説明

データ提供装置、データ要求装置、データ提供方法、データ要求方法、データ提供プログラム及びデータ要求プログラム

【課題】モーションデータ全体のデータ量を極力低減する。
【解決手段】モーション提供サーバ13からモーションデータMDを取得して記憶し、このモーションデータMDに対応するモーションパーツデータMPDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得するようにしたことにより、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得したモーションパーツデータMPDと自身に記憶しているモーションデータMDとを合成して広告付モーションデータCMDを生成することができ、データ記憶再生装置12への提供用に、全ての広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを予め生成してシステムのいずれかで記憶しておく場合に比して、このシステムで管理するデータ全体のデータ量を低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ提供装置、データ要求装置、データ提供方法、データ要求方法、データ提供プログラム及びデータ要求プログラムに関し、例えば、データを記憶する1つまたは複数の装置に適用して好適なものである。
【0002】
従来、音楽の特徴を解析する技術があり、この技術に応じて、楽曲データの再生に合わせてロボット装置を動かすためのモーションデータが生成されている。
(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、これら楽曲データ及びモーションデータを再生することで、あたかも音楽に合わせて踊りを踊るようなロボット装置がある。
【0004】
さらに、このロボット装置に対して楽曲データ及びモーションデータを提供するデータ提供システムがある。このデータ提供システムでは、データ提供サーバが予め用意した多数の楽曲データ及びモーションデータの中から、ユーザの指示に応じた楽曲データ及びモーションデータを、パーソナルコンピュータを介してロボット装置に送信するようになされている。
【0005】
さらに、楽曲データの無料配信を目的とした、楽曲データの一部が広告に置き換えられた広告付楽曲データがある。この広告付楽曲データは、広告に置き換えられた部分が元の楽曲データと異なるだけであり、それ以外の部分は元の楽曲データと同一である。したがって、この広告付楽曲データに対応するモーションデータ(以下、これを広告付モーションデータとも呼ぶ)も、広告に対応する部分以外は元のモーションデータと同一となる。
【特許文献1】特開2007−121456公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のデータ提供システムでは、楽曲データごとに、1曲分のモーションデータを用意する必要があった。したがって、このデータ提供システムでは、図1に示すように、楽曲データR2に対する1曲分のモーションデータR1と、広告付楽曲データR2’に対する1曲分の広告付モーションデータR1’とを、広告に対応する部分以外同一であるにも関わらず、別々に用意しなければならず、結果として、この点が、データ量を増大させてしまう大きな要因となっていた。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、コンテンツの再生に合わせてロボット装置を動かすためのモーションデータを全てのコンテンツに対して確実に揃えつつ、モーションデータ全体のデータ量を極力低減し得るデータ提供装置、データ要求装置、データ提供方法、データ要求方法、データ提供プログラム及びデータ要求プログラムを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため本発明においては、データ要求装置が要求するデータを、当該データ要求装置に対して提供するデータ提供装置において、データ要求装置と通信する提供側通信部と、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部と、データ要求装置からのモーションパーツデータの要求を提供側通信部により受け付けると、モーションパーツ記憶部から要求に応じたモーションパーツデータを検索して読み出して、読み出した当該モーションデータをデータ要求装置に対して送信するように提供側通信部を制御する制御部を設けるようにした。
【0009】
これによりデータ提供装置及びデータ要求装置からなるシステムでは、加工コンテンツ用モーションデータの元のモーションデータとモーションパーツデータとを合成して加工コンテンツ用モーションデータを生成することができ、その結果、加工コンテンツ用モーションデータを予め用意しておかなくても加工コンテンツ用モーションデータを取得することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、データ要求装置が要求するデータを、当該データ要求装置に対して提供するデータ提供装置において、データ要求装置と通信する提供側通信部と、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部と、データ要求装置からのモーションパーツデータの要求を提供側通信部により受け付けると、モーションパーツ記憶部から要求に応じたモーションパーツデータを検索して読み出して、読み出した当該モーションデータをデータ要求装置に対して送信するように提供側通信部を制御する制御部を設けるようにしたことにより、加工コンテンツ用モーションデータの元のモーションデータとモーションパーツデータとを合成して加工コンテンツ用モーションデータを生成することができ、その結果、加工コンテンツ用モーションデータを予め用意しておかなくても加工コンテンツ用モーションデータを取得することができ、かくして、コンテンツの再生に合わせてロボット装置を動かすためのモーションデータを全てのコンテンツに対して確実に揃えつつ、モーションデータ全体のデータ量を極力低減し得るデータ提供装置、データ要求装置、データ提供方法、データ要求方法、データ提供プログラム及びデータ要求プログラムを実現し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の概要
まず、第1の実施の形態の概要を説明する。ちなみにこの概要を説明した後、第1の実施の形態の具体例の説明に移る。
【0013】
図2において1は、データ提供装置の機能ブロックを示す。このデータ提供装置1は、データ要求装置2が要求するデータを、当該データ要求装置2に対して提供するようになされている。またデータ提供装置1は、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部3を有する。さらにデータ提供装置1には、データ要求装置2と通信する提供側通信部4が設けられている。さらにデータ提供装置1には、データ要求装置2からのモーションパーツデータの要求を提供側通信部4により受け付けると、モーションパーツ記憶部3から要求に応じたモーションパーツデータを検索して読み出して、読み出した当該モーションデータをデータ要求装置2に対して送信するように提供側通信部4を制御する制御部5が設けられている。
【0014】
一方、図2において2は、データ要求装置の機能ブロックを示す。このデータ要求装置2は、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータをデータ提供装置に要求すると共に、モーションパーツデータをデータ提供装置1に要求した結果、当該データ提供装置1から送信されたモーションパーツデータを受信する要求側通信部6が設けられている。
【0015】
このような構成を有することで、データ提供装置及びデータ要求装置からなるシステムでは、加工コンテンツ用モーションデータの元のモーションデータとモーションパーツデータとを合成して加工コンテンツ用モーションデータを生成することができ、その結果、加工コンテンツ用モーションデータを予め用意しておかなくても加工コンテンツ用モーションデータを取得することができ、かくして、コンテンツの再生に合わせてロボット装置を動かすためのモーションデータを全てのコンテンツに対して確実に揃えつつ、モーションデータ全体のデータ量を極力低減できる。
【0016】
(1−2)第1の実施の形態の具体例
(1−2−1)広告付楽曲及びモーションパーツ提供システムの構成
つづけて、第1の実施の形態の具体例を説明する。図3において10は、全体として広告付楽曲及びモーションパーツ提供システムを示し、楽曲データの再生に合わせてモーションデータに応じた動作で動く機能を持つロボット装置11と、データ(例えば楽曲データ及びモーションデータ)の記憶及び再生機能を持つデータ記憶再生装置12と、ネットワークNTを介してモーションデータ(例えば、ユーザが生成してアップロードしたモーションデータや、メーカが提供用に予め用意したモーションデータ)を提供する機能を持つモーション提供サーバ13と、通常の楽曲データの一部が広告で置き換えられた楽曲データ(以下、これを広告付楽曲データとも呼ぶ)、及びモーションデータに合成することで、広告付楽曲データの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータを生成し得る、広告付楽曲データの広告部分に対応するモーションパーツデータをネットワークNTを介して提供する機能を持つ広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14とで構成される。この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が上述したデータ提供装置1の具体例であり、データ記憶再生装置12が上述したデータ要求装置2の具体例である。
【0017】
データ記憶再生装置12は、ユーザからの指示に応じ、モーション提供サーバ13にモーションデータを要求して取得するようになされている。またデータ記憶再生装置12は、このように取得したモーションデータに対応する楽曲データを、CD(Compact Disk)等のメディアから読み出したりネットワークNT上の楽曲配信サーバ(図示せず)から購入することで取得するようになされている。そしてデータ記憶再生装置12は、このようにして取得した楽曲データ及びモーションデータを内蔵の記憶部に記憶する。
【0018】
またデータ記憶再生装置12は、例えば、取得したモーションデータに対応した楽曲データのメディアを所有しておらず、またモーションデータに対応した楽曲データをわざわざお金を出して購入することを所望していないユーザからの、モーションデータに対応する楽曲データの一部が広告で置き換えられた無料の広告付楽曲データを取得する指示に応じて、この広告付楽曲データを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に要求するようにもなされている。
【0019】
広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、広告付楽曲データを、内蔵の記憶部に記憶するようになされている。また広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、広告付楽曲データの元の楽曲データ用のモーションデータと合成されたときに広告付楽曲データに対応したモーションデータ(以下、これを広告付モーションデータとも呼ぶ)を形成するようなモーションパーツデータを、この広告付楽曲データに対応付けて内蔵の記憶部に記憶している。
【0020】
さらに広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、このように記憶した広告付楽曲データ及びモーションパーツデータを、データ記憶再生装置12からの要求に応じ、ネットワークNTを介して無料で提供するようになされている。すなわち広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から広告付楽曲データを要求されると、要求された広告付楽曲データとこの広告付楽曲データに対応するモーションパーツデータとを記憶部から読み出し、ネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12に送信する。
【0021】
データ記憶再生装置12は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に対し、広告付楽曲データを要求した結果、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から無料で提供される広告付楽曲データとこの広告付楽曲データに対応するモーションパーツデータとを受信すると、自身に記憶しているモーションデータと受信したモーションパーツデータとから広告付モーションデータを生成し、広告付楽曲データと共に内蔵の記憶部に記憶する。このようにしてデータ記憶再生装置12には、楽曲データ(広告付楽曲データも含む)及びモーションデータ(広告付モーションデータも含む)が多数記憶されるようになされている。
【0022】
ここまで説明したように、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、データ記憶再生装置12に対し、楽曲データの再生に合わせてモーションデータに応じた動作でロボット装置11が動くためのモーションデータをモーション提供サーバ13が提供して、モーションデータに合成することで、広告付楽曲データの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータを生成し得る、広告付楽曲データの広告部分に対応するモーションパーツデータを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が提供したことにより、データ記憶再生装置12において、モーションデータとモーションパーツデータとを合成して広告付楽曲データに対応する広告付モーションデータを生成することができ、この広告付モーションデータを予め用意しておかなくても、データ記憶再生装置12に対して広告付モーションデータを提供できるようになされている。
【0023】
そしてデータ記憶再生装置12は、ユーザの指示に応じ、任意の楽曲データ及びモーションデータを記憶部から読み出し、ロボット装置11に対しこれら楽曲データ及びモーションデータを例えば無線で送信するようになされている。
【0024】
ロボット装置11は、無線によりデータ記憶再生装置12から転送されてくる楽曲データ及びモーションデータを内蔵の記憶部(図示せず)により記憶する。そしてロボット装置11は、例えば床に載置された状態でユーザにより任意の音楽に合わせて踊るよう指示されると、これに応じて、記憶部から対応する楽曲データ及びモーションデータを読み出し、楽曲データを再生すると共に、対応するモーションデータに基づく動作で可動する。
【0025】
このように広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、データ記憶再生装置12が取得した楽曲データ及びモーションデータをロボット装置11に転送することで、このロボット装置11に対し、音楽に合わせた動きをさせるようになされている。
【0026】
(1−2−2)ロボット装置の構成
次に、ロボット装置11の機械構成及び機能構成について順に説明する。
【0027】
