説明

デジタル音声受信装置

【課題】デジタル放送受信時の処理遅延発生を低減できる音声再生方法の実現。
【解決手段】デジタル放送処理ステップ101で計測されたビットレートが、放送局の意図した通りの音声をマイコンが再生できる値より高いかを判断し、それに該当した場合において、受信したパケットデータから任意のデータのみを取り出す分別処理ステップ102と、分別されたデータの合計ビットレートが、放送局の意図した通りの音声をマイコンが再生できる値より低いかを判断する処理ステップ103を設けたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に放送波を受信してその電気信号から外部に音声を出力する処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送とは、デジタルラジオ放送やデジタルテレビ放送を含む、デジタルマルチメディア放送(Digital Multimedia Broadcasting:DMB)や総合デジタル放送サービス(Integrated Services Digital Broadcasting:ISDB)等、MPEG(Moving Picture Expert Group)などの高効率の圧縮アルゴリズムを用いて圧縮された放送データが多重化し、地上または衛星を介して送信されることをいう。これに含まれるデジタル放送データは、映像データと音声データを中心としたパケットデータに分離、圧縮され転送ストリーム(Transport stream:TS)に多重化され送られ、各転送ストリームは受信装置により結合、解凍されることで任意の番組を選択し、音声や映像を受信処理することで出力するようになる。
【0003】
従来のデジタル放送の受信処理を図1を用いて説明する。
【0004】
図1は従来のデジタル受信データを処理する際のブロック図である。図1において、受信装置に受信されたデジタル放送データは、受信処理1、誤り訂正処理2、デコード処理3から構成される。
【0005】
従来のデジタル音声受信装置において、放送波から受信したデータを受信処理1することにより多重化されたデータから本来のパケットデータである転送ストリームに再生する。次に、これらの全てのパケットデータに対して誤り訂正処理2を行うことで、パケットデータごとに限られた誤り数であれば元に戻し、これら訂正後のパケットデータを用いてデコード処理3することで、放送波から音声を再生することが可能となる。
【0006】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2005−73235号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】ISO/IEC 13818−1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来の構成は、受信する全てのパケットデータに対して処理負荷の高い誤り訂正を行う必要があり、受信するデジタル放送波のビットレートが高くなるにつれて、マイコンの能力によっては処理遅延を起こし音声を正しく出力できないという問題を有していた。
【0010】
また、デジタル処理は急速に発展している分野である。変化に対応するため上記の処理をソフトウェアにより対応することも増えている。一方でソフトウェア化することで変化へ対応することは可能になるが、これを処理するマイコンの能力は変更することができない。このことから、処理負荷が高くなると、処理能力の高い高コストなマイコンを選定しなければならず、そのようなマイコンを選定しない場合は、ソフトウェアによる更新が行えない問題を有していた。
【0011】
そこで本発明は、これらの問題を解決したもので、デジタル放送のビットレート上昇による処理負荷の上昇を抑え、処理遅延の発生を低減できる音声再生方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を解決するために本発明のデジタル放送の音声再生では、音声の再生に必要となる任意のパケットデータのみを分別し、誤り訂正を行い、音声を再生するにあたり必要とならないデータに対しては誤り訂正を行わないとする処理を設けたものである。これにより、所期の目的が達成できる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明によれば、出力すべき音声データ以外にも膨大な映像データが存在するデジタル放送から作成されたパケットデータに対して、取得したパケットデータのビットレートと、そのパケットデータに付属するデータに基づき、パケットデータの属性を分別し、パケットデータを受信装置が処理できるだけのパケットデータ数へ減少させるものである。
