説明

ディスペンサ

予め泡立てられたトッピングまたはアイシングの予めパッケージングされた袋を受け入れることができるハウシング(13)を備えたディスペンサ。ハウジング(13)はラック(49)を受け入れるためのスロット(52)が設けられた内壁を有する。ラック(49)はスロット(52)内において回転および並進運動可能とされる。ラック(49)はプランジャのキャッチ(46)と係合する1組のギアを備えている。ピストン(40)は軸方向に運動して予め泡立てられたトッピングまたはアイシングをその袋の排出口(28)から押し出す。ピストン(40)のキャッチ(46)は一の方向にロックされ、それと反対の方向に向かって旋回し、ラック(49)は第1の方向に向かって運動するとき、ピストン(40)と係合し、第1の方向と反対の第2の方向に向かって運動するとき、ピストン(40)との係合を解除される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願に関する相互参照】
【0001】
本出願は、2005年8月1日に出願された「ディスペンサ」という標題の米国仮特許出願第60/704,521に基づく優先権主張を伴っており、この先の出願は参考文献として本出願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ペースト状の押出可能な材料および押出可能なフォーム等のような粘性を有する材料を分配するために用いられる。
【背景技術】
【0003】
本発明が特に関連する応用分野の1つは、食品産業である。食品産業においては、典型的に、アイシングまたは予め泡立てられたトッピングが、分配すべき材料が収容されたコーン形状のフレキシブルなパッケージを用いて手動で供給される。一例として、予め泡立てられたトッピングはシールされた袋内に充填される。この袋はコーン形状を有していて、排出口部分が形成される先細りの端から製品が分配されるようになっている。排出口部分は、典型的に、鋏を用いてカットされることによって開放される。袋を開放するための別の方法がまた存在する。フレキシブルなパッケージが排出口において一旦開放されると、パッケージの両側を強く握りしめ、製品を排出口から押し出すことによって製品が分配される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような予め泡立てられたトッピングおよびアイシングの手動による分配作業は、作業者に筋肉疲労をもたらし、生産性を低下させる。
【0005】
このため、より容易に片手で操作することができ、限られたスペース内に収納することができ、トッピングに適した温度を維持するための保冷性を備えたディスペンサが必要とされている。分配されるべき製品の物理的特性を維持するために、ディスペンサは、製品が分配されない状態では、予め泡立てられたトッピングまたはアイシングに余計な力を及ぼさないようになっていなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、予め泡立てられたトッピングまたはアイシングが予め充填された袋を受け入れることができるハウジングを備えたディスペンサを提供することによって、上述のような従来技術における要請に応えるものである。ハウジングは、ラックを受け入れるためのスロットを備えた内壁を有している。ラックは、プランジャのキャッチに係合する1組のギア歯を備えている。ピストンは、軸方向に運動し、それによって予め泡立てられたトッピングまたはアイシングをその袋の排出口から押し出す。ピストンのキャッチは1の方向に向かってロックされ、他の方向に向かって旋回する。それによって、ラックは第1の方向に向かって運動するとき、ピストンと係合するが、第1の方向と反対の向きの第2の方向に向かって運動するときは、ピストンを解放する。
【0007】
スロット内におけるラックの回転によって、ギア歯がキャッチからスロットの他方の側に向かって動かされ、それによって、ピストンはハウジングの端に向かって押し戻され、装置への再充填がなされる。本発明の一実施例において、カバーが自動的に閉じられることによって、ラックは所定の位置まで回転せしめられ、そしてそこで、ラックと係合し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。これらの図において、同一または類似の構成要素には同一の参照番号が付されている。
【0009】
概して、図1〜21を参照し、まず図1〜5を参照して、ハウジング13は第1の端16および第2の端19を備えている。第1の端16はユニット10の分配端をなし、以下においてより詳細に説明されるように、第1の端16は、開口25を有する旋回し得るカバー22を備えている。開口25は、分配されるべき製品が充填されたフレキシブルな袋31(図12参照)の排出口28(図12参照)を受け入れるのに適し大きさを有している。この開示から当業者には自明なように、袋31の排出口28(図示されない)は分配端を備えている。分配端は袋31内に位置し、排出口28の端に向かって動くことによって分配が始まると、押出し可能な製品のための通路を形成する。カバー22は実質上平坦であり、ユニットは第1の端16において水平面上に支持され得る。
