説明

デュアルモーションの駆動ギヤを備えた正変位変速トランスミッション

【課題】本発明の目的は、スケールの調整が可能で、動力源と負荷の連結解除を要求せずに、任意の多様なギヤ比の間で変えることができる改良トランスミッションを提供することにある。
【解決手段】本発明は、トランスミッションシステム及び動力伝達システム内でギヤ比を変えることに関する。特に、本発明は、正変位変速トランスミッションに関する。トランスミッションは、旋回し、回転し、そして旋回経路の大きさを変えるために、半径方向に直動する、1つ以上の駆動ギヤを含む。旋回経路の変更は、1つ以上の従動ギヤと噛合し、またギヤ比変更の形態に変わった線速度を伝達する駆動ギヤの線速度を、増加又は減少させる。従動ギヤも半径方向に移動可能であり、従動ギヤの運動は、駆動ギヤの半径方向運動と同期して、ギヤ比変更中に実質的に常時噛合が維持される。従って、駆動及び従動ギヤが所定範囲の位置内における任意の位置へ半径方向に沿って摺動したり、漸進的に進むことによって、ギヤ比が非常に小さい増分を有して変動できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1トランスミッションインターフェースと、
第1セットの動力伝達部材であって、前記第1トランスミッションインターフェースに少なくとも間接的に結合される複数のギヤからなり、複数のギヤのそれぞれは一つの円周及びその円周の全長に亘り間隔を空けて配置された複数の歯を有し、複数の動力伝達部材のそれぞれは各旋回経路に沿って移動するように構成され、前記旋回経路は、複数のギヤのそれぞれの外側にある軸の全周に延びており、複数の動力伝達部材の各旋回経路長は固有のギヤ比が各旋回経路長に対して定義されるよう選択的に変更される第1セットの動力伝達部材と、
第1セットの動力伝達部材の複数のギヤと噛合するように構成され、第1セットの動力伝達部材の複数の歯と実質的に常時噛合を維持するよう集合的に構成される1つ以上の噛合構造を含む第2セットの1つ以上の動力伝達部材と、
第2セットの1つ以上の動力伝達部材に結合される第2トランスミッションインターフェースと
を備えるトランスミッション。
【請求項2】
請求項1記載のトランスミッションは、更に、
第2セットの1つ以上の動力伝達部材を噛合させると共に第2セットの1つ以上の動力伝達部材の径方向への動きを選択的に案内する案内構造を備え、
前記案内構造は、第1セットの動力伝達部材から離間しているトランスミッション。
【請求項3】
請求項1記載のトランスミッションは、更に、
第1セットの動力伝達部材及び第2セットの1つ以上の動力伝達部材に接続される制御システムを備え、
前記制御システムは、第1トランスミッションインターフェースにおける入力回転の定常速度で、複数の異なるギヤ比間の変化を均一化するよう操作されるトランスミッション。
【請求項4】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
第1セットの動力伝達部材の複数のギヤは、各内部軸周りを回転するようにそれぞれ構成され、トランスミッションは、更に、
複数のギヤを前記各内部軸周りに選択的に回転させると共に、噛合構造に対して複数の歯の位置を一致させるように構成された1つ以上の基準ギヤと、
前記噛合構造に噛合して入り込む複数の歯と
を備えているトランスミッション。
【請求項5】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
複数のギヤのうちの2つ以上のギヤが第2セットの1つ以上の動力伝達部材に噛合している間、前記旋回経路長が変化するトランスミッション。
【請求項6】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
前記第2セットの1つ以上の動力伝達部材は、前記第2トランスミッションインターフェースから入力トルクを受けると共に、前記入力トルクを前記第1セットの動力伝達部材へと伝達するように配置されているトランスミッション。
【請求項7】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
