説明

デュアルインライン機械方向空気クランプおよびバックステップを備えるシート安定化装置

空気安定化システムであり、2つの実質的に平行な、同方向コアンダノズルを採用する。これらのノズルは、可撓性の移動するウェブに隣接して位置決めされ、各ノズルは、機械方向下流に同方向にガスを排出し、移動するウェブに、ウェブを安定化させる効果を持つせん断力を与える。各ノズルは長いスロットを備え、これは、移動するウェブの経路に実質的に垂直である。また、各ノズルは、コアンダスロットから延びる空気流の方向の下流に位置するバックステップを有する。2つのコアンダノズルは、機械方向に沿って分離した位置で、移動するウェブの高さを制御するように機能する。コアンダノズルを出るガスの速度または他のパラメータを調整することにより、ノズル間の移動するウェブの形状を測定のための平坦な輪郭になるように操作できる。空気安定化システムは、紙、プラスチック、および他の可撓性ウェブ製品のカリパスを測定するために、スキャナヘッドを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、移動する材料の可撓性の連続ウェブを非接触式に支持する空気安定化装置に関する。空気安定化装置は、2方向ノズルを採用し、これは、移動するウェブにせん断力を付与する。ノズルから出る2つのガスジェットの流れを調整することにより、空気安定化装置を通過するときのウェブのプロファイルを制御し得る。
【背景技術】
【0002】
[0002]連続製紙装置で紙を製造する場合、紙のウェブは、メッシュ製紙ファブリック上を移動するファイバー懸濁液(ストック)から形成され、水が重力により排水されまたファブリックを通して吸水される。ウェブはその後、圧縮セクションに移動され、ここでより多くの水が圧力および真空により取り除かれる。ウェブは次に乾燥セクションに入り、ここで、蒸気加熱ドライヤおよび熱空気が乾燥プロセスを完成させる。製紙機は本質的に脱水システムである。製紙機の典型的な形成セクションは、無限に続く製紙ファブリックまたはワイヤを含み、これは、テーブルロール、ホイル、真空ホイル、および吸引ボックスのような一連の脱水要素の上を移動する。ストックは製紙ファブリックの頂部表面上で運ばれ、ストックが連続する脱水要素を通過するときに脱水され、紙のシートが形成される。最後に、濡れたシートは製紙機の圧縮セクションに移動され、ここで水が十分に取り除かれ紙のシートを形成する。
【0003】
[0003]最終製品の品質を監視するために、ある種の紙材料の性質を連続的に測定することがよく知られている。これらのオンライン測定は、しばしば、連量(basis weight)、水分含有量、およびシートカリパスすなわち厚さ、を含む。出力品質を維持し、且つ、製造プロセスにおける外乱により生じる排除されるべき品質の製品を最小化するように、これらの測定をプロセス変数を制御するために用いることができる。オンラインでのシート性質測定は、しばしば、シート材料の端から端まで定期的に移動するスキャニングセンサにより達成することができる。メイン乾燥セクションを出るときに、または、スキャニングセンサを備える巻取りリールのところでシートカリパスを測定することは常套手段であり、たとえば、Kingらによる米国特許第6967726号明細書、Dahlquistらの米国特許4678915号明細書に記載されている。
【0004】
[0004]いくつかの紙の特性を正確に測定するために、一貫したプロファイルを提供するように早く移動する紙のシートを測定ポイントで安定化させることが重要である。これは、多くの測定技術の精度には、ウェブが、平坦さ、高さの変動、およびばたつきが所定の限度内にあることが必要であるからである。Graeffeらの米国特許第6743338号明細書はウェブ測定装置を開示している。この装置は、複数の穴が形成された参照表面を備える測定ヘッドを備える。参照部は、参照部の下に開いた空間またはチャネルが存在するように構成される。開いた空間に負圧を発生させることにより、吸引力がウェブに付与されて、参照表面に対して実質的に全測定エリアが支持されるようになる。このような接触式の方法では、検出素子上にデブリや汚染物が蓄積する傾向があり、測定装置の制度に悪影響を与える。さらに、紙の品質低下を避けるためには、安定化装置に接触せずに安定化を達成しなければならない。これは、紙のようなウェブ材料が製造されるときの高速度において重要である。
【0005】
[0005]Kingらによる米国特許第6281679号明細書は、非接触式にウェブの厚さを測定するシステムを説明し、このシステムは、それぞれが移動するウェブの反対側に配置されるデュアルセンサヘッドを備える。このシステムは、移動する空気の渦に基づくウェブ安定化装置を含み、また、安定化されるウェブの近くに取り付けられるクランププレートを備え、クランププレートの上表面に一致する円形の空気チャネルを備える。空気が円形空気チャネル内に導入されると、低い圧力場がチャネルにわたって形成され、ウェブがこの低圧のリングに向かって引きよせられる。これらの渦タイプの空気クランプは、十分な空気ベアリング支持を提供するが、ウェブ材料の有効領域の中心に「ソンブレロ型(sombrero-type)」のプロファイルを形成し、そのため、これらは測定に十分なほどの平坦なプロファイルを生成しない。紙の厚さを測定する場合、この安定化システムは十分に平坦なシートプロファイルを生成しないことがわかっている。