【0010】
第2の端19は実質上平坦な端壁34を備え、ユニットはまた、第2の端19において水平面上に支持され得る。第2の端19はまた、ユニット10を収納するために、第2の端19に吊り下げるためのフック23を備えている。フック23は比較的薄く、第2の端19に旋回可能に取り付けられていて、ユニットが第2の端19において支持されるときに端壁34に折り畳まれ、邪魔にないようになっている。
【0011】
図6を参照して、ハウジング13はフレキシブルな袋31(図12参照)を受け入れるためのキャビティ37を有している。ハウジング13は全体的に実質上円筒形状をなしていて、その内部に円板状のピストン40を受け入れ可能になっている。ピストン40は、ハウジング13内においてスライド運動可能とされ、その縁においてハウジング13の内壁43によって支持される。ピストン40および内壁43は、ピストン40と内壁43の整合性または結合性が失われることなく、ピストン40がハウジング13内において円滑にスライドするような材料およびクリアランスをもつように形成されている。ピストン40が袋31に押し付けられることによって、製品は、第1の端15において排出口28(図13参照)を通って分配される。ハウジング13は内壁43および外壁44を有している。これらの壁43、44の間に空間が形成され、この空間内に分配されるべき材料を温められた状態または冷めた状態に維持するための遮断性をもつ材料が充填される。あるいは、ハウジング13は遮断性を有する材料から形成された中身の詰まった壁を有する円筒としても形成され得る。ピストン40および縁22はまた、遮断性を有する材料から形成され得る。
【0012】
ピストン40は、円筒状のハウジング13に対応して丸みを有するように形成され、そして、内壁43に対して安定なスライド運動をするのに十分な厚みを有している。ピストン40はキャッチ46(図8、9参照)を有し、キャッチ46はハウジング13内に配置されたギアラック49と係合し得る。以下においてより詳細に説明されるギアラック49の運動によって、ピストン40は、ハウジング13に対して軸方向に運動する。ピストン40の軸方向の運動によってフレキシブルな袋31が圧縮され、製品が上述のように押し出される。
【0013】
ギアラック49は、管状の部材43(図8参照)によって形成されたスロット52内においてハウジング13に取り付けられる。管状の部材54は、その外周をハウジング13に取り付けられている。スロット52はまた、ハウジング13内の凹部内に一体形成され得る。スロット52は軸方向に第1の端16から第2の端19に向かってのび、軸方向にハウジング13の内壁43に隣接してのびている。スロット52を形成する管状部材54は円筒形またはそれ以外の形状を有している。ハウジング13の内壁43は、管状部材54によってスロット52が形成される間隙55を除いて、その断面が実質上円筒状になっている。ピストン40はハウジング13内において内壁43に対してスライド運動し、キャッチ46はスロット52内にのび、そしてそこで、キャッチ46はラック49と係合する。以下においてより詳細に説明されるように、ラック49はスロット52内において前後に運動する。ディスペンサ10は、この実施例では、単一のラック49を備えている。それ以外のラック49を使用することも可能である。ラック49の往復運動によって、ピストン40に取り付けられる連結ロッドは不要となり、それ故、ユニット10によって必要とされるスペースが削減される。
【0014】
図7に示されるギアラック49は、ロッド57の外周の少なくとも一部に配置された1組のギアラック60を備えたロッド57によって形成される。この実施例において、ロッド57は細長く中空の円筒体から形成される。しかしまた、別の形状のロッド57が使用可能である。ロッド57はユニット10の縦軸方向にのび、一端または両端を支持されている。ロッド57は中空になっており、ガイドピン61を越えてスライド運動する。ガイドピン61は、第1の端16に取り付けられた中身の詰まったロッド状の部材から形成される。ガイドピン61は、ロッド57内に嵌め込まれ、ハウジング13の長さの一部にわたってのびている。ロッド57はピン61にスライド運動して係合し、スロット52内におけるギアラック49との整合性を保持する。
【0015】