【0014】
これにより、音声再生に不要であり、かつ膨大にある映像データを適切に分離廃棄し、必要な音声データのみを適切に処理する事ができるため、処理能力の低いマイコンにおいても、必要とされる処理能力を非常に抑えることができ、受信データのビットレートが上昇した場合においても、デジタル音声を再生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来の全体ブロック図
【図2】本発明の実施例1における全体処理フローチャート
【図3】本発明の実施例1における分別処理フローチャート
【図4】パケットデータのフォーマット図
【図5】本発明の実施例1における全体ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1の形態について図面を参照しながら説明する。図5は本発明の実施例によるデジタル音声受信装置の構成ブロック図である。以下、図5に基づいて本発明に関わる構成及び動作を説明する。なお、本発明を下記に説明するにあたり、関連する周知の構成要素の具体的な説明が本発明の要旨に直接影響しない場合において、その詳細な説明を省略するものとする。
【0017】
デジタル音声受信機器440は、アンテナ400と、アンテナ400と接続された受信処理部410と、受信処理部410と接続されたデジタル音声受信装置420と、デジタル音声受信装置420と接続されたスピーカ430とを少なくとも有している。
【0018】
受信処理部410は、アンテナ400で受信された放送波を、デジタル音声を取得するためのパケットデータへ変換する。このパケットデータは、少なくとも音声データ(パケットデータA)と映像データ(パケットデータB)とを含んでいる。
【0019】
デジタル音声受信装置420は、第1ビットレート計算処理部421と、第1ビットレート計算処理部421に接続された分別処理部422と、分別処理部422と接続された第2ビットレート計算処理部423と、第1ビットレート計算処理部421及び第2ビットレート計算処理部423と接続された誤り訂正処理部424と、誤り訂正処理部424と接続されたデコード処理部425とを少なくとも有している。
【0020】
デジタル音声受信装置420は、受信処理部410で変換されたパケットデータに対して本発明独自の処理を行うことにより、処理能力の低いマイコンを用いても、効率的に音声データを取得することが可能である。受信処理部410で変換されたパケットデータに対して行われる具体的な処理方法は、以下に示す通りである。
【0021】
第1ビットレート計算処理部421では、受信処理部410から入力されたパケットデータのビットレートを算出し、誤り訂正処理部424で所定時間以内に誤り訂正処理が可能であるかを判断する(この判断時に用いられる指標を、本願においては「閾値」と呼ぶ)。誤り訂正処理部424が受信処理部410から入力された全パケットデータの誤り訂正処理を所定時間以内に実施可能であると、第1ビットレート計算処理部421が判断した場合には、第1ビットレート計算処理部421はパケットデータを分別処理部422へ出力せず、誤り訂正処理部424へ出力する。誤り訂正処理部424が受信処理部410から入力された全パケットデータの誤り訂正処理を所定時間以内に実施可能ではないと、第1ビットレート計算処理部421が判断した場合には、第1ビットレート計算処理部421はパケットデータを誤り訂正処理部424へ出力せず、分別処理部422へ出力する。
【0022】
分別処理部422では、入力されたパケットデータ中の少なくとも映像データ(パケットデータB)が破棄され、パケットデータ中の少なくとも音声データ(パケットデータA)が、第2ビットレート計算処理部423へ出力される。
【0023】
第2ビットレート計算処理部423では、入力された少なくとも音声データ(パケットデータA)を含むパケットデータのビットレートが算出され、誤り訂正処理部424で所定時間以内に誤り訂正処理が可能であるかが判断される。誤り訂正処理部424が第2ビットレート計算処理部423から入力されたパケットデータ(映像データの破棄されたもの)の誤り訂正処理を所定時間以内に実施可能であると、第2ビットレート計算処理部423が判断した場合には、第2ビットレート計算処理部423はパケットデータ(映像データの破棄されたもの)を誤り訂正処理部424へ出力する。誤り訂正処理部424が第2ビットレート計算処理部423から入力されたパケットデータ(映像データの破棄されたもの)の誤り訂正処理を所定時間以内に実施可能ではないと、第2ビットレート計算処理部423が判断した場合には、第2ビットレート計算処理部423はパケットデータ(映像データの破棄されたもの)を破棄し、誤り訂正処理部424へはパケットデータ(映像データの破棄されたもの)を出力しない。