【0006】
[0006]Moellerらによる米国特許第6936137号明細書は、移動するウェブを支持するための線形空気クランプまたは安定化装置を説明しており、これは、ノズルからのダウンストリームの減退である「バックステップ(backstep)」に関して単一のコアンダノズル(Coanda nozzle)を採用する。ウェブが空気安定化装置上で下流に移動するとき、単一のノズルからウェブの移動に平行な下流方向にガスジェットが放出される。この安定化装置では、ウェブが空気クランプ表面上を通過するとき、ウェブ材料の画定される領域が空気ベアリング上に乗り、ここに厚さ測定装置が位置決めされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
[0007]製紙機で採用される場合、非接触式のカリパスセンサは、特に巻き取りリールの付近の完成した紙の厚さを測定するのに適している。センサのヘッドは、紙の幅にわたる1対の水平に延びるガイドトラックを一般に含むスキャナシステム上に位置決めされる。ガイドトラックは、紙がトラックの間を移動できる程度に十分な距離だけ間隙がある。上ヘッドおよび下ヘッドは、測定するときに紙上を前後に移動する台にそれぞれ固定される。上ヘッドは、上ヘッドとウェブの上表面との間の高さを測定する装置を含み、また、下ヘッドは、下ヘッドとウェブの下表面との間の高さを測定する装置を含む。
【0008】
[0008]下ヘッドは、移動する紙を支持するために空気安定化装置を含む。理想的には、各レーザー三角測量装置の測定点はそれぞれの真上である。下ヘッドおよび上ヘッドは、用途により互いに変更できる。正確および精密な測定は2つのヘッドが整合しているときに達成されるが、スキャナヘッドは時間とともに完全なアライメントからずれ得る。不整合なセンサヘッドを備えるカリパスセンサは平坦でないシートを正確に測定できず、また、現在の空気安定化装置は、移動するシートを十分に支持せず、測定のために十分に平坦なプロファイルを提供しない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009]本発明は、部分的に、機械方向に移動する柔軟なウェブを、ウェブを安定化するのに十分なせん断力にさらす空気安定化システムの開発に基づく。これは、移動するウェブの下に、2つの、好ましくは平行で、同方向で、長いコアンダノズルを採用することにより達成される。ここで、各ノズルは、移動するウェブと同方向の機械の下流方向にガスを排出する。各ノズルは、長いスロットを含み、これは、好ましくは移動するウェブの経路に垂直である。2つのコアンダノズルの配置は、移動するウェブの高さを制御するために、機械方向に分離した位置である。流速および/またはノズルを出るジェットの他のパラメータを制御することで、2つのコアンダノズルの間の平坦な輪郭を与えるようにウェブの輪郭を操作でき、正確な厚さおよび他の測定が可能になる。空気安定化システムのクランプ能力は、2つの排気ガスの流速を増加させることで増加させることができる。
【0010】
[0010]一側面として、本発明は、機械方向(machine direction, MD)の下流に移動する可撓性の連続するウェブの非接触式支持のための、空気安定化システムに関する。
[0011]このシステムは、(a)ウェブに面する作用表面を備える本体を有し、作用表面は、ウェブ入口端部とウェブ入口端部から下流にあるウェブ出口端部とを備える。
【0011】
[0012]このシステムはさらに、(b)ウェブ入口端部に位置決めされる第1ノズルを有し、第1ノズルは第1スロットを画定し、第1スロットは、第1方向に沿って作用表面の表面にわたって延び、第1方向は、実質的にMDを横切る。圧縮ガスの第1の長いジェットが、第1スロットを通って排出されて、MD下流に向かって移動し、ウェブに第1の制御された力を与える。
【0012】
[0013]このシステムはさらに、(c)ウェブ出口端部に位置決めされる第2ノズルを有し、第2ノズルは、第2スロットを画定し、第2スロットは、第2方向に沿って作用表面の表面にわたって延び、第2方向はMDを実質的に横切る。圧縮ガスの第2の長いジェットは同時に第2スロットを通して排出されて、MD下流に向かって移動し、ウェブ上に第2の制御された力を与える。それにより、第1の力および第2の力は、ウェブ入口端部とウェブ出口端部との間に位置する移動するウェブの少なくとも一部を、作用表面に対してい実質的に固定された距離のところで維持する。
【0013】
[0014]他の側面において、本発明は、所定の経路に沿って機械方向(MD)の下流に移動する可撓性の連続するウェブの非接触式支持の方法に関する。