図4(A)及び(B)並びに図5において、11は全体としてロボット装置を示し、例えば全体として略回転楕円体状の装置筺体(以下、これを回転楕円体状筐体と呼ぶ)20を有している。かかる回転楕円体状筐体20は、その中央の略樽型形状の部分でなる筐体中央部21の互いに対向する一対の端部のうち、一方の端部(以下、これを右側端部と呼ぶ)側に略円錐台形状の部分でなる第1の筐体回動部(以下、これを筐体右側回動部と呼ぶ)22が設けられている。また回転楕円体状筐体20は、筐体中央部21の他方の端部(以下、これを左側端部と呼ぶ)側に、略円錐台形状の部分でなる第2の筐体回動部(以下、これを筐体左側回動部と呼ぶ)23が設けられている。
【0028】
さらに回転楕円体状筐体20は、筐体右側回動部22の右側に、略キャップ形状の部分でなる第1の筐体開閉部(以下、これを筺体右側開閉部と呼ぶ)24が設けられている。さらにまた回転楕円体状筐体20は、筐体左側回動部23の左側に、略キャップ形状の部分でなる第2の筐体開閉部(以下、これを筺体左側開閉部と呼ぶ)25が設けられている。
【0029】
そして回転楕円体状筐体20の中心点P1から当該回転楕円体状筐体20表面の最も遠い右側及び左側の両頂点P2、P3を直線で結ぶ線分(すなわち、楕円体の長軸)を水平回動軸線L1とすると、筐体右側回動部22は、筐体中央部21の右側端部に対し、当該水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及びこれとは逆の軸回り他方向に回動可能に枢支されている。また筐体左側回動部23は、筐体中央部21の左側端部に対し、水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。
【0030】
さらに図6に示すように、筐体右側開閉部24は、筐体右側回動部22に対し、当該筐体右側回動部22の右側縁部22Aの所定位置に設けられたヒンジ部26を介して所定角度範囲で開閉可能に取り付けられている。因みに筐体右側開閉部24は、筐体右側回動部22の右側縁部22Aに対し開口縁部24Aを当接させる位置から、右側縁部22Aと開口縁部24Aとの開き角度が例えば90度となる位置までの所定角度範囲内で任意の角度に開くようになされている。一方、筐体左側開閉部25は、筐体左側回動部23に対し、当該筐体左側回動部23の左側縁部23Aの所定位置に設けられたヒンジ部27を介して所定角度範囲で開閉可能に取り付けられている。因みに筐体左側開閉部25は、筐体左側回動部23の左側縁部23Aに対し開口縁部25Aを当接させる位置から、左側縁部23Aと開口縁部25Aとの開き角度が例えば90度となる位置までの所定角度範囲で任意の角度に開くようになされている。
【0031】
さらに筐体右側回動部22は、筒状に形成されており、内部にステレオ用の一対の第1及び第2のスピーカ28及び29のうち右チャンネル用の第1のスピーカ(以下、これを右スピーカと呼ぶ)28が円形の振動板の正面のみを右側縁部22Aの開口から露出させて収納されている。ここで筐体右側開閉部24は、筐体左側開閉部25とは独立して開閉し得るようになされている。そして筐体右側開閉部24は、ヒンジ部26を介して回転して、開口縁部24Aを筐体右側回動部22の右側縁部22Aに当接させて閉じた場合、右スピーカ28の振動板を外部から隠すことができる。また筐体右側開閉部24は、ヒンジ部26を介して回転して、開口縁部24Aを筐体右側回動部22の右側縁部22Aから離間させるように開いた場合、右スピーカ28の振動板を外部に露出させ得るようになされている。
【0032】
一方、筐体左側回動部23も、筒状に形成されており、内部に右スピーカ28と同様構成及び同様形状の左チャンネル用の第2のスピーカ(以下、これを左スピーカと呼ぶ)29が円形の振動板の正面のみを左側縁部23Aの開口から露出させて収納されている。従って筐体左側開閉部25は、ヒンジ部27を介して回転して、開口縁部25Aを筐体左側回動部23の左側縁部23Aに当接させて閉じた場合、左スピーカ29の振動板を外部から隠すことができる。また筐体左側開閉部25は、ヒンジ部27を介して回転して、開口縁部25Aを筐体左側回動部23の左側縁部23Aから離間させるように開いた場合、左スピーカ29の振動板の正面を外部に露出させ得るようになされている。
【0033】
また図7に示すように、筐体右側回動部22は、筐体左側回動部23とは独立して回動し得るようになされている。そして筐体右側回動部22は、筐体右側開閉部24の開閉動作からも独立して回動し得るようになされている。また筐体左側回動部23も、筐体左側開閉部25の開閉動作から独立して回動し得るようになされている。
【0034】
これに加えて図4(A)及び(B)並びに図5に示すように、筐体中央部21の右側端部には、当該筐体中央部21の最大外径よりも大きい所定外径を有する円環形状の右側車輪30が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。また筐体中央部21の左側端部には、右側車輪30と同様形状及び同様外形の左側車輪31が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。これら右側車輪30及び左側車輪31は、それぞれが回転して回転楕円体状筐体20を自走させるためのものであり、当該右側車輪30と左側車輪31とは独立して回動し得るようになされている。
【0035】
そして筐体中央部21内には、内壁所定位置にバッテリ等でなる重り32が固定されている。また筐体中央部21は、回転楕円体状筐体20の中心点P1から右側端部(すなわち、右側車輪30)までの距離と、当該回転楕円体状筐体20の中心点P1から左側端部(すなわち、左側車輪31)までの距離とがほぼ等しい所定距離に選定されている。さらに筐体右側回動部22及び筐体左側回動部23は、互いに同じ形状でなり、互いの幅がほぼ等しい所定幅に選定されている。さらに筐体右側開閉部24及び筐体左側開閉部25も、互いに同じ形状でなり、それぞれ開口縁部24A及び25Aから表面の頂点P2及びP3までの幅がほぼ等しい所定長さに選定されている。すなわち回転楕円体状筐体20は、当該回転楕円体状筐体20の中心P1を通り、水平回動軸線L1を垂線とする仮想平面(図示せず)に対し左右が面対称に形成されている。
【0036】
このため回転楕円体状筐体20は、机の天板や床等(以下、これらをまとめて床と呼ぶ)に載上される場合、筐体中央部21の最大外形部分の外周面を当該床の表面から僅かに離間させ、かつ水平回動軸線L1を床の表面と並行にした姿勢で右側車輪30及び左側車輪31により支持される。これに加えて回転楕円体状筐体20は、筐体中央部21内の重り32により当該筐体中央部21の重心が中心点P1から内壁寄りにずれているため、床に載上された場合、当該重り32を鉛直下側に位置させた(すなわち、重り32部分でなる重心を床の表面に極力近づけた)姿勢(以下、これを基準姿勢と呼ぶ)となる。そして筐体中央部21内の重り32は、その重さが比較的重く選定されている。従って回転楕円体状筐体20は、右側車輪30及び左側車輪31によって支持された状態で床に載上された場合、筐体右側開閉部24及び筐体左側開閉部25がそれぞれ独立して任意の角度に開かれ、また当該筐体右側開閉部24及び筐体左側開閉部25がそれぞれ独立して開かれた状態で筐体右側回動部22及び筐体左側回動部23がそれぞれ独立して回転しても、右側及び左側等に傾くことなく基準姿勢を維持することができる。
【0037】
また回転楕円体状筐体20は、床の上を右側車輪30及び左側車輪31の回転により自走する場合も、筐体中央部21内の重り32により当該筐体中央部21の重心が中心点P1から内壁寄りにずれているため、当該筐体中央部21が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回転することを抑制し得るようになされている。さらに回転楕円体状筐体20は、重り32が比較的重いため、自走する際に筐体右側開閉部24及び筐体左側開閉部25がそれぞれ独立して任意の角度に開かれ、また当該筐体右側開閉部24及び筐体左側開閉部25がそれぞれ独立して開かれた状態で筐体右側回動部22及び筐体左側回動部23がそれぞれ独立して回転しても、右側及び左側等にほとんど傾くことなく基準姿勢をほぼ維持することができる。
【0038】
これに加えて筐体中央部21の表面には、基準姿勢で上側となる位置に、指や手等が接触したことを検知するための接触検知センサ部33が設けられている。かかる接触検知センサ部33は、例えば、筐体中央部21の表面における指先大の領域に接触した指や手等を検知するようになされている。また右側車輪30の右側には、光を発する環状の右側発光部34が設けられている。さらに左側車輪31の左側にも、右側発光部34と同様構成の光を発する環状の左側発光部35が設けられている。そしてかかる右側発光部34及び左側発光部35は、それぞれ全体や一部、また発光色等のように発光状態を可変して発光し得るようになされている。
【0039】
次に、図8を用いてロボット装置11の機能構成について説明する。かかるロボット装置11は、各部を統括的に制御する主制御部40と、データ記憶再生装置12と通信する通信部41と、データ記憶再生装置12から与えられる楽曲データ及びモーションデータを記憶する記憶部42と、楽曲データを再生する再生部43と、再生部43により楽曲データを再生して得られた音楽を出力する出力部としての上述した右スピーカ28及び左スピーカ29と、ロボット装置11の可動部としての上述した筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30及び左側車輪31と、ロボット装置11の発光部としての上述した右側発光部34及び左側発光部35と、ユーザの操作を受け付ける操作部としての接触検知センサ部33と、これら可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)、発光部(34、35)及び接触検知センサ部33を制御する駆動制御部44と、ロボット装置11に印加される加速度を検出する加速度検出部45とで構成される。
【0040】
ロボット装置11の主制御部40は、このロボット装置11が床に載置された状態において、接触検知センサ部33に指や手等が接触することでロボット装置11の主電源が入れられると、右側発光部34及び左側発光部35を所定の発光パターンで発光させて起動したことをユーザに通知する。
【0041】
そして主制御部40は、データ記憶再生装置12から楽曲データ及びモーションデータが送信されると、これら楽曲データ及びモーションデータを通信部41で受信する。
【0042】
ここで、例えば図9に示すように、モーションデータMDは、このモーションデータMDに対応する楽曲データGDが再生処理されたときの処理時間軸TX1に合わせて、例えば楽曲データGDに基づく音楽の小節や拍を基準として可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを所定の動作で動かすためのデータであり、楽曲データを識別する楽曲識別情報(例えば楽曲データのタイトルやアーティスト名)が含まれていることで楽曲データと対応付けられている。
【0043】
このモーションデータMDは、例えば、楽曲データGDの中で、前奏が流れる前奏区間SC1、メインの旋律が流れるAメロ区間SC2、サビに至る前の溜め(ワビ)の旋律が流れるBメロ区間SC3、楽曲データGDのサビが流れるサビ区間SC4及び楽曲データGDの間奏が流れる間奏区間SC5といった音楽の区間毎に、それぞれの音楽の区間の特徴(例えば、雰囲気、曲調、及びテンポ)に合った、ロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)それぞれの動きを示している。
【0044】
主制御部40は、楽曲データGD及びモーションデータMDを通信部41により受信すると、これら楽曲データGD及びモーションデータMDを楽曲識別情報により対応付けて、記憶部42に記憶されている再生プレイリストに登録するようにして記憶部42に記憶する。このようにして記憶部42には、楽曲データGD及びこの楽曲データGDに対応するモーションデータMDの組が1つ又は複数記憶される。
【0045】
このように記憶部42に楽曲データGD及びモーションデータMDを記憶した状態で、主制御部40は、ロボット装置11がユーザに掴まれて振られたことを加速度検出部45で検出すると、楽曲及びモーションを再生する要求(以下、これを楽曲及びモーション再生要求と呼ぶ)が入力されたと認識して、記憶部42から再生プレイリストを読み出し、この再生プレイリストに記載されている順に楽曲データGD及びこの楽曲データGDに対応するモーションデータMDを読み出す。そして主制御部40は、楽曲データGDを再生部43に送出すると共に、モーションデータMDを駆動制御部44に送出する。
【0046】
再生部43は、主制御部40から楽曲データGDが与えられると、楽曲データGDに対し所定の再生処理を施して、楽曲データGDに基づく音楽を右スピーカ28及び左スピーカ29から出力する。
【0047】
一方で駆動制御部44は、主制御部40からモーションデータMDが与えられると、再生部43による楽曲データGDの再生処理と並行して、モーションデータMDに応じた動作で可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを動かす。
【0048】
そして主制御部40は、楽曲データGD及びモーションデータMDの再生が終了すると、現時点で再生していた楽曲データGD及びモーションデータMDの次に再生プレイリストに記載されている楽曲データGD及びモーションデータMDを記憶部42から読み出して順次再生することを繰り返す。
【0049】
このようにしてロボット装置11は、楽曲データGDの再生に合わせるようにして、モーションデータMDに応じた動作で可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを動かすことができ、あたかもロボット装置11が音楽に合わせて踊りを踊っているかのように見せることができる。
【0050】
(1−2−3)データ記憶再生装置の構成
次に、上述した広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10の主要部となる、データ記憶再生装置12と広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14とのうち、データ記憶再生装置12の機能構成について説明する。
【0051】
データ記憶再生装置12は、図10に示すように、各部を統括的に制御する制御部50と、ユーザによる操作を受け付ける操作部51と、楽曲データGD及びモーションデータMDを記憶する記憶部52と、このデータ記憶再生装置12での処理に関する内容を表示する表示部53と、楽曲データGDを再生する再生部54と、再生部54による楽曲データGDの再生の結果として得られる音楽を出力する出力部55と、ロボット装置11と通信接続する外部接続部56A及びネットワークNTを介してモーション提供サーバ13や広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14と通信接続するネットワーク接続部56Bを有する通信部56と、モーションデータとモーションパーツデータとを合成するモーション合成部57とで構成される。
【0052】
データ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザにより操作部51を介して、メディアに記録された楽曲データを録音するための操作命令が入力されると、データ記憶再生装置12に装填された図示しないメディアから楽曲データGDを読み出すと共に、当該読み出した楽曲データGDを記憶部52に送出して記憶する(以下、このようにメディアから楽曲データGDを読み出して記憶することを、リッピングと呼ぶ)。
【0053】