図9を参照して、ピストン40のキャッチ46はスロット52内にのび、ロッド57の歯60と係合する。キャッチ46は旋回点47においてピストン40に旋回可能に取り付けられ、ラック49が特定の方向に向かって運動するとき、ギアは60から離れる方向に旋回し得る。したがって、図20および図21から最もよくわかるように、ギア60が矢印61で示される第1の方向に向かって運動するとき、キャッチ46は歯60に係合し、そして、ピストン40はギアラック49とともに一斉に第1の方向に向かって運動する。ギアラック49が(矢印62によって示される)第1の方向と反対の第2の方向に向かって運動するとき、キャッチ46はギア歯60から離れる方向に旋回し、ギアラック49はピストン40を動かすことなく、ピストン40を通過してスライド運動し得る。したがって、通常動作の間、ピストン40は第1の方向に沿って分配端16に向かって運動する。引き金63の操作の間に、ピストン40はキャッチ46がラック49の歯60と係合することによって所定の位置に保持される。キャッチ46はショルダ51(図21参照)との係合によって1方向に制動せしめらるように配置される。したがって、ラック49の図の左右への運動によってピストン40が動かされ、ピストン40はラック49に対して左向きに動かされることはない。なぜなら、キャッチ46が歯60と係合するからである。
【0016】
ユニット10はピストン40が第2の端19から第1の端16に向かって運動し、そしてそこで、製品が開口25を通して分配されるように設計されている。ギアラック49は第1の端16に向かってまたはそれから離れるように往復並進運動する。
【0017】
ユニット10はギアラック49に機械的に結合せしめられた操作引き金63(図2参照)によって片手で操作され得る。引き金63が静止ハンドル72にかって強く握られることによって引き起こされる回転により、ギアラック49がユニット10の第1端16に向かって動かされる。図示の実施例では、引き金63は軸66に結合せしめられ、軸66はリンク69を回転させて、軸66の回転運動をギアラック49の直線運動に変換する。リンク69はエレメント68によってラック49に接続される。エレメント68はスロット67内において運動し、つば70によって力を及ぼす。図15において、引き金63は操作前の通常の位置をとる。図18に示されるように、引き金63が強く握られることによっって、それは矢印71で示されるように、静止ハンドル72に向かって回転する。つば70はラック49の外側を取り巻いて配置される。つば70の内側の(図示されない)軸受71は、ラック49およびガイドピン61をつば70に対して回転させる。つば70およびラック49は互いに接続されている。リンク69によって引き起こされるつば70の軸方向の運動によって、ラック49は当該軸方向につば70とともに一斉に運動する。リンク69はラック49をユニット10の縦方向に前後に動かす。
【0018】
引き金63は静止ハンドル72に向かって強く握られ、それによってギアラック49を第1の方向に沿ってハウジングの第1の端16に向かって動かす。引き金が解放されたとき、軸66はコイルバネ75のような付勢部材によって反対方向に回転する。この回転によってリンク69は反対方向に運動し、それによってギアラック49は第2の方向に向かって運動する。
【0019】
再び図9を参照して、ユニット60の正常操作の間に、ピストン40は第1の端16に向かって運動し、そしてそこで、製品はノズル28(図12参照)を通って分配される。引き金63が引っ張られる度に、ピストン40は予め決定された距離だけ前進し、それによって上述のような調節がなされ得る。上で説明したように、ギアラック49と係合したとき、ピストン40は1方向に動くだけである。ピストン40が第1の端16に到達して、製品がすべて分配された後、空の袋は取り出されなければならず、ピストン40は再充填のためにユニット10の第2の端19に戻されなければならない。ピストン40を第2の方向に沿ってラック49に対して動かすために、ギアラック49はピストン40のキャッチ46から解放されなければならない。図示の実施例では、ギアは60はロッド57の一方の側に配置されている。したがって、(図11において矢印58によって示されるように)、ロッド57の回転によって歯60がキャッチ46との係合を解除される方向に回転する。一端、歯60がキャッチ46から離れる向きに回転せしめられると、ピストン40は手動で矢印59の方向に向かってユニット10の再充填のためにハウジング13の第2の端19に向かって押される。
【0020】
図10を参照して、歯60をキャッチ46から離れる方向に自動的に回転させるための一例が示されている。カバー22は第1の端16においてハウジング13に旋回可能に取り付けられ、ユニット10を開くためにカバー22が回転せしめられると、ギアラック49が回転する。カバー22は軸91に旋回可能に取り付けられ、軸91はハウジング13の外側において第1の端16に隣接して支持される。軸91はまた、その上に取り付けられた第1のギア94を備え、第1のギア94はカバー22および軸91と同一の向きに回転する。ギア94はトランスバースギア97に係合し、トランスバースギア97は第1のギア94に対してほぼ90度の角度をなして取り付けられている。したがって、ギア94が回転すると、ギア97が垂直面内において回転する。トランスバースギア97は第3のギア100によってガイドピン61に機械的に結合されている。したがって、カバー22が閉鎖位置から解放位置に向かって回転すると、ガイドピン61が1組のギア94、97、100によってラック49を回転させる。ラック49は歯60がキャッチ46と係合する位置から(図11において最もよく示される)歯60がキャッチ46から解放される位置まで回転し、それによってピストン40はハウジング13の第2の端19に向かって(図11において矢印59によって示される)第2の方向に向かって自由にスライド運動することができる。