【0024】
上記の処理によって破棄されなかったパケットデータに対してのみ、誤り訂正処理部422で誤り訂正処理を行い、その後、デコード処理部425において、デジタル音声を再生するための音声データへと変換する。本発明のデジタル音声受信装置440が上記の構成を有している事から、誤り訂正処理部422を処理能力の低い安価なマイコンにて実現しても、誤り訂正処理部422において処理遅延の発生を抑制する事ができるといった有益な効果を得る事ができる。
【0025】
なお、図5においては、分別処理部422と誤り訂正処理部424との間に第2ビットレート計算処理部423が接続された構成を示したが、音声データの誤り訂正処理量が多くない事が想定される場合には、分別処理部422と誤り訂正処理部424との間に第2ビットレート計算処理部423が接続されていない構成としてもよい。これにより、回路規模を小さくする事ができ、消費電力の小さい小型なデジタル音声受信装置を実現できる。
【0026】
図2を用いて、デジタル音声受信装置420で行われる動作を詳述する。
【0027】
本発明に示したパケットデータはMPEG−2規格で定められた形態であり、全てのパケットデータ種類において図4に示すように、まず分割されたデータの情報を格納するHEADER300に続き、実際に分割された元データから構成されるDATA301がそれに続くものである。
【0028】
DATA301の中は、後述するパケットデータ種類により変化し、音声系のパケットデータであれば元の音声データを特定のデータ長に分割したデータが規格に基づき格納されており、情報系のパケットデータであればその情報の中身が格納されている。
【0029】
HEADER300の中には、そのパケットデータの識別子であるPID<Packet Identification>302が格納されている。
【0030】
次に、図2は上記パケットデータから音声データを復号する全体のフローチャートである。図2において101は上記パケットデータのビットレートを検出するステップである。本ステップではパケットデータのビットレートを算出し、任意の閾値と比較し、その結果により102のステップか104のステップで処理するかを判断する。なお、この閾値は全体の処理負荷やマイコンの能力により総合的に判断し設定するものであり、処理遅延を起こすビットレートであるかを評価するものである。評価の結果、処理遅延を起こさないと判断した場合は図1に示すように従来と同様に104ステップにより全てのパケットデータを誤り訂正処理するものとする。
【0031】
102は、101により処理遅延を起こすと判断されたビットレートのパケットデータに対して行う分別処理ステップである。この処理ステップにおいて、デジタル音声再生に必要となるパケットデータを分別し、その他のパケットデータを破棄するものである。これにより処理するデータ量を減らす事ができ、誤り訂正処理等の負荷を軽減する事ができる。
【0032】
103は、ビットレートの再確認ステップであり、分別された必要なパケットデータに対して再びビットレートの計算を行うビットレート検出ステップである。この処理ステップにおいて、101で設定した任意の閾値を用いることで処理遅延を起こすビットレートであるかを再評価する。なお、評価の結果、処理遅延を起こすと判断した場合は、106の処理により分別されたパケットデータをデコード処理せずに終了するものとする。これにより、処理遅延を引き起こすパケットデータをマイコンで誤り訂正することを避け、実際に処理遅延を引き起こすことを防止することが可能となる。
【0033】
104は、誤り訂正を行う処理ステップである。誤り訂正としては、例えば、Reed−Solomon符号等が使用でき、比較的処理負荷の重いものを設定する事ができる。
【0034】
そして、105は、上記処理ステップを経て得られたパケットデータから、音声データへと変換するための、デコード処理ステップである。
【0035】
次に、音声再生に必要となるパケットデータの分別をする処理ステップについて詳細に説明する。図3は、本実施の形態においてパケットデータを分別する処理ステップのフローチャートである。なお、分別処理において、必要データとして対象になるパケットデータは(表1)に示すように、音声データの元となる音声系のパケットデータのPESと、これを特定するための情報系のパケットデータのPAT、PMT、OD、BIFSとなる。
【0036】
【表1】

【0037】
なお、ここで表記されている用語はMPEG−2システムに関する規格書である、ISO/IEC 13818−1に従い、それぞれの役割については後述する。また、これらのパケットデータ種類は、パケットデータのPID302を参照することで特定される。