[0015]この方法は、ウェブの下に所定の経路に沿って空気安定化装置を位置決めするステップを有する。
【0014】
[0016]この安定化装置は、(i)ウェブに面する作用表面を備える本体を有する。作用表面は、ウェブ入口端部とウェブ入口端部から下流にあるウェブ出口端部とを備える。
[0017]この安定化装置はさらに、(ii)ウェブ入口端部に位置決めされる第1ノズルを有する。第1ノズルは第1スロットを画定する。第1スロットは、MDを実質的に横切る第1方向に沿って作用表面の表面にわたって延びる。第1ノズルはガスの第1ソースと流体連通する。
【0015】
[0018]この安定化装置はさらに、(ii)ウェブ出口端部に位置決めされる第2ノズルを有する。第2ノズルは第2スロットを画定する。第2スロットは、MDを実質的に横切る第2方向に沿う作用表面の表面にわたって延びる。第2ノズルはガスの第2ソースと流体連通する。
【0016】
[0019]この方法はさらに、(b)第1スロットからガスの第1ジェットを、MD下流に向けて導き、連続するウェブに第1の力を与えるステップを有する。
[0020]この方法はさらに、(c)同時に、第2スロットからガスの第2ジェットをMD下流に向けて導き、連続するウェブに第2の力を与えるステップを有する。それにより、第1の力および第2の力が、ウェブ入口端部とウェブ出口端部との間にある移動するウェブの少なくとも一部を、作用表面から実質的に固定された距離に維持する。
【0017】
[0021]さらなる側面において、本発明は、機械方向(MD)の下流に移動する連続するウェブを監視するシステムに関する。
[0022]このシステムは、(a)可撓性の連続するウェブを非接触式に支持するための空気安定化システムを含み、このウェブは、第1表面および第2表面を備える。
【0018】
[0023]空気安定化システムは、(i)ウェブに面する作用表面を備える本体を有し、作用表面は、ウェブ入口端部と、ウェブ入口端部の下流にあるウェブ出口端部とを備える。
[0024]空気安定化システムはさらに、(ii)ウェブ入口端部において操作表面上に位置決めされる第1ノズルを有する。この第1ノズルは、第1スロットを画定する。第1スロットは、MDを実質的に横切る第1の方向に沿って作用表面の表面にわたって延びる。加圧ガスの第1の長いジェットは、第1スロットを通して排出されて、MDの下流に向かって移動し、ウェブ上に第1の制御された力を与える。
【0019】
[0025]空気安定化システムはさらに、(iii)ウェブ出口端部において作用表面上に位置決めされる第2ノズルを有する。第2ノズルは第2スロットを画定する。第2スロットは、MDを実質的に横切る第2方向に沿って作用表面の表面にわって延びる。加圧ガスの第2の長いジェットは、同時に、第2スロットを通して排出されて、機械方向の下流に向かって移動し、ウェブ上に第2の制御された力を与える。それにより、第1の力および第2の力は、ウェブ入口端部とウェブ出口端部との間に位置する移動するウェブの少なくとも一部を、作用表面に対して実質的に固定された距離に維持する。
【0020】
[0026]ウェブを監視するシステムはさらに、(b)ウェブの第1表面に隣接して配置される第1センサヘッドを有する。
[0027]ウェブを監視するシステムはさらに、(c)作用表面の上のプロセス経路に沿うウェブプロファイルを制御するために、第1ガスジェットおよび第2ガスジェットを調節する手段を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1A】空気安定化システムの一実施形態の断面図である。
【図1B】コアンダノズルの拡大部分断面図である。
【図1C】コアンダノズルの拡大部分断面図である。
【図2】空気安定化システムの分解形態での斜視図である。
【図3】センサヘッドの一部としての空気安定化システムを示す図である。
【図4】カリパス測定器の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0033]図1Aは、空気安定化システム10の実施形態を示し、これは、デュアルコアンダノズルの特徴を備えるステンレス鋼本体を含む。コアンダノズルの各々は、機械方向の下流にガスの流れを排出する。本体は、中央領域12、16、側方領域14、側方領域36に区分される。側方領域36は、表面36Aを備える高い部分と、表面36を備える低い部分とを含む。中央領域は、表面16Aを備える高い部分16と、操作表面32を備える低い部分12とを有し、操作表面32はコアンダノズル8Aと8Bとの間に位置する。センサ装置20は上表面を備え、これは操作表面32と同一平面であり、また、操作表面32の一部である。側方領域14の表面14Aは、表面16Aと同一平面であり、また、操作表面32は表面36Aと同一平面である。
【0023】