【0021】
ガイドピン61はその上に配置され、外向きにのびる隆起103を備えている。ギアラック49に形成された細長いスロット106はガイドピン61を受け入れる。隆起103はガイドピン61をラック49に機械的に回転可能に結合する。したがって、ギア94、97および100の作動によるガイドピン61の回転によって、ラック49はスロット106に隣接する。ラック49の側壁に係合する隆起103によって一斉に回転する。
【0022】
一方、細長いスロット106は隆起103を軸方向に前後に自由にスライド運動させることができ、その結果、ラック49は軸方向にガイドピン61に対してスライド運動し得る。それによって、ガイドピン61およびラック49は一斉に回転するが、互いに軸方向にスライド運動し得る。
【0023】
図12〜14を参照して、ユニット10に充填するためにカバー22が開かれ、それによってラック49がピストン40のキャッチ46から離れる方向に回転する。そして、ピストン40はハウジング13の後方に向かって押される。分配すべき材料を含むフレキシブルな袋31がハウジング13内に嵌め込まれ、排出口28はカバー22の開口25をくぐらされる。フレキシブルな袋31は排出口と反対側の端に拡張部32を備えている。拡張部32はピストン40に当接するための面をなし、それによって付加的な安定性が得られる。その後、カバー22は図13に示されるように閉じられ、排出口28が鋏またはナイフまたはそれに類するものによって開かれる。あるいは、排出口28は適当な引き剥がし性を有している。一旦排出口28が開かれると、引き金63が静止ハンドル72に向かって強く握られることによって材料が分配される。
【0024】
旋回キャッチ109がハウジング13の第1の端16に隣接して配置され、カバー22を閉じた位置に保持する。キャッチ109は第1の端16に旋回可能に取り付けられ、旋回点115の反対側に配置されたレバー112が押し下げられることによって、キャッチ109はカバー22との係合を解除される方向に回転する。キャッチ109は図示される閉じた位置に向かってバネで付勢される。
【0025】
これまでユニット10は往復運動するラック49に対する機械的駆動系と結合して説明されてきた。ギアラック49に対する連結は、電気モータまたはそれに類するものによって駆動され得るが、これは、当業者には自明であろう。
【0026】
これまで、本発明は、食品業界における予め泡立てられたトッピングまたはアイシングとともに使用するに適したディスペンサと結合して説明されてきた。しかしながら、本発明は、それ以外の手で握れる大きさの道具を用いて、分配すべき粘性のある材料を取り扱う技術分野においても適用可能であることが理解されるだろう。
【0027】
これまで本発明が特定の実施例とともに説明されてきたが、本発明の構成はこの実施例に限定されない。本願の請求の範囲に記載された構成の範囲内において上述の実施例以外の実施例を創作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明によるディスペンサの斜視図である。
【図2】図1のディスペンサの右側面図である
【図3】図1のディスペンサの左側面図である。
【図4】図1のディスペンサの正面図であるる。
【図5】図1のディスペンサの後面図である。
【図6】明瞭のためにカバーが取り外された状態の一部破断斜視図である。
【図7】本発明のディスペンサの一部の拡大斜視図である。
【図8】図6の8−8線に沿った断面図である。
【図9】図6の9−9線に沿った断面図であるである。
【図10】本発明のディスペンサの一部拡大斜視図である
【図11】ラックから解放されたピストンを示すディスペンサの一部断面図である
【図12】予め泡立てられたトッピングを含むフレキシブルな袋を示す一部破断斜視図である。
【図13】ディスペンサ内に収容されたトッピングの袋を備えた本発明のディスペンサの斜視図である。
【図14】ラックを含む側壁内のチャネルの拡大斜視図である。
【図15】明瞭のためにカバーが取り外されたディスペンサの引き金機構の拡大図である。
【図16】図15の16−16線に沿った断面図である。
【図17】図15の17−17線に沿った断面図である。
【図18】異なる位置にある引き金機構を示す図15に類似の図である。