【0038】
必要データの分別フローチャートは(表1)の情報系パケットデータにより転送されるデータを参照し、音声系パケットデータを分別するため、例えば図3のようになる。図3において、201は、まず取得したパケットデータの中からPATを検索するステップである。なお、PATの検索は、検索する中で最も早くに取得したパケットデータから始めるものとする。これにより、PMTが変更され各種検索時に必要なPID302も同時に変更された場合においても音声系パケットデータを取得することが可能となる。
【0039】
202は、PATの中を参照し、PMTを検索するためのPID302が変更されているかを確認するステップである。このステップにおいては、PATの前に存在する未検索のPMT及び音声パケットデータであるPESを検出するためのPID302を更新しないようにするため、この段階では更新されているかを確認するのみであり、実際にPMTの検索用PID302を変更するタイミングは後述する。
【0040】
203は、PMTのPID302に該当するパケットデータが無いかを判断するステップである。なお、PMTの検索は、PMT未検索のパケットデータから開始し、終了する条件は、PATと判断された前のパケットデータまでの検索を完了した場合、または取得した検索範囲パケットデータの最後までの検索を完了した場合のいずれかと設定する。これにより、PATによりPMTのPID302が変更された場合にもPMTを検出することが可能となる。
【0041】
まず、203ステップにおいて、PMTが検出されなかった場合について説明する。204は、音声パケットデータであるPESのPID302に該当するパケットデータを検索するステップである。なお、音声パケットデータであるPESの検索は、音声パケットデータであるPES未検索のパケットデータから開始し、終了する条件は、PMTと判断された前のパケットデータまで検索を完了した場合、または取得した検索範囲パケットデータの最後まで検索を完了した場合のいずれかと設定する。これにより、PMTが有効である範囲で音声パケットデータであるPESの検索を行うことが可能となる。
【0042】
次に、203ステップにおいてPMTが検出された場合について説明する。205は、検出されたPMTの中身を参照し、その変化を確認するステップである。PMTは、規格により一定周期で送付されてくるパケットデータであるため、内容に変化がない場合もあり得る。そのため、変化が確認できなかった場合は、続けて204ステップにおいて音声パケットデータであるPESの検索に移行する。
【0043】
PMTの中身に変化があった場合、このタイミングで音声パケットデータであるPESのPID302が変化することもあり得る。しかし、このタイミングにおいては実際に音声パケットデータであるPESを検索するためのPID302は更新せず、確認するのみとする。
【0044】
206は、BIFSを確認し音声パケットデータであるPESのPID302を確認するために参照するODの中身をより早く確認するためのステップである。BIFSの検索は、変化のあったPMTの中身を参照し該当するPID302を検出することで実行する。なお、BIFSの検索は、変化のあったPMTの次のパケットデータから開始し、終了する条件は、次のPMTと判断された前のパケットデータまで検索を完了した場合、または取得したパケットデータの最後まで検索を完了した場合のいずれかと設定する。これにより、検索に使用したPID302を取得したPMTが有効である範囲でBIFSの検索を行うことが可能となる。
【0045】
207は、音声パケットデータであるPESのPID302を確認するためにODの中身を確認するステップである。この検索も206のステップと同様に、変化のあったPMTの中身を参照し該当するPID302を検出することで実行する。音声パケットデータであるPESのPID302を確認し、変化があった場合においても、音声パケットデータであるPES未検索のパケットデータにおいて変化前のPID302を使用して検索する範囲が残っていることから、このタイミングで音声パケットデータであるPESのPID302は更新しないものとする。なお、ODデータの検索は、変化のあったPMTの次のパケットデータから開始し、終了する条件は、PATあるいはPMTと判断された前のパケットデータまで検索を完了した場合、または取得したパケットデータの最後まで検索を完了した場合のいずれかと設定する。
【0046】
205と206と207において音声パケットデータであるPESのPID302を確認した後、204の処理によって音声パケットデータであるPESを検索する。208は、音声パケットデータであるPESの検索終了後に、205あるいは207のステップで確認した音声パケットデータであるPESのPID302を更新するステップである。このステップを完了した後、再び203のステップによりPMTの検索を繰り返す。