前記第1セットの動力伝達部材は、前記第1トランスミッションインターフェースからトルク入力を受けると共に、前記トルク入力を前記第2セットの1つ以上の動力伝達部材へ伝達するように配置され、前記第2セットの1つ以上の動力伝達部材は、トルク出力を前記第2トランスミッションインターフェースへ伝達するように配置されているトランスミッション。
【請求項8】
請求項7記載のトランスミッションにおいて、
前記第1セットの動力伝達部材は、更に、前記入力インターフェースから受けるトルク入力に応じて各内部軸周りを回転するように構成され、前記第1セットの動力伝達部材の複数のギヤの各々が旋回運動及び回転運動の両方を行うように配置されているトランスミッション。
【請求項9】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
前記第1セットの動力伝達部材の複数のギヤは、第1セットの同軸駆動ギヤを備え、前記第2セットの1つ以上の動力伝達部材は、互いに対して軸方向にオフセットされる第1セットの従動ギヤを備え、前記第1セットの同軸駆動ギヤは、軸方向にオフセットされる従動ギヤセットと実質的に軸方向に整列されているトランスミッション。
【請求項10】
請求項9記載のトランスミッションは、更に、
軸方向にオフセットされる従動ギヤセットと共に実質的に軸方向に整列される第2セットの同軸駆動ギヤを備えているトランスミッション。
【請求項11】
請求項10記載のトランスミッションにおいて、
前記第1セットの同軸駆動ギヤ及び前記第2セットの同軸駆動ギヤは、各々の同心旋回経路に沿って旋回するように配置され、前記従動ギヤセットは、各々のオフセットされた回転軸を中心に回転するように配置され、前記オフセットされた回転軸は、前記第1セットの同軸駆動ギヤ及び前記第2セットの同軸駆動ギヤの同心旋回経路の中心を通る軸に対し角をなすようにしてオフセットされているトランスミッション。
【請求項12】
請求項1記載のトランスミッションにおいて、
前記第1セットの動力伝達部材の複数のギヤは、共通の旋回経路に沿って旋回するように配置され、かつ実質的に軸方向に整列された複数の駆動ギヤを備え、前記第2セットの1つ以上の動力伝達部材は、実質的に軸方向に整列された複数の駆動ギヤが共通の旋回経路に沿って旋回するとき、実質的に軸方向に整列された複数の駆動ギヤのそれぞれによって交互に噛合可能である実質的に軸方向に整列された複数の従動ギヤを備えているトランスミッション。
【請求項13】
請求項12記載のトランスミッションにおいて、
前記共通の旋回経路は、選択的に変更可能な長さを有し、前記複数の駆動ギヤ及び前記複数の従動ギヤは、選択的に変更可能な旋回経路の複数の不連続長さのみで互いに噛合すると共に、共通の旋回経路長と不連続長さとが実質的に同一でない間にその噛合が選択的に解除されるよう構成されているトランスミッション。
【請求項14】
複数の動力伝達ギヤのセットであって、前記複数の動力伝達ギヤのそれぞれは一つの円周及びその円周の全長に亘り間隔を空けて配置された複数の歯を有し、複数の動力伝達ギヤのそれぞれは各旋回経路の全周を移動するように構成され、複数の動力伝達ギヤの各旋回経路長は、異なるギヤ比が旋回経路の種々の長さに対して定義されるよう選択的に変更される複数の動力伝達ギヤのセットと、
1つ以上の動力伝達部材のセットであって、動力伝達ギヤの複数の歯を受け入れるように構成された複数の噛合構造を含み、複数の動力伝達ギヤのセットに噛合され、複数のギヤ比のそれぞれで1つ以上の動力伝達ギヤのセットと実質的に常時噛合を維持するように構成されている1つ以上の動力伝達部材のセットと
を備える動力変換システム。
【請求項15】
請求項14記載の動力変換システムにおいて、
各ギヤ比で、動力伝達ギヤが、1つ以上の動力伝達部材のセットのうちの1つに噛合される動力変換システム。
【請求項16】
請求項14記載の動力変換システムにおいて、
複数の動力伝達ギヤは、複数の駆動ギヤと、複数の従動部材からなる1つ以上の動力伝達部材のセットとを備える動力変換システム。
【請求項17】
請求項16記載の動力変換システムにおいて、
複数の駆動ギヤのそれぞれは、各内部軸の全周を回転すると共に、複数の従動部材を噛合させるように構成されている動力変換システム。
【請求項18】
回転動力の入力を受けるように構成されるトランスミッション入力インターフェースと、