また制御部50は、ユーザにより操作部51を介して、所望の楽曲データGDを購入要求するための操作命令が入力されると、これに応じて通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワーク上の楽曲提供サーバ(図示せず)にアクセスし所望の楽曲データを購入要求する。そして制御部50は、楽曲提供サーバで課金処理が実行された結果、この楽曲提供サーバから返信される楽曲データGDをネットワーク接続部56Bを介して受信して記憶部52に記憶する。
【0054】
制御部50は、このように記憶部52に新たな楽曲データGDを記憶した状態で、操作部51に対するユーザの指示に応じて、通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワーク上のモーション提供サーバ13にアクセスし、ユーザに指定された楽曲データGDの楽曲識別情報を含むモーションデータMD(すなわち、楽曲データGDに対応するモーションデータMD)を配信要求する。その結果、制御部50は、モーション提供サーバ13から配信されるモーションデータMDをネットワーク接続部56Bで受信し、対応する楽曲データGDと共に記憶部52に記憶する。
【0055】
一方で制御部50は、楽曲データGDを取得する前にモーションデータMDを取得するようにもなされている。つまり制御部50は、ユーザにより操作部51を介して、所望のモーションデータMDを要求するための操作命令が入力されると、これに応じて通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワークNT上のモーション提供サーバ13にアクセスし所望のモーションデータMDを要求する。そして制御部50は、モーション提供サーバ13にモーションデータMDを要求した結果、このモーション提供サーバ13から返信されるモーションデータMDをネットワーク接続部56Bを介して受信して記憶部42に記憶する。
【0056】
そして制御部50は、このように記憶部52に新たなモーションデータMDを記憶すると、操作部51に対するユーザの指示に応じ、記憶したモーションデータMDに含まれる楽曲識別情報が示す楽曲データGD(すなわち、モーションデータMDに対応する楽曲データGD)をメディアからリッピングしたり、通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワークNT上の楽曲提供サーバ(図示せず)から購入したりして取得し、対応する楽曲データGDと共に記憶部52に記憶する。
【0057】
このようにしてデータ記憶再生装置12は、記憶部52に対し、多数の楽曲データGDとこの楽曲データGDに対応するモーションデータMDとを記憶し得るようになされている。
【0058】
また、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、有料の楽曲データGDだけでなく、楽曲データGDの一部が広告に置き換えられた無料の広告付楽曲データを、データ記憶再生装置12に対して提供できるようにもなされている。
【0059】
ここで、データ記憶再生装置12が、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から、モーションデータMDに対応する楽曲データGDの一部が広告に置き換えられた広告付楽曲データと、この広告付楽曲データに対応するモーションパーツデータとを取得する方法について詳しく説明する。
【0060】
データ記憶再生装置12の制御部50は、例えば、モーションデータMDをモーション提供サーバ13から取得したものの、このモーションデータMDに対応した楽曲データGDのメディアをユーザが所有しておらず、またモーションデータMDに対応した楽曲データGDをわざわざお金を出して購入することを望んでいないユーザからの、無料の広告付楽曲データを要求する操作入力に応じて、通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワークNT上の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14にアクセスし、モーションデータMDに対応する楽曲データの一部が広告に置き換えられた無料の広告付楽曲データとこの広告付楽曲データに対応するモーションパーツデータとを要求する。
【0061】
具体的には制御部50は、モーションデータMDに含まれる楽曲識別情報を付した広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを生成し、この広告付楽曲及びモーションパーツ要求データをネットワーク接続部56BによりネットワークNTを介して広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信することで、広告付楽曲データ及びモーションパーツデータを要求する。
【0062】
ここで図11に示すように、広告付楽曲データCGDは、例えば楽曲データGDの間奏区間SC5を、所定の企業を宣伝する音声情報でなる広告区間SCXで置き換えることで形成されている。つまり広告付楽曲データCGDは、再生されたときに、広告区間SCXの範囲で所定の企業を宣伝する音声情報をユーザに聴取させるようになされている。
【0063】
また広告付楽曲データCGDには、元の楽曲データGDの楽曲識別情報と、広告区間SCXの広告を識別すると共にこの広告付楽曲データCGDが広告付の楽曲データGDであることを示す広告識別情報とが含まれている。つまり、この広告付楽曲データCGDは、楽曲識別情報により、元の楽曲データとの対応が取れるようになされていると共に、広告識別情報により、同じ楽曲識別情報を含む楽曲データGD(すなわち、元の楽曲データ)と区別できるようになされている。
【0064】
一方で、モーションパーツデータMPDには、図12に示すように、例えば、広告付楽曲データCGDの処理時間軸TX1上の時間T1及び時間T2に挟まれた広告区間SCXにおけるロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)それぞれの動作が記述されている。このモーションパーツデータMPDは、モーションデータMDの中で処理時間軸TX1上の時間T1及び時間T2に挟まれた間奏区間SC5と置き換えられるように合成されることで、広告付楽曲データCGDの再生に合わせた動きでロボット装置11を動かせるような広告付モーションデータCMDを生成するようになされている。
【0065】
またモーションパーツデータMPDには、置き換え対象であるモーションデータMDに含まれる楽曲識別情報と、このモーションデータMD(図12)の処理時間軸TX1上の時間T1及び時間T2で挟まれた区間(すなわち、モーションデータMDの中でモーションパーツデータMPDにより間奏区間SC5から広告区間SCXへと置き換えられる区間であり、以下これを置換区間とも呼ぶ)を示す置換区間情報とが含まれている。ちなみに、このモーションパーツデータMPDは、モーションデータMDの一部の区間(この場合、間奏区間SC5)に相当するデータであるので、モーションデータMDに比べてデータ量が小さい。
【0066】
制御部50は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に対して広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを送信した結果、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から送信される広告付楽曲データCGDとこの広告付楽曲データに対応するモーションパーツデータMPD(すなわち、広告付楽曲及びモーションパーツ要求データに格納されている楽曲識別情報により検索された結果得られた広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPD)を通信部56のネットワーク接続部56Bにより受信する。そして制御部50は、自身に記憶しているモーションデータMDと受信したモーションパーツデータMPDとをモーション合成部57に送出する。
【0067】
モーション合成部57は、モーションデータMD及びモーションパーツデータMPDが与えられると、モーションパーツデータMPDに含まれる置換区間情報に応じ、モーションデータMD(図12)の処理時間軸TX1上の置換区間(つまりモーションデータMD上の間奏区間SC5)を特定し、この置換区間をモーションパーツデータMPDと置き換えるように合成することで広告付モーションデータCMDを生成する。
【0068】
このようにデータ記憶再生装置12は、モーション提供サーバ13から取得して自身に記憶していたモーションデータMDと広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得したモーションパーツデータMPDとを合成して、広告付モーションデータCMDを生成するようになされている。
【0069】
モーション合成部57は、広告付モーションデータCMDを生成すると、この広告付モーションデータCMDを制御部50に送出する。
【0070】
図13に示すように、制御部50は、モーション合成部57から広告付モーションデータCMDが与えられると、この広告付モーションデータCMDと、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得した広告付楽曲データCGDとを、管理データベースKDBに登録するようにして記憶部52に記憶する。
【0071】
この管理データベースKDBには、記憶部52に記憶している楽曲データGD、モーションデータMD、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDが、楽曲識別情報GIDにより識別されて登録されるようになされており、この管理データベースKDB自体も記憶部52に記憶されている。
【0072】
具体的に言うと、管理データベースKDBには、例えば「インセクトワールド/Mr.Adults」という楽曲識別情報GID01に対して楽曲データGD01及びモーションデータMD01が登録され、「TSUMAMI/座禅」という楽曲識別情報GID02に対してモーションデータMD02、広告付楽曲データCGD02及び広告付モーションデータCMD02が登録され、「揺れる重い/ZALD」という楽曲識別情報GID03に対してモーションデータMD03、広告付楽曲データCGD03及び広告付モーションデータCMD03が登録され、・・・「くわがたむし/Anko」という楽曲識別情報GID0Nに対して楽曲データGD0N及びモーションデータMD0Nが登録されている。
【0073】
ちなみに、「TSUMAMI/座禅」という楽曲識別情報GID02に対して登録されているモーションデータMD02は、広告付モーションデータCMD02を生成したときの合成材料である。また「揺れる重い/ZALD」という楽曲識別情報GID03に対して登録されているモーションデータMD03も同様である。
【0074】
このようにしてデータ記憶再生装置12は、楽曲データGD及びこの楽曲データGDに対応するモーションデータMDや、広告付楽曲データCGD及びこの広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを取得して記憶部52記憶し、管理データベースKDBにより管理するようになされている。
【0075】
続いて、データ記憶再生装置12が、モーションデータMDに基づくロボット装置11の動きを表示部53上で模式的に示すシミュレート画像を生成し、このシミュレート画像をユーザに確認させる手法について説明する。
【0076】
ちなみに、楽曲データGDに対応するモーションデータMDのシミュレート画像をユーザに確認させる場合と、広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDのシミュレート画像をユーザに確認させる場合とでは、その手法に違いは無いので、ここでは一例として楽曲データGDに対応するモーションデータMDのシミュレート画像をユーザに確認させる場合について詳しく説明する。
【0077】
データ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザにより操作部51を介して記憶部52内の楽曲データGDが指定され、この楽曲データGD及び楽曲データGDに対応するモーションデータMDをロボット装置11が再生する状況を模式的にシミュレートするシミュレート再生命令が入力されると、管理データベースKDBを参照することにより、ユーザ所望の楽曲データGD及びこの楽曲データGDに対応するモーションデータMDを記憶部52から読み出す。
【0078】
そして図14に示すように、制御部50は、楽曲データGD及びモーションデータMDをロボット装置11が再生する状況をシミュレートするシミュレート画面SSを生成して表示部53に表示させる。
【0079】
このシミュレート画面SSは、例えば、ロボット装置11の動きを模式的に示すシミュレート画像SGを配置したシミュレート欄SRと、再生ボタンB1、停止ボタンB2、早送りボタンB3及び早戻しボタンB4の各操作ボタンを配置した操作ボタン欄BRと、楽曲データGDを再生処理したときの楽曲タイムラインGTL及びモーションデータMDを再生処理したときのモーションタイムラインMTLとで構成される。
【0080】
ここで、シミュレート画面SS上の楽曲タイムラインGTL及びモーションタイムラインMTLは、ナウラインNLにより、現時点でデータ記憶再生装置12が再生している楽曲データGD及びモーションデータMDの処理時間軸TX1(図9)上の位置関係が表示されるようになされている。さらにシミュレート画面SS上のシミュレート欄SRは、モーションデータMDをロボット装置11に再生させることを想定した場合に、このモーションデータMD上のナウラインNLの位置でロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれがどのように動くかを、シミュレート画像SGにより示すようになされている。
【0081】
制御部50は、このようなシミュレート画面SSを表示部53に表示すると、記憶部52から読み出した楽曲データGDを楽曲タイムラインGTLに配置すると共に、記憶部52から読み出したモーションデータMDをモーションタイムラインMTLに配置する。そして制御部50は、ユーザにより操作部51を介して、シミュレート画面SSの操作ボタン欄BRの例えば再生ボタンB1が選択操作されると、これに応じて楽曲データGDを再生部56に送出する。
【0082】
再生部56は、制御部50から楽曲データGDが与えられると、楽曲データGDに対し所定の再生処理を施して、楽曲データGDに基づく音楽を出力部57から出力する。
【0083】
一方で制御部50は、再生部56による楽曲データGDの再生処理と並行して、モーションデータMDに応じた動作でロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを動かしたときのシミュレート画像SGを生成し、これをシミュレート画面SSのシミュレート欄SRに順次配置する。
【0084】
このようにしてデータ記憶再生装置12は、楽曲データGDの再生に合わせるようにしてモーションデータMDに応じた動作でロボット装置11が可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを動かした場合の動きを、シミュレート画面SS上の連続的に経中するシミュレート画像SG(すなわち、シミュレート動画像)で示しながら、この楽曲データGDに基づく音楽を出力部57から聞かせることができる(すなわち、楽曲データGD及びモーションデータMDをシミュレート再生して出力できる)。その結果、データ記憶再生装置12では、ロボット装置11に対し、楽曲データGD及びモーションデータMDを転送して実際に音楽に合わせて踊りを躍らせるような手間をかけなくても、所定の楽曲データGD及びモーションデータMDによりロボット装置11がどのように踊るのかをユーザに提示して、楽曲データGDに対するモーションデータMDの内容を確認させることができる。