【図19】図18の19−19線に沿った断面図である。
【図20】ラックと係合したときのピストンの運動を説明する、ピストンおよびラックの詳細図である。
【図21】ラックから離れる方向に旋回するキャッチを示す、ピストンおよびラックの詳細図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に形成されたキャビティ、および排出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置された少なくとも1つの引っ込み可能なキャッチを有するピストンと、
並進運動可能な少なくとも1つのギアラックと、を備え、
前記ギアラックは前記ピストンの前記キャッチと係合し得る歯を有していて、前記ラックが第1の方向に向かって動かされるとき、前記ピストンが前記第1の方向に向かって動かされるようになっており、さらに、
前記ギアラックに作動連結され、前記ラックを前記第1の方向に向かって動かす引き金を備えたことを特徴とするディスペンサ。
【請求項2】
前記ギアラックが前記第1の方向と反対の第2の方向に向かって動かされることにより、前記キャッチが引っ込められ、前記ギアラックが前記第2の方向に運動するとき、前記ピストンが実質上所定の位置に静止していることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記引き金は、旋回リンクによって前記ギアラックに機械的に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記排出口において前記ハウジングに旋回可能に取り付けられたカバーをさらに備えたとを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記カバーは前記ギアラックに機械的に結合され、前記カバーが開かれることによって前記ギアラックが回転し、前記ギアラックの歯が前記ピストンの前記キャッチから解放され、それによって、前記ディスペンサへの最充填のために、前記ピストンが前記第2の方向に向かって動かされ得ることを特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項6】
ペースト状の製品が充填されたフレキシブルな円筒形状の袋を備え、前記袋は前記ディスペンサの前記キャビティ内に嵌め込むのに適した大きさを有し、さらに、第1の端に排出口を有していることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記排出口は前記ハウジングの第1の端に設けられ、前記ハウジングは前記第1の端の反対側に第2の端を有し、前記第2の端は、前記ディスペンサが使用されない時に前記ディスペンサを前記第2の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記排出口は前記ハウジングの前記第1の端において凹状に形成され、前記第1の端は、前記排出口のまわりに、前記ディスペンサが使用されないときに前記ディスペンサを前記第1の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項9】
内部に形成されたキャビティおよび排出口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置された少なくとも1つの引っ込み可能なキャッチを有するピストンと、
並進運動可能な少なくとも1つのギアラックと、を備え、
前記ギアラックは前記ピストンの前記キャッチと係合し得る歯を有し、前記ラックが第1の方向に向かって動かされるとき、前記ピストンは前記第1の方向に向かって動かされ、前記ギアラックが前記第1の方向または前記第1の方向と反対向きの第2の方向に向かって動かされる間に、前記ギアラックは、前記キャッチが前記歯と係合しない位置まで回転し得るようになっており、さらに、
前記ギアラックと作動連結された引き金を備え、前記引き金が操作されることによって前記ラックが前記第1の方向に向かって動かされ、前記引き金が解放されることによって前記ラックが前記第1の方向と反対の向きの第2の方向に向かって動かされるようになっており、
前記ギアラックの前記第2の方向に向かう運動によって前記キャッチが引っ込み、前記ギアラックが前記第2の方向に向かって運動するとき、前記ピストンが実質上所定の位置に静止していることを特徴とするディスペンサ。
【請求項10】
前記排出口において前記ハウジングに旋回可能に取り付けられたカバーをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記カバーは前記ギアラックに機械的に結合され、前記カバーが開かれることによって、前記ギアラックが回転し、前記ギアラックの歯が前記ピストンの前記キャッチから解放され、前記ディスペンサへの再充填のために、前記ピストンが前記第2の方向に向かって動かされることを特徴とする請求項10に記載のディスペンサ。