[0034]本体はさらに、中央領域12、16を支持する低い中間部分6を含み、また、側方部分14を支持する低い側方部分38を備える。開口48は、センサ装置20へのアクセスを可能にする。空気安定化システム10は、このシステムの左から右へ移動するウェブ材料の下に位置決めされる。なおこの方向は機械方向(machine direction, MD)の下流方向と言及され、反対方向は機械方向の上流方向と言及される。交差方向(cross direction, CD)はMDを横切る。
【0024】
[0035]本明細書でさらに説明されるように、操作表面32上を移動するときのウェブ22の輪郭は空気安定化システムにより制御できる。空気安定化システムの好ましい応用において、ウェブ22のプロファイルは実質的に平坦である。さらに、ウェブ22と操作表面32との間の垂直高さは、好ましくはコアンダノズル8A、8Bを通るガスの流れを制御することにより調整できる。ガスの速度が大きくなると、ノズルにより生成されるウェブ22に作用する吸引力が大きくなる。コアンダノズルはウェブ22の空気クランプとして機能する。
【0025】
[0036]安定化システム10の本体はさらに、コアンダノズル8Aの開口部として機能するチャンバ18Aと、コアンダノズル8Bの開口部として機能するチャンバ18Bとを画定する。チャンバ18Aはプレナムチャンバ40Aに接続され、プレナムチャンバ40Aは、導管30Aを介してガス源24Aに接続される。プレナム40Aへのガスの流量は、圧力制御装置28Aおよび流れ調整弁26Aのような従来からの手段により調整できる。交差方向に沿って測定されるチャンバ40Aの長さは、好ましくは、コアンダノズル8Aに一致する。プレナム40Aは、本質的にリザーバとして機能し、ここで、チャンバ18Aを介してコアンダノズル8Aの長さに沿って均一に分配される前に、高いガス圧を平衡させる。導管30Aは、ガス源24Aをプレナム40Aに接続する単一チャネルを含むことができる。代替的に、本体の下表面に向けて形成された複数の穴を採用することもできる。プレナム40Aに均一にガスを分配するために、複数の穴は本体の交差方向に沿って間隔が空けられる。
【0026】
[0037]同様に、チャンバ18は、プレナムチャンバ40Bに流体連通し、プレナムチャンバ40Bは導管30Bを介してガス源24Bに接続される。プレナム40Bに流入するガスは、圧力制御装置28Bおよび流れ調整弁26Bにより調整される。チャンバ40Bおよび導管30Bの構成は、好ましくは、チャンバ40Aおよび導管30Aの構成とそれぞれ同一である。
【0027】
[0038] ガス源24A、24Bに任意の適当なガスを用いることができ、任意のガスはたとえば、空気、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素などである。多くの用途において、採用されるガスの量は、プレナム40A、40Bを通るガスの流量を、約2.5立方メートル毎時から約7.0立方メートル毎時(100から250標準立法フィート毎時(SCFH))に、好ましくは、約3.6立方メートル毎時から約4.2立方メートル毎時(130から150SCFH)に、維持するのに十分な量である。ガスは、コアンダノズルを通って、約20m/sから約400m/sの速度、またはそれ以上の速度で排出される。コアンダノズル8A、8Bを出るガスジェットの速度を調整することにより、移動するウェブ22が操作表面32上で維持される距離を調整できる。空気安定化システムは、紙、プラスチック等の多数の可撓性ウェブ製品を支持するのに採用することができる。大型の市販の製紙機で製造される連続的な紙の場合、ウェブは、200m/minから1800m/min、またはそれ以上の速さで移動し得る。動作において、空気安定化システムは、紙のウェブ22を、好ましくは、操作表面32の上で約100μmから約500μmの範囲の距離で維持する。
【0028】
[0039]図1Bに示されるように、コアンダノズル8Aは、上表面14Aと16Aとの間に開口部またはコアンダスロット56Aを備える。コアンダスロット56Aは、下流側に湾曲表面16Bを備える。好ましくは、この湾曲表面は約1.0mmから約10mmの範囲の曲率半径(R)を備え、一実施形態においては曲率半径は約1.6mmである。コアンダスロット56Aからの空気の流れは、湾曲表面16Bの軌道に沿って流れる。用語「バックステップ」は、好ましくは、渦を形成するのに十分な、コアンダスロット56Aから下流に間隔を隔てて位置する安定化表面上の凹部(depression)を包含することを意図している。コアンダスロットとバックステップとの組み合わせは、増幅された吸引力および広範囲の空気ベアリングを生成する。
【0029】
