】
本発明は、前記機構部のディスク排出動作では、前記クランプ機構によるディスクのクランプが解除され、前記搬送機構により、ディスクが前記挿入口に向けて搬出されるものである。
【0013】
本発明では、前記検知部が、搬入動作と排出動作の少なくとも一方においてディスクを検知し、ディスクが前記回転駆動部にクランプされているときに非検知状態となるものである。
【0014】
例えば、前記検知部はディスクの搬送経路上に位置する光検知部であり、前記光検知部の検知光を前記挿入口から挿入された工具で遮断することで、ディスク排出動作が行われる。
【0015】
上記のように、ディスクが筐体内に入った状態で正常な排出操作を行えないときは、ディスクを検知する検知部を人為的に動作させることで、ディスクを自動的に排出させることが可能になる。
【0016】
本発明は、装置を始動するときに、電力が前記機構制御部に直接に与えられることが好ましい。
【0017】
上記のように、ディスク装置がどのような動作状態であっても、電源を入れたときに所定時間または継続して機構制御部に電力を与えるようにしておくと、この間、検知部の検知動作が可能となる。よって、電源を投入したときにディスクの排出操作が正常に行われなかったときに、検知部を動作させることで、ディスクを排出させることが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のディスク装置は、操作部の故障などでディスクを排出させる操作が行えないときに、検知部を動作させて、機構制御部に直接に信号を与えることで、機構部を動作させて、ディスクを排出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置の操作パネルを正面から見た正面図、
【図2】ディスク装置の内部構造の主要部を示す平面図、
【図3】ディスク装置の回路ブロック図、
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1と図2に示すディスク装置1は、金属製の筐体2を有しており、筐体2のY1方向に向く前面2aに操作パネル3が固定されている。筐体2は1DINなどの大きさの直方体であり、自動車の車室内のインストルメントパネルなどに埋設される。操作パネル3は、インストルメントパネルの表面に露出するように設置される。
【0021】
図1に示すように、操作パネル3のY1方向に向く前面3aには、横方向に細長く延びる挿入口4が開口している。挿入口4は、筐体2の内部に通じている。操作パネル3の前面3aには、液晶表示パネルなどのディスプレイ5が設けられている。また、前面3aには操作部6,7,8が設けられており、操作部8がイジェクト操作釦8となっている。
【0022】
筐体2の内部に機構部10が収納されている。機構部10は、ディスクDを搬入し、搬入したディスクDを回転駆動部にクランプし、ディスクDを回転駆動してディスクに記録された情報の再生や情報の記録を行うための各種部品を有している。
【0023】
機構部10は、金属板で形成された機構シャーシ11を有している。筐体2の内部で、機構シャーシ11が、複数のダンパー12によって弾性支持されている。機構シャーシ11の中央部に回転駆動部13が設けられている。回転駆動部13は、スピンドルモータMsとその回転軸に固定されたターンテーブルを有している。
【0024】
機構シャーシ11にはクランプ機構14が設けられている。クランプ機構14は、クランプアーム15を有している。クランプアーム15は金属板で形成されており、装置奥側(Y2側)の両側部に設けられた軸受部15a,15aが、機構シャーシ11に固定された支持軸に回動自在に支持されている。クランプアーム15のY1側の先部には、回転支持部15bが設けられており、この回転支持部15bに、合成樹脂製のクランプ部材16が回転自在に支持されている。
【0025】
クランプアーム15の側部にトーションばねのクランプばね17が設けられている。クランプばね17の一方の腕部17aがクランプアーム15に掛けられ、他方の腕部17bが機構シャーシ11に掛けられて、クランプアーム15は、クランプ部材16がターンテーブルに圧接する方向へ付勢されている。
【0026】
機構シャーシ11の図示左側部には、切換え部材20が設けられている。切換え部材20はY1−Y2方向へ往復移動自在に支持されている。切換え部材20には、クランプ制御突起20aが上方(図2の紙面手前方向)に向けて突出している。図2において、切換え部材20がY2方向へ移動すると、クランプ制御突起20aによって、クランプアーム15の持ち上げ部15cが持ち上げられ、クランプ部材16がターンテーブルから離れてクランプ解除状態となる。切換え部材20がY1方向へ移動して、クランプ制御突起20aが持ち上げ部15cから外れると、クランプばね17によってクランプアーム15が回動させられ、クランプ部材16がターンテーブルに圧接してクランプ状態に設定される。