【請求項12】
ペースト状の製品が充填されたフレキシブルな円筒形の袋をさらに備え、前記袋は前記ディスペンサの前記キャビティ内に嵌め込むのに適した大きさを有し、さらに、第1の端に排出口を有していることを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記排出口は前記ハウジングの第1の端に位置し、前記ハウジングは前記第1の端の反対側に第2の端を有し、前記第2の端は、前記ディスペンサが使用されないときに前記ディスペンサを前記第2の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記排出口は前記ハウジングの前記第1の端において凹状に形成され、前記第1の端は、前記排出口のまわりに、前記ディスペンサが使用されないときに前記ディスペンサを前記第1の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記引き金は少なくとも1つの旋回リンクによって前記ギアラックに結合されていることを特徴とする請求項9に記載のディスペンサ。
【請求項16】
内部に形成されたキャビティと、排出口を備えた第1の端と、前記第1の端の反対側に位置する第2の端とを有する円筒形のハウジングを備え、前記ハウジングは縦軸を有しており、さらに、
前記ハウジング内に配置され、少なくとも1つの後退運動可能なキャッチを有するピストンと、
前記キャビティ内に配置され、前記縦軸に実質上平行に並進運動可能な少なくとも1つのギアラックと、を備え、前記ギアラックは前記ピストンの前記キャッチと係合し得る複数の歯を有し、前記ギアラックが第1の方向に向かって動かされるとき、前記ピストンは前記第1の方向に向かって動かされ、さらに、
前記ギアラックに作動連結された引き金を備え、前記引き金が操作されることによって前記ラックが前記第1の方向に向かって動かされ、前記引き金が解放されることによって前記ラックは前記第1の方向と反対向きの第2の方向に向かって動かされ、
前記ギアラックの前記第2の方向に向かう運動によって前記キャッチが引っ込み、前記ラックが前記第2の方向に向かって動かされるとき、前記ピストンは実質上所定の位置に静止しており、さらに、
前記排出口に隣接して前記ハウジングに旋回可能に取り付けられたカバーを備え、前記カバーは、粘性のある流動し得る材料を含むカートリッジの一部を受け入れる開口を有し、さらに、前記カバーは、前記ギアラックに機械的に結合され、前記カバーが開かれることによって前記ギアラックは回転し、前記ギアラックの歯が前記ピストンの前記キャッチから解放され、前記ディスペンサに対する最充填のために、前記ピストンが前記ギアラックに対して前記第2の方向に向かって動かされることを特徴とするディスペンサ。
【請求項17】
前記排出口は前記ハウジングの第1の端に位置し、前記ハウジングは前記第1の端の反対側に第2の端を有し、前記第2の端は、前記ディスペンサが使用されないときに前記ディスペンサを前記第2の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項18】
前記排出口は前記ハウジングの前記第1の端において凹状に形成され、前記第1の端は、前記排出口のまわりに、前記ディスペンサが使用されないときに前記ディスペンサを前記第1の端において支持するための実質上平坦な面を有していることを特徴とする請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項19】
前記引き金は少なくとも1つの旋回リンクによって前記ギアラックに結合されていることを特徴とする請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項20】
前記ハウジングはさらに、スロットを有していることを特徴とする請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項21】
前記ギアラックは前記スロット内に配置されていることを特徴とする請求項16に記載のディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2009−502193(P2009−502193A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524961(P2008−524961)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/019797
【国際公開番号】WO2007/015720
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(505411055)リッチ プロダクツ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】