[0040]特に、バックステップ66Aは、コアンダジェットが拡張し追加的な吸引力を形成することができるようにする。ジェットの拡張は吸引力の形成に必要であるが、渦の形成は必須ではないことに注意されたい。実際、渦の形成は、バックステップの下流で常に生じるわけではなく、空気クランプ安定化装置の動作に必要なわけではない。安定化装置の吸引力は、はじめに、ウェブが安定化装置に近づくときにウェブを安定化装置に引き寄せる。その後、空気ベアリングがウェブを支持および再形成し、ウェブがバックステップ上を通過するときに相対的に平坦なプロファイルを備えるようにする。バックステップ66Aは、最も好ましくは90°の垂直壁のように構成されるが、バックステップは、上表面および下表面が滑らかな凹状の湾曲表面により接続されるような、より緩やかな輪郭を備えるようにすることもできる。好ましくは、スロット56Aは、約3mils(76μm)から約4mils(102μm)の幅(b)を備える。上表面から下表面までの距離(d)は、好ましくは、約100μmから1000μm、の間である。好ましくは、バックステップの位置(L)は、約1mmから約6mmであり、また、好ましくはコアンダスロット56Aから約2mmから約3mmである。
【0030】
[0041]同様に、図1Cに示されるように、コアンダノズル8Bは、上表面32と36Aとの間に開口部またはコアンダスロット56Bを備える。コアンダスロット56Bは、下流側に湾曲表面36Cおよびバックステップ66Bを備える。コアンダノズル8Bを形成する構造の寸法は、コアンダノズル8Aのものと同様にすることができる。
【0031】
[0042]安定化装置の機械方向における平坦な紙のプロファイルは、タンデム式に動作するデュアル空気クランプにより達成できる。デュアル空気クランプ安定化装置により、紙プロファイルの平坦さは、交差流れ方向においても維持される。これは、安定化装置の表面の構成がこの方向に対称的であるからである。1つの利点は、紙プロファイルの平坦さを、交差流れ方向において任意に決められることである。実際、空気クランプ安定化装置の寸法は、移動するウェブに関するサイズ、重量、スピード、およびその他の変数に適合するように容易に決定できる。具体的には、特に各コアンダンノズルに関して、(i)スロット幅(b)、(ii)曲率半径(R)、(iii)バックステップの深さ(d)、および(iv)スロットからバックステップまでの距離(L)は、特定の用途に応じて系統的に最適化でき、また、例えばウェブ材料のスピードおよび重量のような特定に応じて適合させることができる。
【0032】
[0043]図1Aに示されるように、シート安定化装置は、高い部分16と低い部分12との間に位置するセンサ装置20を含む。デュアルコアンダノズル8A、8Bの同時動作は、シートがバックステップ66Aとコアンダスロット56B(図1B、1C)との間の操作表面32上を移動するときに、シートのプロファイルが実質的に平坦になるように、シート22に係合する。好ましい実施形態において、図1Bに示されるように、センサ装置20は、バックステップ66Aのすぐ下流に位置決めされる。ウェブ入口端部に配置される第1コアンダノズル8Aから下流のウェブ出口に配置される第2コアンダノズル8Bを採用することにより、シートへの破壊的な力の存在にもかかわらずシートの平坦なプロファイルが維持されることが実証された。シートへの破壊的な力は、単一のコアンダのノズルだけが採用された場合は、シートを振動させることになる。
【0033】
[0044]デュアルノズルからの空気速度が大きくなると、より大きなクランプ力が生成される。空気安定化装置において、デュアルノズルからのクランプ力を増加または減少させることにより、移動するウェブ22と操作表面32との間の距離をそれに応じて減少または増加させることができる。
【0034】
[0045]図2に示されるように、空気安定化システムは、5つの基本的なユニットから形成することができ、基本的なユニットは、第1上本体部材70、第2上本体部材72、下本体部材74、および側部支持部76、78を含む。これらは、ドエルおよびネジのような従来からの手法により互いに取り付けられる。概ね矩形形状の第2本体部材72は、湾曲表面84を画定する内側縁部、外側縁部86、バックステップ82、および測定装置を収容する測定オリフィス58を備える。第1上本体部材70は、第2上本体部材72の湾曲表面84に整合する内側縁部80を備える。下本体部材74は、中間部6および側方部38、36を含む。側方部36の高い表面は、湾曲表面94およびバックステップ92を画定する。空気安定化システムは、上表面の輪郭が図1Aのプロファイルを示すように、第1上本体部材70と第2上本体部材72とを下本体部材74に固定することにより形成される。すなわち、空気安定化システムは、それぞれバックステップを備える2つの同方向コアンダノズルを備え、このノズルは、機械方向の下流にガスを排出するように構成される。側部支持部76、78は、内部プレナムおよびチャンバをシールする。
【0035】
[0046]空気安定化システムは、製紙機のインラインデュアルヘッドスキャニングセンサシステムに統合することができる。製紙機の例はDahlquistの米国特許第4879471号明細書、Dahlquistらの米国特許第5094535号明細書、およびDahlquistの米国特許第5166748号明細書に記載されている。これらの特許文献は参照により本明細書に組み込まれる。製紙機における紙の幅は、概ね5メートルから12メートルの範囲であり、典型的には約9メートルである。同期動作するように設計されるデュアルヘッドは、シートの上に位置決めされる上ヘッドと、紙シートの下に位置決めされる下ヘッドとを有する。好ましくはしたヘッドに取り付けられる空気安定化システムは、移動する紙をクランプし、上ヘッドおよび下ヘッドが紙の幅にわたって交差方向に前後運動するときに、測定のための本質的に平坦なシートプロファイルを生成する。