【0027】
操作パネル3と回転駆動部13との間に、搬送機構18が設けられている。搬送機構18は、ローラ軸18aとローラ軸18aの外周部に設けられた合成ゴム製の搬送ローラ18b,18bを有している。筐体2の内部に、搬送ローラ18b,18bに対向する合成樹脂製の挟持部材が設けられており、ローラ軸18aが、搬送ばねによって、挟持部材に圧接する方向へ付勢されている。挿入口4から挿入されたディスクDは、搬送ローラ18b,18bと挟持部材とで挟持され、搬送ローラ18b,18bの回転力でY2方向へ搬入され、あるいはY1方向へ搬出される。
【0028】
筐体2の内部に切換えモータMcが設けられている。この切換えモータMcの動力によって、ローラ軸18aが回転駆動され、さらに切換え部材20が移動させられる。
【0029】
図2に示すように、操作パネル3と搬送機構18との間に検知部19a,19b,19cが設けられている。検知部19a,19b,19cは、いずれも光学検知器であり、ディスクDの搬送経路を挟んで上下の一方に発光素子が他方に受光素子が設けられている。
【0030】
図2に示すように、ディスクDが装填完了位置(i)に至り、ディスクDの中心部がターンテーブルとクランプ部材16とで挟持されてクランプされているときは、検知部19a,19bがディスクDを検知し、検知部19cがディスクDを検知しない配置となっている。
【0031】
機構シャーシ11には光ヘッド21が設けられている。光ヘッド21は、回転駆動部13にクランプされているディスクDの記録面に沿ってディスクの半径方向へ移動し、ディスクDに記録されているデータの再生またはデータの記録が行われる。
【0032】
図3の回路ブロック図に示すように、筐体2の内部に、機構部10を制御するための機構制御部22が設けられている。機構制御部22はマイクロコンピュータであり、光ヘッド21、切換え部材20と搬送機構18を駆動する切換えモータMc、回転駆動部13のスピンドルモータMsを制御する。また、検知部19a,19b,19cの検知出力は機構制御部22に与えられる。
【0033】
図3に示すように、筐体2の内部にメイン基板31が収納されている。このメイン基板31には、マイクロコンピュータである装置制御部32と電源回路33およびオーディオアンプ34が実装されている。
【0034】
次に、前記ディスク装置1の動作を説明する。
ディスク装置1の電源が投入されると、電源ライン(a)を介して、電源回路33から機構部10の各機構部および機構制御部22さらに検知部19a,19b,19cに直接に電力が供給される。ディスク装置1が自動車に搭載されている場合は、自動車のアクセサリースイッチをONにすると、前記のように、ディスク装置1に電源が投入される。
【0035】
ディスクDの搬入動作とクランプ動作ならびに排出動作は、機構制御部22の制御動作によって実行される。挿入口4からディスクDが挿入されて、検知部19aがディスクを検知すると、その検知出力が機構制御部22に与えられる。このとき、機構制御部22の制御動作によって、切換えモータMcが始動し、ローラ軸18aが搬入方向へ始動する。ディスクDは搬送ローラ18b,18bと、挟持部材とで挟持され、搬送ローラ18b,18bの回転力でY2方向へ搬入される。
【0036】
ディスクDが搬入される間、検知部19bはディスク検知状態を継続し、検知部19aは、ディスクDの中心穴が通過するときに非検知状態となるがその前後は検知状態となる。検知部19cは非検知状態からディスク検知状態となり、ディスクDが装填完了位置(i)に至ると非検知状態となる。機構制御部22は、検知部19a,19b,19cの検知出力の切換わりの組み合わせを監視して、正規のディスクDが搬入されているか否かの判断を行う。装置制御部32で正規のディスクDの搬入ではないと判断すると、装置制御部32から機構制御部22にディスクを搬出する動作指示信号が与えられる。ここで、正規のディスクと判断されないものは、直径が8cmなどの小さいディスクや、正確に円形でないディスク、中心部に穴が形成されていないディスクなどである。
【0037】