【0047】
以上までのステップを繰り返すと、201で検出されたPATの前のパケットデータまでPMT及び音声パケットデータであるPESの検索が完了することになり、PATによるPMTの有効範囲が変わることからPMTの検索用PID302の変更を反映させる必要がある。209は、203で検索するPMTのPID302を更新するステップである。このステップにおいて、次回以降で検索対象となるPMTを変更する。
【0048】
そして、210で、取得した全てのパケットデータに対して音声パケットデータであるPESの検索が完了したかを確認し、まだ未検索パケットデータがあるならば201へ戻る。
【0049】
以上のように、本発明のデジタル音声受信装置は、分別処理102を備えることにより、音声を再生するための音声系パケットデータおよびこれを検出するための情報系のパケットデータを分別し、誤り訂正処理104を行うパケットデータが減少することにより、映像が含まれる高ビットレートデータ受信時においても、デジタル音声の再生を向上させることができる。
【0050】
なお、通常のデジタル放送の受信装置においては、映像信号と音声信号の両方を誤り訂正処理することが規格書等に明記されており、両信号を誤り訂正処理することが一般常識となっている。しかし、本発明では、その思想をあえて採用せず、映像情報を誤り訂正処理前に破棄することを特長としており、これにより処理能力の低いマイコンにおいても、必要とされる処理能力を非常に抑えることができ、受信データのビットレートが上昇した場合においても、デジタル音声を再生させるというこれまでにない効果を得ることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は任意の音声データを取り出すことが出来るので、MPEG−2が利用されるデジタル受信装置などに適用することができる。
【符号の説明】
【0052】
400 アンテナ
410 受信処理部
420 デジタル音声受信装置
421 第1ビットレート計算処理部
422 分別処理部
423 第2ビットレート計算処理部
424 誤り訂正処理部
425 デコード処理部
430 スピーカ
440 デジタル音声受信機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケットデータA、Bを少なくとも含む受信データが入力されると共に、前記パケットデータA、Bの総ビットレートを算出する第1ビットレート計算処理部と、前記第1ビットレート計算処理部と接続された分別処理部と、前記第1ビットレート計算処理部及び前記分別処理部と接続された誤り訂正処理部と、前記誤り訂正処理部の出力データが入力されるデコード処理部とを有し、前記総ビットレートが閾値以下の場合には、前記第1ビットレート計算処理部は前記受信データを前記誤り訂正処理部へ出力し、前記総ビットレートが閾値より大きい場合には、前記第1ビットレート計算処理部は前記受信データを前記分別処理部へ出力し、前記分別処理部において前記パケットデータBは廃棄され、前記パケットデータAが前記誤り訂正処理部へ出力されるデジタル音声受信装置。
【請求項2】
前記分別処理部と誤り訂正処理部との間に第2ビットレート計算処理部が接続されており、前記第2ビットレート計算処理部は前記分別処理部から出力されたパケットデータのビットレートを算出し、このビットレートが前記閾値以下の場合は前記分別処理部から出力されたパケットデータを破棄することなく前記誤り訂正処理部へ入力し、前記分別処理部から出力されたパケットデータのビットレートが前記閾値より大きい場合は前記閾値以下となるまで一部のパケットデータが破棄される請求項1に記載のデジタル音声受信装置。
【請求項3】
前記誤り訂正処理部は,入力されるパケットデータの誤り数を算出し、この誤り数が訂正限度以下の場合は入力されたパケットデータを誤り訂正し、前記誤り数が訂正限度を超えている場合は入力されたパケットデータを破棄する請求項1に記載のデジタル音声受信装置。
【請求項4】
パケットデータAはデジタル放送の音声信号であり、パケットデータBはデジタル放送の映像信号である請求項1に記載のデジタル音声受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−151537(P2012−151537A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6591(P2011−6591)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】