【0036】
[0047]図3は、空気安定化システムを示し、これは、スキャニングセンサの下ヘッド50の一部である基板52内の凹部に受け入れられる。測定装置は、コアンダノズル8Aと8Bとの間で測定オリフィス58内に位置決めされる。ウェブ製品が空気安定化システム上を、好ましくは長いコアンダノズルの長さを横切る機械方向に移動するように、基板52が位置決めされる。動作において、基板52は、交差方向に沿って前後にスキャンして、交差方向に沿う紙の測定を行う。一実施形態において紙のカリパスを測定する場合、ノズル8Aと8Bとの間の距離は約1.7cmから約5cmであり、好ましくは約3.3cmであり、各ノズルの交差方向に沿う長さは約4cmから11cmであり、好ましくは約7.6cmである。
【0037】
[0048]Kingらの米国特許6281679号明細書に開示されているような非接触式カリパスセンサは、上ヘッドおよびレーザー三角測量装置を備える下ヘッドを含む。この特許文献は参照により本明細書に組み込まれる。2つのヘッドの間を移動するシートのカリパスは、レーザー三角測量装置によりシートの上表面および下表面の位置を同定し、上ヘッドと下ヘッドとの間の分離の測定から、上記の結果を引くことにより決定される。
【0038】
[0049]
図4は、代表的な非接触式カリパスセンサシステムを示し、これは、第1スキャナヘッド13と第2スキャナヘッド15をそれぞれ含む。このスキャナヘッドは、移動するウェブ材料3の品質、特性または特徴を測定するための様々なセンサ装置を含む。ヘッド13、15は、ウェブまたはシート3の反対側に位置し、測定がウェブを横切る交差方向にスキャニングすることによって行われる場合、ヘッドは、機械方向に移動するウェブを横切るときに互いに直接的に交差するように整合される。第1ソース/検出器11が第1ヘッド13に配置される。第2ソース/検出器5が第2ヘッドに配置される。ソース/検出器11、5は、近接して離間した、第1および第2のソース11a、および、第1および第2の検出器11b、5bをそれぞれ有する。これらは、第1ソース11aからの測定エネルギーがウェブ3の第1表面と相互作用して、少なくとも一部が第1検出器11bに戻り、また、第2ソース5aからの測定エネルギーが反対側すなわちウェブ3の第2表面と相互作用して、少なくとも一部が検出器5bに戻るように配置される。
【0039】
[0050]ソースおよび検出器は好ましくは、レーザー三角測量のソースと検出器とを有し、これらは集合的に呼びかけレーザー(interrogation laser)と言及される。ソース/検出器の構成は、一般に距離決定手段として言及される。ソースから検出器までの測定された距離から、各距離決定手段と、ウェブ表面上の測定すなわち呼びかけスポットとの間の距離の値が決定される。ヘッド13、15は、典型的には位置が固定され、ヘッドが交差方向にスキャンしても問い合わせスポットが機械方向に移動しない。
【0040】
[0051]第1距離決定手段11に関し、距離決定手段とウェブ表面上の第1側定スポットとの間の距離の測定された距離の値(lと言及される)があり、また、第2距離決定手段5に関し、距離測定手段と反対側のウェブ表面上の第2測定スポットとの間の距離の測定された距離の値(lと言及される)がある。正確な厚さの決定のために、第1および第2の側定スポット(または問い合わせスポット)は、好ましくは、ウェブの反対側であるがx−y平面の同一の点である。すなわち、測定スポットはウェブの厚さによって分離される。理想的な静的な状況において、第1距離決定手段11と第2距離決定手段5との間の分離距離sは固定されており、ウェブの厚さtは:t=s−(l+l)で計算される。実際には、sは変化し得る。分離距離のこの不一致を補正するために、z−センサ手段により、スキャニングヘッド間の空間の動的な測定が行われる。これは、第1ヘッド13に配置されるz−センサソース/検出器9と、第2ヘッド15に配置されるz−センサ参照部7との間の距離を測定する。
【0041】
[0052]スキャナヘッドは、シートをスキャン移動するときに完全な相互アライメントを維持しないので、本発明の空気安定化システムは、シートを平坦に維持するようにし、ヘッドの小さな不整合が、カリパス測定値の誤差に混入しないようにする。すなわち、カリパス誤差は、ヘッドの不整合とシートの角度による。
【0042】