機構部10に装填検知部材が設けられており、正常なディスクDが搬入されて装填完了位置(i)に至ると、ディスクDの外周縁で装填検知部材が押され、装填検知部材の移動力によって、切換えモータMcの動力伝達経路が切換えられて、切換えモータMcの動力が切換え部材20に与えられる。その結果、切換え部材20がY1方向へ移動し、クランプ制御突起20aが持ち上げ部15aから離れ、クランプばね17の付勢力でクランプアーム15が回転し、ディスクDの中心部がターンテーブルとクランプ部材16とで挟持されてディスクDがクランプされる。
【0038】
クランプ動作とほぼ同時に、切換え部材20のY1方向への移動力によって、ローラ軸18aが下降させられて、搬送ローラ18b,18bがディスクDから離れる。さらに、切換え部材20のY1方向への移動力により、筐体2内での機構シャーシ11のロックが解除されて、機構シャーシ11がダンパー12で弾性支持された状態となる。
【0039】
上記動作が完了して切換え部材20がY1方向への移動終端に至ると、機構スイッチが動作する。機構スイッチの検知出力が機構制御部22に与えられると、機構制御部22からの指令により切換えモータMcが停止させられる。そして、機構制御部22の制御動作によって、スピンドルモータMsが回転駆動されてディスクDが回転駆動される。さらに、光ヘッド21が始動して、ディスクDに記録されたデータの再生や記録が行われる。
【0040】
ディスクDからの再生データの種別を選択したり、再生データの早送りや早戻しなどを行うときは、操作部6,7を操作する。このときの操作信号(b)が装置制御部32に与えられると、コマンドライン(c)を介して、装置制御部32から機構制御部22に動作指示信号が与えられる。この動作指示信号に基づいて、機構制御部22がスピンドルモータMsおよび光ヘッド21を制御し、再生データの選択や、再生データの早送りや早戻しなど各種制御が実行される。
【0041】
光ヘッド21で読み出されたデータは、オーディオライン(d)からオーディオアンプ34に与えられて音声信号に復調され、さらにオーディオライン(e)からスピーカ35に与えられる。
【0042】
ディスプレイ5には電源ライン(f)から電力が供給されている。装置制御部32から各種制御情報が表示信号ライン(g)を経てディスプレイ5に与えられると、ディスプレイ5に各種情報が表示される。
【0043】
ディスクDを筐体2の内部から取り出すときは、操作部のひとつであるイジェクト操作釦8が操作される。イジェクト操作釦8の操作信号(b)が装置制御部32に与えられると、コマンドライン(c)を介して、装置制御部32から機構制御部22にディスクを排出させる動作指示信号が与えられる。
【0044】
機構制御部22は、ディスクを排出する動作指示信号を受けると、スピンドルモータMsを停止させてディスクDの回転を止め、さらに、切換えモータMcを始動する。スピンドルモータMsが既に停止しているときは、ただちに切換えモータMcを始動する。切換えモータMcによって、図2に示す切換え部材20がY2方向へ移動させられ、且つローラ軸18aが搬出方向へ回転し始める。
【0045】
切換え部材20がY2方向へ移動すると、クランプ制御突起20aでクランプアーム15が持ち上げられてクランプが解除されるとともに、切換え部材20によって、ローラ軸18aが持ち上げられて、ディスクDが搬送ローラ18b,18bと挟持部材とで挟持される。搬送ローラ18b,18bの回転により、ディスクDが挿入口4から外部へ排出される。
【0046】
この間、機構制御部22が検知部19cの検知出力を監視し、検知部19cがディスク検知状態となり、その後に非検知状態となったときに、切換えモータMcを停止し、ディスクDの搬出動作を停止させる。その結果、ディスクDは、図2に示す(ii)のように、ディスクDのほとんどの部分が挿入口4から突出し、Y2側の端部が停止している搬送ローラ18b,18bと挟持部材とで挟持されている状態で停止する。
【0047】
さらにディスクDが引き抜かれて、検知部19a,19bが非検知状態に切換わったら、機構制御部22が、ディスクDが筐体2の外に取り出されたと判断し、その情報がコマンドライン(c)から装置制御部32に与えられる。
【0048】
ここで、回転駆動部13にディスクDがクランプされている状態で、イジェクト操作釦8が操作されたときに、装置制御部32から機構制御部22に、ディスクを排出させるための動作指示信号が正常に与えられないことがあり得る。例えば、イジェクト操作釦8が故障したとき、または、イジェクト操作釦8が正常に動作したときでも、装置制御部32が動作不良となったり、コマンドライン(c)が通信不良になったときに、装置制御部32から機構制御部22に、ディスクを排出させるための動作指示信号が正常に与えられなくなる。
【0049】