【0085】
また、データ記憶再生装置12は、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDについても、上述した楽曲データGD及びモーションデータMDの場合と同様にシミュレート再生してユーザに提示することができる。
【0086】
続いて、データ記憶再生装置12が、データをロボット装置11に送信する手法について説明する。ちなみに、楽曲データGD及びモーションデータMDをロボット装置11に送信する場合と、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDをロボット装置11に送信する場合とでは、その手法に違いは無いので、ここでは一例として楽曲データGD及びモーションデータMDをロボット装置11に送信する場合について説明する。
【0087】
データ記憶再生装置12の制御部50は、通信部56の外部接続部56Aにロボット装置11が接続された状態で、ユーザにより操作部51を介して記憶部52内の楽曲データGDが指定され、指定された楽曲データGDと、この楽曲データGDに対応するモーションデータMDとをロボット装置11に転送するデータ転送命令が入力されると、記憶部52から、ユーザ所望の楽曲データGDを読み出す。
【0088】
また制御部50は、管理データベースKDBを参照することにより、読み出した楽曲データGDに対応するモーションデータMDを記憶部52から読み出す。そして制御部50は、読み出した楽曲データGD及びモーションデータMDを、通信部56のネットワーク接続部56Bを介してロボット装置11に送信する。
【0089】
このようにしてデータ記憶再生装置12は、ロボット装置11に対し、ユーザ所望の楽曲データGD及びこの楽曲データGD用のモーションデータMDを送信するようになされている。その結果、ロボット装置11は、上述したように、ユーザの指示に応じて、音楽に合わせた踊りを踊ることができる。
【0090】
また、データ記憶再生装置12は、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDについても、上述した楽曲データGD及びモーションデータMDの場合と同様にロボット装置11に送信することができる。
【0091】
(1−2−4)広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバの構成
次に、上述した広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10の主要部となる、データ記憶再生装置12と広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14とのうち、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の機能構成について説明する。
【0092】
図15に示すように、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、ネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12と通信接続する通信部61と、広告付楽曲データCGDを記憶する広告付楽曲記憶部62A及びモーションパーツデータMPDを記憶するモーションパーツ記憶部62Bを有する記憶部62と、各部を統括的に制御すると共に、広告付楽曲記憶部62Aから広告付楽曲データCGDを読み出す広告付楽曲読出部60A及びモーションパーツ記憶部62BからモーションパーツデータMPDを読み出すモーションパーツ読出部60Bを有する制御部60とで構成される。
【0093】
ここで図16に示すように、記憶部62の広告付楽曲記憶部62Aには、複数の広告付楽曲データCGD(CGD11、CGD12、CGD13、CGD14、・・・CGD1N)が、それぞれに含まれる楽曲識別情報GID(GID11、GID12、GID13、GID14、・・・GID1N)に応じて広告付楽曲データベースGDBに登録されるようにして記憶されている。また、この広告付楽曲データベースGDB自体も記憶部62に記憶されている。
【0094】
また図17に示すように、記憶部62のモーションパーツ記憶部62Bには、複数のモーションパーツデータMPD(MPD11、MPD12、MPD13、MPD14、・・・MPD1N)が、それぞれに含まれる楽曲識別情報GID(GID11、GID12、GID、GID14、・・・GID1N)に応じてモーションパーツデータベースMDBに登録されるようにして記憶されている。また、このモーションパーツデータベースMDB自体も記憶部62に記憶されている。
【0095】
このように記憶部62(62A及び62B)に広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを記憶した状態で、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、ネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12から広告付楽曲及びモーションパーツ要求データが送信されると、この広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを通信部61で受信する。
【0096】
制御部60の広告付楽曲読出部60Aは、広告付楽曲データベースGDB(図16)を参照することにより、広告付楽曲及びモーションパーツ要求データに付されている楽曲識別情報GIDに対応する広告付楽曲データCGDを記憶部62の広告付楽曲記憶部62Aから検索して読み出す。
【0097】
また制御部60のモーションパーツ読出部60Bは、モーションパーツデータベースMDB(図17)を参照することにより、広告付楽曲及びモーションパーツ要求データに付されている楽曲識別情報GIDに対応するモーションパーツデータMPDを記憶部62のモーションパーツ記憶部62Bから検索して読み出す。
【0098】
制御部60は、広告付楽曲読出部60Aにより読み出した広告付楽曲データCGD及びモーションパーツ読出部60Bにより読み出したモーションパーツデータMPDを、通信部61によりネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12に送信する。
【0099】
このようにして広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から要求された広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGDに対応するモーションパーツデータMPDとをデータ記憶再生装置12に提供するようになされている。
【0100】
ここまで説明したように、第1の実施の形態における広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、データ記憶再生装置12に対し、楽曲データGDの再生に応じた動作でロボット装置11を動かすためのモーションデータMDをモーション提供サーバ13が提供して、モーションデータMDに合成することで、通常の楽曲データGDの一部が広告で置き換えられた広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDを生成し得る、広告付楽曲データCGDの広告部分に対応するモーションパーツデータMPDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が提供したことにより、データ記憶再生装置12において、モーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを合成して広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを生成することができる。
【0101】
その結果、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、データ記憶再生装置12への提供用に、広告付モーションデータCMDを予め生成して用意しておかなくても、データ記憶再生装置12に対して広告付モーションデータを提供することができ、全ての広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを予め生成して広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のいずれかで記憶しておく場合に比して、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10で管理するデータ全体のデータ量を低減することができる。
【0102】
(1−2−5)広告付モーションデータ取得処理手順
ここで、上述した広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10において、データ記憶再生装置12が広告付モーションデータCMDを取得するときの処理手順(以下、これを広告付モーションデータ取得処理手順とも呼ぶ)について、図18に示すシーケンスチャートを用いて説明する。ちなみに、この広告付モーションデータ取得処理手順は、主としてデータ記憶再生装置12の制御部50、再生部54、通信部56及びモーション合成部57と、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60及び通信部61によって実行される処理の手順である。
【0103】
データ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザにより、記憶部52に記憶されているモーションデータMDが指定され、このモーションデータMDに対応する広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを取得する要求が入力されると、この広告付モーションデータ取得処理手順のステップSP1において、指定されたモーションデータMDに含まれる楽曲識別情報GIDを読み出し、この楽曲識別情報GIDを付した広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを生成し、次のステップSP2に移る。
【0104】
ステップSP2においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、生成した広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信する。
【0105】
広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、データ記憶再生装置12から送信された広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを受信すると、ステップSP11において、記憶部62から、この広告付楽曲及びモーションパーツ要求データに付されている楽曲識別情報GIDに対応する広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを検索して読み出し、次のステップSP12に移る。
【0106】
ステップSP12において広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、これら広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDをデータ記憶再生装置12に送信し、この広告付モーションデータ取得処理手順を終了する。
【0107】
データ記憶再生装置12の制御部50は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から送信された広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを受信すると、ステップSP3において、受信した広告付楽曲データCGDを記憶すると共に、受信したモーションパーツデータMPDと自身に記憶しているモーションデータMDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成して記憶し、次のステップSP4に移る。
【0108】
ステップSP4においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザから広告付楽曲データCGDが指定され、シミュレート再生命令が入力されたか否かを判定する。このステップSP4で肯定結果を得ると、このことは、指定された広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11がどのように動くのかの確認をユーザが所望していることを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、次のステップSP5に移る。
【0109】
ステップSP5においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDをシミュレート再生して出力し、次のステップSP6に移る。
【0110】
これに対して、上述のステップSP4で否定結果を得ると、このことは、シミュレート再生命令が未だ入力されていないことを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、ステップSP6に移る。
【0111】
ステップSP6においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザから広告付楽曲データCGDが指定され、データ転送命令が入力されたか否かを判定する。このステップSP6で肯定結果を得ると、このことは、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDのロボット装置11への転送をユーザが所望していることを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、次のステップSP7に移る。
【0112】
ステップSP7においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDをロボット装置11に転送し、この広告付モーションデータ取得処理手順を終了する。
【0113】
これに対して、上述したステップSP6で否定結果を得ると、このことは、データ転送命令が未だ入力されていないことを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、ステップSP4に戻り、このステップSP6で肯定結果を得るまで、上述したステップSP4乃至ステップSP6の処理を繰り返す。
【0114】
このような広告付モーションデータ取得処理手順にしたがい、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10において、データ記憶再生装置12の制御部50は、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを取得するようになされている。
【0115】
(1−2−6)第1の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のモーション提供サーバ13は、データ記憶再生装置12からの要求に応じて、ロボット装置11を動かすためのモーションデータMDをデータ記憶再生装置12に提供する。