[0053]以上のように原理が説明され、本発明の好ましい実施形態および動作モードが説明された。しかし、本発明は、以上の特定の実施形態に限定されるべきではない。上述の実施形態は、限定するためのものではなく、説明するためのものである。当業者は、添付の特許請求の範囲により確定される本発発明の範囲から逸脱することなく、これらの実施形態の修正形態を認識することができるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械方向(MD)下流に移動する可撓性連続ウェブの非接触式の支持のための空気安定化システムであって、
(a)前記ウェブに面する作用表面(32)を備える本体(12、14、16、36)を有し、前記作用表面(32)は、ウェブ入口端部と前記ウェブ入口端部から下流にあるウェブ出口端部とを備え、
前記システムはさらに、(b)前記ウェブ入口端部に位置決めされる第1ノズル(8A)を有し、前記第1ノズル(8A)は、実質的に前記MDに交差する方向である第1方向に沿って前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第1スロット(56A)を画定し、第1の長い加圧ガスジェットが前記第1スロット(56A)を通って排出されて、MD下流に向かって移動し、前記ウェブ(22)上に第1の制御された力を付与し、
(c)前記システムはさらに、前記ウェブ出口端部に位置決めされる第2ノズル(8B)を有し、前記第2ノズル(8B)は、実質的にMDに交差する第2方向に沿って前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第2スロット(56B)を画定し、第2の長い加圧ガスジェットが前記第2スロット(56B)を通って同時に排出されて、MD下流に向かって移動し、前記ウェブ上に第2の制御された力を付与し、それにより、前記第1の力および前記第2の力は、前記ウェブ入口端部と前記ウェブ出口端部との間に配置されている、移動する前記ウェブ(22)の少なくとも一部を、前記作用表面(32)に対して実質的に固定された距離に維持する、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、前記第1ノズル(8A)は、前記本体(12、14、16、36)内に、ガスの第1ソースに流体連通するスロット(56A)を有し、前記スロット(56A)は、前記本体(12、14、16、36)の第1表面において第1の長い開口部を備え、前記第1スロット(56A)は、前記第1の長い開口部において下流側に第1湾曲凸表面(16B)を備え、前記第2ノズル(8B)は、前記本体内(12、14、16、36)内に、ガスの第2ソース(24B)に流体連通するスロット(56B)を有し、前記スロット(56B)は、前記本体(12、14、16、36)の第2表面において第2の長い開口部を備え、前記第2スロット(56B)は、前記第2の長い開口部において下流側に第2湾曲凸表面(36C)を備える、システム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであって、前記第1の長い開口部は、第1高部(16A)と前記第1高部から下流にある第1低部(32)とを備える前記作用表面の第1区域上に配置され、前記第2の長い開口部は、第1高部(36A)と前記第1高部から下流にある第1低部(36B)とを備える前記作用表面の第2区域上に配置される、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、前記第1高部(16A)は、前記第1低部(32)から垂直に離間し、前記第2高部(36A)は前記第2低部(36B)から垂直に離間する、システム。
【請求項5】
請求項4に記載のシステムであって、前記第1高部(16A)および前記第1低部(32)は、実質的に互いに平行であり、前記第1高部(16A)を前記第1低部(32)に接続する表面(66A)は、前記第1高部(16A)と前記第1低部(32)とに実質的に直交する第1平面を画定し、前記第2高部(36A)および前記第2下部(36B)は、実質的に互いに平行であり、前記第2高部(36A)を前記第2低部(36B)に接続する表面(66B)は、前記第3高部と前記第2低部とに実質的に直交する第2平面を画定する、システム。
【請求項6】
所定の経路に沿って機械方向(MD)下流に移動する、可撓性の連続のウェブ(22)を非接触式に支持する方法であって、前記方法は、
(a)前記経路に沿って、連続ウェブ(22)の下に空気安定化装置を位置決めするステップを有し、
前記空気安定化装置は、(i)前記ウェブ(22)に面する作用表面(32)を備える本体(12、14、16、36)を有し、前記作用表面(32)はウェブ入口端部と前記ウェブ入口端部から下流にあるウェブ出口端部とを備え、
前記空気安定化装置はさらに、(ii)前記ウェブ入口端部に位置決めされる第1ノズル(8A)を有し、前記第1ノズル(8A)は、実質的にMDに交差する方向である第1方向に沿って、前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第1スロット(56A)を画定し、前記第1ノズル(8A)は、ガスの第1ソース(24A)に流体連通し、