この場合は、光を遮断できる薄い板状の工具41を、挿入口4から筐体2の内部に挿入し、クランプされているディスクDから外れている検知部19cの光を工具41で遮断する。
【0050】
機構制御部22は、ディスクDがクランプされていると認識し、且つ検知部19a,19bがディスクを検知している状態で、検知部19cが検知状態になると、ディスク排出のための動作を開始する制御を行う。すなわち、スピンドルモータMsを停止させ、切換えモータMcを始動して、ディスクDの排出動作に移行する。そして、ディスクが(ii)の位置まで排出されたときに装置が停止する。
【0051】
このディスク排出処理を行うためには、機構制御部22と検知部19a,19b,19cに電力が供給されることが必要である。そのため、ディスク装置1の電源がONになったとき、自動車に搭載されているときは自動車のアクセサリースイッチがONになったときは、必ず、装置制御部32の動作が正常であるか否かにかかわらず、電源ライン(a)を有効にして、機構制御部22と検知部19a,19b,19cに直接に電力が供給される。
【0052】
なお、ディスクを排出するための検知部材としては、検知部19cの代わりに、ディスクDが搬入される途中で検知状態となり、ディスクDが装填完了位置(i)に至ったときに、非検知状態となり、挿入口4から挿入された工具で検知状態に切換えられるものであれば、接点開閉式のスイッチであっても使用可能である。あるいは、ディスクの搬入と搬出時に検知状態に切換わることがなく、挿入口4から挿入された工具でのみ検知状態に切換えられる専用の検出スイッチを使用してもよい。
【0053】
また、ディスクDが筐体2の内部に装填されているときに挿入口4がシャッタで閉じられるディスク装置の場合は、シャッタに、工具41を挿入するためにスリットが形成されていることが好ましい。
【符号の説明】
【0054】
1 ディスク装置
2 筐体
3 操作パネル
4 挿入口
6,7,8 操作部
10 機構部
11 機構シャーシ
13 回転駆動部
14 クランプ機構
15 クランプアーム
16 クランプ部材
17 クランプばね
18 搬送機構
20 切換え部材
20a クランプ制御突起
19c 検知部
21 光ヘッド
22 機構制御部
32 装置制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動部と、前記回転駆動部にディスクの中心部をクランプするクランプ機構と、筐体の挿入口から挿入されたディスクを前記回転駆動部に向けて搬入する搬送機構とを有する機構部が設けられたディスク装置において、
前記回転駆動部にクランプされているディスクから外れた位置に有り且つ前記挿入口から操作可能な検知部材が設けられており、
操作部を操作してもディスクを正常に排出できないときに、前記検知部材が検知状態に切換えられると、前記機構部にディスク排出動作を実行させる機構制御部が設けられていることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記操作部の操作に応じて前記機構制御部に動作指示信号を与える装置制御部が設けられており、操作部を操作しても前記装置制御部から前記機構制御部にディスクを排出させる動作指示信号が正常に与えられないときに、前記検知部材が検知状態に切換えられると、前記機構制御部によって、前記機構部がディスク排出動作を行うように制御される請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記機構部のディスク排出動作では、前記クランプ機構によるディスクのクランプが解除され、前記搬送機構により、ディスクが前記挿入口に向けて搬出される請求項1または2記載のディスク装置。
【請求項4】
前記検知部は、搬入動作と排出動作の少なくとも一方においてディスクを検知し、ディスクが前記回転駆動部にクランプされているときに非検知状態となるものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディスク装置。
【請求項5】
前記検知部はディスクの搬送経路上に位置する光検知部であり、前記光検知部の検知光を前記挿入口から挿入された工具で遮断することで、ディスク排出動作が行われる請求項4記載のディスク装置。
【請求項6】
装置を始動するときに、電力が前記機構制御部に直接に与えられる請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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