【0116】
データ記憶再生装置12は、例えば、取得したモーションデータMDに対応した楽曲データGDのメディアをユーザが所有しておらず、またモーションデータMDに対応した楽曲データGDをわざわざお金を出して購入することを望んでいないユーザから、無料の広告付楽曲データを取得するよう指示されると、モーションデータMDに対応する楽曲データGDの一部が広告で置き換えられた広告付楽曲データCGDと、モーションデータMDに合成することで、広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDを生成し得る、広告付楽曲データCGDの広告部分に対応するモーションパーツデータMPDとを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に要求する。
【0117】
広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12からの要求に応じて、広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを記憶部62から読み出してデータ記憶再生装置12に提供する。
【0118】
こうすることで、データ記憶再生装置12は、モーション提供サーバ13から取得したモーションデータMDと、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得したモーションパーツデータMPDとを合成して、広告付楽曲データCGD用の広告付モーションデータCMDを新たに生成することができる。
【0119】
以上の構成によれば、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10においてモーション提供サーバ13が、楽曲データGDの再生に応じた動作でロボット装置11を動かすためのモーションデータMDをデータ記憶再生装置12に提供し、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が、モーションデータMDに合成することで、通常の楽曲データGDの一部が広告で置き換えられた広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDを生成し得る、広告付楽曲データCGDの広告部分に対応するモーションパーツデータMPDをデータ記憶再生装置12に提供するようにしたことにより、データ記憶再生装置12は、モーション提供サーバ13から取得したモーションデータMDと広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得したモーションパーツデータMPDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成することができ、データ記憶再生装置12への提供用に、全ての広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを予め生成して広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のいずれかで記憶しておく場合に比して、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10で管理するデータ全体のデータ量を低減することができる。
【0120】
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態においてデータ記憶再生装置12が有していた、モーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成する機能を、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が有する場合の実施例である。ゆえに、ここでは、広告付モーションデータCMDの生成を中心に説明する。ちなみに、概要及びロボット装置11の構成については、第1の実施の形態と同様であるので第1の実施の形態を参照とする。
【0121】
また、システム構成については、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14でモーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを合成して広告付モーションデータCMDを生成してから、この広告付モーションデータCMDをデータ記憶再生装置12に送信する点が相違する以外は上述の第1の実施の形態と同様であるので、それ以外の点については第1の実施の形態を参照とする。
【0122】
(2−1)第2の実施の形態の具体例
(2−1−1)データ記憶再生装置の機能構成
まず、データ記憶再生装置12の機能構成について説明する。
【0123】
第1の実施の形態と同一構成でなる部分に同じ符号を付した図19に示すように、第2の実施の形態のデータ記憶再生装置12は、各部を統括的に制御する制御部50と、ユーザによる操作を受け付ける操作部51と、楽曲データGD及びモーションデータMDを記憶する記憶部52と、このデータ記憶再生装置12での処理に関する内容を表示する表示部53と、楽曲データGDを再生する再生部54と、再生部54による楽曲データGDの再生の結果として得られる音楽を出力する出力部55と、ロボット装置11と通信接続する外部接続部56A及びネットワークNTを介してモーション提供サーバ13や広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14と通信接続するネットワーク接続部56Bを有する通信部56で構成され、モーションデータMDとモーションパーツMPDとを合成するモーション合成部57を有しない点が、上述の第1の実施の形態のデータ記憶再生装置12の構成と異なる。
【0124】
ここで、データ記憶再生装置12が、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から、モーションデータMDに対応する楽曲データの一部が広告に置き換えられた無料の広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを取得する方法について詳しく説明する。
【0125】
データ記憶再生装置12の制御部50は、例えば、取得したモーションデータMDに対応した楽曲データGDのメディアをユーザが所有しておらず、またモーションデータMDに対応した楽曲データGDをわざわざお金を出して購入することを望んでいないユーザからの、無料の広告付楽曲データを要求する操作入力に応じて、通信部56のネットワーク接続部56Bを介してネットワークNT上の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14にアクセスし、モーションデータMDに対応する楽曲データの一部が広告に置き換えられた無料の広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDとを要求する。
【0126】
具体的には制御部50は、モーションデータMDを付した広告付楽曲及びモーション要求データを生成し、この広告付楽曲及びモーション要求データをネットワーク接続部56BによりネットワークNTを介して広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信することで、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを要求する。
【0127】
制御部50は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に対して広告付楽曲及びモーション要求データを送信した結果、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から送信される広告付楽曲データCGDとこの広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMD(すなわち、広告付楽曲及びモーション要求データに付されているモーションデータMDの楽曲識別情報GIDにより検索された結果得られた広告付楽曲データCGD、及びこの楽曲識別情報GIDにより検索された結果得られたモーションパーツデータMPDと送信したモーションデータMDとを合成することで生成された広告付モーションデータCMD)を通信部56のネットワーク接続部56Bにより受信する。
【0128】
そして制御部50は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から受信した広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを、管理データベースKDBに登録するようにして記憶部52に記憶する。
【0129】
このようにしてデータ記憶再生装置12は、広告付楽曲データCGD及びこの広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得するようになされている。
【0130】
(2−1−2)広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバの機能構成
次に、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の機能構成について説明する。
【0131】
図20に示すように、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、ネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12と通信接続する通信部61と、広告付楽曲データCGDを記憶する広告付楽曲記憶部62A及びモーションパーツデータMPDを記憶するモーションパーツ記憶部62Bを有する記憶部62と、各部を統括的に制御すると共に、広告付楽曲記憶部62Aから広告付楽曲データCGDを読み出す広告付楽曲読出部60A及びモーションパーツ記憶部62AからモーションパーツデータMPDを読み出すモーションパーツ読出部60Bを有する制御部60と、モーションデータMDとモーションパーツMPDとを合成するモーション合成部64とで構成され、このモーション合成部64を有する点が、上述の第1の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の構成と異なる。
【0132】
ここで、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が、データ記憶再生装置12から取得したモーションデータMDと、自身に記憶するモーションパーツデータMPDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成する方法について詳しく説明する。
【0133】
制御部60は、ネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12から広告付楽曲及びモーション要求データが送信されると、この広告付楽曲及びモーション要求データを通信部61で受信する。
【0134】
制御部60の広告付楽曲読出部60Aは、広告付楽曲データベースGDB(図16)を参照することにより、広告付楽曲及びモーション要求データに格納されているモーションデータMDの楽曲識別情報GIDに対応する広告付楽曲データCGDを記憶部62の広告付楽曲記憶部62Aから検索して読み出す。
【0135】
また制御部60のモーションパーツ読出部60Bは、モーションパーツデータベースMDB(図17)を参照することにより、広告付楽曲及びモーション要求データに付されているモーションデータMDの楽曲識別情報GIDに対応するモーションパーツデータMPDを記憶部62のモーションパーツ記憶部62Bから検索して読み出し、このモーションパーツデータMPDをモーションデータMDと共にモーション合成部64に送出する。
【0136】
モーション合成部64は、モーションデータMD及びモーションパーツデータMPDが与えられると、モーションパーツデータMPDに含まれる置換区間情報に応じ、モーションデータMD(図12)の処理時間軸TX1上の置換区間(つまりモーションデータMD上の間奏区間SC5)を特定し、この置換区間をモーションパーツデータMPDと置き換えるように合成することで広告付モーションデータCMDを生成する。
【0137】
このように広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から与えられたモーションデータMDと自身に記憶しているモーションパーツデータMPDとを合成して、広告付モーションデータCMDを生成するようになされている。
【0138】
モーション合成部64は、広告付モーションデータCMDを生成すると、この広告付モーションデータCMDを制御部60に送出する。
【0139】
制御部60は、広告付楽曲読出部60Aにより読み出した広告付楽曲データCGD及びモーション合成部64で生成された広告付モーションデータCMDを、通信部61によりネットワークNTを介してデータ記憶再生装置12に送信する。
【0140】
このようにして広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から要求された広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDとをデータ記憶再生装置12に提供するようになされている。
【0141】
ここまで説明したように、第2の実施の形態における広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、モーションデータMDに合成することで、通常の楽曲データGDの一部が広告で置き換えられた広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDを生成し得る、広告付楽曲データCGDの広告部分に対応するモーションパーツデータMPDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に予め記憶しておき、楽曲データGDの再生に応じた動作でロボット装置11を動かすためのモーションデータMDをデータ記憶再生装置12が広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に提供したことにより、広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14において生成することができる。
【0142】
その結果、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10では、データ記憶再生装置12への提供用に、広告付モーションデータCMDを予め生成して用意しておかなくても、広告付モーションデータCMDを生成してデータ記憶再生装置12に提供することができ、全ての広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを予め生成して広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のいずれかで記憶しておく場合に比して、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10で管理するデータ全体のデータ量を低減することができる。
【0143】
(2−1−3)広告付モーションデータ取得処理手順