前記空気安定化装置はさらに、(iii)前記ウェブ出口端部に位置決めされる第2ノズル(8B)を備え、前記第2ノズル(8B)は、実質的にMDに交差する方向である第2の方向に沿って、前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第2スロット(56B)を画定し、前記第2ノズル(8B)は、ガスの第2ソース(24B)に流体連通し、
前記方法はさらに、(b)前記第1スロット(56A)からの第1ガスジェットをMD下流に向けて導いて、前記連続ウェブ(22)に第1の力を付与するステップと、
(c)同時に、前記第2スロット(56B)からの第2ガスジェットをMD下流に向かって導いて、前記連続ウェブ(22)に第2の力を付与するステップと、を有し、それにより、前記第1の力および前記第2の力が、前記ウェブ入口端部と前記ウェブ出口端部との間に配置される前記移動するウェブ(22)の少なくとも一部を、前記作用表面(32)から実質的に固定された距離に維持する、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、さらに、前記作用表面(22)上でのプロセス経路に沿って前記ウェブのプロファイルを制御するために、前記第1のガスジェットと前記第2のガスジェットを調整するステップを有する、方法。
【請求項8】
機械方向(MD)下流に移動する連続するウェブ(22)を監視するためのシステムであって、前記システムは、
(a)第1表面および第2表面を備える可撓性の連続ウェブ(22)の非接触式の支持のための空気安定化装置を有し、前記空気安定化装置は、
(i)前記ウェブ(22)に面する作用表面(32)を備える本体(12、14、16、36)を有し、前記作用表面(32)は、ウェブ入口端部と前記ウェブ入口端部から下流にあるウェブ出口端部とを有し、
前記空気安定化装置はさらに、(ii)前記ウェブ入口端部において前記作用表面(32)に位置決めされる第1ノズル(8A)を有し、前記第1ノズル(8A)は、実質的にMDに交差する第1方向に沿って前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第1スロット(56A)を画定し、前記第1スロット(56A)を通って第1の長い加圧ガスジェットが排出されて、MD下流に向かって移動し、前記ウェブ(22)に第1の制御された力を付与し、
前記空気安定化装置はさらに、(iii)前記ウェブ出口端部において前記作用表面(32)に位置決めされる第2ノズル(8B)を有し、前記第2ノズル(8B)は、実質的にMDに交差する第2方向に沿って前記作用表面(32)の表面を横切って延びる第2スロット(56B)を画定し、前記第2スロット(56B)を通って第2の長い加圧ガスジェットが排出されて機械方向下流に向かって移動し、前記ウェブに第2の制御された力を付与し、それにより、前記第1の力および前記第2の力が、前記ウェブ入口端部と前記ウェブ出口端部との間に位置する、前記移動するウェブ(22)の少なくとも一部を前記作用表面(32)に対して実質的に固定された維持に維持し、
前記システムはさらに、(b)前記ウェブの前記第1表面に隣接して配置される第1センサヘッド(15)と、
(c)前記作用表面(32)上のプロセス経路に沿って前記ウェブのプロファイルを制御するために、前記第1のガスジェットと前記第2のガスジェットとを調整する手段と、を有する、システム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムであって、前記第1センサヘッド(15)は、前記第1センサヘッド(15)の活動表面が、前記作用表面(32)と同一面内になるように、前記本体(12、14、16、36)内に配置され、前記システムはさらに、(d)前記ウェブの前記第2表面に隣接して配置される第2センサヘッド(13)を有する、システム。
【請求項10】
請求項9に記載のシステムであって、前記第1センサ(15)は、前記第1センサ(15)と前記第1表面との間の距離を測定する手段を有し、前記第2センサ(13)は、前記第2センサ(13)と前記第2表面との間の距離を測定する手段を有し、前記システムはさらに、前記第1センサ(15)と前記第2センサ(13)との間の距離(7、9)を測定する手段を有する、システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−500763(P2012−500763A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505078(P2011−505078)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/039377
【国際公開番号】WO2009/129056
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(508322831)ハネウェル・アスカ・インコーポレーテッド (11)
【Fターム(参考)】