前記トランスミッション入力インターフェースに結合され、複数の異なる半径方向位置のいずれかに対し半径方向へと選択的に直動するように構成され、かつ各円周の全長に亘り間隔を空けて配置された複数の歯を有する複数の駆動部材と、
複数の駆動ギヤのギヤ歯を受けるように、かつ複数の駆動ギヤと実質的に常時噛合を維持するように構成された1つ以上の従動部材であって、複数の駆動ギヤから動力の入力を受けるように構成され、複数の駆動ギヤの異なる半径方向の各位置で複数の駆動ギヤと実質的に常時噛合を維持するように構成される1つ以上の従動部材と、
前記1つ以上の従動部材に結合され、トルクの入力に対応するトルクの出力を伝達するように構成されるトランスミッション出力インターフェースと
を備えるトランスミッション。
【請求項19】
請求項18記載のトランスミッションにおいて、
前記1つ以上の従動部材は1つ以上のリングギヤを含み、そのリングギヤは、半径方向に直動する複数の駆動ギヤのギヤ歯形状に対応する内部ギヤ歯形状を有しているトランスミッション。
【請求項20】
請求項18記載のトランスミッションにおいて、
前記1つ以上の従動部材は、半径方向の直動運動によって、1つ以上の駆動部材との噛合を維持するように構成されているトランスミッション。
【請求項21】
請求項18記載のトランスミッションは、更に、
ギヤ比の1回以上の変化にかかわらず、前記駆動部材と前記従動部材との間の噛合が複数の不連続ギヤ比で実質的に維持されるように、複数の駆動ギヤ及び前記1つ以上の従動部材を同期化するための手段を備えているトランスミッション。
【請求項22】
請求項21記載のトランスミッションにおいて、
前記1つ以上の駆動部材及び前記1つ以上の従動部材を同期化するための手段は、
複数の駆動ギヤに接続され、前記回転動力の入力を受けて複数の駆動ギヤを回転させるように構成される比率基準部材と、
前記比率基準ギヤと噛合される基準ギヤと
を備えるトランスミッション。
【請求項23】
請求項22記載のトランスミッションにおいて、
複数の駆動ギヤ及び1つ以上の従動部材を同期化するための手段は、
複数の駆動ギヤ及び1つ以上の従動部材がその中心周りに回転するように構成された複数のピボット部材と、
前記1つ以上の駆動部材及び前記1つ以上の従動部材に連結され、1つ以上の駆動ギヤ及び1つ以上の従動部材を複数のピボット部材の周りに回転させるように構成される1つ以上のリンクと
を備えるトランスミッション。
【請求項24】
請求項18記載のトランスミッションにおいて、
複数の駆動ギヤは、複数の駆動ギヤの各中心からオフセットされる軸の周りに旋回するように構成され、前記複数の駆動ギヤの直動は、半径方向に、複数の駆動ギヤの旋回経路長の変更に対応しているトランスミッション。
【請求項25】
請求項24記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動ギヤは、旋回経路に沿って旋回するとき、1つ以上の従動部材を交互に噛合させるように構成されているトランスミッション。
【請求項26】
請求項24記載のトランスミッションにおいて、
前記旋回経路長の変更は、ギヤ比の変更に対応し、
前記旋回経路長は、不連続増分に変更可能であり、
各増分は、複数の駆動ギヤの複数のギヤ歯に対して完全なギヤ歯整数であるトランスミッション。
【請求項27】
トルク入力を受けるように構成されるトランスミッション入力インターフェースと、
前記トランスミッション入力インターフェースに結合され、集合的に複数のギヤ比を形成するように構成される複数の駆動部材と、
前記複数の駆動部材と噛合するように構成される複数の従動部材であって、前記複数の駆動部材が周囲に配置される中心軸に対して半径方向に直動するように各々構成され、前記中心軸に対する第1半径方向位置から少なくとも前記中心軸に対する第2半径方向位置までの所定の直動経路に沿って直動するように各々配置され、前記複数の従動部材の各々に対する所定の直動経路が少なくとも1つの他の従動部材の所定の直動経路に対して角をなしてオフセットされる複数の従動部材と、
トルク出力を伝達するように構成され、前記複数の従動部材に結合され、前記複数の従動部材からトルクを受けるように構成されるトランスミッション出力インターフェースと
を備えるトランスミッション。