ここで、この第2の実施の形態において、データ記憶再生装置12が広告付モーションデータCMDを取得するときの広告付モーションデータ取得処理手順について、図21に示すシーケンスチャートを用いて説明する。ちなみに、この広告付モーションデータ取得処理手順は、主としてデータ記憶再生装置12の制御部50、再生部54及び通信部56と、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60及び通信部61モーション合成部64によって実行される処理の手順である。
【0144】
データ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザにより、記憶部52に記憶されているモーションデータMDが指定され、このモーションデータMDに対応する広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを取得する要求が入力されると、この広告付モーションデータ取得処理手順のステップSP21において、指定されたモーションデータMDを付した広告付楽曲及びモーション要求データを生成し、次のステップSP22に移る。
【0145】
ステップSP22においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、生成した広告付楽曲及びモーション要求データを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信する。
【0146】
広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、データ記憶再生装置12から送信された広告付楽曲及びモーション要求データを受信すると、ステップSP31において、記憶部62から、この広告付楽曲及びモーション要求データに格納されているモーションデータMDの楽曲識別情報GIDに対応する広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを検索して読み出し、次のステップSP32に移る。
【0147】
ステップSP32において広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、モーション合成部64により、データ記憶再生装置12から受信した広告付楽曲及びモーション要求データに付されているモーションデータMDと記憶部62から読み出したモーションパーツデータMPDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成し、次のステップSP33に移る。
【0148】
ステップSP33において広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の制御部60は、記憶部62から読み出した広告付楽曲データCGDとモーション合成部64で生成した広告付モーションデータCMDとをデータ記憶再生装置12に送信し、この広告付モーションデータ取得処理手順を終了する。
【0149】
データ記憶再生装置12の制御部50は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から送信された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを受信すると、ステップSP23において、受信した広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを記憶し、次のステップSP24に移る。
【0150】
ステップSP24においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザから広告付楽曲データCGDが指定され、シミュレート再生命令が入力されたか否かを判定する。このステップSP24で肯定結果を得ると、このことは、指定された広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11がどのように動くのかの確認をユーザが所望していることを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、次のステップSP25に移る。
【0151】
ステップSP25においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDをシミュレート再生して出力し、次のステップSP26に移る。
【0152】
これに対して、上述のステップSP24で否定結果を得ると、このことは、シミュレート再生命令が未だ入力されていないことを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、ステップSP26に移る。
【0153】
ステップSP26においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、ユーザから広告付楽曲データCGDが指定され、データ転送命令が入力されたか否かを判定する。このステップSP6で肯定結果を得ると、このことは、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDのロボット装置11への転送をユーザが所望していることを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、次のステップSP27に移る。
【0154】
ステップSP27においてデータ記憶再生装置12の制御部50は、指定された広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDをロボット装置11に転送し、この広告付モーションデータ取得処理手順を終了する。
【0155】
これに対して、上述したステップSP26で否定結果を得ると、このことは、データ転送命令が未だ入力されていないことを示し、このときデータ記憶再生装置12の制御部50は、ステップSP24に戻り、このステップSP26で肯定結果が得られるまで、上述したステップSP24乃至ステップSP26の処理を繰り返す。
【0156】
このような広告付モーションデータ取得処理手順にしたがい、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10において、データ記憶再生装置12の制御部50は、広告付楽曲データCGD及び広告付モーションデータCMDを取得するようになされている。
【0157】
(2−1−4)第2の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のモーション提供サーバ13は、データ記憶再生装置12からの要求に応じて、楽曲データGDの再生に応じた動作でロボット装置11を動かすためのモーションデータMDをデータ記憶再生装置12に提供する。
【0158】
データ記憶再生装置12は、例えば、取得したモーションデータMDに対応した楽曲データGDのメディアをユーザが所有しておらず、またモーションデータMDに対応した楽曲データGDをわざわざお金を出して購入することを望んでいないユーザから、無料の広告付楽曲データを取得するよう指示されると、モーションデータMDに対応する楽曲データの一部が広告に置き換えられた無料の広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDとを要求する広告付楽曲及びモーション要求データを、モーションデータMDを付加するようにして生成し、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信する。
【0159】
広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から送信された広告付楽曲及びモーションパーツ要求データを受信すると、要求された広告付楽曲データCGD及びこの広告付楽曲データCGDに対応するモーションパーツデータMPDを記憶部62から読み出す。
【0160】
こうすることで広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、広告付楽曲及びモーションパーツ要求データに付加されているモーションデータMDと、記憶部62から読み出したモーションパーツデータMPDとを合成することで、広告付楽曲データCGD用の広告付モーションデータCMDを生成してデータ記憶再生装置12に提供することができる。
【0161】
以上の構成によれば、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10において広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14が、モーションデータMDに合成することで、通常の楽曲データGDの一部が広告で置き換えられた広告付楽曲データCGDの再生に合わせてロボット装置11が動くための広告付モーションデータCMDを生成し得る、広告付楽曲データCGDの広告部分に対応するモーションパーツデータMPDを予め記憶し、データ記憶再生装置12が、楽曲データGDの再生に応じた動作でロボット装置11を動かすためのモーションデータMDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に提供するようにしたことにより、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、データ記憶再生装置12から取得したモーションデータMDと自身に記憶しているモーションパーツデータMPDとを合成して広告付モーションデータCMDを生成することができ、データ記憶再生装置12への提供用に、全ての広告付楽曲データCGDに対応する広告付モーションデータCMDを予め生成して広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のいずれかで記憶しておく場合に比して、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10で管理するデータ全体のデータ量を低減することができる。
【0162】
(3)第3の実施の形態
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態では、上述した第1及び第2の実施の形態のデータ記憶再生装置12及び広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14をハードウェア構成により実現する。
【0163】
図22に示すデータ記憶再生装置100は、上述した第1及び第2の実施の形態による機能構成のデータ記憶再生装置12をハードウェア構成により実現した例であり、キーボード及びマウスなどでなる入力デバイス101がユーザによって操作されると、入力デバイス101でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部102に送る。入力処理部102は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス103を介してCPU(Central Processing Unit)104に送る。
【0164】
CPU104は、ROM(Read Only Memory)105又はハードディスクドライブ106に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムをバス103を介してRAM(Random Access Memory)107に読み出す。そしてCPU104は、RAM107上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部102から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
【0165】
具体的に言うと、CPU104は、例えば、ユーザにより入力デバイス101を介して自身に装填されたCDから楽曲データGDを読み出すよう指示する操作入力信号が入力されると、自身に挿入されたCDから楽曲データGDを読み出し、これをハードディスクドライブ106に任意に生成されるフォルダに格納することで記憶する。
【0166】
またCPU104は、必要に応じて、有線通信処理部109及びネットワークインターフェース110順次介してネットワークNT上のサーバ(例えばモーション提供サーバ13や広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14)と通信接続し、このサーバとの間で種々のデータをやり取りする。
【0167】
さらにCPU104は、必要に応じて、外部接続処理部111及び外部接続インターフェース112を順次介して外部装置(例えばロボット装置11)と通信接続し、この外部装置との間で種々のデータをやり取りする。
【0168】
このようにして、他の装置との間でやり取りされるデータ(例えば楽曲データGD、モーションデータMD、広告付楽曲データCGD、広告付モーションデータCMD及びモーションパーツデータMPD)は、ハードディスクドライブ106の任意のフォルダに格納されることで記憶され、また必要に応じて読み出される。
【0169】
さらにCPU104は、例えば、ユーザにより入力デバイス101を介してハードディスクドライブ106のフォルダに格納されている楽曲データGDを再生するよう指示する操作入力信号が入力されると、ハードディスクドライブ106から入力デバイス101を介して指定された楽曲データGDを読み出して、これをバス103経由で音声処理部113に送る。音声処理部113は、楽曲データGDに対して複合処理、デジタルアナログ変換処理及び増幅処理などの音声処理を施して、この結果得られた楽曲信号をスピーカ114に送出する。この結果、スピーカ114からこの楽曲信号に基づく音楽が出力される。
【0170】
さらにCPU104は、必要に応じて、ハードディスクドライブ106から所定画面用の画面データを読み出し、この画面データをバス103経由で表示処理部115に送る。表示処理部115は、画面データに基づく所定の画面をディスプレイ116に表示する。
【0171】
ところで、このデータ記憶再生装置100は、CPU104がROM105またはハードディスクドライブ106に予め記憶された各種プログラムにしたがって各種処理を実行するようになされているので、上述した第1及び第2の実施の形態による機能構成のデータ記憶再生装置12(図10及び図19)の各種機能及び実行する処理に応じて、ROM105またはハードディスクドライブ106に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、CPU104を機能構成の制御部50及びモーション合成部57と同様に機能させることができ、また入力デバイス101及び入力処理部102を機能構成の操作部51と同様に機能させることができ、ハードディスクドライブ106を機能構成の記憶部52と同様に機能させることができ、有線通信処理部109及びネットワークインターフェース110を機能構成のネットワーク接続部56Bと同様に機能させることができ、外部接続処理部111及び外部接続インターフェース112を機能構成の外部接続部56Aと同様に機能させることができ、音声処理部113を機能構成の再生部54と同様に機能させることができ、スピーカ114を機能構成の出力部55と同様に機能させることができ、表示処理部115及びディスプレイ116を機能構成の表示部53と同様に機能させることができる。
【0172】
したがって、この第3の実施の形態のデータ記憶再生装置100は、図22に示すようなハードウェア構成で、上述した第1及び第2の実施の形態での機能構成による各種機能を実現することができ、かくして、上述した第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0173】
一方、図23に示す広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ200は、上述した第1及び第2の実施の形態による機能構成の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14をハードウェア構成により実現した例であり、ネットワークインターフェース207により外部から信号を受信すると、これをネットワークインターフェース207で認識し、その受信信号を有線通信処理部206に送る。有線通信処理部206は、供給される受信信号をバス202を介してCPU201に送る。
【0174】
CPU201は、ROM203又はハードディスクドライブ205に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムをバス202を介してRAM(Random Access Memory)204に読み出す。そしてCPU201は、RAM204上で展開したこれら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、有線通信処理部206から与えられる受信信号に応じた各種処理を実行する。
【0175】
具体的に言うと、CPU201は、例えば、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ200の管理者により与えられた種々のデータをハードディスクドライブ205に任意に生成されるフォルダに格納することで記憶する。
【0176】
またCPU201は、必要に応じて、有線通信処理部206及びネットワークインターフェース207順次介してネットワークNT上の装置やサーバ(例えばデータ記憶再生装置12やモーション提供サーバ13)と通信接続し、この装置やサーバとの間で種々のデータをやり取りする。
【0177】
さらにCPU201は、例えば、外部の装置やサーバと通信接続した結果、ネットワークインターフェース207を介してこの装置やサーバから、ハードディスクドライブ205に格納されている各種データを送信するよう指示する要求信号が受信されると、ハードディスクドライブ205から要求信号により指定されたデータを読み出して、これをバス202経由で有線通信処理部206に送出する。有線通信処理部206は、与えられたデータをネットワークインターフェース207を介して要求元の装置やサーバに送信する。
【0178】
ところで、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ200は、CPU201がROM203またはハードディスクドライブ205に予め記憶された各種プログラムにしたがって各種処理を実行するようになされているので、上述した第1及び第2の実施の形態による機能構成の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14(図15及び図20)の各種機能及び実行する処理に応じて、ROM203またはハードディスクドライブ205に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、CPU201を機能構成の制御部60(広告付楽曲読出部60A、モーションパーツ読出部60B)及びモーション合成部64と同様に機能させることができ、ハードディスクドライブ205を機能構成の記憶部62(広告付楽曲記憶部62A、モーションパーツ記憶部62B)と同様に機能させることができ、有線通信処理部206及びネットワークインターフェース207を機能構成の通信部61と同様に機能させることができる。
【0179】
したがって、この第3の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ200は、図23に示すようなハードウェア構成で、上述した第1及び第2の実施の形態での機能構成による各種機能を実現することができ、かくして、上述した第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0180】
ちなみに、この第3の実施の形態では、データ記憶再生装置100のCPU104がROM105やハードディスクドライブ106に予め記憶された各種プログラムにしたがって、各種処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種プログラムを、CDやDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に記録しておき、CPU104がこの記録媒体から読み出した各種プログラムにしたがって、各種処理を実行するようにしてもよいし、各種プログラムをこの記録媒体からハードディスクドライブ106にインストールして実行するようにしてもよい。
【0181】
また広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ200についても同様に、各種プログラムを、CDやDVDなどの記録媒体に記録しておき、CPU201がこの記録媒体から読み出した各種プログラムにしたがって、各種処理を実行するようにしてもよいし、各種プログラムをこの記録媒体からハードディスクドライブ205にインストールして実行するようにしてもよい。
【0182】
(4)他の実施の形態
なお、上述した第1乃至第2の実施の形態では、コンテンツとして楽曲(音楽)を再生するための楽曲データGDを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の動画を再生するための動画データであってもよいし、朗読やさざ波の音、効果音などに基づく音声データであってもよい。
【0183】
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、広告付楽曲データCGDは、楽曲データGDの間奏区間SC5が広告区間SCXに置き換えられるように合成することで生成されている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、広告付楽曲データCGDは、楽曲データGDの前奏区間SC1やAメロ区間SCなど、楽曲データGDの中の他の区間と置き換えられるように合成することで生成されていてもよい。その場合、対応するモーションデータMDの同じ区間をモーションパーツデータMPDで置き換えることで広告付モーションデータCMDを合成するようにすれば、上述の第1及び第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0184】
またこの場合、広告付楽曲データCGDは、楽曲データGDの中の前奏区間SC1の前後や間奏区間SC5の前後といった部分に広告区間SCXを挿入するように合成することで生成されていてもよい。その場合、対応するモーションデータMDの同じ部分にモーションパーツデータMPDを挿入するように合成ことで広告付モーションデータCMDを生成するようにすればよい。
【0185】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、楽曲データGDの一部の区間が広告区間で置き換えられている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、楽曲データGDの一部を置き換えるのは、ラジオのDJが当該楽曲データGDを紹介する紹介区間や、この楽曲データGDをロングバージョンの楽曲に拡張するための追加音楽区間などであってもよく、その場合は、置き換える区間の内容に合わせてモーションパーツデータMPDを用意してやれば、このモーションパーツデータMPDとモーションデータMDとを合成することで、上述の第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0186】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、モーションパーツデータMPDは、モーションデータMDの間奏区間SC5と置き換えられる広告区間SCXに対応した動きでロボット装置11を動かすように形成されているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、アーティストが、自分の作曲した楽曲データGDのサビ区間にオススメの動きでロボット装置11を動かすためのモーションパーツデータMPDを特に生成して配布するようにしてもよく、この場合、データ記憶再生装置12は、楽曲データGDと、この楽曲データGDに対応するモーションデータMDを取得した状態で、ユーザの指示に応じ、この楽曲データGDを作曲したアーティストが推薦するオススメのモーションパーツデータMPDを取得して、このモーションパーツデータMPDと自身に記憶するモーションデータMDとを合成すれば、楽曲データGDの再生に合わせてアーティストが推薦するオススメの動きで動くようなモーションデータMD(以下、これをオススメモーションデータとも呼ぶ)を生成することができる。
【0187】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、各データを、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10のロボット装置11、データ記憶再生装置12、モーション提供サーバ13及び広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の間で送受するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各装置やサーバの機能を任意に組み合わせた装置やサーバでなるシステム間において、各データを送受信するようにしてもよい。
【0188】
つまり、上述した第1の実施の形態において具体的に言えば、データ記憶再生装置12に対し、モーション提供サーバ13がモーションデータMDを提供すると共に、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14がモーションパーツデータMPDを提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モーション提供サーバ13及び広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の機能を合わせ持った1つの提供サーバから、データ記憶再生装置12に対し、モーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを提供するようにしてもよく、その場合も、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。またこの場合、データ記憶再生装置12は、広告付楽曲データCGDを先に取得したユーザからの操作入力に応じて、このデータ提供サーバに対し、モーションデータMD及びモーションパーツデータMPDの両方をまとめて要求して取得することもできる。
【0189】
また、上述した第2の実施の形態において具体的に言えば、データ記憶再生装置12は、モーション提供サーバ13から取得したモーションデータMDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に送信し、この広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14においてモーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを合成して広告付モーションデータCMDを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モーション提供サーバ13及び広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14の機能を合わせ持った1つの提供サーバを用意し、データ記憶再生装置12から広告付モーションデータCMDの取得が要求されたときに、この提供サーバが、自身に記憶しているモーションデータMDとモーションパーツデータMPDとを合成して広告付モーションデータCMDを生成し、これをデータ記憶再生装置12に提供するようにしてもよく、その場合も、上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0190】
さらに、上述した第1及び第2の形態において具体的に言えば、データ記憶再生装置12が各データを取得し、このデータ記憶再生装置12がロボット装置11に各データを提供するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ロボット装置11とデータ記憶再生装置12の機能を合わせ持ったロボット装置(すなわち、ネットワークNTを介して外部の装置やサーバから各データを直接取得できるような、インテリジェンス性の高いロボット装置)を用意し、このロボット装置がモーション提供サーバ13や広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から各データを直接取得するようにしてもよく、その場合も、上述した第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0191】
さらに、上述した第1の実施の形態では、データ記憶再生装置12は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14からモーションパーツデータMPDを取得したときに、このモーションパーツデータMPDと自身に記憶しているモーションデータMDとを合成することで広告付モーションデータCMDを生成して記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14から取得したモーションパーツデータMPDを合成せずにそのまま記憶しておき、ユーザから、シミュレーション再生やロボット装置11への転送の指示が入力されたときに、必要に応じて広告付モーションデータCMDを生成するようにしてもよい。その場合、データ記憶再生装置12は、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14からモーションパーツデータMPDを取得した段階で広告付モーションデータCMDを生成して、記憶部52に予め記憶しておかなくて済む分だけ、記憶部52に記憶するデータ全体のデータ量を低減することができる。
【0192】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14のモーションパーツ記憶部62Bに、各楽曲識別情報GIDに対して1つのモーションパーツデータMPDを予め記憶しておくようにした場合について述べたが(図17)、本発明はこれに限らず、楽曲識別情報GIDに対するモーションパーツデータMPDは複数あってもよい。この場合、例えば、データ記憶再生装置12から楽曲識別情報GIDに応じたモーションパーツデータMPDの要求があったときに、複数のモーションパーツデータMPDの中から1つのモーションパーツデータMPDをランダムに選択してデータ記憶再生装置12に送信してもよいし、楽曲識別情報GIDに対応する複数のモーションパーツデータMPDを全てデータ記憶再生装置12に送信し、データ記憶再生装置12側で、広告付モーションデータCMDを生成する毎に異なるモーションパーツデータMPDを用いるようにしてもよい。