【請求項28】
請求項27記載のトランスミッションは、更に、
前記複数の従動部材をそれらの中心軸周りにそれぞれ同じ角速度で回転し続けるように構成される1つ以上の連動装置を備えるトランスミッション。
【請求項29】
請求項27記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材は、実質的な軸方向運動を防止するように固定され、前記複数の駆動部材は、前記複数の従動部材と軸方向に整列され、前記複数の駆動部材は、前記複数の従動部材との噛合を維持するよう半径方向に直動するように構成されるトランスミッション。
【請求項30】
請求項27記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材は、各中心軸周りに回転すると共に、共通の軸周りの1つ以上の旋回経路に沿って集合的に移動するように構成及び配置され、前記複数の従動部材は、共通の軸周りに旋回せずに各中心軸周りに回転するように配置されるトランスミッション。
【請求項31】
請求項27記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材及び前記複数の従動部材は、前記複数の駆動部材が集合的に前記複数の従動部材と死点噛合される頻度を規定するバーニヤの関係を有するトランスミッション。
【請求項32】
請求項31記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材及び前記複数の従動部材は、偶数対奇数、又は奇数対偶数の比を形成するトランスミッション。
【請求項33】
請求項32記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材の個数及び前記複数の従動部材の個数は、2:3、3:2、3:4、3:6、4:3、5:6、5:8、5:9、6:3、6:5、6:7、7:6、8:5、8:9、9:5、及び9:8からなる群より選ばれる比を形成するか、或いは前記比からなるトランスミッション。
【請求項34】
請求項27記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材は、駆動ギヤセットを備え、前記駆動ギヤセットの各駆動ギヤは、ほぼ同じ大きさ及びギヤ歯形状を有し、前記複数の従動ギヤは、従動ギヤセットを備え、前記従動ギヤセットの各従動ギヤは、ほぼ同じ大きさ及びギヤ歯形状を有するトランスミッション。
【請求項35】
請求項27記載のトランスミッションにおいて、
前記複数の駆動部材は、外部軸周りの旋回経路に沿って集合的に移動するように構成され、前記旋回経路長は、選択的に変更可能であるトランスミッション。
【請求項36】
請求項35記載のトランスミッションにおいて、
特定ギヤ比で、前記複数の駆動部材が前記旋回経路に沿って移動する場合、前記複数の駆動部材の各々は、前記複数の従動部材と個別に噛合解除及び噛合するように構成されるが、前記複数の駆動部材は、前記複数の従動部材と集合的に常時噛合を維持するように構成及び配置されているトランスミッション。
【請求項37】
請求項35記載のトランスミッションにおいて、
複数の駆動ギヤは、前記仮想ギヤの複数の不連続の大きさで前記仮想ギヤとの常時噛合を集合的に維持し、前記仮想ギヤの複数の不連続の大きさの各々は、ギヤ歯形状に対して完全なギヤ歯整数であるトランスミッション。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−42061(P2012−42061A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262213(P2011−262213)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【分割の表示】特願2009−514529(P2009−514529)の分割
【原出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(508359468)ブイエムティー テクノロジーズ エルエルシー (2)
【氏名又は名称原語表記】VMT TECHNOLOGIES,LLC
【Fターム(参考)】