【0193】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14は、置換区間情報を含むモーションパーツデータMPDをデータ記憶再生装置12に送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モーションパーツデータMPDと置換区間情報とをそれぞれ別に管理して、それぞれをデータ記憶再生装置12に送信するようにしてもよい。そうすることで、あるモーションパーツデータMPDを、別の楽曲データGDや同じ楽曲データGDの別の区間に用いる場合に、置換情報だけ新たに用意すればよく、新たにモーションパーツデータMPDを生成して登録しなくて済む分だけ、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に記憶するデータ全体のデータ量を削減することができる。
【0194】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、楽曲識別情報GIDとして楽曲データのタイトルやアーティスト名を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶部内で楽曲データGDを識別するための管理番号や、この楽曲データGDの発行時に生成された識別値などであってもよく、楽曲データGDを識別できるのであれば楽曲識別情報GIDはなんでもよい。
【0195】
さらに上述した第1及び第2の実施の形態では、データ記憶再生装置12は、モーションデータMDを取得した場合に、ユーザの指示に応じて、広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に要求するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モーションデータMDを取得した場合に、広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ14に対し、自動で、広告付楽曲データCGD及びモーションパーツデータMPDを要求するようにしてもよく、そうすることで、モーションデータMDを要求するという簡易な操作をユーザにさせるだけで、広告付楽曲データCGDと、この広告付楽曲データCGD用の広告付モーションデータCMDとの両方を取得することができる。
【0196】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、モーションデータMDにより、ロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)のそれぞれを所定の動作で動かすようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)の1つを単独で動かすようにしてもよいし、複数の可動部を複数組み合わせて動かすようにしてもよい。また、モーションデータMDは、ロボット装置11の可動部(筐体右側回動部22、筐体左側回動部23、筐体右側開閉部24、筐体左側開閉部25、右側車輪30、左側車輪31)を動かすだけでなく、発光部(34、35)のそれぞれを発光するようにしてもよいし、その場合は、モーションデータMDの他に発光データを用意し、この発光データを、広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム10の中でモーションデータMDと同様に扱うようにしてもよい。さらには、モーションデータMDで動かせるのはロボット装置11だけでなく、何らかの可動部や発光部等を有する他のロボット装置であってもよく、そのようなロボット装置を動かせるようにモーションデータMDが形成されていればよい。
【0197】
さらに上述した第1及び第2の実施の形態では、表示部53を有するデータ記憶再生装置12に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示部53を有さず、外部の表示部と所定のケーブルを介して外部接続されるデータ記憶再生装置に本発明を適用するようにしてもよい。
【0198】
さらに、ここまで説明した他の実施の形態は、上述した第1及び第2の実施の形態だけに限定されず、これら第1および第2の実施の形態をハードウェア構成で実現する第3の実施の形態にもその範囲が及ぶものである。
【0199】
さらに、本発明は、上述した第1乃至第3の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態に限定されるものではなく、これら第1乃至第3の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。例えば、第1の実施の形態でのモーション合成部57を、第2の実施の形態に加えるなどしてもよい。
【0200】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態では、コンテンツとしての楽曲データGDと、この楽曲データGDの再生に合わせてロボット装置11を動かすためのモーションデータMDとを取得するデータ記憶再生装置12に本発明を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、楽曲データGD以外の音声データ、映像データ、プログラムデータなど、この他種々のコンテンツと、このコンテンツの再生に合わせてロボット装置11を動かすためのモーションデータを取得する装置に適用することができ、具体的には、パーソナルコンピュータやオーディオコンポ、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダ、家庭用ゲーム装置など、この他種々のコンテンツを扱う装置に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0201】
本発明は、データを記憶する1つまたは複数の装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0202】
【図1】楽曲データとモーションファイルの関係を示す略線図である。
【図2】第1の実施の形態の概要となるデータ提供装置及びデータ要求装置のブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供システムの構成を示す略線図である。
【図4】第1の実施の形態のロボット装置の外観構成を示す略線的斜視図である。
【図5】第1の実施の形態のロボット装置の背面構成を示す略線図である。
【図6】筐体右側開閉部及び筐体左側開閉部の開閉の様子の説明に供する略線図である。
【図7】筐体右側回動部及び筐体左側回動部の回動の様子の説明に供する略線図である。
【図8】第1の実施の形態のロボット装置の機能構成を示すブロック図である。
【図9】楽曲データ及びモーションデータの構成を示す略線図である。
【図10】第1の実施の形態のデータ記憶再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図11】広告付楽曲データの構成を示す略線図である。
【図12】モーションパーツデータの置き換えの様子を示す略線図である。
【図13】管理データベースの構成を示す略線図である。
【図14】シミュレート画面の構成を示す略線図である。
【図15】第1の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図16】広告付楽曲データベースの構成を示す略線図である。
【図17】モーションパーツデータベースの構成を示す略線図である。
【図18】第1の実施の形態の広告付モーションデータ取得処理の手順を示すシーケンスチャートである。
【図19】第2の実施の形態のデータ記憶再生装置の機能構成を示すブロック図である。
【図20】第2の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図21】第2の実施の形態の広告付モーションデータ取得処理の手順を示すシーケンスチャートである。
【図22】第3の実施の形態のデータ記憶再生装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図23】第3の実施の形態の広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0203】
1……データ提供装置、2……データ要求装置、3……モーションパーツ記憶部、4……提供側通信部、5、50、60……制御部、6……要求側通信部、10……広告付楽曲及びモーションパーツ提供システム、11……ロボット装置、12、100……データ記憶再生装置、13……モーション提供サーバ、14、200……広告付楽曲及びモーションパーツ提供サーバ、22……筐体右側回動部、23……筐体左側回動部、24……筐体右側開閉部、25……筐体左側開閉部、30……右側車輪、31……左側車輪、33……接触検知センサ部、34……右側発光部、35……左側発光部、37……マイク、40……主制御部、41、56……通信部、42、52……記憶部、43、54……再生部、44……駆動制御部、53……表示部、57、60A……広告付楽曲読出部、60B……モーションパーツ読出部、64……モーション合成部、CGD……広告付楽曲データ、CMD……広告付モーションデータ、GD……楽曲データ、MD……モーションデータ、MPD……モーションパーツデータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ要求装置が要求するデータを、当該データ要求装置に対して提供するデータ提供装置において、
上記データ要求装置と通信する提供側通信部と、
コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部と、
上記データ要求装置からの上記モーションパーツデータの要求を上記提供側通信部により受け付けると、上記モーションパーツ記憶部から要求に応じた上記モーションパーツデータを検索して読み出して、読み出した当該モーションパーツデータを上記データ要求装置に対して送信するように上記提供側通信部を制御する制御部と
を具えることを特徴とするデータ提供装置。
【請求項2】
上記モーションデータと上記モーションパーツデータとを合成して上記加工コンテンツ用モーションデータを生成するデータ合成部を具え、
上記制御部は、
上記データ要求装置から送信された、上記加工コンテンツ用モーションデータの要求と上記モーションデータとを上記提供側通信部により受け付けると、当該モーションデータに対応する上記モーションパーツデータを上記モーションパーツ記憶部から検索して読み出して、
上記データ合成部は、
上記制御部により読み出された上記モーションパーツデータと上記提供側通信部により受け付けたモーションデータとを合成して上記加工コンテンツ用モーションデータを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ提供装置。
【請求項3】
上記モーションデータを記憶するモーションデータ記憶部を具え、
上記制御部は、
上記データ要求装置からの上記加工コンテンツ用モーションデータの要求を上記提供側通信部により受け付けると、上記モーションパーツ記憶部から要求に応じた上記モーションパーツデータを検索して読み出すと共に、上記モーションデータ記憶部から要求に応じた上記モーションデータを検索して読み出して、読み出した当該モーションパーツデータ及び当該モーションデータを上記データ要求装置に対して送信するように上記提供側通信部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ提供装置。
【請求項4】
上記制御部により読み出された上記モーションパーツデータと上記モーションデータとを合成して上記加工コンテンツ用モーションデータを生成するデータ合成部を具え、
上記制御部は、
上記モーション合成部により生成された上記加工コンテンツ用モーションデータを、上記データ要求装置に対して送信するように上記提供側通信部を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ提供装置。
【請求項5】
データ提供装置に対してデータを要求するデータ要求装置において、
コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを上記データ提供装置に要求すると共に、上記モーションパーツデータを上記データ提供装置に要求した結果、当該データ提供装置から送信された上記モーションパーツデータを受信する要求側通信部を具える
ことを特徴とするデータ要求装置。
【請求項6】
上記モーションデータを記憶するモーションデータ記憶部と、
上記データ提供装置から送信された上記モーションパーツデータを上記要求側通信部により受信すると、当該モーションパーツデータを上記記憶部に記憶されている上記モーションデータに合成して上記加工コンテンツ用モーションデータを生成するデータ合成部と
を具えることを特徴とする請求項5に記載のデータ要求装置。
【請求項7】
データ要求装置が要求するデータを、当該データ要求装置に対して提供するデータ提供方法において、
上記データ要求装置からの、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータの要求を受け付ける受付ステップと、
上記データ要求装置からの上記モーションパーツデータの要求を受け付けると、上記モーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部から、要求に応じた上記モーションパーツデータを検索して読み出す読出ステップと、
読み出した上記モーションパーツデータを上記データ要求装置に送信する送信ステップと
を具えることを特徴とするデータ提供方法。
【請求項8】
データ提供装置に対してデータを要求するデータ要求方法において、
コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを上記データ提供装置に要求する要求ステップと、
上記モーションパーツデータを上記データ提供装置に要求した結果、当該データ提供装置から送信された上記モーションパーツデータを受信する受信ステップと
を具えることを特徴とするデータ要求方法。
【請求項9】
データ要求装置が要求するデータを、当該データ要求装置に対して提供するデータ提供装置に対して、
上記データ要求装置からの、コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータの要求を受け付ける受付ステップと、
上記データ要求装置からの上記モーションパーツデータの要求を受け付けると、上記モーションパーツデータを記憶するモーションパーツ記憶部から、要求に応じた上記モーションパーツデータを検索して読み出す読出ステップと、
読み出した上記モーションパーツデータを上記データ要求装置に送信する送信ステップと
を実行させることを特徴とするデータ提供プログラム。
【請求項10】
データ提供装置に対してデータを要求するデータ要求装置に対して、
コンテンツの再生に合わせてロボット装置が動くためのモーションデータに合成することで、上記コンテンツを部分的に加工してなる加工コンテンツの再生に合わせて上記ロボット装置が動くための加工コンテンツ用モーションデータを生成し得る、上記加工コンテンツの加工部分に対応するモーションパーツデータを上記データ提供装置に要求する要求ステップと、
上記モーションパーツデータを上記データ提供装置に要求した結果、当該データ提供装置から送信された上記モーションパーツデータを受信する受信ステップと
を実行させることを特徴とするデータ要求プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−18054(P2009−18054A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−183578(P2007−183578)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】